JP5900014B2 - 磁気シールド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部磁場を遮断する磁気シールド装置に関する。
脳磁計や心磁計などによって数fT(フェムトテスラ)以下の非常に微弱な磁場を測定する場合には、測定対象よりも遥かに大きな環境磁界(地磁気など)をキャンセルして測定対象の磁場のみを取り出す必要がある。そこで、従来、環境磁界をキャンセルするための手段として、パーマロイに代表される強磁性体材料でシールドルームを構成するパッシブ型磁気シールドが広く用いられている。
脳磁や心磁の測定には一般的に磁気センサーが用いられるが、複数個のセンサーで測定を行う必要が生じる場合がある。しかし、磁気シールドの内部では、磁気シールドの残留磁化の状態や環境磁場の遮断能力に応じて、磁場勾配が発生してしまう。そのため、複数個のセンサーを配置することができる領域は非常に限られてしまう。また、場合によっては、センサーの配置ができない場合もある。
そこで、例えば、非特許文献1では、磁気シールドを3軸磁界発生コイルの中央に配置して、当該コイルを用いて環境磁界をキャンセルするシステムが提案されている。当該システムによれば、磁気シールドに対して3軸(x,y,z軸)方向に磁界発生コイルが配置されるため、各軸方向の磁場勾配のレベルが軽減される。
松岡信仁、外4名、「コイルを組み合わせた開口部を有する磁気シールドの検討」、日本AEM学会誌、日本AEM学会、平成22年9月、第18巻、第3号、p. 215‐220
しかし、非特許文献1に記載の構成では、3軸磁界発生コイルが磁気シールドを包み込むような構成をとるため、システム全体のサイズが大型化してしまう。また、磁気シールド内にアクセスするためのスペースを確保するために、各コイル間に十分なスペースを確保する必要が生じ、その結果、システム全体がさらに大型化する可能性がある。また、コイル駆動用の回路及び電源も3軸分必要となり、コストや設置スペースが増大してしまう。
本発明は、磁気シールドの軸方向のみに磁界発生コイルを設置する磁気シールド装置において、軸方向のみならず径方向の磁場勾配のレベルを低減することを目的とする。
本発明は、磁性体で構成された筒状のシールド部と、前記シールド部の一の開口面と同一平面上、又は当該開口面と対向する位置に設けられた第1のコイルとを有し、前記第1のコイルは、励磁状態において、前記シールド部内の軸方向の磁場勾配のレベルを低減させるとともに、前記シールド部内の径方向の磁場勾配のレベルをも低減させることを特徴とする磁気シールド装置を提供する。この構成によれば、軸方向のみならず径方向の磁場勾配のレベルを低減することができる。
上記の磁気シールド装置において、前記第1のコイルが励磁状態において前記シールド部を消磁する消磁部をさらに有するようにしてもよい。この構成によれば、前記第1のコイルの励磁状態において前記シールド部の消磁を行うことにより、消磁効果の最適化を図ることができる。
また、上記の磁気シールド装置において、前記第1のコイルは、前記シールド部の一の開口端縁に沿って形成されてもよい。この構成によれば、装置全体が占めるスペースをより減らすことができる。
また、上記の磁気シールド装置において、前記シールド部内に配置される複数の磁気測定装置をさらに有するようにしてもよい。この構成によれば、前記シールド部内において、複数の測定装置を使った磁気の測定を行うことができる。
また、上記の磁気シールド装置において、前記シールド部は、その一方の開口部が蓋により覆われていてもよい。この構成によれば、外部磁場の遮蔽率をより向上させることができる。
また、上記の磁気シールド装置において、前記シールド部の外側面に対して平行な開口面を有する第2のコイルであって、前記第2のコイルの励磁状態において、前記シールド部内の径方向の磁場勾配のレベルを低減させる第2のコイルをさらに有するようにしてもよい。この構成によれば、径方向の磁場勾配のレベルをさらに低減することができる。
本発明の一実施形態に係る磁気シールド装置10の構成を示す図である。 制御回路5の構成の一例を示す図である。 シールド部1及びキャンセルコイル3A,3Bの俯瞰図である。 シールド部1の斜視図である。 測定領域Rの斜視図である。 測定領域Rにおける磁場(x成分)の勾配を示す図である。 測定領域Rにおける磁場(z成分)の勾配を示す図である。 測定領域Rにおける磁場(x成分)の勾配を示す図である。 シールド部1Aの俯瞰図である。 測定領域Rにおける磁場(z成分)の勾配を示す図である。 一変形例に係るキャンセルコイルを示す図である。 一変形例に係るキャンセルコイルを示す図である。
(1)実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係る磁気シールド装置10の構成を示す図である。同図に示されるように、磁気シールド装置10は、シールド部1と、消磁コイル2と、キャンセルコイル3A,3Bと、駆動回路4A〜4Cと、制御回路5とを有する。ここで、キャンセルコイル3A,3Bは、本発明に係る「第1のコイル」の一例であり、消磁コイル2及び駆動回路4Aは、本発明に係る「消磁部」の一例である。
シールド部1は、強磁性体により構成された円筒状の磁気シールドである。シールド部1は、その内側に、脳磁計や心磁計等の磁気センサーを1又は複数格納する。シールド部1の材料は、磁性体シートである。
消磁コイル2は、シールド部1に巻きつけられており、交流磁界を発生させることによりシールド部1を消磁する。キャンセルコイル3A,3Bは、正方形に巻かれたヘルムホルツコイルである。両コイルは、その半径rの距離だけ離して平行かつ同軸に配置される。両コイルに同方向の電流を流すと、両コイルに挟まれた空間の中心付近に一様な磁場が発生する。
シールド部1は、キャンセルコイル3A,3Bに挟まれた空間内に設置される。その際、シールド部1は、その軸方向にキャンセルコイル3A,3Bが位置するように配置される。すなわち、シールド部1は、その開口部が、キャンセルコイル3A,3Bの開口面と対向するように配置される。
駆動回路4Aは、消磁コイル2と接続され、図示せぬ電源から当該コイルに交流電流を流す。駆動回路4Bは、キャンセルコイル3Aと接続され、図示せぬ電源から当該コイルに交流電流を流す。駆動回路4Cは、キャンセルコイル3Bと接続され、図示せぬ電源から当該コイルに交流電流を流す。キャンセルコイル3A,3Bにより発生させられる磁場の強さは、シールド部1を設置前にシールド部1の重心が位置する予定の場所の環境磁界(地磁気など)の強さを0になるように予め調節される。制御回路5は、駆動回路4A〜4Cと接続され、これらを制御する。
図2は、制御回路5の構成の一例を示す図である。同図に示されるように、制御回路5は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、入力部54と、出力部55とを有する。各構成要素は、それぞれバスを介して相互に接続されている。
CPU51は、ROM52に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより、駆動回路4A〜4Cを制御する。RAM53は、CPU51が制御プログラムを実行する際の作業エリアを提供する。入力部54は、図示せぬ操作部(例えば、ボタン)を介して、シールド部1の消磁を指示する操作信号や、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を指示する操作信号を受け取る。出力部55は、駆動回路4A〜4Cに対して駆動信号を出力する。
CPU51は、入力部54により、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を指示する操作信号が受け取られると、出力部55を介して、駆動回路4B,4Cに対して駆動信号を出力する。一方、CPU51は、入力部54により、シールド部1の消磁を指示する操作信号が受け取られると、出力部55を介して、駆動回路4A〜4Cに対して駆動信号を出力する。すなわち、CPU51は、キャンセルコイル3A,3Bが励磁状態においてシールド部1の消磁を行うことにより、消磁効果の最適化を図る。
次に、シールド部1及びキャンセルコイル3A,3Bの寸法について説明する。
図3は、シールド部1及びキャンセルコイル3A,3Bの俯瞰図である。同図におけるz軸方向は、シールド部1の軸方向に相当する。y軸方向は、シールド部1の設置面に対して垂直な方向に相当する。x軸方向は、z軸方向及びy軸方向に対して垂直な方向に相当する。なお、同図に示される、白い円の中に交差する2本の線分を描いた記号は、紙面奥側から手前側に向かう矢印を示している。
同図に示されるように、シールド部1は、その直径が20cmであり、軸方向の長さが40cmである。また、図示は省略されているが、その厚みは0.18mmである。一方、キャンセルコイル3A,3Bは、その一辺の長さが200cmである。図3において二点鎖線で囲まれた領域Rについては後述する。
次に、上記の構成を有する磁気シールド装置10により得られる効果について説明する。より具体的には、磁気シールド装置10を動作させた場合に、シールド部1内に発生する磁場の勾配について説明する。なお、以下の説明では、磁気シールド装置10は、そのシールド部1の軸方向が東西を向くように配置されているものとする。また、地磁気の強さはx軸方向に26μT(マイクロテスラ)、z軸方向にマイナス2μTであり、z軸方向の地磁気をキャンセルするためキャンセルコイル3A,3Bにより発生させられる磁場の強さは2μTであるものとする。
また、以下の説明において、磁場が測定される領域は、図4に示される測定領域Rである。この測定領域Rは、その重心がシールド部1の重心Gと重なるように位置する、長方形形状の領域である。測定領域Rの寸法は、図5に示されるように、そのx軸方向の長さが9cmであり、z軸方向の長さが5cmである。
図6は、この測定領域Rにおける磁場(x成分)の勾配を示す図である。図6(a)は、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わなかった場合を示す図であり、図6(b)は、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行った場合を示す図である。なお、同図における軸方向(z軸方向)及び径方向(x軸方向)の距離は、重心Gからの距離を示している。例えば、軸方向2.5cmの位置は、重心Gから−x方向に2.5cm進んだ位置であり、径方向4.5cmの位置は、重心Gから+z方向に4.5cm進んだ位置である。これは、後述する図8及び図10についても同様である。
図6において、軸方向の磁束密度の勾配として、例えば、図6(a)の点P1‐P2間の勾配と、図6(b)の点Q1−Q2間の勾配とを比較すると、図6(b)の方が明らかに緩やかになっている。すなわち、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わなかった場合と比較して、行った方が軸方向のx成分磁場勾配が緩やかになっている。また、径方向のx成分磁束密度の勾配についても、例えば、図6(a)の点P2‐P3間の勾配と、図6(b)の点Q2−Q3間の勾配とを比較すると、図6(b)の方が緩やかになっている。すなわち、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わなかった場合と比較して、行った方は径方向のx成分磁場勾配が緩やかになっている。
以上は、測定領域Rにおける磁場(x成分)の勾配についての説明であるが、図7は、測定領域Rにおける磁場(z成分)の勾配を示す図である。図7(a)は、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わなかった場合を示す図であり、図7(b)は、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行った場合を示す図である。
同図において、軸方向の磁束密度の勾配として、例えば、図7(a)の点P4‐P5間の勾配と、図7(b)の点Q4−Q5間の勾配とを比較すると、図7(b)の方が緩やかになっている。すなわち、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わなかった場合と比較して、行った方が軸方向のz成分磁場勾配が緩やかになっている。また、径方向のz成分磁束密度の勾配についても、例えば、図7(a)の点P5‐P6間の勾配と、図7(b)の点Q5−Q6間の勾配とを比較すると、図7(b)の方が緩やかになっている。すなわち、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わなかった場合と比較して、行った方は径方向のz成分磁場勾配が緩やかになっている。
このように、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行う本実施形態に係る磁気シールド装置10は、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わない構成と比較して、軸方向の磁場勾配のレベルを低減させることができる。また、上記の測定データから、本実施形態に係る磁気シールド装置10は、軸方向に配置されたキャンセルコイル3A,3Bによって、径方向の磁場勾配のレベルをも低減させることができることがわかる。
よって、本実施形態に係る磁気シールド装置10によれば、軸方向だけでなく径方向についても磁場勾配のレベルが低減されるため、磁気センサーの設置可能領域が広くなる。また、本実施形態に係る磁気シールド装置10によれば、軸方向にのみキャンセルコイルを設置すれば足りるため、従来のように3軸分のキャンセルコイルを設置する構成と比較して、システム全体のサイズ及びコストが低減される。また、シールド部1内へのアクセスが容易になる。
また、以下に説明するように、本実施形態に係る磁気シールド装置10によれば、シールド部1の軸方向の長さの短縮化が可能になる。これは、通常、磁気シールドにおいてシールドの軸方向の長さを短縮化すると軸方向及び径方向の磁場勾配のレベルに悪影響が出てしまうが、本実施形態に係る磁気シールド装置10によれば、上述のように、軸方向及び径方向の磁場勾配のレベルを低減させることができるからである。
図8は、上述の測定領域Rにおける磁場(x成分)の勾配を示す図である。ただし、図8(a)は、上記の構成においてシールド部1の軸方向の長さを80cmとし(以下、この構成を有するシールド部1を「シールド部1A」という。)、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わなかった場合を示す図である。図9は、シールド部1Aの俯瞰図である。一方、図8(b)は、上記の構成を有する磁気シールド装置10において、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行った場合を示す図である。すなわち、上述の図6(b)と同じ図である。
図10は、測定領域Rにおける磁場(z成分)の勾配を示す図である。ただし、この場合も、図10(a)は、シールド部1に代えてシールド部1Aを採用し、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行わなかった場合を示す図である。図10(b)は、上記の構成を有する磁気シールド装置10において、キャンセルコイル3A,3Bによる磁界発生を行った場合を示す図である。すなわち、上述の図7(b)と同じ図である。
図8及び図10に示されるように、本実施形態に係るシールド部1は、シールド部1Aと比較して軸方向の長さが2分の1しかないが、キャンセルコイル3A,3Bを有することにより、シールド部1Aを有する構成と比較して同程度の磁場勾配のレベルを確保することができることがわかる。すなわち、本実施形態に係る磁気シールド装置10によれば、シールド部1の軸方向の長さの短縮化が可能になることがわかる。
(2)変形例
上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。また、下記の変形例は、互いに組み合わせてもよい。
(2−1)変形例1
上記の実施形態に係るシールド部1は、その径方向の断面が円形となっているが、この形状は楕円や多角形であってもよい。また、上記の実施形態に係るシールド部1は、その両端が開口しているが、その一方(片方)の開口部が蓋により覆われていてもよい。なお、シールド部1と蓋とは、一体に成形されてもよい。また、上記の実施形態に係るシールド部1は、単層構造となっているが、多層構造であってもよい。
また、上記の実施形態に係るシールド部1は、パーマロイや、鉄、クロム又はコバルト系のアモルファスや、フェライト焼結体により構成されてもよい。パーマロイのような保磁力の弱い磁性体により構成される場合には、消磁コイル2(及び駆動回路4A)を省略してもよい。また、上記の実施形態に係るシールド部1の寸法はあくまで例であり、他の寸法を採用してもよい。
(2−2)変形例2
上記の実施形態に係るキャンセルコイル3A,3Bは、正方形に巻かれているが、円形や楕円形又は他の多角形の形状に巻かれてもよい。また、キャンセルコイル3A,3Bは、図11に示されるように、シールド部1の開口端縁に沿って形成されてもよい。なお、図11に示される、白い円の中に交差する2本の線分を描いた記号は、紙面手前側から奥側に向かう矢印を示している。
また、上記の実施形態に係るキャンセルコイル3A,3Bは、ヘルムホルツコイルであるが、他の構成を採用してもよい。例えば、図12に示されるように、Simple box-9(正方形コイルを等間隔に9つ並べた構成)を採用してもよい。この場合、外側2つのコイルは、その開口面が、シールド部1の開口面の同一平面上に位置するように配置される。また、上記の実施形態に係るキャンセルコイル3A,3Bの寸法はあくまで例であり、他の寸法を採用してもよい。
また、上記の実施形態では、軸方向にのみキャンセルコイルが設置されているが、径方向にもキャンセルコイルを設置するようにしてもよい。具体的には、上記のシールド部1の外側面に対して平行な開口面を有するキャンセルコイルであって、その励磁状態において、シールド部1内の径方向の磁場勾配のレベルを低減させるキャンセルコイルをさらに設置するようにしてもよい。当該キャンセルコイルは、本発明に係る「第2のコイル」の一例である。
1,1A…シールド部、2…消磁コイル、3A,3B…キャンセルコイル、4A,4B,4C…駆動回路、5…制御回路、51…CPU、52…ROM、53…RAM、54…入力部、55…出力部

Claims (6)

  1. 一対の第1のコイルと、
    前記一対の第1のコイルに挟まれた空間に配置され、磁性体で構成された筒状のシールド部と、
    を有し、
    前記一対の第1のコイルは、前記一対の第1のコイルの少なくとも一方の開口面が前記シールド部の開口部と対向する様に配置されており、励磁状態において、前記シールド部内の軸方向の磁場勾配のレベルを低減させるとともに、前記シールド部内の径方向の磁場勾配のレベルをも低減させることを特徴とする磁気シールド装置。
  2. 前記一対の第1のコイルが励磁状態において前記シールド部を消磁する消磁部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の磁気シールド装置。
  3. 前記一対の第1のコイルの少なくとも一方は、前記シールド部の一の開口端縁に沿って形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気シールド装置。
  4. 前記シールド部内に配置される複数の磁気測定装置をさらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気シールド装置。
  5. 前記シールド部は、その一方の開口部が蓋により覆われていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁気シールド装置。
  6. 前記シールド部の外側面に対して平行な開口面を有する第2のコイルであって、前記第2のコイルの励磁状態において、前記シールド部内の径方向の磁場勾配のレベルを低減させる第2のコイルをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の磁気シールド装置。
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