以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、外部機器である情報端末と本実施形態に係る電子機器である撮影装置とが通信を行う際の構成を示している。
図1に示された撮影装置(DSC、Digital Still Camera)200はその背面側(撮影装置を操作するユーザと向き合う面)の外観を示し、情報端末300は、その正面側の外観を示す。情報端末300は、多機能携帯電話(スマートフォン、smart phone)に代表される機器である。その正面とは表示部材とタッチパネルが配置された面である。撮影装置200は第一の観察手段としての背面表示部222と第二の観察手段としてのビューファインダ(View Finder)218を有し、ユーザは必要に応じていずれかの観察手段を利用して被写体像の確認が出来る。接眼検出部220はユーザがいずれの観察手段を利用しているか検出する手段である。撮影装置200はこの検出手段の検出結果に応じて、ビューファインダ218と背面表示部222の動作を制御する。撮像装置200は、操作SW(Switch)として、レリーズSW210a、電源SW210b、無線モード設定・解除SW210c、十字SW210d等を有する。また背面表示部222はタッチパネルを備え、ユーザは画面に表示される部材(仮想の操作SW)をタッチすることで撮影装置200を操作できる。情報端末300は、端末表示部328、撮像部304、操作SWとしての撮影指令SW330a、電源SW330b等を有する。
撮影装置200と情報端末300は各々WLAN(無線LAN、Wireless Local Area Network)通信回路を有する。この通信回路は、例えばIEEE803.11規格に準拠した方式で通信動作を行う。この規格に限定される必要は無く、無線通信の方式は、IrDA規格,Bluetooth(登録商標)規格,IrSimple規格、等に準拠した方式を用いてもかまわない。
ユーザは、無線モード設定・解除SW210cを操作して撮影装置200の動作モードとして無線モードを選択(設定)する。すると撮影装置200の背面表示部222には通信パラメータに関する情報を含むコード情報12のイメージが表示される。実施例では、コード情報として2次元のバーコードの画像を用いるが、このコード情報は、1次元のバーコード、2次元のバーコードのいずれでもよい。2次元のバーコードとしては、例えばQRコード(登録商標)を用いることが可能である。QRコード以外の2次元コード(PDF417、Maxi Code、Veri Code、等)を用いてもよい。一方、情報端末300のユーザは、無線LANによる通信動作を行うために所定のアプリケーションソフト(Application Software)を起動する。情報端末300のユーザと撮影装置200のユーザと同一でも異なっていても問題は無い。従って以後、本説明においてユーザは区別されない。このアプリケーションソフト(以後、ソフトと省略して呼ぶ)の動作に必要なプログラムは、予めユーザによって、ウェブブサーバ(Web Server)から情報端末へダウンロード(download)され、インストール(install)されるものとする。
ユーザは、情報端末300でソフトを起動後、撮影指令SW330aを操作して撮影装置200に表示されている情報11(通信設定情報)の画像を撮影する。この撮影動作中に、表示部328上には、コード情報12を撮影して得られるイメージ16が表示される。情報端末300は、撮影された画像(イメージ16)のコード情報を復号化し、通信パラメータ等の情報を取得する。情報端末300と撮影装置200の双方に通信パラメータ等の必要な情報が設定されたことによって、無線LANの通信回線が確立される。
なお、ユーザは情報端末300を操作して背面表示部222上のコード情報12を撮影する際に、背面表示部222の近傍へ情報端末300の撮像部304を近づける。この時、接眼検出部220が動作していると、情報端末300の筐体が接眼検出部220の検出領域へ進入する(干渉する)。すると撮像装置200は、ユーザがビューファインダを使っていると判断し背面表示部222の動作を禁止(表示を消灯)してしまう。このような状況では無線LANの通信回線を確立(接続)できない。そこで無線モードにおいて撮像装置200は、接眼検出部220の検知動作を止めて(禁止して)背面表示部222上のコード情報12の表示を維持する。この動作については、公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
次に、撮影装置200及び情報端末300の構成や、撮影装置200が無線LANのアクセスポイント(Wireless LAN access point)として動作する場合の各装置の動作について、図面を参照して説明する。
図2は、撮影装置200及び撮影装置200に着脱される交換レンズ100のブロック構成図を示している。
図2に開示された撮影装置200は、交換レンズ100が一体化された構成であってもかまわない。撮影装置200(カメラ本体)は、構成要素として、システムコントローラ202、撮像素子204、シャッタ206、シャッタ駆動部208、カメラ操作部210、コネクタ212、電源回路d214、WLAN(Wireless Local Area Network)通信回路d216、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)230、ビューファインダ218、接眼検出部220、背面表示部222、メモリカードd224、ワークメモリd226、不揮発性メモリd228、を有する。撮影装置200の構成要素の名称と情報端末300の構成要素の名称(図3参照)とが同じになることを防止するために、一部の構成要素の名称は“d”が付されている。交換レンズ200は、構成要素として、レンズコントローラ102、レンズ操作部104、レンズ駆動部106、絞り駆動部108、絞り110、撮影レンズ160、を有する。
システムコントローラ202は、撮影装置200と交換レンズ100を統括して制御する制御部である。カメラ操作部210は、レリーズSW210a、電源SW210b、無線モード設定・解除SW210c、十字SW210d等から構成される。ユーザによるこれらSW(Switch)の操作に応じて、システムコントローラ202は所定の動作を実行する。撮影レンズ160の光束は、撮像素子204の撮像面に被写体像を形成する。撮像素子204は被写体像(光学像)を電気信号(画像データ)へ変換してシステムコントローラ202へ出力する。シャッタ206の開閉動作はシャッタ駆動部208によって行われる。絞り110の駆動は絞り駆動部108によって行われる。レンズコントローラ102は、コネクタ212を介してシステムコントローラ202と通信し、システムコントローラ202の指令に応じて絞り110を制御する。システムコントローラ202はシャッタ206と絞り110を被写体の明るさに応じて制御することで、撮像素子204への露光量を制御する。システムコントローラ202は、撮像素子204が出力する電気信号から被写体のコントラスト値を算出し、コントラスト値に応じて、レンズコントローラ102へ撮影レンズ160の駆動を指示する。レンズコントローラ102はこの指示に応じてレンズ駆動部106を制御する。レンズ操作部104は撮影レンズ160を手動で駆動する際にユーザによって操作される。電源回路d214は撮影装置200内の電池(不図示)の電力を撮影装置200内部の回路とアクチュエータ、交換レンズ100内の回路とアクチュエータへ供給する。また、本実施形態においては、システムコントローラ202は、ユーザからの指示等に応じて、情報端末300との間で通信回線を開く際に必要な情報を含む単一または複数のコード情報の生成を行う。
WLAN通信回路d216は、情報端末300と通信を行うための回路である。WLAN通信回路d216には通信パラメータを記憶したEEPROM230(不揮発性メモリ)が接続されている。通信パラメータは、無線LANにより撮像装置200と情報端末300との間で通信回線を開く際に必要な情報である。通信パラメータとして、例えば、MACアドレス(Media Access Control address)がEEPROM230に記憶されている。以下においては、撮影装置200と情報端末300との間で通信回線を開く際に送受する通信パラメータ等の情報を、「通信設定情報」ともいう。
ビューファインダ218は、電気的に被写体像を観察可能なEVF(Electronic View Finder)である。図2に示したビューファインダ218は撮影装置200内部に組み込まれているが、着脱自在な構成としてもよい。ビューファインダ218は、表示素子駆動回路2d218a、EVF表示素子218b、接眼レンズ218c、を有する。システムコントローラ202がビューファインダ218の動作を許可(観察動作を許可)している場合、システムコントローラ202は撮像素子204から所定フレームレートで画像データを取得し、表示素子駆動回路2d218aへ送信する。表示素子駆動回路2d218aはこの画像データに基づきライブビュー(Live View)をEVF表示素子218b上へ表示する。ユーザは、接眼レンズ218cを利用してこの表示を観察できる。システムコントローラ202がビューファインダ218の動作を禁止(観察動作を禁止)している場合、システムコントローラ202は、EVF表示素子218bの表示がなされないようにする。この方法としては、表示素子駆動回路2d218a或はEVF表示素子218bの動作を止めること、表示素子駆動回路2d218aへの画像データの送信を止めること、EVF表示素子218bがバックライトを有する表示素子であればバックライトを消すこと、等が考えられる。ビューファインダ218で消費される電力が減少し、被写体像の観察が出来ない状態に設定できる方法ならばいずれの方法を選択してもよい。
背面表示部222は、撮影装置200の背面側の筐体表面に配置され、光学系(接眼レンズ)を用いることなくその表示を観察が可能である。背面表示部222は、表示素子駆動回路1d222a、表示素子1d222b、タッチパネルd222c、タッチパネル駆動回路d222e、を有する。システムコントローラ202が背面表示部222の動作を許可(観察動作を許可)している場合、システムコントローラ202は撮像素子204から所定フレームレートで画像データを取得し、表示素子駆動回路1d222aへ送信する。表示素子駆動回路1d222aはこの画像データに基づきライブビュー(live View)を表示素子1d222b上へ表示する。ユーザは、この表示動作によって被写体像を観察できる。システムコントローラ202が背面表示部222の動作を禁止(観察動作を禁止)している場合、システムコントローラ202は、表示素子1d222bの表示が出来ないようにする。この方法としては、表示素子駆動回路1d222a或は表示素子1d222bの動作を止めること、表示素子駆動回路1d222aへの画像データの送信を止めること、表示素子1d222bがバックライトを有する表示素子であればバックライトを消すこと、等が考えられる。すなわち背面表示部222で消費される電力が減少し、被写体像の観察が出来ない状態に設定できる方法ならばいずれの方法を選択してもよい。
表示素子1d222b上にはタッチパネルd222cが配置され、タッチパネルd222cが指やスタイラスペン(stylus pen)等によってタッチされると、タッチパネル駆動回路d222eがこのタッチ位置を検出する。
システムコントローラ202は接眼検出部220の出力に基づきユーザがビューファインダ218を使用しているか否かを判断する(正確に言えば、接眼検出部220は、ユーザを検出している訳ではない。単なる物体objを検出しているにすぎない)。システムコントローラ202は、ユーザがビューファインダ218を使用していると判断した場合、ビューファインダ218の動作を許可し、背面表示部222の動作を禁止する。システムコントローラ202は、ユーザがビューファインダ218を使用していないと判断した場合、ビューファインダ218の動作を禁止し、背面表示部222の動作を許可する。背面表示部222の動作については、後述する。
メモリカードd224には撮影装置200で撮影された画像データから生成された動画のファイル或は静止画のファイル等が所定フォーマットで記憶される。ワークメモリd226は、一時的にデータを保管するための記憶領域として使われる。例えば、この記憶領域は画像処理動作において使用される。不揮発性メモリd228は、システムコントローラ202によって実行されるプログラムコード、制御パラメータ等が記憶されている。接眼検出部220の検出感度(検出距離)を決定するパラメータは、制御パラメータに含まれる。なお、通信パラメータの一部は、制御パラメータとして記憶される。例えば、SSID(Service Set Identification)、暗号KEYである。
図3は、情報端末300のブロック構成図を示している。
情報端末としては、例えば、携帯電話としての機能に加えて、インターネット接続機能、ホームページ閲覧機能、電子メール送受信機能、各種アプリケーションソフトの実行機能、等を有した多機能携帯電話が考えられる。
構成要素として、情報端末300は、プロセッサ302、撮像部304、角速度検出部306、加速度検出部308、GPS(Global Positioning System)受信回路310、WLAN通信回路s312、NFC(Near Field Communication)通信回路314、電話回線通信回路316、赤外線LED318、赤外線通信回路320、電源回路s322、バッテリ324、充電制御回路326、表示部328、スマートフォン操作部330、メモリカードs332、ワークメモリs334、不揮発性メモリs336、音声処理回路338、スピーカ340、マイクロフォン342、を有する。情報端末300の構成要素の名称と撮影装置200の構成要素の名称(図2参照)とが同じになることを防止するために一部の構成要素の名称は“s”が付されている。
プロセッサ302は、情報端末300を統括して制御する制御部である。撮像部304は光学系とイメージセンサから構成され被写体像を画像データとして出力する。また撮像装置200との間で無線通信する際に送受する通信設定情報は、撮像部304から画像データ(コード情報の画像)として取り込まれる。プロセッサ302は、この画像データから復号化処理を行うことで、通信設定情報(通信パラメータ、制御パラメータ)を取得する。
プロセッサ302は、角速度検出部306、加速度検出部308の出力から情報端末300の姿勢情報と印加された衝撃情報を取得できる。プロセッサ302はGPS受信回路310の出力から情報端末300の地球上の位置情報を取得する。
WLAN通信回路s312を介してプロセッサ302は撮影装置200のシステムコントローラ202と無線通信できる。また無線LANのアクセスポイントを介してインターネットに接続際にも利用される。
NFC通信回路314は、情報端末300をプリペイドカード或はキャッシュカードとして機能させるときに利用できる。電話回線通信回路316は、情報端末300を携帯電話として機能させる回路である。 赤外線LED318と赤外線通信回路320は、情報端末300の近くに存在する他の情報端末と通信する際に利用される。
情報端末300に内蔵されたバッテリ324の出力は、電源回路s322により所望の電圧に変換されて情報端末300内の回路ブロックへ供給される。充電制御回路326は、情報端末300の外部から供給される電力を制御してバッテリ324を充電する。
表示部328は、表示素子駆動回路s328a、表示素子s328b、タッチパネルs328c、タッチパネル駆動回路s328dを有す。撮像装置200と無線の接続動作を行う際、端末表示部328に撮像部304から取得された通信設定情報が表示される。撮影装置200を遠隔操作するソフトが起動すると、表示部328は、撮影装置を操作するGUI(Graphical User Interface)として利用される。ユーザは画面に表示される部材(仮想の操作SW)をタッチすることで撮影装置200を遠隔操作できる。スマートフォン操作部330は、撮影指令SW330a、電源SW330b等を有する。ユーザは、情報端末300を撮影装置として機能させて画像データを取得する際に、撮影指令SW330aを操作する。
メモリカードs332には、電話帳に関する情報、画像データ、電子メールに関する情報、インターネットからダウンロードされたコンテンツ等が記憶されている。ワークメモリs334は、不揮発性メモリs336に記憶されたソフトを実行するための領域、データ処理動作(画像処理、音声処理、等)に必要な一時的データ記憶領域、等に用いられる。
情報端末300を携帯電話として機能させる際、音声処理回路338、スピーカ340、マイクロフォン342は利用される。電話回線通信回路316から受信された音声信号は、音声処理回路338で復号化処理されスピーカ340から音声として出力される。ユーザの音声はマイクロフォン342から入力され音声処理回路338で符号化され電話回線通信回路316から送信される。
上記のとおり、情報端末300と撮影装置200との間で無線回線を確立するときには、情報端末300は、撮影装置200から、撮影装置200が保持する通信パラメータ等の通信設定情報を取得し、情報端末300においてもこれを通信パラメータとして設定する必要がある。本実施形態においては、撮影装置200のシステムコントローラ202が、通信設定情報を含むQRコード等のコード情報を生成し、背面表示部222にそのイメージであるコード情報の画像を表示する。情報端末300は、撮影装置200の背面表示部222に表示されているコード情報の画像を撮影し、これより通信パラメータ等の通信設定情報を取得して、通信パラメータ等の設定動作を行う。
ここで、通信設定情報の情報量が多い場合等にこれを1つのコードで表すためには、コード情報を表示する撮影装置200においては、背面表示部222により高い表示解像度が必要とされる。また、コード情報を取得する情報端末300においては、より高い撮像性能が求められることとなる。しかし、撮影装置200や情報端末300が、これらの性能を必ずしも備えているとは限らない。そこで、本実施形態においては、情報端末300が全ての通信設定情報を含む単一のコード情報の画像から通信設定情報を適切に取得できない場合等においては、撮影装置200のシステムコントローラ202は、通信設定情報(パラメータ)ごとのコード情報を生成し、コード情報の画像を一つずつ順に背面表示部222に表示していく。これについて、以下に詳細に説明する。
図4Aは、本実施形態に係る撮影装置200による動作のメインルーチンを示したフローチャートである。撮影装置200のシステムコントローラ202は、撮影装置200の電源がオンに切り替えられると、不揮発性メモリd228に記憶されているプログラムコードを読出し、このプログラムコードに基づき図4Aに示す一連の処理を実行する。
まず、図4AのステップS100で、システムコントローラ202は、システムの初期設定を行う。
ステップS102で、システムコントローラ202は、無線モードの設定スイッチが操作されたか否かを判定する。ステップS102の判定は、例えば、図1の無線モード設定・解除スイッチ210cが押下されたか否かに基づき行う。あるいは、撮影装置200に設けられたスイッチ、ボタン、ダイヤル、タッチパネル等の所定の操作部材の操作に基づき判定してもよい。あるいは、操作部材を利用することなく、モード設定する構成としてもよい。例えば、情報端末300等からのNFC通信等を介してモード設定に関する信号を受信したか否かにより判定してもよい。
ステップS102において、無線モード設定・解除スイッチ210cの押下等を認識した場合(ステップS102でYesの場合)は、ステップS104に進む。スイッチの押下操作等を認識しなかった場合(ステップS102でNoの場合)は、処理をステップS114へと移行させる。
ステップS104で、システムコントローラ202は、現在設定されているモードを判定する。モードは、2とおり用意されており、撮影装置200に設けられた操作部材(レンズ操作部104、カメラ操作部210)の操作により撮像等の動作を行う通常モードと、無線を介して情報端末300からの遠隔操作信号により指示された動作を行う無線モードとがある。現在設定されている動作モードが通常モードに設定されている場合は、ステップS106に進み、現在設定されている動作モードが無線モードに設定されている場合は、ステップS110に進む。
ステップS106では、システムコントローラ202は、設定するモードとして、無線モードを選択し、ステップS108で、情報端末300との間の通信回線の接続処理を実行する。通信回線の接続処理の詳細については、後に図4Bを参照して説明する。
一方、ステップS110では、システムコントローラ202は、設定するモードとして、通常モードを選択し、ステップS112で、情報端末300との通信回線の接続を解除する処理を実行する。通信回線の接続を解除する処理については、公知の技術を用いている。
ステップS108及びステップS110でそれぞれ通信回線の接続処理及び接続解除処理を実行すると、ステップS114へと処理を移行させる。上記においても記述したように、ステップS108の無線モードでの通信回線の接続処理においては、システムコントローラ202は、通信設定情報の情報端末300における設定状況等に応じたコード情報の生成処理等を実行する。これについては、後に図4Bや図5A、図5B等を参照して詳しく説明する。
ステップS114で、システムコントローラ202は、選択されているモードを判定する。通常モードが選択されている場合は、ステップS122に進み、通常の動作を実行し、ステップS102に戻る。ステップS122の通常モードの動作については、公知の技術を用いている。一方、無線モードが選択されている場合は、ステップS118へと処理を移行させる。
ステップS118では、システムコントローラ202は、情報端末300から、無線LANを介して所定の動作を実行する旨の指示を表す情報を受信したか否かを判定する。情報端末300からこの情報を受信しない場合(ステップS118でNoの場合)は、ステップS102に戻る。情報端末300から所定の動作を実行する旨の指示を表す情報を受信した場合(ステップS118でYesの場合)は、ステップS120へと処理を移行させる。
ステップS120で、システムコントローラ202は、情報端末300から指示された動作を実行し、ステップS136へと処理を移行させる。
ステップS136で、システムコントローラ202は、撮影装置200の電源スイッチの状態を判定する。電源スイッチがオン状態である場合は、ステップS102に戻る。電源スイッチがオフ状態に切り替えられたことを認識した場合は、ステップS138に進む。
ステップS138で、システムコントローラ202は、撮影装置200に設定されているモードが、依然無線モードであるか否かを判定する。無線モードである場合(ステップS138でYesの場合)には、ステップS140に進み、システムコントローラ202は、通常モードを選択する。そして、ステップS142で、通信回線の接続を解除する処理を実行し、ステップS144に進む。ステップS138において、通常モードが設定されている場合(ステップS138でNoの場合)は、特に処理を行わず、ステップS144へと処理を移行させる。
ステップS144で、システムコントローラ202は、システムを停止させるための各種処理を実行し、設定されているパラメータ値を記憶させる等の所定の処理を実行すると、処理を終了させる。
図4Bは、撮影装置200の通信接続処理(サブルーチン)を示したフローチャートであり、図4AのステップS108の詳細フローを示している。
通信接続処理においては、まず、ステップS200で、システムコントローラ202は、WLAN通信回線216dの動作を開始させる。そして、ステップS202で、システムコントローラ202は、通信パラメータ等の通信設定情報から1つのコード情報を生成し、背面表示部222に表示する。
図5A及び図5Bは、図4Bの通信接続処理において撮影装置200の背面表示部222に表示される画面の例を示す図である。このうち、図5Aの画面#10は、ステップS200において背面表示部222に表示する画面例である。
図5Aの画面#10においては、通信設定情報一覧11に表示されている3つのパラメータ1〜3を情報として含むコード情報の画像12を表示している。パラメータの例としては、例えば、パラメータ1には、無線LANのSSID(Service Set Identifier、サービスセット識別子)を、パラメータ2には、無線LANのWepキー(Wired Equivalent Privacy Key)を、パラメータ3には、撮影装置200の機種コードまたはプログラムのバージョン情報等が挙げられる。
ステップS204で、システムコントローラ202は、ユーザより、コード情報を分割して表示する旨の指示がなされたか否かを判定する。ユーザからコード情報の分割指示を検出しない場合(ステップS204でNoの場合)は、ステップS205へと処理を移行させる。一方、ユーザからのコード情報の分割指示を検出した場合(ステップS204でYesの場合)は、ステップS220へと処理を移行させる。図5Aの画面#10では、コード情報分割用アイコン13、あるいは、コード情報の画像12の表示領域の押下を認識したか否かに基づき、ステップS204の判定を行う。あるいは、撮影装置200本体に設けられる操作SWの操作に応じてステップS204の判定を行うこととしてもよい。
ステップS205では、システムコントローラ202は、コード情報の表示状態を遷移すべき条件を満たすかを判定する。図5Aに例示する画面#10のような単一のコード情報を表示する表示形態を「第一表示形態」とする。ステップS202で生成したコード情報を分割して複数のコード情報を生成し、コード情報を一つずつ順に表示していく表示形態を「第二表示形態」とする。第二表示形態の詳細は、後述する。
図5Aの画面#10では、コード情報の表示形態を遷移するまでの時間をカウントダウン表示する領域14を設けている。実施例では、システムコントローラ202は、図2においては不図示のタイマにより第一表示形態の継続時間を計測する。そして、所定の時間が経過して領域14に示すコード情報の分割表示までの残り時間が0秒となり、画面#10のカウントダウンが終了すると、第二表示形態へと自動的に遷移する。
なお、ステップS205で分割表示へ遷移すべき条件が満たされたと判定する場合については、上記のように所定の時間が経過した場合の他に、一部のパラメータを取得できなかったため、あるいはパラメータの値が不適当であったために、通信を確立できなかった場合等が挙げられる。
以下の図4Bのフローチャートの説明においては、まず、情報端末300が、撮影装置200の画面#10の単一のコード情報の画像12から全てのパラメータ1〜3を取得でき、コード情報の分割は不要である場合の処理を説明する。
ステップS206で、システムコントローラ202は、無線LAN通信回線の設定動作が終了したか否かを判定する。ステップS206において、無線LAN通信回線の設定動作が終了していない場合は、ステップS204に戻る。情報端末300における機器情報の取得及び登録処理が完了すると、処理をステップS206からステップS208へと移行させる。
ステップS208では、システムコントローラ202は、無線LAN通信回線の設定動作が終了したことをユーザに告知する。図5Aの画面#20は、ステップS208において、通信回線の設定動作が終了した旨をユーザに告知する画面の例である。
ステップS209で、システムコントローラ202は、撮影装置200の制御サーバーを起動する。図5Aの画面#30は、ステップS209において制御サーバーの起動に関してユーザに通知する画面の例である。そして、ステップS212で、ライブビュー画像の情報端末300への無線送信等の処理を開始し、処理を終了する。
一方、撮影装置200の表示解像度や情報端末300の撮像性能によっては、情報端末300が、単一のコード情報からは必要な全てのパラメータを取得できないこともある。このような場合は、ステップS204でユーザの指示を受けて、あるいは、ステップS205で条件を満たしたことを受けて、ステップS220へと処理を移行させて、ステップS220以降の処理を実行する。
ステップS220では、システムコントローラ202は、通信設定情報の各パラメータを情報として含む複数のコード情報を生成し、不揮発性メモリd228等に記憶しておく。
実施例では、ステップS202で生成したコード情報を分割して複数のコード情報を生成する際には、情報端末300側の処理の容易性を考慮して、分割数は、パラメータ数と一致させている。これにより、情報端末300においては、パラメータ単位で情報を取得することができるためである。
ステップS222では、システムコントローラ202は、まず、設定すべき複数のパラメータのうち、第1のパラメータの情報を含むコード情報の画像を背面表示部222に表示する。
図5Bの画面#11〜#13は、第二表示形態の画面例であり、このうち、画面#11は、コード情報の表示形態を第一表示形態から第二表示形態へと切り替えた後の画面例である。
画面#11には、第1のパラメータである「パラメータ1」のコード情報の画像121を表示する。このとき、ユーザの利便性の向上のため、背面表示部222の画面上には、情報端末300が読み取るべき複数のコード情報の画像のアイコン131〜133についても表示しておく。アイコンとしては、縮小イメージやサムネイルを表示する。画面#11に例示するように、情報端末300の読み取り用に表示中のコード情報の画像121に対応するアイコン131については、例えば他のアイコン132、133に対し、色やサイズを変えたり、点滅させたりする等により、他のアイコンと識別可能な表示形態としてもよい。これにより、ユーザの視認性が向上する。
また、画面#11には、全てのパラメータを一覧表示111している。このうち、コード情報の画像121に対応するパラメータ項目については、他のパラメータに対し、ハイライト表示、反転表示、色を変える、フォントを変える、サイズを変える、点滅させる、パラメータの指標を添付する等の処理を施してもよい。他のパラメータと識別可能な表示形態とすることで、ユーザの視認性が向上する。
図4Bの説明に戻ると、ステップS224で、システムコントローラ202は、表示するコード情報の画像を切り替える旨のユーザからの指示を検出したか否か、あるいは、第1のパラメータのコード情報の画像の表示を開始してから所定の時間が経過したか否かを判定する。
コード情報の画像の切り替えの指示は、図5Bの画像#11のアイコン134の押下等により検出する。ステップS224において、コード情報の画像を切り替える旨の指示を検出しておらず、また、所定の時間が経過していない場合(ステップS224でNoの場合)は、当該指示または所定時間の経過を待ち受ける。コード情報の画像の切り替え指示を検出するか、あるいは所定時間が経過した場合(ステップS224でYesの場合)は、ステップS226に進む。ユーザからの指示の検出または所定の時間の経過にしたがって背面表示部222に表示するコード情報の画像を切り替えることで、情報端末300がスムーズにパラメータを取得していくことが可能となる。
ステップS226で、システムコントローラ202は、第2のパラメータの情報を含むコード情報の画像を背面表示部222に表示する。
図5Bの画面#12においては、第2のパラメータである「パラメータ2」のコード情報の画像122を表示する。画面#11と同様に、画面#12上にも各パラメータのアイコン141〜143を表示する。但し、画面#12では、第1のパラメータであるパラメータ1については表示が終了している旨を、パラメータ1のアイコン141を白抜き等により表し、ステップS226において表示中のコード情報の画像122に対応するアイコン142や、これから表示されるコード情報の画像のアイコン143とは異なる表示形態としている。図5Bの画面#12においてはアイコン141を破線で表しているが、全く画面上に表示しないことも、アイコン141の表示形態の一つである。
画面#12においても、画面#11と同様に、パラメータの一覧表示112のうち、表示中のコード情報の画像122に対応するパラメータ項目は、他のパラメータと識別可能な表示形態としている。
図4BのステップS228の判定については、ステップS224と同様である。すなわち、画面#12のアイコン134を介して表示するコード情報の画像を切り替える旨の指示を検出するか、あるいは所定の時間が経過すると、ステップS228からステップS230に進む。
ステップS230では、システムコントローラ202は、第3のパラメータの情報を含むコード情報の画像を背面表示部222に表示する。
図5Bの画面#13においては、第3のパラメータである「パラメータ3」のコード情報の画像123を表示する。各パラメータのアイコン151〜153の表示方法については、画面#12と同様であり、表示の終了したコード情報の画像に対応するアイコン151、152については白抜き等の表示形態とし、画面#13では、表示中のパラメータ3のアイコン153のみが縮小イメージやサムネイル等で表示している。また、画面#11、#12と同様に、パラメータの一覧表示113を表示し、このうち、コード情報の画像123に対応するパラメータ項目については他のパラメータと識別可能な表示形態としている。
図4BのステップS232の判定については、ステップS224やステップS228と同様である。システムコントローラ202は、画面#13のアイコン134を介して表示するコード情報の画像を切り替える旨の指示を検出するか、あるいは所定の時間が経過すると、ステップS232からステップS234に進む。
ステップS234の判定は、ステップS206と同様であり、システムコントローラ202は、無線LAN通信回線の設定動作が終了したか否かを判定する。情報端末300において全てのパラメータを取得できていない場合(ステップS234でNoの場合)には、通信回線の設定動作は終了しない。そこで、この場合は、ステップS232に戻り、表示するコード情報の画像の切り替え指示の検出または所定時間の経過により、ステップS222に戻る構成とする。図4Bに示すように、実施例では、無線LAN通信回線の設定動作が正常に終了しなかった場合には、ステップS232の判定を介して第1のパラメータの取得処理にまで戻る構成としている。これは、撮影装置200においては、情報端末300においていずれのパラメータの取得に失敗したかを認識することができないためである。この場合、背面表示部222においては、図5Bの画面#13から画面#11へと表示を切り替える。
ステップS234において、通信回線の設定動作が終了したと判定した場合(ステップS234でYesの場合)は、ステップS208へと処理を移行させる。この場合、背面表示部222においては、図5Bの画面#13から図5Aの画面#20へと表示を切り替える。ステップS208以降の処理については、上記のとおりである。すなわち、全てのパラメータを単一のコード情報に含め、そのコード情報の画像を用いる場合、あるいは、パラメータごとにそれぞれコード情報を生成してこれら複数のコード情報の画像を用いる場合のいずれであっても、同様に通信接続処理を実行することができる。
なお、図4B及び図5Bの説明においては、画面#11〜#13のアイコン134の押下を検出した場合に、次のパラメータのコード情報の画像へと表示を切り替えているが、これには限定されない。例えば、図5Bの画面#11において、ユーザがコード情報の画像のアイコン131〜133のうちのいずれかを押下した場合には、押下したアイコンに対応するコード情報の画像へと表示を切り替える構成としてもよい。
また、図4BのステップS232においては、分割により生成された複数のコード情報の全てについて表示を終えても依然アイコン134の押下等を検出した場合には、分割したコード情報の画像の表示を継続する場合を示しているが、これには限定されない。例えば、第一表示形態に表示を戻すこととし、図4BのステップS232からステップS202へと処理を移行させる構成としてもよい。あるいは、ステップS232からエラー処理へと移行する構成としてもよいし、通信の接続処理が正常に完了できなかったことを示す警告表示をし、図4Bに示すサブルーチンを終了させる構成としてもよい。更には、初期設定された分割数でもコード情報が認識できなかったと判断し、分割数を増やす構成とすることもできる。
次に、撮影装置200に対して遠隔操作により動作指令を出す情報端末300側の動作について、図6を参照して説明する。
図6は、情報端末300において実行される撮影装置200の遠隔操作のアプリケーションソフトの動作処理を示したフローチャートである。情報端末300は、予め、ウェブ等を介して撮影装置200を遠隔するためのアプリケーションソフトをダウンロードし、インストール済であることとする。また、図6に示す一連の処理を開始する前提として、情報端末300は起動済であることとする。
ステップS500で、情報端末300のプロセッサ302は、遠隔操作用のアプリケーションソフトが選択されたか否かを判定する。プロセッサ302は、ユーザが情報端末300の表示部328に表示されている所定のアイコンをタップする等の操作を行ったことを認識して、ステップS500の判定を行う。遠隔操作用のアプリケーションソフトが選択されると、処理をステップS502へと移行させる。
ステップS502で、プロセッサ302は、ユーザが自装置である情報端末300と撮影装置200との間の通信に必要な通信パラメータ等の通信設定情報を設定する処理を支援するための画面を表示する。ここでは、例えば、撮影装置200の背面表示部222に表示されるコード情報の画像を撮影することにより、情報端末300における通信設定情報の設定が可能である旨のメッセージ等を表示してもよい。
ステップS504で、プロセッサ302は、GUI操作によってパラメータが設定されたか否かを判定する。GUI操作によるパラメータ設定、すなわち、手入力によるパラメータ設定である場合(ステップS504でYesの場合)は、処理をステップS514へと移行させる。GUI操作以外の手段によるパラメータ設定である場合(ステップS504でNoの場合)は、ステップS506に進み、撮影装置200の背面表示部222に表示されるコード情報の画像を読み取って、パラメータ設定を行う。
ステップS506で、プロセッサ302は、自装置においてコード情報の画像を撮影する動作を実行したか否かを判定する。コード情報の画像の撮影動作が行われた場合(ステップS506でYesの場合)は、ステップS508に進み、コード情報の画像の撮影動作が行われていない場合(ステップS506でNoの場合)は、ステップS504に戻る。こうして、手入力以外の手段によりパラメータ設定を行う場合は、コード情報の画像の撮影動作を実行するまで、上記のステップS504及びステップS506の処理を繰り返す。
ステップS508では、プロセッサ302は、ステップS506の撮影動作によって取得したコード情報を復号し、撮影装置200との無線接続に必要なパラメータを取得する。取得したパラメータをWLAN通信回路s312内の不揮発性メモリ等に記憶すると、ステップS510に進む。
ステップS510で、プロセッサ302は、通信設定情報(全てのパラメータ)の取得が終了したか否かを判定する。全てのパラメータの取得が終了した場合(ステップS510でYesの場合)は、処理をステップS510へと移行させ、未だ取得していないパラメータが存在する場合(ステップS510でNoの場合)は、ステップS512に進む。
ステップS512では、プロセッサ302は、ユーザに対しパラメータの取得方法を解説するための画面を表示部328に表示し、ステップS504に戻る。
ステップS512で表示する画面の例としては、(1)例えば撮影動作によっても全くパラメータの取得ができない場合には、撮影装置200においてコード情報を分割させて撮影することを提案する画面が挙げられる。あるいは、(2)撮影装置200の背面表示部222にパラメータを表示させ、これをGUI操作により(手入力により)設定することを提案する画面が挙げられる。更には、(3)撮影装置200においてコード情報を分割表示させた結果、情報端末300にてパラメータの一部については取得できているような場合には、更に新たなコード情報の画像の撮影動作を行うことを提案する画面が挙げられる。
なお、ステップS510において「全てのパラメータの取得が終了した」と判定されるケースとしては、(1)図5Aの画面#10に例示するように、全てのパラメータを含む単一のコード情報の画像の読み取りに成功した場合、(2)図5Bの画面#11乃至画面#13に例示するように、各パラメータを含む複数のコード情報の画像のそれぞれの読み取りに成功した場合がある。更には、(3)一部のパラメータについては図5Bの複数のコード情報の画像のうちの一部より取得し、残りのパラメータについてはGUI操作(ユーザの手入力)により取得する場合もある。
撮影装置200から受信すべき全てのパラメータを取得すると、ステップS514に進む。
ステップS514では、プロセッサ302は、WLAN通信回路s312の動作を開始させる。ステップS516で、プロセッサ302は、WLAN通信回線の設定動作が終了したか否かを判定する。ステップS516においては、WLAN通信回線の設定動作の終了を待ち受ける。そして、撮影装置200の機器情報の取得及び登録等の処理が完了すると(ステップS516でYesの場合)、処理をステップS516からステップS520へと移行させる。
ステップS520では、プロセッサ302は、撮影装置200を操作するための操作画面を表示部328に表示する。実施例では、これとともに、撮影装置200から送信されるライブビュー画像の表示部328への表示を開始する。
ステップS522では、プロセッサ302は、表示部s328上のGUIがユーザにより操作され、撮影装置200の所定の動作が選択されたか否かを判定する。所定の動作とは、所定の撮影動作、所定の画像処理の動作等が挙げられる。所定の動作が選択された場合(ステップS522でYesの場合)は、ステップS526へと処理を移行させ、所定の動作が選択されなかった場合(ステップS522でNoの場合)は、ステップS524へと処理を移行させる。
ステップS524では、プロセッサ302は、ステップS500で選択されて起動した遠隔操作用アプリケーションを終了する旨のユーザの操作を検出したか否か、あるいは、撮影装置200の無線モードが解除されたことを検出したか否かを判定する。遠隔操作用アプリケーションの終了操作あるいは撮影装置200の無線モードの解除のいずれかを検出した場合(ステップS524でYesの場合)には、処理を終了し、いずれも検出しない場合(ステップS524でNoの場合)は、ステップS522に戻る。
ステップS526では、プロセッサ302は、撮影装置200に向けて所定の動作を実行する旨の指示を表す情報を送信する。送信後、ステップS528で、プロセッサ302は、ステップS528で、プロセッサ302は、撮影装置200が図4AのステップS120において情報端末300からの指示にしたがって動作を実行した後に情報端末300に向けて送信した動作結果を受信する。そして、これを表示部s328に表示すると、ステップS522に戻る。
このように、情報端末300のプロセッサ302は、撮影装置200の遠隔操作用のアプリケーションソフトウェアが終了するか、あるいは撮影装置200の無線モードが解除されるまで(ステップS524においてYesの場合となるまで)、上記の処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る撮影装置200によれば、情報端末300との間で無線LANの通信回線を開くために必要な情報をコード情報に含めてこれを情報端末300に読み取らせるときに、状況に応じたコード情報の表示を行う。例えば情報端末300の撮像性能により、あるいは、撮影装置200の背面表示部222の表示解像度により、情報端末300が、第一表示形態の単一のコード情報の画像からでは通信回線の開設に必要な情報を取得できないような場合には、表示形態を第二表示形態に切り替える。第二表示形態においては、単一のコード情報を分割して得られる複数のコード情報の画像を一つずつ順に背面表示部222に表示してゆき、それぞれを情報端末300に読み取らせる。これにより、情報端末300は、より確実に通信回線の開設に必要な情報を取得することが可能となる。
なお、上記においては、撮影装置200がWLANのアクセスポイントとして動作し、情報端末300からの遠隔操作による動作指令にしたがって、所定の撮影動作等を実行する場合を例に説明しているが、これに限定されるものではない。図3に示すように、情報端末300が撮像部304を備える構成である場合には、スマートフォン等の情報端末300が、他の電子機器からの遠隔操作により所定の撮影動作を実行することもある。このような場合であっても、情報端末300の不揮発性メモリs336等に上記の撮影装置200の動作処理を実行させるための制御プログラムを格納し、これを実行することで、同様の効果を得ることができる。すなわち、情報端末300が、他の電子機器との間で無線LAN等の無線通信回線を確立するために、他の電子機器において設定すべき通信設定情報を含む単一または複数のコード情報を生成し、他の電子機器に取得させる構成とすることもできる。情報端末300と無線通信を確立しようとする他の電子機器においては、高い撮像性能を有しない場合であっても、分割されたコード情報を順に読み取ることにより、情報端末300との間で通信回線を開くために必要な情報をより確実に取得することが可能となる。
このように、本発明の目的は、上記実施形態に開示された機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録メディアを、電子機器に供給し、電子機器のコンピュータ(マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、MPU(Micro Processing Unit)等)が記録メディアに格納されたプログラムコードを読み出し、実行することによっても達成できる。すなわち、記録メディアから読み出されたプログラムコード自体が実施形態の機能を実現し、プログラムコードを記録した記録メディアは、本発明を構成する。
コンピュータが読み出したプログラムコードのみを実行することにより、実施形態に開示された機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードは、電子機器のコンピュータに実装されたオペレーティングシステム(OS)の有する処理機能の一部を利用してもよい。
記録メディアから読み出されたプログラムコードを実行するコンピュータは、単一のコンピュータには限定されない。電子機器内に存在する複数のコンピュータが接続され、これらのコンピュータが協働することで、プログラムコードを実行してもよい。あるいは、電子機器と周辺機器とが接続され、双方の機器に存在するコンピュータが接続され、これらのコンピュータが協働することで、プログラムコードを実行してもよい。
また、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。