JP2013252466A - メディア攪拌式粉砕機 - Google Patents

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翔吾 岩澤
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Abstract

【課題】粉砕・分散された原料(スラリー状)からのメディアの分離が極めて良好なメディア攪拌式粉砕機を提供する。
【解決手段】
本発明のメディア攪拌式粉砕機は、先端縮径部および基部拡径部を備えたほぼ円錐形状または円錐台形状のメディア分離部材本体を備え、このメディア分離部材本体には、前記先端縮径部近傍の少なくとも1つの入口部からその周壁に沿って前記基部拡径部の環状の出口部まで延びる前記混合物の移送通路が設けられており、前記入口部は、前記混合物を吸い込み、前記移送通路に流入させるための混合物吸い込み孔として作用するものであり、前記移送通路には、その環状の出口部近傍に、該環状の出口部に沿ってメディアのポンプ作用を行うための羽根部材が複数配列されており、更に前記移送通路の前記羽根が形成された部分より上流側で分岐した原料スラリー出口通路が設けられていることを特徴する。
【選択図】図3

Description

本発明は、メディア攪拌式粉砕機に関する。本発明のメディア攪拌式粉砕機は、インキ、塗料、顔料、セラミック、金属、無機物、誘電材、フェライト、トナー、ガラス、製紙用コーティングカラー、他ナノ粒子等の原料をビーズ状粉砕・分散メディアと混合して微細粒子に粉砕または分散するための使用に特に適しているが、これに限定されるものではない。
メディア攪拌式粉砕機において、ナノ粒子等の原料を粉砕物・分散する場合には、特開2010−253339号公報に示されているように、ビーズ状粉砕・分散メディアとしては、主にマイクロビーズが使用される。このようにマイクロビーズを使用する場合には、メディア分離部材としては、スクリーンタイプより、遠心式のものが採用される。その理由は、スクリーンタイプのメディア分離部材は、スクリーン目開きの厳密なる加工精度が必要で、技術的に困難、または出来てもコストがかかってしまい現実的ではない。さらに開口面積も極端に小さくなるなどの精密性が必要となったり、容易に目詰まりするという問題点があるが、遠心式のものはこのような問題点がないためである。
そして、遠心式メディア分離部材としては、一般に特開2001−46899号公報に示されているような構造のものが用いられている。
特開2010−253339号公報 特開2001−46899号公報
この特開2001−46899号公報に記載された遠心式メディア分離部材は、2枚の間隔を隔てられた円板と、これらの円板の間に挟まれた複数の回転羽根とを備えているものである。
上記した公開公報に記載された遠心式メディア分離部材は、その外周部分で流体(原料スラリーとメディアの混合物)に遠心式を与えある程度の分離効率を得ることができる。しかしながら、上記羽根部材の部分で渦が発生しやすく、乱れが生じやすいので、分離効率の向上が図りにくいという欠点がある。
本発明は、この欠点を解消し、粉砕・分散された原料(スラリー状)からのメディアの分離が極めて良好な遠心式メディア分離部材、およびこの遠心式メディア分離部材を備えたメディア攪拌式粉砕機を提供することを目的とするものである。
上記の課題は、下記(1)〜(8)の構成の本発明の遠心式メディア分離部材およびメディア攪拌式粉砕機によって解決される。
(1)
粉砕・分散メディアを用いるメディア攪拌式粉砕機のための遠心式メディア分離部材であって、遠心式メディア分離部材は先端縮径部および基部拡径部を備えたほぼ円錐形状または円錐台形状のメディア分離部材本体を備え、このメディア分離部材本体には、前記先端縮径部近傍の少なくとも1つの入口部からその周壁に沿って前記基部拡径部の環状の出口部まで延びる前記混合物の移送通路が設けられており、前記入口部は、前記混合物を吸い込み、前記移送通路に流入させるための混合物吸い込み孔として作用するものであり、前記移送通路には、その環状の出口部近傍に、該環状の出口部に沿ってメディアのポンプ作用を行うための羽根部材が複数配列されており、更に前記移送通路の前記羽根が形成された部分より上流側で分岐した原料スラリー出口通路が設けられていることを特徴とする遠心式メディア分離部材。
(2)
前記メディア分離部材本体は、ほぼ円錐形状または円錐台形状のメディア分離部材中心部材、および全体として中空円錐台形状で、周辺が前記メディア分離部材中心部材の周辺と間隔を隔てて配置されたメディア分離部材外側部材を備え、前記メディア分離部材中心部材の周辺とメディア分離部材外側部材の周辺の間の間隙によって前記移送通路が形成されている上記(1)の遠心式メディア分離部材。
(3)
前記メディア分離部材外側部材の先端が、前記メディア分離部材中心部材の先端部に固定されている上記(2)の遠心式メディア分離部材。
(4)
前記メディア分離部材外側部材の先端部材が、円形の先端端板とされており、この円形の先端端板に前記混合物吸い込み孔が形成されている上記(1)〜(3)のいずれかの遠心式メディア分離部材。
(5)
内部が竪型粉砕室となっている粉砕容器、およびこの粉砕室の内部下部に配置された撹拌部材を備えるメディア攪拌式粉砕機において、上記(1)〜(4)のいずれかに記載のメディア分離部材が、その先端縮径部を下にして、前記撹拌部材の上方に設けられていることを特徴とするメディア攪拌式粉砕機。
(6)
前記粉砕容器は、上部を閉鎖する端板を有し、該端板の中央に設けられ、前記粉砕室に開口した下面開口を持ち、前記メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を有するメディア分離部材収容手段を備えている上記(5)のメディア攪拌式粉砕機。
(7)
前記端板の前記下面開口を取り囲み、前記粉砕室内の前記粉砕・分散メディアが前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段を設けた上記(6)のメディア攪拌式粉砕機。
(8)
前記メディア流規制手段が、前記攪拌部材の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を下向きの流れに変える内部空間を有する下向きに先細の円錐台形状の案内部材として構成されている上記(7)のメディア攪拌式粉砕機。
本発明のメディア分離部材は、上記した構造であるので、該分離部材が回転すると、主として前記移送通路の出口近傍に設けた羽根部材のポンプ作用で、下方に位置する前記先端縮径部に設けた混合物吸込み口(入口部)からメディアを含んだ原料スラリーが吸い込まれ、前記移送通路を上昇する流れを作り、上方に位置する基部拡径部に設けた出口部から排出される。前記混合物の安定した流れが形成されるので、乱れのない場ができ、渦が発生しないので、分離効率が向上する。
また、遠心力がメディア分離部材の円錐2重の移送通路の内外で2箇所に発生するので、遠心力を有効に使える。また、移送通路の流れの慣性力も利用できる。
本発明の実施態様による遠心式メディア分離部材を組み込んだメディア攪拌式粉砕機を示す断面図である。 図1の線A−Aに沿う断面図である。 図1の遠心式メディア分離部材を示す拡大断面図である。 図3に示した遠心式メディア分離部材の底面図である。 図3の線B−Bに沿う断面図である。 本発明の他の実施態様による遠心式メディア分離部材を組み込んだメディア攪拌式粉砕機を示す断面図である。 図6の遠心式メディア分離部材を示す拡大断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態によるメディア分離部材(後述する)を備えたメディア攪拌式粉砕機について説明する。
図1は、本発明の実施形態によるメディア攪拌式粉砕機10を示すものであり、このメディア攪拌式粉砕機10は、上部を閉鎖する端板12aを有する竪型円筒形の粉砕容器12を備えている。この粉砕容器12は、内部に円柱状の粉砕室14を備えており、この粉砕室14内にスラリー状の原料を導入するための原料スラリー供給口16を有している。
上記粉砕容器12の粉砕室14の内部下部中央には、攪拌部材22が回転自在に配置されている。攪拌部材22は、羽根車であり、例えば、ボス22aの周囲に固定され、上下に間隔を置いて配置された一対の環状板22b,22cとそれらの間に配置された複数の羽根22dで構成されている。
上記攪拌部材22には、上端がこの攪拌部材22のハブ22aに取り付けられ、そこから粉砕容器12およびこの粉砕容器12の下部に取り付けられたフレーム18を軸方向下方に貫通して延びる攪拌部材駆動軸である回転駆動軸24が固定されている。この回転駆動軸24は、その下方端部が、図示しない周知の駆動機構を介して駆動源に接続されており、図に矢印で示す方向に回転駆動される。この回転駆動軸24の回転軸(回転軸線)は粉砕室14の中心軸を通っていることが好ましい。なお、上記回転駆動軸24には、軸封25(メカニカルシール等)が設けられている。
メディア攪拌式粉砕機において周知のように、粉砕容器12の内部には、ビーズ状の粉砕メディアM(なお、図においては極めて拡大して示した)が収納されている。この粉砕メディアMは、その直径が0.02〜2mmのものを用いることができる。この粉砕メディアの総容積が、粉砕室の容積の30%〜75%である。通常のメディア攪拌式粉砕機においては、粉砕メディアの総容積が、粉砕室の容積の75%〜90%であるので、本発明のメディア攪拌式粉砕機は、拘束力が小さくソフトな粉砕・分散が可能である。
上記攪拌部材22の上方には、上記該攪拌部材22と軸方向に間隔をおいて対向して配置され、原料スラリー内に分散したメディアMを該原料から分離するための遠心分離式メディア分離部材32が設けられている。このメディア分離部材32の構造については、後に詳細に説明する。このメディア分離部材32は、上記攪拌部材22と同軸に配置されていることが好ましいが、軸がずれていてもよい。このメディア分離部材32には、中空の回転駆動軸30が固定されている。この駆動軸30は、上方に延び、その端部は、図示しない周知の駆動機構を介して駆動源に接続されており、図に矢印で示す方向に回転駆動される。なお、上記回転駆動軸30には、軸封MS(メカニカルシール等)が設けられている。また、この駆動軸30の中空部は、メディア分離部材32の内部空間に連通し、原料スラリー出口31を形成している。上記メディア分離部材としては、従来のスクリーンを用いることもできる。
粉砕容器12の外周には、冷媒体または熱媒体(通常は冷媒体であって、冷却水)を通すためのジャケット40が設けられており、粉砕室14内を温調可能にしている。このジャケット40には、下方部分に冷却水を導入するための冷却水入口42、上方部分に冷却水を排出するための冷却水出口46が設けられている。
粉砕容器12は、上記端板12aを取り外すことにより、粉砕容器12を開いて、容易にメンテナンスができるようになっている。
本発明のメディア攪拌式粉砕機においては、上記攪拌部材22は、周速5〜30m/sの範囲の回転速度で駆動が可能であり、メディア分離部材32は、5〜20m/sの範囲の回転速度で駆動が可能である。
上記粉砕室14内の下部には、案内環50が配置されている。内周環板52、その外周方向に間隔を隔てた外周環板54,下辺を構成する環状の下環板56および上辺を構成する上環板58から構成されており、内部は液密となっている。
この案内環50は、前記粉砕室14下方部分を半径方向に分割し、粉砕室下方部分内方部14aと環状の粉砕室下方部分外方部14bとを構成する。前記粉砕室下方部分外方部14bは、粉砕メディアと原料スラリーの混合物の上昇通路の機能を果たす。
前記案内環50は、上記した構造であるので環状空間50aを有し、前記粉砕容器に取り付けられた複数のパイプ60a、60b(図2参照)によって支えられ、該パイプ60a、60bを用いて前記環状空間に冷却水の通水排水が可能な構造である。従って、本発明の実施形態では、原料スラリーを粉砕容器12内部からも冷却できる。
前記パイプ60a、60bは、図に示したように粉砕容器12の上方から延び、下端で前記案内環50を支持していることが好ましい。
前記案内環50は、図に示したようにその下端が前記攪拌部材22の上端以上にあり、そしてその上端が前記メディア分離部材32の下端と下方に所定の間隔を隔てた位置にあることが好ましい。
前記案内環の外周壁と粉砕容器の内周壁の間の間隔は、10〜50mmであることが好ましい。上記間隔が、上記の下限未満であると、メディアの動きを拘束しすぎであり、上限を越えると、自由度が増しすぎる。
前記案内環の高さは、粉砕室の高さの1/3〜1/2であることが好ましい。上記高さが、上記の下限未満であると、メディアの流れのコントロールが不十分になり、上限を越えると、メディアの流れのスムーズさが損なわれる。
前記端板12aの中央部は、図1に示したように周囲部分より厚くされた肉厚部70(その厚さはメディア分離部材の高さ内外である)とされており、さらにその中央部には、貫孔72が設けられている。この貫孔72は、図1に示したように、メディア分離部材32が回転自在に収容されている。すなわち、貫孔72は、前記メディア分離部材32を収容したメディア分離部材収容室となっており、肉厚部70がメディア分離部材収容手段を構成している。メディア分離部材収容室を形成するには、端板12a全体を肉厚部70の厚みとしてもよいが、材料費がかかったり、装置の重量が大きくなったりするので、現実的ではない。
前記端板12aの下面中央部には、前記粉砕室14内の前記粉砕・分散メディアMが前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段80が設けられている。このメディア流規制手段80は、内部に、前記貫孔72に連続した円柱状の空間82を有し、下方に向かって先細となった円錐台形状の案内部材として構成されており、外周面が案内面84とされている。このメディア流規制手段80は、前記攪拌部材22の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を案内面84に沿う下向きの流れに変える機能を有する。そして、この規制された原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物の流れにより、粉砕室14内でフリーに流動するメディアを極力することで、メディア分離部材32の周りのメディアの濃度を下げたり、メディア分離部材に飛翔するメディアを制限し、メディア分離部材の分離能力を向上させる。
次に、図3以下を参照して、本発明の実施形態による遠心式メディア分離部材32の構造について以下詳述する。
本遠心式メディア分離部材32は、先端縮径部34aおよび基部拡径部34bを備えたほぼ円錐形状または円錐台形状のメディア分離部材本体34を備えている。上記基部拡径部34bの中心に、上記駆動軸30の下端が固定され、該駆動軸30が回転することによって、メディア分離部材32が回転するようになっている。上記メディア分離部材本体34には、前記先端縮径部34a近傍の少なくとも1つの入口部35aからその周壁に沿って前記基部拡径部34bの環状の出口部35bまで延びる前記混合物の移送通路35が設けられている。前記入口部35aは、前記混合物を吸い込み、前記移送通路35に流入させるための混合物吸い込み孔として作用する。前記移送通路35には、その環状の出口部35b近傍に、該環状の出口部に沿ってメディアのポンプ作用を行うための羽根部材37が複数配列されている。更に、前記移送通路35の前記羽根部材37が形成された部分より上流側には、そこから分岐した原料スラリー出口通路39が設けられている。
前記メディア分離部材本体34の前記基部拡径部34bの内部には、ほぼ円盤状の空間である処理済み原料スラリー収集用空間40が形成されており、この処理済み原料スラリー収集用空間40には、前記原料スラリー出口通路39および原料スラリー出口31が連通されている。
前記メディア分離部材本体34は、ほぼ円錐形状または円錐台形状のメディア分離部材中心部材40、および全体として中空円錐台形状で、周辺が前記メディア分離部材中心部材40の周辺と間隔を隔てて配置されたメディア分離部材外側部材41を備え、前記メディア分離部材中心部材の周辺とメディア分離部材外側部材の周辺の間の間隙によって前記移送通路35が形成されている。
本メディア分離部材本体34の構造は、前記メディア分離部材外側部材41の先端部が、前記メディア分離部材中心部材40の先端部に固定されている構造となっていることが好ましい。
前記メディア分離部材外側部材41の先端部は、図3および図4に示したように円形の先端端板41aとされており、この円形の先端端板52に前記混合物吸い込み孔(入口部35a)が形成されている。
作動においては、原料スラリー供給口16から原料である被粉砕粒子を含む原料スラリーを粉砕室14に導入しながら撹拌部材を回転駆動する。粉砕室14内に導入されたスラリーは、粉砕室14内にすでに形成されているスラリーとメディア26の回転流れに乗って攪拌部材の方向に下降移動されて、攪拌部材により撹拌混合される。このとき、スラリーとメディア26は、半径方向外方に粉砕容器12の内壁まで移動され、この後撹拌混合された上記スラリーとメディア26は、今度は粉砕室14の内壁に沿う上昇流れfとなり、そして上昇しきると、今度は下降する流れとなる。
このとき、一部のメディアがメディア分離部材収納室内に導かれるが、このメディアは、メディア分離部材収容室内で回転するメディア分離部材32により次のようにして処理済み原料スラリーから分離され、再び粉砕室14内に戻される。
すなわち、メディア分離部材32が回転すると、メディア分離部材本体34の前記基部拡径部34b側の前記移送通路35の部分に設けた羽根部材37によりポンプ作用が発生し。この主としてこのポンプ作用により、移送通路35内のスラリー等を出口部35bから外方に放出することとなり、この放出により、入口部35aには、吸引力(吸い込み力)が働いて、前記スラリー等に入口部35aからの流れが生ずるとともに、回転運動が与えられる。この回転運動により、大きくて重いメディアは半径方向外向きに付勢され、スラリーから分離される。この場合、被粉砕粒子のうち、粉砕が不十分で粒子サイズが大きいものもメディアと同様に挙動する。一方、十分に粉砕されて小さくて軽くなった粒子を含むスラリーは、原料スラリー出口通路39、処理済み原料スラリー収集用空間40および原料スラリー出口31を介してメディア攪拌式粉砕機外部へ排出される。
本発明のメディア分離部材は上記した構造であるので、該メディア分離部材内部およびその周辺におけるメディア含有原料スラリーの流れが安定し、乱れの無い場が形成され、良好なメディア分離が可能となる。
また、本発明のメディア攪拌式粉砕機においては、上記したように、メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を粉砕室と別個に設けた。これにより、このメディア分離部材収容室内に、メディアが入り込みまたは飛翔するのを極力防止し、これによりメディア分離部材収容室内のメディア濃度を低下させ、メディア分離部材によるメディアの分離機能を飛躍的に向上させた。
なお、図3等に示したメディア分離部材においては、メディア分離部材全体が回転する構造、すなわちメディア分離部材中心部材およびメディア分離部材外側部材が一緒になって回転する構造のものについて説明したが、図6および図7に示したように、メディア分離部材外側部材を固定しておき、メディア分離部材中心部材のみを回転する構造のものとしてもよい。
10 メディア攪拌式粉砕機
12 粉砕容器
14 粉砕室
16 原料スラリー供給口
30 粉砕・分散メディア
32 メディア分離部材
33 中空駆動軸
34 メディア分離部材本体
34a 先端縮径部
34b 基部拡径部
35 移送通路
35a 入口部
35b 出口部
36 軸封
37 羽根部材
39 原料スラリー出口通路
40 処理済み原料スラリー収集用空間
40 メディア分離部材中心部材
41 メディア分離部材外側部材
70 肉厚部(メディア分離部材収容手段)
72 貫孔(メディア分離部材収容室)

Claims (8)

  1. 粉砕・分散メディアを用いるメディア攪拌式粉砕機のための遠心式メディア分離部材であって、遠心式メディア分離部材は先端縮径部および基部拡径部を備えたほぼ円錐形状または円錐台形状のメディア分離部材本体を備え、このメディア分離部材本体には、前記先端縮径部近傍の少なくとも1つの入口部からその周壁に沿って前記基部拡径部の環状の出口部まで延びる前記混合物の移送通路が設けられており、前記入口部は、前記混合物を吸い込み、前記移送通路に流入させるための混合物吸い込み孔として作用するものであり、前記移送通路には、その環状の出口部近傍に、該環状の出口部に沿ってメディアのポンプ作用を行うための羽根部材が複数配列されており、更に前記移送通路の前記羽根が形成された部分より上流側で分岐した原料スラリー出口通路が設けられていることを特徴とする遠心式メディア分離部材。
  2. 前記メディア分離部材本体は、ほぼ円錐形状または円錐台形状のメディア分離部材中心部材、および全体として中空円錐台形状で、周辺が前記メディア分離部材中心部材の周辺と間隔を隔てて配置されたメディア分離部材外側部材を備え、前記メディア分離部材中心部材の周辺とメディア分離部材外側部材の周辺の間の間隙によって前記移送通路が形成されている請求項1の遠心式メディア分離部材。
  3. 前記メディア分離部材外側部材の先端が、前記メディア分離部材中心部材の先端部に固定されている請求項2の遠心式メディア分離部材。
  4. 前記メディア分離部材外側部材の先端部材が、円形の先端端板とされており、この円形の先端端板に前記混合物吸い込み孔が形成されている請求項1〜3のいずれかの遠心式メディア分離部材。
  5. 内部が竪型粉砕室となっている粉砕容器、およびこの粉砕室の内部下部に配置された撹拌部材を備えるメディア攪拌式粉砕機において、請求項1〜4のいずれかに記載のメディア分離部材が、その先端縮径部を下にして、前記撹拌部材の上方に設けられていることを特徴とするメディア攪拌式粉砕機。
  6. 前記粉砕容器は、上部を閉鎖する端板を有し、該端板の中央に設けられ、前記粉砕室に開口した下面開口を持ち、前記メディア分離部材を収容したメディア分離部材収容室を有するメディア分離部材収容手段を備えている請求項5のメディア攪拌式粉砕機。
  7. 前記端板の前記下面開口を取り囲み、前記粉砕室内の前記粉砕・分散メディアが前記分離部材収容室内に流れ込むのを規制するメディア流規制手段を設けた請求項6のメディア攪拌式粉砕機。
  8. 前記メディア流規制手段が、前記攪拌部材の作用により、上昇してくる原料スラリーとビーズ状粉砕・分散メディアの混合物を下向きの流れに変える内部空間を有する下向きに先細の円錐台形状の案内部材として構成されている請求項7のメディア攪拌式粉砕機。
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