JP5904763B2 - 印刷装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

印刷装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置、その制御方法、及びプログラムに関するものである。
特許文献1には、印刷装置において大量印刷及び高速印刷に耐えうるエア給紙機構を備えた給紙装置が提案されている。この給紙装置は、空気(エア)を送り込むことで用紙を給紙する機構であるエア給紙機構を有しており、高速な給紙を実現している。具体的に、印刷装置は、給紙装置に積載されている用紙の上部側面からエアを吹き付けることによって、上部数枚の用紙を予め浮上させておく(捌いておく)。その後、実際に給紙すべきタイミングで、印刷装置は、シートの上部に設けられている吸着部によって用紙を1枚ずつ吸着して給送する。
特開2008−222399号公報
しかしながら、従来技術には以下に記載する課題がある。用紙の中には、頻繁に使用される第1の用紙と、あまり使用されない第2の用紙がある。例えば、挿入紙(合紙、間紙等)を入れるよう指定されたジョブを実行する場合、本文用の用紙は頻繁に給紙されるため第1の用紙に該当し、挿入紙はあまり使用されないため第2の用紙に該当する。
第2の用紙は、エアの吹き付けを開始してから実際に給紙されるまでの時間が長い。なぜならば、エアの吹き付けを開始した後に、第1の用紙が連続して給紙され、その間第2の用紙は給紙されないからである。
このような場合、第2の用紙が実際に給紙されるまでの長い時間に、第2の用紙にエアが吹き付けられてしまい、第2の用紙が乾燥する。第2の用紙が乾燥すると、第2の用紙に印刷する際のトナーの定着性に影響を与えてしまう。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものである。本発明の目的は、収納されているシートの種別に応じて異なるタイミングで捌き処理を開始することにより、シートに対する捌き処理が過剰に行われることを防止する仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、複数のシート収納部を有する印刷装置であって、印刷ジョブに使用するシートの給紙元を、第1のシート収納部から当該第1のシート収納部と同じ種類のシートを収納している第2のシート収納部に変更する変更手段と、前記変更手段がシートの給紙元を変更する前に、前記第2のシート収納部に収納されているシートの捌き処理を実行するシート捌き手段と、前記第1のシート収納部及び前記第2のシート収納部に収納されているシートが第1の種別のシートである場合には前記第のシート収納部に収納されているシートの残量が第1の量に達すると、該第2のシート収納部において前記シート捌き手段による前記捌き処理を開始させ、前記第1のシート収納部及び前記第2のシート収納部に収納されているシートが前記第の種別のシートよりも使用頻度が少ない第2の種別のシートである場合には前記第のシート収納部に収納されているシートの残量が前記第1の量に達した場合であっても、前記第2のシート収納部において前記シート捌き手段による前記捌き処理を開始させないよう制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、収納されているシートの種別に応じて異なるタイミングで捌き処理を開始することにより、シートに対する捌き処理が過剰に行われることを防止することができる。
本実施形態に係る印刷システムを含む印刷環境の全体構成例を示す図である。 本実施形態に係る印刷システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係る印刷システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係るUI部の一例を示す図である。 本実施形態に係るUI部の一例を示す図である。 本実施形態に係るUI部に対する表示制御例を示す図である。 本実施形態に係るUI部に対する表示制御例を示す図である。 本実施形態に係る印刷システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係る大容量給紙デッキの内部構成例を示す図である。 本実施形態に係る大容量給紙デッキの残量による給紙デッキ切替処理を示す図である。 本実施形態に係る印刷システムの制御例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る印刷ジョブの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<印刷システム及び印刷環境の構成>
以下では、図1乃至図12を参照して、本発明に係る一実施形態について説明する。本実施形態は、POD環境等のオフィス環境とは異なる印刷環境を想定している。したがって、ここでは、本印刷システム1000を含むPOD環境の現場(図1の印刷環境10000)全体のシステム環境について説明する。このような印刷環境自体も本実施形態の特徴の1つであるが、当該印刷環境に限定する意図はない。なお、本実施形態では、印刷システム1000を適用可能な印刷環境10000のことを、POD環境にも適しているため、PODシステム10000と称する。
図1に示すPODシステム10000は、本実施形態の印刷システム1000、サーバコンピュータ103、クライアントコンピュータ104(これを、以下PCと称する。)、紙折り機107、断裁機109、中綴じ製本機110、くるみ製本機108、及びスキャナ102を有する。このように複数の装置がPODシステム10000に用意されている。また、印刷システム1000は、印刷装置本体100及びシート処理装置200を有する。なお、印刷装置100の一例として、本実施形態では、コピー機能及びPCプリント機能等複数の機能を具備する複合機で説明するが、PCプリント機能のみ或いはコピー機能のみの単一機能型の印刷装置であってもよい。以下では、複合機を、MFP(Multi Function Peripheral)と称する。
本実施形態では、図1に示す紙折り機107、断裁機109、中綴じ製本機110、くるみ製本機108を、本印刷システム1000が具備するシート処理装置200と同様に、シート処理装置と定義する。何故なら、本印刷システム1000が具備する印刷装置100で印刷されたジョブのシートに対するシート処理を実行可能なデバイスであるからである。例えば、紙折り機107は、印刷装置100で印刷されたジョブのシートの折処理を実行する。断裁機109は、複数枚のシートで構成されるシート束単位で、印刷装置100で印刷されたシートの断裁処理を実行する。中綴じ製本機110は、印刷装置100で印刷されたジョブのシートの中綴じ製本処理を実行する。くるみ製本機108は、印刷装置100で印刷されたジョブのシートのくるみ製本処理を実行する。但し、これらのシート処理装置で各種シート処理を実行させるには、印刷装置100で印刷された印刷物を当該印刷装置100の排紙部からオペレータ(操作者)が取り出し、且つ、処理対象となるシート処理装置に、その印刷物をセットする作業が必要である。
したがって、本印刷システム1000自身が具備するシート処理装置200以外のシート処理装置を利用する場合には、印刷装置100による印刷処理後にオペレータによる介入作業を要する。換言すると、本印刷システム1000自身が具備するシート処理装置200を利用して印刷装置100により印刷されたジョブにて要するシート処理を実行させる場合には、当該印刷装置100による印刷処理の実行後にオペレータによる介入作業は不要である。何故なら、印刷装置100からシート処理装置200に対しては、印刷装置100で印刷されたシートを、直接、供給(搬送)できるように構成されているからである。
具体的には、印刷装置100内部のシート搬送路が、シート処理装置200内部のシート搬送路に連結されている。このように、本印刷システム1000自身が具備するシート処理装置200と印刷装置100は、互いに、物理的接続関係にある。且つ、本印刷装置100とシート処理装置200は、互いに、CPUを具備し、データ通信可能に構成されている。このように印刷装置100とシート処理装置200は、互いに、電気的接続関係にある。
<印刷システムの制御構成>
次に、図2を参照して、本印刷システム1000の制御構成について説明する。なお、本実施形態では、印刷システム1000が具備する図2に示す各ユニットのうちのシート処理装置200(即ち、複数台のインラインタイプのシート処理装置で構成可能な一連のシート処理装置群)以外のユニットは、全て印刷装置100に備えられる。換言すると、シート処理装置200は、本印刷装置100に対して、着脱可能なシート処理装置であり、印刷装置100のオプションとして提供可能に構成されている。これにより、POD環境にて、必要なインラインフィニッシャを、必要な台数分、提供可能にする等の効果を図っている。故に、以下のような構成となっている。
印刷装置100は、スキャナ部201、外部I/F202、プリンタ部203、操作部204、制御部205、ROM207、RAM208、ハードディスクドライブ(HDD)209、及び圧縮伸張部210を備える。なお、印刷装置100には、複数のシート処理装置200と複数のシート給紙装置50(第1のシート収納手段、第2のシート収納手段等)とが接続される。印刷装置100は、スキャナ部201から受け付けたジョブデータや、PC103、104等の外部装置から外部I/F202を介して受け付けたジョブデータを、当該HDDを介してプリンタ部203で印刷する印刷機能を具備する。印刷装置100は、このような複数の機能を具備するMFPタイプの印刷装置である。なお、本実施形態の印刷装置は、カラープリント可能な印刷装置でも、モノクロプリント可能な印刷装置でも、本実施形態で述べる各種制御を実行可能であるならば如何なる構成でもよい。
スキャナ部201は、原稿画像を読み取り、読み取られた画像データを画像処理する。外部I/F202は、ファクシミリ、ネットワーク接続機器、外部専用装置と画像データなどを送受する。また、HDD209は、スキャナ部201及び外部I/F202の何れかから受け付けた複数の印刷対象となるジョブの画像データを記憶する。プリンタ部203は、HDD209に記憶された印刷対象のジョブのデータの印刷処理を印刷媒体に対して実行する。操作部204は、本印刷システム1000が具備するユーザインタフェース部の一例に該当する、表示部を有する操作部である。本印刷システム1000にて提供しているユーザインタフェース部の別の例としては、例えば、PC103や104の外部装置の表示部及びキーボードやマウス等がこれに該当する。
本印刷システム1000が具備する制御部の一例である制御部(CPU)205は、本印刷システム1000が具備する各種ユニットの処理や動作等を統括的に制御する。ROM207には、本実施形態にて要する各種の制御プログラムが記憶されている。また、ROM207には、図示しているユーザインタフェース画面(以下、UI画面と称する。)を含む、操作部204の表示部に各種のUI画面を表示させるための表示制御プログラムも記憶されている。
制御部205は、ROM207のプログラムを読出して実行することで、本実施形態にて説明する各種の動作を本印刷装置により実行させる。外部I/F202を介して外部装置(103や104等)から受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスタイメージデータ(ビットマップ画像データ)に展開する動作を実行する為のプログラム等もROM207に記憶されている。ROM207は、読み出し専用のメモリであり、ブートシーケンスやフォント情報等のプログラムや上記のプログラム等各種プログラムが予め記憶されている。RAM208は、読み出し及び書き込み可能なメモリで、スキャナ部201や外部I/F202よりメモリコントローラ(不図示)を介して送られてきた画像データや、各種プログラムや設定情報を記憶する。
HDD(ハードディスク)209は、圧縮伸張部210によって圧縮された画像データを記憶する大容量の記憶装置である。当該HDD209に、処理対象となるジョブのプリントデータ等複数のデータを保持可能に構成されている。制御部205は、スキャナ部201や外部I/F202等の各種入力ユニットを介して入力された処理対象となるジョブのデータを、当該HDD209を介して、プリンタ部203でプリント可能に制御する。また、制御部205は、外部I/F202を介して外部装置へ送信できるようにも制御する。このようにHDD209に格納した処理対象のジョブのデータの各種の出力処理を実行可能に制御部205により制御する。圧縮伸張部210は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM208、HDD209に記憶されている画像データ等を圧縮・伸張動作を行う。以上のような構成のもと、制御部205が、図1の説明の如く、インラインタイプのシート処理装置200の動作も制御する。
<印刷システムの装置構成(主にメカ構成)>
次に、図3を参照して、本印刷システム1000の構成(主に、メカ構成)について説明する。なお、上述したように、本印刷システム1000において、複数台のインラインタイプのシート処理装置は、印刷装置100に対してカスケード接続可能に構成される。また、印刷装置100に接続可能なインラインタイプのシート処理装置は、特定の制限下のもと、本実施形態の効果を向上させるべく、利用環境に合わせて任意の台数が設置可能となる。
したがって、説明をより明瞭化すべく、図2及び図3では、シート処理装置200は、一連のシート処理装置群として、N台接続可能であるものとしている。1台目のシート処理装置から順に、シート処理装置200a、200b、、、、、と示し、N台目のシート処理装置として、シート処理装置200nと示している。図3に示すように、本実施形態に係る印刷装置100には、印刷装置100に対してシートを供給するシート給紙装置50a〜nと、印刷装置100より後にシートに対して処理を行う後処理装置であるシート処理装置200a〜nを接続することが可能である。また、インラインタイプのシート処理装置を3台接続したり、5台接続したり、接続数も任意とする。勿論、オフラインタイプのシート処理装置の利用効率を向上させるが故に、インラインタイプのシート処理装置は不要と管理者が判断するようなPOD環境も想定している。例えば、インラインタイプのシート処理装置を利用しない(即ち、0台)場合でも、本実施形態の印刷装置100は当然利用可能である。
また、例えば、複数台のインラインタイプのシート処理装置を印刷装置100にカスケード接続する場合に、それら複数台のシート処理装置の接続順番も、管理者等の特定ユーザにより、制約の範囲内で、任意に、変更、決定可能に構成している。但し、上記のような仕組みは、ユーザ利便性を向上させるための仕組みであるが故に、必ずしも必須の構成要件としなくてもよい。換言すると、例えば、本発明はこのような構成に限定解釈されない。一例として、本印刷システム1000にて利用可能なインラインタイプのシート処理装置の台数や、それらの装置の接続順序が、一律的に規定されているようなシステム構成でもよい。少なくとも、各種ジョブ制御の少なくとも何れかを実行可能に構成されるならば、如何なるシステム構成または装置構成でも、本発明に包含される。
<操作部の構成>
次に、図4乃至図6を参照して、本印刷システム1000の印刷装置100が具備するユーザインタフェース部(以下、UI部と称する。)の一例に該当する操作部204について説明する。操作部204は、ハードキーによるユーザ操作を受け付け可能なキー入力部402、ソフトキー(表示キー)によるユーザ操作を受付可能な表示ユニットの一例としてのタッチパネル部401を備える。
図5に示すように、キー入力部402は、操作部電源スイッチ501を具備する。操作部電源スイッチ501のユーザ操作に応答し、制御部205は、スタンバイモードとスリープモードを選択的に切り換えるよう制御する。スタンバイモードとは、通常動作状態のことであり、スリープモードとは、ネットワーク印刷やファクシミリなどに備えて割り込み待ち状態でプログラムを停止して、消費電力を抑えている状態のことである。制御部205は、操作部電源スイッチ501のユーザ操作を、システム全体の電源供給を行う主電源スイッチ(不図示)がON状態にて、受付可能に制御する。
スタートキー503は、処理対象となるジョブのコピー動作や送信動作等、ユーザにより指示された種類のジョブ処理を印刷装置に開始させる指示をユーザから受付可能にするためのキーである。ストップキー502は、受け付けたジョブの処理を印刷装置に中断させる指示をユーザから受付可能にするためのキーである。テンキー506は、各種設定の置数の設定をユーザにより実行可能にする為のキーである。クリアキー507は、キー506を介してユーザにより設定された置数等の各種パラメータを解除するためのキーである。リセットキー504は、ユーザにより処理対象のジョブに対して設定された各種設定を全て無効にし、且つ、設定値をデフォルト状態に戻す指示をユーザから受け付けるためのキーである。ユーザモードキー505は、ユーザごとのシステム設定画面に移行するためのキーである。
図6は、本印刷システムが提供するユーザインタフェースの一例に相当するタッチパネル部(以下、表示部と称する。)401を示す。表示部401は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示部)とその上に貼られた透明電極からなるタッチパネルディスプレイを備える。表示部401は、操作者からの各種設定を受け付ける機能と操作者に情報を提示する機能を兼ね備える。例えば、LCD上の有効表示状態の表示キーに該当する個所がユーザにより押下されたのを検知すると、制御部205は、ROM207に予め記憶された表示制御プログラムに従い、表示部401にキー操作に応じた操作画面を表示可能に制御する。なお、図6は、本印刷装置100の状態がスタンバイモード時(印刷装置によって処理すべきジョブが無い状態)に表示部401に表示させる初期画面の一例である。
図6に示す表示部401上のコピータブ601がユーザにより押下された場合、制御部205は、本印刷装置が具備するコピー機能の操作画面を表示部401に表示させる。送信タブ602がユーザにより押下された場合、制御部205は、印刷装置100が具備するファックスやE−mail送信などデータ送信(Send)機能の操作画面を表示部401に表示させる。ボックスタブ603がユーザにより押下された場合、制御部205は、本印刷装置が具備するボックス機能の操作画面を表示部401に表示させる。
なお、ボックス機能とは、HDD209に仮想的に予め設けているユーザ毎に区別して利用可能な複数個のデータ記憶ボックス(以下、ボックスと称する。)を用いた機能である。当該機能にて、制御部205は、例えば、複数のボックスのうちのユーザが所望のボックスを当該ユーザによりユーザインタフェースユニットを介して選択可能にし、所望の操作をユーザから受付可能に制御する。例えば、制御部205は、操作部204を介して入力されたユーザからの指示に応答し、当該ユーザにより選択されたボックスに対して、本印刷装置のスキャナ部201から受け付けたジョブの文書データをHDD209に記憶するよう制御する。また、外部I/F202を介して受付けた外部装置(例えば、PC103や104等)からのジョブの文書データも、外部装置のユーザインタフェース部を介して指定された外部装置のユーザ指示に従い、当該ユーザが指定したボックスに記憶可能にする。また、制御部205は、ボックスに記憶されたジョブのデータを、操作部204からのユーザ指示に従い、当該ユーザが所望の出力形態でプリンタ部203に印刷させる。また、制御部205は、ボックスに記憶されたジョブのデータを、操作部204からのユーザ指示に従い、当該ユーザの所望の出力形態で外部装置に送信する。
このような各種のボックス操作をユーザにより実行可能にすべく、制御部205は、当該ボックスタブ603のユーザ押下に応答して、表示部401にボックス機能の操作画面を表示可能に制御する。また、制御部205は、図6の表示部401の拡張タブ604がユーザによって押下された場合、スキャナ設定など拡張機能を設定するため画面を表示部401に表示させる。システムモニタキー617がユーザ押下された場合、MFPの状態や状況をユーザに通知するための表示画面を表示部401に表示させる。
色選択設定キー605は、カラーコピー、白黒コピー、又は自動選択かを予めユーザにより選択可能にするための表示キーである。倍率設定キー608は、等倍、拡大、縮小などの倍率設定をユーザにより実行可能にする設定画面を表示部401に表示させるためのキーである。
両面キー614がユーザにより押下された場合、制御部205は、印刷対象となるジョブのプリント処理にて片面印刷か両面印刷のどちらを実行させるかを当該ユーザにより設定可能にする画面を表示部401に表示させる。また、用紙選択キー615のユーザ押下に応答し、制御部205は、印刷対象のジョブの印刷処理に要する給紙部や用紙のサイズ(シートサイズ)や用紙のタイプ(シートタイプ、メディアタイプ)を当該ユーザにより設定可能にする画面を表示部401に表示させる。キー612のユーザ押下に応答し、制御部205は、文字モードや写真モードなど原稿画像に適した画像処理モードを当該ユーザにより選択可能にするための画面を表示部401に表示させる。濃度設定キー611のユーザ押下に応答し、制御部205は、印刷対象となるジョブの出力画像の濃淡を調整する。
また、制御部205は、表示部401のステータス表示欄606に、スタンバイ状態、ウォームアップ中、プリント中、ジャム、エラー等、印刷装置100において現在発生中のイベントの動作状態をユーザに確認させるための表示を実行させる。表示欄607には、処理対象となるジョブの印刷倍率をユーザに確認させるための情報が表示される。表示欄616には、処理対象となるジョブの用紙のサイズや給紙モードをユーザに確認させる為の情報が表示される。表示欄610には、処理対象となるジョブの印刷部数をユーザに確認させるための情報や、プリント動作中にて何枚目を印刷中かをユーザに確認させるための情報が表示される。このように、制御部205は、ユーザに通知すべき各種情報を表示部401に表示させる。
さらに、制御部205は、割り込みキー613がユーザにより押下されると、印刷装置100によって印刷中のジョブの印刷を停止させ、当該ユーザのジョブの印刷を実行可能にする。応用モードキー618が押下されると、制御部205は、ページ連写、表紙・合紙設定、縮小レイアウト、画像移動など様々な画像処理やレイアウトなどの設定を行う画面を表示部401に表示させる。
<表示制御>
ここで、操作部204におけるシート処理に関する表示制御の一例について説明する。制御部205は、処理対象となるジョブの設定として、シート処理装置200によるシート処理の実行要求をユーザから受付可能にするための表示をUI部により実行させる。この表示を当該UI部に実行させるための指示自体をユーザから受付可能にする表示も当該UI部により実行させる。例えば、制御部205は、表示部401に図6のシート処理設定キー609を表示させる。このシート処理設定キー609がユーザによって押下されると、制御部205は、シート処理装置を用いて実行可能なシート処理の選択候補の中からユーザが所望するシート処理をユーザ自身により特定可能にする表示を表示部401に実行させる。
例えば、本実施形態では、シート処理設定キー609がユーザにより押下されたことに応答し、表示部401に図7に示す画面の表示を実行させる。制御部205は、図7の表示を介して、処理対象のジョブにおいて印刷されたシートに対してシート処理装置200によって実行すべきシート処理の実行要求を受付可能に制御する。但し、制御部205は、図7の表示を介して選択可能なシート処理装置の候補を、印刷システム1000が如何なるシート処理装置を具備するのか、その装備状況に応じて決定する。例えば、図7の表示では、プリンタ部203によって印刷されたシートに対して以下に列挙する複数種類のシート処理のうちの何れかの種類のシート処理の実行要求をユーザから受け付けることを許可している。
図7のUI制御において、制御部205は、複数のシート処理を選択可能なように操作部204を制御している。この理由は、印刷システム1000が具備するインラインタイプのシート処理装置を利用することで、これら9種類のシート処理を選択的に実行可能であるからである。
換言すると、印刷システム1000において実行不可能な種類に該当するシート処理は、図7の表示において選択候補の対象外となるよう、UI部を制御する。例えば、くるみ製本処理及び天糊製本処理を選択的に実行可能な1台のシート処理装置を印刷システム1000が具備していない場合、或いは、故障している場合等は、キー707及びキー708は選択無効状態となるよう制御する。例えば、制御部205は、グレーアウト表示などの網掛け表示を実行させる。これにより、当該シート処理の実行要求をユーザから受け付けないように制御する。つまり、上記9種類の候補以外の異なるシート処理を実行可能なシート処理装置を印刷システム1000が具備している場合は、そのシート処理の実行要求をユーザから受付可能にするための表示キーを、図7の表示において、有効表示状態にするよう制御する。これにより、当該シート処理の実行要求をユーザから受け付けることを許可する。このような表示制御も、本実施形態において、ジョブ処理制御と共に実行可能に構成することで、ユーザの誤操作を防止可能にしている。
また、このような制御を実行するうえで、制御部205は、如何なるシート処理装置が、シート処理装置200として、印刷システム1000が具備しているかを特定するシステム構成情報を獲得する。さらに、当該シート処理装置200にてエラーが発生しているか否か等を特定するステータス情報等も、上記制御の際に利用する。これらの情報を、制御部205は、例えば、UI部を介してユーザがマニュアル入力することで獲得するか、シート処理装置200が印刷装置100に接続された際に、装置自身が信号線を介して出力する信号に基づいて自動獲得する。このような構成を前提とし、制御部205は、当該獲得した情報に基づいた表示内容でもって、図7の表示を表示部401に実行させる。
なお、印刷システム1000は、PC103、104等の外部装置からも処理対象となるジョブの印刷実行要求、及び、当該ジョブにおいて要するシート処理の実行要求を受付可能に構成している。このように外部装置からジョブを投入する場合は、印刷データの送信元となる外部装置の表示部に図7の表示と同等機能の表示を実行させるよう制御する。この一例として、本実施形態では、後述するような、プリンタドライバの設定画面を、PC103やPC104のコンピュータの表示部に表示させている。但し、このように外部装置のUIに表示を実行させる場合には、装置の制御部が上記制御を実行する。例えば、PC103やPC104の表示部に後述するプリンタドライバUI画面を表示させる場合には、制御の主体は、当該PCのCPUとなる。
<大容量給紙デッキの構成>
次に、図8及び図9を参照して、シート給紙装置50である大容量給紙デッキの構成例について説明する。図8に本印刷システム1000を構成する一例を示す。図8に示すように、本印刷装置100には、シートを供給する大容量給紙デッキ50a、50bが接続される。図9は、大容量給紙デッキ50aの構成例を示す断面図である。
大容量給紙デッキ50aでは、シートの搬送経路として、大きく分けて、5つに分かれている。具体的には、これらの搬送経路は、印刷装置100への搬送経路であるバッファパス905、エスケープパス901、上縦パス910、下縦パス909、及び重連パス912を含む。このように5つのシート搬送路が内部に設けられている。
重連パス912は、前段装置からシートを受け取るための搬送路である。上縦パス910は、上段カセットデッキ903から給紙されたシートを搬送するための搬送路である。下縦パス909は、中段カセットデッキ906及び下段カセットデッキ908から給紙されたシートを搬送するための搬送路である。図9に示すストレートパス907は、上縦パス910及び下縦パス909から受け取ったシートを後段の装置へ渡すためのシート搬送路である。また、当該シート処理装置以外から給紙されたシートを、重連パス912を通して上流の装置から下流の装置へと搬送するためのユニットである。
エスケープパス901は、下流の装置に搬送せずに排出する場合に用いられる。例えば、後続のシート処理装置でジャムが起こった場合や、重送検知センサ911によりシートの重送が検知された場合に、当該エスケープパス901にシートを搬送して、エスケープトレイ902からシートを排出する。なお、この大容量給紙デッキ内部のシート搬送路にはシートの搬送状況やシートの重送やジャムを検知するのに要する複数のシート検知センサが設けられている。なお、本実施形態で記載する重送とは、印刷システム1000内のシート搬送路上を、印刷システム1000により処理対象となる2枚以上のシート(印刷媒体又は記録媒体と称する)の少なくとも一部が重なった状態で搬送されることを意味する。
大容量給紙デッキ内部の不図示のCPUは、これら各センサからのシート検知情報を、制御部205とのデータ通信を行うための信号線(図2に示す、シート給紙装置50と制御部205とを電気的接続関係にする信号線)を介して、制御部205に通知する。制御部205は、この大容量給紙デッキからの情報に基づき、大容量給紙デッキ内部のシートの搬送状況やジャムを把握する。なお、本印刷システム1000のシステム構成として、このシート給紙装置50と印刷装置100の間に他のシート給紙装置がカスケード接続される場合も想定できる。その場合、上記他のシート給紙装置のCPUを介して、この大容量給紙デッキのセンサの情報を、制御部205に通知する構成となっている。
エスケープトレイ902は、エスケープパス901から搬送されたシートが載置される積載ユニットである。このエスケープトレイ902には、シート満載検知センサが設けられており、大容量給紙デッキ内部の不図示のCPUは、センサによる出力情報を制御部205に通知する。制御部205は、この大容量給紙デッキからの情報に基き、エスケープトレイ902上のシートの積載情報を把握する。
大容量給紙デッキは、印刷処理に要するシートを収納する給紙ユニットとして、上段カセットデッキ903、中段カセットデッキ906、下段カセットデッキ908(例えば、1000枚のシートを収納可能)を有する。各々の給紙ユニットには、各種シートサイズで且つ各種マテリアルのシートを収納可能であり、カール補正機能、エアヒータ機能及び捌きファン機能が設けられている。エアヒータ機能では制御部205から通知されたシートのマテリアル情報及びカセット内の湿度を基にヒータを付けたり、捌きファン機能ではシートの吸着ファンの風量を調整する。カール補正機能ではシートを正カール(下に凸)及び逆カール(上に凸)の補正も可能である。なお、大容量給紙デッキ50bも同様の構成であるため、詳しい説明を省略する。
<給紙段切替処理>
次に、図10を参照して、大容量給紙デッキにおける給紙段切替処理について説明する。1001〜1003は、大容量給紙デッキ内の各状態における用紙残量を示す。
捌き開始残量1001は、次に使用する給紙デッキの捌き処理を開始する基準となる残量を示しており、残量小1002は、使用する給紙デッキを、次に使用する候補の給紙デッキに変更する基準となる残量である。ここで、次に使用する給紙デッキとは、先に使用していた給紙デッキと同じサイズの用紙がセットされた給紙デッキのことである。制御部205は、先に使用していた給紙デッキと同じサイズの用紙がセットされた給紙デッキを認識して、当該給紙デッキを、次に使用する候補の給紙デッキとする。なお、次に使用する給紙デッキとして、同じサイズで、且つ、同じ種類の用紙がセットされた給紙デッキを選ぶようにしてもよい。
従来の印刷システムでは、使用中の給紙カセットにセットされた用紙の種類に関わらず、用紙の残量が捌き開始残量1001に達したことに従って、次に使用する給紙デッキのエアの捌き処理を開始している。
そのような印刷システムの場合、ジョブの実行によって給紙される用紙の中に、頻繁に給紙される用紙(第1の用紙)と、合紙や間紙等の挿入紙等のようにあまり給紙されない用紙(第2の用紙)がある場合に課題がある。
第2の用紙は、エアの吹き付けを開始してから実際に給紙されるまでの時間が長い。なぜならば、エアの吹き付けを開始した後、第2の用紙がセットされた給紙デッキの残量が残量小1002に達するまでの間、第1の用紙が連続して給紙され、その間第2の用紙は給紙されないからである。
このような場合、第2の用紙が実際に給紙されるまでの長い時間に、第2の用紙にエアが吹き付けられてしまい、第2の用紙が乾燥する。第2の用紙が乾燥すると、第2の用紙に印刷する際の定着性に影響を与えてしまう。
そこで、本実施形態に係る印刷システムは、エア給紙機構を有するシート収納部の切替をスムーズに行いつつ、用紙に長時間エアの吹き付けが行われることを防止する仕組みを提供することを目的とする。
具体的に、大容量給紙デッキから給紙される印刷ジョブの実行中に、その給紙デッキの用紙の残量が捌き開始残量1001に達した場合、制御部205は、次のように制御する。
制御部205は、その給紙デッキに第1の種類の用紙がセットされていれば、用紙の残量が捌き開始残量1001に達したことに応じて、次に使用する給紙デッキに対して捌き処理を開始するよう制御する。
一方、制御部205は、その給紙デッキに第2の種類の用紙がセットされていれば、用紙の残量が捌き開始残量1001に達したとしても、その時点では、次に給紙する給紙デッキに対して捌き処理を開始しない。制御部205は、用紙の残量が捌き開始残量1001に達した後、第2の種類の用紙が給紙されると判定したことを条件に、次に給紙する給紙デッキに対して捌き処理を開始する。制御部205は、第2の種類の用紙が給紙されるか否かを判定するために、図12に示す給紙前バッファ1401を使用する。この給紙前バッファ1401は、RAM208に用意され、制御部205によって管理される。図12は、連続する複数枚の用紙の給紙状況の一例を示している。399枚目の用紙は、給紙デッキから給紙済みであり、400枚目の用紙が給紙されているところである。そして、401枚目の用紙から410枚目の用紙の給紙が給紙バッファ1401に予約されている。
ここで、給紙前バッファ1401の使われ方を説明する。まず、制御部205は、各用紙に印刷すべき画像データをHDD209に準備する。そして、制御部205は、画像データの準備ができたことに応じて、その画像データを印刷すべき用紙の種類(第1の用紙または第2の用紙)や、用紙の給紙元を示す給紙予約を給紙前バッファ1401に投入する。一方で、制御部205は、用紙を給紙可能なタイミングになると、給紙前バッファ1401に先に投入された給紙予約から順に取り出し、取り出された給紙予約によって示される給紙元から用紙を1枚給紙する。このように給紙前バッファ1401を使用することによって、スムーズな給紙ができるとともに、画像データの印刷順を保つことができる。なお、給紙前バッファ1401は、10枚分の用紙の給紙予約を格納することができ、実際に給紙された用紙の給紙予約は給紙前バッファ1401から削除される。それによって、新たな給紙予約を格納できるようになる。つまり、給紙前バッファ1401に格納された給紙予約に従って給紙される用紙は、遅くとも、印刷装置が10枚の用紙を給紙するまでには給紙される用紙であると言える。
そして、制御部205は、給紙デッキにセットされた用紙の量が残量小1002に達した場合には、ジョブのために使用する給紙デッキを変更し、次の給紙デッキから用紙を給紙する。
このように、制御部205は、捌き開始残量1001をトリガとして、次の給紙デッキに対して捌き処理を行い、残量小1002をトリガとして次の給紙デッキから給紙することで、給紙処理のパフォーマンスの低下を防いでいる。ここで、捌き処理とは、積載されている用紙の上部側面からエアを吹き付けることにより、当該用紙を捌き、給紙ローラと用紙との間の摩擦抵抗を低減する処理を示す。これにより、実際に当該給紙デッキから用紙を給送する際には高速に給紙処理を実行することができる。なお、1003は、用紙無しの状態を示す。
具体的には、給紙デッキの積載する用紙の残量が捌き開始1001の残量(所定の残量)に達すると、次に給紙する予定の給紙デッキにおいて上記捌きファン機能をONに制御し、積載されている用紙にエアを吹き付ける。これにより、実際に用紙残量が1002に達して給紙デッキを切り替えて給紙動作を開始する際には、積載されている用紙が既に捌かれており、給紙ローラと用紙との間の摩擦抵抗が低減されている。そのため、高速に用紙を給送することができる。また、給紙ローラのみによって用紙を搬送する場合と比較して給紙口の給紙ローラの摩耗を抑えることができ、より長い期間、安定した給紙を行うことができる。
なお、図10は、給紙デッキの底を基準に用紙の残量を模式的に表したものである。実際には、給紙デッキに用紙の上面を給紙口に近付けるためのリフトアップ機構が設けられており、用紙をリフトアップした状態で上面から用紙が給紙される。そのため、制御部205は、リフトアップした高さを不図示のセンサによって検知し、リフトアップした高さに応じて各給紙デッキの用紙の残量を判定する。
<印刷ジョブ制御>
次に、図11を参照して、本実施形態における図8のシステム構成において、製本ジョブ等において、本文とは別に挿入紙(合紙、間紙)が入った大量の印刷ジョブが指定された場合の動作について説明する。なお、以下で説明する処理は、制御部205がROM207やHDD209に格納された制御プログラムをRAM208に読み出して実行することによって実現される。また、以下で説明する処理は、大容量給紙デッキが備えるCPUによって実現されてもよい。さらに、この実施形態では、スキャナ部201で読み取った原稿の画像をプリンタ部203で印刷するコピージョブを例に説明するが、外部I/F202を介してPC103から受信した印刷データに基づいて印刷を実行するプリントジョブに適用してもよい。
まず、印刷装置100の操作部204において、ユーザは、ジョブで使用する用紙のサイズや種類を設定する。また本実施形態では図12に示すように、本文とは別に、合紙などの挿入紙を挿入するよう指定され、挿入紙を挿入すべきページも指定されている。ここで、合紙とは、数量等を確認するために印刷物の間に挿入される紙を示す。図12の例では、出力用紙枚数が501枚以上のコピーが設定されかつ、3、6、・・・501ページには本文である第1の種類の用紙とは別に第2の種類の用紙として合紙が複数枚設定(本文に比べて少量)されている。
ユーザによる設定が終了すると、図11に示すS1101において、制御部205は、操作部204を介して印刷指示を受け付けたか否かを判定する。そして、印刷指示を受け付けると、制御部205は、ジョブを実行し、画像の印刷動作を開始する。
S1102で、制御部205は、1枚の用紙に印刷すべき画像の準備ができていれば、ユーザによって設定された用紙のサイズや種類に合致する用紙がセットされた給紙デッキから1枚用紙を給紙する。
S1103で、制御部205は、S1102で給紙された用紙がセットされた給紙デッキの用紙残量が、捌き開始残量1001に達したか否かを確認する。達していればS1106に処理を進め、達していなければS1104に処理を進める。
S1106で、制御部205は、用紙の残量が捌き開始残量1001に達した給紙デッキにセットされた用紙が第1の用紙(普通紙、または挿入紙以外の用紙)であるか否かを判定する。制御部205は、第1の用紙であると判定した場合にS1107に処理を進め、第1の用紙ではないと判定した場合にS1108に処理を進める。
S1107で、制御部205は、次に使用する給紙デッキの捌き処理を直ちに開始し、S1104に処理を進める。一方、S1108に処理を進めた場合、制御部205は、次に使用する給紙デッキの捌き処理をすぐには開始しない。S1108で、制御部205は、第2の用紙の給紙予約が給紙前バッファ1401に存在することを確認してから、次に使用する給紙デッキの捌き処理を開始するよう制御する。S1108で、第2の用紙の給紙予約が給紙前バッファ1401に既に存在していれば、制御部205は、直ちに、次に使用する給紙デッキの捌き処理を開始する。一方、S1108で、第2の用紙の給紙予約が給紙前バッファ1401に既に存在していなければ、制御部205は、給紙予約を受け付けるのを待って、次に使用する給紙デッキの捌き処理を開始する。そして、S1104に処理を進める。
そして、S1104で、制御部205は、S1102で給紙された用紙がセットされた給紙デッキの用紙残量が、残量小1002に達したか否かを判定する。制御部205は、達していると判定した場合にS1109に処理を進め、達していないと判定した場合にS1105に処理を進める。
S1109で、制御部205は、S1104で、用紙残量が残量小1002に達していると判定された給紙デッキを、次に使用する候補である給紙デッキに切り替える。そして、制御部205は、S1105に処理を進める。
S1105で、制御部205は、ジョブの全ページの印刷が終了したか否かを判定し、終了していないと判定した場合にはS1102に処理を戻し、終了したと判定した場合には処理を終了する。
このように制御することによって、エア給紙機構を有するシート収納部の切替をスムーズに行うことができる。また、用紙に長時間エアの吹き付けが行われることによって用紙が乾燥し、用紙に対するトナーの定着性が低下することを防止することができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (7)

  1. 複数のシート収納部を有する印刷装置であって、
    印刷ジョブに使用するシートの給紙元を、第1のシート収納部から当該第1のシート収納部と同じ種類のシートを収納している第2のシート収納部に変更する変更手段と、
    前記変更手段がシートの給紙元を変更する前に、前記第2のシート収納部に収納されているシートの捌き処理を実行するシート捌き手段と、
    前記第1のシート収納部及び前記第2のシート収納部に収納されているシートが第1の種別のシートである場合には前記第1のシート収納部に収納されているシートの残量が第1の量に達すると、該第2のシート収納部において前記シート捌き手段による前記捌き処理を開始させ、前記第1のシート収納部及び前記第2のシート収納部に収納されているシートが前記第の種別のシートよりも使用頻度が少ない第2の種別のシートである場合には前記第のシート収納部に収納されているシートの残量が前記第1の量に達した場合であっても、前記第2のシート収納部において前記シート捌き手段による前記捌き処理を開始させないよう制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1のシート収納部及び前記第2のシート収納部に収納されているシートが前記第2の種別のシートである場合には、前記第のシート収納部に収納されているシートの残量が前記第1の量に達し、かつ、前記第2のシート収納部に収納されているシートの給紙が予約登録されると、前記第2のシート収納部において前記シート捌き手段による前記捌き処理を開始するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記変更手段は、前記第1のシート収納部及び前記第2のシート収納部に収納されているシートが前記第1の種別のシートである場合と前記第2の種別のシートである場合との両方において、前記第1のシート収納部に収納されているシートの残量が前記第1の量よりも少ない第2の量になったことに応じて給紙元を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記第2の種別のシートは、前記印刷ジョブにおける指定に従って、複数の前記第1の種別のシートを用いた本文となる印刷物の間に挿入されるシートであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記捌き処理は、前記第2のシート収納部に収納されているシートにエアを吹き付ける処理であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 複数のシート収納部を有する印刷装置の制御方法であって、
    印刷ジョブに使用するシートの給紙元を、第1のシート収納部から当該第1のシート収納部と同じ種類のシートを収納している第2のシート収納部に変更する変更工程と、
    前記変更工程でシートの給紙元を変更する前に、前記第2のシート収納部に収納されているシートの捌き処理を実行するシート捌き工程と、
    前記第1のシート収納部及び前記第2のシート収納部に収納されているシートが第1の種別のシートである場合には前記第1のシート収納部に収納されているシートの残量が第1の量に達すると、該第2のシート収納部において前記シート捌き手段による前記捌き処理を開始させ、前記第1のシート収納部及び前記第2のシート収納部に収納されているシートが前記第の種別のシートよりも使用頻度が少ない第2の種別のシートである場合には前記第のシート収納部に収納されているシートの残量が前記第1の量に達した場合であっても、前記第2のシート収納部において前記シート捌き手段による前記捌き処理を開始させないよう制御する制御工程と、
    を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
  7. 請求項6に記載の印刷装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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