JP5903198B2 - 平行押えピンセット - Google Patents

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Description

本発明は、物作りを行う作業現場で、大きさや形状の異なる様々な微細な部品等を掴み取り、移送し、定められた取付位置に装着する等の組み立て作業を行う際に用いる、相対する挟持面同士を常に平行状態に維持しつつ、物体を真横から掴むことができるピンセットに関するものである。
ピンセットは、日常生活や、医療、精密工業等、広い分野で、直接指先で掴むことが出来ないほどに小さい物体を掴むのに必要な挟持具である。そのため、用途に応じて様々な形状、大きさ、あるいは材質の異なるピンセットが市販され、広く普及している。また、さらに便利なピンセットとすべく、様々なピンセットが考案されている。
従来技術としては、対向する一対の把持部を閉接することにより角柱状部品を把持するピンセットであって、一方の把持部の先端が内側に突出した曲面状をなし、他方の把持部の少なくとも先端の内側が平坦状をなすことを特徴とするピンセット(例えば、特許文献1参照)が存在している。
特開2006−7380号公報(特許請求の範囲の欄、発明の詳細な説明の欄、及び図1〜図5を参照)
通常ピンセットは、一対の腕をV字形に形成し、用いた板材の弾力性と、V字形を形成したその角度によって生まれるバネ圧によって挟持部の開閉操作の繰り返しを可能にした単純な構造でありながら、小さな物体を掴むのに大変便利な挟持具である。
しかしながら、近年ピンセットを用いる精密機器の組立作業を例にとると、機器を構成する部品そのものの小型化、取付場所の緻密化(密集化)、作業手順の複雑化、さらに限られた狭い作業スペースでの組み立てなど、作業そのものがより細かな作業となっており、既存のピンセットでは作業上、不便さを覚える機会が多くなってきた。
例えば、
(イ)球体を掴むと、ピンセットの前方へ勢いよく弾き飛ばし、その回収に手間取り、時には紛失してしまうことがある。
(ロ)掴んだ手の力を何かの拍子で弛めると、掴んだ物体を落下させてしまう。
(ハ)ピンセットを折り曲げ、全長を短くすることができないため、限られた作業スペースでの部品の取り付け、取り外しが困難である。
などが挙げられ、通常のピンセットにおいては、当たり前のことばかりであるが、不便だと感じることが多い。
そこで、これら当たり前だと考えている従来のピンセットに対する概念にとらわれず、作業をする上で、より使い易く便利なピンセットを提供することが課題である。
前記解決しようとする課題の(イ)に挙げた、掴んだ物が掴んだ拍子に弾け飛ぶ現象(以下、この現象を単に「ハジキ」という。)はどのような場合に多発するのか、その事例を挙げると、最も多いのが物を掴んだ際の力の加え過ぎ、即ち必要以上の挟持圧を加えた場合であり、次に掴む物体の形状が球体や円柱等、その外形が丸い物を掴む場合に多く発生する。
そして、このハジキの発生する原因は、一対の腕をV字形に形成するピンセットの形状そのものに由来していると言っても過言ではない。
即ち、V字形を形成した両腕は加えられた挟持圧により、円弧を画きつつ、両腕の形成角度を狭める動き(以下、回動という)によって、被挟持物の両側面を挟む掴み方であり、この回動を伴う挟持では、物の真横を挟み付けることが原理的に難しい。
また、さらに強い力が両腕に加わると、挟み付けた物との接点を境に、力の逃げ場をこの両腕に求め、両腕は共に内側へと歪み、その結果掴んだ物を前方へ押し出す力として働く。
このように直線的な一対の腕をV字形に形成したピンセットにあっては、相対する挟持面同士を平行状態に維持し続ける挟持ができない点がハジキの発生要因だと考えられる。
このハジキが起こる様子を模式図である図1に示す。
図1(a)は、V字形を形成した通常のピンセットで球体を掴む様子を示し、左右の挟持面が球体と接する接点X、及びYと球体の中心点Oの3点が一直線上に並ばず、球体の底部に挟持圧が加わる様子を表し、図1(b)はさらに強い挟持圧により両腕が共に内側へ歪み、球体を弾き飛ばした様子を表している。
そこで、このハジキを防ぐには、物体を掴む、その掴み方を根底から変えざるを得ず、ヒントにしたのは拍手をする時の腕、肘、そして手のひらの動きである。
通常のピンセットは、相撲の土俵入りに見られる、手のひらから腕の付け根までを真っ直ぐに伸ばし、この一直線に伸ばした両腕を、弧を描きながら体の前方へ動かし腕の振りの勢いで手のひら同士を密着させて音を出す。
一方、拍手をする際は、予め両手の手のひらを平行に構え、手首をほぼ直角に折り、肘を曲げた状態にして胸前で手のひら同士を直線的な水平移動により面衝突させて音を出す。
この拍手をする動作を、そのまま物を掴む動作に置き換えることを思い付き、先ず腕の振りはどうであれ、肘関節の働きにより手のひら同士を面衝突させる力の伝達方法に着目し、ピンセットに応用することとした。
即ち、物を掴む挟持部と、掴むために力を加える把持部とを分離形成後、再び両部を接続する際の接続方法に肘関節の働きが担えるように工夫したものである。
本発明の第1発明は、請求項1に記載した通りの平行押えピンセットであり、次のようなものである。
図2に示すように、挟持部とV字形を形成する把持部とをそれぞれ分離形成後、再び両部を接続し、一体化を図るピンセットにおいて、この接続を図る把持部に垂直軸を設け、この垂直軸を囲むように穴開けを施し、回転自在とした角柱、円柱、あるいは球体等の接続ブロック(以下、この接続ブロックを関節コロという)を介して、左右の挟持部と接続を図る構造により、両把持部がおりなす角度に対し、その形成角度にとらわれず、左右の挟持部の配置形態を自由に設定ならしめ、挟持操作に伴う把持部の回動を、関節コロのクランク機能により直動作用として挟持部に伝達する仕組みにすることで、被挟持物の真横の挟み付けを可能にせしめ、ハジキが防止できる平行押えピンセットである。
前記請求項1に記載したように、拍手の動作における腕を振りまわす動きは、肘関節を自由に曲げることができる機能により、肘を通し、直線的な動きとして手首まで伝わる。
次に両手のひら同士を常に平行に維持し、そのまま手のひら同士を直線的に面衝突させる動きが必要となる。同時に、ピンセットにおいては、さらに強い力が加わっても挟持面同士の平行状態が崩れず、余分な力を逃がす工夫が合わせて必要である。
そこで、本発明の第2発明は、請求項2に記載した通りの平行押えピンセットであり、両挟持部の間に、新たに1本の柱を追加装備し、この柱を中心に左右の挟持部と連結する方法を工夫することで、挟持部の平行状態を維持しながらの挟持も、余分な力を逃がす逃げ道の役目も果たす機能を合わせ持つ機構を挟持部に持たせたものであり、次のようなものである。
先ず、追加装備した柱によって、何故両挟持部が常に平行状態を保つことができるのか、その原理機構を模式図の図3にて説明する。
模式図の図3(a)に示す通り、左右の挟持部1、2の中間に柱を設け、この柱(以下、センター支柱3という。)を中心にトンボの羽休めのように左右を一対とした両腕(以下、連結板4という。)を一定の距離をおいて2段構えに配置し、この2対、計4枚の同一寸法の連結板4を介して挟持部1、2との連結を回動自在の固定方法により接続を図った構造であり、センター支柱3の2対の連結板4の取付位置E、F、並びに挟持部1、2への連結板4の取付位置A、B、C、Dを合わせた計6ヶ所の点A、B、C、D、E、Fを直線で結ぶと、センター支柱3の2点の連結板4の取付位置間を中心軸(E−F)として、挟持部1、2との取付点4点との間には、左右にそれぞれ平行四辺形ABFE、及びCDFEが形成され、その結果左右に形成された平行四辺形の共通の一辺E−Fのそれぞれの対辺A−B、及びC−Dの両辺は必ず平行となる仕組みである。この左右に平行四辺形を形成する計6点のみを直線で結んだ様子を図3(b)に示す。
また、図3(a)に示した挟持部1、2の外側面に示した黒三角の印P、Qは、把持部に加えられた挟持圧が関節コロを介して力が加わる位置を表し、矢印は力が加えられた際に移動する方向を表すものである。
この矢印の方向が示すように、P、Q点に加えられる挟持圧は、左右の挟持部1、2を平行状態に維持しながら物体の真横を挟み付け(以下、平行押えという。)、しかもセンター支柱3を平行押えピンセットの根元方向へ移動させる力としても働くため、強い力が加わろうと、両挟持部1、2の平行状態を崩さずに挟持することが可能となる(以下、図3(a)に示す機構を挟持部の平行押え機構という。)。
さて、この挟持部の平行押え機構により、拍手をする動作の手のひら同士を面衝突させることが可能となった。
次に、この挟持部の平行押え機構に挟持圧を加える把持部と接続し、一体化を図る上で注意すべき点は、両部の水平保持、すなわちピンセットを横から見た場合に把持部に対し、挟持部の先端が上を向いたり、下を向いたりせず、常に直線的な水平状態を保持する必要がある。
すなわち、挟持部1、2と把持部5とを分離形成するピンセットにおいては、両部を再び接続する際に、挟持する、しないに拘わらず、挟持部1、2の先端が上を向いたり、下を向いたりせず、常に把持部5と挟持部1、2とが横からみて直線に、すなわち水平状態に保持されなくてはならない。
そこで、挟持部1、2の外壁面に上から下へと垂直方向に掘り溝7を施し、この掘り溝7に把持部5に垂直に設けた固定軸11(図4を参照)に装着した回転自在な角柱、あるいは円柱状の関節コロの端面を嵌め込み、挟持部固定用ネジ(ビス)23を用いて垂直に接続することで、両部の安定した水平保持を図ることとした。
以上、これまで拍手をする動作に準じた、物の掴み方を請求項1及び、請求項2を通じて説明してきたが、この掴み方がハジキの防止手段として有効な手段であるか、ここで改めて球体の挟持を例にとり、模式図の図4で説明する。
図4は球体を平行押え機構により挟持した様子を表し、球体の真横を挟み付ける、即ち両挟持面との接点X、及びYと球体の中心点Oの3点が一直線上に並ぶ挟持形態である。
また、挟持により把持部5の回動を伴う形成角度の変化が生じても、挟持部1、2を把持部5との間に、クランク機能を発揮する関節コロ6(図では円柱を用いた例を示す。)を介して接続しているため、両挟持部1、2には安定した直動圧が掛かり、しかも把持部5から挟持部1、2へと強い力が加えられても、4枚の連結板4を通じ、センター支柱3を平行押えピンセットの根元方向に押し下げる力として働き、両挟持部1、2の平行状態が容易に崩れることがないため、被挟持物である球体を弾き飛ばすことが防止できる有効な手段であると確信するに至った。
次に、前述の解決すべき課題の(ロ)に挙げた、手の力を弛めても掴んだ物を落とさず、そのまま保持することができるピンセットにすることである。
その解決手段は端的に言い表すなら、挟持した時点で、挟持に伴う機械的な動きを停止し、その停止状態を固定することに他ならない。
そこで、挟持操作をすると、どの部分がどのように移動するかに着目すると、把持部5に加えられた力は、関節コロ6を介して挟持部1、2に伝達され、挟持部1、2はピンセットの内側、すなわち両挟持部1、2の中央へ押され移動する。同時に、平行押え機構を構成するセンター支柱3は、ピンセットの根元方向へ移動する。
であるならば、この移動する2つの動きを同時に止めることが可能な機構を新たに付与することが課題の解決手段となるものと考え、新たに発明した第3発明は、請求項3に記載した通り、挟持に保持機能を持たせた平行押えピンセットであり、次のようなものである。
挟持に伴い2つの移動、すなわち両把持5が中央に向かう水平移動と、センター支柱3が根元方向に向かう前後移動とが起こり、この異なる2つの移動を活用し、両移動が交差する部分に制止機構を備えたものである。この制止機構を説明するにあたり、ピンセットを根元方向から見た把持部と挟持部との接続位置における断面構造を図解することとし、その様子を模式図である図5に示す(図5では、挟持部2側に丸棒シャフト8を固定配置)。
先ず、図5に示すように挟持部1、2の移動状態そのものを伝達するシャフト(以下、丸棒シャフト8という。)を、片側の把持部5の接続位置から中央に向け、センター支柱3をくぐり抜ける長さまで突き出す。
次に、この丸棒シャフト8とセンター支柱3とを連結するものが必要で、ネジ部が頭部から突き出し、横腹には丸棒シャフト8が通り抜ける穴を設けた円柱(以下、固定シリンダー9という。)を用意し、同時に頭部のネジに嵌合するネジ径より大きめの外径を持つナット(以下、固定ナット10という。)も合わせて用意する。
さらに、センター支柱3に長穴貫通加工が必要で、センター支柱3の側面に丸棒シャフト8が通り抜けられる幅で、天面からは固定シリンダー9が配置できる幅で、センター支柱3が、挟持に伴う移動距離に相当する長さを有する貫通長穴をそれぞれの両面に施す。
ここで、固定シリンダー9をセンター支柱3の天面に開けた垂直長穴2に挿入し、同時に横腹の貫通穴24に片側の挟持部から突き出した丸棒シャフト8が貫通状態となるようにして連結を図る。
また、センター支柱3の天面から突き出たネジ部に固定ナット10を装着し、固定ナット10底面がセンター支柱3の天面に完全に接触しない寸前の状態までネジ込む。このようにして組み上げると、固定シリンダー9が前述の2つの移動の交点に配置されることとなる。
挟持開始と共に、把持部5は中央に向け移動し、把持部5の片側の関節コロ6に接続された丸棒シャフト8も固定シリンダー9の貫通穴24に串刺し状態のまま、向かい側にある挟持部1の把持部5との接続位置に向け突き進む。その間進行を妨げる障害物は何も存在しない。
一方、センター支柱3も根元方向に移動を開始するが、この時固定シリンダー9の頭部に装着した固定ナット10の一部分が前後に首振りするため、センター支柱3の天面をこする程度に接触するものの、こちらも障害を受けずに移動する。
何れもセンター支柱3の縦、横両面に施した抜き穴21、及び22が円滑な移動を助け、そのため固定シリンダー9自体は全く動かない。
そして、物を掴むと、丸棒シャフト8もセンター支柱3も同時に動きを停止する。その時に固定ナット10を指で回すと、固定シリンダー9は丸棒シャフト8に横腹部を貫かれているため、身動きができず、ネジの働きにより、固定シリンダー9を巻き上げ、丸棒シャフト8を吊り上げる力が働く。
同時に固定ナット10の底面はセンター支柱3の天面を押し付ける力が働き、センター支柱3の動きを完全に止めてしまう。
すなわち、物を掴んだ状態を保持することとなる。
次に、前記解決すべき課題の(ハ)に挙げたように、枡のように周囲が立ち上がっている形状の底部に部品を取り付けようとしても、掴んだピンセットの長さが邪魔をし、作業ができない場合がある。
そこで、ピンセットの全長を折り曲げ、短くすることによって、狭いスペースでも作業ができるピンセットにすることを目指した。
本発明の第4発明は、請求項4に記載した通りの平行押えピンセットであり、次のようなものである。
挟持部1、2の先端が上を向く(以下、跳ね上げという。)ように、平行押え機構を構成する挟持部1、2を跳ね上げることによって全長を短くし、狭い場所でもピンセットの取り回しが楽にできるようにしたものである。
この挟持部1、2の跳ね上げは、物を掴む前でも、物を掴んだ状態であっても、ほぼ直角に至るまで跳ね上げ、すなわち折り曲げることが可能で、しかもその角度も自分の手で自由に調節できるものである。
構成は、図6に示すように、把持部5に回転自在な関節コロ6を装着し、この関節コロ6を介して挟持部1、2と接続を図るが、この関節コロ6に球体を用いることで、跳ね上げを可能にせしめ、請求項2に記載した平行押え機構を構成する挟持部1、2にベアリング12を装着し、関節コロ6として採用した球の表面が直接このベアリング12の内輪に接する構造とすることで、挟持圧が加えられた状態、すなわち物を掴んだ状態であっても角度を変えられるようにし、またセンター支柱3の天面にツマミ(以下、角度可変用ツマミ13という。)を取り付け、この角度可変用ツマミ13(図7を参照)を指で根元方向に引き下げる力を加え、挟持部1、2を跳ね上げる仕組みである。
さらに、関節コロ6に採用した球の周囲にトーションバネ14を装着し、挟持部1、2の先端が常に下向きになるようにテンションを加え、その一方で把持部5にこのテンションを受け止めるストッパーピン15を装着することで、把持部5と平行押え機構を構成する挟持部1、2とが無負荷時において常に水平状態を保持できるようにしたものである。
前記請求項4に記載した挟持部1、2を跳ね上げることができるピンセットにあっても、物を掴んだら掴んだ状態を保持したい場合がある。
そこで、本発明の第5発明は、請求項5に記載した通り、物を掴み挟持部1、2の先端を上方に向け、跳ね上げた状態であっても、物を掴んだ状態を保持することができる平行押えピンセットであり、次のようなものである。
前記請求項4に記載した内容に加え、前記請求項3に記載した通りの掴んだ物をそのまま保持することができる機構をそのまま組み合わせたものである。図5に示した模式図との相違点は、図6に示す通り、挟持部1、2と把持部5との間に用いる関節コロ6を球体に変える必要があることに加え、丸棒シャフト8を直接この球体に溶接固定しないと、回転動作が加わるため、強度的に耐えられず改善を加えた。
なお、図中の固定ナット10は、角度可変ツマミ13を兼ね、締め付けると平行押え機構を構成するセンター支柱3の天面を押さえ、同時に丸棒シャフト8を吊り上げる力が働き、例え挟持部1、2の角度が変わろうともその締め付け効果に何ら変わりはない。
なお、本発明の平行押えピンセットは、いずれも挟持部と把持部とをそれぞれ分離形成後、両部を接続し一体化を図る構造である。
そのため、両部間の接続と水平保持の確保が必要となる反面、挟持部並びに把持部の形状や材質を変えられるメリットがある。例えば、把持部においては、その根元をV字形からU字形とすることも可能であるし、材質についても金属にとらわれず、プラスチックや竹など、バネ圧が得られるものであればどのような材質を用いることもできる。同様に挟持部においては、耐薬品性、あるいは電気的特性を加味したフッ素系樹脂やセラミック等への材質変更や挟持物の形状に合わせ、最も挟持物の挟持に適した形状にする等、挟持部の交換も可能である。
なお、本発明に係わる全ての挟持部は、物を掴まずして挟持圧を加えた際に、相対する挟持面同士が完全に密着できるように、両挟持部の胴部の内壁部を共にえぐり取り、挟持部の先端、すなわち実際の物を掴む挟持面のみが互いに突き出る形状としたことにより、万力での挟持と同じように、根元方向に懐の深い空間が確保されるため、被挟持物の形状によって挟持に障害となる部分を空間スペースに逃がした掴み方など、挟持箇所の選定幅が広がるメリットは無論のこと、挟持面のみに力が加わるため、何より強固で確実な挟持を可能にした弾き現象を防止する挟持部を有する平行押えピンセットとなる。
本発明に係る平行押えピンセットは、上記説明のような構成を有するので、以下に記載する効果を奏する。
(1)請求項1によれば、挟持部と把持部とを接続する際、関節コロを介して接続することで、クランク機能が付与され、把持部の回動を伴う挟持圧は直動圧として挟持部に加えられ、しかも左右の挟持部の配置角度を自由に変えることが可能であるため、掴んだ物を弾き飛ばすことが殆んどない力の加え方ができる。
(2)請求項2によれば、挟持部の平行押え機構により、左右の挟持部は、常に自動的に挟持面同士が平行状態に維持され、被挟持物の真横を挟み付ける挟持方法となるため、掴む物の大きさや形状に左右されず、掴んだ物を弾き飛ばすことなく安心して掴むことができる。
(3)請求項3によれば、物を掴んだ状態を保持することができるため、例えば、掴んだ部品をいざ取り付けようとした時に、その前になすべきグリースや接着剤の塗布、あるいはワッシャやパッキングの装着などの作業のし忘れに気付いた際、し忘れ作業を入れ込むことも、あるいは当初より部品を保持状態にし、掴む手の力に神経を使わずして取り付け先に移送もできる。
(4)請求項4によれば、挟持部の角度を90°付近まで跳ね上げることができるため、例えば作業スペースが狭く、ピンセットの全長が長いために根元部が障害物に当る場合や、掴んだ部品などをその部品の取付方向にその角度を変えたい場合、あるいは周囲が壁のように立ち上がった底面に部品を取り付けたい場合などにおいても、ピンセットの挟持部を折り曲げ、取り回しスペースを小さくすることで、作業を容易にすることが可能となる。
(5)請求項5によれば、挟持部で掴んだ物もその跳ね上げ角度をも同時にその状態を保持できるため、狭い作業スペースでの作業を容易にするばかりではなく、例えば指先で掴めない程の小さなネジを底面はもとより、側面や天井面にネジ込み固定をする作業をする際に、予め微細ネジを保持した状態で取付先のネジ穴部に移送し、もう一方の手によってドライバーを操作し、ネジ頭部の締め付け作業をするなど、両手を用いる作業においては、より利便性を発揮できる。
従来のピンセットで球体を掴むと発生するハジキの様子を示した説明図である。 本発明の平行押えピンセットの一実施例であり、把持部に円柱状の関節コロを設け、この関節コロを介して挟持部と接続し、挟持部の平行押えを可能にしたピンセットの完成斜視図である。 本発明の平行押えピンセットの平行押え機構の一実施例を示すものであり、(a)は物体の挟持前の状態を示す概略正面図、(b)は常に両挟持が平行状態となる原理を説明する原理説明図である。 本発明の平行押えピンセットに採用した挟持部の平行押え機構により物体を挟持した際の状態を示す平行押えピンセットの概略正面図である。 本発明の平行押えピンセットにおける保持機構で、挟持部と円柱状の関節コロを装着した把持部との接続位置における断面を示す要部拡大断面図である。 挟持部の跳ね上げ機構と、掴んだ物をそのまま保持する保持機構とを兼ね備えた平行押えピンセットの挟持部と把持部との接続位置における要部拡大断面図である。 本発明の一例である挟持部の跳ね上げ機構を設けた平行押えピンセットの完成概略斜視図である。 先端形状の異なったピンセットを表したもので、(a)は通常のピンセットの概略斜視図、(b)は挟持部の先端形状を折り曲げ加工した改造ピンセットの概略斜視図である。 本発明の平行押えピンセットにおいて、挟持部の平行押え機構を生み出す糸口となった2つの四角形の一辺をくくり付け、両脇から力を加えると、くくられた辺が下方へ移動する様子を表した要部拡大正面図である。
微細なネジ、ワッシャ、ベアリング、ステンレス球などの部品を使用し、ピンセットを用いて組立作業をしていると、これらの部品を掴もうとすると、前方に弾き飛ばしてしまい、探してもなかなか見つからなく、回収すら困難となる場合が多い。
そこで、先ずはこの弾き現象を抑える方法を考えることとした。弾き現象が起こる原因については、前記解決するための手段について図1を用いて、その発生メカニズムを説明した如く、誰もが挟持の仕組み自体に問題があることを承知している。
その問題点は挟持に至る把持部の動き方、すなわち回動を伴う挟持圧のかけ方にあり、物の真横を挟み付けることができない点にある。
そこでこの挟持の仕方を、拍手をする時のように、手のひら同士を平行に構え、その状態で、体の胸前へ向け、手のひらを左右から合わせるようにすれば解決できると考え、具体的な機構を作成することとした。
以下に、本発明の平行押えピンセットの発明に至ったプロセスと具体的な実施例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施例〕
市販されている細長い1枚の板材をV字形に折り曲げた、極くありふれた安価な金属製ピンセットを何本も入手し、物を掴む挟持面の表面をヤスリで溝の形状を変えたり、溝の深さや間隔を変えてみたり、またラジオペンチや卓上バイスを用いて、先端部の角度や形状を折り曲げ加工により改造を行う等、それぞれその効果を確かめながら加工を加えて見た。
その結果、完璧だとは言えないものの、ハジキの発生をかなり減少させることができるピンセットに改造することができた。
この改造ピンセットのスケッチ図を図8に示す。なお、図8(a)は改造前のピンセット、図8(b)は改造後のピンセットを表している。
図8(b)に示した本改造品は、先端から4〜5cmの所で両先端部を1cm程内側に折り曲げ、その後さらに上方に向けて再び折り曲げたことにより、左右の挟持面同士がほぼ平行になるように折り曲げたものである。
この改造品による物を掴む様子をつぶさに観察すると、左右に施した挟持面の表面に刻み込んだ溝加工の効果は殆んどハジキの防止に役立たず、何ら挟持面を加工せずとも、相対する挟持面同士が掴んだ物の大きさで平行に並んだ状態であれば、かなり強い挟持圧を加えたとしても掴まれた物の移動が起こらないことが見て取れ、物を掴むには物の真横を挟み付けることがハジキ防止の最良の手段であるとの結論を得るに至った。
また、この改造ピンセットで物を挟まず、カチカチと挟持面同士を密着させる開閉操作を繰り返すと、その様子は偶然にも手を叩く、すなわち拍手をする動作とそっくりであることに気付き、このことが本発明の大きなヒントとなった。
拍手をする際には、先ず両腕の肘を内側に曲げ、両手首を体の前方へ向けて折り曲げ、しかも手のひら同士を平行に構え、その状態のまま手のひら同士を素早く面衝突させて音を出す。
この両腕から両手の手のひらに至る動作を、物を挟み付ける動作に応用することとした。
そこで、両腕を肘関節により折り曲げ、肘から手首に至る動きと、手首を直角に折り曲げ、手のひら同士を平行に構え、両手の手のひらを面衝突させる動きとに分けて考えることとし、先ず、両腕に相当するピンセットの把持部に肘関節を設け、上腕と前腕との折り曲げを自在にし、そして肘からの力を手のひらに相当する挟持部に伝える機構の試作に取り組んだ。
ところが、試作図面の作成中に、上腕と前腕とを結ぶ肘の関節自体の大きさを大きくすることで、前腕に相当する部分をこの関節自体に持たせ、しかも関節の外表面を手のひらの反対面、すなわち手の甲に直接当てることの方が上腕に加えた力をより素早く、効率良く手のひらに伝達できることに気が付いた。
〔第2実施例〕
次に実施したのは、請求項1に記載した通りのピンセットであり、挟持部と把持部とをそれぞれ分離形成後、再び両部を接続し、一体化を図ったピンセットであり、根元はV字形を形成するものの、そこから延びた把持部の両腕間がおりなす角度にとらわれず、この把持部の両腕と接続を図る左右の挟持部の角度をそれぞれ自由に設定することができるように、人間の肘に相当する、折り曲げることも、力の掛かる方向も同時に変えることが可能な関節部を両把持部の挟持部と接続を図る箇所に備えたピンセットを試作した。
この試作したピンセットの完成スケッチ図を図2に示す。
V字形の根元を形成する両把持部5の先端近くに把持部5を構成するバネ板の板厚の中央に天面から底面に至るまで固定軸11を装着するための垂直穴を開け、側面には、この垂直穴を中心とした四角形の抜き窓16を設ける。同時に把持部5に施した垂直穴の穴径より若干大きな穴を中心部に施し、抜き窓16の高さに相当する長さと、抜き窓16の横幅より若干小さ目の直径を有する円柱(以下、これを円柱状関節コロ6という)を別途用意する。
同時に、この関節コロ6には円柱高さの中央から直角に中心穴に向け、挟持部固定用ネジ(ビス)23が嵌合するネジ切り加工を施す。
また、この関節コロ6の直径は把持部5の板厚より大きな径とすることが重要で、挟持部1、2の外側面と把持部内壁との間に隙間を確保し、この隙間が挟持部1、2、もしくは把持部5のそれぞれ角度変化が生じても両部の接触を回避する有効な空間となる。
さらに、図2に示したように、関節コロ6に円柱を用いたが、円柱に限定する必要はなく、例えば、四角柱や六角柱、あるいは球体など、その中心部に穴開けが可能で、把持部5の板厚より大きく、挟持部1、2と接続するネジ切り加工ができるものであれば、その形状は特に問わないものである。
ここで、把持部5の側面に設けた抜き窓16に別途用意した関節コロ6を配置し、この関節コロ6の中心穴を串刺しするように、リベットあるいはネジ等の軸棒を天面から底面までを貫通するように挿入し、把持部5に固定する。
この固定に用いたリベットやネジが固定軸11となり、この固定軸11に装着された関節コロ6は回転自在であるため、この関節コロ6と接続した挟持部1、2もその角度を自由に変えられることとなる。
そこで、挟持部1、2との接続位置を中心に把持部5の先端方向には、突き出し長さが調節できるネジ棒25を、根元方向には押しバネ18を装着することにより、挟持部1、2を挟持に最適な角度に固定することが可能となり、例えば被挟持物の大きさに準じた両挟持部1、2の角度を平行となるように固定すると、その被挟持物の真横の挟み付けが可能となり、ハジキの発生を著しく少なくすることができる平行押えピンセットとなる。
以上のように、把持部5に固定軸11と関節コロ6を用い、人間の肘に相当する関節部を設けたことにより、挟持の際に把持部5に加えた回動を伴う挟持圧の向きを変え、直動圧として挟持部1、2にその力を加える機能を持ち得た。
そこで、今度は拍手をする際の両手の手のひら同士を面衝突させる動き、すなわち、左右の挟持面同士の平行状態を維持しつつ、物の真横を挟み付けることができる機構の試作に取り組んだ。
〔第3実施例〕
この機構を考えるにあたり、左右の挟持部1、2を2本の角棒に見立て、様々な連結棒や連結板4、あるいは連結方法を用いて、両棒の平行維持を図る方法を試みたが、満足のできる機構ができず、次々と棒や連結板4の数を増やしていった。
そして4本の角棒19と4枚の連結板4を使って、同じ大きさの四角形を2つ作り、この四角形を連結した時、思いがけぬヒントを得るに至った。
先ず、同じ長さの2本の角棒19を縦に平行に置き、同じ長さの2枚の連結板4を用いて上辺、下辺となるように横に配置し、それぞれ両端近くに連結穴を同じ寸法間隔で開け、接続箇所をいずれも回転自在な固定方法によって四角形を形成する。この四角形と全く同じ寸法と組立方法によってさらにもう一つ四角形を作り上げる。
そして、これら2つの四角形を並べて置き、隣接する角棒19同士を紐で括りつけ、括った2本の棒のそれぞれの対辺に当る角棒に左右から内側に向けて力を加えると、括られた2本の棒は上方、あるいは下方に移動するものの、この力を加えた対辺同士は上・下の位置ずれは生じても、平行状態が維持されることが確認され、この2つの平行四辺形を形成する連結機構そのものが問題解決の大きな糸口となった。
この試作した連結機構の模式図を図9に示す。
〔第4実施例〕
次に実施したのは、前記実施例3により得られた左右の挟持部1、2が常に平行状態を維持できる原理機構に改良を加え、同時に請求項1に記載した把持部5との一体化を図り、ハジキが防止できるピンセットになるか確認することとした。
この試作したピンセットは、請求項2に記載した通りのピンセットであり、構成は大別すると、常に相対する左右の挟持部1、2の挟持面同士を平行状態に維持することが可能な機構(平行押え機構)を設けた挟持部1、2と、挟持に伴うV字形の根元を形成する把持部5の両腕が円弧を画く回動圧を、固定軸11とこの固定軸11に装着した回転自在な関節コロ6によって、人間の肘に相当する加える力の方向を変える機能を備えた把持部5とで構成されるものである。
ここで、図3(a)を参照しながら挟持部1、2の平行押え機構について説明すると、左右の挟持部1、2の中間に1本のセンター支柱3を設け、このセンター支柱3を中心に、このセンター支柱3から挟持部1、2とを結ぶ左右を一対とした連結用の連結板4を二対、一定の間隔をおいて2段構えに配置し、この二対、計4枚の同形状、同一取付穴ピッチの連結板4を介して左右の挟持部1、2との連結を回動自在の固定方法により、連結を図った構造である。
この時、4枚の連結板の端を左右の挟持部1、2と連結を図る際の挟持部1、2の取付位置は、センター支柱3の二対の連結板4の取付間隔と同じ取付間隔で、しかも取付位置も左右の相対する同位置とすることが必要である。
ここで、2段構えに配置した二対の連結板4の取付間隔を線で結び、1本の軸として考えると、この軸の長さと同じ長さの取付間隔で、全て同一寸法の取付穴ピッチを持つ4枚の連結板4とによって連結された挟持部1、2との間には、この連結されたそれぞれの固定位置を、同様に線で結ぶとセンター支柱3の軸を中心に左右の挟持部1、2との間には、両側にそれぞれ平行四辺形が形成される。このため、センター支柱3の軸を共通の軸とすることで、それぞれの対辺となる左右の挟持部1、2は常に平行状態が維持される仕組みである(図3(b)参照)。
ここで、分離形成された左右の挟持部1、2自体の形状について守るべき点がある。
それは新たに設けたセンター支柱3が左右の挟持部1、2の中間に配置されるため、このセンター支柱3を回避して挟持面同士を密着させる必要があり、そのため配置したセンター支柱3が占める幅寸法の半分に相当するより、若干大きな寸法の長さで共に内側に突き出した挟持面を形成する挟持部1、2にする必要がある。
また、側面には、把持部5と接続を図る貫通穴を設け、さらに挟持部1、2と把持部5とを分離形成し、その後再び両部を接続するピンセットであっては、挟持部1、2の先端部が上を向いたり、下を向いたりせず、必ず挟持部1、2と把持部5とが横から見て水平状態に保持する必要がある。
そこで、挟持部1、2の外側面の把持部5との接続位置に垂直に掘り溝7を設けることが両部の水平保持を図る上で、有効且つ容易な手段となる。
その理由を、図4を参照しながら把持部5との接続方法と合わせて説明する。
平行押え機構を構成する挟持部1、2の外側面に垂直に設けた掘り溝7部の開口部である両角部分に、把持部5の先端付近に垂直に設けた固定軸11に装着した円柱状の関節コロ6の側面部がこの掘り溝7の間口を跨ぐように接触させ、挟持部1、2内壁面から挟持部1、2に設けた接続穴にネジを貫通するように挿入し、円柱状関節コロ6に施したネジ切り部にネジ先をネジ込み、挟持部1、2と円柱状関節コロ6とを接続し固定する。
このように、挟持部1、2の掘り溝7の開口部に円柱状関節コロ6の柱状側面が喰い込む固定方法であるため、挟持部1、2と把持部5とは共に垂直状態を確保した接続がなされ、その結果、挟持部1、2の先端が上下に傾斜することなく、両部の水平保持がなされることとなる。
また、前述の挟持部1、2の平行押え機構を構成する4枚の連結板4を用いてセンター支柱3の天面と挟持部1、2の天面、それぞれ天面同士を連結したが、この連結位置は底面と底面、あるいは天面と底面との両面同時に連結され、さらにセンター支柱3と挟持部1、2に加工を加え、高さ方向の中間位置同士を連結する方法などでも構わない。
また、図4においては、挟持にともないセンター支柱3がピンセットの根元方向へ移動するが、連結板4の取付角度を逆方向、すなわち2対の連結板4を逆V字状となるように配置し、センター支柱3の移動を前方へ移動させる方法でも構わない。
以上のように挟持部1、2と把持部5とを接続し、一体化したピンセットを用いて、大きさの異なる抵抗やコンデンサー、あるいは金属球による挟持テストを試みたところ、大きさや形状が変わろうと、左右の挟持部1、2では、常にこれらの真横を挟み付けすることができ、強い力を把持部5に加えてみたが、センター支柱3を根元方向に押し下げる力として働き、挟持部1、2同士の平行状態が維持でき、被挟持物をハジキ飛ばすことはなく、満足できる結果が得られた。
〔第5実施例〕
次に実施したのは、解決すべき課題の(ロ)に記載した掴んだ物を掴む手の力を弛めて落下させたり、組立用の部品を掴んだ後に、作業手順のミスに気付き、一旦掴んだ部品を解離せざる得ない場合等において、挟持状態をそのまま保持できる機能(以下、保持機能という)を付与できるなら、さらに便利なピンセットになると考え、試作に取り組んだ。
試作したピンセットは請求項3に記載した挟持部1、2の保持機能を有するピンセットであり、前述請求項1、および請求項2に記載した平行押え機構を構成する挟持部1、2と人間の肘に相当する円柱状関節コロ6を介して接続された把持部5と一体化したピンセットにおいて、物を掴む動作によって左右の挟持部1、2は物に向かって移動し、同時にセンター支柱3はピンセットの中央を根元方向に直線的な移動をもたらす。
また、両腕を持つ把持部5においては、平行押え機構により、常に平行状態にある両挟持部1、2に設けた接続穴に把持部5に装着した回転自在な円柱状関節コロ6と接続を図った瞬間に把持部に加えた回動を伴う挟持圧は、挟持部1、2に対して直角に働く力となる。すなわち、把持部5の両腕に加えられた力は、相対する互いの挟持部1、2の接続位置に向かう直線的な水平移動をもたらす。
そこで、センター支柱3が移動する前後移動と水平移動(左右移動と言うこともできる)とが交差する交点に、通常の挟持操作においては、両移動をやり過ごし、いざ物を掴み、掴んだ物を保持したい時に、両移動を停止した状態で固定できる機構を設けたものである。
その構造は図4、図5に示すように、把持部5を形成する両腕の内の片腕を利用し、固定軸11に装着した円柱状関節コロ6と挟持部1、2とを接続するための挟持部固定用ネジ23の頭部を長く伸ばし、把持部5に加えられた力によって移動する距離を忠実に伝達するガイド棒である丸棒シャフト8をピンセットの中央に位置するセンター支柱3をほぼ横切る長さまで伸ばす。これは、把持部5の動きに準じたセンター支柱3に伝達するための延長シャフトとなる。
しかも、この丸棒シャフト8は、水平移動はするが、前後移動はしないため、前後移動するセンター支柱3にとっては、その移動を停止する固定棒となり得るものである。
ここで、丸棒シャフト8とセンター支柱3とを連絡するための新たな部品、すなわちネジが頭部に突き出し、胴部には丸棒シャフト8が貫通できる穴を設けた円柱である固定シリンダー9を用意し、同時に頭部のネジのネジ径に合わせ、ほぼセンター支柱3の天面の幅に相当する径を持つナットである固定ナット10も合わせて用意する。
次に、センター支柱3に加工が必要で、センター支柱3が前後移動する長さに応じた固定シリンダー9が挿入できる幅を持つ抜き穴(垂直長穴21)を天面から底面に至るまで施し、一方、側面にも丸棒シャフト8に接触しない幅で同様に水平長穴22を施す。
加工を終えたセンター支柱3の天面の長穴に固定シリンダー9を垂直に降ろし、その時固定シリンダー9の胴部に設けた貫通穴24に丸棒シャフト8が通り抜ける状態、すなわち固定シリンダー9を串刺しにしてセットする。また、この固定シリンダー9の頭部のネジ部がセンター支柱3の天面から突き出ており、なおかつ、固定ナット10で締め付けた時に天面を押し付けることができる状態にあるかを確認する。そして、以上の組み込みが終了したら固定ナット10を弛める。この状態で挟持操作をすると、センター支柱3が前後移動しても、また丸棒シャフト8が水平移動しても、何ら障害を受けず円滑な移動がなされ、物を掴み、その掴んだ状態を保持する時には、固定ナット10を指で回すと固定シリンダー9は、丸棒シャフト8を吊り上げ、丸棒シャフト8はセンター支柱3の側面に設けた抜き穴(水平長穴22)の両サイドの天井面に橋渡しされた状態で固定され、一方、上方からは固定ナット10の底面がセンター支柱3の天面を押し付ける結果、丸棒シャフト8とセンター支柱3が固定される仕組みである。
また、固定ナット10を弛めれば当然のことながら保持機能は解除されるものである。
〔第6実施例〕
次に実施したのは、前記解決すべき課題(ハ)に記載したピンセットの全長が長過ぎ、限られた作業スペースでの取り回しができない、あるいは掴んだ部品を指定の取り付け先へその方向を変更することができないというような場合でも作業を可能にするため、挟持部1、2の角度を上向きに跳ね上げられる機構を設けることによって解決を図ったものである。
試作したピンセットは、請求項4に記載したとおりのもので、請求項1に記載したように把持部5と挟持部1、2との接続を図る際、人間の肘に相当する関節コロに円柱を用いたが、この円柱に変えて球体を採用することに加えて、平行押え機構を構成する両挟持部1、2の外側面に設けた掘り溝7に変えて、ベアリング12を埋め込むように装着し、しかもこのベアリング12の内輪を形成する穴径に球状関節コロ17の球表面で蓋をするように密着させた状態で挟持部1、2を接続することにより、挟持部1、2の角度を自由に変えられることは無論のこと、例え挟持するために強い力が加えられた物を掴んだ状態であってもその角度を自由に変えることができるピンセットである。
また、図7に示すように無負荷時(ピンセットに挟持圧を加えない状態)における挟持部1、2と把持部5との水平保持を可能にするために、トーションバネ14を球状関節コロ17に採用した球の周りに装着し、バネの両端を平行押え機構を構成する挟持部1、2と把持部5の両腕とにそれぞれ連結を図り、横から見て挟持部1、2と把持部5が一直線上に水平となる位置に挟持部内壁から挟持部1、2の根元付近の天面、もしくは先端付近の底面のどちらかに向け、突き出るようにピンを取り付けることにより、挟持部1、2の先端が下向きに回動するバネ圧を受け止め、水平を保つ構造である。
なお、このトーションバネ14の働きにより、挟持部1、2の角度を上方に向けた指の力を弛めると、元の水平状態に戻る仕組みであり、この指の力を加える角度可変用ツマミ13をセンター支柱3の天面に設けた構成である。
〔第7実施例〕
次に実施したのは、前記実施例6に記載した挟持部1、2の角度を上方に跳ね上げることのできるピンセットであって、さらに手の力を弛めても掴んだ物も、その跳ね上げた角度をも保持することができるピンセットの試作に取り組んだ。
試作したピンセットは、図6にその挟持部1、2と把持部5とを接続する位置の断面図を図示したように、請求項5に記載したピンセットであって、前記実施例6にて試作した挟持部1、2の跳ね上げ機構に、実施例5にて詳細を説明した物を掴んだその状態を保持する機構とを合わせて一体化したものであり、挟持に伴う把持部5の移動する距離に応じた把持部5の片腕と連動する丸棒シャフト8と固定シリンダー9と固定ナット10により平行押え機構を構成するセンター支柱3の天面との間の連絡を図り、固定ナット10の締め付けによって、例え挟持部1、2の角度が変わってもその物を掴んだ状態そのままに固定できるようにしたものである。
但し、試作を通じ、挟持部1、2の角度を変化させ、なおかつ保持するために固定ナット10で締め付け、そして弛めたりする操作を繰り返すと、やがて丸棒シャフト8を球状関節コロ17に、ネジ込みによる接続をしたネジが弛んでしまうことが判り、挟持部1、2の角度変動に動じない強固な丸棒シャフト8の装着が必要であると学習したため、その装着方法をつぎのような構造とした。
先ず、把持部5の片腕に取り付ける球状関節コロ17に丸棒シャフト8を、ネジ込みによる接続ではなく、直接溶接することで一体化し、一方の丸棒シャフト8の先端が挟持部1、2に装着したベアリング12の内輪穴をくぐり抜け、さらにセンター支柱3に挿入されている固定シリンダー9の胴部に設けた貫通穴をくぐり抜け、センター支柱3の側面に設けた長抜き穴をほぼ突き抜ける直前まで丸棒シャフト8を通し終わった後に、丸棒シャフト8に接続された球状関節コロ17を把持部5に設けた円形の抜き窓16に配置し、同時に把持部5の天面から球状関節コロ17の中心穴に固定軸11を挿入し、把持部5との固定を図ったところ、装着した丸棒シャフト8は繰り返しの挟持操作によっても何ら影響を受けず、水平移動を保持する際の固定軸11としての役目を果たすことができるようになった。
また、この弛み防止を図るために用いた丸棒シャフト8の径は、ピンセットの外側から中央へ向けた装着方法であるため、真っ直ぐな同一径とせざるを得ない。そのため、この丸棒シャフト8が通り抜け、水平移動する挟持部1、2の固定を丸棒シャフト8に予めEリング装着用の溝切りを施し、E−リング20を嵌め込むことで固定する方法に変更して試作を行った。
例えば、ラジオペンチなど、ピンセット以外の手作業用工具、あるいは医療器具などに物の真横を挟み付ける機構を応用することができる。
1・・・・挟持部
2・・・・挟持部
3・・・・センター支柱
4・・・・連結板
5・・・・把持部
6・・・・円柱状関節コロ
7・・・・掘り溝
8・・・・丸棒シャフト
9・・・・固定シリンダー
10・・・・固定ナット
11・・・・固定軸
12・・・・ベアリング
13・・・・角度可変用ツマミ
14・・・・トーションバネ
15・・・・ストッパーピン
16・・・・抜き窓
17・・・・球状関節コロ
18・・・・押しバネ
19・・・・角棒
20・・・・E−リング
21・・・・垂直長穴
22・・・・水平長穴
23・・・・挟持部固定用ネジ(ビス)
24・・・・固定シリンダー横穴(貫通穴)
25・・・・ネジ棒

Claims (5)

  1. 一対の挟持部とV字形を形成する把持部とをそれぞれ分離形成、把持部の両腕左右の挟持部を設け、一体化したピンセットであって、関節コロを、両把持部を形成する把持部先端近くの側面に施した抜き窓に設け、把持部を構成する板材の板厚端面の中央部を天面から底面までを結ぶ固定軸によって、前記関節コロの中心穴を貫通するように回転自在にし、この関節コロを介して左右の挟持部接続し、関節コロによって、直線的な挟持圧に変えることができるクランク機能を把持部に持たせ左右の挟持部のそれぞれの角度を自由に変える把持部先端方向に突き出し長さが調節できるネジ棒を設け、根元方向には押しバネを両把持部に設け、挟持部の角度を自由に設定可能としたことを特徴とする平行押えピンセット。
  2. 対峙する左右の挟持部の中間に1本のセンター支柱を設け、センター支柱から両挟持部とを結ぶための左右を一対とした連結用の連結板を二対、一定の間隔をおいて2段構えにセンター支柱の天面に設け、該連結板4枚は共に同一寸法の取付穴間隔とし、それぞれの連結先となる左右の挟持部にあっても、この二対の連結板の固定間隔と同一左右が対峙する同位置に、いずれも回動自在連結、左右の挟持面同士が常に自動的に平行状態が維持される挟持部の平行押え機構を装備したことを特徴とする請求項1に記載の平行押えピンセット。
  3. 持部の平行押え機構センター支柱、両把持部に設けた関節コロの内の片側の関節コロに、挟持部と接続を図るネジの頭部をシャフト状に長く伸ばした形状の丸棒シャフト装着し、前後移動と水平移動との移動が交差する位置に丸棒シャフトとセンター支柱との両者を連結させ、動きを固定するための連結金具、兼固定金具として機能する胴部に丸棒シャフトが通り抜けることが可能な横穴と、頭部にネジ部が突き出た円柱状の固定シリンダーを、センター支柱の天面から底面中央部の長抜き穴に設け、固定シリンダーの横穴を丸棒シャフトが水平になるように配置し、頭部のネジ棒には、丸棒シャフトをセンター支柱固定ナットで固設し、前後移動するセンター支柱には、センター支柱自体の移動にともなう固定シリンダーと丸棒シャフトの衝突を回避するための縦・横両面に移動距離に相応した長抜き穴を穿設したことを特徴とする請求項2に記載の平行押えピンセット。
  4. 平行押え機構を構成する挟持部の角度を変える把持部に球状の関節コロを装着し、左右の挟持部の外側面にはベアリングを設け、球状関節コロの球面がベアリングを構成する内輪の軸穴に接、挟持部の平行押え機構を構成するセンター支柱の天面に角度可変用ツマミを設け、跳ね上げ状態から元の水平状態に戻すための手段として、トーションバネを関節コロの周囲に装着し、バネの両端をそれぞれ挟持部と把持部とに固定し、常にバネ圧によって挟持部の先端が下を向くようにテンションを加え、その一方で把持部内壁からこの挟持部を受け止めるストッパーピンを設け、挟持部と把持部とが元の水平状態に復帰する機構を合わせ持ったことを特徴とする請求項2に記載の平行押えピンセット。
  5. 請求項2に記載の平行押え機構は、把持部に、球状の関節コロ、左右の挟持部の外側面にはベアリングを設け、球状関節コロの球面がベアリングを構成する内輪の軸穴に密着させて両部接続し、挟持部の先端を上方へ向けた跳ね上げを可能にせしめる機能と、掴んだ物を、そのまま掴んだ状態を保持できる機能を持たせる挟持部の平行押え機構を構成するセンター支柱と、両把持部に設けた関節コロの内、片側の球状関節コロからセンター支柱をほぼ横切る長さの丸棒シャフトを設け、把持部がピンセットの中央に向かい、左右に移動する動きに連動する伝達用シャフトと前後移動と左右移動との移動が交差する位置に丸棒シャフトとセンター支柱との両者を同時に停止させ、動きを固定するための連結金具、兼固定金具として機能する胴部に丸棒シャフトが通り抜けることが可能な横穴と、頭部にネジ部が突き出た円柱状の固定シリンダーをセンター支柱の天面から底面までをくり抜いた中央部の長抜き穴に設け、固定シリンダーの横穴を丸棒シャフト配置し、頭部のネジ棒には、丸棒シャフトに、固定ナットを装着し、この跳ね上げ状態から元の水平状態に戻すための手段として、トーションバネを関節コロの周囲に設け、バネの両端をそれぞれ挟持部と把持部とに固定し、把持部内壁からこの挟持部を受け止めるストッパーピンを装着し、挟持部と把持部とが元の水平状態に復帰する機構前後移動するセンター支柱は、丸棒シャフト自体の移動にともなう固定シリンダーと、丸棒シャフトとの衝突を回避するための縦・横両面に移動距離に相応した長抜き穴を設け、丸棒シャフトの移動と、センター支柱の移動を同時に停止させ、固定することを可能にせしめる機構を設けたことを特徴とする平行押えピンセット。
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