JP5911369B2 - 光送受信機および光送受信方法 - Google Patents

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Description

この発明は光送受信機および光送受信方法に関し、特に、情報信号を多値変調して送信し、受信側でディジタル信号処理を行うことによって受信信号を復調する光送受信機および光送受信方法に関する。
従来の光送受信装置および光送受信方法は、光変調方式として、On Off Keying(OOK)、2相位相変調(Binary Phase Shift Keying:BPSK)、などを用いている。近年、インターネットにおけるトラフィックの増大により、光通信システムの大容量化が求められており、ディジタル信号処理技術を用いた多値の位相変調信号を扱う方式が研究されている。多値変調信号には4相位相変調(Quadrature Phase Shift Keying:QPSK)、差動4相位相変調(Differential QPSK:DQPSK)、8相位相変調(Eight Quadrature Amplitude Modulation:8QAM)などがある。
従来の光強度のオン/オフを2値信号に割り当てて直接検波する方式に対して、ディジタルコヒーレント受信方式は、光強度と位相情報をコヒーレント受信方式により抽出する。そして、抽出された強度と位相情報をアナログ/ディジタル(Analog/Digital)変換器により量子化し、ディジタル信号処理部によって復調を行う。
ディジタルコヒーレント受信方式の利点の一つとして、送信光源と局部発信光源の周波数および位相を受信光に対して同期させるメカニズムをディジタル信号処理として実装できるという利点が挙げられる。これにより、実現難度の高い光PLL(Phase Locked Loop)を実装しなくても送信光源と局部発信光源の周波数および位相を受信光に対して同期させることができる。また、ディジタルコヒーレント受信方式は、光信号対雑音比(Optical Signal―to―Noise Ratio:OSNR)耐力および伝送路の波形歪耐力があるという特長を有する。
波形歪は、伝送路である光ファイバの屈折率が波長の関数になることから生じる現象で波長分散とも呼ばれる。一般に、信号はある波長帯域を持つために、それぞれの波長が感じる屈折率の違いから、波形が歪む。ディジタルコヒーレント受信方式では、この波形歪みと逆関数の特性を持つディジタルフィルタ(分散補償器)を使用することにより、波形歪み補正を行う。この時、分散補償器は伝送路である光ファイバの波長分散の大きさを知る必要があり、このために送受信機間で既知信号となるトレーニング系列を設ける。トレーニング系列の波形歪みの状態から、分散補償器であるディジタルフィルタの係数を求めることが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−313013号公報
従来のディジタル信号処理技術を用いた光送受信装置および光送受信方法は、光変調方式として、QPSKを用いることが多く、伝送路である光ファイバの波長分散を補償するためのディジタルフィルタ係数決定のために用いられるトレーニング系列もQPSK信号のシンボルマッピングを行っていた。しかしながら、今後、信号のビットレート拡大のため、変調信号の多値度がより高い、8QAMや16QAMが主流となってくると予想されるが、トレーニング系列もそれに従い、信号の多値度を上げると、回路規模が増大するという問題点がある。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、信号の多値度に関わらず、より少ない回路規模で、信号品質の劣化なく、波長分散量の推定を可能にする、光送受信機および光送受信方法を得ることを目的とする。
この発明は、伝送路を介して送受信を行う光送受信機であって、情報信号を光信号に変換して前記伝送路を介して相手方に送信する送信部と、前記伝送路を介して相手方から光信号を受信する受信部とを備え、前記送信部は、前記情報信号を光伝送用のデータフレームにマッピングするフレーマ生成部と、前記データフレームの前記情報信号を多値変調するシンボルマッピング部と、前記シンボルマッピング部で多値変調された前記データフレームを複数のレーンに分配するマルチレーン分配部と、前記伝送路で発生する波長分散量を受信側で推定するために使用される既知の固定情報を、トレーニング系列として、前記マルチレーン分配部で複数のレーンに分配された前記データフレームに挿入するトレーニング系列挿入部と、前記トレーニング系列が挿入された前記データフレームを光信号に変換して前記伝送路を介して相手方に送信する光変調部とを有し、前記受信部は、前記伝送路を介して相手方から光信号を受信してアナログ電気信号に変換する光受信部と、前記アナログ電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、前記ディジタル信号を用いて、送信側で挿入された前記トレーニング系列の前記固定情報に基づいて、前記伝送路で発生した波長分散量を推定する波長分散推定部と、前記波長分散推定部で推定された波長分散量を用いて、受信した前記光信号の波長分散を補償する分散補償部とを有し、前記トレーニング系列の前記固定情報として、前記シンボルマッピング部による前記情報信号の多値変調度より少ない信号点を選択して使用することを特徴とする光送受信機である。
この発明は、伝送路を介して送受信を行う光送受信機であって、情報信号を光信号に変換して前記伝送路を介して相手方に送信する送信部と、前記伝送路を介して相手方から光信号を受信する受信部とを備え、前記送信部は、前記情報信号を光伝送用のデータフレームにマッピングするフレーマ生成部と、前記データフレームの前記情報信号を多値変調するシンボルマッピング部と、前記シンボルマッピング部で多値変調された前記データフレームを複数のレーンに分配するマルチレーン分配部と、前記伝送路で発生する波長分散量を受信側で推定するために使用される既知の固定情報を、トレーニング系列として、前記マルチレーン分配部で複数のレーンに分配された前記データフレームに挿入するトレーニング系列挿入部と、前記トレーニング系列が挿入された前記データフレームを光信号に変換して前記伝送路を介して相手方に送信する光変調部とを有し、前記受信部は、前記伝送路を介して相手方から光信号を受信してアナログ電気信号に変換する光受信部と、前記アナログ電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、前記ディジタル信号を用いて、送信側で挿入された前記トレーニング系列の前記固定情報に基づいて、前記伝送路で発生した波長分散量を推定する波長分散推定部と、前記波長分散推定部で推定された波長分散量を用いて、受信した前記光信号の波長分散を補償する分散補償部とを有し、前記トレーニング系列の前記固定情報として、前記シンボルマッピング部による前記情報信号の多値変調度より少ない信号点を選択して使用することを特徴とする光送受信機であるので、信号の多値度に関わらず、より少ない回路規模で、信号品質の劣化なく、波長分散量の推定を可能にする。
この発明の実施の形態1に係る光通信システムの構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る光送受信機の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る光送受信機によって送受信されるOTUkフレームの一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る光送受信機に設けられた光受信フロントエンドの構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る光送受信機に設けられた波長分散推定部の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る光送受信機に設けられたトレーニング系列挿入部によるトレーニング系列のシンボル選択の一例を示す説明図である。 トレーニング系列のシンボル点の取り方と、信号品質劣化を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るディジタル通信システム(以下、単に「光通信システム」という)を示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る光通信システムは、複数の光送受信機1a,1bと光ファイバから構成された伝送路2とから構成されている。複数の光送受信機1a,1bは、伝送路2を介して互いに接続されている。各光送受信機1a,1bは、クライアント送受信信号(電気信号)と光送受信信号の相互変換、例えば、クライアント信号と光伝送フレームとのマッピング、デマッピング処理や、誤り訂正符号化および復号処理、電気/光変換などを行い、伝送路2を介して、光送受信機1a,1b間で双方向通信を行う。
図2は、図1に示した光送受信機1a,1b(以下、これらをまとめて、光送受信機1と呼ぶ。)の詳細を示した構成図である。図2に示すように、光送受信機1は、送信部100と受信部200とから構成されている。
送信部100は、OTUk(k=0,1,2,3,4・・・)(Optical channel Transport Unit−k)フレーマ生成部101と、誤り訂正符号化部102と、シンボルマッピング部103と、MLD(Multi-Lane Distribution)フレーム生成部104と、トレーニング系列挿入部105と、光変調部106とから構成されている。
受信部200は、光受信フロントエンド201と、A/D変換部202と、分散補償部203と、波長分散推定部204と、偏波分離部205と、位相推定部206と、トレーニング系列信号同期部207と、MLDフレーム同期部208と、軟判定部209と、誤り訂正復号化部210と、OTUkフレーマ終端部211とから構成されている。
以下、送信部100および受信部200に含まれるこれらの各構成について説明する。
まず、送信部100から説明する。送信部100は、相手方(送信先)の光送受信機1に光信号を送信する動作を行う。
OTUkフレーマ生成部101は、電気信号であるクライアント送信信号(情報信号)を、データフレームとしてのOTUkフレームにマッピングし、それのオーバーヘッド部にフレーム同期や保守制御に必要な情報を格納して、光伝送フレーム(以下、OTUkフレーム10と呼ぶ。)を生成する。図3に、OTUkフレーム10の構成の一例を示す。OTUkフレーム10は、フレーム同期や保守制御に必要な情報を格納するオーバーヘッド(OH)部14と、クライアント送信信号のような実際の通信データ(情報信号)を格納するためのペイロード13と、伝送後の光品質の劣化によるビット誤りを訂正するための誤り訂正符号の情報を格納するFEC(Forward Error Correction)部12とから構成されている。なお、OTUkフレームについては、ITU−T G.709勧告(ITU−T Recommendation G.709)を参照されたい。
本実施の形態1においては、図3に示すように、OTUkフレーム10に、さらに、トレーニング系列11が付加される。トレーニング系列11は、トレーニング系列挿入部105でOTUkフレーム10に挿入されるため、OTUkフレーマ生成部101で生成されるOTUkフレーム10には、トレーニング系列11はまだ設けられていない(あるいは、トレーニング系列11にはデータが格納されていない)。このトレーニング系列11を設ける点、および、トレーニング系列11の選択方法がこの発明の特徴である。トレーニング系列11の選択方法については図6、図7により後述する。
図2の説明に戻る。誤り訂正符号化部102は、誤り訂正符号化を行い、OTUkフレーマ生成部101で生成されたOTUkフレーム10のFEC部12に誤り訂正用の冗長ビットを生成するとともに、FEC部12に誤り訂正符号の情報を格納する。
シンボルマッピング部103は、誤り訂正符号化部102から出力されたOTUkフレーム10を多値変調度に応じたシンボルにマッピングして、多値変調信号を生成する。
MLDフレーム生成部104は、シンボルマッピング部103から出力されたOTUkフレーム10をシンボルマッピングした多値変調信号を複数のレーンに分配する。なお、MLDのレーン分配方法については、ITU−T G.709勧告(ITU−T Recommendation G.709)を参照されたい。
トレーニング系列挿入部105は、MLDフレーム生成部104によって複数のレーンに分配されたOTUkフレーム10に対して、伝送路2の波長分散特性(伝送路2で発生する波長分散量など)を受信側で推定するための固定情報となるトレーニング系列11を挿入する。トレーニング系列11は、送信側および受信側の光送受信機1において、既知の固定情報である。なお、トレーニング系列の固定情報の決定方法については、図6および図7を用いて、後述する。
光変調部106は、トレーニング系列挿入部105から出力されたOTUkフレーム10(電気信号)を光信号に変換(E/O変換)して、伝送路2に送出する。こうして、伝送路2を介して、相手方(送信先)の光送受信機1まで、光信号が送信される。
次に、受信部200について説明する。受信部200は、相手方(送信元)の光送受信機1からの光信号を受信する動作を行う。
光受信フロントエンド201は、相手方(送信元)の光送受信機1から伝送路2を介して受信した光信号をアナログ電気信号に変換する。ここで受信する光受信信号は、図3に示す構成を有するOTUkフレーム10から構成されているものとする。なお、光受信フロントエンド201の詳細については後述する(図4参照)。
A/D変換部202は、光受信フロントエンド201から出力されたアナログ電気信号を、アナログ/ディジタル変換により、nビットの軟判定受信データに変換する。
分散補償部203は、A/D変換部202から出力されたnビットの軟判定受信データに対し、後述する波長分散推定部204からの波長分散推定値を用いて、伝送路2の波長分散を補償する。
波長分散推定部204は、分散補償部203から出力されたnビットの軟判定受信データのOTUkフレーム10に含まれるトレーニング系列11に基づいて、伝送路2の波長分散特性を推定し、波長分散推定値を出力する。波長分散推定方法については、図5により後述する。
偏波分離部205は、分散補償部203からの波長分散補償後のnビットの多値変調信号をディジタル信号処理することにより、伝送路2で直交された2つ以上の偏波を分離する。
位相推定部206は、偏波分離部205で偏波分離されたnビットの多値変調信号の位相状態を推定する。
トレーニング系列信号同期部207は、位相推定部206から出力されたnビットの復調信号からOTUkフレーム10に含まれるトレーニング系列11を処理して、トレーニング系列11の信号を同期させる。トレーニング系列信号同期部207では、送信側で生成した送信信号と同等の多値変調信号の復調が必要である。
MLDフレーム同期部208は、トレーニング系列信号同期部207から出力されたnビットの復調信号からOTUkフレーム10に含まれるオーバーヘッド部14を処理して、フレーム同期を行うとともに、レーンを入れ替え、送信側(送信部100のMLDフレーム生成部104)で複数のレーンに分配されたMLDのスキューの状態を補正するレーン間デスキューを行う。
軟判定部209は、MLDフレーム同期部208から出力されたnビットのOTUkフレームから、送信側の情報信号と、(送信部100の誤り訂正符号化部102)でFEC部12に格納された冗長ビットを用いて、軟判定復号処理を行う。
誤り訂正復号化部210は、軟判定部208から、nビットの軟判定受信データ(OTUkフレーム10)を受け取り、当該OTUkフレーム10のオーバーヘッド部14、ペイロード13、FEC部12を処理するとともに、送信側(送信部100の誤り訂正符号化部102)でOTUkフレーム10のFEC部12に付加された冗長ビットを使用して誤り訂正を行う。
OTUkフレーム終端部211は、OTUkフレーム10に対してフレーム同期や保守制御に必要な情報を終端し、クライアント受信信号を生成して出力する。
当該構成において、光送受信機1は、信号を送信するときには、送信部100で、OTUkフレーム10(送信信号)を生成し、生成した送信信号を多重化し、さらに、それをD/A変換によりアナログ信号に変換し、当該アナログ信号をE/O変換により光信号に変換して、伝送路2に出力し、相手方の光送受信機1まで伝送する。また、信号を受信するときには、受信部200で、相手方の送受信機1が送信してきた光受信信号を、伝送路2を介して受信し、それを、アナログ電気信号に変換し、当該アナログ電気信号をnビットの軟判定受信データに変換し、さらに、それを多重分離し、多重分離された信号をディジタル信号処理(DSP)する。すなわち、分散補償部203により受信信号の歪みの補正、偏波分離部205と位相推定部206、およびトレーニング系列信号同期部による多値変調信号の復調を行う。
図4は、受信部200の光受信フロントエンド201の構成を示した構成図である。図4に示すように、光受信フロントエンド201は、伝送路2から受信した光信号のX偏波とY偏波を分離する偏波ビームスプリッタ(PBS)20と、コヒーレント受信を行うためのローカルオシレータ(LO)21と、ローカルオシレータ21からの出力を偏波分離する偏波ビームスプリッタ(PBS)22と、偏波分離された光信号とLOの信号を混合する90°光ハイブリッド23a,23bと、受信した光信号を電気信号に変換する複数のO/E部24と、O/E変換された信号を増幅するAMP25から構成されている。個の構成により、光受信フロントエンドで受信した受信信号を構成するOTUkフレーム10のトレーニング系列11の波長分散推定を行う固定情報だけが残る。
次に、図5を用いて、トレーニング系列11を利用した波長分散推定部204による波長分散推定の例を示す。波長分散推定部204は、図3に示すように、時間―周波数変換部26と、互いに異なる帯域を持つ帯域透過フィルタ27a,27bと、周波数―時間変換部28a,28bと、遅延時間検出部29とから構成されている。
当該構成により、波長分散推定部204に入力された受信信号は、まず、時間―周波数変換部26にて周波数成分が抽出される。抽出された周波数成分には、図5に示すように、2つの周波数成分が含まれている。抽出されたこれらの2つの周波数成分が、トレーニング系列11(厳密には、図6に示すトレーニング系列11のうちの波長分散推定を行うシンボル31)である。時間―周波数変換部26は、当該周波数成分を2分岐して出力する。2分岐された信号は、互いに異なる帯域を持つ帯域透過フィルタ27a,27bにより、2つの周波数成分のうちの片方のみが抽出される。図5の例では、帯域透過フィルタ27aの帯域の方が、帯域透過フィルタ27bの帯域よりも大きい周波数帯域に設定されているため、帯域透過フィルタ27aが2つの周波数成分のうち周波数が大きい方の周波数成分を抽出し、帯域透過フィルタ17bが周波数が小さい方の周波数成分を抽出する例を示している。これらの抽出された信号は、それぞれ、再び、周波数―時間変換部28a,28bにて、時間波形に変換される。この時間波形は、伝送路2の波長分散の影響を受けているため、送信側で同時刻に出力されたものであっても、周波数成分が異なることにより到達時刻が異なる。そこで、遅延時間検出部29にて、2つの信号の到達時刻の差分を演算して遅延時間ΔTを算出する。得られた遅延時間ΔTから次式(1)により波長分散Dλを推定する。
Figure 0005911369
ここで、Dλは波長分散、λ,λは2分岐された周波数成分の中心波長、tはビット間隔、n(n=1,2,3,・・・)はビットシフト数である。すなわち、ntは群遅延時間差となる。
上記の構成により、波長分散推定部204は、受信信号に含まれるトレーニング系列11に相当する2つの周波数成分を抽出し、それらを異なる帯域を持つ2つの帯域透過フィルタを透過させることにより分離し、それらの到達時刻の差から、伝送路2で発生した波長分散を推定して、求めた波長分散推定値を分散補償部203に出力する。分散補償部203では、当該波長分散推定値に基づいて、伝送路2の伝送路特性を補償する。
次に、図6(a)に、送信信号(情報信号)が16QAMのときのトレーニング系列11の選択方法(トレーニング系列11のシンボル点の取り方)の一例を示す。情報信号には、図6に示すように、16種類のシンボル点が存在する。16種類のシンボル点は、以下の通りである。
(0,0,0,0)、(0,0,0,1)、(0,0,1,0)、(0,0,1,1)、
(0,1,0,0)、(0,1,0,1)、(0,1,1,0)、(0,1,1,1)、
(1,0,0,0)、(1,0,0,1)、(1,0,1,0)、(1,0,1,1)、
(1,1,0,0)、(1,1,0,1)、(1,1,1,0)、(1,1,1,1)
また、16種類のシンボル点の配置は、図6に示す通りであり、4行4列上にアレイ状に配置されている。
このとき、本実施の形態1においては、トレーニング系列11として、これらの16種類のシンボル点の中から、図6(a)の黒丸で示すA(0,1,0,1)、B(1,1,1,0)、C(1,0,0,1)、D(0,0,1,0)の4点のみを選択し、使用する。A、B、C、Dの各シンボル点は、各行および各列に1つずつとなるように選択されており、すなわち、トレーニング系列11の各シンボル点A,B,C,Dが、情報信号の平均値となるような配置となっている。本実施の形態1においては、トレーニング系列11として、このように、情報信号(送信信号)の多値変調度より少ないシンボル点(信号点)のみを選択して用いることにより、従来回路を流用しながら、より少ない回路規模で、波長分散量を精度よく推定することができる。
また、図6(b)は、トレーニング系列11の例を示している。トレーニング系列11は、トレーニング系列11の先頭を示すシンボル30と、波長分散推定を行うシンボル31とに分類される。図6(b)の例では、トレーニング系列11の先頭を示すシンボル30がシンボル点B,Cを1つずつ含み、波長分散推定を行うシンボル31が8つのシンボル点Aを含んでいる。トレーニング系列11の先頭を示すシンボル30は任意であり、後半の波長分散推定を行うシンボル31と異なってさえすればよい。また、波長分散推定を行うシンボル31は、交播パターンになるようにする。送信部100の光変調部106で光信号を生成する際には、光信号の搬送波周波数を中心にして、波長分散推定を行うシンボル31の交播パターンの周波数成分がその左右に配置されるような周波数スペクトルとなる。この左右の周波数成分が、先の図5で示した波長分散推定部204の時間−周波数変換部26で抽出される2つの周波数成分となる。こうして伝送路2に送出された光信号が、相手方の光送受信機1で受信されると、光受信フロントエンド201にて、光搬送波は除去され、波長分散推定を行うシンボル31の交播パターンの周波数成分だけが残留する。
図7(a)は、信号の品質劣化を起こすトレーニング系列の選択方法(トレーニング系列のシンボル点の取り方)について説明したものである。黒丸がトレーニング系列のシンボル点として選択された4つのシンボル点E(0,1,1,1),F(1,1,1,1),G(1,0,1,1),H(0,0,1,1)を示している。情報信号は16点全てを使用して表現されるために、図7(a)に示すトレーニング系列の選択方法では、情報信号とトレーニング系列との間には振幅差が生じてしまう。トレーニング系列は情報信号の間に周期的に挿入されるために、これらの間に振幅差があると、光変調部106でのバイアス点が異なってしまい、信号品質劣化が生じる。
一方、図7(b)は、上述した、本実施の形態1によるシンボル系列11のシンボル点の選択方法を示しており、本実施の形態1では、上述したように、トレーニング系列11のシンボル点が、情報信号の平均値となるように配置しているため、信号品質の劣化を緩和することが可能である。
なお、上記の図6、図7の例では、送信信号(情報信号)が16QAMのときのトレーニング系列11の選択方法(トレーニング系列11のシンボル点の取り方)について示したが、8QAMの場合や、32QAM、64QAM、128QAM、256QAMの場合にも、同様の方法で、トレーニング系列11を構成するシンボル点を選択すればよい。すなわち、トレーニング系列11として、情報信号(送信信号)の多値変調度より少ないシンボル点(信号点)のみを選択して用いるようにすればよい。また、望ましくは、トレーニング系列11のシンボル点が情報信号の平均値となるように選択すれば、情報信号とトレーニング系列11の振幅差による信号品質劣化を回避することができるので、信号品質の劣化を緩和することができる。
以上のように、本実施の形態1に係る光送受信機1は、情報信号をデータフレーム(OTUkフレーム10)にマッピングし、多値変調して、伝送路2を介して相手方に送信する送信部100と、伝送路2を介して相手方から受信した受信信号をディジタル信号処理を行うことによって復調する受信部200とを備え、送信部100は、伝送路2で発生する波長分散量を受信側で推定するための既知の固定情報をトレーニング系列11としてデータフレームに挿入するトレーニング系列挿入部105を有し、受信部200は、送信側でデータフレームに挿入されたトレーニング系列11の固定情報に基づいて伝送路2で発生した波長分散量を推定するトレーニング系列信号同期部207と、推定された波長分散量を用いて、受信信号の波長分散を補償する分散補償部203とを有するものであって、トレーニング系列11の固定情報として、情報信号の多値変調信号の多値変調度より少ない信号点を選択されて使用されることを特徴としている。
なお、上述したように、従来のディジタル信号処理技術を用いた光送受信装置および光送受信方法は、光変調方式として、QPSKを用いることが多く、伝送路である光ファイバの波長分散を補償するためのディジタルフィルタ係数決定のために用いられるトレーニング系列もQPSK信号のシンボルマッピングを行っていたが、今後、信号のビットレート拡大のため、変調信号の多値度がより高い、8QAMや16QAMが主流となった場合には、当該従来の方法では、トレーニング系列もそれに従い多値度が上がり、回路規模が増大するという問題点がある。トレーニング系列は、伝送路である光ファイバの波形歪みを起こす要因となる波長分散の大きさを推定できれば十分であり、そのためには、トレーニング系列の異なる2つ以上の周波数成分を持つ交播パターンを有しさえすればよい。すなわち、信号のビットレートを送受信するために必要な多値度のシンボルマッピングを行う必要は必ずしもないため、本実施の形態1においては、一部のシンボル点を使用するのみに留めて、回路規模を削減するようにした。
また、トレーニング系列のシンボル点の振幅と、情報信号のシンボル点の振幅に差がある場合、信号品質劣化が生じる。そのため、さらに、本実施の形態1においては、トレーニング系列11のシンボル点の振幅が情報信号の多値変調信号の平均値を取るように、トレーニング系列11のシンボル点を選択するようにしたので、情報信号とトレーニング系列11との振幅差による信号品質劣化を改善することができる。
1,1a,1b 光送受信機、2 伝送路、10 OTUkフレーム、11 トレーニング系列、12 FEC部、13 ペイロード、14 オーバーヘッド部、20 偏波ビームスプリッタ(PBS)、21 ローカルオシレータ(LO)、22 PBS、23a,23b 90°光ハイブリッド、24 O/E部、25 AMP、26 時間―周波数変換部、27a,27b 帯域透過フィルタ、28a,28b 周波数―時間変換部、29 遅延時間検出部、30 トレーニング系列11の先頭を示すシンボル、31 波長分散推定を行うシンボル、100 送信部、101 OTUkフレーマ生成部、102 誤り訂正符号化部、103 シンボルマッピング部、104 MLDフレーム生成部、105 トレーニング系列挿入部、106 光変調部、200 受信部、201 光受信フロントエンド、202 A/D変換部、203 分散補償部、204 波長分散推定部、205 偏波分離部、206 位相推定部、207 トレーニング系列信号同期部、208 MLDフレーム同期部、209 軟判定部、210 誤り訂正復号化部、211 OTUkフレーマ終端部。

Claims (2)

  1. 伝送路を介して送受信を行う光送受信機であって、
    情報信号を光信号に変換して前記伝送路を介して相手方に送信する送信部と、
    前記伝送路を介して相手方から光信号を受信する受信部と
    を備え、
    前記送信部は、
    前記情報信号を光伝送用のデータフレームにマッピングするフレーマ生成部と、
    前記データフレームの前記情報信号を多値変調するシンボルマッピング部と、
    前記シンボルマッピング部で多値変調された前記データフレームを複数のレーンに分配するマルチレーン分配部と、
    前記伝送路で発生する波長分散量を受信側で推定するために使用される既知の固定情報を、トレーニング系列として、前記マルチレーン分配部で複数のレーンに分配された前記データフレームに挿入するトレーニング系列挿入部と、
    前記トレーニング系列が挿入された前記データフレームを光信号に変換して前記伝送路を介して相手方に送信する光変調部と
    を有し、
    前記受信部は、
    前記伝送路を介して相手方から光信号を受信してアナログ電気信号に変換する光受信部と、
    前記アナログ電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記ディジタル信号を用いて、送信側で挿入された前記トレーニング系列の前記固定情報に基づいて、前記伝送路で発生した波長分散量を推定する波長分散推定部と、
    前記波長分散推定部で推定された波長分散量を用いて、受信した前記光信号の波長分散を補償する分散補償部と
    を有し、
    前記トレーニング系列の前記固定情報として、前記シンボルマッピング部による前記情報信号の多値変調度より少ない信号点を選択して使用する
    ことを特徴とする光送受信機。
  2. 相手方に情報信号を送信する時に、
    前記情報信号をデータフレームにマッピングするフレーマ生成ステップと、
    前記データフレームを多値変調するシンボルマッピングステップと、
    前記多値変調された前記データフレームを複数のレーンに分配するマルチレーン分配ステップと、
    前記複数のレーンに分配された前記データフレームに、トレーニング系列として、既知の固定情報を挿入するトレーニング系列挿入ステップと、
    前記トレーニング系列が挿入された前記データフレームを光信号に変換する光変調ステップと、
    前記光信号を伝送路を介して相手方に送信する送信ステップと
    を行い、
    相手方から前記伝送路を介して光信号を受信した時に、
    前記光信号をアナログ電気信号に変換するO/E変換ステップと、
    前記アナログ電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換ステップと、
    前記ディジタル信号を用いて、送信側で前記光信号のデータフレームに挿入されたトレーニング系列の固定情報に基づいて、前記伝送路で発生した波長分散量を推定する波長分散を推定する波長分散推定ステップと、
    前記波長分散推定ステップで推定された波長分散量を用いて、受信した前記光信号の波長分散を補償する分散補償ステップと
    を行い、
    前記トレーニング系列の前記固定情報として、前記シンボルマッピングステップによる前記情報信号の多値変調度より少ない信号点を使用する
    ことを特徴とする光送受信方法。
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