JP5895039B1 - 燃料油改質装置、及び、燃料油改質方法、並びに、燃料油供給システム - Google Patents

燃料油改質装置、及び、燃料油改質方法、並びに、燃料油供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】燃料油を短期間で燃焼効率の優れた燃料油に改質することができる燃料油改質装置、及び、燃料油改質方法、並びに、燃料油供給システムを提供する。【解決手段】サブタンク5は、第一燃料油導入部511が設けられた第一燃料油貯蔵室51と、第一燃料油排出部522及び第二燃料油導入部521が設けられた第二燃料油貯蔵室52とに分割し、第二燃料油貯蔵室52から第一燃料油貯蔵室51へオーバーフローをするよう設けられた仕切り板53を備え、燃料油循環部7は、第一燃料油貯蔵室51に設けられ、第一燃料油貯蔵室51から燃料油Fを燃料油改質処理部6へ排出する第二燃料油排出部512からなる第二循環部72を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、燃費を向上させるよう燃料油を改質する燃料油改質装置、及び、燃料油改質方法、並びに、燃料油供給システムに関する。
この種の燃料油改質装置として、従来、図8に示す技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この燃料油の改質装置100は、貯油槽101に貯油槽101内の燃料油を貯油槽101外で循環させる循環路102及びバーナーやディーゼルエンジン等の燃料油消費域106に燃料を供給する供給路103を設けるとともに、循環路102及び供給路103の途中に燃料油を磁気処理する磁気処理装置104及び104'を設けている。
この燃料油の改質装置100によれば、貯油槽101に一時蓄えられた燃料油は、ポンプ105'により磁気処理装置104'へ送り込まれ、供給路103から燃料油消費域106に供給されるか、或いは、ポンプ105により循環路102を通って循環される。この循環によって、これまでの燃料油改質装置だけでは得られなかった燃料油の改質効果を得ることができる。
特開平4−323296号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の燃料油の改質装置100では、貯油槽101に送り込まれる燃料油は、循環路102を通って循環され改質されるものの、改質が不十分な燃料油と改質が進んだ燃料油とが貯油槽101で混在し、油粒径の大きいものと小さいものとが平均化されてしまうので、貯油槽101の全ての燃料油を燃焼効率のよい油粒径まで改質するには時間がかかってしまうという問題があった。
また、改質が不十分な燃料油と改質が進んだ燃料油とが貯油槽101で混在するため、燃料油の油粒径が大きいままのものが混じった状態で燃料油消費域106に供給される虞があり、粒径が大きい燃料油は、燃料油の中で不燃物となり燃焼せず煤塵となってしまうので、ボイラー燃焼機でスケール付着や黒煙を発生させるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、燃料油を短期間で燃焼効率の優れた燃料油に改質することができる燃料油改質装置、及び、燃料油改質方法、並びに、燃料油供給システムを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の側面に係る燃料油改質装置によれば、燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムにおける燃料油改質装置であって、メインタンクからの前記燃料油を貯蔵するサブタンクと、前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を導入する第一燃料油導入部と、前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部と、前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部とを備え、前記燃料油循環部は、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出する第一燃料油排出部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第二燃料油導入部とからなる第一循環部を備えるよう構成できる。前記構成により、メインタンクから油粒径の大きい燃料油がサブタンクの上方に導入されるとともに、サブタンクの下方において、油粒径を小さくする改質処理が循環して行われるため、サブタンク内では改質具合の分布が下に向かうほど進むことになる。加えて、燃焼機に燃料油を排出する燃料油供給部がサブタンクの下方に設けられているため、サブタンク内で改質が進んだ燃料油を燃焼機へ供給することができる。
すなわち、燃料油改質処理部を設けてサブタンク内の燃料油を何度も循環させて燃料油を改質すること、及び、その循環方法を工夫してより改質の進んだ領域とそうでない領域とに改質の進行具合を分けることで、短期間に燃焼効率の優れた燃料油に改質することができる。
また、本発明の第2の側面に係る燃料油改質装置によれば、前記サブタンクは、前記第一燃料油導入部が設けられた第一燃料油貯蔵室と、前記第一燃料油排出部及び前記第二燃料油導入部が設けられた第二燃料油貯蔵室とに分割し、前記第二燃料油貯蔵室から前記第一燃料油貯蔵室へオーバーフローをするよう設けられた仕切り板を備え、前記燃料油循環部は、前記第一燃料油貯蔵室に設けられ、前記第一燃料油貯蔵室から前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二燃料油排出部からなる第二循環部を備えるよう構成できる。前記構成により、第一循環部と第二循環部との二つの循環部を、同時に循環させることで、さらに早く燃料油を改質することができる。
また、前記構成により、仕切り板によって分けられた第一燃料油貯蔵室には、メインタンクから導入された燃料油が貯蔵され、第二燃料油貯蔵室には、改質の進んだ燃料油が貯蔵されるので、サブタンクが仕切り板によって分けられていない場合より、改質が進んだ燃料油と改質が不十分な燃料油とを完全に分けることができる。
すなわち、第二燃料油貯蔵室では、第二循環部で改質の進んだ燃料油が第二導入部から導入されるので、第二燃料油貯蔵室の燃料油は、第一燃料油貯蔵室よりも改質の進んだ燃料油となり、また、第二燃料油貯蔵室の下方では改質の進んだ燃料油をさらに第一循環部で循環させるため、より改質の進んだ燃料油が第二燃料油貯蔵室の下方に導入され、そこから随時燃焼機に送り出されるため、燃焼機で使用する燃料油の燃焼効率が向上する。
また、メインタンクから導入された燃料油を貯蔵する第一燃料油貯蔵室においても、第二燃料油貯蔵室からオーバーフローした改質の進んだ燃料油が第一燃料油貯蔵室へ導入されることで、改質の進んだ燃料油が占める割合が増加し、第一燃料油貯蔵室の燃料油の改質具合が向上するので、向上した第一燃料油貯蔵室の燃料油を第二燃料油貯蔵室へ送ることができ、効率よく燃料油を改質することができる。
さらにまた、本発明の第3の側面に係る燃料油改質装置によれば、前記サブタンクは、前記第一燃料油導入部が設けられた第一サブタンクと、前記第一燃料油排出部及び前記第二燃料油導入部が設けられた第二サブタンクと、前記第二サブタンクから前記第一サブタンクへオーバーフローをするよう設けられた連結管とを備え、前記燃料油循環部は、前記第一サブタンクに設けられ、前記第一サブタンクから前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二燃料油排出部からなる第二循環部を備えるよう構成できる。前記構成により、第一循環部と第二循環部との二つの循環部を設け、同時に循環させることで、さらに早く燃料油を改質することができる。
また、前記構成により、第一サブタンクには、メインタンクから導入された燃料油が貯蔵され、第二サブタンクには、改質の進んだ燃料油が貯蔵されるので、サブタンクが一基の場合より、改質が進んだ燃料油と改質が不十分な燃料油とを完全に分けることができる。
すなわち、第二サブタンクでは、第二循環部で改質の進んだ燃料油が第二燃料油導入部から導入されるので、第二サブタンクの燃料油は、第一サブタンクよりも改質の進んだ燃料油となり、また、第二サブタンクの下方では改質の進んだ燃料油をさらに第一循環部で循環させるため、より改質の進んだ燃料油が第二サブタンクの下方に導入され、そこから随時燃焼機に送り出されるため、燃焼機で使用する燃料油の燃焼効率が向上する。
また、前記構成により、第一サブタンクには、メインタンクから導入された燃料油が貯蔵され、第二サブタンクには、改質の進んだ燃料油が貯蔵されるので、改質が進んだ燃料油と改質が不十分な燃料油とが別々のタンクに貯蔵され、改質の進んだ第二サブタンクの燃料油から随時燃焼機に送り出されるため、燃焼機で使用する燃料油の改質効率が向上する。
また、前記構成により、一度にサブタンク二基で燃料油を循環させることができるので、構造的にタンクを大きくすることができ、より多量の燃料油を取り扱うことができる。
また、メインタンクから導入された燃料油を貯蔵する第一サブタンクにおいても、第二サブタンクからオーバーフローした改質の進んだ燃料油が連結管を介して第一サブタンクへ導入されることで、改質の進んだ燃料油が占める割合が増加し、第一サブタンクの燃料油の改質具合が向上するので、向上した第一サブタンクの燃料油を第二サブタンクへ送ることができ、効率よく燃料油を改質することができる。
さらにまた、本発明の第4の側面に係る燃料油改質装置によれば、前記燃料油循環部は、前記燃焼機へ供給する燃料油の油粒径が30μm以下となるまで燃料油を循環させるよう構成できる。従来、粒径が大きい燃料油は、燃料油の中で不燃物となり燃焼せず煤塵として大気中に逃がしていたところ、前記構成により、サブタンク内の燃料油の油粒径を30μm以下にすることで燃料油を完全に燃焼させることができ、燃料油の燃焼効率を向上させることができる。
また、燃料油が完全に燃焼することで、二酸化炭素や窒素酸化物、硫黄酸化物の排出を削減することができる。すなわち、前記構成により、例えばボイラー燃焼機で問題となっているスケール付着や黒煙発生を防止することができる。
さらにまた、本発明の第5の側面に係る燃料油改質装置によれば、前記燃焼機へ供給する燃料油の油粒径を測定し、該油粒径が30μm以下となるまで燃料油を循環させるよう前記燃料油循環部を制御する燃料油粒径制御部を備えるよう構成できる。前記構成により、燃料使用量やサブタンクの大きさをユーザが考慮せずとも、燃料油の循環回数を自動制御することができるので、ユーザの管理負担が軽減される。
さらにまた、本発明の第6の側面に係る燃料油改質方法によれば、燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムにおける燃料油改質方法であって、前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部によって、前記メインタンクから前記燃料油を導入する燃料油導入工程と、前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部によって、前記燃料油の油粒径を微細化する燃料油改質処理工程と、前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部によって、前記燃料油を循環させる燃料油循環工程と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部によって、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給工程とを含み、前記燃料油循環工程は、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出する第一燃料油排出部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第二燃料油導入部とによって、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出し、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一循環工程を含むよう構成できる。
さらにまた、本発明の第7の側面に係る燃料油改質方法によれば、前記サブタンクは、前記第一燃料油導入部が設けられた第一燃料油貯蔵室と、前記第一燃料油排出部及び前記第二燃料油導入部が設けられた第二燃料油貯蔵室とに分割し、前記第二燃料油貯蔵室から前記第一燃料油貯蔵室へオーバーフローをするよう設けられた仕切り板を備え、前記燃料油循環工程は、前記第一燃料油貯蔵室に設けられ、前記第一燃料油貯蔵室から前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二燃料油排出部によって、前記サブタンクから前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二循環工程を含むよう構成できる。
さらにまた、本発明の第8の側面に係る燃料油改質方法によれば、前記サブタンクは、前記第一燃料油導入部が設けられた第一サブタンクと、前記第一燃料油排出部及び前記第二燃料油導入部が設けられた第二サブタンクと、前記第二サブタンクから前記第一サブタンクへオーバーフローをするよう設けられた連結管とを備え、前記燃料油循環工程は、前記第一サブタンクに設けられ、前記第一サブタンクから前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二燃料油排出部によって、前記第一サブタンクから前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二循環工程を含むよう構成できる。
さらにまた、本発明の第9の側面に係る燃料油改質方法によれば、前記燃料油循環工程は、前記燃焼機へ供給する燃料油の油粒径が30μm以下となるまで燃料油を循環させるよう構成できる。
さらにまた、本発明の第10の側面に係る燃料油改質方法によれば、前記燃焼機へ供給する燃料油の油粒径を測定し、該油粒径が30μm以下となるまで燃料油を循環させるよう前記燃料油循環部を制御する燃料油粒径制御工程を含むよう構成できる。
さらにまた、本発明の第11の側面に係る燃料油供給システムによれば、燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムであって、前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部と、前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部と、前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部とを備え、前記燃料油循環部は、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出する第一燃料油排出部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第二燃料油導入部とからなる第一循環部を備えるよう構成できる。
本発明の第一実施例に係る燃料油供給システムの全体構成を示す模式図である。 本発明の第一実施例に係る燃料油改質装置の概略図である。 本発明に係る燃料油改質処理部の説明に供する図であって、図3Aは、導磁板と磁石の形状及び配置を示しており、図3Bは、導磁板と磁石の積層状態を示しており、図3Cは、燃料油改質処理部の概略図である。 本発明に係る燃料油改質方法を示すフローチャートである。 本発明の第二実施例に係る燃料油改質装置の概略図である。 本発明の第三実施例に係る燃料油改質装置の概略図である。 本発明の第三実施例に係る燃料油改質装置の改質具合を示す結果であって、図7Aは、改質前の燃料油の電子顕微鏡写真であり、図7Bは、第三実施例に係る燃料油改質装置によって24時間改質処理を行った場合の電子顕微鏡写真であり、図7Cは、同燃料油改質装置によって72時間改質処理を行った場合の電子顕微鏡写真である。 燃料油の改質装置の従来例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(第一実施例)
(燃料油供給システムの構成)
本発明の第一実施例に係る燃料油供給システム1の全体構成を示す模式図を図1に示す。燃料油供給システム1は、メインタンク2からの燃料油Fを燃料油改質装置3に導入し、燃料油Fを燃料油改質装置3で循環させて改質した後に、改質された燃料油Fを燃焼機4へ供給する。
(燃料油改質装置の構成)
燃料油改質装置3は、図2に示すように、メインタンク2からの燃料油Fを貯蔵するサブタンク5と、燃料油改質処理部6と、燃料油循環部7と、燃料油供給部523を主要部として備えている。
サブタンク5は、第一燃料油貯蔵室51と、第二燃料油貯蔵室52とに仕切り板53によって分割されている。
第一燃料油貯蔵室51は、上方に第一燃料油導入部511を備え、メインタンク2からの燃料油Fが第一燃料油導入部511を介して導入され、第二燃料油排出部512を介して燃料油Fを燃料油改質処理部6へ排出する。
第一燃料油導入部511は、メインタンク2からの燃料油Fを第一燃料油貯蔵室51の上方から導入する管5111と、管5111が挿入される開口部5112(図示せず)とからなり、メインタンク2と第一燃料油貯蔵室51とを連結している。
第二燃料油排出部512は、例えば、第一燃料油貯蔵室51の下方に設けられ、燃料油Fを燃料油改質処理部6へ排出する管5121と、管5121が挿入される開口部5122(図示せず)とからなり、第一燃料油貯蔵室51と燃料油改質処理部6とを連結している。
第二燃料油貯蔵室52は、下方に、第二燃料油導入部521と燃料油供給部523と制御部524とを備え、燃料油改質処理部6からの燃料油Fが第二燃料油導入部521を介して導入され、第一燃料油排出部522を介して燃料油Fを燃料油改質処理部6へ排出する。また、制御部524は、油粒径サイズを測定する検出部5241(図示せず)からの信号に基づいて、燃料油Fの油粒径が、30μm以下となるまで循環を繰り返し、その後、燃料油供給部523から第二燃料油貯蔵室52の燃料油Fを第二燃料油貯蔵室52の下方から燃焼機4へ供給する。
第二燃料油導入部521は、燃料油改質処理部6からの燃料油Fを第二燃料油貯蔵室52の下方から導入する管5211と、管5211が挿入される開口部5212(図示せず)とからなり、燃料油改質処理部6と第二燃料油貯蔵室52とを連結している。
第一燃料油排出部522は、第二燃料油貯蔵室52の下方に設けられ、燃料油Fを燃料油改質処理部6へ排出する管5221と、管5221が挿入される開口部5222(図示せず)とからなり、第二燃料油貯蔵室52と燃料油改質処理部6とを連結している。
燃料油供給部523は、第二燃料油貯蔵室52の下方に設けられ、燃料油Fを燃焼機4へ排出する管5231と、管5231が挿入される開口部5232(図示せず)とからなり、第二燃料油貯蔵室52と燃焼機4とを連結している。
制御部524は、例えば、燃料油Fの油粒径の大きさを検出する検出部5241と、圧送部73を動作させる制御回路5242(図示せず)とを備えており、検出部5241が油粒径の大きさが30μm以下であると検知するまで、燃料油Fを繰り返し循環させる。
仕切り板53は、燃料油Fが第二燃料油貯蔵室52から第一燃料油貯蔵室51へオーバーフローをするよう、例えば、図3に示すように、サブタンク5の上方に隙間を設けるように配設される。なお、仕切り板53は、燃料油Fが第二燃料油貯蔵室52から第一燃料油貯蔵室51へオーバーフローをする構成であればよく、仕切り板53の上方に開口部を設けるようにしてもよい。
燃料油改質処理部6は、図3A及び図3Bに示すように、例えば3500ガウスの円板状の磁石61を磁極片の両側にN極が磁極片に向くように配したものと、磁石61を磁極片の両側にS極が磁極片に向くように配したものとを、図3B及び図3Cに示すように、導磁板62を介して複数積層したものを一串とし、ハウジング63内に3行×15列に3mm間隔で配している。
磁石61は、図3A及び図3Bに示すように、例えば、厚さ10mmの円板状であって、導磁板62を間に介して、同磁極片が向かい合うように合計9枚が鉄製の棒で串刺しされ、両端からボルトによって螺着されている。
導磁板62は、図3A及び図3Bに示すように、例えば、厚さ2mmの円板状であって、一串の両端2枚と磁石61同士の間に8枚との合計10枚が鉄製の棒で串刺しされている。
燃料油改質処理部6は、全体の反発磁場が、例えば10500ガウスとなる。この反発磁場によって、燃料油F内の油粒径が小さくなり、燃焼効率の高い燃料油Fが形成される。なお、燃料油改質処理部6は、燃料油Fを改質するものであればよい。
燃料油循環部7は、第一循環部71と、第二循環部72と、圧送部73とからなる。
第一循環部71は、第一燃料油排出部522と、第二燃料油導入部521とからなり、第二燃料油貯蔵室52の下方で改質の進んだ燃料油Fをさらに循環させる。
第二循環部72は、第一燃料油導入部511と、第二燃料油排出部512とからなり、メインタンク2から導入された燃料油Fを燃料油改質処理部6へ排出し、燃料油改質処理部6を通過した後、第二燃料油貯蔵室52に導入する。そして、第二循環部72は、第二燃料油貯蔵室52からオーバーフローをした燃料油Fを第一燃料油貯蔵室51に導入するよう循環させる。
圧送部73は、例えばポンプであり、燃料油改質処理部6の前段に設けられる。圧送部73の前段において、第一燃料油貯蔵室51からの配管と、第二燃料油貯蔵室52からの配管とが合流しており、第一燃料油貯蔵室51に燃料油Fがない場合には、第二燃料油貯蔵室52からのみ燃料油Fが燃料油循環部7を循環することとなる。一方、第二燃料油貯蔵室52に燃料油Fがない場合には、第一燃料油貯蔵室51からのみ燃料油Fが燃料油循環部7を循環することとなる。第一燃料油貯蔵室51及び第二燃料油貯蔵室52の何れにも燃料油Fが存在する場合には、両方から燃料油Fが燃料油循環部7を循環することとなる。
燃焼機4は、例えば、ボイラー、船舶,大型車輌,重機,ディーゼル機関車等の内燃機関を挙げることができる。
(燃料油改質方法)
次に、本発明の第一実施例に係る燃料油改質方法について、図2及び図4のフローチャートを参照しながら説明する。
燃料油改質方法は、図4に示すように、メインタンク2から第一燃料油貯蔵室51へ燃料油Fを導入するステップST1(請求項6における燃料油導入工程に対応する。)と、第一燃料油貯蔵室51及び第二燃料油貯蔵室52から燃料油改質処理部6を通過して第二燃料油貯蔵室52へ燃料油Fを循環するステップST2(請求項6及び請求項7における燃料油循環工程に対応する。)と、燃料油Fを燃焼機4へ供給するステップST3(請求項6における燃料油供給工程に対応する。)とで構成されている。
ステップST1では、図2に示すように、第一燃料油導入部511が、メインタンク2からの燃料油Fを、第一燃料油貯蔵室51へ、第一燃料油貯蔵室51の上方から導入する。
ステップST2では、燃料油改質処理部6が、燃料油Fの油粒径が小さくなるよう反発磁場による改質処理を行う。
先ず、ステップST2では、第二燃料油排出部512が、ステップST1によって第一燃料油貯蔵室51へ導入された燃料油Fを燃料油改質処理部6へ排出し、燃料油改質処理部6を通過した燃料油Fを第二燃料油導入部521から第二燃料油貯蔵室52の下方へ導入する第二循環工程を行う。
また、ステップST2では、第一燃料油排出部522が、第二燃料油貯蔵室52の下方に導入された改質の進んだ燃料油Fを燃料油改質処理部6へ排出し、再度、燃料油Fを第二燃料油貯蔵室52の下方へ導入し、制御部524により油粒径が30μm以下であると検知されるまで繰り返し循環する第一循環工程を行う。
ここで、第二燃料油貯蔵室52からオーバーフローした燃料油Fは、第一燃料油貯蔵室51へ導入され、第二循環工程の第二燃料油排出部512よって燃料油改質処理部6へ排出され、再度、第二循環工程を行う。なお、第二循環工程と第一循環工程とは通常並列して実行される。
ステップST3では、第二燃料油貯蔵室52の下方に設けられた燃料油供給部523が、燃料油Fを燃焼機4へ供給する。
(第二実施例)
第一実施例では、サブタンク5を第一燃料油貯蔵室51と、第二燃料油貯蔵室52とに仕切り板53によって分割し、第二循環部72と第一循環部71とで燃料油Fを循環している。これにより、第二燃料油貯蔵室52の燃料油Fは、第一燃料油貯蔵室51よりも改質の進んだ燃料油Fとなる。加えて、第二燃料油貯蔵室52の下方では改質の進んだ燃料油Fをさらに第一循環部71で循環させるため、より改質の進んだ燃料油Fが第二燃料油貯蔵室52の下方に導入され、そこから随時燃焼機4に送り出されるため、燃焼機4で使用する燃料油Fの燃焼効率が向上する効果を得ることができるが、以下のようにしても同じような効果を得ることができる。
図5は、本発明の第二実施例に係る燃料油改質装置3の概略図である。この第二実施例は、サブタンク5が、第一燃料油導入部511が設けられた第一サブタンク54と、第一燃料油排出部522及び第二燃料油導入部521が設けられた第二サブタンク55と、第二サブタンク55から第一サブタンク54へオーバーフローをするよう設けられた連結管56とを備えている。
これにより、第一サブタンク54には、メインタンク2から導入された燃料油Fが貯蔵され、第二サブタンク55には、改質の進んだ燃料油Fが貯蔵されるので、改質が進んだ燃料油Fと改質が不十分な燃料油Fとを完全に別々のタンクに分けることができる。
この結果、第二循環部72で改質の進んだ燃料油Fが第二燃料油導入部521から導入されるので、第二サブタンク55の燃料油Fは、第一サブタンク54よりも改質の進んだ燃料油Fとなり、また、第二サブタンク55の下方では改質の進んだ燃料油Fをさらに第一循環部71で循環させるため、より改質の進んだ燃料油Fが第二サブタンク55の下方に導入され、そこから随時燃焼機4に送り出されるため、燃焼機4で使用する燃料油Fの燃焼効率が向上する。
(第三実施例)
第一実施例では、サブタンク5は、第一燃料油貯蔵室51と、第二燃料油貯蔵室52とに仕切り板53によって分割され、第二実施例では、第一サブタンク54と、第二サブタンク55とを備え、第一サブタンク54と第二サブタンク55とが連結管56を介して連結され、燃料油Fが第一燃料油貯蔵室51から第二燃料油貯蔵室52へ、又は、第一サブタンク54から第二サブタンク55へオーバーフローするよう構成していた。
これにより、第一燃料油貯蔵室51、又は、第一サブタンク54における改質の進んだ燃料油Fが占める割合が増加し、第一燃料油貯蔵室51、又は、第一サブタンク54の燃料油Fの改質具合が向上するので、向上した第一燃料油貯蔵室51又は第一サブタンクの燃料油Fを第二燃料油貯蔵室52又は第二サブタンク55へ送ることができ、効率よく燃料油Fを改質することができるが、以下のようにしても、これと同じような効果を得ることができる。
図6は、本発明の第三実施例に係る燃料油改質装置3の概略図である。この第三実施例は、サブタンク5は一基であり、メインタンク2から油粒径の大きい燃料油Fがサブタンク5の上方に導入されるとともに、サブタンク5の下方において、燃料油Fの油粒径を小さくする改質処理が循環して行われている。
これにより、サブタンク5内では改質具合の分布が下に向かうほど進むことになる。燃料油供給部523は、サブタンク5の下方に設けられているので、サブタンク5内で改質が進んだ燃料油Fを燃焼機4へ供給することができる。すなわち、サブタンク5内を改質の進んだ領域とそうでない領域とに改質の進行具合を分けることで、短期間に燃焼効率の優れた燃料油Fに改質することができる。
(本発明の第三実施例に係る燃料油改質方法による燃料油の評価)
本発明が燃料油を改質する性能を有していることについて以下に述べる方法で評価を行った。
1.燃料油改質装置による燃料油の改質具合の確認
(方法)
燃料油改質装置3を設置して、未処理の燃料油Fと、24時間処理後の燃料油Fと、72時間処理後の燃料油Fとを走査型電子顕微鏡で観察を行った。
(実験結果)
図7は、本実験の燃料油Fの改質具合を示す図である。図7Bに示すように、24時間処理後の燃料油Fは、図7Aに示す未処理の燃料油Fと比較して、燃料油F中のスラッジが減少し、さらに、図7Cに示すように、72時間処理後の燃料油Fは、油粒径が30μm以下となり、燃料油Fが改質できたといえる。
2.未処理の燃料油と燃料油改質装置による循環処理後の燃料油との燃費の比較実験
A.ボイラーによる燃費比較
(方法)
同火力で未処理のA重油と24時間処理後のA重油とを、ボイラーNo.1と、ボイラーNo.2との2つのボイラーで燃焼実験をし、その時の燃費(=h/L)を夫々計算し、比較した。
(実験結果)
ボイラーNo.1では、24時間処理後のA重油の燃費が、9.8%向上した。
ボイラーNo.2では、24時間処理後のA重油の燃費が、7.9%向上した。
B.エンジンによる燃費比較
(方法)
同火力で未処理の軽油と5時間処理後の軽油とを、負荷を水動力計にて450kw/2100rpmに固定したエンジン(クローラードリル搭載の米国カミンズ社QSK19、最大出力555KW/2100rpm)で燃焼実験をし、その時の燃費(=h/L)を夫々計算し、比較した。
(実験結果)
5時間処理後の軽油の燃料消費量が、約6%削減した。
以上の実験結果から、対象となる燃料機の種類に拘わらず、燃料消費量が大幅に削減されることが分かった。
以上の通り、本発明によれば、燃料油を短期間で燃焼効率の優れた燃料油に改質することができる燃料油改質装置、及び、燃料油改質方法、並びに、燃料油供給システムを提供できる。
なお、本発明は前述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
1…燃料油供給システム、2…メインタンク、3…燃料油改質処理装置、4…燃焼機、5…サブタンク、51…第一燃料油貯蔵室、511…第一燃料油導入部、5111…管、5112…開口部、512…第二燃料油排出部、5121…管、5122…開口部、52…第二燃料油貯蔵室、521…第二燃料油導入部、5211…管、5212…開口部、522…第一燃料油排出部、5221…管、5222…開口部、523…燃料油供給部、5231…管、5232…開口部、524…制御部、5241…検出部、5242…制御回路、53…仕切り板、54…第一サブタンク、55…第二サブタンク、56…連結管、6…燃料油改質処理部、61…円板状の磁石、62…導磁板、63…ハウジング、7…燃料油循環部、71…第一循環部、72…第二循環部、73…圧送部、F…燃料油、100…燃料油の改質装置、101…貯油槽、102…循環路、103…供給路、104,104'…磁気処理装置、105,105'…磁気処理装置、106…燃料油消費域

Claims (11)

  1. 燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムにおける燃料油改質装置であって、
    メインタンクからの前記燃料油を貯蔵するサブタンクと、
    前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部と、
    前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部と、
    前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部と、
    前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部とを備え、
    前記燃料油循環部は、前記サブタンクの下方であって、前記燃料油供給部の近傍に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクの下方へ導入する第二燃料油導入部と、前記サブタンクの下方であって、前記第二燃料油導入部の近傍に設けられ、前記サブタンクの下方から改質の進んだ前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第一燃料油排出部とからなる第一循環部を備えることを特徴とする燃料油改質装置。
  2. 燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムにおける燃料油改質装置であって、
    メインタンクからの前記燃料油を貯蔵するサブタンクと、
    前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部と、
    前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部と、
    前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部と、
    前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部とを備え、
    前記サブタンクは、前記第一燃料油導入部が設けられた第一燃料油貯蔵室と、前記第一燃料油排出部及び前記第二燃料油導入部が設けられた第二燃料油貯蔵室とに分割し、前記第二燃料油貯蔵室から前記第一燃料油貯蔵室へオーバーフローをするよう設けられた仕切り板を備え、
    前記燃料油循環部は、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出する第一燃料油排出部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第二燃料油導入部とからなる第一循環部と、前記第一燃料油貯蔵室に設けられ、前記第一燃料油貯蔵室から前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二燃料油排出部からなる第二循環部を備えることを特徴とする燃料油改質装置。
  3. 燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムにおける燃料油改質装置であって、
    メインタンクからの前記燃料油を貯蔵するサブタンクと、
    前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部と、
    前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部と、
    前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部と、
    前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部とを備え、
    前記サブタンクは、前記第一燃料油導入部が設けられた第一サブタンクと、前記第一燃料油排出部及び前記第二燃料油導入部が設けられた第二サブタンクと、前記第二サブタンクから前記第一サブタンクへオーバーフローをするよう設けられた連結管とを備え、
    前記燃料油循環部は、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出する第一燃料油排出部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第二燃料油導入部とからなる第一循環部と、前記第一サブタンクに設けられ、前記第一サブタンクから前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二燃料油排出部からなる第二循環部を備えることを特徴とする燃料油改質装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一に記載の燃料油改質装置であって、
    前記燃料油循環部は、前記燃焼機へ供給する燃料油の油粒径が30μm以下となるまで燃料油を循環させることを特徴とする燃料油改質装置。
  5. 請求項4に記載の燃料油改質装置であって、
    前記燃焼機へ供給する燃料油の油粒径を測定し、該油粒径が30μm以下となるまで燃料油を循環させるよう前記燃料油循環部を制御する燃料油粒径制御部を備えることを特徴とする燃料油改質装置。
  6. 燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムにおける燃料油改質方法であって、
    前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部によって、前記メインタンクから前記燃料油を導入する燃料油導入工程と、
    前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部によって、前記燃料油の油粒径を微細化する燃料油改質処理工程と、
    前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部によって、前記燃料油を循環させる燃料油循環工程と、
    前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部によって、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給工程とを含み、
    前記燃料油循環工程は、前記サブタンクの下方であって、前記燃料油供給部の近傍に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクの下方へ導入する第二燃料油導入部と、前記サブタンクの下方であって、前記第二燃料油導入部の近傍に設けられ、前記サブタンクの下方から改質の進んだ前記燃料油を排出する第一燃料油排出部とによって、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出し、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一循環工程を含むことを特徴とする燃料油改質方法。
  7. 燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムにおける燃料油改質方法であって、
    前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部によって、前記メインタンクから前記燃料油を導入する燃料油導入工程と、
    前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部によって、前記燃料油の油粒径を微細化する燃料油改質処理工程と、
    前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部によって、前記燃料油を循環させる燃料油循環工程と、
    前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部によって、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給工程とを含み、
    前記サブタンクは、前記第一燃料油導入部が設けられた第一燃料油貯蔵室と、前記第一燃料油排出部及び前記第二燃料油導入部が設けられた第二燃料油貯蔵室とに分割し、前記第二燃料油貯蔵室から前記第一燃料油貯蔵室へオーバーフローをするよう設けられた仕切り板を備え、
    前記燃料油循環工程は、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出する第一燃料油排出部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第二燃料油導入部とによって、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出し、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一循環工程と、前記第一燃料油貯蔵室に設けられ、前記第一燃料油貯蔵室から前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二燃料油排出部によって、前記サブタンクから前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二循環工程を含むことを特徴とする燃料油改質方法。
  8. 燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムにおける燃料油改質方法であって、
    前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部によって、前記メインタンクから前記燃料油を導入する燃料油導入工程と、
    前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部によって、前記燃料油の油粒径を微細化する燃料油改質処理工程と、
    前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部によって、前記燃料油を循環させる燃料油循環工程と、
    前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部によって、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給工程とを含み、
    前記サブタンクは、前記第一燃料油導入部が設けられた第一サブタンクと、前記第一燃料油排出部及び前記第二燃料油導入部が設けられた第二サブタンクと、前記第二サブタンクから前記第一サブタンクへオーバーフローをするよう設けられた連結管とを備え、
    前記燃料油循環工程は、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出する第一燃料油排出部と、前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第二燃料油導入部とによって、前記燃料油改質処理部へ前記燃料油を排出し、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一循環工程と、前記第一サブタンクに設けられ、前記第一サブタンクから前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二燃料油排出部によって、前記第一サブタンクから前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第二循環工程を含むことを特徴とする燃料油改質方法。
  9. 請求項6〜8の何れか一に記載の燃料油改質方法であって、
    前記燃料油循環工程は、前記燃焼機へ供給する燃料油の油粒径が30μm以下となるまで燃料油を循環させることを特徴とする燃料油改質方法。
  10. 請求項9に記載の燃料油改質方法であって、
    前記燃焼機へ供給する燃料油の油粒径を測定し、該油粒径が30μm以下となるまで燃料油を循環させるよう前記燃料油循環部を制御する燃料油粒径制御工程を含むことを特徴とする燃料油改質方法。
  11. 燃料油が貯蔵されたメインタンクからサブタンクを介して燃料油を燃焼機に供給する燃料油供給システムであって、
    前記サブタンクの上方に設けられ、前記メインタンクからの前記燃料油を前記サブタンクへ導入する第一燃料油導入部と、
    前記燃料油の油粒径を微細化するための燃料油改質処理部と、
    前記サブタンクと前記燃料油改質処理部との間で前記燃料油を循環させる燃料油循環部と、
    前記サブタンクの下方に設けられ、前記燃料油を前記燃焼機へ供給する燃料油供給部とを備え、
    前記燃料油循環部は、前記サブタンクの下方であって、前記燃料油供給部の近傍に設けられ、前記燃料油改質処理部を通過した前記燃料油を前記サブタンクの下方へ導入する第二燃料油導入部と、前記サブタンクの下方であって、前記第二燃料油導入部の近傍に設けられ、前記サブタンクの下方から改質の進んだ前記燃料油を前記燃料油改質処理部へ排出する第一燃料油排出部とからなる第一循環部を備えることを特徴とする燃料油供給システム。
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