JP5893184B2 - 磁気記録装置 - Google Patents
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Description
最初に、本実施形態に係わる磁気記録装置の多層記録・多値記録の原理について、従来技術と比較しながら説明する。
図1は、従来の磁気記録装置の磁気記録媒体における“0”、“1”の磁化状態(記録状態)を示す図である。図1に示すように、磁気記録媒体において、磁化状態が膜面上向き、及び下向きのビットに対応させて“1”、“0”の値を記録する。この場合、膜面上向きの磁化状態に対して“1”を対応させて記録し、膜面下向きの磁化状態に対して“0”を対応させて記録することもできるし、膜面上向きの磁化状態に対して“0”を対応させて記録し、膜面下向きの磁化状態に対して“1”を対応させて記録することもできる。
次に、図示したような多値記録状態を記録ヘッドで実現する方法について説明する。図3のような状態は従来の記録ヘッドを用いている限りにおいては実現することは不可能である。従来の記録ヘッドで磁界を印加した場合には、すべての層に印加される磁界方向が同一なため、多層構造の記録媒体層すべて同じ方向の記録しか行うことができない。具体的には、図3(b)のような二層構成の記録媒体層を有する場合に、下層の磁気記録層に記録を行おうとしても、上層の記録媒体層も同じ方向に磁界が印加されるため、上層も下層と必ず同じ方向に磁界印加され、磁化固着されることとなってしまう。これでは実質的な多層構造の意味はなくなってしまい、図3で示したような多値記録を行うことは不可能となる。
上述した多層記録・多値記録を行う磁気記録媒体の種類は、媒体全体として相異なる情報の記録に応じた異なる磁化量を呈するべく、複数の記録層を有するものであれば特に限定されない。例えば、ディスクのほぼ全面にわたり記録層が一様に成膜された連続膜媒体を用いることもできるが、各トラック間が非磁性材料で分断されたDiscrete Track 媒体や、さらには各トラックだけでなく各ビットが非磁性材料で分断されたBit Patterned媒体を用いることが好ましい。
次に、本実施形態の磁気記録装置で使用する磁気ヘッドの全体構造について説明する。図9〜図12は、前記磁気ヘッドの構成を概略的に示したものである。
次に、本実施形態の磁気記録装置で使用する高周波発振素子について具体的に説明する。図13は、前記高周波発振素子の一例を示す概略構成図である。
次に、本実施形態の磁気記録装置で使用する磁気抵抗効果素子について説明する。上述したように、前記磁気抵抗効果素子としては、CIP-GMR膜、TMR膜及びCPP-GMR膜などの原理を用いた磁気抵抗効果素子を用いることができる。
図9〜図12に示した磁気ヘッドは、記録再生一体型の磁気ヘッドアセンブリ((HGA)に組み込んで、磁気記録再生装置に搭載することができる。図19は、磁気記録再生装置の概略構成を示す図であり、図20は、図19に示す磁気記録再生装置に組み込んだ磁気ヘッドアセンブリの概略構成を示す図である。
4,5 磁気分離層
6 記録用下地層
7 裏打ち磁性層
8 裏打ち層用下地層
10 再生部
11 磁気抵抗効果素子
12 上シールド
13 下シールド
20 記録部
21 記録磁極
22 ヨーク
23 コイル
25 高周波発振素子
Claims (19)
- 第1の磁気共鳴周波数を有する第1の記録層と、前記第1の記録層に積層され、かつ前記第1の磁気共鳴周波数と異なる第2の磁気共鳴周波数を有する第2の記録層と、を含む磁気記憶媒体と、
前記磁気記録媒体に対して情報を多値で書き込むための磁気記録ヘッドと、
前記磁気記録媒体から前記情報を多値で読み取るための磁気再生ヘッドとを具え、
前記磁気記録ヘッドは、前記第1および前記第2の記録層に対して前記情報の書き込みを磁気的にアシストする高周波発振素子を含み、
前記高周波発振素子は、前記第1および前記第2の磁気共鳴周波数それぞれに対応する第1および第2の発振周波数を切り替えて、前記磁気記録媒体に印加することにより、前記第1および前記第2の記録層いずれか一方の磁化を変化させ、
前記磁気再生ヘッドは、前記磁気記録媒体における前記第1および前記第2の記録層の合計の磁化量に起因した磁界強度を検知し、検知した前記磁界強度に基づいて、前記磁気記録媒体に記録された前記情報を多値で読み出す
ことを特徴とする、磁気記録装置。 - 第1の磁気共鳴周波数を有する第1の記録層と、前記第1の記録層に積層され、かつ前記第1の磁気共鳴周波数と異なる第2の磁気共鳴周波数を有する第2の記録層と、を含み、前記第1および前記第2の記録層の合計の磁化量が実質的にゼロである領域を有する磁気記憶媒体と、
前記磁気記録媒体に対して情報を多値で書き込むための磁気記録ヘッドと、
前記磁気記録媒体から前記情報を多値で読み取るための磁気再生ヘッドとを具え、
前記磁気記録ヘッドは、前記第1および前記第2の記録層に対して前記情報の書き込みを磁気的にアシストする高周波発振素子を含み、
前記高周波発振素子は、前記第1および前記第2の磁気共鳴周波数それぞれに対応する第1および第2の発振周波数を切り替えて、前記磁気記録媒体に印加することにより、前記第1および前記第2の記録層いずれか一方の磁化を変化させる、
ことを特徴とする、磁気記録装置。 - 第1の磁気共鳴周波数を有する第1の記録層と、前記第1の記録層に積層され、かつ前記第1の磁気共鳴周波数と異なる第2の磁気共鳴周波数を有する第2の記録層と、を含む磁気記憶媒体と、
前記磁気記録媒体に対して情報を4値で書き込むための磁気記録ヘッドと、
前記磁気記録媒体から前記情報を4値で読み取るための磁気再生ヘッドとを具え、
前記磁気記録ヘッドは、前記第1および前記第2の記録層に対して前記情報の書き込みを磁気的にアシストする高周波発振素子を含み、
前記高周波発振素子は、前記第1および前記第2の磁気共鳴周波数それぞれに対応する第1および第2の発振周波数を切り替えて、前記磁気記録媒体に印加することにより、前記第1および前記第2の記録層いずれか一方の磁化を変化させる、
ことを特徴とする、磁気記録装置。 - 前記第1および前記第2の磁気共鳴周波数が、少なくとも1GHz以上異なることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
- 前記第1および前記第2の記録層は、それぞれCo、Fe、Ni及びPtからなる群から選ばれる少なくとも一種の元素を含み、前記元素の含有量が前記第1および前記第2の記録層において、5atomic%以上異なることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
- 前記第1および前記第2の記録層は、非磁性元素を含む磁気分離層で磁気的に分断されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
- 前記磁気分離層は、Ru、Pd、Ir、及びPtからなる群より選ばれる少なくとも一つの元素を含むことを特徴とする、請求項6に記載の磁気記憶装置。
- 前記磁気記憶媒体は、各トラック間が非磁性材料で分離されていることを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。 - 前記第1および前記第2の発振周波数はそれぞれ、前記第1および前記第2の磁気共鳴周波数に対し、±1GHz以下の範囲内で設定することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
- 前記高周波発振素子は、1GHz以上のオーダーで発振周波数を可変できることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
- 前記高周波発振素子は、少なくとも磁化固着層、スペーサ層、及びフリー層を含む積層構造と、この積層構造の両端に形成され、その膜面垂直方向に通電するための一対の電極とを有していることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
- 前記スペーサ層は、絶縁層と、この絶縁層を厚さ方向に貫通した複数の金属層とを有し、この金属層は前記磁化固着層及び前記フリー層間に電流を通電させるためのメタルパスとして機能することを特徴とする、請求項11に記載の磁気記録装置。
- 前記絶縁層は、Al、Ti、Hf、Mg、Zr、V、Mo、Si、Cr、Nb、Ta、W、B、C及びVからなる群より選ばれる少なくとも一種を含み、前記複数の金属層は、Cu、Au、Ag、Al、Fe、Co、及びNiからなる群より選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする、請求項12記載の磁気記憶装置。
- 前記複数の金属層は、それぞれ1nm以上10nm以下の直径を有することを特徴とする、請求項12に記載の磁気記録装置。
- 前記高周波発振素子は、2つの硬質磁性層間に介在することを特徴とする、請求項10に記載の磁気記録装置。
- 前記高周波発振素子は、フリー層及び当該フリー層に対して電流磁界を印加するための電流配線を有することを特徴とする、請求項10に記載の磁気記録装置。
- 前記高周波発振素子は、前記磁気再生ヘッドにおける磁気抵抗効果素子として機能することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
- 前記高周波発振素子は、前記磁気抵抗効果素子として使用する場合に通電させる電流値を、本来の高周波発振素子として使用する場合に通電させる電流値に対して小さくすることを特徴とする、請求項17に記載の磁気記録装置。
- 前記磁気記憶媒体が、前記第1および前記第2の記録層に積層され、かつ前記第1および前記第2の磁気共鳴周波数のいずれとも異なる第3の磁気共鳴周波数を有する第3の記録層、をさらに含み、
前記高周波発振素子は、前記第1、前記第2、および前記第3の磁気共鳴周波数それぞれに対応する前記第1、前記第2、および第3の発振周波数を切り替えて、前記磁気記録媒体に印加することにより、前記第1、前記第2、および前記第3の記録層いずれかの磁化を変化させる、
ことを特徴とする、請求項1乃至18のいずれか1項に記載の磁気記録装置。
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