JP5028212B2 - リモコン送信機及びこれを用いた電気機器、電気機器の制御方法。 - Google Patents

リモコン送信機及びこれを用いた電気機器、電気機器の制御方法。 Download PDF

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Description

本発明は、機器を遠隔操作するリモコン送信機、及びこれを用いた電気機器、この電気機器の制御方法に関する。
家庭内では各種の電気機器が用いられ、これらの電気機器の制御はリモコン送信機により行われる場合が多い。リモコン送信機は、操作キーが利用者により操作されると、これに対応した信号を例えば赤外線で発し、電気機器本体はこれを受信する。電気機器本体はこの信号を復調することにより、操作キーに対応した内容の制御を本体において行う。これにより、利用者は電気機器本体から数m以上離れた場所からでもこれを操作することができる。
一方、近年は操作される電気機器の多機能化が進んでいる。例えば、テレビジョン受像機には、ビデオデッキ機能(録画機能、再生機能)や、インターネットへの接続機能等も備えているものも多くなっている。リモコン送信機にもこうした多機能化に対応する必要があり、多機能化に際しても使いやすい工夫がなされたものが各種提案されている。
例えば、特許文献1には、テレビジョン受像機側から次に操作可能な操作キーに関する情報をリモコン送信機側に発信する技術が記載されている。これを受けたリモコン送信機はこの操作キーを強調表示(例えば点灯)させることにより、利用者は次に操作すべき操作キーを容易に認識することができた。
また、リモコン送信機は、利用者が片手で操作できる大きさであり、かつその操作も片手で容易に行える必要があるため、搭載される操作キーの数は限定される。また、例えば、一般に利用者が常時利用する操作キーは限定して操作しやすい形態とし、操作頻度の少ない操作キーは蓋の中に設けることにより、多くの操作キーを設けた場合でも、利用者が使いやすくなる工夫がなされている。このように、多機能化に際しては、利用者による使用頻度の高い操作キーの数は少なくした上で、これらを使い易くする工夫がなされている。従って、リモコン送信機において、少ない操作キー数で多機能の制御が可能となるような工夫もなされている。
例えば、特許文献2には、一つの操作キーに対して複数種類の制御内容を対応させるリモコン送信機が記載されている。ここで、対応する制御内容は動作の状況に応じて決定され、操作キーに隣接した液晶表示部で操作キーの機能名が表示されることにより、利用者はこの操作を容易に行うことができた。
特許文献3には、やはり一つの操作キーに対して複数種類の制御内容を対応させ、各操作キーに現在対応している制御内容をテレビジョン受像機の表示画面で表示させる技術が記載されている。
このようにして、多機能化が進んだ電気機器を容易に制御できるリモコン送信機が得られた。
特開2003−143435号公報 特開平9−9368号公報 特開2007−37089号公報
しかしながら、近年は、社会全体の高齢化が進み、高齢者によるこうした電気機器の利用の機会も増えている。こうした利用者の一般的特徴として、取り扱う電気機器の技術内容についての知識が乏しいことがある。こうした場合にリモコン送信機に要求される特性として、特に重要なのは、(1)次に操作すべき内容は何であるか、(2)これに対応してどの操作キーを操作すべきであるか、を容易に利用者が認識でき、かつ、(3)操作キーを認識してからこれを操作するまでの対応が容易であることがある。
こうした点において、上記のいずれの技術も(1)〜(3)の要件を全て満たしたものとはなっていなかった。例えば、特許文献1に記載の技術においては、(1)利用者が次に行う操作の内容については、この電気機器の技術内容を熟知していない利用者にとっては理解が困難である。特許文献2に記載の技術においても、単純な機能名が表示されるだけであるため、同様である。特許文献3に記載の技術においては、詳細なガイド画面をテレビジョン受像機の大きな画面に表示するため、(1)(2)の要件は満たされている。しかしながら、利用者が操作キーを操作するにあたり、手元にあるリモコン送信機とテレビジョン受像機の画面とを対比させてから操作を行う必要があった。従って、(3)の要件は満たされていなかった。
従って、電気機器の技術内容についての知識が乏しい利用者にとっても特にその操作が容易であるリモコン送信機を得ることは困難であった。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明のリモコン送信機は、電気機器における複数の制御機能が対応付けられた複数の操作キーを具備し、利用者が前記操作キーを操作することによって前記電気機器の本体を遠隔操作するリモコン送信機であって、複数の前記操作キーの中には、前記制御機能との対応関係が可変である可変キーが設けられ、前記可変キーに対応する前記制御機能の内容および利用者による操作の指示内容を画像情報として表示し、前記操作キーに隣接して設けられた表示部と、前記可変キーと前記制御機能との対応関係を決定し、前記画像情報を前記表示部に表示させる制御部と、を具備し、前記制御部は、前記表示部に、前記可変キーが操作された際に、前記操作された可変キーに対応する制御機能を表示する選択内容表示工程と、該選択内容表示工程の後に、利用者が次に行う操作内容を指示する指示内容表示工程と、を前記画像情報の表示において行わせることを特徴とする
本発明のリモコン送信機において、前記画像情報は、動画像で構成されることを特徴とする。
本発明のリモコン送信機は、前記動画像において、前記操作された可変キーに対応する制御内容を表示する部分画像が表示され、前記利用者が次に行う操作において操作される操作キーに向かって前記動画像中で前記部分画像が移動することを特徴とする。
本発明のリモコン送信機において、前記部分画像は連続的に移動することを特徴とする。
本発明のリモコン送信機において、前記動画像の表示後に、前記利用者が次に行う操作において操作される操作キーが点滅することを特徴とする。
本発明の電気機器は、前記リモコン送信機と前記本体とからなることを特徴とする。
本発明の電気機器において、前記本体はテレビジョン受像機であることを特徴とする。
本発明の電気機器の制御方法は、電気機器における複数の制御機能が対応付けられた複数の操作キーと表示部とを具備し、遠隔操作によって前記電気機器の本体を制御するリモコン送信機を用いた電気機器の制御方法であって、前記複数の操作キーの中に設けられた、前記制御機能との対応関係が可変である可変キーと、該可変キーに対応する前記制御機能の内容を表示する前記表示部とが用いられ、前記可変キーが操作された際に、前記操作された可変キーに対応する制御機能を前記表示部が表示する選択内容表示工程と、該選択内容表示工程の後に、利用者が次に行う操作内容を前記表示部が指示する指示内容表示工程と、前記操作された可変キーに対応する制御機能を実行する信号を前記リモコン送信機が発信する制御信号発信工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の電気機器の制御方法において、前記表示部を、前記操作キーに隣接して設けることを特徴とする。
本発明の電気機器の制御方法において、前記選択内容表示工程と前記指示内容表示工程は動画像において行われることを特徴とする。
本発明の電気機器の制御方法は、前記動画像において、前記操作された可変キーに対応する制御内容を表示する部分画像を表示し、前記利用者が次に行う操作において操作される操作キーに向かって前記動画像中で前記部分画像を移動させることを特徴とする。
本発明の電気機器の制御方法は、前記部分画像を連続的に移動させることを特徴とする。
本発明の電気機器の制御方法は、前記動画像の表示後に、前記利用者が次に行う操作において操作される操作キーを点滅させることを特徴とする。

本発明によれば、電気機器の技術内容についての知識が乏しい利用者にとっても特にその操作が容易であるリモコン送信機を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係るリモコン送信機の外観を示す図であり、図2はその構成を示す図である。このリモコン送信機1は、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機(本体)と組み合わされて電気機器として機能する。
このリモコン送信機1においては、多数の操作キーが配列されているが、操作キーには対応する機能(制御内容)が固定されている固定キーと、対応する機能が可変である可変キーの2種類がある。図1においては、下側に固定キーが配列された固定キー領域2がある。固定キー領域には十字キー21も含まれている。上側には表示部3に隣接して4個の可変キーが配された可変キー領域4がある。
また、左上にはテレビジョン受像機の電源のオンオフの制御を行う機能をもつ電源キー22が配されている。また、左側には音量キー23、右側には選局キー24が配されている。音量キー23と選局キー24は図1中で上下方向に長く、その上下を操作することにより、それぞれ音量の大小、選局チャンネルの+−を選択できる。電源キー22、音量キー23、及び選局キー24は固定キーの一種である。
固定キー領域2に配された固定キーは、受信チャンネル番号の選択、受信波(地上波、衛星放送波等)の選択、出力音声の調整等に対応する機能をもつ。以上の固定キーとこれらの機能との関係は、このリモコン送信機の製造(設計)時に決まっており、以降は常に固定されている。
一方、可変キー領域4にある4個の可変キーの機能は、テレビジョン受像機の動作の状況によって変動する。従って、利用者がこれを操作するにあたっては、対応する機能を知る必要があるが、表示部3はこのための情報を利用者にとってわかりやすい形で提供する。可変キーとしては、表示部3の右隣に可変キー41、42、43、44が上から順に配置されている。
このため、このリモコン送信機1においては、図2に示されるように、制御部50が設けられている。制御部50はマイコン等からなり、表示部3に表示する画像信号を映像処理部51に作成させ、表示部3に画像情報として表示させる。表示部3は例えば液晶ディスプレイで構成され、静止画像及び動画像を表示することができる。ここで表示される画像情報としては、図形、文字、記号等、ディスプレイで表示される任意の情報が用いられる。特に、文字や記号からなる部分画像をこの表示部3の表示画像中で連続的に移動させた動画像を表示させることもできる。なお、ここで言う動画像とは、人間の眼に動画像として認識されるもので、そのフレームレート数は例えば30程度である。
一方、各固定キーに接続された固定キー入力部52、及び各可変キーに接続された可変キー入力部53からの入力信号に基づいて、制御部50はテレビジョン受像機を制御する信号を送信部54に発信させる(制御信号発信工程)。送信部54は制御内容に対応する信号で例えば赤外線を変調し、出力する。テレビジョン受像機はこの赤外線信号を受信して、この制御内容に対応した動作が行われる。
制御部50は各キー入力部からの入力に基づいて制御信号を決定するが、その際には、ROM(リードオンリーメモリ)55及びメモリ56が参照される。ここで、ROM55は例えばマスクROMであり、メモリ56には書き替え可能であるが不揮発性であるフラッシュメモリ等が用いられる。ただし、フラッシュメモリ等をROM55として用い、これらを共通としてもよい。また、メモリ56として、不揮発性のメモリと揮発性のメモリとを組み合わせたものを用い、電源オフとしても保持すべき情報を不揮発性メモリに記憶させ、電源オフ時に消去されても問題なく、かつ頻繁にアクセスされる情報を揮発性のメモリ(DRAM等)に記憶させてもよい。
各固定キーに対応する制御内容(制御信号)は固定されているため、この対応関係はROM55が記憶している。各可変キーに対応する制御内容は可変であるため、メモリ56が記憶する。制御部50は、これらの対応関係を参照して、発信する制御信号を決定する。
ここで、表示部3に表示される画像は、操作された可変キーに応じて、制御部50が映像処理部51に作成させる。この画像においては、単に操作キー(可変キー)の機能を表示させるだけでなく、その具体的内容、および操作の指示を動画像によって示す。
ここで表示部3に表示される画像の例を図3(a)〜(i)に、これに応じてビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の表示画面に表示される画像の例を図4(a)〜(c)に示す。
まず、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の電源がオフの場合には表示部3には何も表示されない(図3(a))。
電源オン直後、すなわち電源キー22が操作された直後は、制御部50は、可変キー41、42、43、44にそれぞれ「現在受信しているチャンネルの録画を行う機能」、「録画された番組を視聴する機能」、「録画の予約を行う機能」、「ページ切替機能」を設定する。この対応関係はメモリ56が記憶する。また、制御部50は映像処理部51を制御し、図3(b)の表示を表示部3に出力させる。すなわち、表示部3において可変キー41、42、43に隣接して「録」、「見」、「予」と大きく、見やすく表示される。ここで表示される画像は動画像であり、次に、図3(c)のように、これらの表示は、「見ている番組を録る」、「録った番組を見る」、「番組表で録画を予約」に変化する。これにより、利用者はこれらの機能の内容を容易に知ることができる。この間、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機は、固定キー領域2中の固定キーによって選択された内容のチャンネルを受信し、その映像が表示される。なお、この際に、音量キー23、選曲キー24も点灯し、音量キー23には「+」「音量」「−」、選曲キー24には「<」、「選曲」、「>」と表示される。
利用者が、可変キー41を選択して操作した場合、制御部50はビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機を録画動作させる信号を送信部54に発信させる。これにより、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の表示画面には、図4(a)に示すように、録画が開始されたことを示すメッセージが表示される。
一方、この機能が選択されたことを示すため、制御部50は映像処理部51を制御し、表示部3の画像を図3(d)のように「録」のみを表示させる。これによっても、利用者は録画が開始されたことを知ることができる。なお、以降では表示部3及び可変キー領域4についてのみ示す。
電源オン後に利用者が可変キー42を選択して操作した場合、制御部50はビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機において録画された番組を再生するモードに移行する信号を送信部54に発信させる。この機能が選択されたことを示すため、制御部50は映像処理部51を制御し、表示部3の画像を図3(e)のように、「見」のみを表示させる。また、これにより、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の表示画面には図4(b)に示すように、録画された番組を示す録画リスト(データ)が表示される。
次に、制御部50は映像処理部51を制御し、表示部3の画像を図3(f)のように変化させ、「テレビ画面に表示された録画リストから」との表示がなされると同時に、十字キー21の絵が表示される。利用者は、この表示を見ることにより、十字キー21を操作してビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の表示画面における録画リストから、再生したい番組を選択することができる。
利用者が電源オン後に可変キー43を選択して操作した場合、制御部50はビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機において録画する番組を予約するモードに移行する信号を送信部54に発信させる。この機能が選択されたことを示すため、制御部50は映像処理部51を制御し、表示部3の画像において図3(g)のように、「予」のみを表示させる。これにより、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の表示画面には図4(c)に示すように、録画できる番組を示す電子番組表が表示される。この電子番組表は、このビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機が入手したEPG(Electric Program Guide)情報から作成される。
次に、制御部50は映像処理部51を制御し、表示部3の画像を図3(h)のように変化させ、「テレビ画面に表示された電子番組表から」との表示がなされると同時に、十字キー21の絵が表示される。利用者は、この表示を見ることにより、十字キー21を操作してビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の表示画面における電子番組表から、録画したい番組を選択することができる。
次に、利用者が電源オン後に可変キー44を選択して操作した場合、制御部50は可変キー41、42、43の設定を切り替え、41を「番組情報を表示する機能」、42を「裏番組を探す機能」、43を「入力切換を外部にする機能」に対応させ、この対応関係をメモリ56に記憶する。制御部50は映像処理部51を制御し、表示部3の画像を図3(i)のように変化させ、利用者はこの新たな対応関係を知ることができる。
ここで、利用者が新たに設定された可変キー43を選択して操作した場合、このビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機における画像入力が、受信したテレビジョン放送映像から外部入力へと切り替えられる。これにより、例えばDVDプレーヤーからの出力、ゲーム機からの出力、パソコンからの出力が選択される。この際、例えば可変キー43を押す度にこれらがサイクリックに選択される設定とすることができる。また、前記と同様に、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の表示画面に表を表示させ、十字キー21を選択することによってこれを選択する設定とすることもできる。
このリモコン送信機1においては、大きな表示部3の側面に隣接して可変キー41、42、43、44が設けられ、これらに対応する機能が動画像で表示部3に表示される。特に、単なる機能名を表示するだけでなく、具体的な動作や次に行う操作の指示を動画像で表示するため、利用者は、(1)次に行うべき操作の内容と、(2)次に操作すべき操作キーを同時に容易に知ることができる。また、この表示はリモコン送信機1上で、かつ操作すべきキー(可変キー)に隣接して行われるため、(3)操作キーを認識してからこれを操作するまでの対応が特に容易となる。
また、表示部3で表示される動画像においては、図3における(e)と(f)、及び(g)と(h)のように、初めにどの制御機能が選択されたかを明確に表示し(図3(e)(g):選択内容表示工程)、その後で次に行うべき動作の指示(図3(f)(h)指示内容表示工程)を行う。すなわち、この動画像の中にこの二つの表示工程を設けることにより、利用者は操作の内容を特に容易に理解することができる。
なお、上記の例では表示部3を可変キーに隣接して設けたが、表示部3は必ずしも可変キーに隣接している必要はない。可変キーに対応する機能が表示され、利用者がこれを認識できる構成であればよい。
また、選択内容表示工程と、指示内容表示工程とを更に利用者にとってわかりやすくした動画像を用いて行うこともできる。この動画像の一例を図5(a)〜(f)に示す。この動画像中では、操作された可変キーに対応する制御内容を表示する文字や記号を部分画像として表示し、動画像中において、この部分画像を移動させる。
図5においては、録画された番組を再生する機能を利用者が選択した場合(図3(e)(f)に対応)について示す。まず、図5(a)の初期画面において、利用者は可変キー42を操作する。
その後、図5(b)において、表示部3における動画像においては、「見る」が選択されたことを示すために、この制御内容を表示する文字である「見」を部分画像31として表示する(選択内容表示工程)。更に、この部分画像31は、図5(b)中の矢印の方向、すなわち、次に利用者が操作すべき操作キーである十字キー21の方向に向かって連続的に移動する。(図5(b)(c)(d))。この動作により、利用者の視線は自然に十字キー21に向かう。
次に、図5(e)において、部分画像31である「見」が表示部3において最も十字キー21に近づいた位置で止まり、十字キー21が点滅動作をする。この動作によっても、利用者は、次に操作すべき操作キーが十字キー21であることを特に容易に認識できる。
最後に、図5(f)に示すように、十字キー21の操作についての解説を表示部3に表示させる。この点は図3(f)と同様である。従って、この例においては、図5(b)〜(f)が指示内容表示工程として機能する。
この例においては、特に動画像(アニメーション)を用いることにより、次に操作すべき操作キーの方向に利用者の視線を自然に向かわせることができる。また、部分画像31の移動、次に操作すべき操作キーの点滅、次に操作すべき操作キーの解説を順次行わせることで、利用者が表示画面や操作キーの変化に気付きやすくなり、その操作方法を理解しやすくなる。こうした動作は、特に機械操作に不慣れな人間に対して、次に操作すべき操作キーがどれであるかを示すために有効である。
以上のリモコン送信機1においては、チャンネル選択、音量調整等の操作キーを固定キーとして固定キー領域2に配し、他の機能に対応する操作キーは可変キーとして可変キー領域4に配している。ここで、固定キー領域2における固定キーの数は10個以上と多いが、これらはいずれも単純な機能に対応しており、利用者は容易にこれらを用いることができる。一方、複雑な機能に対応する操作キーは可変キーとして、大きな表示部3に隣接させて配されている。表示部3における表示内容を上記のようにすることにより、利用者はリモコン送信機から目を離すことなく容易にこれらを操作することができる。
また、従来のリモコン送信機(例えば特許文献2参照)においても、可変キーとこれに隣接する表示部は用いられていたが、可変キーの数が10個以上と多く、表示部でその機能や次に行うべき動作の指示を行うことはなかった。これに対して、本実施の形態に係るリモコン送信機1においては、可変キーの数を少なくして表示部3を主、可変キーを従の関係とし、可変キーの機能や次に行うべき動作の指示を詳細に表示する。これにより、利用者は特に容易にビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の制御を行うことができる。
従って、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の技術内容に関する知識が乏しい利用者にとっても、その操作を容易に行うことができる。
なお、上記の動画像において、次に操作すべき操作キー(可変キー又は固定キー)に対して部分画像を移動させる動作を行うためには、表示部3を操作キーに隣接して設置することが好ましい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、表示部で動画像を表示したが、動画像とする必要はない。また、可変キーの数を4個としたが、その数は任意である。例えば、可変キーの数を表示部の両側に3個ずつの配置として、一つの可変キーが選択される度に、次の動作を指示する表示を表示部で行ってもよい。この第2の実施の形態における表示部61と可変キーとの動作を図6(a)〜(g)に示す。なお、この例におけるリモコン送信機の構成は、可変キー及び固定キーの構成以外は第1の実施の形態(図2)と同様である。この例においては、表示部61に隣接して可変キーは71〜73(右側)と74〜76(左側)、77(下側)の7個が設けられている。表示部61の下側の可変キー77の両側に2個の固定キー81、82が設けられている。ここで、固定キー81はビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の画面においてカーソルを左側に移動させる機能、82はこれを右側に移動させる機能を有する。また、利用者がビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の選択画面中でのカーソルの移動、選択を行うための十字キー91が設けられている。
図6(a)は、この表示部61における初期画面である。すなわち、電源オン直後に表示されるこの画面は図3(b)と同様であり、可変キー71、72、73にはそれぞれ「現在受信しているチャンネルの録画を行う機能」、「録画された番組を視聴する機能」、「録画の予約を行う機能」が対応している。また、可変キー77にはガイド機能、すなわち、以上の制御内容をより詳細に表示させる機能に対応している。
利用者が可変キー77を選択して操作した場合、制御部50は、可変キー71には「ダビング」、72には「データの消去」、74には「録画」、75には「録画内容の再生」、76には「録画の予約」を開始させる機能、77には「ガイド機能を終了する機能」をそれぞれ新たに設定する。この対応関係はメモリ56が記憶する。これに対応して、制御部50は、映像処理部51を制御し、図6(b)に示す画面(ガイダンス画面)を表示部61に表示させる。ここで、表示部61の上部には「ガイド項目を選ぶ」と表示させ、ガイダンス画面が表示されたことが示される。これにより、利用者は可変キー71、72、74〜76のいずれかを選択することにより、以上の内容の操作を行うことができる。
ここで、例として、「データの消去」が選択された場合につき説明する。この場合、利用者は図5(b)の状態において、可変キー72を操作する。なお、図6(b)以降では十字キー91の記載は省略している。これにより、制御部50は、可変キー73には「DVDに記憶された内容の消去」、76には「ハードディスクに記憶された内容の消去」を開始させる機能をそれぞれ新たに対応させ、この対応関係をメモリ56が記憶する。制御部50は、映像処理部51を制御し、図6(c)に示す画面を表示部61に表示させる。ここでは、表示部61の上部に「消去のガイド」と表示させ、「消去」が選択されたことが示される。また、「消去したい番組が録画されているディスクを選んで下さい」と、ここで行う操作の具体的内容が表示される。これにより、利用者は、可変キー73または76のいずれかを選択することにより、DVDとハードディスクのいずれかを選択し、その内容を消去する機能を開始することができる。
ここで利用者が可変キー76を選択した場合、制御部50は可変キー73及び76に「消去のスタートメニュー」を開始させる機能を新たに対応させ、この対応関係をメモリ56が記憶する。制御部50は、これに対応して、映像処理部51に図6(d)に示す画面を表示部61に表示させる。ここでは、表示部61に「消去のガイド」と共に「対象:ハードディスク」と表示され、ハードディスクの内容が消去されることが示される。また、「スタートメニューボタンを押して下さい」と、ここで行うべき操作の指示を行う。
利用者が、可変キー73または76を選択した場合、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の表示画面には、ハードディスクの内容を消去するための選択画面が表示される。これに対応して、制御部50は、映像処理部51を制御し、図6(e)に示す画面を表示部61に表示させる。ここでは、確認のために改めて消去操作を継続するか否かをビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の選択画面の中で十字キー91によって設定させるための指示を行う。ここでは、77以外の可変キーには機能は設定されていない。
ここで十字キー91における「決定」が操作されると、制御部50は、図6(f)に示す画面を表示部61に表示させる。ここでは、十字キー91を操作してビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の選択画面の中から消去すべき番組を選択することが表示される。 利用者は、この表示により、十字キー91を操作してビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の選択画面の中から消去すべき番組を選択することができる。
ここで十字キー91における「決定」が操作されると、制御部50は、図6(g)に示す画面を表示部61に表示させる。ここでは、十字キー91を操作して選択された内容の最終確認をすることが指示される。 利用者は、この表示により、この最終確認をすることができる。
第2の実施の形態においては、表示部61に表示される画像は動画像となってはいないが、大きな表示部61の周囲に小さな可変キー71〜77を配し、表示部61によって可変キー71〜77の機能を表示させる。また、特に図6(c)、(d)においては、選択された機能内容と、次に行うべき操作の内容が同時に表示部61に表示される。従って、第1の実施の形態と同様に、利用者は操作の内容を特に容易に理解することができる。
また、この表示はリモコン送信機上で、操作すべき可変キーに隣接して行われるため、操作キーを認識してからこれを操作するまでの対応が特に容易となる。従って、ビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機の技術内容に関する知識が乏しい利用者にとっても、その操作を容易に行うことができる。
なお、上記の形態においては、リモコン送信機で制御される側の本体としてビデオデッキ機能付きテレビジョン受像機を用いた場合につき説明したが、これに限られるものではない。例えば、エアコン、DVDプレーヤー等、リモコン送信機を用いて制御される電気機器であれば、任意に用いることができる。特に、本体において映像を表示する機能のない機器であってもその制御を容易に行うことができる。特に、機能の豊富な機器において、その操作を容易に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態となるリモコン送信機の外観を示す図である。 本発明の第1の実施の形態となるリモコン送信機の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態となるリモコン送信機の表示部に表示される画像の一例である。 本発明の第1の実施の形態となるリモコン送信機によって制御されるテレビジョン受像機の表示画面の一例である。 本発明の第1の実施の形態となるリモコン送信機によって制御されるテレビジョン受像機の表示画面の他の一例である。 本発明の第2の実施の形態となるリモコン送信機の表示部に表示される画像の一例である。
符号の説明
1 リモコン送信機
2 固定キー領域
3、61 表示部
4 可変キー領域
21、91 十字キー
22 電源キー
23 音量キー
24 選局キー
31 部分画像
41〜44、71〜77 可変キー
50 制御部
51 映像処理部
52 固定キー入力部
53 可変キー入力部
54 送信部
55 ROM
56 メモリ
81、82 固定キー

Claims (13)

  1. 電気機器における複数の制御機能が対応付けられた複数の操作キーを具備し、利用者が前記操作キーを操作することによって前記電気機器の本体を遠隔操作するリモコン送信機であって、
    複数の前記操作キーの中には、前記制御機能との対応関係が可変である可変キーが設けられ、
    前記可変キーに対応する前記制御機能の内容および利用者による操作の指示内容を画像情報として表示し、前記操作キーに隣接して設けられた表示部と、
    前記可変キーと前記制御機能との対応関係を決定し、前記画像情報を前記表示部に表示させる制御部と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記表示部に、
    前記可変キーが操作された際に、前記操作された可変キーに対応する制御機能を表示する選択内容表示工程と、
    該選択内容表示工程の後に、利用者が次に行う操作内容を指示する指示内容表示工程と、
    を前記画像情報の表示において行わせることを特徴とするリモコン送信機。
  2. 前記画像情報は動画像で構成されることを特徴とする請求項に記載のリモコン送信機。
  3. 前記動画像において、前記操作された可変キーに対応する制御内容を表示する部分画像が表示され、
    前記利用者が次に行う操作において操作される操作キーに向かって前記動画像中で前記部分画像が移動することを特徴とする請求項に記載のリモコン送信機。
  4. 前記部分画像は連続的に移動することを特徴とする請求項に記載のリモコン送信機。
  5. 前記動画像の表示後に、前記利用者が次に行う操作において操作される操作キーが点滅することを特徴とする請求項またはに記載のリモコン送信機。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のリモコン送信機と前記本体とからなることを特徴とする電気機器。
  7. 前記本体はテレビジョン受像機であることを特徴とする請求項に記載の電気機器。
  8. 電気機器における複数の制御機能が対応付けられた複数の操作キーと表示部とを具備し、遠隔操作によって前記電気機器の本体を制御するリモコン送信機を用いた電気機器の制御方法であって、
    前記複数の操作キーの中に設けられた、前記制御機能との対応関係が可変である可変キーと、該可変キーに対応する前記制御機能の内容を表示する前記表示部とが用いられ、
    前記可変キーが操作された際に、前記操作された可変キーに対応する制御機能を前記表示部が表示する選択内容表示工程と、
    該選択内容表示工程の後に、利用者が次に行う操作内容を前記表示部が指示する指示内容表示工程と、
    前記操作された可変キーに対応する制御機能を実行する信号を前記リモコン送信機が発信する制御信号発信工程と、
    を具備することを特徴とする電気機器の制御方法。
  9. 前記表示部を、前記操作キーに隣接して設けることを特徴とする請求項に記載の電気機器の制御方法。
  10. 前記選択内容表示工程と前記指示内容表示工程は動画像において行われることを特徴とする請求項又はに記載の電気機器の制御方法。
  11. 前記動画像において、前記操作された可変キーに対応する制御内容を表示する部分画像を表示し、
    前記利用者が次に行う操作において操作される操作キーに向かって前記動画像中で前記部分画像を移動させることを特徴とする請求項10に記載の電気機器の制御方法。
  12. 前記部分画像を連続的に移動させることを特徴とする請求項11に記載の電気機器の制御方法。
  13. 前記動画像の表示後に、前記利用者が次に行う操作において操作される操作キーを点滅させることを特徴とする請求項11又は12に記載の電気機器の制御方法。
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