JP5895802B2 - 超音波画像診断装置 - Google Patents
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Description
前記超音波探触子に入力させる前記パルス信号を出力する送信部と、
を備えた超音波画像診断装置において、
前記送信部は、第1の周波数成分と、該第1の周波数成分よりも高周波数である第2の周波数成分とが含まれるようにデューティー比が設定された矩形波のパルス信号を出力し、
前記超音波探触子は、前記送信部から出力されたパルス信号を入力して出力される送信超音波の前記第1の周波数成分及び前記第2の周波数成分の強度の比が、前記パルス信号の前記第1の周波数成分及び前記第2の周波数成分の強度の比よりも、1:1に近づくように周波数帯域が設定されていることを特徴とする。
前記超音波探触子は、送信超音波の送信フォーカス位置における前記第1の周波数成分と前記第2の周波数成分との強度の比が1:0.5となるように周波数帯域が設定されていることを特徴とする。
前記第2の周波数成分は、前記第1の周波数成分の2倍の周波数の成分であることを特徴とする。
前記超音波探触子は、前記送信超音波の前記第1の周波数成分及び前記第2の周波数成分の強度差が2dB以下となるように周波数帯域が設定されていることを特徴とする。
前記送信部は、デューティー比が2:7:13である矩形波のパルス信号を出力し、
前記超音波探触子は、帯域幅がピークの6dB下方において70〜85%で、ピークの20dB下方において125〜160%となり、前記第1の周波数成分をAとし、前記第2の周波数成分をBとしたときに、下記式(1)を満たすような中心周波数Cとなるように周波数帯域が設定されていることを特徴とする。
(C−A)/(B−A)=80〜95%・・・(1)
このように構成された送信部12は、制御部18の制御に従って、駆動信号を供給する複数の振動子2aを、超音波の送受信毎に所定数ずらしながら順次切り替え、出力の選択された複数の振動子2aに対して駆動信号を供給することによりスキャンを行う。
ROMは、半導体等の不揮発メモリー等により構成され、超音波画像診断装置Sに対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムや、各種データ等を記憶する。これらのプログラムは、コンピューターが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPUは、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
RAMは、CPUにより実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。
(sinω1t+a・sinω2t)2
=1/2{cos2ω1t−2a・cos(ω2−ω1)t+cos2ω2t+2a・cos(ω1+ω2)t}・・・(1)
上記式(1)において、第1項は第1の周波数成分から生ずる2次高調波成分を表し、第2項は第1の周波数成分と第2の周波数成分とから生ずる差音成分を表し、第3項は第2の周波数成分から生ずる2次高調波成分を表し、第4項は第1の周波数成分と第2の周波数成分との和音から生ずる和音成分を表している。なお、第2の周波数成分から生ずる2次高調波成分及び和音成分は、超音波探触子2の送信帯域の範囲外となるため、無視することができる。
図4は、脂肪、脂肪と筋肉、及び、皮膚近傍の各媒質における1MHz、3MHz、5MHzのそれぞれの周波数依存減衰率を表したものである。図4に示すように、脂肪における周波数依存減衰率はy=1.3642x1.062で表され、脂肪と筋肉における周波数依存減衰率はy=3.3739x0.9448で表され、皮膚近傍における周波数依存減衰率はy=1.8074x1.0683で表される。このように、被検体の何れの媒質においても減衰率は周波数が大きくなるにつれて線形に変化している。この周波数依存減衰率(Q)については、下記式(2)によって表すことができる。ここで、下記式(2)において、αは傾きを表し、βは周波数依存減衰のべき乗則を表し、f0はα測定時の周波数を表し、ここでは1MHzで計算した。fは送信周波数を表す。
Q=α(f/f0)β・・・(2)
そして、図5(B)において矢印で示された各ピークを比較すると、第1の周波数におけるピークと第2の周波数におけるピークとでおよそ5dBの信号強度の差がある。このようなパルス信号をそのまま送信超音波に変換した場合には、減衰率は上述の通り約2倍であるので、送信フォーカス点における第1の周波数成分と第2の周波数成分との強度の差がより大きくなる。そのため、差音が効率よく発生しなくなってしまう。その結果、高調波成分の帯域が狭く、パルス長が長くなるため、分解能が低下してしまう。
そこで、本実施の形態では、以下のようにして超音波探触子2の送信帯域を調整することにより、第1の周波数成分と第2の周波数成分との強度が同じになるようにして差音成分を効率よく発生し得るようにしている。超音波探触子2の送信帯域の調整は、例えば、超音波探触子2を構成する材料の選択、マッチング層の構造、振動子2aの加工方法等を適宜設定することによって行うことができる。
また、同様に、超音波探触子2の送信帯域のピークの20dB下方における帯域幅を変更しながら、それぞれについて高調波成分のパルス幅を測定する。この高調波成分のパルス幅の測定結果を図9に示す。図9中、実線で表されるグラフは、高調波成分のピークの6dB下方におけるパルス幅を示し、破線で表されるグラフは、ピークの20dB下方におけるパルス幅を示し、鎖線で表されるグラフは、ピークの40dB下方におけるパルス幅を示す。図9に示すように、高調波成分のパルス幅は、超音波探触子2の送信帯域のピークの20dB下方における帯域幅が125〜160%に設定されたときが最も短くなっている。
(C−A)/(B−A)=80〜95%・・・(3)
その結果、差音成分をより良好に発生させることができるとともに、高調波成分のパルス幅を短くすることができ、画質の向上を図ることができるようになる。
1 超音波画像診断装置本体
2 超音波探触子
12 送信部
Claims (5)
- パルス信号の入力によって被検体に向けて送信超音波を出力するとともに、被検体からの反射超音波を受信することにより受信信号を出力する超音波探触子と、
前記超音波探触子に入力させる前記パルス信号を出力する送信部と、
を備えた超音波画像診断装置において、
前記送信部は、第1の周波数成分と、該第1の周波数成分よりも高周波数である第2の周波数成分とが含まれるようにデューティー比が設定された矩形波のパルス信号を出力し、
前記超音波探触子は、前記送信部から出力されたパルス信号を入力して出力される送信超音波の前記第1の周波数成分及び前記第2の周波数成分の強度の比が、前記パルス信号の前記第1の周波数成分及び前記第2の周波数成分の強度の比よりも、1:1に近づくように周波数帯域が設定されていることを特徴とする超音波画像診断装置。 - 前記超音波探触子は、送信超音波の送信フォーカス位置における前記第1の周波数成分と前記第2の周波数成分との強度の比が1:0.5となるように周波数帯域が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の超音波画像診断装置。
- 前記第2の周波数成分は、前記第1の周波数成分の2倍の周波数の成分であることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波画像診断装置。
- 前記超音波探触子は、前記送信超音波の前記第1の周波数成分及び前記第2の周波数成分の強度差が2dB以下となるように周波数帯域が設定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の超音波画像診断装置。
- 前記送信部は、デューティー比が2:7:13である矩形波のパルス信号を出力し、
前記超音波探触子は、帯域幅がピークの6dB下方において70〜85%で、ピークの20dB下方において125〜160%となり、前記第1の周波数成分をAとし、前記第2の周波数成分をBとしたときに、下記式(1)を満たすような中心周波数Cとなるように周波数帯域が設定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の超音波画像診断装置。
(C−A)/(B−A)=80〜95%・・・(1)
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JP2012226628A JP5895802B2 (ja) | 2012-10-12 | 2012-10-12 | 超音波画像診断装置 |
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