JP5909115B2 - 飼料用発酵コーヒー粕及びそれを用いた飼料、飼料用発酵コーヒー粕の製造方法 - Google Patents
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Description
<コーヒー粕、緑茶粕及び烏龍茶粕の混合生菌剤発酵による飼料化適性試験>
本試験では、図2乃至図7に示すように、BEPM生菌剤及びBMES生菌剤(何れも日本エメラル/日本仁安堂薬健社製)を用いてコーヒー粕、緑茶粕及び烏龍茶粕を発酵させ、しかる後にこれら各試験区の成分を分析、調査した。
供試試験区としては、乾草区、無処理コーヒー粕区、微生物処理コーヒー粕区、無処理烏龍茶粕区、微生物処理烏龍茶粕区、無処理緑茶粕区及び微生物処理緑茶粕区を設けた。本試験ではBEPM生菌剤により処理したコーヒー粕を本発明の技術的範囲に含まれる実施例1とし、無処理コーヒー粕区を比較例1としている。
各微生物処理区については、コーヒー粕、緑茶粕又は烏龍茶粕の原物に各生菌剤を2%添加した後、30℃、1ヶ月密閉貯蔵した。
測定する一般成分として、NDF(中性デタージェント繊維)、ADF(酸性デタージェント繊維)、ADL(酸性デタージェントリグニン)、WSC(水性炭水化物)、少糖類、エタノール、有機酸(乳酸、VFA)を測定した。そしてコーヒー粕については別途無水カフェイン含量を測定するとともに、緑茶粕及び烏龍茶粕についてはタンニン含量を測定した。
本試験では、図8乃至図13に示すように、BEPM生菌剤及びBMES生菌剤(何れも日本エメラル/日本仁安堂薬健社製)を用いてコーヒー粕、緑茶粕及び烏龍茶粕を発酵させた各試験区が、In vitro条件下でルーメン細菌によって消化される際の挙動について示す。
供試試験区としては、乾草区、無処理コーヒー粕区、微生物処理コーヒー粕区、無処理烏龍茶粕区、微生物処理烏龍茶粕区、無処理緑茶粕区及び微生物処理緑茶粕区を設けた。本試験ではBEPM生菌剤により処理したコーヒー粕を本発明の技術的範囲に含まれる実施例1とし、無処理コーヒー粕区を比較例1としている。
上記の実施例1及び比較例1を含む各供試試験区に対し、In vitroルーメン発酵ガス連続解析システム(38℃アルゴン通気嫌気培養条件)を用いてルーメンにより消化される際の態様を調査した。具体的には、各試験区に係る基質5gに対し、ルーメン液:人工唾液=1:5の消化液を混合し、60日間(3反復培養)、培養し、化学分析は30日間かけて行なった。一定の条件下で飼養されたルーメンフィステル装着管乳牛2頭を供試動物とし、ルーメン液(イノキュラム用ルーメン液)を採取した。
発酵ガスとしてメタン、二酸化炭素、窒素、水性、二窒化酸素の量を測定した。また測定する一般成分として、:NDF(中性デタージェント繊維)、ADF(酸性デタージェント繊維)、ADL(酸性デタージェントリグニン)、WSC(水性炭水化物)を測定した。そしてコーヒー粕については別途無水カフェイン含量を測定するとともに、緑茶粕及び烏龍茶粕についてはタンニン含量を測定した。さらに、培養液pH、ORP(酸化還元電位)、アンモニア態窒素、有機酸(乳酸、VFA)についても測定を行なった。
1.保存性に関する結果
図2たる表1にBEPM処理及び図3たる表2にBMES処理によるコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕の一般成分の変化を示す。供試粕類は乾草に比べ、全般に粗脂肪、エネルギー及びCP含量が高く、セルロース、ADF及びNDF含量が低い値を示した。とくに緑茶粕のCP含量は顕著に高い値を示した。微生物処理について、BEPM処理により、コーヒー粕(実施例1)ではセルロース及びWSCが若干減少した。エネルギー含量が若干増加した。BMES処理ではNDF及びWSCが減少した。烏龍茶粕ではBEPM処理によりヘミセルロースの減少が顕著であるが、BMES処理ではNDF、セルロース及びWSCが減少し、見かけ上、ADF、ADL及びセルロースが増加する傾向を示した。緑茶粕ではBEPM処理によりWSC含量が減少し、相対的にNDF及びヘミセルロースが増加を示した。BMESではヘミセルロースが減少する傾向を示した。
図4たる表3にBEPM処理によるコーヒー粕(実施例1)、烏龍茶粕及び緑茶粕の少糖類及びエタノール含量及び表4にはBMES処理によるコーヒー粕の変化を示す。微生物処理についてBEPM処理及びBMES処理によりコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕のいずれも還元糖含量が顕著に増加した。またエタノール含量は緑茶粕では変化が無かったが、コーヒー粕及び烏龍茶粕で若干ではあるが増加傾向を示した。しかし図5たる表4に示すように、BMES処理によってコーヒー粕ではエタノールの生成は認められなかった。また少糖類含量は緑茶のグルコース含量を除いてペントース及びヘキソース系何れも増加する傾向を示した。
図6たる表5にBMES及びBEPM処理によるコーヒー粕の無水カフェイン含量の変化を示す。微生物処理についてBMES処理ではカフェイン含量に全く変化は示されなかったが、BEPM処理(実施例1)では無処理区(比較例1)に比べ、46.5%の減少が認められた。
図7たる表6にBMES及びBEPM処理によるタンニン酸含量を示す。BMES処理によって烏龍茶粕では12.3%及び緑茶粕では7.5%の減少が認められた。
図8たるグラフ1にIn vitroルーメン発酵ガス連続解析システムを用いたメタン発生に及ぼすコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕の微生物処理(2%BEPM)の影響についての解析結果を示す。乾草区に比べ、コーヒー粕(実施例1)、烏龍茶粕及び緑茶粕の何れもメタン生成量は顕著に減少する傾向を示した。BEPM処理はコーヒー粕(実施例1)のみメタン発生量の減少を示した。
図9たるグラフ2にIn vitroルーメン発酵ガス連続解析システムを用いた二酸化炭素発生に及ぼすコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕の微生物処理(2%BEPM)の影響についての解析結果を示す。コーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕はいずれも乾草より早いステージの発酵が認められ、特に烏龍茶粕及び緑茶粕では高い二酸化炭素生成を示した。しかし、コーヒー粕では培養7〜8時間目でほぼプラトーに達し、BEPMの添加(実施例1)は若干低い値を示した。
図10たるグラフ3にコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕の微生物処理(2%BEPM)がIn vitro培養液pHに及ぼす影響を示した。乾草区では培養液pHは6.8近くでほぼ一定の値を保持したが、コーヒー粕(実施例1)、烏龍茶粕及び緑茶粕の何れも培養の進行に伴って培養液のpHは徐々に上昇する傾向を示した。BEPM処理はpHの上昇に対して大きな影響を示さなかった。
図11たるグラフ4にコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕の微生物処理(2%BEPM)がIn vitro培養液酸化還元電位(ORP)に及び素影響を示した。何れの処理も高い還元雰囲気を示し、培養後急速にORPが低下した。何れも嫌気性菌に至適な−300mV以下であったが、コーヒー粕のBEPM処理(実施例1)は他の処理区に比べ、高いORPで推移した。
図12たるグラフ5にコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕の微生物処理(2%BEPM)がIn vitro培養液VFA生成に及ぼす影響を示す。乾草区は培養の進行に伴って徐々に増加する傾向を示したが、烏龍茶粕及び緑茶粕はBEPM処理に拘わらず、顕著な増加は認められなかった。しかし、コーヒー粕BEPM処理は培養8時間目以降増加する傾向を示した。
図13たるグラフ6にコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕の微生物処理(2%BEPM)がIn vitro培養液アンモニア態窒素生成に及ぼす影響を示す。乾草区は培養の進行に伴って増加する傾向を示した。コーヒー粕は無処理(比較例1)及びBEPM処理(実施例1)により若干増加する傾向を示したが、その他の処理区は減少傾向を示した。特に無処理の烏龍茶粕は徐々に減少する傾向を示した。
65〜79%の高水分のコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕のBEPM及びBMESの2%添加による30℃、1ヶ月間の貯蔵処理によって構造性あるいは非構造性炭水化物の分解による糖化が確認されたが、発黴及び変敗は示されず、何れも高水分の状態のままで長期の保存が可能であることが確認された。特にコーヒー粕ではBEPM処理(実施例1)によりエタノール生成の増加が確認され、コーヒー粕に残存するコーヒーの独特の風味である焦げ臭とカフェインによる苦み生成糖類とエタノールの甘い香りに中和され緩和されるものと考えられる。BEPM処理コーヒー粕(実施例1)を実際のTMRの構成粗飼料の一部として用いる場合、貯蔵中に生成する糖類とエタノールの増加はコーヒー粕本来の趣向性の悪さの改善に寄与するものと期待される。
本試験の結果、BEPM処理は高水分のコーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕をその状態で長期保存可能にし、貯蔵中に生じる糖化或いはエタノール発酵等はこれらの粕類をTMRの構成飼料として実際の酪農飼料或いは肉牛用飼料としての可能性が期待される。またこれらの粕類はカフェイン及びタンニン等の材料植物中の二次代謝産物を多量に含有し、粕類及びそれらのBEPM及びBMES処理粕類は何れも顕著なメタン抑制効果を示した。しかし、これらを単味で培養基質として用いた場合VFAの生成は著しく抑制されることが明らかとなった。またいずれの粕類も培養後もアンモニアの生成が低く抑えられ、非分解性のタンパク質或いは二次代謝産物と結合したタンパク質を多く含むためと推察された。これらが、タンパク質の利用効率にどのように影響するか等趣向性をはじめ実用的な生産性をもくろむ飼料価値の判定は、本試験結果に基づいて設計されたBEPM処理粕混合TMRを用いるIn vitro試験とその結果に基づいて反芻家畜を用いる消化試験、代謝試験の検討が別途必要である(後述する試験3を参照)。これらの試験結果から、微生物処理粕類の適性給与量が決まると考えられる。
<コーヒー粕、烏龍茶粕及び緑茶粕の飼料化試験(In vitro)>
上記試験1にて用いたBEPMと同じ菌構成をなす混合生菌剤たるBIO―PKC生菌剤(丸紅株式会社社製)により処理したコーヒー粕等の飼料化を目的としてTMRつまり濃厚飼料を構成するTMR構成粗飼料のうち20%代用した飼料を実施例2とし作物粕を含まないCTLを比較例2に設定し、In vitroルーメン発酵試験を実施した。このBIO―PKC生菌剤とは、生菌剤であるBEPMを基材であるパーム核渣に保持させた、上記実施形態に係る混合生菌剤に該当するものである。
原物重量の2%相当量が生菌剤の量となるようにBIO―PKC生菌剤を各粕類すなわちコーヒー粕、緑茶粕及び烏龍茶粕に混合し、35℃で3日間密封して貯蔵し発酵を開始させた。次に室温で2週間貯槽して発酵を促し、BIO―PKC処理粕とした。各試験区について説明する。濃厚飼料50%+乾草50%(DM換算)の構成をなす飼料をCTL区(Hey:比較例2)とし、濃厚飼料50%+乾草30%+BIO―PKC処理コーヒー粕20%(DM換算)の構成をなす飼料をコーヒー粕区(Coffee:実施例2)とした。その他、:濃厚飼料50%+乾草30%+BIO―PKC処理烏龍茶粕20%(DM換算)の構成をなす烏龍茶粕区(oolong t.)、濃厚飼料50%+乾草30%+BIO―PKC処理緑茶粕20%(DM換算)の構成を成す緑茶粕区(Green t)についても参考例として供試した。
図14たる表7に、実施例2たるコーヒー粕区、烏龍茶粕区及び緑茶粕区の糖類含量を示す。コーヒー粕区については、単糖類、二糖類、三糖類及びエタノール含量について、他の試験区に比べて低い値を呈した。
図15たる表8に、各試験区及び濃厚飼料(Concentrate)について、各糖類の含量を示す。同図についても上記図14同様、コーヒー粕区については他の試験区に比べて低い値を呈し、グルコース(Glucose)については生成されていないことが判明した。
図16たる表9に、各試験区及びBIO−PKC生菌剤について、各組成の分析結果を示す。実施例2については比較例2に対して大差の無い値をそれぞれ示している。
図17乃至図19に、各試験区のIn vitroルーメン発酵ガス連続解析システムを用いた二酸化炭素(図17たるグラフ7)、メタン(図18たるグラフ8)及びアンモニア態窒素(図19たる表10)発生量についての解析結果を示す。実施例2については比較例2に比べ、何れの生成量も低い値を呈した。
図20乃至図22に、各試験区の酢酸生成量(図20たる表11)、プロピオン酸生成量(図21たる表12)及び酢酸生成量/プロピオン酸生成量(図22たる表13)の値を示す。実施例2では、家畜が消化を行なっている時間帯である4時間経過区(4hr)から8時間経過区(8hr)にかけては比較例に比べて酢酸生成量少ないもののプロピオン酸生成量が多い挙動を示す。そして飼料が肥育に良いか否かの指標になるとされる酢酸生成量/プロピオン酸生成量の値が家畜が特に消化を行なっている時間帯である2時間経過区(2hr)から4時間経過区(4hr)にかけて比較例2に比べて有効に低くなっている。このことは本願実施例に係る飼料が肥育に良いことを有効に示唆している。
図23は表23として各試験区の酪酸の生成量を示している。実施例2は比較例2に比べて酪酸生成量が低いという結果を示した。
<飼料用発酵コーヒー粕の反芻家畜による消化試験、代謝試験>
BIO−PKC生菌剤(丸紅株式会社社製)(菌構成はBEPM(日本仁安堂薬健)と同一)で一ヶ月間発酵処理したコーヒー粕(実施例3)入りTMR(実施例3−1、実施例3−2、実施例3−3)の飼料価値(消化率、窒素・エネルギー利用効率及びメタン生成量)について調査した。
濃厚飼料:粗飼料1:1(DM換算)の構成をなす飼料を比較例3たるCTL区とした。濃厚飼料:粗飼料(−5%)+5%BIO―PKCコーヒー粕(DM換算)の構成をなす飼料を実施例3−1たるTMR−L区とした。濃厚飼料:粗飼料(−10%)+10%BIO−PKCコーヒー粕(DM換算)の構成をなす飼料を実施例3−2たるTMR−M区とした。濃厚飼料:粗飼料(−20%)+20%BIO−PKCコーヒー粕(DM換算)の構成をなす飼料を実施例3−3たるTMR−H区とした。
4×4ラテン方格法による消化試験・窒素出納試験・エネルギー代謝試験を行なうべく図24たる表15の如く試験期間を設定した。馴至期10日間((平成23年)6月20日―29日)の後、本試験期4期(15日間)×4=60日間を費やした。本試験期はそれぞれ1期毎に予備期7日間+消化試験5日間+呼吸試験期2日間+ルーメン発酵1日とした。
供試動物としては、ルーメンフィステル装着去勢羊を計4頭用いた。
図25たる表16にTMR構成飼料の化学組成及び表2にTMR構成飼料としてのBIO―PKC処理コーヒー粕(実施例3)の化学組成を示す。当該表16に示すように、ADF含量が乾草の約2倍を示した。このことから、図26たる表17に示すように、BIO−PKC処理した発酵コーヒー粕をTMRの乾草に置き換えた場合、添加量の増加に伴って、TMRのADF含量は増加した。
図27たる表18にBIO−PKC処理コーヒー粕TMRの消化率を示す。対照区と比較して、BIO−PKC処理コーヒー粕を乾草のDM量の20%代替したTMR−H(実施例3−3)で、若干低い傾向が示されたが、BIO−PKC処理コーヒー粕添加による消化率の有意差は、TMR−L(実施例3−1)TMR−M(実施例3−2)、TMR−H(実施例3−3)とも、認められなかった。
図28たる表19に窒素出納及び利用効率に及ぼすBIO−PKC処理コーヒー粕TMR給与の影響を示す。BIO−PKC発酵コーヒー粕TMRの給与は窒素出納及び利用率に対する悪影響は認められず、TMR−L(実施例3−1)及びTMR−M(実施例3−2)では逆に若干の改善効果が示された。
図29たる表20にエネルギー出納及びエネルギー利用効率に及ぼすBIO−PKC処理コーヒー粕給与の影響を示す。CTL区(比較例3)と比較しているエネルギー出納及びエネルギー利用効率に対してBIO−PKC処理コーヒー粕による悪影響は全く示されず、TMR−L(実施例3−1)及びTMR−M(実施例3−2)では逆に若干の改善効果が認められた。
図30たる表21にメタン発生量に及ぼすBIO−PKC処理コーヒー粕TMR給与の影響を示す。In vitroの培養試験においてBIO−PKC処理コーヒー粕は単独で用いた場合、ルーメンメタン生成に著しい低減効果を示したが、TMRとして給与した場合、他の構成飼料によりその効果が打ち消され、TMR−L(実施例3−1)TMR−M(実施例3−2)、TMR−H(実施例3−3)とも、CTL区(比較例3)との間に大きな差は認められなかった。
図31たる表22にルーメン発酵性状に及ぼすBIO−PKC処理コーヒー粕TMR給与の影響を示す。BIO−PKC処理コーヒー粕TMR給与によるルーメン発酵性状に悪影響は示されなかった。TMR−L(実施例3−1)及びTMR−M(実施例3−2)ではルーメン液のアンモニア態窒素が低い値を示し、プロトゾア数も低い値を示したことから、これらの添加区ではタンパク質の利用効率の増加が推察される。
2…発酵コーヒー粕
6…コーヒー粕
8…生菌剤
ST1…混合工程
ST2…発酵工程
Claims (4)
- コーヒー粕と生菌剤とを混合させる混合工程と、混合工程により混合されたコーヒー粕及び生菌剤を発酵させる発酵工程とを有し、発酵工程後の発酵コーヒー粕が、発酵前よりもカフェイン含量が半分にまで低下し、エタノール発酵によりエタノール含量が増加し、少糖類の含量が増加している飼料用発酵コーヒー粕の製造方法であって、前記生菌剤が、発酵によりカフェイン含量を半分にまで低下させ得る菌と、エタノール発酵によりエタノール含量が増加させ得る酵母菌と、発酵により小糖類の含量を増加させ得る菌とを含んでなる生菌剤であることを特徴とする飼料用発酵コーヒー粕の製造方法。
- 前記生菌剤の含有量を、乾物換算で前記コーヒー粕の1〜3%としている請求項1記載の飼料用発酵コーヒー粕の製造方法。
- 請求項1又は2に記載の飼料用発酵コーヒー粕の製造方法により製造された発酵コーヒー粕を用いることを特徴とする飼料の製造方法。
- 前記飼料用発酵コーヒー粕の含有量を、乾物換算で10%以下としている請求項3記載の飼料の製造方法。
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