JP5907007B2 - 印刷情報処理装置、プログラム及び製本システム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷情報処理装置、プログラム及び製本システムに関する。
近年、電子写真方式やインクジェット方式のプリンタに、製本機能を備えた後処理装置を連結したシステムが普及している。この種のシステムでは、本文ページ(「中紙」と呼ばれる)と表紙の両方をプリンタで続けて印刷し、それら両者を後処理装置で製本処理することも行われている。
製本処理の中には、くるみ製本のように、綴じた印刷結果を所望のサイズに断裁する処理を伴うものがある。断裁の影響により、表紙上のトナー等の色材が剥離し、表紙の見栄えに悪影響を与える場合がある。
くるみ製本に関する従来技術には次のようなものがある。
特許文献1には、くるみ製本する書籍の本文データ入力部と、表紙データ入力部と、本文データに基づいて記録用紙に画像形成 を行う画像形成部と、表紙データに基づいてくるみ製本表紙に画像形成を行う表紙画像形成部と、上記画像形成が行われた記録用紙に背糊付けをする背糊付け手段と、背糊付けされた記録用紙にくるみ製本表紙をくるんで接着するくるみ手段とを備えることを特徴とする製本システム、が開示されている。
特許文献2には、用紙束を表紙用紙でコの字状に覆い冊子を形成するくるみ製本に係る画像形成を行う画像形成装置において、表紙用紙のうら面に印刷する画像情報に対し、前記表紙用紙と前記用紙束とを接着する接着面に相当する領域に画像情報を含まない画像情報を加工処理する画像情報加工処理手段を有することを特徴とする画像形成装置、が開示されている。
特開2004−155152号公報 特開2007−178973号公報
本発明は、色材剥離による印刷物の表紙の品質低下が無視できないケースには品質低下を避ける処理を行いつつも、そのような処理を無駄に実行しないように制御するためのしくみを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を含む印刷データを取得する手段と、おもて表紙の印刷画像から、前記おもて表紙上で製本機の断裁刃の影響を受ける部分である断裁影響部分の印刷濃度の指標値を計算する濃度指標値計算手段と、前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を回転させずに印刷して前記製本機に供給して製本させる場合に、印刷された前記おもて表紙、うら表紙及び各中紙ページを綴じた未断裁冊子を断裁する際に前記断裁刃が抜ける方向が、前記おもて表紙及び前記うら表紙のいずれの側であるかを、前記未断裁冊子に適用される綴じ方向に基づき判定する判定手段と、前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を180度回転させてから印刷して前記製本機に供給する画像回転処理、を行うか否かを、前記おもて表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値と前記判定手段の判定結果とに基づき制御する制御手段と、を備える印刷情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記判定手段により前記断裁刃が前記おもて表紙の側に抜けると判定され、前記おもて表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が前記おもて表紙についての許容上限値を超えている場合に、前記画像回転処理を行うよう制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記濃度指標値計算手段は、前記うら表紙の印刷画像から前記うら表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値を更に計算し、前記制御手段は、前記うら表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値を更に考慮して、前記画像回転処理を行うか否かを制御する、ことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の印刷情報処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記制御手段は、前記おもて表紙及び前記うら表紙のうち前記判定手段により前記断裁刃が抜ける側と判定された表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が当該表紙についての許容上限値を超え、他方の表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が当該他方の表紙についての許容上限値以下であれば、前記画像回転処理を行うよう制御する、ことを特徴とする請求項3に記載の印刷情報処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記制御手段は、前記おもて表紙及び前記うら表紙のうち前記判定手段により前記断裁刃が抜ける側と判定された表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が、当該表紙についての許容上限値以下であれば、前記画像回転処理を行わないよう制御する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷情報処理装置である。
請求項6に係る発明は、前記濃度指標値計算手段は、前記うら表紙の印刷画像から前記うら表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値を更に計算し、前記制御手段は、前記おもて表紙及び前記うら表紙のうち前記判定手段により前記断裁刃が抜ける側と判定された表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が他方の表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値よりも高い場合に、前記画像回転処理を行うよう制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷情報処理装置である。
請求項7に係る発明は、前記制御手段は、前記おもて表紙及び前記うら表紙のうち前記判定手段により前記断裁刃が抜ける側と判定された表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が他方の表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値よりも低い場合は、前記画像回転処理を行わないよう制御する、ことを特徴とする請求項6に記載の印刷情報処理装置である。
請求項8に係る発明は、高品質モードが指定された場合は、前記濃度指標値計算手段、前記判定手段及び前記制御手段を動作させて、前記制御手段による制御を実行し、高速モードが指定された場合は、前記濃度指標値計算手段、前記判定手段及び前記制御手段を動作させずに、前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を回転させずに印刷して製本機に供給して製本させる、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷情報処理装置である。
請求項9に係る発明は、コンピュータを、おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を含む印刷データを取得する手段、おもて表紙の印刷画像から、前記おもて表紙上で製本機の断裁刃の影響を受ける部分である断裁影響部分の印刷濃度の指標値を計算する濃度指標値計算手段、前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を回転させずに印刷して前記製本機に供給して製本させる場合に、印刷された前記おもて表紙、うら表紙及び各中紙ページを綴じた未断裁冊子を断裁する際に前記断裁刃が抜ける方向が、前記おもて表紙及び前記うら表紙のいずれの側であるかを、前記未断裁冊子に適用される綴じ方向に基づき判定する判定手段、前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を180度回転させてから印刷して前記製本機に供給する画像回転処理、を行うか否かを、前記おもて表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値と前記判定手段の判定結果とに基づき制御する制御手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項10に係る発明は、製本機と、印刷情報処理装置と、を備え、前記製本機は、前記印刷情報処理装置に対して、当該製本機の断裁刃の進行方向を特定するための方向情報を前記印刷情報処理装置に提供し、前記印刷情報処理装置は、おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を含む印刷データを取得する手段と、おもて表紙の印刷画像から、前記おもて表紙上で製本機の断裁刃の影響を受ける部分である断裁影響部分の印刷濃度の指標値を計算する濃度指標値計算手段と、前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を回転させずに印刷して前記製本機に供給して製本させる場合に、印刷された前記おもて表紙、うら表紙及び各中紙ページを綴じた未断裁冊子を断裁する際に前記断裁刃が抜ける方向が、前記おもて表紙及び前記うら表紙のいずれの側であるかを、前記未断裁冊子に適用される綴じ方向と前記製本機から提供された前記方向情報とに基づき判定する判定手段と、前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を180度回転させてから印刷して前記製本機に供給する画像回転処理、を行うか否かを、前記おもて表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値と前記判定手段の判定結果とに基づき制御する制御手段と、を備える、ことを特徴とする製本システムである。
請求項1又は9に係る発明によれば、色材剥離による印刷物の表紙の品質低下が無視できないケースには品質低下を避ける処理を行いつつも、そのような処理を無駄に実行しないように制御することができる。
請求項2に係る発明によれば、おもて表紙からの色材の剥離が無視できない場合に、その剥離を低減することができる。
請求項3に係る発明によれば、おもて表紙だけでなく、うら表紙の断裁影響部分の濃度も考慮して、表紙の品質低下を避けるための処理を行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、断裁刃が抜ける側の表紙からの色材の剥離が無視できない場合に、その剥離を低減するよう画像回転処理を実行することができる。
請求項5に係る発明によれば、断裁刃が抜ける側の表紙からの色材の剥離が無視できる場合には、画像回転処理を行わないことで、処理速度の低下を防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、断裁刃の抜ける側の表紙の方がもう一方の表紙よりも色材の剥離が多いと判定される場合に、画像回転処理を行うことで、色材の剥離を少なくすることができる。
請求項7に係る発明によれば、断裁刃の抜ける側の表紙の方がもう一方の表紙よりも色材の剥離が少ないと判定される場合に、画像回転処理を行わないことで、処理速度の低下を防止することができる。
請求項8に係る発明によれば、モードの選択に応じて、色材剥離による印刷物の表紙の品質低下を抑制したい場合にも、そのような品質低下の抑制よりも処理速度を優先したい場合にも、対応することができる。
請求項10に係る発明によれば、色材剥離による印刷物の表紙の品質低下が無視できないケースに品質低下を避ける処理を行いつつも、そのような処理を無駄に実行しないように制御することができ、更に、その処理において、製本機における断裁刃の進行方向に応じて適切に判定することができる。
くるみ製本の流れを説明するための図である。 左綴じ製本で、印刷データをそのまま印刷し製本する場合の断裁方向を説明するための図である。 左綴じ製本で、印刷データに、180度回転を施して印刷し製本する場合の断裁方向を説明するための図である。 実施形態のシステム構成の一例を示す図である。 断裁影響部分を説明するための図である。 色材の剥離を低減するための「回転処理」を行うか否かの判定規則の一例を示す図である。 色材の剥離を低減するための「回転処理」を行うか否かの判定規則の別の一例を示す図である。 剥離低減制御部の処理手順の一例の一部を示す図である。 剥離低減制御部の処理手順の一例の残りの部分を示す図である。 剥離低減制御部の処理手順の別の一例を示す図である。
図1に、くるみ製本の流れの概要を示す。くるみ製本では、製本機に対しプリンタで印刷された中紙の各ページと表紙が供給され、製本機はその中紙のページ束を表紙でくるんで糊付けする。そして、製本機は、糊付けによりできた冊子の天地を順に断裁し、更に小口を断裁する。断裁の際には、冊子を表紙に垂直な軸回りに回転させることで、天、地、小口のそれぞれの断裁部位を順にカッターに対して位置決めし、断裁する。
このようなくるみ製本のように、印刷結果を綴じた冊子を所望のサイズに断裁する製本方式では、表紙のうちカッターの刃が通る部分に印刷されたトナーがその刃の断裁動作の影響で剥離してしまうことがある。
例えば、刃が抜ける側(すなわち刃が冊子に進入する側とは逆の側)の表紙にトナーが載っている場合、断裁面近傍のトナーが刃との摩擦で無視できない程度の剥離が生じることがある。また、断裁用のカッターには、例えば押し切り式と回転式のものがあるが、特に小型のくるみ製本機で多く採用されている回転式のものに、この種の剥離が生じやすいこともある。
このトナー剥離が起こると、地の紙の色が切断面に表れ、その切断面近傍が特に暗い色のベタ塗りのような場合は剥離が目立ち、見た目も良くない。おもて表紙側にそのトナー剥離が発生すると、製本物が陳列された際などに剥離部分が目立つため、製本物自体の品質が落ちる。
そこで、おもて表紙側にトナー剥離が発生しないように、常にうら表紙側にカッターの刃が抜けるような向きに製本用出力物(すなわち未断裁の冊子)を生成して断裁するという対策が考えられる。すなわち、表紙や中紙の各ページの画像を180度回転させて逆順に印刷出力することでカッターの断裁方向に対して冊子を反転させる、という仕組みを必要に応じて利用することで、常にうら表紙側に刃が抜けるようにするという方式である。
しかし、このように常にうら表紙側にカッターが抜けるようにすることは、必ずしも望ましいとは言えない。なぜなら、画像を180度回転させる処理にはある程度の時間を要するため、例えば表紙の断裁面近傍にトナーが載っていない、本来トナーの剥離が生じない印刷データに対しても一律にそのような処理を行うと、処理速度の点で好ましくないからである。
そこで、本実施形態では、無駄な画像の回転処理を避けつつ、トナー剥離による印刷物の品質低下が無視できないケースには画像の回転処理によりそのような品質低下を避けるためのシステムを提案する。
まず、図2及び図3を参照して、180度回転させて逆順に印刷出力することでカッターの断裁方向に対して冊子を反転させる仕組みについて説明する。図2及び図3は、左綴じ製本を例にとっている。この例では、印刷データ100は、中紙(本文ページ)6ページ分の印刷画像102と、おもて表紙とうら表紙を合わせた表紙の印刷画像104を含んでいる。図示例では、説明のために、中紙の各ページ内にはページ番号の数字を表示し、おもて表紙の面には「F」という文字を表示する。また、これら数字及び文字の上下の方向がページの上下方向を示している。
図2は、印刷データ100を、中紙及び表紙の印刷画像の180度回転を行わずに(すなわち、その印刷データ100に含まれる各ページの印刷画像の向きのまま)印刷し、その印刷結果を製本機200に供給する場合の状況を示している。この場合、図2の中段(a)に示すように、中紙の各ページの印刷画像102は、ページ番号が小さい順に、奇数ページの面が下、偶数ページの面が上となるよう両面印刷され、その印刷結果がページ順に製本機200に供給される。図示例では、印刷結果の各中紙112の右辺(破線で示す)が、表紙114の背の部分に糊付けされる辺である。また、表紙の印刷画像104は別途、図2の下段(b)に示すように、印刷面が下になるよう表紙用の用紙に印刷され、その結果が生成された表紙114が製本機200に供給される。
製本機200は、くるみ製本を行う装置であり、中紙紙揃え部204、糊付け部206、カッター210、冊子スタック212及びカット屑ボックス214を備える。
印刷された中紙112は、製本機200に入ると上側の搬送路202を経由して中紙紙揃え部204に順に蓄積され揃えられる。中紙紙揃え部204内に、1冊分(この例では6ページ分、すなわち3枚)の中紙112が蓄積されると、蓄積された中紙112の束116が下方に移送され、糊付け部206に送られる。一方、印刷された表紙114は、製本機200の下側の搬送路208を通って糊付け部206まで送られ、その表紙114の背の部分が、上方から降りてくる中紙の束116と糊付けされる。この糊付けの際、表紙114は中紙の束116をくるむように折られる。これにより、糊付け済みの冊子118ができる。この冊子は、図示しない保持部で保持されたまま上下に反転される。これにより、糊付け部分の反対側にある断裁すべき部分がカッター210の高さの位置に来る。この図の例では、カッター210は、右から左の方向に進行しながら断裁を行う回転式の刃を有する。
図2のように印刷画像の180度回転を行わずに印刷し製本する場合は、カッター210の刃は、図2の(c)に示すように、うら表紙から糊付け済みの冊子118内に入り、おもて表紙(「F」で指し示す)側へと抜けていく。したがって、仮にこのおもて表紙のカッター210の通る部分に比較的濃くトナーが載っている場合、この例ではおもて表紙側は刃が抜けていく側なので、その部分のトナーの剥落が問題となる。
断裁処理時には、糊付け済みの冊子118を、表紙に垂直な軸回りに回転させることで、冊子の天、地、小口をそれぞれカッター210に対して位置決めし、断裁を行うことで、指定されたサイズの最終的な製本物119が完成する。完成した製本物119は、冊子スタック212に送られ、蓄積される。一方、断裁により生じたカット屑は、カット屑ボックス214に廃棄される。
次に、図3を参照して、印刷画像を180度回転することで、断裁される糊付け済みの冊子の向きが図2の場合とは逆向きになる仕組みを説明する。この仕組みでは、図2の場合と同じ印刷データ100について、中紙の各ページの印刷画像102及び表紙の印刷画像104を、各々の画像の面内で180度回転させる。更に、中紙の各ページについては、印刷順序を逆順にする等により、製本機200に供給される順序が図2の場合とは逆の順序になるように制御する。これにより、図3の中段(a)に示すように、中紙の各ページの印刷画像102は、ページ番号が大きい順に、偶数ページの面が下、奇数ページの面が上となるよう両面印刷され、その印刷結果がその順に製本機200に供給される。図示例では、印刷結果の各中紙112の右辺(破線で示す)が、表紙114の背の部分に糊付けされる辺である。また、表紙の印刷画像104は別途、図3の下段(b)に示すように、図2(c)の場合とは180度回転した状態で、印刷面が下になるよう表紙用の用紙に印刷され、その結果が生成された表紙114が製本機200に供給される。
このように180度回転され逆順に出力された印刷済の中紙112の束を製本機200で表紙114に糊付けし、カッター210の断裁場所に移動させた場合、糊付け済みの冊子118はカッター210に対して、図2の(c)に示す場合とは逆向き(すなわち図中の上下方向の軸を中心に180度回転して裏返した状態)となる(図3の(c)参照)。この場合、断裁時のカッター210の刃は、おもて表紙(「F」で示す)から糊付け済みの冊子118内に入りうら表紙側へと抜けていく。したがって、仮にこのおもて表紙のカッター210の通る部分に比較的濃くトナーが載っていても、この例では刃はうら表紙側に刃が抜けていくので、その部分のトナーはあまり剥落しない。
図3に示したような、印刷データ100内の各ページの画像を180度回転し、中紙の印刷結果を製本機200に供給する順序を元の順序の逆順に変更する処理のことを、以下では「回転処理」と呼ぶこととする。
なお、図2及び図3の例で例示した製本機200の構成は説明のための一例に過ぎない。本実施形態の制御は、例示した製本機200に限らず、表紙と中紙を綴じた冊子を断裁する製本方式を用い、冊子に対する一方向にのみ断裁方向が可能な製本機一般に適用可能である。
次に、図4を参照して、本実施形態の制御を実行するプリントサーバ300の構成の一例を説明する。
この例では、プリントサーバ300は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク340を介してPC(パーソナルコンピュータ)320に接続されると共に、ネットワーク350を介してプリンタ330及び製本機200に接続されている。ネットワーク340と350とは同一のネットワークであってもよい。
PC320は、印刷データを生成し、ネットワーク340経由でプリントサーバ300に送る。
印刷データは、プリントサーバ300にて処理された上で、プリンタ330に入力され、用紙に印刷される。プリンタ330には製本機200がインライン接続(すなわち、プリンタ330からの印刷出力が直接製本機200の入力となるよう接続)されている。なお、この例では、プリンタ330は、電子写真方式の印刷装置であり、色材(媒体上へ形成される画像を形作る材料)としてトナーを用いる。
プリントサーバ300において、印刷データ取得・管理部302は、PC320が送信した印刷データを取得し、必要ならばその印刷データをプリンタ330で取扱可能なデータ形式(例えばラスター画像)へと変換する。また、印刷データ取得・管理部302は、様々なPC320から取得した各印刷ジョブの印刷順序等を管理する。また、印刷データ取得・管理部302は、取得した印刷データ(又はそれをプリンタ330で取扱可能な形式に変換したデータ)を、大容量の記憶装置にいったん保存し、当該印刷データの印刷の順番が来たときに取り出して処理できるよう管理する。
画像処理部304は、印刷データ(又はそれをプリンタ330で取扱可能な形式に変換したデータ)に含まれる各ページ(中紙のページや表紙)の印刷画像に対して画像処理を行うことで、プリンタ330に送る印刷画像を生成する。画像処理部304が行う画像処理には、例えば、プリンタ330の色再現特性に合わせる色空間変換処理、拡大・縮小や回転等の幾何学的変換処理等がある。本実施形態の制御との関連では、画像処理部304は、断裁方向を逆向きにするために中紙及び表紙の画像を180度回転する処理を担当する。
濃度指標値計算部306は、表紙の印刷画像104から、表紙のうち、製本機200のカッター210による断裁の影響を受ける部分(「断裁影響部分」と呼ぶ)の印刷濃度を表す指標値を計算する。この濃度指標値は、表紙の印刷画像104のデータが表す濃度値(画素値)から求める。
断裁影響部分は、表紙の表面(製本後に外側に来る面)のうち、断裁時にカッター210の刃が通過する線にその周囲のあらかじめ定めた幅の範囲を加えた領域である。ここで、刃が通過する線に対して加える範囲の幅は、カッター210の刃の断裁動作による剥離作用(例えば回転式の刃の振動)が無視できない程度に及ぶ範囲の幅や、断裁の際のカッター210に対する未断裁の冊子118の位置決め誤差等を実験等により求め、これら求めた値から定めればよい。
濃度指標値は、断裁により断裁影響部分からどの程度の色材(例えばトナー)が剥落するかを示す指標値として用いる。印刷画像中の画素の濃度値(画素値)が高いほど、印刷媒体におけるその画素の位置に付加される色材の量が多くなるので、色材が剥離しやすく、また剥離した場合に目立ちやすい。なお、ここで用いる印刷画像は、印刷画像の濃度値(画素値)としては、濃度値が高くなるほど印刷に用いる色材の量が増える関係を満たすもの(例えばCMYK表色系のもの)を用いる。印刷画像がRGBやL*a*b*等のような表色系で表されている場合は、CMYK等に変換する。なお、このような変換は、プリントサーバ300により一般的に行われているものであり、本実施形態のために特別に追加が必要となる処理ではない。
断裁影響部分の濃度指標値の計算のために、まず濃度指標値計算部306は、表紙表面の印刷画像の中の断裁影響部分を特定する。この特定の仕方を、図5を参照して説明する。図5には、左綴じ用の表紙の印刷画像104Aと右綴じ用の表紙の印刷画像104B(なお両者を「表紙の印刷画像104」と総称する)のそれぞれについて、その画像上での断裁影響部分を破線で示している。左綴じ用を代表例に取って説明すると、表紙の印刷画像104Aは、おもて表紙の印刷画像120Fとうら表紙の印刷画像120Eとの間に背表紙の印刷画像124を含んでいる。表紙の印刷画像104Aのサイズは、断裁により生成する最終的な製本物のおもて表紙、うら表紙及び背表紙を合わせたサイズ(「断裁サイズ」と呼ぶ)よりも大きい。この表紙の印刷画像104Aが製本物の表紙サイズより大きい用紙に印刷され、製本時の断裁処理によりそのうちの断裁サイズの部分が最終的な製本物を構成することとなる。断裁影響部分は図では破線で示している。おもて表紙の断裁影響部分122F及びうら表紙の断裁影響部分122Eは、断裁時にカッター210の刃が通る天、地、小口の各断裁ラインに沿った細い幅の領域であり、それぞれ「コ」の字形状となっている。ユーザが設定情報管理部308に対して設定した製本物の設定情報に応じて表紙のサイズ(すなわち判型)が決定され、中紙のページ数に応じて背表紙の幅が決定され、これら決定された寸法から表紙の断裁サイズが決定される。この断裁サイズから、表紙の印刷画像104A中での断裁ラインが決まり、この断裁ラインに対して誤差等を見込んだ幅を付加することで、断裁影響部分122F及び122Eが求められる。
濃度指標値計算部306は、表紙の印刷画像104から、このようにして求めたおもて表紙及び/又はうら表紙の断裁影響部分122F及び/又は122Eの濃度指標値を求める。
1つの例では、おもて表紙の断裁影響部分122Fについてのみ濃度指標値を求める。この例は、棚に陳列されたときの見栄えが良好であればよいといったニーズに対応する場合のものであり、うら表紙の印刷品質は問わない。
別の例では、おもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値及びうら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値をそれぞれ求める。これは、おもて表紙・うら表紙の両方の印刷品質を考慮する場合のものである。なお、このようにおもて・うら両方を考慮する場合には、おもて表紙の品質をうら表紙の品質よりも優先する場合と、おもて表紙とうら表紙を対等に扱う場合とが考えられる(詳細は後述)。
断裁影響部分122F(又は122E)の濃度指標値としては、様々なものが考えられる。
1つの例では、断裁影響部分122Fに含まれる各画素の濃度値(画素値)のうちの最大値を、当該断裁影響部分122Fの濃度指標値とする。フルカラー画像の場合は、例えば、1つの画素の各色成分の値の合計を当該画素の濃度値とすればよい。断裁影響部分122Eについても同様である。
別の例として、断裁影響部分122F(又は122E)に含まれる各画素の濃度値の平均を濃度指標値としてもよい。また、断裁影響部分122F(又は122E)に含まれる各画素の濃度値の中央値を濃度指標値としてもよい。
濃度指標値は、以上の例示したような断裁影響部分122F(又は122E)内の各画素の濃度値の代表値に限られるものではない。この他に、例えば、断裁影響部分122F(又は122E)内であらかじめ定めた閾値を超える濃度値を持つ画素の数を、濃度指標値としてもよい。
設定情報管理部308は、プリントサーバ300の設定情報の入力を受け付け、管理する。例えば、前に例示したように、最終的な印刷物の表紙のサイズ(すなわち製本物の判型)の設定を受け付け、この設定は製本機200や濃度指標値計算部306で断裁ラインを求める際に使用される。
断裁方向判定部310は、印刷データ100をそのまま処理(すなわち画像の180度回転及び製本機200への中紙の出力順の逆転を行わない)する場合に、糊付けされた冊子118に対するカッター210の刃の断裁方向が、(ア)刃がおもて表紙から入ってうら表紙に抜ける方向、(イ)刃がうら表紙から入っておもて表紙に抜ける方向、のいずれであるかを判定する。この判定は、作成対象の製本物の綴じ方向(右綴じ、左綴じのいずれであるか)に基づいて行う。綴じ方向は、ユーザの明示的な指定により決まる場合もあれば、印刷データ100の文書が縦書き、横書きのいずれであるかに応じて自動的に決まる場合もある。
前述した図2に例示したように、左綴じの場合は、印刷データ100をそのまま印刷する場合は、断裁方向は上述の(イ)(刃の進行方向が「うら→おもて」)である。逆に右綴じの場合は、断裁方向は上述の(ア)(「おもて→うら」)となる。
なお、これは、印刷データ100内の中紙の各ページの原稿画像の向きが図2のように正立状態の場合のことである。印刷データ100内の中紙の各ページの原稿画像の向きが倒立(天地が通常の逆)である場合等も考慮する必要がある場合は、断裁方向は、綴じ方向と、印刷データ100内での中紙の画像102の向きと、に基づいて判定すればよい。
剥離低減制御部312は、断裁による表紙からの色材の剥離の低減のための「回転処理」を行うか否かを判定し、その判定結果に基づいた処理を実行するよう、プリントサーバ300の各部を制御する。この判定は、濃度指標値計算部306が計算した断裁影響部分122F(及び122E)の濃度指標値と、断裁方向判定部310が判定した断裁方向と、に基づき行う。
図6に、剥離低減制御部312が「回転処理」を行うか否かの判定を行う際に用いる規則の一例を示す。この例は、おもて表紙の品質の低下のみに対処するためのものであり、うら表紙の品質は考慮しない。
図6の例では、おもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfに対して許容上限値mfを定めている。おもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfが許容上限値mf以下であれば、仮にカッター210の刃がうら表紙から入っておもて表紙に抜ける場合(すなわちおもて表紙の色材剥落を招きやすいケース)でも、おもて表紙からの色材(例えばトナー)の剥落は無視できる程度に少ない。例えば、用紙に定着されているトナーの層が厚いほど、断裁時の刃の動作の影響によりトナーが剥落しやすく、また剥落した場合にその剥落が目立ちやすい。逆に言えば、トナーの層がある程度以上薄ければ、トナーは剥落しにくく、また剥落したとしても目立ちにくい。このような観点から、実験等により、おもて表紙側に刃が抜ける断裁を行った場合に、おもて表紙からの色材の剥落が無視できる上限の濃度指標値を求め、この値を許容上限値mfに定めればよい。例えば、実験では、様々に異なった濃度でトナーをベタ塗りした表紙を有する冊子を用意し、それら各冊子をカッター210で断裁することにより行えばよい。
図6に例示する規則では、まず、断裁方向が「おもて→うら」(刃がおもて表紙から冊子に入ってうら表紙側に抜ける方向)である場合は、断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfが許容上限値mf以下であろうと無かろうと、「回転処理」は行わない。前述したように、断裁による色材の剥落は、カッター210の刃が抜ける側で問題となる。断裁方向が「おもて→うら」の場合は、考慮しているおもて表紙に色材の剥落はほとんど生じない。このため、おもて表紙の色材を保護するための「回転処理」はそもそも不要なのである。
一方、断裁方向が「うら→おもて」の場合、おもて表紙からの色材の剥落に注意が必要となる。この場合は、更におもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfが許容上限値mfを超えるかどうかに応じて、「回転処理」の有無を切り替える。すなわち、濃度指標値Mfが許容上限値mfを超える場合は、おもて表紙の断裁影響部分122Fからの色材の剥離が無視できない程度に生じる可能性が高いので、「回転処理」を行って断裁方向を逆転させることで、おもて表紙からの色材剥落を抑制する。逆に、濃度指標値Mfが許容上限値mf以下の場合は、おもて表紙の断裁影響部分122Fからの色材の剥離は無視できる程度以下となる可能性が高いので、「回転処理」を行わない。「回転処理」を行わないことで、画像処理部304等の処理負荷や処理時間が低減される。
以上に説明したように、図6の規則によれば、断裁によるおもて表紙の印刷品質の低下が問題となるケース(断裁方向が「うら→おもて」かつ断裁影響部分の濃度指標値が許容上限値を超えるケース)にのみ、「回転処理」による問題の回避が行われることとなる。
剥離低減制御部312は、図6の規則に従い「回転処理」を行うと判定した場合、例えば、印刷データ取得・管理部302から中紙の各ページの印刷画像102を、ページ順の逆順に画像処理部304に供給させるとともに、画像処理部304に、それら各ページの印刷画像102及び表紙の印刷画像104の180度回転を実行させる。これにより、製本機200内で作成される冊子の向きが、「回転処理」を行わない場合とは逆向きとなる。ここでは、典型的な例として、中紙の各ページの印刷順序をページ順とは逆順にする例を挙げたが、これは一例に過ぎない。本質的に必要なのは、中紙の各ページの印刷結果が製本機200内の中紙紙揃え部204に蓄積される順序が、「回転処理」を行わない場合の逆順になればよいということであり、これが満たされるならば、ページの印刷順序自体はどのような順序であってもよい。
以上の例は、うら表紙に対して考慮を払わない場合の例であった。次に、うら表紙についても考慮を払う場合の一例を説明する。この例では、おもて表紙の品質を優先するが、おもて表紙の品質が確保される場合にはうら表紙の品質低下を避けるための処理を行う。この例では、うら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meに対して許容上限値meを定める。許容上限値meの考え方、定め方は、おもて表紙についての許容上限値mfの場合と同様である。うら表紙についての許容上限値meは、おもて表紙についての許容上限値mfと同じ値であってもよい。また、うら表紙はおもて表紙よりも多少品質が劣ってもかまわないというのであれば、うら表紙についての許容上限値meは、おもて表紙についての許容上限値mfよりも高い値としてもよい。
この例では、うら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meが許容上限値me以下である場合の「回転処理」の有無を決める規則は、図6に示したものと同様でよい。うら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meが許容上限値me以下の場合、断裁方向がどちらであろうと、うら表紙からの色材剥離は無視してよい程度なので、おもて表紙の品質のみを考慮すればよいからである。
一方、うら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meが許容上限値meを超える場合には、「回転処理」の有無は図7に例示する規則に従って判定する。この場合、うら表紙の品質を護るための「回転処理」を行う場合が出てくるので、濃度指標値Meが許容上限値me以下の場合とは異なる規則を用いる。
図7の例では、断裁方向が「うら→おもて」である場合の規則は、図6の場合と同じである。すなわち、この場合には、断裁により色材剥離が生じるおもて表紙の状況に応じて「回転処理」の有無を制御する。おもて表紙の濃度指標値Mfが許容上限値mf以下の場合は、刃が抜ける側のおもて表紙の色材剥落は無視できる程度なので、「回転処理」を行わない。逆に濃度指標値Mfが許容上限値mfを超える場合は、「回転処理」を行う。この場合、おもて表紙もうら表紙も濃度指標値が許容上限値よりも高いので、どちら側に刃が抜けるようにしても色材の剥落がある程度生じることとなるが、この例ではおもて表紙の品質を優先するので、図7のように「回転処理」によりカッター210の刃が「おもて→うら」に抜けるようにする。
また、図7の例では、断裁方向が「おもて→うら」である場合には、おもて表紙の濃度指標値Mfが許容上限値mf以下であれば、「回転処理」を行う。この場合、刃が抜ける方向であるうら表紙の濃度が高く、色材剥落が懸念されるのに対し、おもて表紙は濃度が薄く、色材剥落が生じても無視できる程度なので、「回転処理」を行って刃がおもて表紙に抜けるようにする。一方、断裁方向が「おもて→うら」、かつ、おもて表紙の濃度指標値Mfが許容上限値mfを超える場合は、おもて表紙の品質を護るため「回転処理」は行わない。
以上に説明したように、図7の規則によれば、断裁によるおもて表紙の印刷品質の低下が問題となるケースには「回転処理」によりそのような事態を避け、かつ、おもて表紙の濃度指標値が低い場合には必要に応じて「回転処理」が行われ、うら表紙の品質低下が避けられる。
次に、おもて表紙の品質を優先しつつもうら表紙の品質保護も図る別の例を、図8及び図9を参照して説明する。
図8及び図9の手順では、剥離低減制御部312は、まずおもて表紙の断裁影響部分122F内の各画素の濃度をチェックし(S10)、断裁影響部分122F内のすべての画素の濃度が0であるか否かを判定する(S12)。断裁影響部分122F内のすべての画素の濃度が0である(これは濃度指標値Mf=0と等価)場合、おもて表紙からの色材剥離は生じないので、図9に進み、うら表紙の保護のための処理を行う(詳細は後述)。
一方、S12の判定結果がNoの場合、おもて表紙の断裁影響部分122F内に色材が付加されることになるので、断裁時の剥離に対する考慮が必要となる。そこで、この手順では、印刷データ100を、(おもて表紙の色材を保護するために)「おもて→うら」に断裁するデータとするために「回転処理」が必要か否かをチェックする(S14)。このチェックは、断裁方向判定部310により判定される断裁方向に基づいて行う。すなわち、S14では、断裁方向が「おもて→うら」であれば「回転処理」が不要、「うら→おもて」であれば「回転処理」が必要、と判定される。「回転処理」は不要と判定した場合(S16の判定結果がNo)、剥離低減制御部312は、印刷データ100に「回転処理」を施さず(したがって断裁方向は「おもて→うら」のまま)、そのままくるみ製本用のデータとし(S18)、画像処理部304に処理させ、プリンタ330に印刷させる。
一方、S16で「回転処理」が必要と判定した場合、剥離低減制御部312は、おもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfと許容上限値mfとを比較し(S20)、mf<Mfかどうかを判定する(S22)。S22の判定結果がNoの場合、すなわちおもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfが許容上限値mf以下の場合は、剥離低減制御部312は、印刷データ100(この場合断裁方向が「うら→おもて」となるデータ)に対して「回転処理」を行わず(したがって断裁方向は「うら→おもて」のまま)、そのままくるみ製本用のデータとし(S24)、画像処理部304に処理させ、プリンタ330に印刷させる。この場合、おもて表紙に刃が抜けるよう断裁が行われるが、おもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfが許容上限値mf以下なので、その部分122Fからの色材の剥離は無視できる程度となる。
また、S22の判定結果がYesの場合、すなわちおもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfが許容上限値mfを超える場合は、剥離低減制御部312は、印刷データ100(この場合断裁方向が「うら→おもて」となるデータ)に対して「回転処理」を施す(S26)。これにより、印刷データ100から断裁方向が「おもて→うら」となるくるみ製本用のデータを生成し(S18)、画像処理部304に処理させ、プリンタ330に印刷させる。
図8の手順のS12の判定結果がYesの場合、図9に示すように、剥離低減制御部312は、うら表紙の断裁影響部分122E内の各画素の濃度をチェックし(S30)、断裁影響部分122E内のすべての画素の濃度が0であるか否かを判定する(S32)。断裁影響部分122E内のすべての画素の濃度が0である(これは濃度指標値Me=0と等価)場合、うら表紙からも色材剥離は生じない。この場合、S44に進み、印刷データ100に対して「回転処理」を行わず、そのままくるみ製本用のデータとし、画像処理部304に処理させ、プリンタ330に印刷させる。
一方、S32の判定結果がNoの場合、うら表紙の断裁影響部分122E内に色材が付加されることになるので、断裁時の剥離に対する考慮が必要となる。そこで、この手順では、印刷データ100を、(うら表紙の色材を保護するために)「うら→おもて」に断裁するデータとするために「回転処理」が必要か否かをチェックする(S34)。S34では、断裁方向判定部310が判定した断裁方向が「うら→おもて」であれば「回転処理」が不要、「おもて→うら」であれば「回転処理」が必要、と判定される。「回転処理」は不要と判定した場合(S36の判定結果がNo)、剥離低減制御部312は、印刷データ100に「回転処理」を施さず(したがって断裁方向は「うら→おもて」のまま)、そのままくるみ製本用のデータとし(S18)、画像処理部304に処理させ、プリンタ330に印刷させる。
一方、S36で「回転処理」が必要と判定した場合、剥離低減制御部312は、うら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meと許容上限値meとを比較し(S40)、me<Meかどうかを判定する(S42)。S42の判定結果がNoの場合、すなわちうら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meが許容上限値me以下の場合は、剥離低減制御部312は、印刷データ100(この場合断裁方向が「おもて→うら」となるデータ)に対して「回転処理」を行わず(したがって断裁方向は「おもて→うら」のまま)、そのままくるみ製本用のデータとし(S44)、画像処理部304に処理させ、プリンタ330に印刷させる。この場合、うら表紙に刃が抜けるよう断裁が行われるが、うら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meが許容上限値me以下なので、その部分122Eからの色材の剥離は無視できる程度となる。
また、S42の判定結果がYesの場合、すなわちうら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meが許容上限値meを超える場合は、剥離低減制御部312は、印刷データ100(この場合断裁方向が「おもて→うら」となるデータ)に対して「回転処理」を施す(S46)。これにより、印刷データ100から断裁方向が「うら→おもて」となるくるみ製本用のデータを生成し(S38)、画像処理部304に処理させ、プリンタ330に印刷させる。
図8及び図9の手順は、おもて表紙の断裁影響部分122Fのすべての画素の濃度が0(すなわち濃度指標値Mf=0)の場合にのみ、うら表紙を考慮するという点で、図6及び図7の規則とは異なる。
図6及び図7の例、並びに図8及び図9の例は、いずれもおもて表紙の品質を裏表紙よりも優先するものであった。これに対し。おもて表紙とうら表紙を対等に扱い、両方の表紙からの色材の剥離が最小限になるように制御する例を、図10に示す。
この例では、剥離低減制御部312は、濃度指標値計算部306から、おもて表紙の断裁影響部分122Fの濃度指標値Mfと、うら表紙の断裁影響部分122Eの濃度指標値Meを取得する(S50)。また、断裁方向判定部310から断裁方向の判定結果を取得する(S52)。これにより、断裁時に刃が抜ける側が、おもて表紙側かうら表紙側かが特定される。剥離低減制御部312は、刃の抜ける側の表紙の断裁影響部分の濃度指標値と、その反対側(刃が入る側)の表紙の断裁影響部分の濃度指標値とを比較する(S54)。この比較の結果、刃が抜ける側の濃度指標値の方が高いと判定した場合(S54の判定結果がYes)、剥離低減制御部312は、「回転処理」を実行した上で、プリンタ330及び製本機200に印刷及び製本を行わせる(S56)。逆に刃が抜ける側の濃度指標値が反対側の濃度指標値以下の場合(S54の判定結果がNo)、剥離低減制御部312は、「回転処理」を実行せずに、プリンタ330及び製本機200に印刷及び製本を行わせる(S58)。
図10の手順によれば、常に、おもて表紙及びうら表紙のうち、断裁影響部分の濃度指標値が低い方の表紙にカッター210の刃が抜けるように制御されることとなる。したがって、断裁による表紙からの色材の剥離は最小限となる。また、「回転処理」をしない方が色材剥離が少ない場合には、「回転処理」をしないように制御しているので、処理速度の低下が抑制される。
以上、表紙からの色材の剥離低減のためのしくみの例をいくつか説明したが、そのような剥離低減のための処理が常に必要というわけでは必ずしもない。例えば、表紙の品質を気にしないユーザにとってはそのような処理は不要であるし、表紙の品質は多少犠牲にしても製本物を早く作成することを優先したい場合もある。そこで、プリントサーバ300の動作モードとして、高品質モードと高速モードの2つのモードを用意し、ユーザからモード選択を受け付けるようにしてもよい。高品質モードが選択された場合には、プリントサーバ300は、濃度指標値計算部306、断裁方向判定部310及び剥離低減制御部312を動作させ、上述した色材の剥離低減のための処理を実行する。一方、高速モードが選択された場合は、プリントサーバ300は、濃度指標値計算部306、断裁方向判定部310及び剥離低減制御部312の動作を停止させる。この停止により、色材の剥離低減のための制御や、画像処理部304による印刷画像の180度回転の処理のための処理負荷や処理時間がなくなり、高速に処理が行われることとなる。高速モードでは、印刷データ100は、常にそのまま印刷、製本されることとなる。
さて、プリンタ330と製本機200とを別モジュールとして構成した場合、プリンタ330に対して、断裁時のカッター210の刃の進行方向が図2及び図3に例示したものとは逆向きである別機種の製本機が接続される場合もあり得る。この場合、断裁方向判定部310による断裁方向の判定は、図2及び図3の場合とは逆になる。このようなケースも考慮に入れるならば、プリンタ330に接続されている製本機200の筐体に対する断裁時の刃の進行方向を、断裁方向判定部310が把握している必要がある。このためには、プリントサーバ300の管理者が、プリンタ330に接続されている製本機200について、そのような進行方向の情報をプリントサーバ300に設定するようにしてもよい。また、そのような設定を自動化するようにしてもよい。自動化する場合、例えば、製本機200が、自身の断裁時の刃の進行方向を表す情報を、ネットワーク350を介してプリントサーバ300に通知するようにすればよい。この進行方向の情報は、例えば、製本機200に対してページ順に供給される中紙を綴じて断裁する場合に、刃の進行方向がページ番号の大きい方向から小さい方向の向きなのか、その逆なのかを示すものでよい。また、製本機200が、自分自身の機種を示す機種識別情報を、進行方向の情報としてプリントサーバ300に通知し、プリントサーバ300は、当該サーバ300内又はネットワーク上のデータベースから、その機種の製本機200における断裁時の刃の進行方向を取得するようにしてもよい。
以上に例示したプリントサーバ300は、例えば、汎用のコンピュータに上述の各機能モジュールの処理を表すプログラムを実行させることにより実現してもよい。ここで、コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびリードオンリメモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、HDD(ハードディスクドライブ)を制御するHDDコントローラ、各種I/O(入出力)インタフェース、ローカル・エリア・ネットワークなどのネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース等が、たとえばバスを介して接続された回路構成を有する。また、そのバスに対し、例えばI/Oインタフェース経由で、CDやDVDなどの可搬型ディスク記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのディスクドライブ、フラッシュメモリなどの各種規格の可搬型の不揮発性記録媒体に対する読み取り及び/又は書き込みのためのメモリリーダライタ、などが接続されてもよい。上に例示した各機能モジュールの処理内容が記述されたプログラムがCDやDVD等の記録媒体を経由して、又はネットワーク等の通信手段経由で、ハードディスクドライブ等の固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。固定記憶装置に記憶されたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。また、プリントサーバ300を構成する機能モジュールのうちの1つ以上を、ハードウエア回路として構成してもよい。
100 印刷データ、102 中紙のページの印刷画像、104 表紙の印刷画像、104A 左綴じ用表紙の印刷画像、104B 右綴じ用表紙の印刷画像、112 中紙、114 表紙、116 中紙の束、118 糊付け済みの冊子、119 製本物、120E うら表紙の印刷画像、120F おもて表紙の印刷画像、122E うら表紙の断裁影響部分、122F おもて表紙の断裁影響部分、124 背表紙の印刷画像、200 製本機、202,208 搬送路、204 中紙紙揃え部、206 糊付け部、210 カッター、212 冊子スタック、214 カット屑ボックス、300 プリントサーバ、302 印刷データ取得・管理部、304 画像処理部、306 濃度指標値計算部、308 設定情報管理部、310 断裁方向判定部、312 剥離低減制御部、330 プリンタ、340,350 ネットワーク。

Claims (10)

  1. おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を含む印刷データを取得する手段と、
    おもて表紙の印刷画像から、前記おもて表紙上で製本機の断裁刃の影響を受ける部分である断裁影響部分の印刷濃度の指標値を計算する濃度指標値計算手段と、
    前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を回転させずに印刷して前記製本機に供給して製本させる場合に、印刷された前記おもて表紙、うら表紙及び各中紙ページを綴じた未断裁冊子を断裁する際に前記断裁刃が抜ける方向が、前記おもて表紙及び前記うら表紙のいずれの側であるかを、前記未断裁冊子に適用される綴じ方向に基づき判定する判定手段と、
    前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を180度回転させてから印刷して前記製本機に供給する画像回転処理、を行うか否かを、前記おもて表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値と前記判定手段の判定結果とに基づき制御する制御手段と、
    を備える印刷情報処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記判定手段により前記断裁刃が前記おもて表紙の側に抜けると判定され、前記おもて表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が前記おもて表紙についての許容上限値を超えている場合に、前記画像回転処理を行うよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷情報処理装置。
  3. 前記濃度指標値計算手段は、前記うら表紙の印刷画像から前記うら表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値を更に計算し、
    前記制御手段は、前記うら表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値を更に考慮して、前記画像回転処理を行うか否かを制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の印刷情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記おもて表紙及び前記うら表紙のうち前記判定手段により前記断裁刃が抜ける側と判定された表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が当該表紙についての許容上限値を超え、他方の表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が当該他方の表紙についての許容上限値以下であれば、前記画像回転処理を行うよう制御する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷情報処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記おもて表紙及び前記うら表紙のうち前記判定手段により前記断裁刃が抜ける側と判定された表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が、当該表紙についての許容上限値以下であれば、前記画像回転処理を行わないよう制御する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷情報処理装置。
  6. 前記濃度指標値計算手段は、前記うら表紙の印刷画像から前記うら表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値を更に計算し、
    前記制御手段は、前記おもて表紙及び前記うら表紙のうち前記判定手段により前記断裁刃が抜ける側と判定された表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が他方の表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値よりも高い場合に、前記画像回転処理を行うよう制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷情報処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記おもて表紙及び前記うら表紙のうち前記判定手段により前記断裁刃が抜ける側と判定された表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値が他方の表紙の前記断裁影響部分の前記印刷濃度の指標値よりも低い場合は、前記画像回転処理を行わないよう制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の印刷情報処理装置。
  8. 高品質モードが指定された場合は、前記濃度指標値計算手段、前記判定手段及び前記制御手段を動作させて、前記制御手段による制御を実行し、
    高速モードが指定された場合は、前記濃度指標値計算手段、前記判定手段及び前記制御手段を動作させずに、前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を回転させずに印刷して製本機に供給して製本させる、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷情報処理装置。
  9. コンピュータを、
    おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を含む印刷データを取得する手段、
    おもて表紙の印刷画像から、前記おもて表紙上で製本機の断裁刃の影響を受ける部分である断裁影響部分の印刷濃度の指標値を計算する濃度指標値計算手段、
    前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を回転させずに印刷して前記製本機に供給して製本させる場合に、印刷された前記おもて表紙、うら表紙及び各中紙ページを綴じた未断裁冊子を断裁する際に前記断裁刃が抜ける方向が、前記おもて表紙及び前記うら表紙のいずれの側であるかを、前記未断裁冊子に適用される綴じ方向に基づき判定する判定手段、
    前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を180度回転させてから印刷して前記製本機に供給する画像回転処理、を行うか否かを、前記おもて表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値と前記判定手段の判定結果とに基づき制御する制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
  10. 製本機と、
    印刷情報処理装置と、
    を備え、
    前記製本機は、前記印刷情報処理装置に対して、当該製本機の断裁刃の進行方向を特定するための方向情報を前記印刷情報処理装置に提供し、
    前記印刷情報処理装置は、
    おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を含む印刷データを取得する手段と、
    おもて表紙の印刷画像から、前記おもて表紙上で製本機の断裁刃の影響を受ける部分である断裁影響部分の印刷濃度の指標値を計算する濃度指標値計算手段と、
    前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を回転させずに印刷して前記製本機に供給して製本させる場合に、印刷された前記おもて表紙、うら表紙及び各中紙ページを綴じた未断裁冊子を断裁する際に前記断裁刃が抜ける方向が、前記おもて表紙及び前記うら表紙のいずれの側であるかを、前記未断裁冊子に適用される綴じ方向と前記製本機から提供された前記方向情報とに基づき判定する判定手段と、
    前記おもて表紙、うら表紙、及び各中紙ページの印刷画像を180度回転させてから印刷して前記製本機に供給する画像回転処理、を行うか否かを、前記おもて表紙の断裁影響部分の印刷濃度の指標値と前記判定手段の判定結果とに基づき制御する制御手段と、
    を備える、ことを特徴とする製本システム。
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