JP5905141B1 - 音声聴取能力評価装置および音声聴取指標計算方法 - Google Patents

音声聴取能力評価装置および音声聴取指標計算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的短い時間長の音声を使用しても、検査結果のばらつきを少なくし、かつ短時間で検査を行うことができる音声聴取能力評価装置を提供する。【解決手段】音声聴取能力評価装置1において、被験者データ特定部18は、所定時間長の音声に非定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比を特定する。この非定常ノイズは、所定時間長において固定された単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズである。そして、評価部19は、被験者データ特定部18により特定されたSN比に基づいて音声聴取能力を評価する。【選択図】図1

Description

本発明は、音声聴取能力評価装置および音声聴取指標計算方法に関するものである。
難聴者の聴力検査として、純音聴力検査、語音聴力検査などがあり、オージオメータを使用してこれらの検査を行うことができる(例えば特許文献1参照)。純音聴力検査では、難聴者の最小可聴閾値の周波数特性を知ることができ、語音聴力検査では、難聴者の言葉の聴き取り能力を知ることができる。
しかしながら、実生活においては、難聴者は、様々な音環境下で生活をしているため、実生活における聴き取り能力が語音聴力検査の検査結果と一致しないことがある。そのため、実生活における聴き取り能力を把握するために、ホワイトノイズ、スピートノイズ、バンドノイズなどの規定のノイズ、駅プラットフォームなどの実環境ノイズなどを負荷(重畳)した音声を難聴者に対して発する語音聴力検査が行われることもある(例えば特許文献2参照)。
このような音声に負荷するノイズとして、非特許文献1では、CCITTスピーチノイズおよびファスルノイズ(Fastl noise)を使用した測定結果が報告されている。
CCITTスピーチノイズは、ITU-T CCITT Rec. G227において規定されている定常ノイズである。ファスルノイズは、例えば4Hzにピークを有する周波数スペクトルを形成するランダムな複数の変調周波数でCCITTノイズを振幅変調したノイズである。
図4は、非特許文献1において開示されている、健聴者および人工内耳装着者(難聴者)についての、CCITTノイズおよびファスルノイズを負荷した場合のSN(Signal to Noise)比に対する了解度の測定結果を示す図である。
図4において、白四角のマークは、CCITTノイズを負荷した場合の、各SN比での健聴者の了解度を示しており、白丸のマークは、ファスルノイズを負荷した場合の、各SN比での健聴者の了解度を示している。また、黒四角のマークは、CCITTノイズを負荷した場合の、各SN比での難聴者の了解度を示しており、黒丸のマークは、ファスルノイズを負荷した場合の、各SN比での難聴者の了解度を示している。
図4に示すように、非特許文献1では、CCITTノイズに比べ、ファスルノイズを負荷した場合のほうが、健聴者と難聴者との間のSN比の違いが大きくなることが報告されている。
特開平9−38069号公報 特開2005−286876号公報
「Psychoacoustics Facts and Models」(第3版)、Hugo Fastl、Eberhard Zwicker著、シュプリンガー・サイエンス・アンド・ビジネス・メディア出版、2007年
上述のファスルノイズを使用することで、健聴者の検査結果と難聴者の検査結果との違いが顕著になるため、CCITTノイズなどの定常ノイズに比べ、音声に負荷するノイズとしては好ましい。
しかしながら、ファスルノイズでは、複数の変調周波数がランダムに選択される。その結果、ファスルノイズのレベルは時間とともに不規則に変動するため、ファスルノイズを負荷する場合、平均レベルの偏りを減らすために、ある程度の時間長、負荷する必要がある。通常、20秒程度の長さのファスルノイズが負荷される。そのため、検査時間が長くなってしまう。検査時間を短くするために、呈示される音声を(例えば2秒程度に)短くすると、ファスルノイズを断片的に使用することになる。ファスルノイズでは、レベルが高い期間およびレベルが低い期間が不規則に現れるため、断片的にファスルノイズを使用すると、ノイズの平均レベルが極端に高くなったり低くなったりすることがあり、好ましくない。また、検査のたびに任意にファスルノイズの一部を選択して使用すると、検査ごとに異なるノイズが音声に負荷されることになり、検査結果にばらつきが生じてしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、比較的短い時間長の音声信号を使用しても、検査結果のばらつきを少なくし、かつ短時間で検査を行うことができる音声聴取能力評価装置および音声聴取指標計算方法を得ることを目的とする。
本発明に係る音声聴取能力評価装置は、所定時間長の音声に非定常ノイズを負荷した際の被験者の音声了解度の閾値における非定常ノイズに対する音声のSN比を特定する被験者データ特定部と、被験者データ特定部により特定されたSN比に基づいて音声聴取能力を評価する評価部とを備える。そして、非定常ノイズは、所定時間長において固定された単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズである。
本発明に係る音声聴取指標計算方法は、所定時間長の音声に非定常ノイズを負荷した際の被験者の音声了解度の閾値における非定常ノイズに対する音声のSN比を特定する被験者データ特定ステップと、被験者データ特定ステップにおいて特定されたSN比に基づいて、音声聴取度合いを示す指標の値を計算する計算ステップとを備える。そして、非定常ノイズは、所定時間長において固定された単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズである。
本発明によれば、比較的短い時間長の音声を使用しても、検査結果のばらつきを少なくし、かつ短時間で検査を行うことができる音声聴取能力評価装置および音声聴取指標計算方法が得られる。

図1は、本発明の実施の形態に係る音声聴取能力評価装置の構成を示すブロック図である。 図2は、定常ノイズ(スピーチノイズ)、並びに4Hz振幅変調、8Hz振幅変調、16Hz振幅変調、および32Hz振幅変調の非定常ノイズを負荷した場合の予備実験結果を示す図である。 図3は、スピーチオージオグラムの一例を示す図である。 図4は、非特許文献1において開示されている、健聴者および人工内耳装着者(難聴者)についての、CCITTノイズおよびファスルノイズを負荷した場合のSN比に対する了解度の測定結果を示す図である。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態に係る音声聴取能力評価装置の構成を示すブロック図である。図1に示す音声聴取能力評価装置1は、オージオメータなどといった装置であり、音声聴取能力評価装置1には、測定環境2が接続される。測定環境2は、防音室内のスピーカー、受話器などの、被験者に音響(後述の音声、非定常ノイズ、定常ノイズなど)を発する設備を備えるとともに、被験者が操作する応答スイッチなどの被験者応答操作装置を備える。
音声聴取能力評価装置1は、記憶装置11、入力装置12、出力装置13、制御部14、ノイズ生成部15、検査信号提供部16、インターフェイス17、被験者データ特定部18、および評価部19を備える。
記憶装置11は、不揮発性の記憶装置であって、音声データ21および基準データ22を格納している。
音声データ21は、検査において被験者に呈示される音声(文章、単語、または単音の音声)の音声データである。
基準データ22は、(a)呈示される音声に対して所定の定常ノイズ(ホワイトノイズ、スピーチノイズ、ピンクノイズなど)を負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」における、その定常ノイズに対するその音声のSN比、(b)呈示される音声に対して所定の非定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」における、その非定常ノイズに対するその音声のSN比などを含む。
なお、SN比は、式:20log10(As/An)で求められる(ただし、Asは、音声信号の実効値であり、Anは定常ノイズまたは非定常ノイズの実効値である)。
入力装置12は、各種操作キーなどを備え、オペレータの操作を受け付ける。出力装置13は、表示装置、印刷装置などであって、各種情報をオペレータに対して出力する。
制御部14は、入力装置12に対する操作に従って機能を選択し、選択した機能に対応して、ノイズ生成部15、検査信号提供部16、被験者データ特定部18、評価部19などを制御して、選択した機能の処理を実行し、処理結果などを出力装置13で出力する。なお、制御部14、ノイズ生成部15、検査信号提供部16、被験者データ特定部18、および評価部19は、コンピューターを使用してソフトウェアで実現してもよいし、専用のハードウェアで実現してもよい。
ノイズ生成部15は、定常ノイズおよび非定常ノイズを生成する。
検査信号提供部16は、音声データ21を読み出して、音声データ21から音声信号を生成し、ノイズ生成部15により生成された定常ノイズまたは非定常ノイズとともに、インターフェイス17を介して、測定環境2に提供する。検査信号提供部16は、音声信号と定常ノイズまたは非定常ノイズとは別々の信号として測定環境2に提供してもよいし、音声信号に定常ノイズまたは非定常ノイズを重畳して得られる1つの信号を測定環境2に提供してもよい。
定常ノイズは、ホワイトノイズ、バンドノイズ、スピーチノイズ、ピンクノイズ、それらの2つ以上を合成して得られるノイズといった、聴覚上、時間とともに音の大きさが変化しないノイズであって、呈示される音声の所定時間長(例えば2秒)に対して十分短い波長のスペクトルを有する。
非定常ノイズは、聴覚上、時間とともに音の大きさが変化するノイズであって、ここでは、検査で呈示される音声の所定時間長(例えば2秒間)において固定された単一周波数の正弦波で上述の定常ノイズを振幅変調して得られるノイズである。つまり、呈示される音声の期間において変調周波数は変更されない。
この実施の形態では、非定常ノイズは、呈示される音声に定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」における定常ノイズに対する音声のSN比に基づく範囲内の単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズである。具体的には、上述の単一周波数は、呈示される音声に定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」における定常ノイズに対する音声のSN比SNRNHより、音声に非定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」の閾値における非定常ノイズに対する音声のSN比NSSNRNHが、所定の値以上低くなる周波数とされる。
図2は、定常ノイズ(スピーチノイズ)、並びに4Hz振幅変調、8Hz振幅変調、16Hz振幅変調、および32Hz振幅変調の非定常ノイズを負荷した場合の予備実験結果を示す図である。
定常ノイズ(スピーチノイズ)、並びに4Hz振幅変調、8Hz振幅変調、16Hz振幅変調、および32Hz振幅変調の非定常ノイズを音声(2秒間の文章の音声)に負荷して健聴者および難聴者に対して予備実験を行った。
健聴者については、定常ノイズ(スピーチノイズ)の場合のSN比SNRNHは、−14dBであり、4Hz振幅変調、8Hz振幅変調、16Hz振幅変調、および32Hz振幅変調の非定常ノイズの場合のSN比NSSNRNHは、それぞれ、−26dB、−21dB、−18dB、および−13.5dBであった。
また、被験者(難聴者)については、定常ノイズ(スピーチノイズ)の場合のSN比SNRNIは、−11dBであり、4Hz振幅変調、8Hz振幅変調、16Hz振幅変調、および32Hz振幅変調の非定常ノイズの場合のSN比NSSNRNIは、それぞれ、−11.5dB、−12.5dB、−11.5dB、および−12dBであった。
図2に示す場合では、定常ノイズを負荷した場合の健聴者の「音声了解度の閾値」におけるSN比SNRNHは、−14dBであるので、非定常ノイズを負荷した場合の健聴者の「音声了解度の閾値」におけるSN比NSSNRNHが、−14dBより例えば3dB以上低くなる、16ヘルツ以下の単一の周波数が、選択され、選択した単一の周波数で定常ノイズが振幅変調される。したがって、実施の形態1では、非定常ノイズは、4Hz以上でありかつ16Hz以下である単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズとされる。
なお、この単一周波数は、呈示される音声の時間長の逆数の2倍以上であることが好ましい。例えば、呈示される音声の時間長が2秒である場合、この単一周波数は、1Hz以上であることが好ましい。さらに、この単一周波数は4Hzであることがより好ましい。
インターフェイス17は、所定のインターフェイス方式で、音声聴取能力評価装置1と測定環境2との間で検査のためにアナログ信号またはデジタル信号の通信を行う。
被験者データ特定部18は、所定時間長の音声(ここでは音声データ21による音声)に非定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における、非定常ノイズに対する音声のSN比を特定する。また、被験者データ特定部18は、その所定時間長の音声(ここでは音声データ21による音声)に定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における、定常ノイズに対する音声のSN比を特定する。
実施の形態1では、検査信号提供部16は、上述の音声および上述の非定常ノイズを、音声のレベルを変化させずに非定常ノイズのレベルを変化させて複数回、測定環境2に提供する。これにより、上述の音声および上述の非定常ノイズに基づく音響が、非定常ノイズのレベルを変化させて複数回、被験者に対して発せられる。
被験者データ特定部18は、上述音声並びに上述の非定常ノイズ(または上述の定常ノイズ)に基づく音響を発した際の測定環境2から提供される被験者の反応信号(例えば応答スイッチに対する操作を示す電気信号)に基づいて、「音声了解度の閾値」を特定し、特定した「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比を特定する。
なお、「音声了解度の閾値」は、1つの指標であり、通常、平易な単語の50%が容易に聴き取れる音声の音圧レベルを指す。
ここでは、簡易的に、非定常ノイズのレベルを増加させていき、呈示される音声の一部が聞こえなくなったときの、呈示される音声および非定常ノイズの音圧レベルを「音声了解度の閾値」として測定する。なお、このように「音声了解度の閾値」を特定しても、通常の意味での「音声了解度の閾値」と略同一の値が得られる。
実施の形態1では、非定常ノイズのレベルを増加させていき、呈示される音声の一部が聞こえなくなったときに、被験者が応答スイッチなどを操作し、被験者データ特定部18は、その操作を検出し、その操作を検出したときの非定常ノイズの音圧レベルを「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比として特定する。
また、実施の形態1における基準データ22におけるSN比は、例えば、上述の被験者についてのSN比の測定と同様にして、予め健聴者を検査して得ておけばよい。
評価部19は、被験者データ特定部18により特定されたSN比に基づいて被験者の音声聴取能力を評価する。
例えば、評価部19は、(a)呈示される音声に定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」の閾値における定常ノイズに対する音声のSN比SNRNHと呈示される音声に非定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比NSSNRNHとの差(SNRNHNSSNRNH)、および(b)呈示される音声に定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における定常ノイズに対する音声のSN比SNRNIと呈示される音声に非定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比NSSNRNIとの差(SNRNINSSNRNI)に基づいて、被験者の音声聴取能力を評価する。
なお、評価部19は、基準データ22を読み出して、健聴者のSN比SNRNHNSSNRNHを特定し、被験者のSN比SNRNINSSNRNIを被験者データ特定部18から取得する。
例えば、評価部19は、健聴者のSN比の差(SNRNHNSSNRNH)と被験者のSN比の差(SNRNINSSNRNI)との差を計算し、音声聴取度合いを示す指標として特定する。
なお、評価部19における評価方法については、これに限定されるものではなく、呈示される音声に非定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比NSSNRNIと呈示される音声に非定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比NSSNRNHとの差(NSSNRNINSSNRNH)や被験者のSN比の差(SNRNINSSNRNI)を、音声聴取度合いを示す指標とする方法など、他の方法を採用してもよい。
次に、実施の形態1に係る音声聴取能力評価装置1の動作について説明する。
実施の形態1に係る音声聴取能力評価装置1は、(a)被験者に呈示する音声のレベル設定、(b)呈示される音声に定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における定常ノイズに対する音声のSN比SNRNIの測定、(c)呈示される音声に非定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比NSSNRNIの測定、および(d)被験者のSN比SNRNINSSNRNIに基づく被験者の音声聴取度合いの評価を順番に行う。以下、各処理について説明する。
(a)被験者に呈示する音声のレベル設定
被験者に呈示する音声のレベルは、語音聴力検査において語音明瞭度が最大となるときの音声レベルとされる。図3は、スピーチオージオグラムの一例を示す図である。図3に示す例では、被験者に呈示する音声のレベルは、70dBとされる。
音声聴取能力評価装置1では、制御部14が、検査信号提供部16および被験者データ特定部18を使用して、語音聴力検査を行う。なお、この語音聴力検査では、定常ノイズおよび非定常ノイズは負荷されない。
その際、検査信号提供部16は、徐々に音圧レベルを増加させて、複数の音声(文章、単語、単音などの音声)の音声信号を、インターフェイス17を介して測定環境2に提供する。測定環境2では、その音声信号に基づく音声が被験者に対して発せられ、被験者は、その音声が聴き取れたときには、応答スイッチなどを操作する。被験者データ特定部18は、その被験者の操作に基づいて、各音圧レベルでの語音明瞭度を特定する。
そして、制御部14は、語音明瞭度が最大となるときの音声レベルを特定し、特定したレベルを、被験者に呈示する音声のレベルとして検査信号提供部16にセットする。
(b)定常ノイズを負荷した際の「音声了解度の閾値」におけるSN比SNRNIの測定
制御部14は、ノイズ生成部15、検査信号提供部16、および被験者データ特定部18に、この測定を実行させる。
ノイズ生成部15は、複数回、所定の定常ノイズを生成する。ノイズ生成部15は、初回において、所定のレベルで定常ノイズを生成し、その後、各回において、所定の間隔で前回より高いレベルで定常ノイズを生成する。そして、各回において、検査信号提供部16は、音声データ21から音声信号を、セットされた音圧レベルとなるように生成し、ノイズ生成部15により生成された定常ノイズとともに、インターフェイス17を介して、測定環境2に提供する。
測定環境2では、その音声信号および定常ノイズに基づく音響が被験者に対して発せられ、被験者は、例えば、その音響において、呈示された音声の一部が聴き取れなかったときには、応答スイッチなどを操作する。被験者データ特定部18は、その被験者の操作に基づいて「音声了解度の閾値」を特定し、呈示された音声のレベルおよび定常ノイズのレベルを検査信号提供部16から取得し、それらのレベルに基づいて、SN比SNRNIを特定する。
(c)非定常ノイズを負荷した際の「音声了解度の閾値」におけるSN比NSSNRNIの測定
制御部14は、ノイズ生成部15、検査信号提供部16、および被験者データ特定部18に、この測定を実行させる。
ノイズ生成部15は、複数回、定常ノイズ(SN比SNRNIの測定に使用した定常のイズと同一のものでもよいし、別のものでもよい)を上述の変調周波数で変調して非定常ノイズを生成する。ノイズ生成部15は、初回において、所定のレベルで非定常ノイズを生成し、その後、各回において、所定の間隔で前回より高いレベルで非定常ノイズを生成する。そして、各回において、検査信号提供部16は、音声データ21から音声信号を、セットされた音圧レベルとなるように生成し、ノイズ生成部15により生成された非定常ノイズとともに、インターフェイス17を介して、測定環境2に提供する。
測定環境2では、その音声信号および非定常ノイズに基づく音響が被験者に対して発せられ、被験者は、その音響において、呈示された音声の一部が聴き取れなかったときには、応答スイッチなどを操作する。被験者データ特定部18は、その被験者の操作に基づいて「音声了解度の閾値」を特定し、呈示された音声のレベルおよび非定常ノイズのレベルを検査信号提供部16から取得し、それらのレベルに基づいて、SN比NSSNRNIを特定する。
(d)被験者の音声聴取度合いの評価
制御部14は、上述の被験者のSN比SNRNINSSNRNIの測定が完了すると、評価部19に、被験者の音声聴取度合いの評価を実行させる。
評価部19は、被験者のSN比SNRNINSSNRNIを被験者データ特定部18から取得するとともに、基準となる健聴者のSN比SNRNHNSSNRNHを記憶装置11の基準データ22から読み出す。そして、評価部19は、被験者のSN比の差(SNRNINSSNRNI)と、基準となる健聴者のSN比の差(SNRNHNSSNRNH)とに基づいて、被験者の音声聴取度合いを示す指標の値を計算する。制御部14は、その指標の値を出力装置13で表示したり、印刷したりする。
以上のように、上記実施の形態1によれば、被験者データ特定部18は、所定時間長の音声に非定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比を特定する。この非定常ノイズは、上述の所定時間長において固定された単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズである。そして、評価部19は、被験者データ特定部18により特定されたSN比に基づいて音声聴取能力を評価する。
これにより、呈示される音声に負荷する非定常ノイズとして、呈示される音声の期間において固定された単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズを使用しているため、比較的短い時間長の音声を使用しても、検査結果のばらつきを少なくし、かつ短時間で検査を行うことができる。
例えば図4に示すようにして語音聴力検査で「音声了解度の閾値」を求める場合、5〜6段階のSN比に対する音声了解度を測定して、「音声了解度の閾値」を求めることになるため、通常、20〜30分程度の検査時間が必要になる。一方、この実施の形態では、約2秒の音声を呈示することで、(a)被験者に呈示する音声のレベル設定は約2分、(b)呈示される音声に定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における定常ノイズに対する音声のSN比SNRNIの測定は約2分、(c)呈示される音声に非定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比NSSNRNIの測定は約2分で行うことができるため、合計で、約6分の検査時間が可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2では、検査信号提供部16は、上述の音声および非定常ノイズを、音声および非定常ノイズのレベルを変化させずに非定常ノイズの変調周波数(上述の単一周波数)を変化させて複数回、測定環境2に提供する。これにより、上述の音声および上述の非定常ノイズに基づく音響が、非定常ノイズの単一周波数を変化させて複数回、被験者に対して発せられる。
また、非定常ノイズのレベルは、健聴者へ呈示される音声に定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」における定常ノイズのレベル、呈示される音声に所定の変調周波数の非定常ノイズを負荷した際の健聴者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズのレベルなどとすればよい。例えば、初回の変調周波数は、呈示される音声の一部が聞き取れない周波数とされ、その後、各回において、変調周波数は順次低くされていく。例えば、変調周波数は、32Hz、16Hz、8Hz、4Hzなどと順番に設定される。
実施の形態1では、基準データ22は、固定的に使用される変調周波数の非定常ノイズについてのSN比SNRNHNSSNRNHを有していればよいが、実施の形態2では、基準データ22は、変調周波数の初期値以下の、使用される変調周波数のそれぞれ(例えば、32Hz、16Hz、8Hz、および4Hz)についてのSN比SNRNHNSSNRNHを有している。
なお、実施の形態2に係る音声聴取能力評価装置1の基本的な構成については、実施の形態1のものと同様であるので、その説明を省略する。
次に、実施の形態2に係る音声聴取能力評価装置1の動作について説明する。
実施の形態2に係る音声聴取能力評価装置1は、実施の形態1と同様に、(a)被験者に呈示する音声のレベル設定、(b)呈示される音声に定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における定常ノイズに対する音声のSN比SNRNIの測定、(c)呈示される音声に各変調周波数での非定常ノイズを負荷した際の被験者の「音声了解度の閾値」における非定常ノイズに対する音声のSN比NSSNRNIの測定、および(d)被験者のSN比SNRNINSSNRNIに基づく被験者の音声聴取度合いの評価を順番に行う。以下、各処理について説明する。
(a)被験者に呈示する音声のレベル設定は、実施の形態1と同様に実行される。
(b)定常ノイズを負荷した際の「音声了解度の閾値」におけるSN比SNRNIの測定は、実施の形態1と同様に実行される。
(c)各変調周波数での非定常ノイズを負荷した際の「音声了解度の閾値」におけるSN比NSSNRNIの測定
制御部14は、ノイズ生成部15、検査信号提供部16、および被験者データ特定部18に、この測定を実行させる。
ノイズ生成部15は、複数回、非定常ノイズを生成する。ノイズ生成部15は、初回において、所定の変調周波数(例えば32Hz)で定常ノイズを変調して非定常ノイズを生成し、その後、各回において、前回より低い変調周波数で定常ノイズを変調して非定常ノイズを生成する。そして、各回において、検査信号提供部16は、音声データ21から音声信号を、セットされた音圧レベルとなるように生成し、ノイズ生成部15により生成された非定常ノイズとともに、インターフェイス17を介して、測定環境2に提供する。
測定環境2では、その音声信号および非定常ノイズに基づく音響が被験者に対して発せられ、被験者は、例えば、その音響において、呈示された音声の全部が聴き取れたときには、応答スイッチなどを操作する。被験者データ特定部18は、その被験者の操作に基づいて「音声了解度の閾値」およびこのときの変調周波数を特定し、呈示された音声のレベルおよび非定常ノイズのレベルに基づいて、SN比NSSNRNIを特定する。
(d)被験者の音声聴取度合いの評価
制御部14は、上述の被験者のSN比SNRNINSSNRNIの測定が完了すると、評価部19に、被験者の音声聴取度合いの評価を実行させる。
例えば、評価部19は、被験者のSN比SNRNINSSNRNIを被験者データ特定部18から取得するとともに、「音声了解度の閾値」が得られたときに特定された変調周波数についての健聴者のSN比SNRNHNSSNRNHを基準データ22から読み出す。そして、評価部19は、被験者のSN比の差(SNRNINSSNRNI)と、基準となる健聴者のSN比の差(SNRNHNSSNRNH)とに基づいて、被験者の音声聴取度合いを示す指標の値を計算する。制御部14は、その指標の値を出力装置13で表示したり、印刷したりする。
また、例えば、評価部19は、「音声了解度の閾値」が得られたときに特定された変調周波数を、被験者の音声聴取度合いを示す指標としてもよい。つまり、この変調周波数が低いほど、被験者の音声聴取度合いが高いといえる。
以上のように、上記実施の形態2においても、実施の形態1と同様の検査を行うことができる。なお、図2に示す予備実験の結果では、非定常ノイズの変調周波数を変化させても、被験者のSN比の変化は小さいが、難聴の度合いが低い場合には、健聴者の傾向に近くなり、非定常ノイズの変調周波数を低くしていくと、被験者のSN比が低くなるため、上述のようにして、非定常ノイズを負荷した際の「音声了解度の閾値」におけるSN比NSSNRNIを測定することができる。
なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。
例えば、実施の形態1では、簡易的に、非定常ノイズのレベルを増加させていき、呈示される音声の一部が聞こえなくなったときの、呈示される音声および非定常ノイズの音圧レベルを「音声了解度の閾値」としているが、その代わりに、非定常ノイズのレベルを減少させていき、呈示される音声の全部が聞こえるようになったときの、呈示される音声および非定常ノイズの音圧レベルを「音声了解度の閾値」としてもよい。
また、実施の形態1,2において、健聴者のSN比SNRNHNSSNRNHを測定する際に使用した音声のレベルを基準データ22に含めておき、制御部14は、被験者に呈示する音声のレベルの設定のための被験者の語音聴力検査を行わず、基準データ22からその音声レベルを読み取り、読み取った音声レベルを、被験者に呈示する音声のレベルとして検査信号提供部16にセットするようにしてもよい。これにより、検査時間がより短くなる。
本発明は、例えば、オージオメータに適用可能である。
1 音声聴取能力評価装置
16 検査信号提供部
18 被験者データ特定部
19 評価部

Claims (6)

  1. 所定時間長の音声に非定常ノイズを重畳した際の被験者の音声了解度の閾値における前記非定常ノイズに対する前記音声のSN比を特定する被験者データ特定部と、
    前記被験者データ特定部により特定された前記SN比に基づいて音声聴取能力を評価する評価部とを備え、
    前記非定常ノイズは、前記所定時間長において固定された単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズであること、
    を特徴とする音声聴取能力評価装置。
  2. 前記非定常ノイズは、4ヘルツ以上でありかつ16ヘルツ以下である単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズであること、
    を特徴とする請求項1記載の音声聴取能力評価装置。
  3. 前記非定常ノイズは、前記音声に前記定常ノイズを重畳した際の健聴者の音声了解度の閾値における前記定常ノイズに対する前記音声のSN比に基づく範囲内の単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズであり、
    前記単一周波数は、前記音声に前記定常ノイズを重畳した際の健聴者の音声了解度の閾値における前記定常ノイズに対する前記音声のSN比より、音声に前記非定常ノイズを重畳した際の健聴者の音声了解度の閾値における前記非定常ノイズに対する前記音声のSN比が、所定の値以上低くなる周波数であること、
    を特徴とする請求項1記載の音声聴取能力評価装置。
  4. 前記被験者データ特定部は、前記音声および前記非定常ノイズに基づく音響を、前記非定常ノイズのレベルを変化させて複数回、または前記非定常ノイズの前記単一周波数を変化させて複数回、被験者に対して発した際の、前記音声了解度の閾値における前記非定常ノイズに対する前記音声のSN比を特定し、
    前記評価部は、(a)前記音声に前記定常ノイズを重畳した際の健聴者の音声了解度の閾値における前記定常ノイズに対する前記音声のSN比と前記音声に前記非定常ノイズを重畳した際の健聴者の音声了解度の閾値における前記非定常ノイズに対する前記音声のSN比との差、および(b)前記音声に前記定常ノイズを重畳した際の前記被験者の音声了解度の閾値における前記定常ノイズに対する前記音声のSN比と前記音声に前記非定常ノイズを重畳した際の前記被験者の音声了解度の閾値における前記非定常ノイズに対する前記音声のSN比との差に基づいて、前記被験者の音声聴取能力を評価すること、
    を特徴とする請求項2または請求項3記載の音声聴取能力評価装置。
  5. 前記音声および前記非定常ノイズを、前記音声および前記非定常ノイズに基づく音響を前記被験者に対して発する測定環境へ提供する検査信号提供部をさらに備え、
    前記被験者データ特定部は、前記音声および前記非定常ノイズに基づく音響を発した際の前記測定環境から提供される前記被験者の反応信号に基づいて、前記音声了解度の閾値を特定し、特定した前記音声了解度の閾値における前記非定常ノイズに対する前記音声のSN比を特定すること、
    を特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の音声聴取能力評価装置。
  6. 所定時間長の音声に非定常ノイズを重畳した際の被験者の音声了解度の閾値における前記非定常ノイズに対する前記音声のSN比を特定する被験者データ特定ステップと、
    前記被験者データ特定ステップにおいて特定された前記SN比に基づいて、音声聴取度合いを示す指標の値を計算する計算ステップとを備え、
    前記非定常ノイズは、前記所定時間長において固定された単一周波数の正弦波で定常ノイズを振幅変調して得られるノイズであること、
    を特徴とする音声聴取指標計算方法。
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