JP5912647B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置に関する。
近年、電力消費を抑制することが可能な照明装置、たとえばLED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)等を用いた照明装置が増加している。
また、LEDを用いた照明装置においては、LEDという点光源からの高輝度の直接光がそのまま眼に入ることを避けるため、当該LEDからの光を半透光性カバーを通過させて被照明体に照射することが行われている(例えば、特許文献1参照)。半透光性カバーを通過する時点で当該LEDからの光が拡散されるため、均一化された光が半透光性カバーの表面(ひょうめん)から放出される。
特開2011−204699号公報
ところで、本件発明者は、上記のような照明装置とは異なり、発光体(LED等)からの光を反射する反射面を備え、当該反射面による反射光を被照明体(下方の人物等)に向けて放出する新規な照明装置を案出した。これによっても、点光源から発せられる高輝度の直接光がそのまま眼に入ることを避けることができる。
しかしながら、後述するように、このような照明装置の反射面(光放出面)内においては、発光体からの距離に応じた光量分布の不均一が存在することが判明した。
そこで、この発明は、光放出面内における光量分布を均一化することが可能な照明装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、照明装置であって、発光体と、前記発光体からの光を反射する反射面であって被照明体に向けて反射光を放出する反射面と、を備え、前記反射面には、前記反射面の各位置の反射率を塗料および/または印刷の明暗により変更して前記各位置の反射光量を調整する光量調整パターンが形成されており、前記反射面内において前記発光体からの距離が大きくなるにつれて反射率が連続的に大きくなるように、前記光量調整パターン形成されることを特徴とする。
請求項2の発明は、照明装置であって、発光体と、前記発光体からの光を反射する反射面であって被照明体に向けて反射光を放出する反射面と、を備え、前記反射面には、前記反射面の各位置の反射率を塗料および/または印刷の明暗により変更して前記各位置の反射光量を調整する光量調整パターンが形成されており、前記光量調整パターンは、当該光量調整パターンを設けない状況で前記発光体による光照射を行って取得された前記反射面内の光量分布に基づくパターンであって、当該光量調整パターンを設けない状況で前記発光体による光照射が行われて撮影された撮影画像における前記反射面内の前記光量分布に基づくパターンであり、前記光量分布において比較的暗い部分領域の反射率が前記光量分布において比較的明るい部分領域の反射率よりも大きくなるように形成されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る照明装置において、前記光量調整パターンは、前記光量分布において比較的明るい部分領域から比較的暗い部分領域にいくにつれて各領域の反射率が連続的に大きくなるように、形成されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の照明装置において、前記光量調整パターンにおいては、第1の明度を有する領域である第1領域と第2の明度を有する領域である第2領域との表面構成比率が前記反射面内の部分領域ごとに調整されることによって、当該部分領域ごとの反射率が調整され、当該部分領域ごとの反射光量が調整されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明に係る照明装置において、前記光量調整パターンは、網点を用いて形成されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明に係る照明装置において、前記第1領域は、前記第2領域の明度よりも高い明度を有する高明度領域であり、前記第2領域は、前記第1領域の明度よりも低い明度を有し且つ網点要素領域として構成される領域であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5の発明に係る照明装置において、前記第1領域は、前記第2領域の明度よりも低い明度を有する低明度領域であり、前記第2領域は、前記第1領域の明度よりも高い明度を有する網点要素で構成される領域であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項4ないし請求項7のいずれかの発明に係る照明装置において、前記第1領域および前記第2領域は、互いに異なる明度を有する互いに異なる材料で形成されることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかの発明に係る照明装置において、前記発光体からの直接光が被照明側人物の目にそのまま入射することを防ぐ防眩部材、をさらに備えることを特徴とする。
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、反射面内における光量分布の均一化を図ることが可能である。
本発明の実施形態に係る照明装置を示す外観図である。 照明装置の断面図である。 照明装置の内部構造の一部を示す斜視図である。 照明装置の正面図(設置状態の照明装置を下方からみた図)である。 発光体から出射された光が反射部材にて反射等される様子を示す図である。 光量調整パターン無しの状態での明度分布を示す図である。 光量調整パターンを示す図である。 発光体から比較的近い領域に「比較的大きな網点」が設けられている状況を示す平面図である。 図8と同じ状況を示す断面図である。 発光体から比較的遠い領域に「比較的小さな網点」が設けられている状況を示す平面図である。 図10と同じ状況を示す断面図である。 発光体から比較的近い領域に「比較的小さな網点」が設けられている状況を示す平面図である。 図12と同じ状況を示す断面図である。 発光体から比較的遠い領域に「比較的大きな網点」が設けられている状況を示す平面図である。 図14と同じ状況を示す断面図である。 変形例に係る照明装置の正面図(設置状態の照明装置を下方からみた図)である。 変形例に係る光量調整パターンを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る照明装置1(1Aとも称する)を示す外観図である。図1においては、当該照明装置1Aが天井面に設置された状況が示されている。また、図2は、照明装置1Aの断面図である。
図2等に示すように、照明装置1Aは、当該照明装置1Aの上部部材(詳細にはベース部材21(後述))と天井材90の上方に配置された軽量鉄骨部材9との間に天井材90を挟んでネジ止め等されることによって、住宅あるいはオフィス等の居室内の天井面に固定される。
この照明装置1Aは、筺体2と発光体3と反射部材5とを備えている。
筐体2は、断面視L字状のベース部材21、発光体固定用部材23、化粧カバー25および反射板固定用部材27などにより構成される。発光体固定用部材23、化粧カバー25および反射板固定用部材27は、それぞれ、ベース部材21に対して固定される。また、上述のようにベース部材21は天井面に固定される。
反射部材5は、板状の部材(反射板)として設けられる。この反射部材5は、平面視において略正方形形状を有している。反射部材5は反射板固定用部材27を用いてベース部材21に対して固定され、当該反射部材5(およびその反射面6)は天井面と略平行に配置される。
発光体3は、たとえばLED(発光ダイオード)などで構成される。次述するように、この照明装置1Aにおいては、多数の発光体(LED)3が複数のモジュール(ここでは4つの発光体モジュール10a〜10d)に区分されて配置される。
図3に示すように、各発光体モジュール10(10a〜10d)においては、それぞれ、複数の発光体(LED)が一列に並んで配置されている。なお、図3は、照明装置1Aの内部構造の一部を示す斜視図である。
図4は、照明装置1Aの正面図(設置状態において下方側から見た図)である。図4に示すように、照明装置1Aは、4つの発光体モジュール10a〜10dを備えている。発光体モジュール10a〜10dは、反射部材5(反射面6)を取り囲むように、略正方形形状の反射部材5の4つの辺縁部に配置される。詳細には、発光体モジュール10a,10cは、反射部材5を挟んで互いに対向するように、反射部材5の左側と右側とに設けられている。また、発光体モジュール10b,10dは、反射部材5を挟んで互いに対向するように、反射部材5の手前側(図4では上側)と奥側(図4では下側)とに設けられている。このように、略正方形形状の反射面6を取り囲むように、当該反射面6の4つの辺縁部に沿って4列の発光体群が配置されている。
図3および図2等に示すように、各発光体3は、発光体固定用部材23(詳細にはその斜行部)上に設置されており、反射面6よりも下側に保持されている。発光体固定用部材23は、比較的上方の鉛直部分23aと比較的下方の斜行部23bとを有しており、当該斜行部23bは鉛直下方に対して所定の角度(たとえば約45度)を有するように配置されている。この斜行部23bの内側表面に発光体モジュール10が配置されている。また、各発光体モジュール10上の複数の発光体3は、それぞれ、反射部材5の辺縁部の下方付近において、斜め上方(反射部材5の中央部側)を向いて配置されている。
そして、各発光体3は、点灯時において、反射部材5の辺縁部の下方付近から、斜め上方(反射部材5の中央部側)に向けて光を出射する。
図5に示すように、発光体3から出射された光は、反射部材5の反射面6で反射および拡散され、照明装置1Aの下方側に設けられた開口部29から外部の被照明体(下方の家具あるいは人物等)に向けて放出(照射)される。これにより、居室内下方の被照射体が照明される。このような照明時には、照明装置1Aの反射面6から光が出射されているように見える。端的に言えば、反射面6はあたかも面状発光体のように見える。そのため、反射面6は面状の光放射体(あるいは光放出面)などとも表現される。
このような照明方式は、反射面6を利用した「間接照明」ではあるが、照明装置1内の反射面6が「光放出面」として作用するため、「直接照明」に近い照明方式である。
また、防眩部材7が筐体2(詳細には化粧カバー25)の一部として設けられている。この防眩部材(防眩用遮蔽部材とも称する)7は、発光体3からの直接光が下方の被照明体(特に人物)に直接的に照射されることを防ぐ部材である。この部材7は、発光体3からの直接光が被照明側人物の目にそのまま入射することを防ぐ部材であるとも表現される。なお、防眩部材7は、直接光を(ほぼ完全に)遮蔽する遮蔽部材として形成されてもよく、あるいは、直接光を半透過する半透明の材料(拡散材料等)で構成されるようにしてもよい。
上述のように、この照明装置1Aにおいては、反射面6で反射等された光(いわば間接光)が当該下方の被照明体に照射される。防眩部材7を設けることによれば、下方の人物は発光体3からの直接光を見ずに済むので、眩しさを低減することが可能である。特に、LEDなどの点状の光源(特に高輝度の光源)が発光体3として用いられる場合において、当該LED等からの直接光が眼に入ると非常に眩しく感じられるのに対して、上記のような反射面6で反射および拡散された光が反射面6から全体的に放出されることによれば、眩しさを大きく抑制することが可能である。換言すれば、照明装置1は、比較的均一な照明光を放出することが可能である。また、発光体3からの光は半透光性カバーを通過することを要しないため、照明光の光量低下を抑制することもできる。
ところで、発光体3から斜め上方に出射されて反射面6で反射等される光の強度は、反射面6上における発光体3からの距離に応じて異なっている。より詳細には、反射面6上の各領域に到達する光の強度は、当該各領域と発光体3との距離が大きくなるにつれて、小さくなる。より具体的には、図5に示すように、反射面6上において、発光体3から比較的遠い部分領域FPにおける光の強度は、発光体3から比較的近い部分領域NPにおける光の強度よりも小さい。そのため、後述するような光量調整パターンPTを設けない場合には、比較的遠い部分領域FPは比較的近い部分領域NPよりも暗くなる。
また、上述のように、照明装置1Aにおいては、それぞれ複数の発光体を有する2つの発光体モジュール10a,10cが左右方向に対向して設けられており(図4参照)、左右両側の発光体3からの光が反射面6の各領域に到達する。そのため、反射面6の両端付近における光の強度は比較的大きく、一方、反射面6の中央付近における光の強度は比較的小さい。
さらに、照明装置1Aにおいては、それぞれ複数の発光体を有する別の2つの発光体モジュール10b,10dが対向して手前側(図4では上側)と奥側(図4では下側)とにも設けられており、手前側と奥側との両側の発光体3からの光が反射面6の各領域に到達する。そのため、反射面6の両端(手前側および奥側)付近における光の強度は比較的大きく、一方、反射面6の中央付近における光の強度は比較的小さい。
その結果、後述するような光量調整パターンPTを設けない場合には、図6(明度分布の模式図)に示すように、略正方形形状を有する反射面6の四方の辺縁部付近における光の強度は比較的大きく(明るく)、一方、反射面6の中央付近における光の強度は比較的小さい(暗い)。すなわち、反射面6内における光の強度は均一ではない。
このように、光量調整パターンPT(後述)を設けない場合には、反射面(光放出面)内において、発光体からの距離に応じた光量分布の不均一が存在することが判明した。
そこで、この実施形態においては、次述するような光量調整パターンPT(図7参照)を反射面6の表面上に形成する。これによれば、反射面6内の光の均一性を向上させることが可能である。なお、図7においては、比較的高い反射率を有する領域が比較的明るい色(図では白色)で模式的に示されており、且つ、比較的低い反射率を有する領域が比較的暗い色(図では灰色)で模式的に示されている。
光量調整パターンPTは、ここでは網点を用いて形成される。端的に言えば、当該光量調整パターンPTは、網点パターンとして形成される。具体的には、発光体3から比較的遠い部分領域FPの反射率が発光体3から比較的近い部分領域NPの反射率よりも大きくなるように、当該網点パターンが形成される。
より具体的には、光量調整パターンPTにおいては、反射面内の各部分領域を構成する2種類の領域RA,RBの表面構成比率が反射面6内の部分領域ごとに調整されている。これによって、当該部分領域ごとの反射率が調整され、当該部分領域ごとの反射光量が調整される。
詳細には、互いに異なる2種類の塗料(ここではいずれも蛍光塗料)PA,PBを反射部材5の表面に塗布し、当該2種類の塗料PA,PBの表出割合(表面構成比率)を調整することによって、光量調整パターンPT(詳細にはPT1)内における各部分領域の反射光量が調整される。当該2種類の塗料PA,PBは、互いに異なる明度(互いに異なる反射率)を有している。なお、2種類の塗料PA,PBは、それぞれ、蛍光塗料以外の塗料であってもよい。
ここでは、一方の塗料PAは、他方の塗料PBよりも明るい塗料である。塗料PAは、非常に明るい色(たとえば白色)であることが好ましい。また、塗料PBは、塗料PAに比べて若干明度を低減した白色であることが好ましい。
そして、比較的高い明度を有する領域(高明度領域とも称する)(ここでは、塗料PAが表出しているベース領域RA)と比較的低い明度を有する領域(低明度領域とも称する)(ここでは、塗料PBが表出している網点要素領域RB)との表面構成比率が反射面6内の部分領域ごとに調整される(図8〜図11参照)。
また、この実施形態における網点パターン(光量調整パターン)は、反射面6のベース部材(塗料PAの塗料層)の反射率よりも小さな反射率を有する網点を用いて形成される。換言すれば、網点要素領域RBは、ベース領域RAの明度よりも低い明度を有する網点要素で構成される。
より詳細には、まず、2種類の塗料PA,PBのうちの一方の塗料PAのみを反射面6の表面に塗布した状態で、発光体モジュール10a〜10dの発光体3を発光させて反射面6に向けて光を照射する。そして、この照射状態をデジタルカメラ等により写真撮影して撮影画像を取得し、反射面6内の明度分布(図6参照)を取得する。当該明度分布は、光量調整パターンPTを設けない状況で発光体3による光照射を行って取得された(反射面6内の)光量分布であるとも表現される。
つぎに、他方の塗料PBを塗布すべき領域(網点要素領域)RBが、当該明度分布に基づいて決定され、決定された塗布領域RBに対して、塗料PBがスクリーン印刷技術等を用いて塗料PA上にさらに塗布される。塗料PBが塗布された領域RBは「網点」(網点要素領域)として構成される。このようにして、塗料PBを用いた網点パターンが光量調整パターンPT(PT1)として形成される。
具体的には、取得された明度分布(図6)において比較的明るい領域NP(図5も参照)には、比較的暗い塗料PBの塗布面積割合(表面構成比率)が大きくなるように、比較的大きな網点(網点要素)が形成されるようにする(図8および図9参照)。図8(正面図)および図9(断面図)には、或る発光体3(たとえば発光体モジュール10a内の発光体3a(図5参照))から比較的近い領域(反射面の辺縁部付近の領域)NPにおいて、反射部材5の表面上に塗布された塗料PAの上に「比較的大きな網点」が塗料PBによって形成されている様子、が示されている。これにより、比較的明るい部分領域NPにおいては、比較的低い反射率を有する領域(低反射領域)が設けられる。
逆に、取得された明度分布(図6)において比較的暗い領域FPには、比較的暗い塗料PBの塗布面積割合(表面構成比率)が小さくなるように、比較的小さな網点が形成されるようにする(図10および図11参照)。図10(正面図)および図11(断面図)には、或る発光体3(3a)から比較的遠い領域(反射面の中央付近の領域)FPにおいて、反射部材5の表面上に塗布された塗料PAの上に「比較的小さな網点」が塗料PBによって形成されている様子、が示されている。これにより、比較的暗い部分領域FPにおいては比較的高い反射率を有する領域(高反射領域)が設けられる。
このように、光量調整パターンPT1(図7)においては、反射面6内において発光体3から比較的遠い部分領域FPの反射率は、発光体3から比較的近い部分領域NPの反射率よりも大きくなる。換言すれば、図7に示すように、光量調整パターンPT1は、図6の光量分布において比較的暗い部分領域FPの反射率が当該光量分布において比較的明るい部分領域NPの反射率よりも大きくなるように、形成されている。すなわち、光量調整パターンPT1は、比較的暗い領域(比較的遠い領域)FPを比較的明るくするように形成されている。逆に言えば、光量調整パターンPT1は、比較的明るい領域(比較的近い領域)NPを比較的暗くするように形成されている。
そして、このような光量調整パターンPT1が反射面6に形成された状態で、発光体3からの光が当該反射面6に向けて出射され、当該反射面6で反射された光(反射光)が被照明体に向けて放出される。
これによれば、図6において比較的明るい領域NPにおいては、光量調整パターンPT1内の低反射領域(図8および図9参照)によって反射光量が抑制される。一方、図6において比較的暗い領域FPにおいては、光量調整パターンPT1内の高反射領域(図10および図11参照)によって比較的大きな反射率による反射光量が得られる。したがって、反射面6内の反射光量分布(光強度分布)を均一化することが可能である。
すなわち、光量調整パターンPT1を用いない場合には図6のような明度分布を有するのに対して、図7のような網点パターンPT1を用いて反射面6内の各部分領域の反射光量分布(図6)を調整することによれば、反射面6内における光量分布(光強度分布)の均一化を図ることが可能である。
なお、ここでは、反射面6内における代表的な2つの部分領域FP,NPを中心に説明を行っているが、2つの部分領域FP,NPの間の位置(中間的な位置)等に配置される各部分領域に関しては、図6の光量分布に基づいて、2つの領域RA,RBの表面構成比率(ひいては各部分領域の反射率)が連続的に変化するように調整されればよい。端的に言えば、光量調整パターンPT1の各部分領域の反射率は、発光体3から(当該各部分領域まで)の距離が大きくなるにつれて、大きくなるように調整されればよい。
また、図7の光量調整パターンPT1においては、反射面6の左右両側に設けられる1組の発光体モジュール対(10a,10c)の各発光体3からの光を均一化するため、図7の中央を挟んで左側と右側とに向けて線対称に反射率が変化している。同様に、反射面6の上下両側に設けられる1組の発光体モジュール対(10b,10d)の各発光体3からの光を均一化するため、図7の中央を挟んで上側と下側とに向けて線対称に反射率が変化している。このように、光量調整パターンPT1においては、反射面6の四方に設けられた4つの発光体モジュール10a〜10dの各発光体3からの光に対応するため、図7の上下方向および左右方向の双方に反射率が変化している。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態においては、比較的明るい塗料PAの上に比較的暗い塗料PBが塗布されて網点パターンが形成される態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば逆に、比較的暗い塗料PBの上に比較的明るい塗料PAが塗布されて網点パターンが形成されるようにしてもよい。すなわち、網点パターン(光量調整パターン)は、反射面6のベース部材(塗料PBの塗料層)の反射率よりも大きな反射率を有する網点を用いて形成されてもよい。換言すれば、網点要素領域RBは、ベース領域RAの明度よりも高い明度を有する網点要素で構成される領域であってもよい。第2実施形態においては、このような態様を例示する。
具体的には、まず、2種類の塗料PA,PBのうちの塗料PBのみを反射面6の表面に塗布した状態で、発光体モジュール10a〜10dの発光体3を発光させて反射面6に向けて光を照射する。そして、この照射状態をデジタルカメラ等により写真撮影し、反射面6内の明度分布(図6と同様)を取得する。
そして、別の塗料PAを塗布すべき領域(網点要素領域)RBが、当該明度分布に基づいて決定され、決定された塗布領域RBに対して、塗料PAがスクリーン印刷技術等を用いて塗料PB上にさらに塗布される。塗料PAが塗布された領域RBは「網点」(網点要素領域)として構成される。このようにして、塗料PAを用いた網点パターンが光量調整パターンPT(PT2)として形成される。
具体的には、デジタルカメラ等で取得された明度分布(図6参照)において比較的明るい領域NP(図5も参照)には、比較的明るい塗料PAの塗布面積割合(表面構成比率)が小さくなるように、「比較的小さな」網点が形成されるようにする(図12および図13参照)。図12(正面図)および図13(断面図)には、反射部材5の表面上において塗料PBが塗布されており、「比較的小さな網点」が塗料PAによって塗料PBの上にさらに形成されている様子が示されている。
一方、デジタルカメラ等で取得された明度分布(図6参照)において比較的暗い領域FP(図5も参照)には、比較的明るい塗料PAの塗布面積割合(表面構成比率)が大きくなるように、比較的大きな網点が形成されるようにする(図14および図15参照)。図14(正面図)および図15(断面図)には、反射部材5の表面上において塗料PBが塗布されており、「比較的大きな網点」が塗料PAによって塗料PBの上にさらに形成されている様子が示されている。
このように、網点を構成する塗料PAがスクリーン印刷技術等を用いて塗料PBの上にさらに塗布され、網点パターンが光量調整パターンPT2として形成される。また、この光量調整パターンPT2(網点パターン)は、第1実施形態に係る光量調整パターンPT1と同様に、発光体3から比較的遠い領域FPの反射率が発光体3から比較的近い領域NPの反射率よりも大きくなるように形成されている。
より詳細には、光量調整パターンPT2においては、反射面6内の各部分領域を構成する2種類の領域RA,RBの表面構成比率が反射面6内の部分領域ごとに調整されている。ただし、この第2実施形態においては、図12〜図15に示すように、下地側のベース領域RAは、塗料PBが表出している領域であり、網点要素領域RBの明度よりも低い明度を有する低明度領域である。また、網点要素で構成される領域である網点要素領域RBは、塗料PAが表出している領域であり、ベース領域RAの明度よりも高い明度を有する高明度領域である。そして、図12および図13に示すように、発光体3から比較的近い部分領域NPにおいては、比較的明るい塗料PAの塗布面積割合(表面構成比率)が比較的小さくなるように調整され、比較的低い反射率が実現されている。一方、図14および図15に示すように、発光体3から比較的遠い部分領域FPにおいては、比較的明るい塗料PAの塗布面積割合(表面構成比率)が比較的大きくなるように調整され、比較的高い反射率が実現されている。
このような態様によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、光量調整パターンPTが網点パターンとして構成される態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、格子パターン等を用いて光量調整パターンPTが形成されるようにしてもよい。当該格子パターンにおいては、格子を構成する線の太さ(および/または間隔等)を変更することによって、反射光量が調整されればよい。
また、上記各実施形態においては、塗料により光量調整パターンPTが形成されているが、これに限定されない。たとえば、上記と同様の網点等が印刷された透明シートが反射部材5の表面に貼付されるようにしてもよい。端的に言えば、光量調整パターンPTは光量調整シートとして形成されるようにしてもよい。あるいは、光量調整パターンPTは、2種類の塗料PA,PBが予め塗布されたシートとして形成されるようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、反射面6の形状は略正方形形状を有しているが、これに限定されない。たとえば、反射面6の形状は、略長方形形状(細長形状)でもよく、あるいは、略円形形状などであってもよい。
また、上記各実施形態においては、2組の発光体モジュール対(10a,10c),(10b,10d)が設けられる態様が例示されているが、これに限定されない。
たとえば、図16(平面図)に示すように、1組の発光体モジュール対(10e,10f)のみが設けられるようにしてもよい。図16は、細長形状の反射面6(6b)を挟んでその長辺側の両辺縁部(反射面6bの上側辺縁部および下側辺縁部)に沿って2つの発光体モジュール(発光体群)10e,10fが配置されている照明装置1(1B)を示す図である。このような照明装置1Bにおいても、上記の思想を適用することが可能である。この場合には、図17のような光量調整パターンPT3を用いればよい。光量調整パターンPT3においては、図17の上下方向(縦方向)においてのみ反射率が変化している。
さらには、(1組ではなく)1つの発光体モジュール(1列の発光体群)10のみを備える照明装置にも上記の思想を適用することができる。たとえば、当該照明装置は、略矩形形状の反射面6の1辺のみに沿って配置された発光体モジュールを備えるものであってもよい。より具体的には、当該照明装置は、図16において、発光体モジュール10fを有しないものであってもよい。
また、上記各実施形態においては、反射面6が開口部29付近において表出している態様(図2参照)が例示されているが、これに限定されない。たとえば、当該開口部29に相当する部分に透明カバーを設け、反射面6が当該透明カバーに覆われるようにしてもよい。反射面6を透明カバーで覆い、当該透明カバーで開口部29を塞ぐことによれば、蚊などの小さな虫が照明装置1Aの開口部29から装置内部に入り込むことを防止することも可能である。
1 照明装置
2 筐体
3 発光体
5 反射部材
6 反射面
7 防眩部材
9 軽量鉄骨部材
10,10a〜10d 発光体モジュール
21 ベース部材
23 発光体固定用部材
23a 鉛直部分
23b 斜行部
25 化粧カバー
27 反射板固定用部材
29 開口部
90 天井材
FP (発光体から比較的遠い)部分領域
NP (発光体から比較的近い)部分領域
PA,PB 塗料
PT 光量調整パターン
RA ベース領域
RB 塗布領域(網点要素領域)

Claims (9)

  1. 照明装置であって、
    発光体と、
    前記発光体からの光を反射する反射面であって被照明体に向けて反射光を放出する反射面と、
    を備え、
    前記反射面には、前記反射面の各位置の反射率を塗料および/または印刷の明暗により変更して前記各位置の反射光量を調整する光量調整パターンが形成されており、
    前記反射面内において前記発光体からの距離が大きくなるにつれて反射率が連続的に大きくなるように、前記光量調整パターン形成されることを特徴とする照明装置。
  2. 照明装置であって、
    発光体と、
    前記発光体からの光を反射する反射面であって被照明体に向けて反射光を放出する反射面と、
    を備え、
    前記反射面には、前記反射面の各位置の反射率を塗料および/または印刷の明暗により変更して前記各位置の反射光量を調整する光量調整パターンが形成されており、
    前記光量調整パターンは、当該光量調整パターンを設けない状況で前記発光体による光照射を行って取得された前記反射面内の光量分布に基づくパターンであって、当該光量調整パターンを設けない状況で前記発光体による光照射が行われて撮影された撮影画像における前記反射面内の前記光量分布に基づくパターンであり、前記光量分布において比較的暗い部分領域の反射率が前記光量分布において比較的明るい部分領域の反射率よりも大きくなるように形成されることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項2に記載の照明装置において、
    前記光量調整パターンは、前記光量分布において比較的明るい部分領域から比較的暗い部分領域にいくにつれて各領域の反射率が連続的に大きくなるように、形成されることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の照明装置において、
    前記光量調整パターンにおいては、第1の明度を有する領域である第1領域と第2の明度を有する領域である第2領域との表面構成比率が前記反射面内の部分領域ごとに調整されることによって、当該部分領域ごとの反射率が調整され、当該部分領域ごとの反射光量が調整されることを特徴とする照明装置。
  5. 請求項4に記載の照明装置において、
    前記光量調整パターンは、網点を用いて形成されることを特徴とする照明装置。
  6. 請求項5に記載の照明装置において、
    前記第1領域は、前記第2領域の明度よりも高い明度を有する高明度領域であり、
    前記第2領域は、前記第1領域の明度よりも低い明度を有し且つ網点要素領域として構成される領域であることを特徴とする照明装置。
  7. 請求項5に記載の照明装置において、
    前記第1領域は、前記第2領域の明度よりも低い明度を有する低明度領域であり、
    前記第2領域は、前記第1領域の明度よりも高い明度を有する網点要素で構成される領域であることを特徴とする照明装置。
  8. 請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の照明装置において、
    前記第1領域および前記第2領域は、互いに異なる明度を有する互いに異なる材料で形成されることを特徴とする照明装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の照明装置において、
    前記発光体からの直接光が被照明側人物の目にそのまま入射することを防ぐ防眩部材、
    をさらに備えることを特徴とする照明装置。
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