JP5912858B2 - メディア攪拌式粉砕機 - Google Patents

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Description

本発明は、メディア攪拌式粉砕機に関する。本発明のメディア攪拌式粉砕機は、インキ、塗料、顔料、セラミック、金属、無機物、誘電材、フェライト、トナー、ガラス、製紙用コーティングカラー、他ナノ粒子等の原料をビーズ状粉砕・分散メディアと混合して微細粒子に粉砕または分散するための使用に特に適しているが、これに限定されるものではない。
メディア攪拌式粉砕機において、ナノ粒子等の原料を粉砕物・分散する場合には、特開2010−253339に示されているように、ビーズ状粉砕・分散メディアとしては、主にマイクロビーズが使用される。
このようにマイクロビーズを使用する場合には、メディア分離部材としては、スクリーンタイプより、遠心式のものが採用される。その理由は、スクリーンタイプのメディア分離部材は、スクリーン目開きの厳密なる加工精度が必要で、技術的に困難、または出来てもコストがかかってしまい現実的ではない。さらに開口面積も極端に小さくなるなどの精密性が必要となったり、容易に目詰まりするという問題点があるが、遠心式のものはこのような問題点がないためである。
そして、竪型円筒形の粉砕室を有する粉砕容器を用いた場合のメディア攪拌式粉砕機の全体構造は、特開2010−253339公報に示されているようになる。
特開2010−253339公報
このような構造のメディア分離部材で、メディア分離部材をそのメディア分離機能に着目して、メディア攪拌式粉砕機の粉砕容器の構造等のファクターを種々変え、メディア分離機能を検討したところ、上記ファクターの違いにより、メディア分離部材のメディア分離機能が大きく変わることが判明した。
そこで、発明者らは、メディア攪拌式粉砕機のどのファクターがメディア分離部材のメディア分離機能に影響するのかを、更に鋭意検討したところ、この分離機能は、遠心式のメディア分離部材の周囲のメディアの濃度により大きく変わることを知見した。すなわち、発明者らは、メディア分離部材の周囲のメディアの濃度が低ければ低いほど、メディア分離部材の分離機能(メディアの分離率)が向上することを知見した。
本発明は、この知見に基づくもので、粉砕・分散された原料(スラリー状)からのメディアの分離が極めて良好なメディア攪拌式粉砕機を提供することを目的とするものである。
上記の課題は、下記(1)〜(9)の構成の本発明のメディア攪拌式粉砕機によって解決される。
(1)
上部を閉鎖する端板を有し、ビーズ状粉砕・分散メディアを収容した竪型円筒形の粉砕室を有する粉砕容器、この粉砕容器に設けられた原料スラリー供給口、前記粉砕室の下部であって、該粉砕室の軸心とほぼ同軸の回転軸を持つ攪拌部材、および前記攪拌部材の上方に設けられた遠心式メディア分離部材を備えたメディア攪拌式粉砕機において、前記端板の中央に設けられ、前記粉砕室に開口した下面開口を持ち、前記メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を有するメディア分離部材収容手段を備えるとともに、前記端板の前記下面開口を取り囲み、前記粉砕室内の前記粉砕・分散メディアが前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段を設けたことを特徴とするメディア攪拌式粉砕機。
(2)
前記メディア流規制手段が、前記攪拌部材の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を下向きの流れに変える内部空間を有する下向きに先細の円錐台形状の案内部材として構成されている上記(1)のメディア攪拌式粉砕機。
(3)
前記粉砕室下方部分を半径方向に分割し、粉砕室下方部分内方部と環状の粉砕室下方部分外方部とを構成する案内環を設け、前記粉砕室下方部分外方部を粉砕メディアと原料スラリーの混合物の上昇通路とするとともに、前記メディア流規制手段の内部空間に、該内部空間を介して粉砕室からメディア分離部材収容室内に流れ込む混合物の流れの乱れを防止するための整流手段を設けた上記(1)または(2)のメディア攪拌式粉砕機。
(4)
前記整流手段が、板状体を組み合わせて形成されたものである上記(3)のメディア攪拌式粉砕機。
(5)
上部を閉鎖する端板を有し、ビーズ状粉砕・分散メディアを収容した竪型円筒形の粉砕室を有する粉砕容器、この粉砕容器に設けられた原料スラリー供給口、前記粉砕室の下部であって、該粉砕室の軸心とほぼ同軸の回転軸を持つ攪拌部材、および前記攪拌部材の上方に設けられたメディア分離部材を備えたメディア攪拌式粉砕機において、前記端板の下面に配置され、前記メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を有するメディア分離部材収容手段を備えるとともに、このメディア分離部材収容手段の外周面を、前記粉砕室内の前記粉砕・分散メディアが前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段としたことを特徴とするメディア攪拌式粉砕機。
(6)
前記メディア分離部材収容手段が、前記端板の下面中央部に配置され、円柱状の内部空間を有する下向きに先細の円錐台形状の部材により構成されており、該円錐台形状の部材の外周面が、前記攪拌部材の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を下向きの流れに変える案内部材として構成されている(5)のメディア攪拌式粉砕機。
(7)
前記メディア分離部材収容手段の内周壁に少なくとも1つの突起を設けると共に、該突起に案内部材の周方向に延び、前記ビーズ状粉砕・分散メディアが流通する流通通路を設けた上記(1)〜(6)のいずれかのメディア攪拌式粉砕機。
(8)
前記突起が、前記メディア分離部材収容手段の内周壁に底辺を有する三角形形状である上記(7)のメディア攪拌式粉砕機。
(9)
前記流通通路が、前記メディア分離部材収容手段の三角形の基部に設けられている上記(8)のメディア攪拌式粉砕機。
本発明においては、上記したように、メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を有するメディア分離部材収容手段を備えるとともに、粉砕室からメディア分離部材収容室へのメディアの流動を阻害するメディア流路規制手段を設けたことにより、粉砕室内のメディア濃度を確保し、原料の粉砕・分散機能を従来と同様に確保した状態で、粉砕室下部に設けた攪拌部材の作用により、粉砕室内を上昇する原料スラリーとメディアの混合物を再び攪拌部材方向に導き方向を持たせ、フリーに流動するメディアを極力少なくすることで、メディアの流れに方向性を持たせフリーに流動するメディアを極力少なくし、これによって前記メディア分離部材収容室に飛翔するメディアの量を極力少なくして、メディア分離部材収容室内のメディア濃度を低下させることができるので、メディアの分離機能を飛躍的に向上させることができる。
また、上記したようなメディア流路規制手段(案内部材)を設けたことにより、メディアの流れを規制することができるので、フリーで仕事をしないメディアが極少になり、かつメディア間の距離も短くなるので粉砕・分散効率が向上する。
本発明の実施態様によるメディア攪拌式粉砕機を示す断面図である。 図1の線A−Aに沿う断面図である。 メディア分離部材収容室内の水平断面図である。 図1の線B−Bに沿う断面図である。 本発明の他の実施態様によるメディア攪拌式粉砕機を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態によるメディア攪拌式粉砕機について説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるメディア攪拌式粉砕機10を示すものであり、このメディア攪拌式粉砕機10は、上部を閉鎖する端板12aを有する竪型円筒形の粉砕容器12を備えている。この粉砕容器12は、内部に円柱状の粉砕室14を備えており、この粉砕室14内にスラリー状の原料を導入するための原料スラリー供給口16を有している。
上記粉砕容器12の粉砕室14の内部下部中央には、攪拌部材22が回転自在に配置されている。攪拌部材22は、羽根車であり、例えば、ボス22aの周囲に固定され、上下に間隔を置いて配置された一対の環状板22b,22cとそれらの間に配置された複数の羽根22dで構成されている。
上記攪拌部材22には、上端がこの攪拌部材22のハブ22aに取り付けられ、そこから粉砕容器12およびこの粉砕容器12の下部に取り付けられたフレーム18を軸方向下方に貫通して延びる攪拌部材駆動軸である回転駆動軸24が固定されている。この回転駆動軸24は、その下方端部が、図示しない周知の駆動機構を介して駆動源に接続されており、図に矢印で示す方向に回転駆動される。この回転駆動軸24の回転軸(回転軸線)は粉砕室14の中心軸を通っていることが好ましい。なお、上記回転駆動軸24には、軸封25(メカニカルシール等)が設けられている。
メディア攪拌式粉砕機において周知のように、粉砕容器12の内部には、ビーズ状の粉砕メディア30(なお、図においては極めて拡大して示した)が収納されている。この粉砕メディア30は、その直径が0.02〜2mmのものを用いることができる。この粉砕メディアの総容積が、粉砕室の容積の30%〜60%である。通常のメディア攪拌式粉砕機においては、粉砕メディアの総容積が、粉砕室の容積の75%〜90%であるので、本発明のメディア攪拌式粉砕機は、拘束力が小さくソフトな粉砕・分散が可能である。
上記攪拌部材22の上方には、上記該攪拌部材22と軸方向に間隔をおいて対向して配置され、原料スラリー内に分散したメディア30を該原料から分離するための遠心分離式メディア分離部材32が設けられている。このメディア分離部材32は、下部に内部に空間を有する筒状の本体を有するボス32aおよび該本体の下部を閉鎖する閉鎖板32bを備えている。上記ボス32aの本体には、複数の開孔が設けられ、そこから原料スラリーのみが上記本体内の空間に導入されるようになっている。このメディア分離部材32は、上記攪拌部材22と同軸に配置されていることが好ましいが、軸がずれていてもよい。このメディア分離部材32には、中空の回転駆動軸34が固定されている。この駆動軸34は、上方に延び、その端部は、図示しない周知の駆動機構を介して駆動源に接続されており、図に矢印で示す方向に回転駆動される。なお、上記回転駆動軸34には、軸封36(メカニカルシール等)が設けられている。また、この駆動軸34の中空部は、メディア分離部材32の内部空間に連通し、原料スラリー出口38を形成している。上記メディア分離部材としては、従来のスクリーンを用いることもできる。さらに、このメディア分離部材32は、図示したように、2段の羽根車で構成することもできる。
粉砕容器12の外周には、冷媒体または熱媒体(通常は冷媒体であって、冷却水)を通すためのジャケット40が設けられており、粉砕室14内を温調可能にしている。このジャケット40には、下方部分に冷却水を導入するための冷却水入口42、上方部分に冷却水を排出するための冷却水出口46が設けられている。
粉砕容器12は、上記端板12aを取り外すことにより、粉砕容器12を開いて、容易にメンテナンスができるようになっている。
本発明のメディア攪拌式粉砕機においては、上記攪拌部材22は、周速5〜30m/sの範囲の回転速度で駆動が可能であり、メディア分離部材32は、10〜20m/sの範囲の回転速度で駆動が可能である。
上記粉砕室14内の下部には、案内環50が配置されている。内周環板52、その外周方向に間隔を隔てた外周環板54,下辺を構成する環状の下環板56および上辺を構成する上環板58から構成されており、内部は液密となっている。
この案内環50は、前記粉砕室14下方部分を半径方向に分割し、粉砕室下方部分内方部14aと環状の粉砕室下方部分外方部14bとを構成する。前記粉砕室下方部分外方部14bは、粉砕メディアと原料スラリーの混合物の上昇通路の機能を果たす。
前記案内環50は、上記した構造であるので環状空間50aを有し、前記粉砕容器に取り付けられた複数のパイプ60a、60b(図2参照)によって支えられ、該パイプ60a、60bを用いて前記環状空間に冷却水の通水排水が可能な構造である。従って、本発明の実施形態では、原料スラリーを粉砕容器12内部からも冷却できる。
前記パイプ60a、60bは、図に示したように粉砕容器12の上方から延び、下端で前記案内環50を支持していることが好ましい。
前記案内環50は、図に示したようにその下端が前記攪拌部材22の上端以上にあり、そしてその上端が前記メディア分離部材32の下端と下方に所定の間隔を隔てた位置にあることが好ましい。
前記案内環の外周壁と粉砕容器の内周壁の間の間隔は、10〜50mmであることが好ましい。上記間隔が、上記の下限未満であると、メディアの動きを拘束しすぎであり、上限を越えると、自由度が増しすぎる。
前記案内環の高さは、粉砕室の高さの1/3〜1/2であることが好ましい。上記高さが、上記の下限未満であると、メディアの流れのコントロールが不十分になり、上限を越えると、メディアの流れのスムーズさが損なわれる。
前記端板12aの中央部は、図1に示したように周囲部分より厚くされた肉厚部70(メディア分離部材の高さより厚い)とされており、さらにその中央部には、貫孔72が設けられている。この貫孔72は、図1に示したように、メディア分離部材32が回転自在に収容されている。すなわち、貫孔72は、前記メディア分離部材32を収容したメディア分離部材収容室となっており、肉厚部70がメディア分離部材収容手段を構成している。メディア分離部材収容室を形成するには、端板12a全体を肉厚部70の厚みとしてもよいが、材料費がかかったり、装置の重量が大きくなったりするので、現実的ではない。
前記端板12aの下面中央部には、前記粉砕室14内の前記粉砕・分散メディア30が前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段80が設けられている。このメディア流規制手段80は、内部に、前記貫孔72に連続した円筒状の空間82を有し、下方に向かって先細となった円錐台形状の案内部材として構成されており、外周面が案内面84とされている。このメディア流規制手段80は、前記攪拌部材22の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を案内面84に沿う下向きの流れに変える機能を有する。そして、この規制された原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物の流れにより、粉砕室14内でフリーに流動するメディアを極力することで、メディア分離部材32の周りのメディアの濃度を下げたり、メディア分離部材に飛翔するメディアを制限し、メディア分離部材の分離能力を向上させる。
また、前記メディア流規制手段80の内部空間には、該内部空間を介して粉砕室からメディア分離部材収容室内に流れ込む混合物の流れの乱れを防止するための整流手段90(図4)を設けることが好ましい。この整流手段90は、板状体を組み合わせて形成された十字状のものであることが好ましい。この整流手段90を設けることにより、メディア分離部材収容室内の混合物の流れが整流され、メディア分離部材の機能がさらに向上する。
さらに、上記メディア分離部材収容手段(肉厚部70)の内周面74には、少なくとも1つ、好ましくは複数(図3参照)の流れ制御用突起76が設けられている。
この流れ制御用突起76は、図3に示されているように水平断面形状が内周面74に底辺を有するほぼ三角形であり、その基部(底辺近傍)76aにメディア流通用の流通路76bが形成されている。上記流れ制御用突起76の三角形のメディア30が流れ込む側の辺、すなわち向かい側辺76cと前記内周面74とのなす角αは、鋭角にされていることが好ましい。
角αを鋭角にすることにより、向かい側辺76cによりメディアを上記メディア分離部材収容手段(肉厚部70)の内周面74方向、すなわちメディア分離部材32から離れる方向に向け、メディア分離部材32周囲のメディア濃度を下げ、メディア分離部材32のメディア分離機能を向上させることが好ましい。
なお、上記のように角αを鋭角にすると、この角度部分にメディアが滞ってしまうが、本実施の形態においては、流れ制御用突起76の三角形の基部部分に周方向に貫通したメディア通路76dを設け、メディアをこのメディア通路76dを通して、下流側に流すようにし、これによって、上記角度部分にメディアが滞ってしまうことを防止した。
なお、上記メディア通路76dは、その形成位置を、流れ制御用突起76の高さ位置で変化させてもよい。
上記した実施形態では、端板12に肉厚部70を設け、この肉厚部にメディア分離部材収容室を設けたが、図5に示したように、メディア流規制手段80の内部をメディア分離部材収容室としてもよい。
換言すれば、前記端板の下面に配置され、前記メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を有するメディア分離部材収容手段を備えるとともに、このメディア分離部材収容手段の外周面を、前記粉砕室内の前記粉砕・分散メディアが前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段としてもよい。
このとき、前記メディア分離部材収容手段は、前記端板の下面中央部に配置され、前記筒状の内部空間を有する下向きに先細の円錐台形状の部材により構成されており、該円錐台形状の部材の外周面が、前記攪拌部材の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を下向きの流れに変える案内部材として構成されている。
この実施形態においても、上記実施形態と同様、前記メディア分離部材収容手段の内周壁に少なくとも1つの突起を設けると共に、該突起に案内部材の周方向に延び、前記ビーズ状粉砕・分散メディアが流通する流通通路を設け、メディアの外側への流れを作る。
作動においては、原料スラリー供給口16から原料である被粉砕粒子を含む原料スラリーを粉砕室14に導入しながら攪拌部材22を回転駆動する。粉砕室14内に導入されたスラリーは、粉砕室14内にすでに形成されているスラリーとメディア30の回転流れに乗って攪拌部材22の方向に下降移動されて、攪拌部材22により攪拌混合される。このとき、スラリーとメディア30は、半径方向外方に粉砕容器12の内壁まで移動され、この後、攪拌混合された上記スラリーとメディア30は、今度は粉砕室14の内壁と案内環50の間の上昇通路を上昇移動する流れfとなり、そして上昇しきると、今度は、メディア流規制手段80の案内面84の作用により下降する流れとなる。
このように、スラリーとメディア30の流れを規制することにより、メディア分離部材収容室内に飛翔するメディアを極力少なくし、該メディア分離部材収容室内のメディア濃度をできるだけ下げて、メディア分離部材のメディア分離効率を向上させる。
なお、端板に設けられたメディア分離部材収容室内に流れ込んだスラリーとメディア30の混合物には、メディア分離部材収容室内に収容されたメディア分離部材32により回転運動が与えられる。この回転運動により、重量の重いメディアは半径方向外向きに付勢され、スラリーから分離される。この場合、被粉砕粒子のうち、粉砕が不十分で粒子サイズが大きいものもメディアと同様に挙動する。一方、十分に粉砕されて質量が小さくなった粒子を含むスラリーは、メディア分離部材32の内部空間に入り、回転軸34内部の原料出口38を介してメディア攪拌式粉砕機外部へ排出される。この構成により、上記の整った流れ中に、原料粒子は、自由に運動する粉砕メディアの接触により良質な破砕、分散が行われ、その結果、高品質の製品がえられる。また、本発明のメディア攪拌式粉砕機によれば、上記の作用により、粒度分布幅の狭い粉砕を達成することが可能になる。また、粉砕メディアの量も少なくて済む。
また、本発明のメディア攪拌式粉砕機においては、上記流路を規制されたスラリーとメディア30の混合物に従来フリーで仕事をしなかったメディアが伴われるようになるので、フリーのメディアが極小になり、仕事効率が向上する。
また、本発明のメディア攪拌式粉砕機においては、攪拌部材22が、メディア分離部材32から十分に離隔されているので、該メディア分離部材32の干渉が極めて少ない。
10 メディア攪拌式粉砕機
12 粉砕容器
14 粉砕室
16 原料スラリー供給口
18 フレーム
22 攪拌部材
24 回転駆動軸
25 軸封
30 粉砕メディア
32 メディア分離部材
32a ハブ部
32b 閉鎖板
34 中空駆動軸
36 軸封
38 原料出口
40 ジャケット
40a 冷却水入口
40b 冷却水出口
50 案内環
52 内周環板
54 外周環板
56 下環板
58 上環板
60a パイプ
60b パイプ
70 肉厚部(メディア分離部材収容手段)
72 貫孔(メディア分離部材収容室)
74 メディア分離部材収容手段(肉厚部70)の内周部
76 突起
80 メディア流規制手段
82 円筒状の空間
84 案内面
90 整流手段

Claims (9)

  1. 上部を閉鎖する端板を有し、ビーズ状粉砕・分散メディアを収容した竪型円筒形の粉砕室を有する粉砕容器、この粉砕容器に設けられた原料スラリー供給口、前記粉砕室の下部であって、該粉砕室の軸心とほぼ同軸の回転軸を持つ攪拌部材、および前記攪拌部材の上方に設けられた遠心式メディア分離部材を備えたメディア攪拌式粉砕機において、前記端板の中央に設けられ、前記粉砕室に開口した下面開口を持ち、前記メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を有するメディア分離部材収容手段を備えるとともに、前記端板の前記下面開口を取り囲み、前記粉砕室内の前記粉砕・分散メディアが前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段を設けたことを特徴とするメディア攪拌式粉砕機。
  2. 前記メディア流規制手段が、前記攪拌部材の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を下向きの流れに変える内部空間を有する下向きに先細の円錐台形状の案内部材として構成されている請求項1のメディア攪拌式粉砕機。
  3. 前記粉砕室下方部分を半径方向に分割し、粉砕室下方部分内方部と環状の粉砕室下方部分外方部とを構成する案内環を設け、前記粉砕室下方部分外方部を粉砕メディアと原料スラリーの混合物の上昇通路とするとともに、前記メディア流規制手段の内部空間に、該内部空間を介して粉砕室からメディア分離部材収容室内に流れ込む混合物の流れの乱れを防止するための整流手段を設けた請求項1または2のメディア攪拌式粉砕機。
  4. 前記整流手段が、板状体を組み合わせて形成されたものである請求項3のメディア攪拌式粉砕機。
  5. 上部を閉鎖する端板を有し、ビーズ状粉砕・分散メディアを収容した竪型円筒形の粉砕室を有する粉砕容器、この粉砕容器に設けられた原料スラリー供給口、前記粉砕室の下部であって、該粉砕室の軸心とほぼ同軸の回転軸を持つ攪拌部材、および前記攪拌部材の上方に設けられたメディア分離部材を備えたメディア攪拌式粉砕機において、前記端板の下面に配置され、前記メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を有するメディア分離部材収容手段を備えるとともに、このメディア分離部材収容手段の外周面を、前記粉砕室内の前記粉砕・分散メディアが前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段としたことを特徴とするメディア攪拌式粉砕機。
  6. 前記メディア分離部材収容手段が、前記端板の下面中央部に配置され、円柱状の内部空間を有する下向きに先細の円錐台形状の部材により構成されており、該円錐台形状の部材の外周面が、前記攪拌部材の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を下向きの流れに変える案内部材として構成されている請求項5のメディア攪拌式粉砕機。
  7. 前記メディア分離部材収容手段の内周壁に少なくとも1つの突起を設けると共に、該突起に案内部材の周方向に延び、前記ビーズ状粉砕・分散メディアが流通する流通通路を設けた請求項1〜6のいずれかのメディア攪拌式粉砕機。
  8. 前記突起が、前記メディア分離部材収容手段の内周壁に底辺を有する三角形形状である請求項7のメディア攪拌式粉砕機。
  9. 前記流通通路が、前記メディア分離部材収容手段の三角形の基部に設けられている請求項8のメディア攪拌式粉砕機。
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