JP5903898B2 - アクティブマウント装置、それを搭載した車両、及びその製造方法 - Google Patents

アクティブマウント装置、それを搭載した車両、及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、トラックのエンジンなどの内燃機関を基台に固定し、内燃機関などの振動発生体の振動による油圧変動をプランジャのアクティブ制御によって低減するアクティブマウント装置、それを搭載した車両、及びその製造方法に関する。
一般的に、エンジンなどの内燃機関を基台に固定するエンジンマウント装置は、エンジン本体の姿勢が変化したりしないようにエンジンを車両基台に支持するものである。エンジンのアイドル時から全力走行時にわたる広いエンジン回転数域で発生するエンジンの振動が車体側へ伝達されることを防ぐと同時に、エンジンを回転させることにより発生するトルクや路面からエンジンへ伝達される振動を低減させる働きを持っている。
これらエンジンマウント装置の中に、アクティブマウント装置がある(例えば、特許文献1参照)。このアクティブマウント装置はラバーマウントを介して内燃機関を支持し、液体が封入されたマウント内部にプランジャとアクチュエータを備える。内燃機関からアクティブマウント装置に振動が伝わり、封入された液体に振動が伝わるので、その振動を感知し、アクチュエータを作動させ、プランジャを摺動させることによって、液体に伝わった振動を打ち消す。
しかし、従来のアクティブマウント装置には、防振領域内であっても、エンジンなどの内燃機関の固有振動数よりもやや高周波で比較的レベルの高い振動に対しては、充分に振動を低減しにくいという問題があった。また、マウントを直立に近い姿勢で使用しないとオリフィスに液が流れないため、傾斜状態では使用できないという問題もあった。さらに、外形が大きくなるという、車載上の問題もあった。
そこで、本発明の発明者らはそれらの問題点を比較的簡単な構造で解決するアクティブマウント装置を提案した(例えば、特許文献2参照)。このアクティブマウント装置について、図9を参照しながら説明する。このアクティブマウント装置10Xは、エンジン(振動発生体)1を車体(基台)2に防振支持している。そして、このアクティブマウント装置10Xは、ハウジング(主液室)11、ベローズ12X、減衰装置20、アキュムレータ30及び制御システム40を備え、ハウジング11とベローズ12Xとは連通部13を介して内部にオイルOLを満たして連通している。
エンジン1の起振力による振動変位は、接合部材14から、ベローズ12Xへと伝わる。このとき、ベローズ12X内で油圧振幅が発生し、それによる力が、主液室11を介して、車体2に伝達する。その伝達力がゼロに近づくように算出された信号と、プランジャ21の位置から検出した位置データとから制御システム40が減衰装置20を動作させて、プランジャ21の位置を連通部13に保持して、ベローズ12Xの油圧変動をキャンセルして、伝達力を低減する。
しかしながら、トラックなどの大型車両はディーゼルエンジンを搭載しているためエンジントルク変動も大きく、また、長距離仕様により、車体からの振動も大きい。そのため、図10の(a)に示すように、アクティブマウント装置10Xにx方向に力が加わると、x方向の剛性が低いベローズ12Xが壊れてしまう。よって、提案したアクティブマウント装置10Xのベローズ12Xを大荷重や衝撃から保護して、耐久性に優れるアクティブマウント装置が必要であった。
そこで、図10の(b)に示すように、ベローズの代わりにゴム15Yを用いたアクティブマウント装置10Yもある。しかし、このアクティブマウント装置10Yは、前述したとおりに、油圧変動に対してアクチュエータを作動させることにより低減し、油圧変動をほぼゼロにすることで、伝達力の変動成分をほぼゼロにすることを狙いとしているが、ベローズの代わりにゴム15Yを用いる場合は、y方向に加振力が加わったときに、ゴム15Yがx方向に変形して加振力が油圧変動に反映されずに、前述の制御がうまく作動しない。そのため、エンジン1の振動を抑制することが出来なかった。
特開平5―99263号公報 特開2003−240045号公報(特許4147783号)
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、剛性を高めて、耐久性を向上すると共に、変位方向の加振力の変動をそのまま油圧変動に反映することができるアクティブマウント装置とそれを搭載した車両を提供することである。
上記の目的を解決するための本発明のアクティブマウント装置は、主液室と、前記主液室と内部が連通し、液体で満たされたベローズとを備えると共に、前記主液室に、前記主液室と前記ベローズとの連通部を摺動するプランジャと、前記プランジャを摺動可能にするアクチュエータとを備え、振動発生体又は基台の支持体の一方に前記ベローズの一端を、他方に前記主液室の一端を接合して、前記振動発生体を前記基台に支持するアクティブマウント装置において、前記ベローズの外周面の少なくとも一部に弾性体を接合して構成される。
この構成によれば、ベローズの変位方向以外の方向の剛性を高めると共に、変位方向の加振力の変動がそのまま反映されたベローズ内の油圧変動を、プランジャの振動で打ち消し易くすることができる。
詳しくは、ベローズの外周面を弾性体で補強することで、剛性を高めて、変位方向以外の方向の衝撃や振動への耐久性を向上することができる。一方、ベローズが弾性体の内側にあるため、変位方向の加振力による弾性体の変位方向以外の方向への変形が少なくなるので、変位方向の加振力の変動が弾性体の変位によって逃げることなく、そのままベローズ内の油圧変動に反映され、アクティブ制御されたプランジャの摺動によりその油圧変動を打ち消すことができる。
また、上記のアクティブマウント装置において、前記弾性体を前記ベローズの外周面を覆うように形成すると共に、前記弾性体の内周面と前記ベローズの外周面とを接合して、前記ベローズと前記弾性体とを一体化すると、より剛性を高めることができる。
加えて、上記のアクティブマウント装置において、前記弾性体の外側に、前記ベローズの伸縮幅を限定するストッパーを備えると、上記の作用効果に加えて、ベローズの変位方向に強い衝撃が加わっても、ストッパーでその衝撃を吸収することができ、アクティブマウント装置の剛性をさらに高めることができる。特に、ベローズと弾性体とを加硫接着で接合したときに、振動発生体から大振幅がアクティブマウント装置に伝達されると、加硫接着で接合した接合部近傍の弾性体が破断する可能性があるが、上記の構成によれば、これを防ぐことができる。
また、上記の問題を解決するための車両は、内燃機関を上記に記載のアクティブマウント装置で防振支持して構成する。この構成によれば、内燃機関からの振動を低減すると共に、大荷重や衝撃に対して、耐久性が高い車両を提供することができる。
さらに、上記の問題を解決するためのアクティブマウント装置の製造方法は、上記に記載のアクティブマウント装置の製造方法であって、前記弾性体の内側に空洞を形成し、該空洞の内周面に前記ベローズの外周面を接合することを特徴とする方法である。この方法によれば、弾性体の内周面とベローズの外周面を加硫接着することにより、弾性体とベローズとを一体することができる。これにより、ベローズの剛性を補強すると共に、弾性体の変位で油圧変動が逃げてしまうことを防止することができる。
本発明によれば、剛性を高めて、耐久性を向上すると共に、変位方向の加振力の変動をそのまま油圧変動に反映することができる。また、ベローズの外周面と弾性体の内周面とを接合するだけでよく、容易に製造することができる。
本発明に係る第1の実施の形態のアクティブマウント装置を示した断面図である。 (a)は図1のII−IIの断面を示す断面図であり、(b)は(a)とは異なる図1のII−IIの断面を示す断面図であり、(c)は図1に示すアクティブマウント装置の別形態を示した図である。 図1に力作用したときを示した断面図であり、(a)にベローズの変位方向に大きな振動が加わった様子を示し、(b)にベローズの変位方向以外の方向から振動が加わった様子を示す。 図1のアクティブマウント装置において、アクティブ制御の有無を示した表であり、(a)に時間経過の油圧変動を示し、(b)に時間経過の伝達力を示す。 本発明に係る第4の実施の形態のアクティブマウント装置を示した断面図である。 本発明に係る第5の実施の形態のアクティブマウント装置を示した断面図である。 本発明に係る第6の実施の形態のアクティブマウント装置を示した断面図である。 本発明に係る第7の実施の形態のアクティブマウント装置を示した断面図である。 従来のアクティブマウント装置を示した断面図である。 従来のアクティブマウント装置に力が作用したときの断面図であり、(a)に図9のアクティブマウント装置にx方向の力が加わった様子を示し、(b)に図9のベローズをゴムに変えたアクティブマウント装置にy方向の力が加わった様子を示す。
以下、本発明に係る実施の形態のアクティブマウント装置、それを搭載した車両、及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、図9及び図10に示した従来のアクティブマウント装置と同一の構成及び動作については同一の符号を用いて、その説明を省略する。
ここで図中の横方向をx方向、ベローズの変位方向である上下方向をy方向とする。また、図面に関しては、構成が分かり易いように寸法を変化させており、各部材、各部品の板厚や幅や長さなどの比率も必ずしも実際に製造するものの比率とは一致させていない。
図1、及び図5〜7に示す本発明のアクティブマウント装置10、50、60、及び70は、エンジン(振動発生体)1を車体(基台)2に防振支持するアクティブマウント装置であって、ハウジング(主液室)11、ベローズ12、減衰装置20、アキュムレータ30及び制御システム40を備える。
このアクティブマウント装置10のハウジング11とベローズ12とは連通部13を介して内部にオイルOLを満たして連通し、この連通部13とプランジャ21との間に隙間を設け、ハウジング11とベローズ12との圧力を静的に釣り合わせてエンジン2の重量が、プランジャ21にかからないようにしている。
減衰装置20は、電磁コイル23a、23bに通電すると、永久磁石22a、22bと電磁コイル23a、23bとの間に電磁力が働き、この電磁力によりプランジャ21をy方向に移動可能な所謂ボイスコイルモータを備える。この減衰装置20はプランジャ21を動作させることができればよく、ボイスコイルモータに限定せず、ピエゾアクチュエータなどでもよい。
アキュムレータ30は、脈動吸収用で、エンジン1の重量がベローズ12内のオイルOL、及びオイル室31を介してダイヤフラム33へ伝わり、気体室32内に封入した気体の圧力でエンジン1の重量を支持する。このアキュムレータ30は、減衰装置20が動き易くすることができればよく、上記の構成に限定しない。
制御システム40は、コイル41とコア42とからなる差動変圧器と、力センサ43とを用いて、エンジン1の加振力によって発生したベローズ12内の油圧変動をゼロに近づけるように、コントローラ装置45が、サーボアンプ44を制御して、前述の減衰装置20を稼働する。
この制御システム40は、油圧変動をゼロに近づけるようにプランジャ21を制御することができれば、上記の構成に限定しない。例えば、力センサ43の代わりベローズ12内の圧力を検出するセンサを用いてもよい。
図1に示す、本発明に係る第1の実施の形態のアクティブマウント装置10は、上記の構成に加えて、天然ゴム、ブチルゴム、又はクロロプレンゴムなどのゴム状弾性材から形成される弾性体15を備える。この弾性体15を、内側に空洞を設けて形成して、弾性体15の内周面とベローズ12の外周面を、硫黄や過酸化物などからなる加硫剤により、加硫接着して、一体に形成する。
この実施の形態では、図2の(a)に示すように、弾性体15を円筒形のベローズ12の外周面に合せて中空円筒状に形成したが、エンジン1の加振力がそのままベローズ12の内部の油圧変動に反映され、且つベローズ12の剛性を、特にベローズ12の変位方向以外の方向からの作用に対して耐久性を向上することができれば、上記の構成に限定しない。好ましくは、図1に示すように、弾性体15のハウジング11と接合部材14との間の高さaと、弾性体15の内周から外周の幅bとの比率、つまり高さa/幅bの比率が大きくすると、より剛性を高めることができる。
また、この弾性体15は、例えば、図2の(b)に示すように、複数の弾性体15a〜15fをベローズ12の外周面に接合してもよく、一方で図2の(c)に示すように、ベローズ12の接合部材14と接合する端面も覆うように形成してもよい。
ベローズ12と弾性体15とを接合する際に、この実施の形態では、加硫接着を用いて
、ベローズ12の蛇腹状の外周面と、弾性体15の内周面との間を加硫剤が埋めるように接着しているが、ベローズ12と弾性体15とを接合することができればよく、上記の構成に限定しない。しかし、ベローズ12と弾性体15とがエンジン1からの加振力によって、一体に変動することが好ましい。
加えて、弾性体15の内周面をベローズの蛇腹状の外周面と隙間無く接合するように蛇腹状に形成してから接着してもよい。しかし、弾性体15の加工が容易であること、また、ベローズ12への加硫接着も容易であることから、弾性体15の内周面との間を加硫剤が埋めるように接着することが好ましい。
この構成によれば、図10の(a)に示すベローズのみの場合と比べて、図3の(a)に示すように、弾性体15をベローズ12の外周に設けることで、剛性を高めることができ、ベローズ12の変位方向以外の力が作用しても、特に、ベローズ12の剛性が低いx方向に力が作用しても、ベローズ12が壊れずに、アクティブマウント装置10の耐久性を向上することができる。
また一方で、図10の(b)に示すゴムのみの場合と比べて、図3の(b)に示すように、弾性体15の内周面に、ベローズ12の外周面を接合するので、ベローズ12の変位方向であるy方向からの加振力で、弾性体15がx方向へ変形せず、エンジン1の加振力をベローズ12内の油圧変動にそのまま反映することができる。
次に、本発明に係る第1の実施の形態のアクティブマウント装置10の動作について、説明する。エンジン1の起振力による振動変位が、接合部材14から、ベローズ12と弾性体15へと伝わる。前述したように、ベローズ12の剛性を高めるために弾性体15をベローズ12の外周に接合しても、その変動変位はそのままベローズ12内の油圧変動に反映する。
ベローズ12内で発生した油圧振幅による力が、ハウジング11を介して、車体2に伝達する。その伝達力を力センサ43で検出し、その信号をコントローラ装置45に入力し、伝達力が0に近づくようにコントローラ装置45で計算された出力信号をサーボアンプ44に入力する。
一方で、コイル41とコア42とからなる差動変圧器でプランジャ21の位置を検出し、検出した位置データをサーボアンプ44に送る。それらの信号を基にサーボアンプ44が減衰装置20を動作させて、プランジャ21の位置を連通部13に保持して、伝達力を低減する。
このアクティブ制御の結果を図4に示す。図4の(a)に示すように、本発明のアクティブマウント装置10は、エンジン1の加振力による変動をそのままベローズ12の内部の油圧変動に反映して、その油圧変動をゼロに近づけることができ、その結果、図4の(b)に示すように、車体2へと伝達される伝達力を低減することができる。
本発明は上記のようなアクティブ制御を行うことができればよく、各装置11、12、20、30、及び40は、周知の技術のものを用いることができる。例えば、ベローズ12は、比較的軟らかく(ばね定数が低い)固有振動数よりもやや高周波で比較的レベルの高い振動に対しても、充分に追随して大きく伸縮させることができればよく、材質などは問わない。また、このプランジャ21とベローズ12と連通部13の形状は円状に限らずに、多角形状でもよい。この場合は、弾性体15の内周面をベローズ12の形状に合わせて形成するとよい。
次に、本発明の第2の実施の形態のアクティブマウント装置50について、図5を参照しながら説明する。アクティブマウント装置50は、第1の実施の形態のアクティブマウント装置の構成に加えて、弾性体15の外側に、少なくとも弾性体15と同等の剛性を有するストッパー51を備える。加えて、一体に形成したベローズ12と弾性体15のy方向の高さよりも、ストッパー51を長く形成し、接合部材14にストッパー51に接触せずに、一体に形成したベローズ12と弾性体15にのみ接触する加振部材52を備える。
このストッパー51と接合部材14との間には隙間Lを設け、この隙間Lを、一体に形成したベローズ12と弾性体15との許容変位となるように構成する。この許容変位である隙間Lは、前述したアクティブ制御でゼロにすることができる油圧変動分であり、一体に形成したベローズ12と弾性体15との体積変動分を示す。
また、このストッパー51は、エンジン1などから一体に形成したベローズ12と弾性体15との許容できる範囲外の衝撃力が加わってときに、その衝撃力がベローズ12と弾性体15とに伝わらないように、ハウジング11と接合部材14との間でその衝撃力を支えることができればよく、上記の構成に限定しない。好ましくは、衝撃力を吸収することができるゴム状弾性体で形成すると、大きな振幅や衝撃力を受けても振動とそれによる騒音を吸収できるのでよい。
図5に示す実施の形態では、ストッパー51をベローズ12と弾性体15のy方向の高さよりも長く形成したが、接合部材14とストッパー51との間に隙間Lを設けることができればよく、上記の構成に限定しない。さらに、ストッパー51を、弾性体15に接触しないよう隙間を設けて配置すると、ベローズ12と弾性体15がエンジン1の加振力により、変位した際に、ストッパー51と接触することが無くなるので、油圧変動が変化してしまうことを防止することができる。
図5の構成によれば、アクティブマウント装置50及び60に強い衝撃力が加わっても、ストッパー51がその強い衝撃力を、一体化したベローズ12と弾性体15へ伝えることがないので、アクティブマウント装置50の耐久性を向上することができる。
特に、エンジン1の始動、又は停止時の大振幅により、ベローズ12と弾性体15とを接合している加硫接着の近傍の弾性体15が破断する可能性がある。図5に示す構成であれば、アクティブマウント装置50がアクティブ制御により、制御することができないその大振幅を、ストッパー51で規制することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態のアクティブマウント装置について、図6を参照しながら説明する。図1で説明したアクティブマウント装置は、エンジンと車体との間にハウジングとベローズとが直列に配置されていたが、この実施の形態のアクティブマウント装置60は、ハウジング61とベローズ62を、連通部63の近傍で、L字になるように配
置されるので、アクティブマウント装置60の高さを低くすることができる。
そのため、エンジン1と車体2との間隔を狭めることができ、エンジン1を含めた配置スペースを小さくすることができる。ハウジング61とベローズ62の配置がL字型になるだけで、その他の構成は同じになり、その動作も同様であるため、第2の実施の形態にも適用することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態のアクティブマウント装置70について、図7を参照しながら説明する。なおアキュムレータについては図示していないが、実際は図1の構成同様に設けてある。図7に示すように、アクティブマウント装置70を傾斜した車体2に配置し、ハウジング71が平らな面71bと71cとを少なくとも有するように形成する
図1に示すアクティブマウント装置では、ハウジングのベローズの変位方向の面を車体2と接合していたが、この実施の形態では、図7に示すように、ベローズ12の変位方向の面71aではなく、ハウジング71のベローズ12の変位方向と直交する方向の面71bを車体2と接合する。
また、その面の反対側のハウジング71の面71cにボール、ローラ等を用いたスライド機構72を介して、L字型に形成されたスライド部材73を移動自在に取り付ける。このスライド部材73の一端を、ベローズ12を加振するように固着する。
エンジン1による振動変位により、スライド機構72によってスライド部材73が図面の斜め方向にスライドし、アクティブマウント装置70に振動変位を加える。振動変位が加わったアクティブマウント装置70の動作は前述した動作と同様である。
一体に形成したベローズ12と弾性体15にはエンジン1からの起振力のみが入力されるので、よりエンジン1の振動をよりアクティブに低減することができる。さらに、アクティブマウント装置70を小型化することができる。この構成は、第2又は第3の実施の形態にも適用することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態のアクティブマウント装置80について、図8を参照しながら説明する。この実施の形態のアクティブマウント装置80は、図1に示すアクティブマウント装置のアキュムレータに換えて、図8に示すように、ハウジング11内に液圧調整部81を備え、液圧調整部81として、ハウジング11の内部をダイヤフラム83によって、液体室82と気体室84とに仕切り、そのダイヤフラム83をハウジング11とベローズ12との連通部13の反対側、つまり車体2側に配置する。
この構成によれば、ハウジング11の内部をダイヤフラム83により、液体室82と気体室84とに仕切ることにより、従来のアキュムレータと同様の効果を得ることができると共に、プランジャ21の下部にダイヤフラム83を配置することで、ダイヤフラム83による圧力変動低減効果を効き易くすることができる。そのため、エンジン1からの振動を低減する際の減衰装置20の減衰運動を円滑に動作させることができる。
また、アキュムレータを取り外すことが可能となり、車両にアクティブマウント装置80を搭載した際に周囲と干渉することなく、省スペース化を実現することができる。この構成は、第2〜第4の実施の形態にも適用することができる。
上記のアクティブマウント装置10、50、60、70、及び80を搭載し、エンジン1を防振支持された車両は、エンジン1の振動を低減すると共に、振動に対する耐久性を上げることができる。
また、上記のアクティブマウント装置10、50、60、70、及び80は、ハウジング11を車体2側に、且つベローズ12をエンジン1側に配置しているが、それらアクティブマント装置の上下を入れ替えて、ハウジング11をエンジン1側に、且つベローズ12をエンジン1側に配置してもよい。
加えて、上記のアクティブマウント装置10、50、60、70、及び80はエンジン1などの内燃機関を支持することに限らず、振動を発生する振動発生体を、振動発生体を支持する基台に固定するマウント装置すべてに適用できるものである。
本発明のアクティブマウント装置は、ベローズを大きな振動や変位方向以外の方向からの振動から保護し、振動を低減すると共に、高い耐久性を実現することができるため、特に筒内圧力が高くエンジントルク変動も大きいディーゼルエンジンを搭載したトラックなどの車両に利用することができる。
10、50、60、70、80 アクティブマウント装置
11、61、71 ハウジング(主液室)
12、62 ベローズ
13、63 連通部
14 接合部材
15 弾性体
20 減衰装置
30 アキュムレータ
40 制御システム
81 液圧調整部

Claims (4)

  1. 主液室と、前記主液室と内部が連通し、液体で満たされたベローズとを備えると共に、前記主液室に、前記主液室と前記ベローズとの連通部を摺動するプランジャと、前記プランジャを摺動可能にするアクチュエータとを備え、振動発生体又は基台の支持体の一方に前記ベローズの一端を、他方に前記主液室の一端を接合して、前記振動発生体を前記基台に支持するアクティブマウント装置において、
    前記ベローズの外周面を覆う弾性体を備え、その弾性体と前記ベローズとが、その弾性体の内周面と前記ベローズの外周面とが接合した状態で一体化してなり、
    前記弾性体の外側に配置され、前記ベローズの伸縮幅を限定するストッパーを備えることを特徴とするアクティブマウント装置。
  2. 前記支持体及び前記ベローズの間に介在し、前記ベローズの伸縮方向の振動で前記ベローズ及び前記弾性体のみを加振する加振部材を備える請求項1に記載のアクティブマウント装置。
  3. 内燃機関を請求項1又は2に記載のアクティブマウント装置で防振支持することを特徴とする車両。
  4. 請求項1又は2に記載のアクティブマウント装置の製造方法であって、前記弾性体の内側に空洞を形成し、該空洞の内周面に前記ベローズの外周面を接合し、前記ベローズの外側に前記ベローズの伸縮幅を限定するストッパーを配置することを特徴とするアクティブマウント装置の製造方法。
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