本発明の実施の形態について、図に従い以下に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1における複数の制御対象機器である表示装置と記録再生装置、および複数の制御対象機器を遠隔操作する遠隔操作装置で構成される遠隔操作システムの機器構成図を示す。
111は、制御対象機器に制御コードを伝送するための赤外線送信装置を有し、無線伝送受信制御装置を具備しない遠隔操作装置であって、制御対象機器を操作するための仮想操作ボタンを表示する表示部(表示手段)、仮想ボタンの押下を検出するための位置座標検出を行うタッチパネル、表示手段上に仮想操作ボタンを描画するCPU(描画手段)、を備える、リモートコントローラなどの遠隔操作装置である。
119は、制御対象機器に制御コードを伝送するための赤外線送信装置を有し、さらに無線伝送受信制御装置を具備する無線&赤外式液晶タッチパネルリモコン(遠隔操作装置)であって、制御対象機器を操作するための仮想操作ボタンを表示する表示部(表示手段)、仮想ボタンの押下を検出するための位置座標検出を行うタッチパネル、表示手段上に仮想操作ボタンを描画するCPU(描画手段)、を備える、リモートコントローラなどの遠隔操作装置である。
112は放送される映像情報を表示する機能を有するテレビなどの表示装置、113は放送される映像情報を録画する機能を有するDVDレコーダなどの記録再生装置である。114は、映像音声を伝送するAV(Audio/Visual)ケーブルなどの接続ケーブルで、記録再生装置113の映像音声出力と、表示装置112の映像音声入力を接続している。116は、遠隔操作装置111から、表示装置112と記録再生装置113を操作するために送信される赤外線送信信号、115は、無線&赤外式液晶タッチパネルリモコン119から、表示装置112と記録再生装置113を操作するために送信される赤外線送信信号、117は無線&赤外式液晶タッチパネルリモコン119から送信される無線信号、118はレコーダから送信される無線信号である。但し、本実施の形態において、無線&赤外式液晶タッチパネルリモコン119は無くても良い。
また、図2は、本発明の実施の形態1における遠隔操作装置111の機能ブロック図を示し、121はCPU(Central Processing Unit)、122は、CPU121のプログラムコードを格納したFlash ROMなどのメモリである。また、123は、操作ボタンなどを表示する液晶パネル、124は、液晶パネルに表示される仮想操作ボタンを押下したことを検知するために、液晶パネル124に取り付けられたタッチパネルである。液晶パネル123とタッチパネル124は一体化されており、液晶タッチパネル125を構成している。126は、液晶タッチパネル125に対して使用者が入力操作を行ったときに、対応する赤外線送信信号115を発生させるための信号送信部、127は、液晶タッチパネル125に対して使用者が入力操作を行ったときに、ビープ音などで操作音を発生するための発音装置、128は無線信号送受信装置である。
液晶タッチパネル125の中で、タッチパネル124は、仮想操作ボタンを表示する液晶パネル123上に配置されており、CPU121は、使用者が指やペンを使用してタッチパネル124を押下したときに、その座標を検知することで、液晶パネル123上に表示されたどの仮想操作ボタンを押下したかを検出することができるように構成されている。
次に動作について説明する。遠隔操作装置111に内蔵されたCPU121は、メモリ122に格納されたプログラムコードに従い、液晶タッチパネル125に仮想操作ボタンを表示する。図3は、本実施例による遠隔操作装置111の3つの表示モードを示し、図3(a)は、主として表示装置112を操作する仮想操作ボタンを配置したテレビモードで、図3(b)は、主として記録再生装置113の再生機能を操作する仮想操作ボタンを配置した再生モード、図3(c)は、主として記録再生装置113の録画予約機能を操作する仮想操作ボタンを配置した予約モードである。これらの各モードはCPU121が、液晶タッチパネル125に表示する仮想操作ボタンの形状/サイズ/位置/色/文字を適宜変更することで実現している。各モードには、表示モード遷移用の仮想操作ボタンが共通に配置されており、131は、テレビモードボタン、132は、予約モードボタン、133は、再生モードボタンである。
次に各表示モードの動作について、図に従い説明する。図3は、遠隔操作装置111が有する3つの表示モードと、液晶タッチパネル125上に表示される仮想操作ボタンの一例を示している。
図3(a)に示すテレビモードは、液晶タッチパネル125に地上波放送や衛星放送などの放送種別を切換えるための仮想操作ボタン(図中「放送切換」)を表示する。使用者により前記仮想操作ボタンが押されると、テレビなどの表示装置112の放送種別の切換えが行われる。さらに、選択が可能な受信チャンネルに対応する仮想操作ボタン(図中1〜12)を液晶タッチパネル125に表示し、使用者により前記受信チャンネルに相当する前記仮想操作ボタンが押されると、テレビなどの表示装置112の受信チャンネルが切替わる。
図3(b)に示す再生モードは、DVDレコーダなどの記録再生装置113に備えられた、再生可能な記録媒体名に相当する仮想操作ボタン(図中「HDD」「DVD」)を液晶タッチパネル125に表示する。使用者により前記再生可能な記録媒体の1つが選択され、前記仮想操作ボタンが押されると、前記記録媒体の切換えが行われる。また、液晶タッチパネル125には再生画を早送り・早戻し・停止などを行うための仮想操作ボタンが表示され、使用者の選択に応じてDVDレコーダなどの記録再生装置113の早送り・早戻し・停止などの動作が行われる。さらに、再生リストと呼ばれる録画済み番組リストから再生したい番組を選択するための、上下キーに相当する仮想操作ボタンも表示される。
図3(c)に示す予約モードは、液晶タッチパネル125に電子番組表を操作するための仮想操作ボタンを表示する。表示される前記電子番組表はテレビなどの表示装置112あるいは、DVDレコーダなどの記録再生装置113が備えるEPG(Electrical Program Guide)による番組表を操作するためのものである。使用者により前記仮想操作ボタンが押されると前記番組表から使用者が任意の番組を選択し、記録再生装置113に録画予約することができる。また液晶タッチパネル125には予約内容の変更のため時間・受信チャンネルの変更操作を可能にする仮想操作ボタンも表示される。選択に応じて予約時間・受信チャンネル等を変更することができる。
このように各モードは、使用者の目的「テレビ番組の視聴」、「録画済み番組の再生」、「番組録画予約」について、それぞれ必要な仮想操作ボタンを配置している。
次に各表示モードの遷移について説明する。遠隔操作装置111の操作画面の中で、画面上部の3つの仮想操作ボタンは、表示モード遷移ボタン131〜133として、表示モード遷移の目的で使用される。テレビモードボタン131は、図3(a)に示すテレビモードに遷移するために使用され、予約モードボタン132は、図3(c)に示す予約モードに遷移するために使用され、再生モードボタン133は、図3(b)に示す再生モードに遷移するために使用される。
図4(a)は、遠隔操作装置111が有する3つの表示モードの中で、テレビモードから再生モードへ遷移する時の遠隔操作装置111と表示装置112および記録再生装置113の動作を示している。遠隔操作装置111がテレビモード(図3(a))にあるとき、再生モードボタン133を押下すると、遠隔操作装置111の操作画面は、再生モード(図3(b))に遷移する。
このとき遠隔操作装置111は、同時に表示装置112に対して、外部入力映像を表示させるための赤外線送信信号116を送信し、記録再生装置113の出力映像音声を表示させるための準備を行う。また同時に、記録再生装置113に対して、再生リストを表示させるための赤外線送信信号116を送信し、再生リストの映像音声を出力させるための準備を行う。
図4(b)は、赤外線送信信号116の一例を図示したもので、表示装置112を操作するために、テレビ識別コードと入力切換コードを送信し、続いて記録再生装置113を操作するために、レコーダ識別コードと再生リスト表示コードを送信している。
これらの一連の動作により、記録再生装置113により表示された再生リストの映像音声は、接続ケーブル114を経由して、表示装置112上に表示される。上述したように、再生モードは、再生リストから番組を選択するのに必要な仮想操作ボタンを配置しているため、使用者は再生モード遷移後、すぐに再生したい記録済み番組選択操作が可能になり、遠隔操作システムの使い勝手を向上させることができる。
図5(a)は、遠隔操作装置111が有する3つの表示モードの中で、テレビモードから予約モードへの表示モード遷移する時の遠隔操作装置111と表示装置112および記録再生装置113の動作を示している。遠隔操作装置111がテレビモード(図3(a))にあるとき、予約モードボタン132を押下すると、遠隔操作装置111の操作画面は、予約モード(図3(c))に遷移する。
このとき遠隔操作装置111は、表示装置112に対して外部入力映像を表示させるための赤外線送信信号116を送信し、記録再生装置113の出力映像音声を表示させるための準備を行う。また同時に、記録再生装置113に対して、電子番組表を表示させるための赤外線送信信号116を送信し、電子番組表と呼ばれる放送予定番組一覧表の映像音声を出力させるための準備を行う。すなわち、遠隔操作装置111は複数の制御対象機器を同時に制御する。
図5(b)は、赤外線送信信号116の一例を図示したもので、表示装置112を操作するために、テレビ識別コードと入力切換コードを送信し、続いて記録再生装置113を操作するために、レコーダ識別コードと番組表表示コードを送信している。
これらの一連の動作により、記録再生装置113により表示された電子番組表の映像音声は、接続ケーブル114を経由して、表示装置112上に表示される。上述したように、予約モードは、電子番組表から番組を選択するのに必要な仮想操作ボタンを配置しているため、使用者は予約モード遷移後、すぐに予約したい放送予定番組の選択操作が可能になり、遠隔操作システムの使い勝手を向上させることができる。
本実施の形態では、テレビモードから再生モードへの表示モード遷移と、テレビモードから予約モードへの表示モード遷移を例に挙げたが、逆方向の遷移、または再生モードと予約モード間での表示モード遷移についても、同様の手段により、遠隔操作システムの使い勝手を向上させることができる。
また、本実施の形態では、遠隔操作装置111は、表示装置112と記録再生装置113の両方に赤外線送信信号116を送信したが、いずれか片方にのみ送信し、表示装置112と記録再生装置113間で別の通信手段を使用して、残る赤外線送信信号もしくは相当する動作指示を送信するように構成してもよい。表示装置112と記録再生装置113間の通信手段として、例えば、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)規格ケーブルを経由して送受信されるCEC(Consumer Electronics Control)通信を使用してもよい。
また、本実施の形態では、遠隔操作装置111のモードを、テレビモード、再生モード、予約モードの3モードとしたが、その中の2つのモードに限定してもよいし、また上記以外のモードを設けてもよい。
また、本実施の形態では、遠隔操作装置111上に仮想操作ボタンを表示するために液晶タッチパネル125を構成する液晶パネル123を用いたが、表示デバイスとしてはその種類を問わない。同様に、本実施の形態では、使用者が選択した位置を特定するために、タッチパネル124を使用したが、使用者が選択したボタンを特定できれば、ポインティングデバイスの種類は問わない。
また、本実施の形態では、遠隔操作装置111から表示装置112と記録再生装置113を操作するために、赤外線送信信号116を使用したが、必ずしも赤外線を使用する必要はなく、電波、光などの信号であれば、同様の効果を奏する。
また、本実施の形態では、遠隔操作装置111上には、液晶タッチパネル125に表示される仮想操作ボタンのみを搭載しているが、ハードウェアにより構成されるキー、例えば十字キーなどと併用するように構成しても構わない。また、表示モード遷移ボタン131〜133は、各表示モードで共通に使用できるため、仮想操作ボタンではなく、ハードウェアにより構成されるキーとして用意しても構わない。
<実施の形態2>
図1は、本発明の実施の形態2における複数の制御対象機器である表示装置と記録再生装置、および複数の制御対象機器を遠隔操作する遠隔操作装置で構成される遠隔操作システムの機器構成図を示す。構成は実施の形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。但し、本実施の形態において、無線&赤外式液晶タッチパネルリモコン119は無くても良い。また、図1に示す遠隔操作装置111を遠隔操作装置261とする。
図6は、本発明の実施の形態2の3つの表示モードを示し、図6(a)はテレビモード、図6(b)は再生モード、図6(c)は予約モードを示している。各表示モードの主たる目的は前記実施の形態1と同様である。図中、261は、本実施例における遠隔操作装置、262は、再生リストボタン、263は、番組表ボタンである。前記実施の形態1では、遠隔操作装置111に表示モード遷移ボタン131〜133を用意し、表示モード遷移ボタンを遠隔操作装置111の表示モード遷移として使用すると共に、表示装置112と記録再生装置113へ赤外線送信信号116を送信するために使用した。
すなわち、制御対象機器の操作目的に応じて異なる仮想操作ボタンを表示する複数の表示モードと表示モードを切り換える表示モード遷移ボタンとを有し、遠隔操作装置に搭載された表示手段における表示モードである遷移の階層構造が、初期画面の下の階層が表示モードと再生モードと録画モードを含む。
しかし、実施の形態1の図3に示すような仮想操作ボタン配置では、遠隔操作装置111のモード遷移を伴わずに、表示装置112と記録再生装置113へ赤外線送信信号115を送信することができない。
例えば、図3において、テレビモードから再生モードボタン133を押下して、再生モードへ移行した際に、表示装置112に対して、外部入力映像を表示させるための赤外線送信信号116を送信し、同時に、記録再生装置113に対して、再生リストを表示させるための赤外線送信信号116を送信することで、表示装置112の外部入力を使用して、記録再生装置113の番組表を表示させることが可能で、その状態から、使用者は再生する番組の選択を行い、再生を開始することができる。
しかし、記録再生装置113には、番組の再生終了後、再生リストを再表示しないように構成されているものもあり、使用者が次の番組を再生しようとしたときに、遠隔操作装置111を一旦テレビモードに切り換えた後、もう一度再生モードに切り換える必要があり、操作がかえって煩雑になるといった不具合がある。
このような不具合を改善する手段として、例えば、遠隔操作装置111が再生モード(図3(b))のときに、再生モードボタン133を再押下したときに、表示装置112に対して、外部入力映像を表示させるための赤外線送信信号116を送信し、記録再生装置113の出力映像音声を表示させ、同時に、記録再生装置113に対して、再生リストを表示させるための赤外線送信信号116を送信し、再生リストを表示させるといった、モード遷移時と同等の動作をさせる方法があるが、表示モード遷移ボタンを機器操作ボタンと兼用しているため、直感的な操作が困難で、使用者の混乱を招きやすいといった問題点があった。
本実施の形態は、上記の問題点を解決するために、モード遷移に使用するための表示モード遷移ボタンとは別に、機器操作専用のボタンを設けたものである。図6(b)は、本実施の形態における再生モード表示で、図3(b)と異なり、再生リストボタン262が配置されている。すなわち、再生モードの下の階層に再生リスト表示モードを含む。また、図6(c)は、本実施例による予約モード表示で、図3(c)と異なり、番組表ボタン263が配置されている。すなわち、録画モードの下の階層に電子番組表表示モードを含む。なお、無線&赤外式液晶タッチパネルリモコン119を使用し、その表示画面に電子番組表表示を行う場合、放送される映像情報を表示する機能を有する制御対象機器の表示内容は維持される。
遠隔操作装置261が再生モード中であるにも関わらず、記録再生装置113の再生リストが表示されていない場合には、再生リストボタン262を押下することで、再生リストを表示させるための赤外線送信信号116を送信し、再生リストを表示させる。ここで、再生リストを表示させるための赤外線送信信号116とは、表示装置112に対する、外部入力映像を表示させるための赤外線送信信号116と、記録再生装置113に対して、再生リストを表示させるための赤外線送信信号116の一方もしくは両方を意味する。
同様に、遠隔操作装置261が予約モード中であるにも関わらず、電子番組表が表示されていない場合には、番組表ボタン263を押下することで、電子番組表を表示させるための赤外線送信信号116を送信し、電子番組表を表示させる。ここで、電子番組表を表示させるための赤外線送信信号116とは、表示装置112に対する、外部入力映像を表示させるための赤外線送信信号116と、記録再生装置113に対して、電子番組表を表示させるための赤外線送信信号116の一方もしくは両方を意味する。
このように、遠隔操作装置261上に、表示モード遷移と機器操作を同時に行う表示モード遷移ボタンと、表示モード遷移が必要のないときでも機器操作を行う機器操作用のボタンとを、それぞれ独立に用意することで、表示モード遷移を伴わない場合でも機器操作を可能にし、遠隔操作システムの使い勝手を向上させることができる。もちろん、表示モード遷移ボタンを機器操作ボタンと兼用する前記手段とを併用しても構わない。
<実施の形態3>
図1は、本発明の実施の形態3における複数の制御対象機器である表示装置と記録再生装置、および複数の制御対象機器を遠隔操作する遠隔操作装置で構成される遠隔操作システムの機器構成図を示す。構成は実施の形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。但し、本実施の形態において、無線&赤外式液晶タッチパネルリモコン119は無くても良い。また、図1に示す遠隔操作装置111を遠隔操作装置371とする。
図7は、本発明の実施の形態3のテレビモード画面を表し、図7(a)は、テレビモード、図7(b)は、放送選択中のテレビモードを示している。図中、371は、本実施の形態における遠隔操作装置、372は、地上波デジタル放送選択ボタン、373は、BS(Broadcasting Satelite)デジタル放送選択ボタン、374は、CS(Communication Satelite)デジタル放送選択ボタン、375は、地上波アナログ放送選択ボタンである。図7(a)は、遠隔操作装置371のテレビモードを示しており、実施の形態1もしくは2と同様に、テレビ番組の視聴目的のために表示装置112を操作するための仮想操作ボタンと、表示モード遷移のための表示モード遷移ボタン131〜133が、液晶タッチパネル125上に表示されている。
図7(a)の状態から、使用者が放送切換ボタンを押下したとき、遠隔操作装置371の画面は、図7(b)へ遷移する。放送切換とは、例えばデジタル放送対応テレビなどで、受信する放送波の種類を切り換えるために使用され、放送波として代表的なものにはデジタル地上波を用いた地上波デジタル放送、放送衛星を用いたBSデジタル放送、通信衛星を用いたCSデジタル放送、従来のアナログ地上波を用いた地上波アナログ放送などが挙げられる。
使用者が放送切換ボタンを押下した後に、期待される次の操作としては、放送波の選択動作以外は通常有り得ない。このように、期待される操作が限定される場合、本実施例の遠隔操作装置371では、操作が期待される仮想操作ボタン以外は操作できないように構成されている。図7(b)では、放送波の選択に使用する仮想操作ボタンのみが表示され、それ以外の仮想操作ボタンは操作できない。また、使用者に対して、操作不可であることを告知するために、表示色を変えている。すなわち、タッチパネルは表示内容に選択肢がある場合有効な機能だけを表示する。
図7(b)から、いずれかの放送波の選択操作に相当する仮想操作ボタンを押下した場合、遠隔操作装置371は、該当する放送波選択に応じて赤外線送信信号115を送信する。表示装置112は、赤外線送信信号116を受信した後、指定された放送波に受信を切り換えて表示する。例えば、地上波デジタル放送選択ボタン372を選択した場合、遠隔操作装置371は、表示装置112に対して、地上波デジタル放送を選択する赤外線送信信号116を送信すると共に、図7(a)の状態に表示モードを遷移する。
このように、本発明の実施の形態3に示す遠隔操作装置371では、期待される操作が限定される場合、操作が期待される有効なボタンのみ操作可能にするので、使用者が次の操作に迷うことが無くなり、遠隔操作システムの使い勝手を向上させることができる。
本実施の形態では、操作が期待される仮想操作ボタン以外は、表示色を変えて選択できないことを表現したが、それ以外の手段、例えばボタン上に操作禁止マークを表示するなどの手段を用いてもよいし、選択できない仮想操作ボタンは液晶タッチパネル125上に表示しないように構成してもよい。
また、本実施の形態では、操作が期待される仮想操作ボタン以外は選択できないように構成したが、使用者の誤操作により放送切換ボタンを押下し、図7(b)に遷移した可能性も考えられるため、図7(b)から図7(a)に直接戻るためのボタンを設けてもよい。
また、本実施の形態では、表示装置112の放送波切換を例に挙げたが、表示装置112の機能に限らず、期待される次の操作が限定される機能、例えば記録再生装置113の機能設定などに応用すれば、同様に遠隔操作システムの使い勝手を向上させる効果を得ることが出来る。
<実施の形態4>
図1は、本発明の実施の形態4における複数の制御対象機器である表示装置と記録再生装置、および複数の制御対象機器を遠隔操作する遠隔操作装置で構成される遠隔操作システムの機器構成図を示す。構成は実施の形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。但し、本実施の形態において、無線&赤外式液晶タッチパネルリモコン119は無くても良い。また、図1に示すタッチパネルを備える遠隔操作装置111を遠隔操作装置(第2の遠隔操作装置)482とし、さらに図1には図示していないが、タッチパネルを備えない従来型リモコン(第1の遠隔操作装置)481を備えるものとする。
図8は、本発明の実施の形態4の遠隔操作装置と表示モード遷移を示している。481は、表示画面を持たない第1の遠隔操作装置、482は、表示画面を持つ第2の遠隔操作装置を示している。483は、主としてテレビ視聴に使用するテレビ用ボタン群、484は、主として記録済み番組の再生に使用する再生用ボタン群、485は、主として放送番組の録画予約に使用する予約用ボタン群で、いずれも第1の遠隔操作装置481上に配置されている。
図8は、表示画面を持った第2の遠隔操作装置482の表示モード遷移を示し、図8(a)は、テレビモード、図8(b)は、再生モード、図8(c)は、予約モードを示している。各モードでは、前記実施の形態と同様に、表示モード遷移ボタン131〜133が配置されており、例えば図8(a)に示すテレビモードを表示した状態で、再生モードボタン133を押下すると、第2の遠隔操作装置482は、図8(b)に示す再生モードへ遷移する。また、例えば、図8(a)に示すテレビモードを表示した状態で、予約モードボタン132を押下すると、第2の遠隔操作装置482は、図8(c)に示す予約モードへ遷移する。
一方で、第1の遠隔操作装置481は、第2の遠隔操作装置のような表示画面を持たない従来型のリモートコントローラであるが、安価であることから従来の記録再生装置113などでは広く利用されており、第2の遠隔操作装置482と併用される場合が多い。
第1の遠隔操作装置481は、テレビ視聴、再生、録画予約に必要なボタンを全て用意する必要があるためボタン数が多く、使用者が使用目的に対して、どのボタンを使用すればよいかを一見して判別しにくいという欠点があり、前記実施の形態では、使用目的に必要とされるボタンのみを表示するリモートコントローラにより、そのような欠点を解決するようにしている。
しかし、前記実施の形態においては、第1の遠隔操作装置481と、第2の遠隔操作装置482の操作には関連性が無いため、使用者が第2の遠隔操作装置482の使い方に慣れても、第1の遠隔操作装置481の操作に慣れることはできなかった。
本実施の形態では、第1の遠隔操作装置481と、第2の遠隔操作装置482の操作に関連性を持たせ、使用者が使い方に慣れていない間は、第2の遠隔操作装置482を使用し、使い方に慣れることで、第1の遠隔操作装置481の操作についても習得できるようにしている。具体的には、第2の遠隔操作装置482に表示する各モードの画面上には、第1の遠隔操作装置481の一部を表示するようにしている。すなわち、第2の遠隔操作装置482のタッチパネルの表示内容は、第1の遠隔操作装置481の操作部の一部に相当する。
図8(a)に示す第2の遠隔操作装置482のテレビモードでは、テレビ操作に使用する仮想操作ボタンを表示しており、ボタンの種類と配置は、第1の遠隔操作装置481のテレビ用ボタン群483と同等になるように構成されている。また、図8(b)に示す第2の遠隔操作装置482の再生モードでは、記録済み番組の再生に使用する仮想操作ボタンを表示しており、ボタンの種類と配置は、第1の遠隔操作装置481の再生用ボタン群484と同等になるように構成されている。同様に、図8(c)に示す第2の遠隔操作装置482の予約モードでは、放送番組の録画予約に使用する仮想操作ボタンを表示しており、ボタンの種類と配置は、第1の遠隔操作装置481の予約用ボタン群485と同等になるように構成されている。
使用者が、テレビなどの表示装置112やDVDレコーダなどの記録再生装置113の操作に不慣れな間は、第2の遠隔操作装置482のテレビモード(図8(a))、再生モード(図8(b))予約モード(図8(c))を使用して、表示装置112や記録再生装置113の操作を行うことができる。これらのモードで表示される仮想操作ボタンは、それぞれ第1の遠隔操作装置481のテレビ用ボタン群483、再生用ボタン群484、予約用ボタン群485と同等であるため、第2の遠隔操作装置482を使用することで、第1の遠隔操作装置481の使用方法も同時に修得することが可能となる。
一般的に、使用者は、機器操作の習熟度が上がると共に、ボタン数が多くなっても操作に迷うことなく目的のボタンを選択することが可能になる。使用者は、本実施例に示す第2の遠隔操作装置482を使い慣れることで、第1の遠隔操作装置481を違和感なく使用できるようになり、結果的に遠隔操作システムの使い勝手を向上させることができる。
本実施の形態における第2の遠隔操作装置482では、各モードでの表示内容を第1の遠隔操作装置481の一部を表示するように構成したが、第1の遠隔操作装置481の全ボタンを表示するモードを設けてもよい。
また、第1の遠隔操作装置481に、第2の遠隔操作装置482における表示モード遷移ボタン131〜133に相当するボタンを用意してもよい。
<実施の形態5>
図1は、本発明の実施の形態5における複数の制御対象機器である表示装置と記録再生装置、および複数の制御対象機器を遠隔操作する遠隔操作装置で構成される遠隔操作システムの機器構成図を示す。構成は実施の形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。但し、図1に示すタッチパネルを備える遠隔操作装置111を遠隔操作装置482とする。
遠隔操作装置482は、制御対象機器の操作目的に応じて異なる仮想操作ボタンを表示する複数の表示モードと表示モードを切り換える表示モード遷移ボタンとを有する。
図9〜12は、無線機能を搭載しない遠隔操作装置482と、無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の両方が存在する場合に、無線機能を搭載しない遠隔操作装置482で録画操作した場合の画面遷移を図示したものである。図において、482Aは無線機能を搭載していない遠隔操作装置のTVモードの画面状態、482Bは無線機能を搭載していない遠隔操作装置の再生画面状態、119Aは無線機能を搭載した遠隔操作装置の表示OFF状態、119Bは無線機能を搭載した遠隔操作装置のTVモード表示状態、119Cは無線機能を搭載した遠隔操作装置の再生モード表示状態、119Dは無線機能を搭載した遠隔操作装置の再生リスト表示状態、119Eは無線機能を搭載した遠隔操作装置の詳細情報表示状態、119Fは無線機能を搭載した遠隔操作装置のお奨め番組選択状態、119Gはキーワード入力画面状態、119Hは無線機能を搭載した遠隔操作装置のお奨め番組表表示状態である。
図13〜15は、無線機能を搭載しない遠隔操作装置482と、無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の両方が存在する場合に、無線機能を搭載しない遠隔操作装置482で再生操作した場合の画面遷移を図示したものである。図において、482Aは無線機能を搭載していない遠隔操作装置のTVモードの画面状態、482Cは無線機能を搭載していないリモコンの予約画面状態、119Aは無線機能を搭載した遠隔操作装置の表示OFF状態、119Bは無線機能を搭載した遠隔操作装置のTVモード表示状態、119Iは無線機能を搭載した遠隔操作装置の再生モード表示状態、119Jは無線機能を搭載した遠隔操作装置の電子番組表表示状態である。
図16は、無線機能を搭載しない遠隔操作装置482と、無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の両方が存在する場合の、画面遷移階層の遷移モードを現したもので、図において501は無線を搭載しない遠隔操作装置の表示OFF状態、502は無線を搭載しない遠隔操作装置の初期画面状態、503は無線を搭載しない遠隔操作装置のTVモード表示、504は無線を搭載しない遠隔操作装置の再生モード表示、505は無線を搭載しない遠隔操作装置の予約モード表示、506は無線を搭載した遠隔操作装置の表示OFF状態、507は無線を搭載した遠隔操作装置の初期画面表示、508は無線を搭載した遠隔操作装置のTVモード表示、509は無線を搭載した遠隔操作装置の再生モード表示、510は無線を搭載した遠隔操作装置の予約モード表示、511は無線を搭載した遠隔操作装置の再生リスト表示、512は無線を搭載した遠隔操作装置の再生詳細リスト表示、513は無線を搭載した遠隔操作装置のお奨め選択画面表示である。
では次に動作について説明する。図1に示すように無線を搭載しない遠隔操作装置482と、レコーダとの無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119が並存し、無線を搭載しない遠隔操作装置482をまず最初に操作した場合を想定する。この場合、無線を搭載しない遠隔操作装置482は例えば簡単リモコンと呼ばれる機能ボタンを限定したものであっても同様である。
図9において無線を搭載しない遠隔操作装置482Bを操作し初期のテレビモードからレコーダの再生モードに切換えた場合、画面は再生モード画面482Bに遷移する。この際赤外線でのリモコンコードはレコーダに伝送され、レコーダ側が再生モード状態に遷移するとともに、レコーダに搭載されている遠隔操作装置無線IFによって、無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119自体を操作しなくても、表示OFFの状態119Aであれば自動的に起動し、表示がTVモード119Bであっても、再生モード119Cに自動遷移する。すなわち、無線伝送受信制御装置を具備しない遠隔操作装置482の操作時において、無線伝送受信制御装置を具備しない遠隔操作装置482の操作による制御対象機器の状態遷移モードに応じ、前記無線伝送受信制御装置を具備する無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の表示モードが自動的に遷移される。
本実施例ではこの際無線機能搭載遠隔操作装置を画面表示させるように記載しているが、画面表示モードの遷移である内部状態のみを遷移させ、具体的に表示機能を動作させなくてもよい。また、表示モードが自動的に遷移される際に、ビープ音等の音声を発生し、無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の存在や位置、および状態遷移を知らせるようにしても良い。
また、次に無線を搭載しない遠隔操作装置482を操作し再生リストを押下すると、無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119側も自動的に遷移し、再生リスト表示状態119Dへ遷移させる。無線を搭載しない遠隔操作装置482はリモコンコードの送受信が確実に行われたかどうかを判断する手段がないため、表示階層を深くさせると操作上の不具合が発生する問題があり、再生モード482B以上の階層遷移は行わない。一方、無線機能搭載の双方向データ送受信遠隔操作装置タイプでは、確実にコードの受け渡しを確認して先に進めるため、深い画面階層への遷移が可能となり、再生リスト画面119Dの表示状態まで遷移する。すなわち、遠隔操作装置に搭載された表示手段における表示モードである遷移の階層構造において、無線伝送受信制御装置を具備した遠隔操作装置の無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119が、無線伝送受信制御装置を具備しない遠隔操作装置482の画面遷移階層よりも多い構成となっている。
なお、ここから、無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119を操作し詳細ボタンを押下すると、番組の映像や内容を無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の液晶画面に表示させた詳細表示画面119Eに遷移する。すなわち、再生リスト表示モードの下に再生リストの内容詳細を記述した詳細情報表示モードを含む。また、詳細情報表示モードにおける再生リストの内容詳細において、本再生リストに対応する録画情報における映像画面を表示させる機能を備える。この場合の画面データや文字情報は当然無線IFによってレコーダから送信されたものである。
一方、無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119を操作しお奨めボタンを押下すると、今まで録画した映像情報の中からお奨めの番組を自動検索するお奨め番組抽出機能の操作画面119Fに遷移する。すなわち、再生リスト表示モードの下に、ユーザの嗜好にあわせたお奨め番組を抽出するための画面操作モードを含む。また、画面操作モードは、ユーザの嗜好にあわせたお奨め番組を抽出するための画面操作モードの下に、ユーザの好みのキーワードを入力するモードを含む。
ここでキーワード入力ボタンを押下するとキーワード入力画面119Gに遷移し、さらに登場人物や番組ジャンルや内容のキーワードを入力すると、このキーワード情報はリモコンの無線IFを経由してレコーダの無線IFからレコーダ内に情報インプットが行われ、さらに上記キーワードに関する番組リストを特定の優先順位(視聴履歴の多さや時間的に早いものやキーワード出現頻度等の情報により優先度合いを数値化し、優先順位順に並べたもの)に従いリスト化し、この優先順位付けされた番組リストをレコーダの無線IFからリモコン側に送信し、お奨め番組表119Hとして表示させる。すなわち、ユーザの嗜好にあわせたお奨め番組を抽出するための画面操作モードの下に、ユーザの嗜好に合わせたお奨め番組一覧を表示するモードを有する。
なお、上述の画面遷移は図1のようにレコーダ側に無線IFを搭載したもので説明したが、TV側に搭載されている無線IFを用い、リンク接続ケーブルを介してレコーダ情報を伝送し、TV側の無線IFと無線機能搭載遠隔操作装置間でデータやりとりを行っても同様の効果が得られる事は言うまでもない。また、無線機能を搭載しない遠隔操作装置につては、機能を限定した簡単リモコンであっても同じである旨記載したが、無線機能を搭載した遠隔操作装置の状態遷移において、レコーダ側の状遷移と同期させる点については、例えばレコーダ側のフロントパネルに取り付けられたボタン操作による状態遷移であっても同様に動作させるべきである事はいうまでもない。
また次に無線を搭載しない遠隔操作装置482を操作し初期のテレビモードからレコーダの予約モードに切換えた場合図13〜15のような遷移となる。この場合、無線を搭載しない遠隔操作装置482Bは、まず画面は予約モード画面482Cに遷移する。同時に赤外線でのリモコンコードはレコーダに伝送され、レコーダ側が予約モード状態に遷移するとともに、レコーダに搭載されている遠隔操作装置無線IFによって、無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119自体を操作しなくても、表示OFFの状態119Aであれば自動的に起動し、表示がTVモード119Bであっても、予約モード119Iに自動遷移する。本実施例ではこの際無線機能搭載遠隔操作装置を画面表示させるように記載しているが、画面表示モードの遷移である内部状態のみを遷移させ、具体的に表示機能を動作させなくてもよい。また、画面表示を遷移させる際に、ビープ音を発生させ無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の位置を知らせるようにしても良い。
また次に、無線を搭載しない遠隔操作装置482Cを操作し、番組表ボタンを押下すると、無線を搭載しない遠隔操作装置482Cの表示は変化しないが、無線機能を搭載した遠隔操作装置119Iは電子番組表表示状態119Jに遷移する。無線を搭載しない遠隔操作装置482はリモコンコードの送受信が確実に行われたかどうかを判断する手段がないため、表示階層を深くさせると操作上の不具合が発生する問題があり、再生モード482C以上の階層遷移は行わない。一方、無線機能搭載の双方向データ送受信遠隔操作装置タイプでは、確実にコードの受け渡しを確認して先に進めるため、深い画面階層への遷移が可能となり、再生リスト画面119Jの表示状態まで遷移する。なお、上述の画面遷移は図1のようにレコーダ側に無線IFを搭載したもので説明したが、TV側に搭載されている無線IFを用い、リンク接続ケーブルを介してレコーダ情報を伝送し、TV側の無線IFと無線機能搭載遠隔操作装置間でデータやりとりを行っても同様の効果が得られる事は言うまでもない。
上述した無線を搭載しない遠隔操作装置482と無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の画面遷移階層とその関係を示したものが図16である。図に示すように無線機能を搭載しておらず、双方向のデータ通信機能が無いリモコンにおいては、画面押下による遷移階層は第二階層までである。これに対応し無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119は、確実に機器の状態遷移と連動できる事から図に示すように第五階層までを有する。ここで、無線を搭載しない遠隔操作装置482の最下層でボタン押下したところ、すなわち無線機能を搭載した無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の第三階層までは連動した動作が行われる。これは液晶表示遠隔操作装置の性質上画面表示が階層構造となっており、個々の階層での操作が必要となるものの、レコーダ等の実機と遠隔操作装置の表示階層がずれていては、下層等の画面状態でボタン操作ができなくなるためである。
そのため、図16に示すように無線機能を搭載しない遠隔操作装置であっても、無線機能を搭載した遠隔操作装置が存在している場合は、無線機能を搭載した遠隔操作装置側が無線機能を搭載しない遠隔操作装置の最下層の次の層まで自動的に遷移する。なお、画面表示モードの遷移である内部状態のみを遷移させ、具体的に表示機能を動作させなくてもよい。また、画面表示を遷移させる際に、ビープ音を発生させ無線&赤外線液晶タッチパネル遠隔操作装置119の位置を知らせるようにしても良い。これにより、簡単リモコン操作にて機能が充実している無線リモコンが部屋のどこにあるか確認する事ができる。また、無線機能を搭載しない遠隔操作装置については、機能を限定した簡単リモコンであっても同じである旨記載したが、無線機能を搭載した遠隔操作装置の状態遷移において、レコーダ側の状態遷移と同期させる点については、例えばレコーダ側のフロントパネルに取り付けられたボタン操作による状態遷移であっても同様に動作させるべきである事はいうまでもない。また図16に示すように無線機能を搭載していない遠隔操作装置の画面表示モードの最下層以降、TV画面を見ながら矢印キーでマニュアル操作した場合であっても、レコーダ装置内部のモード遷移状態と、無線機能を搭載した遠隔操作装置の画面モードを自動的に同期させることによって、無線機能を搭載した遠隔操作装置をいつでも操作開始でき、モードずれ等の問題を起こさなくて済む事ができる。
<実施の形態6>
図1は、本発明の実施の形態6における複数の制御対象機器である表示装置と記録再生装置、および複数の制御対象機器を遠隔操作する遠隔操作装置で構成される遠隔操作システムの機器構成図を示す。構成は実施の形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。但し、図1に示すタッチパネルを備える遠隔操作装置111を遠隔操作装置482とする。
図17〜21は無線機能を搭載した遠隔操作装置で電子番組表表示を行ってから録画予約するまでの動作フローを記述したもので、図において、601は遠隔操作装置Powerボタン押下、602は遠隔操作装置の無線IFにて対応のAV機器確認用信号発信である。
また、図17の点線枠Aは無線IFを搭載したレコーダとのプロトコルが確立できる無線リモコンレコーダモードの状態遷移であり、603はレコーダの無線応答有無、604はレコーダプロトコル確立、605はレコーダのPower−ON、606は録画モードボタン押下、607はレコーダ起動完了かどうか、608は『遠隔操作装置画面にレコーダ起動中です。』と表示、609はレコーダ録画モード起動、610は録画モード完了、611は『遠隔操作装置画面に録画モード起動中です。』と表示、612は番組表押下、613は番組表情報のリモコンあて送信、614は番組表情報の遠隔操作装置受信完、615は遠隔操作装置画面での番組表表示、616はユーザの選択・予約押下、617は予約情報受信、618は予約OKか、619はNG関連情報を受信、620は遠隔操作装置画面に『予約が完了しました。』と表示、621は遠隔操作装置画面にNG関連情報を表示(exディスクが一杯です)である。
また、図20の点線枠Bはレコーダとのプロトコルが確立できなく無線IFを搭載したTVとTVにリンクケーブルで接続されたレコーダとの情報伝送によってなる無線遠隔操作装置TVリンクモードの状態遷移である。すなわち、放送される映像情報を録画する機能を有する制御対象機器との間で無線伝送受信プロトコルが確立されなかった場合に、放送される映像情報を表示する機能を有する制御対象機器との間で無線伝送受信プロトコルを確立し、ケーブルにおけるリンク接続機能を用い、放送される映像情報を表示する機能を有する制御対象機器を介して、放送される映像情報を録画する機能を有する制御対象機器を制御する状態遷移を示す。
なお逆に、放送される映像情報を表示する機能を有する制御対象機器との間で無線伝送受信プロトコルが確立されなかった場合に、放送される映像情報を録画する機能を有する制御対象機器との間で無線伝送受信プロトコルを確立し、ケーブルにおけるリンク接続機能を用い、放送される映像情報を録画する機能を有する制御対象機器を介して、放送される映像情報を表示する機能を有する制御対象機器を制御してもよい。
図において、622はテレビ応答有無、623はテレビプロトコル確立、624はリンク接続有無、625はTVに『リンクが接続されておりません。』と表示、626はリンク接続プロトコル確立、627はレコーダのPower−ON、628は録画モードボタン押下、629はレコーダ起動完了、630はリモコン画面に『レコーダ起動中です。』と表示、631はレコーダ録画モード起動、632は録画モード完了、633は遠隔操作装置画面に『録画モード起動中です。』と表示、634は番組表押下、635は番組情報受信可能か?の分岐、636はテレビ画面に番組表を表示、637は番組表情報の遠隔操作装置あて送信、638は番組表情報の遠隔操作装置受信完、639は遠隔操作装置画面での番組表表示、640と641はユーザの選択・予約押下、642は予約情報受信、643は予約OKか?の分岐、644はNG関連情報を受信、645は遠隔操作装置画面に『予約が完了しました。』と表示、646は遠隔操作装置画面にNG関連情報を表示(exディスクが一杯です)、である。
また、図21の点線枠CはレコーダやTV等の制御対象機器との間で無線電送受信プロトコルが確立されなかった場合に、赤外線送信装置を用いて赤外発光により遠隔操作装置動作を行う赤外モードの状態遷移である。すなわち、遠隔操作装置が、放送される映像情報を録画する機能を有する制御対象機器との間および、放送される映像情報を表示する機能を有する制御対象機器との間の両方で無線伝送受信プロトコルが確立されなかった場合に、赤外線送信装置により操作を行う状態遷移である。
図において、647は赤外発光によりレコーダへPower−ON指示、648はレコーダのPower−ON、649は再生モードボタン押下、650はレコーダ起動完了、651はTV画面に『レコーダ起動中です。』と表示、652はレコーダ録画モード起動、653は録画モード完了か?の分岐、654はTV画面に『録画モード起動中です。』と表示、655は番組表押下、656はテレビ画面に番組表を表示、657はユーザの選択・予約押下、658は予約OKか、659はNG関連情報を受信、660はTV画面に『予約が完了しました。』と表示661はTV画面にNG関連情報を表示(exディスクが一杯です)、である。
また図20,21は、電子番組表の表示形態を、無線機能を搭載しない遠隔操作装置と、無線機能を搭載した遠隔操作装置とで比較したもので、図において671はオンエアの表示を行っているTV画面の表示、672は電子番組表を表示させたTV画面の表示である。
次に、実施の形態6を図において説明する。図17〜21は無線機能を搭載した遠隔操作装置を用いて電子番組表により予約録画を行う操作を示したもので、まず無線遠隔操作装置のパワーボタンを押下601すると遠隔操作装置の無線IFにより各AV機器の無線対応状況を確認する。次にレコーダに無線IFが搭載されており、レコーダとプロトコルが確立604できる場合は、図中のA無線遠隔操作装置レコーダモードに入る事ができる。しかしながら、当該レコーダとのプロトコルが確立できない場合は、次にTVとの無線プロトコル確立をこころみ、さらにレコーダとのリンク接続が行われている場合はBの無線遠隔操作装置TVリンクモードに入る。またさらにレコーダを制御するための無線プロトコルが確立できない状況であれば、通常の赤外線コード送信によるC赤外モードによってレコーダを制御することとなる。
次にレコーダPower−ONからの起動から、レコーダ側の録画モード完了までは、Aの無線遠隔操作装置レコーダモードやBの無線遠隔操作装置TVリンクモードでは起動中の表示をリモコン画面で行う(608・601・630・633)事となる。ただしTV側で平行して表示してもかまわない。一方、Cの赤外モードでは起動中の表示はTV側に限定して行う(651・654)事となる。また、電子番組表押下時はAの無線リモコンレコーダモードやBの無線リモコンTVリンクモードでは、電子番組データをレコーダもしくはTVの無線IFを介して受信し、無線リモコンの液晶画面に電子番組表を表示(615・639)する。ただしBの無線遠隔操作装置TVリンクモードにて電子番組表データをリンク接続でレコーダからTV側に伝送できない場合は、C赤外モード時と同じようにTV側に電子番組表を表示(636・656)する。また、電子番組表からの予約録画および予約完了もしくはNG表示についてもAの無線リモコンレコーダモードやBの無線遠隔操作装置TVリンクモードでは、無線リモコンの液晶画面上で操作するが、Bの無線遠隔操作装置TVリンクモードにて電子番組表データをリンク接続でレコーダからTV側に伝送できない場合やC赤外モード時では、従来と同じくTVに表示された電子番組表から予約録画を行う。このようにデータ送受信の起動時間が極めて短い無線接続を優先させ、データ送信時間が長く発光動作による消費電力の大きい赤外データ送信の優先順位を低くする事で遠隔操作装置の電池寿命を長くする事が可能となる。
なお、図20に示すように無線を搭載していない遠隔操作装置の使用時や無線遠隔操作装置の液晶表示にて電子番組表を表示できない場合、表示671についてはTV側の表示672となるものの、図21に示すように無線遠隔操作装置の液晶表示にて電子番組表を表示できる場合においてはTV側は現状の視聴状態を継続し遠隔操作装置の液晶表示にて予約操作を行う事も可能である。このようにすれば複数名で視聴している状態を妨げずに、特定の操作者によって予約設定を行う事も可能となる。