JP5894986B2 - 歯および歯肉の予防的治療および急性治療のための治療器具 - Google Patents

歯および歯肉の予防的治療および急性治療のための治療器具 Download PDF

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Description

本発明は、把持部と、前記把持部に装着されると共に前記把持部の長手方向に対してほぼ垂直に伸長する回転軸を有し患者の口腔内に挿入される治療要素とを備える歯および歯肉の予防的治療および急性治療のための治療器具に関する。
歯および歯肉の予防的治療および急性治療のための治療器具は、当技術水準において歯ブラシという形態で以前から久しく公知である。特に、回転ブラシ毛ヘッドを有する電動歯ブラシもまた公知であり、このような電動歯ブラシではブラシ毛ヘッドの軸は対応する把持部の長手方向に対して実質的に垂直に伸長している。
しかし、特に歯ブラシの外部ブラシ毛を改造することで歯肉をより穏和に且つ慎重に治療し、マッサージできるようにすることを目指した多くの試みが既に行われているが、このような歯ブラシは、構造に関係なく、特に歯周症または歯周炎の予防および治療にごく限定的に適している。
歯周炎(別名:歯肉炎)は、歯牙保持器官(歯周組織、歯周靭帯)の実質的に非可逆的な破壊を含む細菌誘発性炎症であり、結果として歯が緩み、最終的に歯が抜ける。歯肉の炎症(歯肉炎)は初期疾患であり、歯周炎は重篤な疾患である。疾患の慢性症状を歯周症(別名:歯槽萎縮)と呼ぶ。一生のうち40歳代から虫歯よりも歯周症を原因としてより多くの歯が欠損する事実により、歯周炎/歯周症の実利的重要性は明白である。前兆的疾患である歯肉炎の発症率は人口の100%であると言われている。歯周炎を発症した割合の対応データとしては、20歳代では35%、50歳以上で70%である。成人の4〜8%、および高齢者の14〜22%が重度の歯周炎に罹患している。現在ドイツでは約2300万人に、歯根に対する治療のための様々な緊急性のあるケアが必要であると想定されている。
歯周症の急性的な炎症形態である歯周炎の場合、「歯根尖」形態(歯根の先端から発達)および「周縁」形態(歯肉縁から発達)の2つの形態で区別されている。しかし、2つの形態は互いに合併する可能性もある。
歯周炎は細菌性プラーク(歯垢)や、歯に粘り着くように付着する菌膜により引き起こされ、通常これは以下のパターンで発生する。
即ち、唾液グリコシドにより無菌の歯が被覆され、唾液から前記層に微生物が付着し、一次細菌叢が確立され、選択的細菌叢が成長すると共にプラークが成熟し、そして、グラム陰性菌が優占し、慢性炎症過程が開始する。
プラークは唾液の影響により歯肉縁で硬化し、そこでプラークは機械的刺激を招く。中でも、長期間剥離することができない菌膜が歯肉縁と永続的に直接接触していることだけで、歯の被覆は病態生理学的に重大なものとなる。菌膜が石灰化すると、歯石の多孔質構造のために表面に活動的なプラークの新しい層ができ、毒性物質が貯留する。プラーク細菌は隣接の歯肉に拡散する外毒素を生成し、そこで炎症過程に入り、赤く腫れあがる。さらなる細胞毒性物質は酪酸塩、プロピオン酸塩およびアンモニウムである。専門家により歯面洗浄をした後も元に戻るような歯肉の炎症(歯肉炎)が発生する。
内部辺縁上皮の慢性炎症および進行性炎症、または、その後の感染段階では、歯周ポケットが歯周炎の主な誘発因子となる。この事実により、歯牙保持器官を健全に保つための顕著な有意性はその解剖学的構造のケアに帰する。健康な人の場合でさえ、ブラシで過剰に強い圧力をかけるような歯磨きの誤った技術、過剰に硬いブラシの選択、または口腔内ウォータージェット装置におけるウォータージェットの過剰に強い設定により、細菌コロニー形成およびプラーク形成の開始点を順に形成する辺縁上皮に微細な損傷が起こることがよくある。
デンタルフロスまたは歯間の隙間を洗浄する歯間ブラシなどの歯を洗浄する他の補助器具は慎重かつ規則正しい使用によって効果を奏するが、歯科医師または歯科医術の訓練を受けた者による専門的な歯牙洗浄に取って代わることは決してない。
解剖学的に狭まった口腔内において、解剖学的接触が難しい位置では、例えば超音波洗浄装置または他の歯科器具などの特定の器具の利用により他人のみが特別な器具によりプラーク付着量を良好に視認することが可能である。
歯磨き粉または歯科用塩を使用して歯磨きをするための正しい技術には、2つの好ましい技術として、(1)「赤」から「白」に向かう洗浄動作、即ち、歯ブラシヘッドのブラシ毛を常に歯茎(「赤」)から歯冠(「白」)に向かってのみ動かす動作、或いは、(2)歯のブラッシングおよび歯肉縁の穏和なマッサージによるブラシヘッドの「循環的な」動作が存在する。2つの技術のどちらが実際に最適なものであるかは、科学的な観点から解明されていない。しかし、歯の洗浄、特にブラシによるプラークの除去はごく稀にしか行われず、しばしば不完全な技術で不十分な期間行われていることは議論の余地がない。ブラシと歯磨き粉による従来の歯磨きでは辺縁上皮の炎症の問題は解決されないので、従って、慢性歯周炎の特定の問題に日常的に対処するようなアプローチによって早急に補うことが必要である。
公知の歯ブラシ、ならびに歯および歯肉の予防的治療用の他の器具は歯周症予防またはその進行の阻止には適していないか、あるいは限定的にしか適していない。寧ろ、歯周症の治療および予防には、脂溶性細菌の溶解および除去にも適した治療手段で歯および歯肉をケアすること、ならびに、好適なケアおよび治療薬剤を提供する他に、辺縁上皮を損傷するリスクが全くない歯肉用の更に穏和で慎重な治療およびマッサージを可能にすることに対応できる治療器具を提供することが必要である。
その目的は、治療器具が、開放気孔を有する発泡体を少なくとも部分的に備える三次元の回転対称治療面を有すると共に、患者の口腔内において歯および/または歯肉に沿って回転対称治療面が回転するように回転軸の周りに回転自在に支持されることで達成される。
歯周炎または歯周症の治療のための従来の治療器具とは異なり、本発明は、歯肉に損傷を与える可能性のあるブラシ毛、突起等を全く持たない。確かに、例えば指先に取り付けて歯肉や歯の上で直接動かせるプラスチック製または発泡体製の要素は既に当技術水準でも公知であるが、そのような方法で発生する摩擦ですら歯肉に損傷を与える恐れがあり、またそのような方法では歯間の間隙に届き難い。
対照的に、本発明は、簡単に変形して他の面に非常に良好に適用できる開放気孔発泡体を一方で備え、他方で三次元の回転対称治療面により歯肉および/または歯に対して簡単に回転できる治療要素を提供するものであり、この場合、治療要素と歯肉との間に発生する摩擦が他の公知の器具で発生し得る摩擦よりもかなり低度である。例えば、対応するモーターで駆動し、歯または歯肉の表面に対して垂直なその軸方向に配向される回転ブラシ毛ヘッドとは異なり、本発明の治療要素は、適切な動作と歯肉または歯の表面に平行な軸方向の配向とによって自由に回転し、従って歯肉または歯の表面に対して容易に回転することが可能である。よって、治療中、回転歯ブラシで治療しているときに設定すべき配向に対して回転軸の配向は正確に垂直となる。
本発明には、基本構造では歯ブラシに類似し(図1および2参照)、ブラシヘッドの代わりにプラスチック製カプセルにフィットする柔軟かつ回転可能な交換式スポンジを保持部に有し、洗浄オイルまたは他の洗浄およびケア用物質を受け入れる器具が備えられている。歯ブラシと同様に、前記器具を口腔内に導入し、穏和な圧力で歯のエナメル質/歯肉境界に沿って内側および外側にスポンジを当てる。これは辺縁または結合上皮をマッサージすること、および例えば歯科用オイルまたは他のケア用物質でその解剖学的構造を加湿することを意図したものである。前記動作を実行する場合、これにはスポンジと歯肉間の「摩擦」が全く伴わない。何故なら、構造に適した柔軟なスポンジが軸部材上で自由に、容易に、そして可動に回転可能である。患者自身が、スポンジが歯肉と接触する圧力を決定する。軽い圧力下で歯/歯肉境界の内側および外側に沿って回転対称の治療要素を単に当てるだけで、前記器具が歯肉および辺縁上皮を穏和に、慎重にマッサージすることが可能となる。そのように、歯肉および辺縁上皮は穏和にマッサージされ、洗浄される。
開放気孔発泡体によって、最終的に、治療要素に治療液を含浸させ、この治療液を回転動作中、歯肉に送達させることが可能になる。特にオイル等は、歯ブラシおよび歯磨き粉で通常良好に達成できない様々な口腔内細菌に生成される脂溶性毒素の吸収および除去を可能にする目的で使用することが可能である。
確かに本発明は従来の歯ブラシに取って代わることを目的としたものではなく、寧ろ、特に歯周症の治療および歯周症の予防用の付加物として作用し、使用されることを目的としている。しかし、当然のことながら、結果的に歯ブラシを使用する場合、歯肉は出来るだけ穏和に(例えば柔軟なブラシ毛等を使用して)処置すべきであり、その後、個々に、本発明の器具で追加的に処置することが可能である。
本発明の更なる使用領域は、歯またはプロテーゼを支持する顎骨インプラントのケアである。一般的に、これらのインプラントは外科的介入後に良好に治癒する。しかし、周囲組織への接触表面において、常に、感染症を引き起こす可能性がある病原体の侵入箇所が作られる。従って、インプラントの十分なケアは、ますます重要になりつつあるこの外科的手段が永続的に良好であるための必須要件である。従来の歯ブラシでの洗浄はブラシ毛が硬すぎたり短すぎたりして十分に穏和にならないことがよくあり、不適切な洗浄技術が用いられると、粘膜/インプラント境界で敏感な粘膜に損傷を与えてしまうことさえある。本発明は、インプラントが定位置で治癒されるように、ケアを良好なものにすること、またインプラントを直接囲む組織の細菌性毒素負荷を軽減することに貢献し得る。
本発明に係る治療器具の更なる特徴は、下記により詳細に述べる添付の特許請求の範囲に存在することになる。既に述べたように、前記治療システムは三次元の回転対称治療面を有する。これには、ボール、楕円体、錐体、円筒等の多数の回転体の表面が挙げられ、実用上の理由から、円筒の筒状面または周囲表面の形状が治療要素に適している。治療要素は、例えば、その一端に硬めのプラスチック製要素を挿入した筒状発泡体であってもよく、これにより治療要素を把持部に回転可能に接続するために望ましい安定性を付与することができる。当然のことながら、その場合、その治療面自体は円筒または中空円筒の形状にある開放気孔を持つ柔軟な発泡体を備え、その治療面は筒状面で形成されている。このような治療面の直径は5〜20mmの範囲とすることが可能であるが、好ましくは8〜15mmとするべきである。
当然のことながら、前記形状は円筒形状と僅かに異なる可能性もあり、例えば、治療要素は円錐台または一種の樽形状の形態にしてもよく、すなわち、やや凸状の形態であってもよい。その場合、前述した直径の仕様は、軸長全体を測定した要素の平均値と関連している。
治療要素が把持部へ回転自在に接続するための内部硬質芯を持つ必要があることから、直径は過剰に小さくするべきではなく、また治療面の発泡体は、一方では治療液の十分な吸収を可能にするために、他方では内部硬質芯と接触する圧力から歯茎を保護するため、或いは圧力を適度に緩衝するために、過剰に薄くしない方がよい。
1つの実施態様では、治療要素には、形状が安定的で、出来る限り小さい摩擦で密着するが、把持部の一端でそれにほぼ垂直に伸長している好適な軸部材と正確に密着し得る内部プラスチック製軸鞘を有してもよい。
しかし、対応する取付軸部材を、治療面を形成する発泡体に固定して接続することや、把持部の装着用軸受筒に正確に接触させて密着させ得る突出接続部によって把持部側に備えることも可能である。その場合、接続部を軸受筒内に回動可能に装着することも可能であるが、接続部を軸受筒に回動不能に係止させる場合に軸受筒を好適な装着で容易に回転可能にすることも可能である。
上述の改変例により治療要素はいつでも交換可能となり、対応する把持部は新たに使用可能となる。しかし、いずれの場合も、プラスチック製軸鞘および関連の軸部材、あるいは接続部および/または軸受筒がラッチ要素を有し、しかし一方では自由に回転したままの治療要素が把持部に軸固定され、治療要素が意図せず治療中に緩まないように構成されていることが望ましい。
プラスチック製軸鞘の軸の周囲に配置された開放気孔発泡体層の厚さは少なくとも1mm、好ましくは少なくとも2mmであることが望ましい。発泡体層の最大の厚さは治療要素の最大径または半径から心棒または軸鞘の半径を差し引いて決まる。したがって、実際、発泡体層の最大の厚さは5〜10mmの値を超えないことが好ましい。上述したように、その発泡体層の厚さは一方で治療液の吸収能を促進するが、他方で治療要素の内部にある軸部材またはプラスチック製軸鞘の緩衝も促進する。また、開放気孔発泡体層は治療液を受け入れることも可能で、これに関し、この層は、厚さが厚いほど、あるいはその全量が多いほど、それに応じて治療液を多く受け入れることが可能である。
治療要素の軸長は人体構造にも適合させ、最低でも5mm、最高でも20mm、好ましくは8〜15mmとすることが望ましい。
治療装置を患者の口腔内に最も効果的に配位できるように、1つの実施態様では、軸を把持部の長手方向に対して90°からやや傾いた角度、例えば80°〜88°で角度をつける。
治療面の発泡体は永続的に可塑性の材料から成り、歯および/または歯肉に対しての回転により永続的に変形させないことが好ましいとはいえ、一方では回転動作中、寧ろ関連する解剖学的因子に非常に迅速に適合させる必要があるが、しかしその後、再度、元の形状を迅速に回復させることが好ましい。
本発明に係る治療器具の把持部は、実質的に歯ブラシの把持部に相当するが、これに関し、特にブラシ毛の代わりに、把持部の長手軸範囲に対して垂直に伸長する軸部材、または回転軸を決定する対応の取付軸受筒が存在し、少なくとも通常親指と人さし指でつかむ部分で回転軸に平行な方向の把持部の断面の方が垂直方向のものより大きいという点で、本発明は歯ブラシとは異なる。このことが、回転円筒面または変形面と歯または歯肉との間への望ましい圧力の付与を容易にする目的に寄与していることは自明である。その他の部位では、把持部は通常の歯ブラシの断面と一致し得る。
軸に平行な方向において把持部の中心部に設けられた大きい方の断面により、把持部に、それに続いて治療要素にも、軸に垂直に同様の力を容易に付与することが可能となるので、このとき治療要素が傾斜することもない。同時に、このような把持部により、把持部だけに基づいて治療要素の配向を確立するという単純で見込みのある方法を口腔内で使用できるようになる。例えばそれは、患者自身が歯を適宜ケアできず、第三者または介護者によって行わなければならない場合に、最適であり、望ましい。
発泡体の平均孔寸法は約0.1〜1mm、好ましくは0.2〜0.5mmであることが望ましい。一方で、孔寸法は治療要素の形状および可塑性の安定性に影響を及ぼすが、他方、治療液の吸収能および送達能にも影響を及ぼす。ある状況下で孔が過剰に大きくなると、治療液は、たとえ完全に飽和状態であったとしても治療要素から非常に早く流出してしまう。適宜、孔を小さくすることによって、治療液を均等に付与し、行き渡らせることが可能である。
対照的に、過剰に小さい孔は、発泡体が硬くなる傾向にあり、歯および歯肉での放出量が不十分になることを意味し、よって上述した平均孔寸法は好ましい範囲を表すが、その範囲は特別に選択したプラスチック製材料に左右され、かつそれに応じて改変することも可能である。
本発明の更なる利点、特徴および可能性ある用途は、好ましい実施態様の後述および添付図面から明確に明らかとなるだろう。
図1は本発明に係る治療器具の側面図を示す。 図2は図1に類似の発明に係る治療器具の、治療要素2を省略した図を示す。 図3は治療器具の把持部を通る断面を示す。 図4は治療要素2の断面図を示す。 図5は付属の取付軸部材3を示す。
当然のことながら、本発明に係る治療器具は添付図面に単に図式的に示しただけのものであり、対応する治療器具は実際、特定の形態に関して、特に人間工学的構造に関して図示した対象物と大幅に異なる場合もある。
一方で、図1は把持部1を示し、この把持部1は、図3に示す把持部の中心領域の断面III‐III以外は歯ブラシの把持部と類似点があるが、治療要素2に関しては治療要素の軸に平行な断面寸法が垂直断面より大きくなっている。歯ブラシの場合、治療要素2がブラシ毛ヘッドに置き換えられることになるので、ブラシ毛に対して垂直である断面の方が、ブラシ毛に対して平行である断面より広い傾向にあり、即ち、本発明の状態と全く逆の状態となっている。しかし、把持部は後部では、図4の断面IV‐IVに示すような歯ブラシ断面形状となっている。
治療要素2は筒状の発泡体であり、その正確な構造も図5を参照して説明することとする。
図2は、把持部の一端から伸長し、その長手方向にほぼ垂直である取付軸部材3が分かるように、治療要素2を描かずに把持部1を示している。軸部材3は把持部1と一体に形成することも可能であるが、鋳造されているか、或いは、別途に把持部1に装着してあるピンであってもよい。図3は把持部1を通る上述の断面を示し、図2のIII‐IIIに示した切断面に対応している。
下部の図5は、一体に形成された取付軸部材3と取付軸部材3の周囲に備えられたラッチ溝7を有する把持部1の正面端部を示している。
その中心において、治療要素2には、形状が安定的であり、全ての領域で縁取りされたプラスチック製の軸鞘4が備えられている。即ち、軸鞘4は、その下方の開口端部以外、厚さ数ミリメートルで全体的に筒型の発泡体層5により縁取りされている。取付軸部材3上でプラスチック製の軸鞘4を押したときに溝7内に係合して係止するラッチ要素6をプラスチック製の軸鞘4の内壁に備えると、治療要素2が全体的に取付軸部材3、ひいては把持部1にも固定されるが、取付軸部材3の周りでは自由に回転可能となっている。当然のことながら、本明細書ではラッチ要素6および7は単に図式的に説明しただけのものであり、外部から作用させるものなどラッチ要素の多数の他の構造も考えられる。
図5に示す改変例以外のものとして、治療要素は、内部の軸鞘の代わりに発泡要素の端部から一端を突出させているシャフトを備えることも可能であり、これは、軸受筒に挿入し、好ましくはそこに係止可能であり、シャフトまたは図5の軸部材の代わりに把持部の一端にはめる軸接続部を形成する。
独創的な開示のために、本明細書、図面および添付の特許請求の範囲から当業者に理解され得る特徴すべては、たとえそれらが特定の他の特徴に関連しているだけの特定の用語で記載されていたとしても、個別に、そして本明細書に開示された他の特徴または特徴群のいずれかと組み合わせることも可能であることを指摘しておくが、ただし、このことが明確に除外されていないか、あるいは技術的な態様がこのような組み合わせを不可能かつ無意味なものにする場合に限る。特徴について考え得るすべての組み合わせ、および個々の特徴の互いの独立性を強調することについての包括的で明確な表現は、記述の簡潔さおよび可読性のためにのみ本明細書では省略する。
1 把持部
2 治療要素
軸部材
4 内部プラスチック製軸鞘
5 発泡体層
8 回転軸

Claims (12)

  1. 把持部(1)と、前記把持部(1)に装着され、把持部の長手方向に対してほぼ垂直に伸長している回転軸(8)を有し、患者の口腔内に挿入される治療要素(2)とを備える歯および歯肉の予防的治療および急性治療のための治療器具であって、治療要素(2)が、少なくとも部分的に開放気孔発泡体を備える三次元の回転対称治療面を有し、患者の口腔内において歯および/またはその歯肉に沿って回転対称治療面が回転できるように治療要素()が回転軸(8)の周りに回転自在に支持されていることを特徴とする治療器具。
  2. 前記治療面が実質的に筒状面であることを特徴とする請求項1に記載の治療器具。
  3. 前記治療面の直径が5〜20mm、好ましくは8〜15mmの範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の治療器具。
  4. 前記把持部(1)が前記回転軸(8)上の軸部材(3)を有する一方で、治療要素が軸部材(3)に密着可能で形状が安定的な内部プラスチック製軸鞘(4)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の治療器具。
  5. 軸部材(3)が治療面を形成する発泡体層(5)に固定して接続され、把持部に備えられた装着用軸受筒に挿入し得る突出波形状接続部をその把持部側に有することを特徴とする請求項4に記載の治療器具。
  6. 治療要素を把持部(1)に対して回動自在に軸方向に固定するために、プラスチック製軸鞘(4)および/または軸部材(3)あるいは波形状接続部および/または軸受筒がラッチ要素を有することを特徴とする請求項4または5に記載の治療器具。
  7. 前記治療面の開放気孔発泡体層(5)の厚さが少なくとも1mm、好ましくは少なくとも2mmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の治療器具。
  8. 前記治療面の発泡体が永続的に可塑性の材料から成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の治療器具。
  9. 前記把持部は実質的に歯ブラシの把持部に相当するが、歯ブラシのブラシ毛は回転軸を定める取付軸部材または装着用軸受筒に取って代わり、前記把持部の長手方向に沿った断面の面積は、前記把持部の長手方向に対して垂直な断面の面積より大きいことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の治療器具。
  10. 前記発泡体の全体積に対する気孔の体積比として定義されている気孔率を、発泡体が少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%有していることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の治療器具。
  11. 前記発泡体の平均気孔寸法が0.1〜1mm、好ましくは0.2〜0.5mmであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の治療器具。
  12. 手の親指と人差し指によってつかむ部分において、前記把持部が、断面の長手軸が治療要素の軸と同一平面上にある長尺断面を有するものであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の治療器具。
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