JP5894925B2 - 微生物数測定装置 - Google Patents

微生物数測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5894925B2
JP5894925B2 JP2012539586A JP2012539586A JP5894925B2 JP 5894925 B2 JP5894925 B2 JP 5894925B2 JP 2012539586 A JP2012539586 A JP 2012539586A JP 2012539586 A JP2012539586 A JP 2012539586A JP 5894925 B2 JP5894925 B2 JP 5894925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
warm
measurement
unit
signal
amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012539586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012053169A1 (ja
Inventor
秀則 森田
秀則 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PHC Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Healthcare Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Healthcare Holdings Co Ltd filed Critical Panasonic Healthcare Holdings Co Ltd
Priority to JP2012539586A priority Critical patent/JP5894925B2/ja
Publication of JPWO2012053169A1 publication Critical patent/JPWO2012053169A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5894925B2 publication Critical patent/JP5894925B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/06Investigating concentration of particle suspensions
    • G01N15/0656Investigating concentration of particle suspensions using electric, e.g. electrostatic methods or magnetic methods
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/10Composition for standardization, calibration, simulation, stabilization, preparation or preservation; processes of use in preparation for chemical testing
    • Y10T436/101666Particle count or volume standard or control [e.g., platelet count standards, etc.]

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、微生物数測定装置に関し、特に、口腔内の微生物数を測定する微生物数測定装置等に関する。
まず、従来の微生物数測定装置の構成について説明する。
従来の微生物数測定装置は、測定容器と、回転駆動部と、集菌信号生成部と、測定信号生成部と、出力アンプと、I/V(電流/電圧変換)アンプと、インピーダンス測定部と、微生物数算出部と、溶液導電率算出部とを備えている。
測定容器は、測定電極を、内部の測定液中に浸漬状態で配置している。回転駆動部は、測定容器を回転駆動する。集菌信号生成部は、測定電極に交流の集菌信号を供給する。測定信号生成部は、測定電極に測定信号を供給する。出力アンプには、測定信号生成部の出力および集菌信号生成部の出力が接続されている。
また、I/Vアンプには、出力アンプの出力が測定電極を介して接続されている。インピーダンス測定部は、I/Vアンプに接続され、測定液のインピーダンスを測定する。微生物数算出部は、インピーダンス測定部に接続されている。溶液導電率算出部は、インピーダンス測定部に接続されている。
従来の微生物数測定装置においては、インピーダンス測定部で測定したインピーダンスに基づいて、微生物数算出部が微生物数を算出する(例えば、特許文献1を参照)。
このような従来の微生物数測定装置を用いて、口腔内の微生物(細菌)の数を測定しようとした場合、測定系に生じる電気的なドリフトのばらつきにより、測定精度にばらつきが発生する。
測定系の電気的なドリフトのうち、特に問題となるのが、測定電極に流れる電流を電圧に変換するI/Vアンプに生じるドリフトである。I/Vアンプにおいては、使用に伴って熱が発生し、これが測定系における大きなドリフトになる。このドリフトの大きさに対して一定の割合で、ドリフトにばらつきが生じる。このドリフトのばらつきが測定精度に悪影響を与える可能性がある。
特開2009−207431号公報
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、測定精度をさらに高めるものである。
本発明は、微生物数測定装置であって、測定液を含み、測定液中に測定電極が浸漬状態で配置される測定容器と、測定容器を回転駆動する回転駆動部と、測定電極に集菌信号を供給する集菌信号生成部と、測定電極に測定信号を供給する測定信号生成部とを備えている。さらに、測定信号生成部の出力および集菌信号生成部の出力を増幅する出力アンプと、出力アンプからの出力が測定電極を介して接続されるI/Vアンプと、I/Vアンプに接続され、測定液のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部とを備えている。また、インピーダンス測定部に接続され、測定液中の微生物数を算出する微生物数算出部と、インピーダンス測定部に接続され、測定液の導電率を算出する溶液導電率算出部と、I/Vアンプおよび出力アンプの少なくとも一方のウォームアップを行うウォームアップ部とを備えている。また、溶液導電率算出部に、ウォームアップ部を接続し、ウォームアップ部の出力を、ウォームアップスイッチを介してI/Vアンプおよび出力アンプの少なくとも一方に接続する。測定準備モードにおいて、溶液導電率算出部で測定液の溶液導電率を測定し、ウォームアップ部は、測定された溶液導電率を用いて、測定電極に流れる電流と同じ大きさの電流を持つウォームアップ信号を算出する。ウォームアップ部は、ウォームアップ信号を、I/Vアンプおよび出力アンプの少なくとも一方に印加して、ウォームアップを実施する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における微生物数測定装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態における微生物数測定装置の動作を示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施の形態における、測定液の状態(測定液の溶液導電率)と測定系のドリフトの大きさとの関係を説明するための図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る微生物数測定装置の動作時における、ドリフトのばらつきを説明するための図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態における微生物数測定装置の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る微生物数測定装置の動作時における、ドリフトのばらつきを説明するための図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態における微生物数測定装置の他の構成を示すブロック図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における微生物数測定装置100の構成を示すブロック図である。
微生物数測定装置100は、測定電極3と、測定容器1と、回転駆動部であるモータ16と、集菌信号生成部4と、測定信号生成部5と、第1の出力アンプ7と、I/Vアンプ8と、インピーダンス測定部10と、微生物数算出部13と、溶液導電率算出部14と、ウォームアップ部22とを備えている。
測定容器1は、測定液2を含み、測定電極3が配置される。モータ16は、測定容器1を回転駆動する。集菌信号生成部4は、測定電極3に集菌信号を供給する。測定信号生成部5は、測定電極3に測定信号を供給する。
第1の出力アンプ7は、測定信号生成部5の出力および集菌信号生成部4の出力を増幅する。I/Vアンプ8には、第1の出力アンプ7からの出力が測定電極3を介して接続される。インピーダンス測定部10は、I/Vアンプ8に接続され、測定液2のインピーダンスを測定する。
微生物数算出部13は、インピーダンス測定部10に接続され、測定液2中の微生物数を算出する。溶液導電率算出部14は、インピーダンス測定部10に接続され、測定液2の導電率を算出する。
そして、ウォームアップ部22は、ウォームアップ信号をI/Vアンプ8に印加して、I/Vアンプ8のウォームアップを行う。ウォームアップ部22は、溶液導電率算出部14で算出された導電率に基づいて、ウォームアップ信号を算出する。
微生物数測定装置100の構成について、さらに詳細に説明する。
測定容器1は、上面が開口した円筒状の容器である。測定容器1の内部には、測定液2が収納されている。測定液2には、綿棒(図示せず)等の採取具によって口腔内から採取した微生物を溶出させる。測定液2内には、測定電極3が浸漬状態で配置されている。
測定電極3は、櫛歯状の電極を所定間隔で対向配置したものであり、例えば、特許文献1に記載されたものを用いることができる。測定電極3には、集菌信号生成部4および測定信号生成部5が、加算器6および第1の出力アンプ7を介して接続されている。集菌信号生成部4は、測定電極3に交流の集菌信号(例えば3MHz、10Vpp)を供給する。測定信号生成部5は、測定電極3に交流の測定信号(例えば800kHz、1Vpp)を供給する。
集菌信号生成部4から出力された交流の集菌信号、および、測定信号生成部5から出力された交流の測定信号は、加算器6で加算されて、第1の出力アンプ7を介して測定電極3に供給される。
測定電極3には、I/Vアンプ8、A/Dコンバータ9、インピーダンス測定部10、連続性エラー判定部11、およびインピーダンス変化検出部12を介して、微生物数算出部13が接続されている。連続性エラー判定部11およびインピーダンス変化検出部12の機能については、後述する。
なお、I/Vアンプ8とA/Dコンバータ9との間には、ローパスフィルタ(図示せず)が配置され、例えば800kHzの信号だけがインピーダンス測定部10に向けて出力される。
インピーダンス測定部10には、溶液導電率算出部14が接続されている。溶液導電率算出部14には、記憶部15が接続されている。記憶部15のデータは、微生物数算出部13に出力され、微生物数の算出に用いられる。
測定容器1の下部には、容器保持部(図示せず)を介してモータ16が取り付けられている。測定容器1は、モータ16によって回転駆動される。モータ16は、モータ駆動部17を介して、モータ制御部18によって回転制御される。
モータ制御部18は、モータ16を、例えば600rpmで回転駆動する。なお、モータ制御部18は、タイマー19と接続されている。
微生物数算出部13は、微生物数算出部13に接続された相関テーブル20を用いて微生物数の算出を行い、算出された微生物数を、表示部21に表示する。
さらに、本実施の形態においては、溶液導電率算出部14の出力側に、I/Vアンプ8のウォームアップを行うウォームアップ部22を接続している。ウォームアップ部22の出力を、第2の出力アンプ23、ウォームアップスイッチ24、負荷25、加算器26を介してI/Vアンプ8に接続している。
ウォームアップ部22は、ウォームアップ信号算出部27、および、その出力側に接続されたウォームアップ信号生成部28を含んでいる。
次に、本実施の形態における微生物数測定装置100の動作について説明する。
図2は、本発明の実施の形態における微生物数測定装置の動作を示すフローチャートである。
まず、測定液2に、綿棒(図示せず)等の採取具によって口腔内から採取した微生物を溶出させた状態で、微生物数測定装置100の動作を開始する(S1)。
このとき、モータ制御部18は、モータ16を、例えば600rpmで回転駆動する。これにより、容器保持部(図示せず)を介して測定容器1が600rpmで回転する。この測定容器1の回転により、測定液2には回転旋回力が与えられ、渦巻が形成される。この渦巻により、測定液2内に溶出した微生物は、測定電極3へと運ばれる。
このとき、ウォームアップスイッチ24は、オープンな状態である。すなわち、第2の出力アンプ23と負荷25とは接続されていない状態である。
次に、溶液導電率算出部14は、測定液2の溶液導電率を測定する(S2)。なお、このステップS2〜S4の3つのステップで、測定準備モードを構成する。この測定準備モードは、ステップS5において行われる本測定の準備をするモードである。
ステップS2においては、まず、測定信号生成部5から、測定信号(例えば800kHz、1Vpp)が、加算器6および第1の出力アンプ7を介して、測定電極3に供給される。
溶液導電率算出部14は、インピーダンス測定部10が測定した、測定液2のインピーダンスの測定データを用いて、溶液導電率の算出を行う。溶液導電率算出部14は、算出した溶液導電率を記憶部15に記憶する。
本実施の形態において、測定系に生じる電気的なドリフトの大きさは、測定液2の状態(具体的には、測定液2の溶液導電率)によって決まる。
ここで、その理由について説明する。測定系のドリフトの大きさは、その測定系に流れる電流(それに伴なう発熱)によって決まる。本実施の形態の微生物数の測定においては、患者の口腔内から綿棒等の採取具によって微生物を採取する。微生物の採取の際には、微生物とともに唾液が採取される。この唾液の質および量によって、測定液2の溶液導電率(電流の流れやすさ)は変化する。そして、測定系に流れる電流は、測定液2の状態によって変化する。このため、測定系のドリフトの大きさは、測定液2の状態(具体的には、測定液2の溶液導電率)によって変わることとなる。
図3は、本発明の実施の形態における、測定液2の状態(測定液の溶液導電率)と測定系のドリフトの大きさとの関係を説明するための図である。なお、ここで、ドリフトの大きさは、以下の理論式から導き出している。またここでいうドリフトの大きさとは、初期のインピーダンスから安定状態のインピーダンスへの変化量である。
Z=ZA−ZA×J×(1−exp(−t/τ))
Z:測定系のインピーダンス
ZA:測定系の初期のインピーダンス(図3の例では、100)
J:発熱に起因するドリフトの大きさを求める係数(溶液導電率を大きいほど、Jの値が大きい)
τ:インピーダンスの変化の速さを決定する時定数であり、測定系によって決定される固有の時定数(例えば、D2の曲線は、ZA:100,J:0.5,τ:6の場合を示す)
上述の理論式は、測定系のインピーダンス(Z)の変化を表す式である。この理論式は、初期のインピーダンスから、発熱による温度上昇によりインピーダンスが指数関数的に変化し、安定状態のインピーダンスに変化することを表している。
この理論式において、ドリフトの大きさは発熱に起因するドリフトの大きさを決める係数(J)によって決定される。また、インピーダンスの変化の速さは、時定数(τ)によって決定される。
なお、ドリフトの大きさは、初期のインピーダンス(ZA)から測定系のインピーダンス(Z)を引いたもので表される。つまり、ドリフトは、ZA×J×(1−exp(−t/τ))で表されるのである。
図3においては、三種類の溶液導電率(D1〜D3)の測定液2を用いた場合の、測定系のドリフトの大きさを示している。なお、溶液導電率はD1<D2<D3の関係を満たしている。
図3に示したように、いずれの溶液導電率(D1〜D3)においても、ドリフトは時間と共に一定状態に安定する。その安定状態のドリフトは、溶液導電率(D1〜D3)毎に決まる。
より具体的には、測定液2の溶液導電率が小さいときには、測定電極3に流れる電流も小さくなるので、測定系に流れる電流が小さくなる。このため、測定系の発熱量は小さくなり、ドリフトの大きさ(初期のインピーダンスから安定状態のインピーダンスへの変化量)も小さくなる。
一方、測定液2の溶液導電率が大きいときには、測定電極3に流れる電流も大きくなるので、測定系に流れる電流が大きくなる。このため、測定系の発熱量は大きくなり、ドリフトの大きさ(初期のインピーダンスから安定状態のインピーダンスへの変化量)も大きくなる。
これらの関係に基づいて、本実施の形態においては、ステップS2において、測定液2の溶液導電率を測定し、後のステップにおいて、この溶液導電率に基づいて、測定系の電気的なドリフトの大きさ(初期のインピーダンスから安定状態のインピーダンスへの変化量)を決定する電流の大きさを求める。
なお、本実施の形態において、測定系の電気的なドリフトのうちで着目しているのが、測定電極3に流れる電流を電圧に変換するI/Vアンプ8のドリフトである。I/Vアンプ8では、使用に伴って熱が発生し、これが測定系における大きなドリフトになる。このドリフトの大きさに対して、一定の割合で測定値にばらつきが発生してしまう。
ステップS2の後、ウォームアップ部22のウォームアップ信号算出部27において、I/Vアンプ8のウォームアップを行うためのウォームアップ信号を算出する(S3)。
ウォームアップ信号算出部27は、ステップS2で求めた溶液導電率に対応するドリフトの大きさに測定系をウォームアップすべく、測定時に測定電極3に流れる電流と同じ大きさの電流を有するウォームアップ信号を算出する。
このウォームアップ信号は、測定系を構成するI/Vアンプ8を測定時と同じ状態に発熱させるための信号である。そのため、ウォームアップ信号を集菌信号と同じく3MHzの交流とすると、ウォームアップ信号算出部27は、その振幅を算出することとなる。
この振幅を算出するために、ウォームアップ信号算出部27は、まず、ステップS2で求めた溶液導電率にもとづいて、実際の測定時(集菌信号印加時)に測定電極3に流れる電流の大きさを求める。
次に、この測定時にI/Vアンプ8に流れる電流と、ウォームアップ信号印加時にI/Vアンプ8に流れる電流とが実質的に同じ大きさになるように、ウォームアップ信号の振幅を算出する。なお、この振幅の決定を、ウォームアップ信号がウォームアップ部22から印加される際に通過する負荷25の大きさを考慮して行うことにより、適切な振幅を算出することができる。
すなわち、ウォームアップ信号印加時には、測定電極3に電流を流さずに負荷25に電流を流すのであるが、測定電極3に流れる電流の大きさは溶液導電率に応じて変化する。この変化した電流と同じ大きさの電流を負荷25に流すため、ウォームアップ信号算出部27が負荷25の大きさを考慮してウォームアップ信号の振幅を算出するのである。
ステップS3の後、ウォームアップ部22がウォームアップを実施する(S4)。
ここでは、ステップS3において作成したウォームアップ信号を用いて、ウォームアップ信号生成部28が、I/Vアンプ8のウォームアップを実施する。このとき、測定電極3に集菌信号(3MHz、10Vpp)を印加しない状態でウォームアップを行うことが望ましい。
もし、ウォームアップ中に測定電極3に集菌信号を印加して集菌をおこなってしまうと、たとえ集菌信号の印加を中止したとしても、測定電極3には微生物が引っ付いて残ってしまう。これにより、測定精度の低下を引き起こしてしまう可能性がある。
このため、本実施の形態においては、測定電極3のI/Vアンプ8側にウォームアップスイッチ24を設けた構成としている。これにより、ウォームアップ時にのみ、このウォームアップスイッチ24をオンにして、第2の出力アンプ23、負荷25、および加算器26を介して、I/Vアンプ8にウォームアップ信号を印加することができる。つまり、ウォームアップ信号も集菌信号と同じく集菌能力をもっているが、ウォームアップ時にはウォームアップスイッチ24がオンされるのでウォームアップ信号が測定電極3に印加されることがない。よって、測定電極3にウォームアップ信号が印加されることによる、測定精度の低下は発生しない。
ウォームアップを実施する時には、まず、ステップS3で算出した負荷電圧の振幅で、ウォームアップ信号生成部28がウォームアップ電圧(3MHz)を作成する。
次に、ウォームアップスイッチ24をオンにする。そして、ウォームアップ部22から、ウォームアップ信号(3MHz)を出力する。ウォームアップ信号は、第2の出力アンプ23、ウォームアップスイッチ24、負荷25および加算器26を介して、I/Vアンプ8へ印加される。これにより、I/Vアンプ8を、測定時と同じ状態に発熱させることができる。ステップS4においては、このウォームアップを一定時間(例えば10秒間)継続して実施する。
これにより、測定開始までの間、I/Vアンプ8を、測定時と同じドリフト状態で発熱させることができる。そして、実際の測定時には、十分に発熱したI/Vアンプ8を用いて測定を行うことができ、発熱によるドリフトを小さくすることができる。よって、そのドリフトによるばらつきを低減することができ、測定精度をさらに高めることができる。
ステップS4に続いて、微生物数を算出するための本測定を実施する(S5)。
ステップS5においては、まず、ウォームアップスイッチ24をオフにして、ウォームアップ部22から出力されるウォームアップ電圧を止める。次に、集菌信号生成部4で生成された集菌信号電圧と、測定信号生成部5で生成された測定信号電圧とを加算器6で加算して、第1の出力アンプ7を介して測定電極3に供給する。
集菌信号電圧を測定電極3へ印加することで、測定電極3に誘電泳動力が発生し、測定液2中の微生物が測定電極3に集菌される。そして、測定電極3に集菌された微生物の量に応じたキャパシタンスが発生する。このキャパシタンスの値は、すなわち、インピーダンスの値であり、インピーダンス測定部10によって測定される。
ステップS5に続いて、ステップS6においては、連続性エラー判定部11が、インピーダンス測定部10が連続して測定したインピーダンスの連続性を判定し、連続性の無いインピーダンスの値をエラーとして排除する。一方、全てのインピーダンスの値が連続性を持っている時には、連続性エラー判定部11が、すべてのインピーダンスの値を適正な値と判断する。
ステップS6の後、ステップS7において、インピーダンス変化検出部12がインピーダンス変化量(キャパシタンスの変化量)を算出する。このインピーダンス変化の傾斜状態と、相関テーブル20に記憶されたデータとに基づいて、微生物数算出部13により、微生物数が算出される。なお、この時のインピーダンス変化は、記憶部15に記憶された測定液2の溶液導電率を用いて補正され、微生物数算出部13において微生物数が算出される。
そして、微生物数算出部13において算出された値が、表示部21に、例えば1×10の6乗のCFU/ml(CFUとは、コロニーを形成している微生物の数)という単位で表示され、測定が終了する(S8)。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る微生物数測定装置100の動作時における、ドリフトのばらつきを説明するための図である。図4においては、ある条件における、時間に対する測定系におけるドリフトの大きさの変化を、ウォームアップの行った場合とそうでない場合について、理論式を用いて導き出して示している。
上述したように、I/Vアンプ8においては、使用に伴って熱が発生する。この熱が、測定系における大きなドリフトになる。
図4に示すように、ドリフトは、いずれの場合においても、時間の経過と共に一定状態に安定していく。このドリフトに伴って、測定値には一定の割合でばらつきが発生する。そのため、ドリフトの大きさ(初期のインピーダンスから安定状態のインピーダンスへの変化量)が大きいほど、ばらつきが大きくなってしまい、このばらつきが測定精度に影響を与える可能性がある。
より具体的に説明する。図4に示すように、従来は本測定開始時刻T1(ドリフト量100)から、測定終了時刻T2(ドリフト量50付近)まで、ドリフトが変化している。この変化量は大きいので、同じ条件であっても、ドリフトの変化に大きなばらつき(b0)を生じる。
これに対して、本実施の形態の微生物数測定装置100においては、本測定の開始前に、T0からT1までの時間(予熱ウォームアップ期間)、ステップS2〜S4で説明したウォームアップを実施している。ウォームアップによって、I/Vアンプ8を、測定前に、測定時と同じ状態で発熱させている。
したがって、図4の例では、本測定開始時刻T1においては、ドリフト量を80にまで下げることができる。
このため、本測定開始時刻T1(ドリフト量80)から、測定終了時刻T2(ドリフト量50)までのドリフト量の変化を、ウォームアップを行わない場合と比較して小さくすることができ、ドリフトのばらつき(b1)を、小さくすることができる。
また、本実施の形態の微生物数測定装置100においては、ウォームアップ部22が算出したウォームアップ信号を用いてウォームアップを実施している。このため、ウォームアップが終了した際のドリフトの状態(ドリフトの終了位置)を正確に予測できる。
したがって、本実施の形態においては、ウォームアップのドリフトの終了位置を、測定時のドリフトの開始位置とすることができる。よって、測定時においては、ドリフト変化に対応した適切な補正を、微生物数算出部13で行うことができる。このため、測定精度を高めることができる。
その結果、本実施の形態の微生物数測定装置100を用いることによって、測定精度をさらに高めることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態における微生物数測定装置200の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の微生物数測定装置200が、第1の実施の形態で説明した微生物数測定装置100と異なる点は、ウォームアップ部22が、第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8をウォームアップする点である。
ウォームアップ部22は、溶液導電率算出部14の出力側に接続されている。また、ウォームアップ部22の出力は、第1のウォームアップスイッチ33に接続されている。
第1のウォームアップスイッチ33は、集菌信号生成部4と加算器46との間に接続されている。第1のウォームアップスイッチ33は、集菌信号生成部4またはウォームアップ部22からの入力を切り替えて加算器46に出力する。加算器46は、第1のウォームアップスイッチ33からの出力と、測定信号生成部5からの出力とを加算して、第1の出力アンプ7に出力する。
第1の出力アンプ7は、第2のウォームアップスイッチ34に接続されている。第2のウォームアップスイッチ34は、第1の出力アンプ7の出力を、測定電極3または負荷36に切り替えて出力する。負荷36は、第2のウォームアップスイッチ34と加算器35の間に接続されている。加算器35は、測定電極3の出力と、負荷36の出力とを加算して、I/Vアンプ8に出力する。
その他、第1の実施の形態において、微生物数測定装置100の構成要件として説明したものと同様の構成要件については、同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施の形態においては、溶液導電率算出部14の出力側には、第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8のウォームアップを行うウォームアップ部22を接続している。また、ウォームアップ部22の出力または集菌信号生成部4の出力を選択的に第1の出力アンプ7の入力側に接続する第1のウォームアップスイッチ33を設けている。
さらに、第1の出力アンプ7の出力を、測定電極3またはI/Vアンプ8に選択的に接続する第2のウォームアップスイッチ34を設けている。第2のウォームアップスイッチ34の一方の出力は測定電極3に接続しており、他方の出力は、負荷36、加算器35を介してI/Vアンプ8に接続している。このため、第1の出力アンプ7の出力側は、第2のウォームアップスイッチ34によって、測定電極3またはI/Vアンプ8に選択的に接続される。
また、図5に示すように、測定電極3は、加算器35を介してI/Vアンプ8に接続されている。
なお、ウォームアップ部22が、ウォームアップ信号算出部27と、その出力側に接続されたウォームアップ信号生成部28とにより構成されていることは、第1の実施の形態と同様である。
以上の構成を有する微生物数測定装置200の動作について、図2のフローチャートを用いて詳細に説明する。微生物数測定装置200の動作は、第1の実施の形態において説明した微生物数測定装置100の動作と共通するが、それぞれのステップの内容が異なる場合がある。
まず、測定液2に、綿棒(図示せず)等の採取具によって口腔内から採取した微生物を溶出させた状態で、微生物数測定装置200の動作を開始する(S1)。
このとき、モータ制御部18は、モータ16を、例えば600rpmで回転駆動する。これにより、容器保持部(図示せず)を介して測定容器1が600rpmで回転する。この測定容器1の回転により、測定液2には回転旋回力が与えられ、渦巻が形成される。この渦巻により、測定液2内に溶出した微生物は、測定電極3へと運ばれる。
次に、溶液導電率算出部14により、測定液2の溶液導電率を測定する(S2)。なお、このステップS2〜S4の3つのステップで、測定準備モードを構成することは、第1の実施の形態と同様である。この測定準備モードは、ステップS5において行われる本測定の準備をするモードである。
ステップS2においては、まず、第2のウォームアップスイッチ34を、測定電極3側に選択する。そうすると、第1の出力アンプ7の出力は、測定電極3に接続される。
次に、測定信号生成部5から、測定信号(例えば800kHz、1Vpp)が、加算器46、第1の出力アンプ7、第2のウォームアップスイッチ34を介して、測定電極3に供給される。
溶液導電率算出部14は、インピーダンス測定部10が測定した、測定液2のインピーダンスの測定データを用いて、溶液導電率の算出を行う。溶液導電率算出部14は、算出した溶液導電率を記憶部15に記憶する。
本実施の形態においても、測定系に生じる電気的なドリフトの大きさは、測定液2の状態(具体的には、測定液2の溶液導電率)によって決まる。この理由は、第1の実施の形態において、図3を用いて説明したとおりである。
本実施の形態においては、測定系の電気的なドリフトのうち、集菌信号生成部4の生成する集菌用信号(3MHz、10Vpp)が印加される第1の出力アンプ7と、測定電極3に流れる電流を電圧に変換するI/Vアンプ8のドリフトを考慮している。第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8では、使用に伴って熱が発生し、これが測定系における大きなドリフトになる。このドリフトの大きさに対して、一定の割合で測定値にばらつきが発生してしまう。
ステップS2の後、ウォームアップ部22のウォームアップ信号算出部27において、第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8のウォームアップを行うためのウォームアップ信号を算出する(S3)。
ウォームアップ信号算出部27は、ステップS2で求めたドリフトの大きさに測定系をウォームアップすべく、測定時に測定電極3に流れる電流と同じ大きさの電流を有するウォームアップ信号を算出する。
このウォームアップ信号は、測定系を構成する第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8を測定時と同じ状態に発熱させるための信号である。そのため、ウォームアップ信号を集菌信号と同じく3MHzの交流とすると、ウォームアップ信号算出部27は、その振幅を算出することとなる。
この振幅を算出するために、ウォームアップ信号算出部27は、まず、ステップS2で求めた溶液導電率にもとづいて、実際の測定時(集菌信号印加時)に測定電極3に流れる電流の大きさを求める。
次に、この測定時に第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8に流れる電流と、ウォームアップ信号印加時に第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8に流れる電流とが実質的に同じ大きさになるように、ウォームアップ信号の振幅を算出する。なお、この振幅の決定を、ウォームアップ信号がウォームアップ部22から印加される際に通過する負荷36の大きさを考慮して行うことにより、適切な振幅を算出することができる。
すなわち、ウォームアップ信号印加時には、測定電極3に電流を流さずに負荷25に電流を流すのであるが、測定電極3に流れる電流の大きさは溶液導電率に応じて変化する。この変化した電流と同じ大きさの電流を負荷25に流すため、ウォームアップ信号算出部27が負荷25の大きさを考慮してウォームアップ信号の振幅を算出するのである。
ステップS3の後、ウォームアップ部22がウォームアップを実施する(S4)。
ここでは、ステップS3において作成したウォームアップ信号を用いて、ウォームアップ信号生成部28が、第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8のウォームアップを実施する。このとき、測定電極3に集菌信号(3MHz、10Vpp)を印加しない状態でウォームアップを行うことが望ましい。これも第1の実施の形態において説明したとおりである。
このため、本実施の形態においては、第1の出力アンプ7の出力を、測定電極3およびI/Vアンプ8のいずれかに選択的に接続する第2のウォームアップスイッチ34を設けている。そして、第2のウォームアップスイッチ34、負荷36および加算器35によって、測定電極3の迂回路を形成している。
これにより、ウォームアップ部22から出力されるウォームアップ信号を、第1の出力アンプ7、および、測定電極3の迂回路(第2のウォームアップスイッチ34、負荷36および加算器35)を介して、I/Vアンプ8に印加することができる。このため、ウォームアップ時には、集菌信号と同じ振幅の大きさを有するウォームアップ信号が測定電極3に印加されることがない。よって、測定電極3にウォームアップ信号が印加されることによる、測定精度の低下は発生しない。
ウォームアップを実施する時には、まず、第1のウォームアップスイッチ33をウォームアップ部22側に接続し、ウォームアップ部22の出力を、加算器46を介して第1の出力アンプ7の入力側に接続する。次に、第2のウォームアップスイッチ34の出力側を負荷36に接続し、第1の出力アンプ7の出力を、負荷36および加算器35を介して、I/Vアンプ8の入力側に接続する。
その後、ステップS3でウォームアップ信号算出部27が算出した振幅を用いて、ウォームアップ信号生成部28がウォームアップ信号(3MHz)を作成する。
そして、このウォームアップ信号をウォームアップ部22から出力すると、ウォームアップ信号は、第1のウォームアップスイッチ33、加算器46を介して、第1の出力アンプ7に印加される。ウォームアップ信号は、さらに、第2のウォームアップスイッチ34、負荷36および加算器35を介して、I/Vアンプ8にも印加される。
このとき、ウォームアップ信号と同時に、測定信号生成部5から測定信号を出力させることにより、第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8を、測定時と同じ状態で発熱させることができる。
このウォームアップを一定時間(例えば10秒間)継続して実施する。
これにより、測定開始までの間、第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8を、測定時と同じドリフト状態で発熱させることができる。そして、実際の測定時には、十分に発熱した第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8を用いて測定を行うことができ、発熱によるドリフト量を小さくすることができる。よって、そのドリフトによるばらつきを低減することができ、測定精度をさらに高めることができる。
ステップS4に続いて、微生物数を算出するための本測定を実施する(S5)。
まず、第1のウォームアップスイッチ33を、集菌信号生成部4側に接続し、集菌信号生成部4を、加算器46を介して第1の出力アンプ7に接続する。さらに、第2のウォームアップスイッチ34を、測定電極3側に接続する。
その後、集菌信号生成部4で生成された集菌信号電圧と、測定信号生成部5で生成された測定信号電圧とを、加算器46で加算して、第1の出力アンプ7を介して測定電極3に供給する。
集菌信号電圧を測定電極3へ印加することで、測定電極3に誘電泳動力が発生し、測定液2中の微生物が測定電極3に集菌される。そして、測定電極3に集菌された微生物の量に応じたキャパシタンスが値が発生する。このキャパシタンスの値は、すなわち、インピーダンスの値であり、インピーダンス測定部10によって測定される。
ステップS5に続いて、ステップS6〜ステップS8の動作が行われるが、それぞれのステップの内容は、第1の実施の形態に説明したとおりである。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る微生物数測定装置200の動作時における、ドリフトのばらつきを説明するための図である。図6においては、ある条件における、時間に対する測定系におけるドリフトの大きさの変化を、ウォームアップを行った場合とそうでない場合について、理論式を用いて導き出して示している。
上述したように、第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8においては、使用に伴って発熱が発生する。この熱が、測定系における大きなドリフトになる。
図6に示すように、ドリフトは、いずれの場合においても、時間の経過と共に一定状態に安定していく。このドリフトに伴って、測定値には一定の割合でばらつきが発生する。そのため、ドリフトの大きさ(初期のインピーダンスから安定状態のインピーダンスへの変化量)が大きいほど、ばらつきが大きくなってしまい、このばらつきが測定精度に影響を与える可能性がある。
より具体的に説明する。図6に示すように、従来は本測定開始時刻T1(ドリフト量100)から、測定終了時刻T2(ドリフト量50付近)まで、ドリフトが変化している。この変化量は大きいので、ドリフトに大きなばらつき(b0)を生じる。
これに対して、本実施の形態の微生物数測定装置200においては、本測定の開始前に、T0からT1までの時間(予熱ウォームアップ期間)、ステップS2〜S4で説明したウォームアップを実施している。ウォームアップによって、第1の出力アンプ7およびI/Vアンプ8を、測定前に、測定時と同じ状態で発熱させている。
したがって、図6の例では、本測定開始時刻T1においては、ドリフト量を60にまで下げることができる。
このため、本測定開始時刻T1(ドリフト量60)から、測定終了時刻T2(ドリフト量50)までのドリフト量の変化を、ウォームアップを行わない場合と比較して小さくすることができ、ドリフトのばらつき(b2)を、非常に小さくすることができる。このドリフトのばらつきは、第1の実施の形態において説明したドリフトのばらつき(b1)と比較して小さくなる。これは、本実施の形態においては、I/Vアンプ8のみならず、第1の出力アンプ7についてもウォームアップを行っているからであると考えられる。
また、本実施の形態の微生物数測定装置200においては、ウォームアップ部22が算出したウォームアップ信号を用いてウォームアップを実施している。このため、ウォームアップが終了した際のドリフトの状態(ドリフトの終了位置)を正確に予測できる。
したがって、本実施の形態においても、ウォームアップのドリフトの終了位置を、測定時のドリフトの開始位置とすることができる。よって、測定時においては、ドリフト変化に対応した適切な補正を、微生物数算出部13で行うことができる。このため、測定精度を高めることができる。
その結果として、本実施の形態の微生物数測定装置200を用いることによって、測定精度をさらに高めることができるものとなる。
図7は、本発明の第2の実施の形態における微生物数測定装置300の他の構成を示すブロック図である。
図5に示した微生物数測定装置200においては、第2のウォームアップスイッチ34は、第1の出力アンプ7の出力を、測定電極3または負荷36に切り替えて出力する構成としている。図7に示した微生物数測定装置300においては、第2のウォームアップスイッチ34の機能を2つのスイッチ(ウォームアップスイッチ34a、ウォームアップスイッチ34b)にて構成している。
すなわち、第1の出力アンプ7の出力を、ウォームアップスイッチ34aを介して測定電極3に接続し、出力アンプ7とウォームアップスイッチ34aとの間に負荷36を介してウォームアップスイッチ34bの入力側を接続する。そして、ウォームアップスイッチ34bの出力側を測定電極3とI/Vアンプ8との間に接続している。
この構成においては、測定準備モードのウォームアップ時に、ウォームアップスイッチ34aをオフにして出力アンプ7の出力を負荷36側に接続し、ウォームアップスイッチ34baをオンにしてI/Vアンプ8に接続する。
これにより、負荷36およびウォームアップスイッチ34bによって、測定電極3の迂回路を形成することができるので、ウォームアップ時には、集菌する能力をもったウォームアップ信号が測定電極3に印加されることがない。よって、測定電極3にウォームアップ信号が印加されることによる、測定精度の低下は発生しない。
なお、上述した実施の形態においては、微生物数測定装置100,200,300が、口腔内の微生物数を測定する場合を例として説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、食品に存在する微生物数を測定する微生物数測定装置に適用することも可能である。
以上説明したように、本発明は、測定精度をさらに高めることができるという格別な効果を有する。したがって、例えば、口腔内の微生物数または食品に存在する微生物数等を測定する微生物数測定装置等として有用である。
1 測定容器
2 測定液
3 測定電極
4 集菌信号生成部
5 測定信号生成部
6,26,35,46 加算器
7 第1の出力アンプ(出力アンプ)
8 I/Vアンプ
9 A/Dコンバータ
10 インピーダンス測定部
11 連続性エラー判定部
12 インピーダンス変化検出部
13 微生物数算出部
14 溶液導電率算出部
15 記憶部
16 モータ(回転駆動部)
17 モータ駆動部
18 モータ制御部
19 タイマー
20 相関テーブル
21 表示部
22 ウォームアップ部
23 第2の出力アンプ
24,34a,34b ウォームアップスイッチ
25,36 負荷
27 ウォームアップ信号算出部
28 ウォームアップ信号生成部
33 第1のウォームアップスイッチ
34 第2のウォームアップスイッチ
100,200,300 微生物数測定装置

Claims (2)

  1. 測定液を含み、前記測定液中に測定電極が浸漬状態で配置される測定容器と、
    前記測定液が収納された前記測定容器を回転駆動する回転駆動部と、
    前記測定電極に集菌信号を供給する集菌信号生成部と、
    前記測定電極に測定信号を供給する測定信号生成部と、
    前記測定信号生成部の出力および前記集菌信号生成部の出力を増幅する出力アンプと、
    前記出力アンプからの出力が前記測定電極を介して接続されるI/Vアンプと、
    前記I/Vアンプに接続され、前記測定液のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記インピーダンス測定部に接続され、前記測定液中の微生物数を算出する微生物数算出部と、
    前記インピーダンス測定部に接続され、前記測定液の導電率を算出する溶液導電率算出部と、
    前記I/Vアンプおよび前記出力アンプの少なくとも一方のウォームアップを行うウォームアップ部と、
    前記ウォームアップ部の出力が印加される負荷抵抗と、
    を備え、
    前記溶液導電率算出部に、前記ウォームアップ部を接続し、
    前記ウォームアップ部の出力を、ウォームアップスイッチを介して前記I/Vアンプおよび前記出力アンプの少なくとも一方に接続し、
    前記ウォームアップ部は、前記ウォームアップ信号を算出するウォームアップ信号算出部と、前記ウォームアップ信号算出部の出力側に接続されるウォームアップ信号生成部と、を有し、
    測定準備モードにおいて、前記溶液導電率算出部で前記測定液の溶液導電率を測定し
    前記ウォームアップ信号算出部は、測定された前記溶液導電率を用いて、前記測定電極に流れる電流と同じ大きさの電流を前記負荷抵抗に流すためのウォームアップ信号のウォームアップ電圧を算出し、
    前記ウォームアップ信号生成部は、前記ウォームアップ信号算出部において算出されたウォームアップ電圧を持ったウォームアップ信号を作成し、
    前記ウォームアップ部は、前記ウォームアップ信号生成部において作成された前記ウォームアップ信号のウォームアップ電圧を、前記負荷抵抗を介して、前記I/Vアンプおよび前記出力アンプの少なくとも一方に印加して、ウォームアップを実施し、
    微生物数の測定において、前記ウォームアップスイッチを用いて前記ウォームアップ部から出力されるウォームアップ電圧を止め、前記集菌信号生成部の集菌信号電圧を前記測定電極に供給して前記インピーダンス測定部による測定を実施する
    微生物数測定装置。
  2. 前記ウォームアップ信号生成部は、交流、かつ、周波数を前記集菌信号生成部が生成する集菌信号の周波数と実質的に同じである前記ウォームアップ信号を算出する
    請求項に記載の微生物数測定装置。
JP2012539586A 2010-10-20 2011-10-14 微生物数測定装置 Active JP5894925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012539586A JP5894925B2 (ja) 2010-10-20 2011-10-14 微生物数測定装置

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010235345 2010-10-20
JP2010235345 2010-10-20
JP2010235344 2010-10-20
JP2010235344 2010-10-20
PCT/JP2011/005756 WO2012053169A1 (ja) 2010-10-20 2011-10-14 微生物数測定装置
JP2012539586A JP5894925B2 (ja) 2010-10-20 2011-10-14 微生物数測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012053169A1 JPWO2012053169A1 (ja) 2014-02-24
JP5894925B2 true JP5894925B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=45974900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012539586A Active JP5894925B2 (ja) 2010-10-20 2011-10-14 微生物数測定装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8717045B2 (ja)
EP (1) EP2631636A4 (ja)
JP (1) JP5894925B2 (ja)
WO (1) WO2012053169A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8994360B2 (en) * 2010-11-17 2015-03-31 Panasonic Healthcare Holdings Co., Ltd. Microorganism number measurement device
EP3674003A1 (en) * 2018-12-28 2020-07-01 IHP GmbH - Innovations for High Performance Microelectronics / Leibniz-Institut für innovative Mikroelektronik Identifying and counting particles using dielectrophoresis

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286754A (ja) * 1987-05-20 1988-11-24 Shizuoka Seiki Co Ltd 粉粒体水分測定装置
JPH1164063A (ja) * 1997-08-22 1999-03-05 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 流量センサ
JP2001311710A (ja) * 2000-02-23 2001-11-09 Japan Organo Co Ltd 多元電気伝導度測定装置
JP2002207112A (ja) * 2001-01-05 2002-07-26 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ製造用の塗布装置
JP2005241404A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Japan Organo Co Ltd 電気伝導率測定装置及びその制御方法
JP2008172513A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Denso Corp フォトカプラ回路
WO2009113250A1 (ja) * 2008-03-12 2009-09-17 パナソニック株式会社 薄膜電極、これを備えた測定セル及び検査装置
WO2009128233A1 (ja) * 2008-04-15 2009-10-22 パナソニック株式会社 微粒子測定装置および微粒子測定方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4433299A (en) * 1980-03-07 1984-02-21 Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Method and apparatus for measuring interfacial electrokinetic phenomena
US5254461A (en) * 1989-11-07 1993-10-19 Infometrix, Incorporated Method of and apparatus for determining microorganism populations electrochemically
AU3230201A (en) * 2000-02-23 2001-09-03 Organo Corporation Multiple electric conductivity measuring apparatus
US6835552B2 (en) * 2000-12-14 2004-12-28 The Regents Of The University Of California Impedance measurements for detecting pathogens attached to antibodies
DE60233708D1 (de) * 2001-11-30 2009-10-29 Sysmex Corp Teilchenanalysator
JP5203357B2 (ja) * 2006-05-26 2013-06-05 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・コーポレイション 容器中のパラメータを監視するシステム及び方法
JP4967514B2 (ja) * 2006-08-08 2012-07-04 ミツミ電機株式会社 生体インピーダンス測定回路、及び、生体インピーダンス測定装置
US7906316B2 (en) * 2007-07-05 2011-03-15 The Johns Hopkins University Apparatus for detecting molecules
JP5132365B2 (ja) 2008-03-05 2013-01-30 パナソニック株式会社 細菌検査方法
US8459862B2 (en) * 2008-03-05 2013-06-11 Panasonic Corporation Stirring device, microbe testing device, and microbe testing method
US20100075340A1 (en) * 2008-09-22 2010-03-25 Mehdi Javanmard Electrical Detection Of Biomarkers Using Bioactivated Microfluidic Channels

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286754A (ja) * 1987-05-20 1988-11-24 Shizuoka Seiki Co Ltd 粉粒体水分測定装置
JPH1164063A (ja) * 1997-08-22 1999-03-05 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 流量センサ
JP2001311710A (ja) * 2000-02-23 2001-11-09 Japan Organo Co Ltd 多元電気伝導度測定装置
JP2002207112A (ja) * 2001-01-05 2002-07-26 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ製造用の塗布装置
JP2005241404A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Japan Organo Co Ltd 電気伝導率測定装置及びその制御方法
JP2008172513A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Denso Corp フォトカプラ回路
WO2009113250A1 (ja) * 2008-03-12 2009-09-17 パナソニック株式会社 薄膜電極、これを備えた測定セル及び検査装置
WO2009128233A1 (ja) * 2008-04-15 2009-10-22 パナソニック株式会社 微粒子測定装置および微粒子測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2631636A1 (en) 2013-08-28
WO2012053169A1 (ja) 2012-04-26
US8717045B2 (en) 2014-05-06
EP2631636A4 (en) 2017-12-13
US20120280701A1 (en) 2012-11-08
JPWO2012053169A1 (ja) 2014-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5735639B2 (ja) 温度の推定
TWI615610B (zh) 基於含有分析物樣本的所感測物理特性和所導出之生化感測器參數對電化學測試條之精確分析物量測
JP5695219B2 (ja) 応答が改善された電気化学的分析における静電容量検出
KR101869733B1 (ko) 진동계의 진동 센서 구성요소의 온도를 결정하는 방법 및 장치
TWI328896B (ja)
JP5894925B2 (ja) 微生物数測定装置
TW201037333A (en) Insulation deterioration detecting device
CN102472674B (zh) 用于检测在接触检测设备与对象之间的物理接触的接触检测设备
JP3937408B2 (ja) 飲料ディスペンサへの洗浄剤付加検出ユニット
CN106471732B (zh) 交流旋转电机的控制装置以及电动助力转向系统
JP6284986B2 (ja) 損失電力測定システム及び損失電力測定システムの損失電力測定方法
JP2001037735A (ja) 生体インピーダンス測定装置
JP5826557B2 (ja) 感知装置及び感知方法
JP5132365B2 (ja) 細菌検査方法
JP2002005862A (ja) 塩分濃度測定回路
JP2007248446A (ja) ベクトル検波装置及びこれを備えた生体複素インピーダンス測定装置
US10551234B2 (en) Thermal type flow meter, flow rate processing device, and thermal type flow rate measurement method using the same
JP2000271101A (ja) 生体インピ−ダンス測定装置
JP2007121125A (ja) 電流検出装置および静電容量測定装置
Hamada et al. Handy kitchen liquid food viscometer using a DC motor as actuator and sensor
JP3593116B2 (ja) 射出成形機の可塑化管理装置
TW451064B (en) Apparatus for detecting the AC component of signal and method of the same
CN108828335B (zh) 确定流质或半流质产品中细菌电荷(charge)的装置和方法
TWI352202B (ja)
JP6134226B2 (ja) 四端子抵抗測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140130

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140221

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5894925

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350