JP5907641B2 - 架台 - Google Patents
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Description
しかしながら、このような架台上に、重量が大きくかつ風を通さない平面状の太陽光パネルを載せると、地震や風などによる荷重に対して、太陽光パネルを安定的に支持するのは困難となる。安定的に支持するためには、各部材断面を大きくしたり補強材・連結材などで補強したりして架台の強度を上げることや、基礎の固定度を上げることが考えられる。例えば、特許文献1に示す架台が提案されている。
桟は、桁行方向に延びる複数本の横桟と、梁間方向に延びる複数本の縦桟とを格子状に組み合わせて構成される。また、この桟は、桁行方向の横桟が略水平で、かつ、梁間方向の縦桟の一端側が他端側よりも低くなるように傾斜している。
また、支柱および一対のアームが縦桟に一直線上に配置されるため、風や地震による梁間方向の荷重にはトラス構造により抵抗できるが、桁行方向の荷重に対して十分に抵抗できない、という問題があった。
ただ、トータルの安定性を上げるためには、架台の強度を上げるだけでなく、基礎の固定度を上げる対策も併せて施さなければならない。特に、風による引き抜き力に対しては、基礎を大きくしたり杭基礎にしたりすることが効果的であるが、全ての支柱基礎の固定度を上げることはコストがかかる。
さらに、基礎と基礎の上の支持部材とが一体となっているので、基礎と支柱やアームとを連結しなくても固定度が上がるうえ、略鉛直に延びる支柱が不要となるため、各方杖を単一の鋼材で形成することで、材料費を低減できる。
また、方杖同士を途中で連結したので、互いに変形を拘束して、方杖の座屈を防止できる。
また、各支持部の方杖について、枠部に連結される仕口の形状を統一でき、製作コストを低減できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る架台1の斜視図である。図2は、架台1の側面図であり、図3は、架台1の平面図である。なお、図1〜図3は架台1の一部であり、この架台1を桁行方向(図1〜図3中X方向)に連続して設置することが可能である。
桁行部材11は、例えば、背中合わせに配置された100×40×2.3のチャンネル鋼材である。また、梁間部材12は、例えば、100×50×3.2のチャンネル鋼材である。
各方杖22は、連結点13から下方に延びて地中に至るが、方杖22のうち地中に打ち込まれる部分を、支持部20の基礎21とする。
また、4本の方杖22の長さは略等しくなっており、桁行部材11、梁間部材12、およびこれら4本の方杖22で立体トラスを構成する。すなわち、この立体トラスは、基礎21を頭頂点とし、方杖22をこの頭頂点から延びる4つの辺とする底面が長方形の四角錐を構成して、この四角錐を上下逆さにした形状となる。
また、基礎21の桁行方向(X方向)の位置は、図3に示すように、1本の桁行部材11上の2つの連結点13同士を結ぶ線分の垂直二等分線B上である。
集結部14の上下には、4つの貫通孔151が設けられた板状のテンプレート15が取り付けられており、4本の方杖22は、テンプレート15の貫通孔151に挿通されて、互いに連結されている。
まず、方杖22を地中に打ち込んで、支持部20を構築する。このとき、各支持部20において、2枚のテンプレート15の位置を調整することにより、4本の方杖22の相対位置や相対角度を自在に調整する。
次に、方杖22上に枠部10を載せて方杖22と接合し、その後、枠部10上に太陽光パネル2を設置する。
(1)枠部10および方杖22で立体トラスを構成しつつ、方杖22の地中に延びた部分は、基礎21となる。よって、太陽光パネル2を安定的に支持できるとともに、梁間方向の荷重のみならず、桁行方向を含めた全ての方向の荷重に対しても、十分に抵抗できる。また、風による引き抜き力は、方杖22を介して基礎21に均一に伝わるので、細い方杖22と少ない基礎21で効率的に引き抜き力に抵抗できる。
さらに、基礎と基礎の上の支持部材とが一体となっているので、基礎と支柱やアームとを連結しなくても固定度が上がるうえ、略鉛直に延びる支柱が不要となるため、各方杖22を単一の鋼材で形成することで、材料費を低減できる。
また、方杖22同士を途中で連結したので、互いに変形を拘束して、方杖22の座屈を防止できる。
また、各支持部の4本の方杖22について、枠部10に連結される仕口の形状を統一でき、製作コストを低減できる。
例えば、本実施形態では、支持部20を構成する方杖22の本数を4本としたが、これに限らず、2本や3本としてもよいし、あるいは5本以上としてもよい。
また、本実施形態では、桁行部材11、梁間部材12、および方杖22を鋼材で形成したが、これに限らず、木製や鉄筋コンクリート製としてもよく、桁行部材、梁間部材、および方杖に用いる材料は特に限定されない。
また、本実施形態では、方杖22の断面形状を円環状としたが、これに限らず、断面矩形環状やH形状としてもよく、方杖の断面形状は特に限定されない。
また、本実施形態では、2枚のテンプレート15を用いて方杖22同士を相対位置や相対角度を決定したが、これに限らず、方杖22同士の相対位置や相対角度を決定する方法は特に限定されない。
2…太陽光パネル
10…枠部
11…桁行部材
12…梁間部材
13…連結点
14…集結部
15…テンプレート
20…支持部
21…基礎
22…方杖
151…貫通孔
Claims (3)
- 太陽光パネルを支持する架台であって、
前記太陽光パネルが載置される面状の枠部と、地表面から上方に延びて前記枠部を支持する少なくとも4つの支持部と、を備え、
前記枠部は、桁行方向に延びる複数の桁行部材と、当該桁行部材に略直交して梁間方向に延びる複数の梁間部材と、を備え、
前記各支持部は、前記枠部から下方に直線状に延びて地中に至る少なくとも2本の方杖を備え、
当該方杖同士は、途中の1箇所で互いに連結されていることを特徴とする架台。 - 前記各方杖は、前記桁行部材と前記梁間部材との交点に連結されることを特徴とする請求項1に記載の架台。
- 前記支持部の方杖の断面形状は略同一であり、その長さは略等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の架台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012234205A JP5907641B2 (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 架台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012234205A JP5907641B2 (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 架台 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014084632A JP2014084632A (ja) | 2014-05-12 |
JP5907641B2 true JP5907641B2 (ja) | 2016-04-26 |
Family
ID=50787979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012234205A Active JP5907641B2 (ja) | 2012-10-23 | 2012-10-23 | 架台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5907641B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6398847B2 (ja) | 2014-04-16 | 2018-10-03 | 信越化学工業株式会社 | 酸化チタン固溶体有機溶剤分散液、その製造方法、及びコーティング剤 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09221751A (ja) * | 1996-02-16 | 1997-08-26 | Fuji Sogyo Kk | 基礎杭 |
-
2012
- 2012-10-23 JP JP2012234205A patent/JP5907641B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014084632A (ja) | 2014-05-12 |
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