JP5909625B2 - 破損した排水トラップの再生方法 - Google Patents
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Description
排水トラップとしては、流路の途中に壁を設け、排水が流路において満水状態にて溜まるようにし、臭気などの逆流を防止する排水トラップ等が知られている。
以下に排水トラップを備えた排水配管の従来例を、図2を参照しつつ説明する。
トラップ本体は以下に記載した本体上部及び本体下部から構成される。
本体上部は、略円筒状の部材であって、上端は床面上に配置されると共に、下端は本体下部の開口に水密的に接続されてなる。また、上端部分の開口に、目皿部材を載置する載置部を備えた排水口を有してなる。
本体下部は、有底円筒状を成す部材であって、上方に排水口を開口すると共に、底面下方中央に円形の排出口を備えてなる。また、この底面に、排出口に連通する筒状の防臭管部を垂立するようにして設けてなる。
防臭オワンは、有底筒状を成す部材であって、開口を下方に向け、内部に上記防臭管部を収納するようにしてトラップ本体内に配置される。
目皿部材は円盤状の平板に、通水用のスリット部を複数開口した部材である。
排水管は円筒形状の管体であって、上流側の端部はトラップ本体の排出口に、下流側の端部は下水側の配管に、それぞれ接続される。
まず、本体上部と下部を接続してトラップ本体とする。次に、下水側の配管に排水管を接続した上で、トラップ本体の排出口に排水管を接続する。更にトラップ本体の側面方向にコンクリート等を打込み、床面を形成する。
更に、排水トラップ内に防臭オワンを配置し、排水口の載置部に目皿部材を載置して、排水トラップの施工が完了する。
排水トラップが設置された床面上に排水が生じた場合、排水は、目皿部材のスリット部を介して排水口からトラップ内部に流れ込み、防臭オワン側面を流下した後、防臭オワン内部を通過して、防臭管部上端の位置まで水位が上昇する。更に防臭管部上端を排水が超えて防臭管部内部に流れ込み、排出口、排水管を通過し、下水側に排出される。
また、上記のようにして、トラップ本体内部を排水が通過すると、排水時また排水終了後に、防臭オワンの側面とトラップ本体内部の一部、排水が溜まっている部分の流路が常に満水状態となる。下水側から臭気や害虫類が配管内を逆流しても、この満水部分を通過することができないため、臭気や害虫類が下水側から屋内側に逆流することが防止される。
このように、臭気や害虫類などが下水側から屋内側に逆流することを防止する機能を「トラップ機能」、またこのトラップ内に溜まって臭気や害虫類の逆流を防止する排水溜まりを「封水」と呼ぶ。また、このような、封水によって下流側からの臭気や害虫類の逆流を防止する排水トラップを、「封水式排水トラップ」と呼ぶ。
トラップ本体やオワン部材を鋳物など金属で製造する場合、常に封水部に水が存在しているため、封水に触れている部分が錆びる等して腐食する場合があった。特に排水には洗剤などの薬剤が含まれている場合が多く、上水に触れている金属と比べてもこれら薬剤の含まれている排水に触れている金属の方が錆等による腐食が生じやすくなる傾向にあった。
また合成樹脂でトラップ本体などを製造した場合、上記のような腐食を防ぐことはできるが、合成樹脂製トラップは金属製トラップに比べて強度の点で劣るため、屋内の浴室やキッチンの排水トラップに利用するのであればともかく、屋外や厨房など比較的強い衝撃が加えられる可能性のある場所に採用すると、使用時に排水トラップそれ自体が破損する可能性があった。
本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであって、封水式の排水トラップについて、封水式排水トラップが破損した場合に、排水トラップのトラップ機能を復活させる、破損した排水トラップの再生方法に関するものである。
排水が流入する排水口2及び排水を排出する排出口3を備えたトラップ本体1と、トラップ本体1と組み合わせて封水部4を形成し、排水口2よりも下流側からの逆流を防止する封水部材と、からなる排水トラップにおいて、
封水部材を取り外し、排出口3、または排出口3に連通する流路上にトラップユニットを取り付け、
上記トラップユニットを、
軟質素材の筒状の部材であって、上流側端部は円筒形状を成し、下流側端部は対向する面同士が当接することによって閉塞される、自封トラップ9にて構成したことを特徴とする、破損した排水トラップの再生方法である。
再生する排水トラップを、有底筒状にして、上方に排水口2を開口すると共に、底面より垂立する、内部に排出口3と連通する排水流路を形成した防臭管部5を備えたトラップ本体1と、有底筒状を成す部材であって、開口を下方に向け、内部に上記防臭管部5を収納するようにしてトラップ本体1内に配置されて封水部4を形成する、封水部材としての防臭オワン6と、から構成し、
防臭オワン6を取り出し、防臭管部5の排水流路上に、水密的にトラップユニットを取り付けることを特徴とする、上記段落0008に記載の破損した排水トラップの再生方法である。
再生する排水トラップを、有底筒状にして、上方に排水口2を開口すると共に、内部に排水を溜めるオワン部7を備えてなり、側面に排出口3を設けたトラップ本体1と、筒状にして上端は排水口2に水密的に接続され、下端は排出口3の下端よりも下方に配置されてトラップ本体1内に配置されて封水部4を形成する、封水部材としての防臭筒8と、から構成し、
防臭筒8を取り外し、排水口2に水密的にトラップユニットを取り付けることを特徴とする、上記段落0008に記載の破損した排水トラップの再生方法である。
トラップ本体1の外壁以外の、封水部4を形成する構成の一部または全部を削除した上で、トラップユニットを取り付けることを特徴とする、段落0008乃至段落0010のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法である。
トラップユニットの外側面を、トラップ本体1の流路の内側面に当接させて固定することで、トラップユニットをトラップ本体1に水密的に接続させる事を特徴とする、段落0008乃至段落0011のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法である。
トラップユニットに、ヒレ部10を設け、このヒレ部10をトラップ本体1の内側面と水密的に当接させることで、トラップユニットをトラップ本体1に水密的に接続させる事を特徴とする、段落0008乃至段落0012のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法である。
トラップユニットが、トラップ本体1の破損個所に当接することで、破損個所の開口を閉塞するように接続させる事を特徴とする、段落0008乃至段落0013のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法である。
少なくともトラップ本体1が金属製であることを特徴とする、段落0008乃至段落0014のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法である。
尚、ここで言う「トラップユニット」とは、それ自体で臭気や害虫類の逆流を防止する一組の部材であって、例えば防臭オワンのみや、後述する防臭筒のみなど、封水部を構成する部材の一つであっても、それ自体だけでは臭気止めの機能を有さない場合はトラップユニットには該当しない。
上記トラップユニットを自封トラップにて構成したことより、構成上単純な構造のため、充分な排水性能を確保しつつ、その大きさを配管と同じ程度の大きさにでき、本発明のように、配管等にトラップユニットを組み込む排水トラップにおいて好適である。
請求項2、請求項3に記載の本発明では、再生される排水トラップの構成と、その再生方法を具体的に明示できる。
請求項4に記載の本発明は、封水部の一部を削除することで、トラップ本体内部に排水が溜まることを防止、または封水部に溜まる溜まり水の量を減少させることができる。
請求項5、請求項6に記載の本発明ではトラップユニットとトラップ本体との接続部分において、水密的な接続方法を具体的に明示できる。
請求項7に記載の本発明では、トラップユニットを利用して、トラップ本体に生じた破損部分の修復を行うことができる。
請求項8に記載の本発明では、トラップ本体の素材を明確化できる。
図1乃至図6に示した、本発明の第一実施例の排水配管は、請求項1、請求項2、及び請求項5乃至請求項8に対応する実施例であって、以下に記載した、トラップ本体1、封水部材としての防臭オワン6、排水管11、トラップユニットとしての自封トラップ9、その他の部材より構成されてなる。尚、以下の部材の内、トラップ本体1また防臭オワン6は鋳鉄によって構成されてなる。
トラップ本体1は以下に記載した本体上部1a及び本体下部1bから構成される。
本体上部1aは、略円筒状の部材であって、上端は床面F上に配置されると共に、下端は本体下部1bの開口に水密的に接続されてなる。また、上端部分の開口に、目皿部材12を載置する載置部2aを備えた排水口2を有してなる。
本体下部1bは、有底円筒状を成す部材であって、上方に開口を有すると共に、底面下方中央に円形の排出口3を備えてなる。また、この底面に、排出口3に連通する筒状の防臭管部5を垂立するようにして設けてなる。
防臭オワン6は、有底筒状を成す部材であって、開口を下方に向け、内部に上記防臭管部5を収納するようにしてトラップ本体1内に配置される。
目皿部材12は円盤状の平板に、通水用のスリット部12aを複数開口した部材である。
排水管11は円筒形状の管体であって、上流側の端部はトラップ本体1の排出口3に、下流側の端部は下水側の配管に、それぞれ接続される。
自封トラップ9は、図5に示したような、軟質素材の筒体部分を備えた部材であって、筒体部分の上流側端部は円筒形状を成し、下流側端部は対向する面同士が当接することによって閉塞されてなる。また、自封トラップ9の上端部分から側面方向に向かう突出部10aと、この突出部10aの端部から下方に向かう円筒形状の円筒部10bと、円筒部10b内側面に円周に沿って連続して複数設けた突起部10cと、からなるヒレ部10を備えてなる。
自封トラップ9は、上記のように構成したため、上流側から排水が流れ込むと、軟質な素材によって成型されていることと、内部に加わった水圧によって、下流側端部は可撓して内部から押し広げられ、開口して内部の排水を排出する。それ以外の、内部に排水など液体の無い状態では、下端の開口は閉塞しているため、下流側からの臭気や害虫類の上流側への逆流を防止することができる。
まず、本体上部1aと本体下部1bを接続してトラップ本体1とする。次に、下水側の配管に排水管11を接続した上で、トラップ本体1の排出口3に排水管11を接続する。更にトラップ本体1の側面方向にコンクリートC等を打込み、床面Fを形成する。
更に、排水トラップ内に防臭オワン6を配置し、排水口2の載置部2aに目皿部材12を載置して、図2に示したように、排水トラップの施工が完了する。
排水トラップが設置された床面F上に排水が生じた場合、排水は、目皿部材12のスリット部12aを介して排水口2からトラップ本体1内部に流れ込み、防臭オワン6側面を流下した後、防臭オワン6内部を通過して、防臭管部5上端の位置まで水位が上昇する。更に防臭管部5上端を排水が超えて防臭管部5内部に流れ込み、排出口3、排水管11を通過し、下水側に排出される。
また、上記のようにして、トラップ本体1内部を排水が通過すると、排水時また排水終了後に、防臭オワン6の側面とトラップ本体1内部の封水部4に封水が形成され、下水側から屋内側に、臭気や害虫類が逆流することが防止される。
このような場合に、トラップユニットである自封トラップ9を利用し、排水トラップのトラップ機能を再生させる。
具体的には、図4に示したように、排水トラップから防臭オワン6を取り外し、露出した防臭管部5の内部に、自封トラップ9を挿通する。この時、自封トラップ9の筒体部分の外側面が防臭管部5の内側面に水密的に当接するように、また自封トラップ9のヒレ部10の円筒部10bの内側面が、防臭管部5の外側面に水密的に当接するように、それぞれ接続固定して、図1に示したように、トラップユニットを利用した、破損した排水トラップの再生が完了する。
尚、防臭管部5はトラップ本体1の内部の部材であり、且つ排水の流路でもあるため、上記したように、「自封トラップ9の外側面が、防臭管部5の内側面に水密的に当接する」ことは、「自封トラップ9の外側面が、トラップ本体1の流路の内側面に水密的に当接する」ということを意味する。
また、防臭管部5はトラップ本体1の内部の部材であるため、「自封トラップ9のヒレ部10の円筒部10bの内側面が、防臭管部5の外側面に水密的に当接する」ことは、「自封トラップ9のヒレ部10が、排水トラップの内側面に水密的に当接する」ということを意味する。特に本実施例では、ヒレ部10に設けた突起部10cに当接の応力が集中することで、単に面同士が当接する場合に比べ、当接の水密性が向上してなる。
また、この第一実施例では、自封トラップ9の筒体部分の上下方向の長さが、防臭管部5に比べて充分な長さを有して構成されているため、自封トラップ9の筒体部分の一部が防臭管部5下端を超えて排出口3側に突出する。このように構成したため、防臭管部5の根元部分の腐食によって、防臭管部5の根元部分に穴などの破損個所が生じていても、自封トラップ9の筒体部分が防臭管部5の内側面から破損個所の穴を閉塞し、排水の流出を防止することができる。また、ヒレ部10の円筒部10bの内側面が、防臭管部5の外側面に水密的に当接することで、自封トラップ9と防臭管部5の間の水密性能を向上させると共に、取り付けの安定性を高いものとすることができる。
排水トラップが設置された床面F上に排水が生じた場合、排水は、目皿部材12のスリット部12aを介して排水口2からトラップ本体1内部に流れ込み、トラップユニットである自封トラップ9の上端の位置まで水位が上昇する。更に自封トラップ9上端を排水が超えて自封トラップ9内部に流れ込むと、自封トラップ9内部にある程度排水が溜まった時点で、自封トラップ9内部に加わった水圧によって、下流側端部は可撓して内部から押し広げられ、図6に示したような状態となり、開口して内部の排水を排出し、更に、排出口3、排水管11を通過し、下水側に排出される。
それ以外の、自封トラップ9内部に排水など液体の無い状態では、図1に示したように、下端の開口は閉塞しているため、下流側からの臭気や害虫類の上流側への逆流を防止することができる。
図7乃至図9に示した、本発明の第二実施例の排水配管は、請求項1、請求項3乃至請求項6、請求項8に対応する実施例であって、以下に記載した、トラップ本体1、封水部材としての防臭筒8、目皿部材12、トラップユニットとしての自封トラップ9、から構成されてなる。尚、以下の部材の内、トラップ本体1また防臭筒8は鋳鉄、即ち金属によって構成されてなる。
トラップ本体1は有底筒状を成す部材であって、上方に載置部2aを備えた排水口2を開口すると共に、側面に排出口3を備えてなる。また、底面下方中央に、平面視円形にして上方に開口したオワン部7を備えてなる。
防臭筒8は、略円筒状にして、上端部分に鍔部8aが形成されてなり、この鍔部8aの端部がトラップ本体1の排水口2に着脱自在且つ水密的に接続されるように構成されてなる。また、円筒形状の下端部分はオワン部7の内部に配置されてなる。
目皿部材12は円盤状の平板に、通水用のスリット部12aを複数開口した部材である。
排水管11は円筒形状の管体であって、上流側の端部はトラップ本体1の排出口3に、下流側の端部は下水側の配管に、それぞれ接続される。
自封トラップ9は、軟質素材の筒体部分を備えた部材であって、筒体部分の上流側端部は円筒形状を成し、下流側端部は対向する面同士が当接することによって閉塞されてなる。また、自封トラップ9の上流側端部部分から側面方向に向かうヒレ部10を備えてなる。
自封トラップ9は、上記のように構成したため、上流側から排水が流れ込むと、軟質な素材によって成型されていることと、内部に加わった水圧等によって、下流側端部は可撓して内部から押し広げられ、開口して内部の排水を排出する。それ以外の、内部に排水など液体の無い状態では、下端の開口は閉塞しているため、下流側からの臭気や害虫類の上流側への逆流を防止することができる。
まず下水側の配管に排水管11を接続し、更にトラップ本体1の排出口3に排水管11を接続する。更にトラップ本体1の側面方向にコンクリートC等を打込み、床面Fを形成する。
次に、防臭筒8の上端周縁を排水口2に水密的に接続する。この時、防臭筒8の円筒形状の下端部分はオワン部7の内部に配置される。
更に、排水口2の載置部2aに目皿部材12を載置して、図8のように、排水トラップの施工が完了する。
排水トラップが設置された床面F上に排水が生じた場合、排水は、目皿部材12のスリット部12aを介して排水口2からトラップ本体1内部に流れ込み、防臭筒8内部を流下した後、オワン部7内部を通過して、オワン部7上端の位置まで水位が上昇する。更にオワン部7上端を排水が超えてトラップ本体1内部に流れ込み、排出口3、排水管11を通過し、下水側に排出される。
また、上記のようにして、トラップ本体1内部を排水が通過すると、排水時また排水終了後に、オワン部7内部の封水部4に封水が溜まり、下水側から屋内側に臭気や害虫類が逆流することが防止される。
このような場合に、トラップユニットである自封トラップ9を利用して、排水トラップのトラップ機能を再生させる。
具体的には、まず排水トラップから防臭筒8を取り外し、更にグラインダーなどの冶具を使って、オワン部7の上端部分、即ちトラップ本体1の外側面と兼用していない部分を削除する。次に、排出口3の内部に、自封トラップ9を挿通する。この時、自封トラップ9の筒体部分の外側面が排出口3の内側面に水密的に当接するように接続固定して、図7に示したように、トラップユニットを利用した、破損した排水トラップの再生が完了する。
尚、排出口3はトラップ本体1の内部の部材部材であり、且つ排水の流路でもあるため、上記したように、「自封トラップ9の外側面が、排出口3の内側面に水密的に当接する」ことは、「自封トラップ9の外側面が、排水トラップの内側面に水密的に当接する」ということを意味する。
排水トラップが設置された床面F上に排水が生じた場合、排水は、目皿部材12のスリット部12aを介して排水口2からトラップ本体1内部に流れ込み、トラップ本体1内部を、自封トラップ9の開口部分に掛かる位置まで水位が上昇する。更に自封トラップ9の排水口2側の水位が上昇すると、一定以上の水量を超えた時点で、自封トラップ9内部に加わった水圧によって、下流側端部は可撓して内部から押し広げられ、開口して内部の排水を排出し、更に、排出口3、排水管11を通過し、下水側に排出される。
それ以外の、自封トラップ9内部に排水など液体の無い状態では、下流側端部の開口は閉塞しているため、下流側からの臭気や害虫類の上流側への逆流を防止することができる。
また上記構成では、トラップ本体1のオワン部7を削除しているため、トラップ本体1内部に溜まる排水の量が減少し、その分雑菌などの繁殖が押さえられて排水トラップを衛生的に使用することができる。
例えば、上記第一、第二実施例では、トラップ本体1を鋳鉄にて構成してなるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、トラップ本体1や関連部材を樹脂材料にて構成するようにしても構わない。
また、上記実施例では、第二実施例に示した、防臭筒8を備えた排水トラップの場合のみトラップ本体1の削除を行っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図10に示したように、防臭オワン6を備えた排水トラップに対して削除を行うようにしても構わない。
また、上記実施例では、防臭管部5や排出口3にトラップユニットを取り付けてなるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、図11に示したように、排水口2など、排出口3に連通する流路上であれば、どのような箇所にトラップユニットを取り付けても構わない。
1b 本体下部 2 排水口
2a 載置部 3 排出口
4 封水部 5 防臭管部
6 防臭オワン 7 オワン部
8 防臭筒 8a 鍔部
9 自封トラップ 10 ヒレ部
10a 突出部 10b 円筒部
10c 突起部 11 排水管
12 目皿部材 12a スリット部
B トラップの破損個所 C コンクリート
F 床面
Claims (8)
- 破損した排水トラップの再生方法であって、
排水が流入する排水口2及び排水を排出する排出口3を備えたトラップ本体1と、
トラップ本体1と組み合わせて封水部4を形成し、排水口2よりも下流側からの逆流を防止する封水部材と、
からなる排水トラップにおいて、
封水部材を取り外し、
排出口3、または排出口3に連通する流路上にトラップユニットを取り付け、
上記トラップユニットを、
軟質素材の筒状の部材であって、上流側端部は円筒形状を成し、下流側端部は対向する面同士が当接することによって閉塞される、自封トラップ9にて構成したことを特徴とする、破損した排水トラップの再生方法。 - 上記破損した排水トラップの再生方法において、
再生する排水トラップを、
有底筒状にして、上方に排水口2を開口すると共に、底面より垂立する、内部に排出口3と連通する排水流路を形成した防臭管部5を備えたトラップ本体1と、
有底筒状を成す部材であって、開口を下方に向け、内部に上記防臭管部5を収納するようにしてトラップ本体1内に配置されて封水部4を形成する、封水部材としての防臭オワン6と、
から構成し、
防臭オワン6を取り出し、防臭管部5の排水流路上に、水密的にトラップユニットを取り付けることを特徴とする、上記請求項1に記載の破損した排水トラップの再生方法。 - 上記破損した排水トラップの再生方法において、
再生する排水トラップを、
有底筒状にして、上方に排水口2を開口すると共に、内部に排水を溜めるオワン部7を備えてなり、側面に排出口3を設けたトラップ本体1と、
筒状にして上端は排水口2に水密的に接続され、下端は排出口3の下端よりも下方に配置されてトラップ本体1内に配置されて封水部4を形成する、封水部材としての防臭筒8と、
から構成し、
防臭筒8を取り外し、排水口2に水密的にトラップユニットを取り付けることを特徴とする、上記請求項1に記載の破損した排水トラップの再生方法。 - 上記破損した排水トラップの再生方法において、
トラップ本体1の外壁以外の、封水部4を形成する構成の一部または全部を削除した上で、トラップユニットを取り付けることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法。 - 上記破損した排水トラップの再生方法において、
トラップユニットの外側面を、トラップ本体1の流路の内側面に当接させて固定することで、トラップユニットをトラップ本体1に水密的に接続させる事を特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法。 - 上記破損した排水トラップの再生方法において、
トラップユニットに、ヒレ部10を設け、このヒレ部10をトラップ本体1の内側面と水密的に当接させることで、トラップユニットをトラップ本体1に水密的に接続させる事を特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法。 - 上記破損した排水トラップの再生方法において、
トラップユニットが、トラップ本体1の破損個所に当接することで、破損個所の開口を閉塞するように接続させる事を特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法。 - 上記破損した排水トラップの再生方法において、
少なくともトラップ本体1が金属製であることを特徴とする、
上記請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の破損した排水トラップの再生方法。
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