JP5900069B2 - 栓体および飲料容器 - Google Patents
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Description
(1)栓本体
栓本体110は、図1、図5および図9に示されるように、主に、円筒壁部111、雄ネジ部112、半椀壁部114および立壁部115から構成される。
蓋体120は、図1および図5に示されるように、主に、蓋本体121、蓋カバー122、弾性突起部123、一対の連結片142および係止部材130から構成される。
蓋本体121は、図5に示されるように、平面視において略D字形状(円切片形状)を呈している。なお、栓体100が閉状態となっているとき、平面視において、蓋本体121の円弧部分はヒンジ機構部側の反対側すなわち栓体100の正面側に位置し、直線部分はヒンジ機構部側すなわち背面側に位置している。また、図示はしていないが、蓋本体121の天壁部は側面視において、ヒンジ機構部側の反対側からヒンジ機構部側に向かうに従って下方に傾斜しており、立壁部115をほぼ隙間なく覆っている。また、蓋本体121の側壁部は平面視において、立壁部115をほぼ隙間なく囲っている。また、蓋本体121の円弧部分には一対の窓部(図7参照)が形成されている。この窓部には、後述する係止部材130の係止爪133が外側から内側に向かって挿通されている。
蓋カバー122は、平面視において略H字状を呈しており、蓋本体121の上面の一部、側面の一部およびヒンジ機構部140の側面を覆う。また、平面視において、蓋カバー122の正面側の凹部には係止部材130の一部が収容され、蓋カバー122の背面側の凹部にはヒンジ機構部140の一部が収容される。
弾性突起部123は、ゴムやエラストマー等の弾性材料から成形されており、図5に示されるように、蓋本体121の裏側の略中央付近から突起している。この弾性突起部123は、係止爪133が係止爪受容部115bに差し込まれているとき、すなわち蓋体120が閉状態であるとき、図3および図9に示されるように栓本体110の貫通孔113を閉塞する。
連結片142は、蓋本体121の後端に形成されており、後述の通り、下部外装部材150のヒンジ連結部141と共にヒンジ機構部140を構成する。なお、この連結片142には、ヒンジピン(図示せず)が挿通される貫通孔が形成されている。
係止部材130は、図1、図5および図9に示されるように、主に、本体部131、操作凹部132、係止爪133および係止爪付勢機構(図示せず)から構成されている。
下部外装部材150は、略切頭円錐形状の部材であって、図9に示されるように、主に、本体部151およびヒンジ連結部141から構成される。そして、この下部外装部材150は、図2および図9に示されるように、栓本体110の円筒壁部111の上部を囲うように配置される。なお、かかる場合、栓本体110の立壁部115は、側面視において下部外装部材150の上面よりもほぼ上に位置することとなる。
ヒンジ機構部140は、図5、図7および図8に示されるように、主に、ヒンジ連結部141、一対の連結片142およびヒンジピン(図示せず)から構成される。なお、ヒンジ機構部140は、連結片142の貫通孔とヒンジ連結部141の貫通孔とが連通して一つの連続した貫通孔が形成されるようにしてヒンジ連結部141を一対の連結片142で挟み込んだ状態で、その貫通孔にヒンジピンが挿通されることにより形成される。
先ず、容器200の所望の飲料を注ぎ入れる。
(1)
本発明の実施の形態に係る栓体100が容器200に装着されて飲料容器300とされた場合、その飲料容器300の使用者は、通常、ヒンジ機構部140の反対側が手前になるように容器200を把持して、係止部材130を操作することになる。つまり、その使用者は、係止部材130を奥側から手前側にスライドさせることになる。本願発明者が知る限り、このような係止機構を有する栓体100は今日までに提案されたことがない。したがって、本発明によれば、上述のような栓体100を待ち望む人達の要求に応えることができる。
本発明の実施の形態に係る栓体100では、蓋体120が栓本体110に係止されるとき、係止部材130が側面視において斜め下方に向かって移動する。このため、使用者は、蓋カバー122を押すだけで栓本体110に対して蓋体120を係止することができる。
本発明の実施の形態に係る栓体100では、蓋体120が栓本体110に係止されているとき、係止部材130の本体部131の天面および外周面、蓋本体121の露出部分121aおよび蓋カバー122の天面および外周面には段差がなく、滑らかな平面および湾曲面を形成している。その一方、栓本体110に対する蓋体120の係止が解除されたとき、本体部131の天面および外周面が、蓋本体121の露出部分121aおよび蓋カバー122の天面および外周面よりも上側および正面側に突出し、その結果、本体部131の天面および外周面と、蓋本体121の露出部分121aおよび蓋カバー122の天面および外周面とに段差が生じる。本願発明者が知る限り、このような形態変化を生じる係止機構を有する栓体100は今日までに提案されたことがない。したがって、この本発明によれば、このような栓体100を待ち望む人達の要求に応えることができる。
本発明の実施の形態に係る栓体100では、側面視において蓋本体121の天壁部が立壁部115をほぼ隙間なく覆い、平面視において蓋本体121の側壁部が立壁部115をほぼ隙間なく囲っている。このため、この栓体100には、ほとんど無駄な空間が存在しない。したがって、この栓体100は、比較的小型化されている。
本発明の実施の形態に係る栓体100では、立壁部115において係止爪受容部115bが貫通孔113に向かって膨らんでいる。このため、貫通孔113から立壁部115の半円部分に向かう飲料は、係止爪受容部115bによって立壁中央部115aに向かうように整流される。したがって、例えば、運動後に使用者が急いで飲料を飲もうとする場合であっても飲料が使用者の口から漏れだしにくい。
本発明の実施の形態に係る栓体100では、操作部が、凹部として形成されていると共に平面視において栓体100の略中央部に配置されている。このため、この栓体100では、使用者が飲料容器300を鞄に入れて持ち歩く場合であっても、鞄の中で操作部(操作凹部132)に外力がかかりにくい。したがって、この栓体100は、鞄での持ち運び時において鞄の中で開状態となりにくい。
本発明の実施の形態に係る栓体100では、蓋カバー122は、ヒンジ機構部140の側面を覆う。このため、この栓体100では、使用者にヒンジピンが見えず、また、ヒンジピンが脱落することがない。したがって、この栓体100は、見た目がよく、堅牢である。
(A)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、蓋体120が上方向に付勢されていてもよい。なお、かかる場合、ヒンジ機構部140に更にスプリングコイル等の弾性部材を設ければよい。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、さらに安全ロック機構が設けられてもよい。
先の実施の形態に係る栓体100では係止爪付勢機構により係止部材130がヒンジ機構部側に向かって付勢されていたが、係止部材130は付勢されなくてもよい。なお、かかる場合、別途、安全ロック機構が設けられることが好ましい。
先の実施の形態に係る栓体100では正面視において本体部131の中央下に蓋本体121の一部が露出していたが、この露出部分121aが係止部材130の本体部131に完全に覆われてもかまわない。
先の実施の形態に係る栓体100では操作部(操作凹部132)が凹部として形成されていたが、操作部は凸部として形成されてもよい。なお、かかる場合、別途、安全ロック機構が設けられることが好ましい。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、栓体100は、容器200に固定的に取り付けられてもよい。
先の実施の形態に係る栓体100では栓本体110に対する蓋体120の係止が解除されるとき、係止部材130が側面視において斜め上方に向かって移動し、蓋体120が栓本体110に係止されるとき、係止部材130が側面視において斜め下方に向かって移動したが、栓本体110に対する蓋体120の係止が解除されるとき及び蓋体120が栓本体110に係止されるとき共に、係止部材130が側面視において水平方向に沿って移動してもよい。なお、かかる場合、使用者は係止部材130を手前に引いた状態で蓋体120を閉状態としなければならないことが想定される。
先の実施の形態に係る栓体100では立壁部115が円筒壁部111および半椀壁部114と一体に成形されていたが、立壁部115は着脱式の別部材とされてもよい。
先の実施の形態に係る栓体100では係止部材130の本体部131の左右の前壁の裏側面から内側に向かって係止爪133が突起しており、栓本体110の立壁部115に係止爪受容部115bが形成されたが、立壁部115に係止爪が形成され、係止部材130の本体部131に係止爪受容部が形成されてもよい。
110 栓本体
120 蓋体
130 係止部材
140 ヒンジ機構部(回動開閉機構)
Claims (3)
- 栓本体と、
回動開閉機構を介して前記栓本体に取り付けられる蓋体と、
前記蓋体を前記栓本体に係止する係止部材と
を備え、
前記蓋体は、正面視において前記係止部材によって囲われる露出部分を有し、
前記係止部材は、平面視において前記回動開閉機構の取付位置と反対側に移動されることにより前記栓本体に対する前記蓋体の係止を解除する
栓体。 - 栓本体と、
回動開閉機構を介して前記栓本体に取り付けられる蓋体と
前記蓋体を前記栓本体に係止する係止部材と
を備え、
前記蓋体は、正面視において前記係止部材によって囲われる露出部分を有し、
前記栓本体に対して前記蓋体が係止されている状態では、前記係止部材の外周面と前記蓋体の前記露出部分の外周面とに段差がなく、
前記栓本体に対する前記蓋体の係止が解除されるとき、前記係止部材の外周面と前記蓋体の前記露出部分の外周面とに段差が生じる
栓体。 - 請求項1または2に記載の栓体と、
前記栓体に取り付けられる容器と
を備える、飲料容器。
Priority Applications (1)
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JP2012063357A JP5900069B2 (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | 栓体および飲料容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012063357A JP5900069B2 (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | 栓体および飲料容器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015206981A Division JP6274178B2 (ja) | 2015-10-21 | 2015-10-21 | 栓体 |
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JP2012063357A Active JP5900069B2 (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | 栓体および飲料容器 |
Country Status (1)
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JP5430689B2 (ja) * | 2012-01-27 | 2014-03-05 | サーモス株式会社 | 飲料用容器の栓体 |
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-
2012
- 2012-03-21 JP JP2012063357A patent/JP5900069B2/ja active Active
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