JP5912409B2 - ミラーキャビネット及びその設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ミラーキャビネットとミラーキャビネットの設置方法に関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、収納ユニット部材の下側に、付属ユニット部材を設けた組立式キャビネットが存在する。
特開2001−104066号公報
上記特許文献1に開示されているのは、別体の収納ユニット部材と付属ユニット部材を枠部材を介し壁に取り付けるタイプのキャビネットであり、壁に直付けで設置するタイプのキャビネットではない。
壁に直付けで設置するタイプのミラーキャビネットにおいて、2種類以上の高さの異なる照明器を選択してミラーキャビネット本体の上部に設けて設置する場合、ミラーキャビネットの上端高さを揃えるためには、ミラーキャビネット本体は高さの異なる2種類以上のものを用意しておく必要があり、2種類以上の高さの異なるミラーキャビネット本体をそれぞれ別の金型を用いて製造するにはコストが増大してしまうという問題点があった。
また、ミラーキャビネットの上端高さを揃えるために、高さ調節用のバックパネルを使用することも考えられるが、このバックパネルを使用して高さを揃える場合には、ミラーキャビネット本体の収納空間の収納力が減少してしまうという問題点があった。
本発明は、高さの異なる照明器を選択して上部に設ける場合、高さの異なる2種類の照明器に対して1種類のキャビネット本体で対応して、上端高さを揃えることのできるミラーキャビネット及びその設置方法の提供を目的とし、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のミラーキャビネットは、上部に高さの異なる照明器が選択して取り付けられるミラーキャビネット本体の下方かつ洗面器カウンター上方との間隙の躯体壁面に、前記照明器の高さに応じて別体の収納棚が選択して設けられるようになっており、前記収納棚の奥行寸法は前記ミラーキャビネット本体の奥行寸法と等しくなっていることを要旨とする。
本発明のミラーキャビネットでは、ミラーキャビネット本体の下方かつ洗面器カウンター上方との間隙の躯体壁面に、別体の収納棚を設けて、別体の収納棚によりミラーキャビネットの上端高さを揃えて設置することが可能となる。
また、本発明に係るミラーキャビネットの収納棚は、前面に開閉扉を有し、かつ前記開閉扉は上縁側が前後に開閉可能な構成であってもよい。
このような構成によれば、開閉扉を前方側へ開いて上方を開放させれば、内部に収容されている小物を容易に取り出すことができる。
洗面化粧台の設置状態の正面構成図である。 洗面化粧台の設置状態の側面構成図である。 ミラーキャビネット本体と収納棚の分解斜視図である。 収納棚の扉を開けて使用している状態の洗面化粧台の側面構成図である。 洗面化粧台の側面側にトールキャビネットを設置して上端高さをトールキャビネットと揃えた正面構成図である。 上端に背の高い蛍光灯照明器を設けたミラーキャビネットの設置状態の側面構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、洗面化粧台の設置状態の正面構成図であり、図2は、設置状態の側面構成図である。
洗面化粧台1は、洗面キャビネット2の上部に、洗面器を備えた洗面器カウンター3が設けられており、その上方にミラーキャビネットが設置されるが、ミラーキャビネット本体4の上部に高さの低いLED照明器5が設けられる場合は、ミラーキャビネット本体4の下端側に別体の収納棚6を配置して、壁面Wにミラーキャビネット本体4を直付けで設置する。
ミラーキャビネット本体4と収納棚6の分解斜視図を図3に示す。
ミラーキャビネット本体4は、前面に3枚の鏡を有する鏡扉4a,4a,4aが開閉可能に設けられており、その奥側は収納空間となっている。ミラーキャビネット本体4の上端にはLEDランプで構成した背の低いLED照明器5が設置されている。
収納棚6は、上縁側を前後方向に開閉できる開閉扉6aが前面に設けられており、開閉扉6aを開けた状態で、上方側から手を入れて内部の小物入れ空間S内に収納されている化粧品用具等の小物を取り出すことができるように、上面が開放された長方形箱状に形成されている。
なお、図2に示すように、洗面器カウンター3の後端には、上方へ一体状に立ち上げてバックガード3aが形成されているが、このバックガード3a上に収納棚6の底面が当接されて壁面Wに設置されるものであり、この収納棚6は予めミラーキャビネット本体4の下端にビス等で固定しておいて、収納棚6とミラーキャビネット本体4が一体化したものを壁面Wに設置するのである。なお、図中7は、水栓である。
設置状態において、図4に示すように、収納棚6の前面の開閉扉6aを前方側へ開けて上方を開放させ、鏡扉4aの鏡を見ながら手を収納棚6内に入れて、内部に収納されている化粧用具等の小物を取り出して良好に使用することができ、使用勝手が良好なものとなる。
このように壁面Wに設置される洗面化粧台1は、側方に図5のように背の高いトールキャビネット9を設置する場合があり、このトールキャビネット9の上端とLED照明器5の上端の高さが同一となるようにして、壁面Wにすっきりとした状態で設置されるものである。
なお、設置現場において、背の低いLED照明器5を用いず、背の高い蛍光灯照明器8をミラーキャビネット本体4の上部に設ける場合もあり、この場合は、図6の側面図で示すように、ミラーキャビネット本体4の下方に収納棚6は設置せず、ミラーキャビネット本体4の下端を洗面器カウンター3のバックガード3a上に載せて、壁面Wにミラーキャビネット本体4を設置するのである。
例えば、ミラーキャビネット本体4の上下高さ寸法を720mmに設定して、1種類のミラーキャビネット本体4を1種類の金型でコストを低減させて製造しておき、一方、収納棚6は、上下高さ寸法を100mmに設定して製造しておく。
LED照明器5を上端に設置する場合には、LED照明器5は上下高さ寸法が20mmであり、ミラーキャビネット本体4の下部に収納棚6を設けて、図2および図4のように設置した状態では、ミラーキャビネット本体4の高さ寸法720mmと収納棚6の高さ寸法100mmとLED照明器5の高さ寸法20mmを加えた高さ寸法は840mmとなり、この840mmが洗面器カウンター3のバックガード3aの上端からLED照明器5の上端までの高さとなる。
一方、蛍光灯照明器8をミラーキャビネット本体4の上端に設置する場合には、この蛍光灯照明器8の上下高さ寸法は120mmに設定されており、ミラーキャビネット本体4の下方には収納棚6は設けないために、ミラーキャビネット本体4の高さ寸法720mmと蛍光灯照明器8の高さ寸法120mmを加えた高さ寸法は840mmとなり、この840mmが洗面器カウンター3のバックガード3aの上端から蛍光灯照明器8の上端までの高さとなる。
即ち、LED照明器5を設け、かつ収納棚6を取り付けた場合と、収納棚6を無くして蛍光灯照明器8を設置した場合とでは、高さ寸法は同一となり、LED照明器5あるいは蛍光灯照明器8の何れを採用した場合でも、ミラーキャビネットの上端の高さ位置は同一となり、トールキャビネット9の上端と面一状に壁面Wに設置することができ、LED照明器5あるいは蛍光灯照明器8の何れを採用しても、上端高さを揃えることができるものとなる。
即ち、ミラーキャビネット本体4は、1種類の高さ寸法のものをコストを低減させて製造しておくだけで良く、全体のコストを低減させることができる。
また、従来のように、バックパネルを用いて高さ調整を行う場合に比べて、ミラーキャビネット本体4の内部の収納力は減少することがなく、良好な収納力を確保することができる。
1 洗面化粧台
2 洗面キャビネット
3 洗面器カウンター
3a バックガード
4 ミラーキャビネット本体
4a 鏡扉
5 LED照明器
6 収納棚
6a 開閉扉
8 蛍光灯照明器
9 トールキャビネット
S 小物入れ空間

Claims (2)

  1. 上部に高さの異なる照明器が選択して取り付けられるミラーキャビネット本体の下方かつ洗面器カウンター上方との間隙の躯体壁面に、前記照明器の高さに応じて別体の収納棚が選択して設けられるようになっており、
    前記収納棚の奥行寸法は前記ミラーキャビネット本体の奥行寸法と等しくなっていることを特徴とするミラーキャビネット。
  2. 前記収納棚は前面に開閉扉を有し、かつ前記開閉扉は上縁側が前後に開閉可能となっていることを特徴とする請求項1記載のミラーキャビネット。
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