JP5899602B2 - 交通信号制御機 - Google Patents
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Description
そして、このようなテーブル制御方式を用いた交通信号制御では、車両の流れが円滑になるように、所定の交差点に設置された信号灯器を制御する交通信号制御親機から、その交差点に隣接する他の交差点に設置された信号灯器を制御する交通信号制御子機に対して連動信号(同期信号)を送信することで、これら両交差点の信号灯器の制御を連動させる連動制御が行われている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、このような問題点に鑑み、連動制御の融通性を高めることができる交通信号制御機を提供することを目的とする。
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る交通信号制御機は、第1交差点に設置された第1信号灯器を制御するために、所定サイクルの各階梯時間を含む信号制御情報を取得する取得部と、前記第1交差点の上流側または下流側の第2交差点に設置された第2信号灯器を制御する交通信号制御子機に対して、当該第2信号灯器を前記第1信号灯器と連動して点灯および消灯させるための連動信号を送信する送信部と、を備えた交通信号制御機であって、前記各階梯時間、負の値をとり得るオフセット時間、および前記オフセット時間の起算時点である基準時点を考慮して、前記連動信号を送信する送信時点を決定し、前記送信時点で前記送信部に前記連動信号を送信させる設定部を備えている。
ここで、「所定サイクル」とは、現サイクルおよび次サイクルの少なくとも一方のサイクルを意味する。
これに対して、上記(2)のように構成された交通信号制御機では、オフセット時間が負の値であって、基準時点からオフセット時間の絶対値を差し引いた時点が調整前の感応階梯に含まれる場合、感応階梯の階梯時間がその短縮時間または延長時間を予測不能な状態で短縮または延長されたときに、設定部は、感応階梯の短縮時間または延長時間に関係なく、基準時点からオフセット時間の絶対値を差し引いた時点を送信時点として決定する。
ただし、感応階梯の短縮時間がオフセット時間の絶対値のうち調整前の感応階梯に含まれる時間よりも大きい場合、つまり感応階梯の階梯時間が短縮されることで、基準時点からオフセット時間の絶対値を差し引いた時点が短縮後の感応階梯に含まれなくなった場合、設定部は感応階梯がその階梯時間の短縮により終了した時点を送信時点として決定する。
これにより、オフセット時間が負の値であって、感応階梯の階梯時間が短縮または延長された場合であっても、連動信号の送信時点を容易に決定することができる。
これに対して、上記(3)のように構成された交通信号制御機では、基準時点からオフセット時間の絶対値を差し引いた時点が、調整前の感応階梯よりも前の階梯に含まれる場合、感応階梯の階梯時間は調整されないものと仮定して連動信号を送信する送信時点を決定する。これにより、基準時点から負のオフセット時間の絶対値を差し引いた時点が、感応階梯よりも前の階梯に含まれる場合であっても、連動信号の送信時点を容易に決定することができる。
感応階梯の調整時間を予め把握することができる場合は、基準時点に調整時間およびオフセット時間を加えた時点と現時点とを比較することで、送信時点を容易に決定することができる。
この場合、設定部はサイクル長に応じたオフセット時間を考慮して連動信号の送信時点を決定することができるため、連動制御の融通性をさらに高めることができる。
この場合、複数の交通信号制御子機に対して、それぞれ適切なタイミングで連動信号を送信することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
<第1実施形態>
<システムの全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る交通信号制御機を含む交通信号制御システムの道路平面図である。
図1に示すように、本実施形態の交通信号制御システムは、第1交差点J1に設置された交通信号制御親機(交通信号制御機)1および第1信号灯器2a,2bと、第1交差点J1の南側に隣接する第2交差点J2に設置された交通信号制御子機3および第2信号灯器4a,4bと、中央装置5とを含んでいる。
図1に示す第1交差点J1における流入路L1,L3,L5,L7および流出路L2,L4,L6,L8は、いずれも一車線である。また、第2交差点J2における流入路L1’,L3’,L5’,L7’および流出路L2’,L4’,L6’,L8’は、第1交差点J1と同様に、いずれも一車線である。なお、これらの車線数等は一例であって、第1および第2交差点J1,J2の構造は図1のものに限定されるものではない。
中央装置5は、自身の管轄エリア内にある複数の交差点の交通信号制御親機1とローカルエリアネットワーク(LAN)を構成している。したがって、中央装置5は、交通信号制御親機1とそれぞれ双方向通信可能であり、交通信号制御親機1は他の交差点の同制御親機1とも双方向通信可能である。中央装置5は、自身の管轄エリアに属する交通信号制御親機1に対して、同一道路上の交通信号制御親機1群を調整する「系統制御」や、この系統制御を道路網に拡張した「広域制御(面制御)」を実行可能である。なお、中央装置5は、交通管制センターではなく、道路上に設置してもよい。
交通信号制御親機1は、信号制御情報S1を中央装置5から受信し、この信号制御情報S1に基づいて第1信号灯器2a,2bの青、黄、赤および右折矢等の各信号灯色の点灯、消灯および点滅を制御する。
図2は、交通信号制御親機1の内部構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、本実施形態の交通信号制御親機1は、制御部101、灯器駆動部102、通信部103、記憶部104および設定部105を内部に含んでいる。制御部101は、1または複数のマイクロコンピュータから構成され、内部バスを介して灯器駆動部102、通信部103、記憶部104および設定部105と接続されている。制御部101はこれらのハードウェア各部の動作を制御する。
灯器駆動部102は、半導体リレー(図示省略)を備え、制御部101からの切り替え信号に基づいて、信号灯器2a,2bの各信号灯に供給する交流電圧(AC100V)または直流電圧をオン/オフする。
記憶部104は、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体から構成されている。記憶部104は、通信部103が受信した各種情報(信号制御情報等)を一時的に記憶する記憶領域を有する。
設定部105は、前記送信時点で通信部103に連動信号S2を送信させる。
図3は、交通信号制御子機3の内部構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、本実施形態の交通信号制御子機3は、制御部301、灯器駆動部302、通信部303、および記憶部304を内部に含んでいる。制御部301は、1または複数のマイクロコンピュータから構成され、内部バスを介して灯器駆動部302、通信部303および記憶部304と接続されている。制御部301はこれらのハードウェア各部の動作を制御する。
灯器駆動部302は、半導体リレー(図示省略)を備え、制御部301からの切り替え信号に基づいて、信号灯器4a,4bの各信号灯に供給する交流電圧または直流電圧をオン/オフする。
通信部303は、交通信号制御親機1との間で通信を行う通信インタフェースであり、交通信号制御親機1から連動信号S2を受信する。
記憶部304は、ハードディスクや半導体メモリ等から構成されており、信号制御情報を記憶している。
図4は、第1信号灯器2a,2bおよび第2信号灯器4a,4bの連動制御の動作手順を示すシーケンス図である。以下、図4を参照しつつ、連動制御の動作手順について説明する。
まず、中央装置5において、第1信号灯器2a,2bの灯色切り替えタイミング等を制御するための信号制御情報S1が作成される(ステップST1)。信号制御情報S1には、所定サイクルの各階梯秒数(階梯時間。以下、同様)およびオフセット秒数(オフセット時間。以下、同様)などが含まれている。本実施形態では、信号制御情報S1に含まれるオフセット秒数は、図5に示す一覧表のように、時間帯によって異なる値に設定されている。なお、オフセット秒数は、平日と休日とで異なる値に設定したり、曜日毎に異なる値に設定したりするようにしても良い。
図6および図7は、本実施形態における第1信号灯器2a,2bおよび第2信号灯器4a,4bの連動制御の具体例を示す現示階梯図であり、図6はオフセット秒数が正の値である場合、図7はオフセット秒数が負の値である場合を示している。
これらの具体例では、第1交差点J1における信号現示の1サイクルの階梯数は10個(階梯1〜階梯10)であり、それぞれの階梯秒数は、47,5,2,3,3,27,5,2,3,3とされている。また、第1交差点J1における連動信号S2の送信階梯は階梯2とされ、基準時点は階梯2の開始時点、つまり1サイクル開始から47秒後に設定されている。オフセット秒数は、図6では正の値として+3秒に設定され、図7では負の値として−10秒に設定されている。
なお、図中に示す符号のうち、「−」は灯色が青色点灯、「R」は灯色が赤色点灯、「Y」は灯色が黄色点灯、「F」は灯色が青色点滅であることをそれぞれ示している。
交通信号制御子機3は、階梯1で待機している状態で連動信号S2を受信すると、当該受信した時点で階梯2に歩進し、その後は図中下側の現示階梯図に基づいて信号灯器4a,4b等の制御を行う。
交通信号制御子機3は、階梯1で待機している状態で連動信号S2を受信すると、当該受信した時点で階梯2に歩進し、その後は図中下側の現示階梯図に基づいて信号灯器4a,4b等の制御を行う。
交通信号制御子機3は、階梯1で待機している状態で連動信号S2を受信すると、当該受信した時点で階梯2に歩進し、その後は図中下側の現示階梯図に基づいて信号灯器4a,4b等の制御を行う。
<システムの全体構成>
図9は、本発明の第2実施形態に係る交通信号制御機を含む交通信号制御システムの道路平面図である。図9に示すように、本実施形態における交通信号制御システムは、第1交差点J1に設置された車両感知器6a,6bを含んでいる点で、第1実施形態の交通信号制御システムと異なる。
車両感知器6a,6bは、流入路L1,L3,L5,L7の各車線の停止線に接近する車両を感知するものである。本実施形態の車両感知器6a,6bは、カメラ映像を画像処理して車両の有無を計測するとともに、時系列に得られた画像データから各車両の存在位置、速度および車長を計測する画像式の車両感知器を採用している。なお、図9に示す車両感知器6a,6bは、あくまで一例であって、上記構成に限定されるものではない。
本実施形態の交通信号制御システムを構成する交通信号制御親機1は、第1実施形態(図2参照)と同様に、制御部101、灯器駆動部102、通信部103、記憶部104および設定部105を内部に含んでいる。
通信部103は、中央装置5および車両感知器6a,6bとの間で有線通信を行う通信インタフェースである。また、通信部103は、自装置が行う端末感応制御に必要な交通情報(本実施形態では、流入路L1,L3,L5,L7の各車線における車両の感知情報S3)を車両感知器6a,6bから取得し(図9参照)、この感知情報S3を自装置の制御部101に転送する。
記憶部104は、通信部103が受信した各種情報(信号制御情報S1や感知情報S3等)を一時的に記憶する記憶領域を有するとともに、自装置に設定された端末感応制御を実行するためのコンピュータプログラムの格納領域を有する。
なお、第2実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
本実施形態における第1信号灯器2a,2bおよび第2信号灯器4a,4bの連動制御の全体的な動作手順は、第1実施形態(図4参照)と同様であるが、図4のステップST4において交通信号制御親機1が行う連動信号S2の送信時点の具体的な決定手順が第1実施形態と異なる。
図10は、本実施形態における交通信号制御親機1が、感応階梯の調整時間を予測できない場合に行う連動信号S2の送信時点の具体的な決定手順を示すフローチャートである。図11は、本実施形態における交通信号制御親機1が、感応階梯の調整時間を予測できない場合に行う負のオフセット秒数における送信時点の決定手順を示すフローチャートである。以下、図10および図11を参照しつつ、前記送信時点の具体的な決定手順について説明する。
まず、設定部105は、基準時点からオフセット秒数の絶対値を差し引いた時点が、階梯秒数を調整する前(以下、単に「調整前」ともいう)の感応階梯に含まれるか否かをチェックする(ステップSS21)。前記差し引いた時点が調整前の感応階梯に含まれる場合、次に設定部105は、感応階梯の階梯秒数が短縮されたか否かをチェックする(ステップSS22)。感応階梯が短縮されなかった場合、すなわち感応階梯が延長された場合および感応階梯が短縮も延長もされなかった場合、設定部105は基準時点からオフセット秒数の絶対値を差し引いた時点を送信時点として決定する(ステップSS25)。
感応階梯の短縮秒数が、オフセット秒数の絶対値のうち調整前の感応階梯に含まれる秒数よりも大きい場合、設定部105は感応階梯がその階梯秒数の短縮により終了した時点を送信時点として決定する(ステップSS24)。また、感応階梯の短縮秒数が、オフセット秒数の絶対値のうち調整前の感応階梯に含まれる秒数以下の場合、設定部105は基準時点からオフセット秒数の絶対値を差し引いた時点を送信時点として決定する(ステップSS25)。
なお、感応制御による補正は、集中制御ではスプリット配分により、非集中制御では指定階梯にて行われる。このため、連動信号S2を送信する交通信号制御親機1では、補正後の各階梯時間が分かるので、これらは考慮する必要がない。
まず、交通信号制御親機1の設定部105は、感応階梯が短縮されたか否かをチェックする(ステップSS31)。感応階梯が短縮された場合、設定部105はステップSS32に移行し、基準時点に対して、感応階梯の短縮秒数を差し引くとともに、正または負のオフセット秒数を加えた時点が、現時点よりも後であるか否かをチェックする。
以上のように、感応階梯の調整時間(短縮秒数または延長秒数)を予め把握することができる場合は、基準時点に調整時間およびオフセット時間を加えた時点と現時点とを比較することで、連動信号S2の送信時点を容易に決定することができる。
<オフセット秒数が正の値の場合>
図13は、本実施形態における第1信号灯器2a,2bおよび第2信号灯器4a,4bの連動制御の具体例を示す現示階梯図である。この具体例では、第1交差点J1における信号現示の階梯1を感応階梯とし、階梯2の開始時点、つまり1サイクル開始から39秒後を基準時点としている。感応階梯(階梯1)の階梯秒数を調整する「感応秒数」は、車両感知器6a,6bの感知情報に基づいて、−5秒以上+5秒以下の範囲で調整可能とされている。
交通信号制御子機3は、階梯1で待機している状態で連動信号S2を受信すると、当該受信した時点で階梯2に歩進し、その後は図中下側の現示階梯図に基づいて信号灯器4a,4b等の制御を行う。
感応階梯の短縮秒数は、車両感知器6a,6bの感知情報S3に基づいて調整されるため、第1交差点J1の交通信号制御親機1は、1サイクルを開始する時点で、感応階梯の短縮秒数を予測することができない場合が多い。しかし、オフセット秒数が正の値である場合、交通信号制御親機1は、感応階梯がその階梯秒数の短縮により終了した時点(感応階梯の次階梯の開始時点)でオフセット秒数を加えることにより送信時点を決定することができる。
感応階梯の延長秒数は、車両感知器6a,6bの感知情報S3に基づいて調整されるため、第1交差点J1の交通信号制御親機1は、1サイクルを開始する時点で、感応階梯の延長秒数を予測することができない場合が多い。しかし、オフセット秒数が正の値である場合、交通信号制御親機1は、感応階梯がその階梯秒数の延長により終了した時点(感応階梯の次階梯の開始時点)でオフセット秒数を加えることにより送信時点を決定することができる。
図16は、本実施形態における第1信号灯器2a,2bおよび第2信号灯器4a,4bの連動制御の他の具体例を示す現示階梯図である。この現示階梯図は、図13に示す現示階梯図と同一のものである。ここでは、オフセット秒数が負の値として−4秒に設定されている場合に、感応階梯が短縮および延長のいずれもされなかった場合を示している。
交通信号制御子機3は、階梯1で待機している状態で連動信号S2を受信すると、当該受信した時点で階梯2に歩進し、その後は図中下側の現示階梯図に基づいて信号灯器4a,4b等の制御を行う。
上述のように、第1交差点J1の交通信号制御親機1は、1サイクルを開始する時点で、感応階梯の短縮秒数を予測することができない。すなわち、交通信号制御親機1は、感応階梯がその階梯秒数を短縮して終了する時点(感応階梯の次階梯の開始時点)を予測することができないため、その終了時点から更にオフセット秒数の絶対値を差し引いた時点を送信時点として予め決定することが困難となる。
この場合、感応階梯の階梯秒数が短縮されることで、基準時点からオフセット秒数の絶対値を差し引いた時点が、短縮後の感応階梯に含まれず、感応階梯の次の階梯に含まれることになる。このため、図17の場合と同様に基準時点からオフセット秒数の絶対値を差し引いた時点を送信時点として決定すると、交通信号制御子機3は交通信号制御親機1に対してオフセット秒数だけ遅れた連動制御を行うことになり、オフセット秒数だけ早める連動制御とは逆の連動制御が行われることになる。
これにより、交通信号制御子機3は交通信号制御親機1と同期して連動制御を行うので、オフセット秒数だけ早める連動制御とは逆の連動制御が行われるのを回避することができる。
上述のように、第1交差点J1の交通信号制御親機1は、1サイクルを開始する時点で、感応階梯の延長秒数を予測することができない。すなわち、交通信号制御親機1は、感応階梯がその階梯秒数を延長して終了する時点(感応階梯の次階梯の開始時点)を予測することができないため、その終了時点から更にオフセット秒数の絶対値を差し引いた時点を送信時点として予め決定することが困難となる。
ただし、感応階梯の短縮秒数がオフセット秒数の絶対値のうち調整前の感応階梯に含まれる秒数よりも大きい場合、つまり感応階梯の階梯秒数が短縮されることで、基準時点からオフセット秒数の絶対値を差し引いた時点が短縮後の感応階梯に含まれなくなった場合、交通信号制御親機1は感応階梯がその階梯秒数の短縮により終了した時点を送信時点として決定する。
これにより、オフセット秒数が負の値であって、感応階梯の階梯秒数が短縮または延長された場合であっても、連動信号S2の送信時点を容易に決定することができる。
図22は、本発明の第3実施形態に係る交通信号制御機の連動制御に用いられるオフセット秒数の一覧表である。図22に示すように、本実施形態では、各時間帯において複数(ここでは3種類)のサイクル長が設定されており、時間帯およびサイクル長に応じてオフセット秒数が設定されている。
したがって、本実施形態における交通信号制御親機1は、第1交差点J1の信号灯器2a,2bを制御する際に、各時間帯に応じたサイクル長を選択して制御する。また、交通信号制御親機1は、連動制御を行う際に、時間帯およびサイクル長に応じたオフセット秒数を選択し、その選択したオフセット秒数に基づいて交通信号制御子機3に連動信号S2を送信する送信時点を決定する。
なお、第3実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
図23は、本発明の第4実施形態に係る交通信号制御機を含む交通信号制御システムの道路平面図である。図23に示すように、本実施形態の交通信号制御システムは、第1実施形態の変形例であり、単一の交通信号制御親機1に接続された複数(ここでは3個)の交通信号制御子機3,7,9を含んでいる。具体的には、第1交差点J1の南側に隣接する第2交差点J2に交通信号制御子機3および第3信号灯器4a,4bが設置され、第2交差点J2の南側に隣接する第3交差点J3に交通信号制御子機7および第3信号灯器8a,8bが設置されている。また、第1交差点J1の東側に隣接する第4交差点J4に交通信号制御子機9および第4信号灯器10a,10bが設置されている。
図例では、交通信号制御親機1は、階梯2の開始時点を基準としてオフセット秒数だけずらして第2および第3交差点J2,J3に対してそれぞれ個別に連動信号S2を送信する。その後、交通信号制御親機1は、階梯7または階梯8の開始時点を基準としてオフセット秒数だけずらして第4交差点J4に対して連動信号S2を送信する。
なお、第4実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
図25は、本発明の第5実施形態に係る交通信号制御機における連動制御の具体例を示す現示階梯図である。本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、交通信号制御親機1は、1サイクル中に2回の連動信号S2を交通信号制御子機3に送信するようになっている。
第2交差点J2における第1送信階梯に対応する受信階梯は階梯1(第1受信階梯)に設定され、第2送信階梯に対応する受信階梯は階梯6(第2受信階梯)に設定されている。
なお、第5実施形態において説明を省略した点は、第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、交通信号制御親機1において連動信号S2を送信する前にオフセット秒数だけずらした連動制御を行っているが、これに加えて交通信号制御子機3において連動信号S2を受信した時点からさらに自機で設定されたオフセット秒数だけずらした連動制御を行うことも可能である。
101 制御部
102 灯器駆動部
103 通信部
104 記憶部
105 設定部
2a,2b 第1信号灯器
3 交通信号制御子機
301 制御部
302 灯器駆動部
303 通信部
304 記憶部
4a,4b 第2信号灯器
5 中央装置
6a,6b 車両感知器
7 交通信号制御子機
8a,8b 第3信号灯器
9 交通信号制御子機
10a,10b 第4信号灯器
J1 第1交差点
J2 第2交差点
J3 第3交差点
J4 第4交差点
L1,L3,L5,L7 流入路
L2,L4,L6,L8 流出路
L1’,L3’,L5’,L7’ 流入路
L2’,L4’,L6’,L8’ 流出路
S1 信号制御情報
S2 連動信号
S3 感知情報
Claims (5)
- 第1交差点に設置された第1信号灯器を制御するために、所定サイクルの各階梯時間を含む信号制御情報を取得する取得部と、
前記第1交差点の上流側または下流側の第2交差点に設置された第2信号灯器を制御する交通信号制御子機に対して、当該第2信号灯器を前記第1信号灯器と連動して点灯および消灯させるための連動信号を送信する送信部と、を備えた交通信号制御機であって、
前記各階梯時間、負の値をとり得るオフセット時間、および前記オフセット時間の起算時点である基準時点を考慮して、前記連動信号を送信する送信時点を決定し、前記送信時点で前記送信部に前記連動信号を送信させる設定部を備えており、
前記サイクルは、前記第1交差点を通行している車両を感知する車両感知器の感知信号に基づいて階梯時間を短縮または延長して調整する感応階梯を含み、
前記設定部は、前記オフセット時間が負の値であって、前記基準時点から前記オフセット時間の絶対値を差し引いた時点が調整前の前記感応階梯に含まれる場合、
前記感応階梯の階梯時間がその短縮時間を予測不能な状態で短縮されたときの短縮時間が、前記オフセット時間の絶対値のうち調整前の前記感応階梯に含まれる時間以下のとき、または前記感応階梯の階梯時間がその延長時間を予測不能な状態で延長されたときは、前記基準時点から前記オフセット時間の絶対値を差し引いた時点を前記送信時点として決定し、
前記感応階梯の階梯時間がその短縮時間を予測不能な状態で短縮されたときの短縮時間が、前記オフセット時間の絶対値のうち調整前の前記感応階梯に含まれる時間よりも大きいときは、前記感応階梯がその階梯時間の短縮により終了した時点を前記送信時点として決定する交通信号制御機。 - 第1交差点に設置された第1信号灯器を制御するために、所定サイクルの各階梯時間を含む信号制御情報を取得する取得部と、
前記第1交差点の上流側または下流側の第2交差点に設置された第2信号灯器を制御する交通信号制御子機に対して、当該第2信号灯器を前記第1信号灯器と連動して点灯および消灯させるための連動信号を送信する送信部と、を備えた交通信号制御機であって、
前記各階梯時間、負の値をとり得るオフセット時間、および前記オフセット時間の起算時点である基準時点を考慮して、前記連動信号を送信する送信時点を決定し、前記送信時点で前記送信部に前記連動信号を送信させる設定部を備えており、
前記サイクルは、前記第1交差点を通行している車両を感知する車両感知器の感知信号に基づいて階梯時間を短縮または延長して調整する感応階梯を含み、
前記設定部は、前記オフセット時間が負の値であって、前記感応階梯における階梯時間がその調整時間を予測不能な状態で調整される場合、前記基準時点から前記オフセット時間の絶対値を差し引いた時点が、調整前の前記感応階梯よりも前の階梯に含まれるときは、当該感応階梯の階梯時間は調整されないものと仮定して前記送信時点を決定する交通信号制御機。 - 第1交差点に設置された第1信号灯器を制御するために、所定サイクルの各階梯時間を含む信号制御情報を取得する取得部と、
前記第1交差点の上流側または下流側の第2交差点に設置された第2信号灯器を制御する交通信号制御子機に対して、当該第2信号灯器を前記第1信号灯器と連動して点灯および消灯させるための連動信号を送信する送信部と、を備えた交通信号制御機であって、
前記各階梯時間、負の値をとり得るオフセット時間、および前記オフセット時間の起算時点である基準時点を考慮して、前記連動信号を送信する送信時点を決定し、前記送信時点で前記送信部に前記連動信号を送信させる設定部を備えており、
前記サイクルは、前記第1交差点を通行している車両を感知する車両感知器の感知信号に基づいて階梯時間を短縮または延長して調整する感応階梯を含み、
前記設定部は、前記感応階梯における階梯時間がその調整時間を予測可能な状態で調整される場合、
前記基準時点に前記調整時間および前記オフセット時間を加えた時点が現時点よりも後のときは、前記基準時点に前記調整時間および前記オフセット時間を加えた時点を前記送信時点として決定し、
前記基準時点に前記調整時間および前記オフセット時間を加えた時点が現時点以前のときは、現時点を前記送信時点として決定する交通信号制御機。 - 前記オフセット時間は、サイクル長に応じて設定された値である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の交通信号制御機。
- 前記送信部は、複数の前記交通信号制御子機に対して前記連動信号を個別に送信可能であり、
前記設定部は、前記交通信号制御子機毎に前記送信時点を決定する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の交通信号制御機。
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