JP5892426B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
また、コンバインの伝動機構を簡素化して組立てを容易にするために、エンジンの回転を走行装置及び刈取装置に伝動する伝動経路と、脱穀装置に伝動する伝動経路に分岐して設ける伝動機構(特許文献2)が提案されている。
また、
また、特許文献2の伝動機構は、脱穀装置の選別部から無段変速装置を介してフィードチェンを伝動しているために、フィードチェンの伝動効率が低いという問題があった。
請求項1に係る発明は、エンジン(62)を搭載する機体フレーム(1)の下方に配置された走行装置(2)と、前記エンジン(62)の出力回転を無段階に変速して走行装置(2)を駆動する第1無段変速装置(66)と、前記機体フレーム(1)の前方に配置され、機体の走行速度に同調した速度で駆動される刈取装置(4)と、該刈取装置(4)の後方に配置された脱穀装置(3)と、該脱穀装置(3)の扱室(50)の一側に形成された扱ぎ口(26B)に沿って配置されたフィードチェン(12B)と、前記エンジン(62)の出力回転を無段階に変速してフィードチェン(12B)を駆動する第2無段変速装置(10)を備えたコンバインであって、
前記フィードチェン(12B)の搬送速度(VF)を刈取装置(4)の搬送速度(VH)に同調して変速する刈取脱穀モードと、前記フィードチェン(12B)の搬送速度(VF)を所定の搬送速度に維持する手扱ぎモードとの切換え操作を行なうモードスイッチ(6B)を設け、
該モードスイッチ(6B)によって手扱ぎモードに切換えられている状態では、機体の走行速度に拘わらずに刈取装置(4)を停止状態に維持し、この手扱ぎモードに切換えられている状態において、前記エンジン(62)の出力回転または第1無段変速装置(66)の出力回転によって刈取装置(4)を駆動させる掻込みペダル(22)が操作された場合には、前記刈取装置(4)の停止状態を解除して該刈取装置(4)を所定速度で駆動させる制御装置(85)を設け、
前記刈取脱穀モードは、機体の走行速度が所定の低速域にある状態で、この機体の走行速度に拘らずに前記フィードチェン(12B)の搬送速度(VF)を一定の搬送速度(VF1)に維持する第1状態と、フィードチェン(12B)の搬送速度(VF)を刈取装置(4)の搬送速度(VH)に同調して変速する第2状態とを有し、前記機体の走行速度の増速によって刈取装置(4)の搬送速度(VH)が前記第1状態におけるフィードチェン(12B)の搬送速度(VF1)と等しくなった時に、前記第1状態から第2状態へ自動的に切り換わる構成とし、
前記脱穀装置(3)の扱室(50)の下方に選別部(51)を備え、前記エンジン(62)の回転を脱穀装置(3)及びフィードチェン(12B)に伝達する第1経路(A)と、エンジン(62)の回転を前記刈取装置(4)に伝達する第2経路(B)とを備え、前記第1経路(A)における選別部(51)よりも上流側の部位に配置したカウンタ軸(71)の回転を前記無段変速装置(10)に入力する構成とし、
前記カウンタ軸(71)に、該カウンタ軸(71)の回転を前記扱室(50)の扱胴(55)側へ出力する第1プーリ(71C)と、カウンタ軸(71)の回転を前記選別部(51)側へ出力する第2プーリ(71E)と、カウンタ軸(71)の回転を前記無段変速装置(10)側へ出力する第3プーリ(71D)を備え、
前記脱穀装置(3)の前壁(50A)にカウンタ軸(71)を支持する支持部材(80)を備え、該カウンタ軸(71)の軸心方向において、前記第1プーリ(71C)を支持部材(80)に対して一側に偏倚した部位に配置し、第2プーリ(71E)及び第3プーリ(71D)を、前記支持部材(80)に対して第1プーリ(71C)を配置した側とは反対側に偏倚した部位に配置したことを特徴とするコンバインである。
また、走行速度の増速によって刈取装置(4)の搬送速度(VH)が第1状態におけるフィードチェン(12B)の搬送速度(VF1)と等しくなった時に前記第1状態から第2状態へ自動的に切り換わるので、低速域から脱する際の少量穀稈の刈取搬送時においては、この少量の刈取穀桿をフィードチェン(12B)に向けて押し込むような力が作用し、穀桿を刈取装置(4)からフィードチェン(12B)に円滑に引継ぐことができる。
また、第1経路(A)における選別部(51)よりも上流側の部位に配置したカウンタ軸(71)の回転を、フィードチェン(12B)を駆動する無段変速装置(10)に入力することで、フィードチェン(12B)の搬送速度を刈取装置(4)の搬送速度と独立して設定でき、フィードチェン(12B)の伝動効率を高めることができる。
また、カウンタ軸(71)から、扱胴(55)と選別部(51)と無段変速装置(10)に伝動する構成としているので、脱穀装置(3)の伝動構造を簡素化でき、コンバインの機体をコンパクト化することができる。
さらに、カウンタ軸(71)の軸心方向において、第1プーリ(71C)を支持部材(80)に対して一側に偏倚した部位に配置し、第2プーリ(71E)及び第3プーリ(71D)を、支持部材(80)に対して第1プーリ(71C)を配置した側とは反対側に偏倚した部位に配置しているので、カウンタ軸(71)に対して、選別部(51)及び無段変速装置(10)への伝動部材によって掛かる曲げ荷重と負荷が大きい扱胴(55)への伝動部材によって掛かる曲げ荷重を支持部材(80)の両側に分散させることで、カウンタ軸(71)の変形を防止して耐久性を向上させるとともに、伝動効率を向上させることができる。
また、機体フレーム1の前後方向中間部には、図3に示すように、左右方向のコンバインの傾斜角度を測定する左右傾斜センサ1Aが設けられ、機体フレーム1の前後方向後部には、前後方向のコンバインの傾斜角度を測定する前後傾斜センサ1Bが設けられている。
刈取装置4は、刈取後フレーム28と、刈取後フレーム28の先端部に左右方向に横設された刈取伝動ケース29とによって形成された主枠となる刈取フレーム30に取付けられている。刈取後フレーム28の基部は、機体フレーム1の立設された左右一対の懸架台35,35の上部に回動可能に軸支された横伝動筒36の右側に偏倚した部位に取付けられている。
手扱ぎレバー38は、挾扼杆12Aの左右方向の幅に形成され、手扱ぎレバー38の後端部は、振動等によって手扱ぎレバー38の誤作動を防止するために、挾扼杆12Aの前部の下側に延設している。また、補助挾扼杆38Aは、フィードチェン12Bの左右方向の幅に形成され、補助挾扼杆38Aの前端部は、手扱ぎレバー38の前端部の前側に延設し、後端部は、挾扼杆12Aの後部まで延設している。
通常の刈取脱穀作業時には、穀桿が補助挾扼杆38A及びフィードチェン12B上に上載されることを規制するために、手扱ぎレバー38を軸38Bを中心として下側に揺動させる(規制状態)。一方、手扱ぎ作業時には、穀桿を補助挾扼杆38A及びフィードチェン12Bに上載するために、挾扼杆12Aの前部を上側に持ち上げた後に、手扱ぎレバー38を軸38Bを中心として上側に揺動させる(非規制状態)。
なお、手扱ぎレバー38の操作性を向上させるために、手扱ぎレバー38を、左右方向において挾扼杆12Aとずらして配置したり、手扱ぎレバー38の前後方向の長さを短くして、手扱ぎレバー38の後端部が挾扼杆12Aの下側に延設しないようにすることもできる。
脱穀装置3は、図4に示すように、前側の上部に穀稈の脱穀を行う扱室50を備え、扱室50の下側に脱穀された穀粒の選別を行なう選別室(選別部)51を備えている。
扱室50には、複数の扱歯を有する扱胴55が前後壁50A,50Cに軸支された扱胴軸に支持されている。そして、扱室50の前壁50Aの左側下部には穀稈供給口26Aが開口され、左壁50Bの下部には扱胴55に沿って扱ぎ口26Bが開口され、後壁50Cの左側下部には排藁口26Cが開口されている。また、扱室50の左側には扱ぎ口26Bに沿って穀桿の株元を挟持して後方に搬送する脱穀部搬送装置12が並設され、脱穀部搬送装置12によって搬送された脱穀が完了した排藁穀桿は、脱穀部搬送装置12の後方に設けられた排藁搬送装置58に引き継がれてさらに後方に搬送された後、一対の排藁カッタ59によって裁断され外部に排出される。
脱穀部搬送装置12は、図3,6等に示すように、上側に位置する挟持杆12Aと、下側に位置するフィードチェン12Bを備えている。挟持杆12Aは、扱室50の上部カバー50Dに対してスプリング等の付勢手段14によってフィードチェン12B側に付勢されている。フィードチェン12Bは、上側チェンレール18Aの前後端部にそれぞれ回転自在に支持された張設輪17B,17Bと、張設輪17B,17Bの間に設けられた駆動スプロケット17Aに巻回されて駆動される無端のチェンである。上側チェンレール18Aに上載された作用側のフィードチェン12Bは、前側から後方に向かって移動する過程で挟持杆12Aと穀稈の株元を挟持する。なお、搬送される穀桿のフィードチェン12Bの終端部等への巻付きを防止するために、後側の張設輪17Bは両側部に巻付防止プレート17Dが設けられたアイドルスプロケットを使用するのが好適である。
変速モータ10Cは、刈取装置4の駆動速度に連動してフィードチェン用油圧式無段変速装置10を変速する。具体的には、走行用油圧式無段変速装置66から出力され、刈取装置4へ伝達される回転の速度を検出し、この回転速度に応じて変速モータ10Cを作動させる。
コンバインの左側(未刈取側)には側部に沿って、図2に示すように、コンバインの外側に張り出す張出姿勢と、内側に収納される収納姿勢に切替え可能なナローガイド(分草ガイド)20が設けられている。
なお、モードスイッチ6Bが接続されて通常の刈取りモードから手扱ぎモード時には、手扱ぎ作業を行なう補助作業者とナローガイド20の接触を防止するために、ナローガイド20は収納姿勢に維持される。
次に、本実施形態の伝動機構について説明する。エンジン62の回転は、図9に示すように、フィードチェン用油圧式無段変速装置10に伝動される第1経路Aと、走行用油圧式無段変速装置66に伝動される第2経路Bと、グレンタンク5の前方のギヤボックス39に伝動される第3経路Cに分岐して伝動される。
なお、ギヤボックス68には、フィードチェン用油圧式無段変速装置10の出力軸10Bに備えるギヤ68Aの回転速度を測定するフィードチェン速度センサ10Sが設けられている。
また、トランスミッション65内の伝動経路において、副変速装置よりも下手側の部位に設けたセンターギヤ65Gの左右両側部には、左右のサイドクラッチギヤ65Hを係合および離脱自在に軸支している。このセンターギヤ65Gと左右のサイドクラッチギヤ65Hの間には、爪クラッチ式の左右のサイドクラッチ65Iを夫々形成している。この左右のサイドクラッチ65Iには、左右の車軸65Aの基部に取り付けた左右の車軸ギヤを噛み合わせている。
また、左右のサイドクラッチ65Iは、操作席6の前下方のステップ上に配置した掻込ペダル22の踏込み操作に連動しており、掻込ペダル22が踏み込まれた場合には、左右のサイドクラッチ65Iを介してセンターギヤ65Gとサイドクラッチギヤ65Hが離脱してエンジン62の回転は車軸65Aに伝動されない。一方、掻込ペダル22の踏み込みが解除された場合には、左右のサイドクラッチ65Iを介してセンターギヤ65Gとサイドクラッチギヤ65Hが係合してエンジン62の回転が車軸65Aに伝動される。
コンバインを停止させた状態で、主変速レバー16を再度前進側へ操作すると、走行用油圧式無段変速装置66の出力によって出力軸65Cが駆動し、刈取クラッチ65Fを介して刈取装置4が駆動される。この際、左右のサイドクラッチ65Iが遮断されているために、走行装置2は前進駆動されず、停車状態を維持する。この構成によって、畦際まで刈り進んで停車した状態で、刈取装置4に入ったままの植立穀稈を、掻込ペダル22と主変速レバー16の操作によって刈り取ることができる。
すなわち、掻込ペダル22が踏込み込まれた場合には、刈取クラッチ65Fを介してトランスミッション65の出力軸65Cと刈取装置4の横伝動軸36Aが接続されて刈取装置4が駆動する。一方、掻込ペダル22の踏込みが解除された場合には、刈取クラッチ65Fを介してトランスミッション65の出力軸65Cと刈取装置4の横伝動軸36Aの接続を解除して刈取装置4の駆動を停止する。
本実施形態の伝動機構に替えて、フィードチェン12Bを巻回する後側の張設輪17Bを支持する軸17Eと、排塵ファン48を支持する軸48Aを連結して、カウンタ軸71の回転を、軸48A、軸17Eを介してフィードチェン12Bに伝動する。なお、他の伝動機構においては、カウンタ軸71の回転をフィードチェン12Bに伝動するフィードチェン用油圧式無段変速装置10等を設ける必要がなくなる。
次に、本実施形態のフィードチェン速度の変速方法について説明する。操作席6内に設けられた制御装置85の入力側には、図10に示すように、走行装置2の速度Vを検出するする走行速度センサ66Sと、刈取装置4の搬送装置34の速度VHを検出するする搬送速度センサ34Sと、脱穀部搬送装置12のフィードチェン12Bの速度VFを検出するするフィードチェン速度センサ10Sと、副変速レバー15のレバー位置を検出する副変速レバー位置センサ15Sと、主変速レバー16に設けられたフィードチェン12Bの速度VFの増減速を行なう増減速スイッチ16A,16Bと、後述する第1状態のフィードチェン12Bの速度VF1の増減を行なう調速ダイヤル6Aと、脱穀部搬送装置12の周辺部に設けられている手扱モードへの切り換えを行なうモードスイッチ6Bと、脱穀部搬送装置12の周辺部に設けられている第1状態のフィードチェン12Bを逆回転させる逆転スイッチ6Cと、フィードチェン12Bに搬送される穀桿の有無を検知する穀桿センサ34Cと、機体フレーム1の左右・前後方向の傾斜を検知する傾斜センサ1A,1Bが所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。一方、出力側には、フィードチェン用油圧式無段変速装置10に設けられた変速モータ10Cが所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
なお、モードスイッチ6Bは、作業者が手動で操作するスイッチに限定されるものではない。すなわち、刈取装置4の搬送装置34の終端部からフィードチェン12Bの始端部に引継がれる穀桿の姿勢の乱れを防止するために、搬送装置34の終端部には、上下方向に揺動する手扱ぎレバー38と、手扱ぎレバー38の下側に補助挾扼杆38Aが設けられている。手扱モードへの切り換え時には、手扱ぎ穀桿を補助挾扼杆38A及びフィードチェン12B上に上載するために、手扱ぎレバー38を軸38Bを中心として上側に揺動させることで、規制状態から非規制状態へ切替える。手扱ぎレバー38を揺動させる操作に連動して、ON/OFFするスイッチ(モードスイッチ)38Cを設け、該スイッチ38Cをモードスイッチ6Bとして利用することもできる。
図11には、フィードチェン12Bの速度VFの第1変速方法が図示されている。横軸は走行速度センサ66Sで検出された走行装置2の走行速度Vを示し、V1,2は走行速度Vの第1,2設定値である。左側の縦軸はフィードチェン速度センサ10Sで検出されたフィードチェン12BのVFを示し、VF1,2はフィードチェン12Bの速度VFの第1,2設定値であり、右側の縦軸は搬送速度センサ34Sで検出された搬送装置34の速度VHを示し、VH1,2は搬送速度VHの第1,2設定値であり、VH1,2は走行装置2の走行速度Vが第1,2設定値V1,2時の速度に対応する。
また、実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示している。
搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1よりも低速と判断された場合には、第1状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを第1設定値VF1に維持する。一方、搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1と等速以上と判断された場合には、第2状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを下式1で演算される速度に制御する。
式1 VF=VF1+K×(V―V1)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1)
図12には、フィードチェン12Bの速度VFの第2変速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第1変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1よりも低速と判断された場合には、第1状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを第1設定値VF1に維持する。一方、搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1と等速以上と判断された場合には、第2状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを下式2で演算される速度に制御する。
式2 VF=VF1+1.5〜2.5×K×(V―V1)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1)
フィードチェン12Bの速度VFが搬送装置34の第2設定値VH2よりも低速と判断された場合には、第2状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを式2で演算される速度に制御する。一方、フィードチェン12Bの速度VFが搬送装置34の第2設定値VH2と等速以上と判断された場合には、第3状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを第2設定値VF2に維持する。
図13には、フィードチェン12Bの速度VFの第2変速方法における第1増速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、2点鎖線は増速されたフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第2変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
増速スイッチ16Aの入力が無いと判断された場合、前述した第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。一方、増速スイッチ16Aの入力があったと判断された場合、第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを、下式3〜5で演算される速度に制御する。
式3 vf1=VF1+ΔVF×N
但し、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
式4 vf=(VF1+ΔVF×N)+1.5〜2.5×K×(V―V1)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1)、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
式5 vf2=VF2+ΔVF×N
但し、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
なお、減速スイッチ16Bの入力があったと判断された場合、第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを、下式6〜8で演算される速度に制御する。
式6 vf1=VF1―ΔVF×N
但し、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
式7 vf=(VF1―ΔVF×N)+1.5〜2.5×K×(V―V1)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1)、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
式8 vf2=VF2―ΔVF×N
但し、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
図14には、フィードチェン12Bの速度VFの第2変速方法における第2増速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、2点鎖線は増速されたフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第2変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
増速スイッチ16Aの入力が無いと判断された場合、前述した第2変速方法の第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。一方、増速スイッチ16Aの入力があったと判断された場合、第1,2状態のフィードチェン12Bの速度VFを、式3,4で演算される速度に制御し、第3状態のフィードチェン12Bの速度VFは、第2設定値VF2を維持する。
図15には、フィードチェン12Bの速度VFの第3変速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第1変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1よりも低速と判断された場合には、第1状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを第1設定値VF1に維持する。一方、搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1よりも高速と判断された場合には、第2状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを下式9で演算される速度に制御する。なお、引継ぎ時の過剰な穀桿の滞留を防止するために、搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1よりも5〜15%高速になった場合に、高速と判断するのが好適である。
式9 VF=VF1+K×(V―V1´)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1´)
図16には、フィードチェン12Bの速度VFの第4変速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第1変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1よりも低速と判断された場合には、第1状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを第1設定値VF1に維持する。一方、搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1と高速と判断された場合には、第2状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを下式10で演算される速度に制御する。
式10 VF=VF1+1.5〜2.5×K×(V―V1´)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1´)
フィードチェン12Bの速度VFが搬送装置34の第2設定値VH2よりも低速と判断された場合には、第2状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを式10で演算される速度に制御する。一方、フィードチェン12Bの速度VFが搬送装置34の第2設定値VH2と等速以上と判断された場合には、第3状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを第2設定値VF2に維持する。
図17には、フィードチェン12Bの速度VFの第4変速方法における第1増速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、2点鎖線は増速されたフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第2変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
増速スイッチ16Aの入力が無いと判断された場合、前述した第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。一方、増速スイッチ16Aの入力があったと判断された場合、第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを、下式11〜13で演算される速度に制御する。
式11 vf1=VF1+ΔVF×N
但し、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
式12 vf=(VF1+ΔVF×N)+1.5〜2.5×K×(V―V1´)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1´)、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
式13 vf2=VF2+ΔVF×N
但し、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
なお、減速スイッチ16Bの入力があったと判断された場合、第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを、下式14〜16で演算される速度に制御する。
式14 vf1=VF1―ΔVF×N
但し、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
式15 vf=(VF1―ΔVF×N)+1.5〜2.5×K×(V―V1´)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1´)、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
式16 vf2=VF2―ΔVF×N
但し、ΔVFは1入力当りの増速速度、Nは増速スイッチ16Aの入力回数
図18には、フィードチェン12Bの速度VFの第4変速方法における第2増速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、2点鎖線は増速されたフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第2変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
増速スイッチ16Aの入力が無いと判断された場合、前述した第2変速方法の第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。一方、増速スイッチ16Aの入力があったと判断された場合、第1,2状態のフィードチェン12Bの速度VFを、式11,12で演算される速度に制御し、第3状態のフィードチェン12Bの速度VFは、第2設定値VF2を維持する。
図19には、フィードチェン12Bの速度VFの第2変速方法における第3増速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、2点鎖線は増速されたフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第2変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
調速ダイヤル6Aの入力が無いと判断された場合、前述した第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。一方、調速ダイヤル6Aの入力があったと判断された場合、第1状態のフィードチェン12Bの速度VFを、下式17,18で演算される速度に制御する。なお、調速ダイヤル6Aによってフィードチェン12Bの速度VFを0〜VF2に調整することができる。
式17 vf1=VF1+ΔVF×M
但し、ΔVFは1目盛り当りの増速速度、Mは調速ダイヤル6Aの増速目盛り数
式18 vf1=VF1―ΔVF×M
但し、ΔVFは1目盛り当りの減速速度、Mは調速ダイヤル6Aの減速目盛り数
図20には、フィードチェン12Bの速度VFの第4変速方法における第3増速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、2点鎖線は増速されたフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第2変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
調速ダイヤル6Aの入力が無いと判断された場合、前述した第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。一方、調速ダイヤル6Aの入力があったと判断された場合、第1状態のフィードチェン12Bの速度VFを、下式19,20で演算される速度に制御する。なお、調速ダイヤル6Aによってフィードチェン12Bの速度VFを0〜VF2に調整することができる。
式19 vf1=VF1+ΔVF×M
但し、ΔVFは1目盛り当りの増速速度、Mは調速ダイヤル6Aの増速目盛り数
式20 vf1=VF1―ΔVF×M
但し、ΔVFは1目盛り当りの減速速度、Mは調速ダイヤル6Aの減速目盛り数
図21には、フィードチェン12Bの速度VFの第5変速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第1変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
モードスイッチ6Bの入力が無いと判断された場合には、前述した第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。一方、モードスイッチ6Bの入力があったと判断された場合、前述した第1状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。なお、この場合にあっても、前述した調速ダイヤル6Aを入力することによって、第1状態のフィードチェン12Bの速度VFを増減速することはできる。
なお、外部との接触による誤作動を防止するために、逆転スチッチ6Cは入力されている間のみ有効に働く構成、または、走行装置2が停止時にのみ有効に働く構成とするのが好適である。
図22には、フィードチェン12Bの速度VFの第6変速方法が図示されている。実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線は搬送装置34の速度VHを示し、第1変速方法と同一部材には同一符号を付して重複した記載を省略する。
搬送装置34の速度VHがフィードチェン12Bの第1設定値VF1よりも低速と判断された場合には、第1状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを、下式21で演算される速度に制御する。
式21 VF=VF1+0.3〜0.7×K×(V)
但し K=VH1/V1
式22 VF=VF1+1.5〜2.5×K×(V―V1)
但し K=(VH2―VH1)/(V2―V1)
フィードチェン12Bの速度VFが搬送装置34の第2設定値VH2よりも低速と判断された場合には、第2状態に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを式2で演算される速度に制御する。一方、フィードチェン12Bの速度VFが搬送装置34の第2設定値VH2と等速以上と判断された場合には、第3状態(第3状態)に示すように、フィードチェン12Bの速度VFを第2設定値VF2に維持する。
図23、24の上段には、モードスイッチ6Bの操作状態が図示され、下段には、フィードチェン12Bの速度VFの第7変速方法が図示されている。
上段の縦軸はモードスイッチ6BのON/OFF状態を示し、横軸は時間を示している。
下段の縦軸はフィードチェン速度センサ10Sで検出されたフィードチェン12BのVFを示し、横軸は時間を示している。また、下段の実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線はフィードチェン12Bの速度VFの第2変速方法におけるフィードチェン12Bの速度VFを示し、図中の符号1,2,3は、第1,2,3状態のフィードチェン12Bの速度VFを示している。
モードスイッチ6Bの入力が無い(OFF状態)と判断された場合には、前述した第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。
一方、モードスイッチ6Bの入力があった(ON状態)と判断された場合には、手扱ぎ作業を行なう補助作業者の安全を確保するために、フィードチェン12Bの速度VFを第2状態から停止状態に減速して、所定時間停止状態を維持する。
次に、手扱ぎ作業を速やかに開始するために、図23に示すように、所定時間経過後に、停止状態から第1設定値VF1に急加速して、モードスイッチ6Bの入力が解除されるまで第1設定値VF1を維持する。また、手扱ぎ作業を行なう補助作業者の経験が浅い場合には、補助作業者のより高い安全を確保するために、図24に示すように、所定時間経過後に、停止状態から第1設定値VF1に緩やかに加速して、モードスイッチ6Bの入力が解除されるまで第1設定値VF1を維持する。
なお、図23では、所定時間が5sec、第1設定値VF1が0.4m/sec、加速度0.4m/sec2での変速方法を図示し、図24では、所定時間が5sec、第1設定値VF1が0.4m/sec、加速度0.1m/sec2での変速方法を図示しているがこれらの数値に限定されるものではない。
図25、26の上段には、モードスイッチ6Bの操作状態が図示され、中段には、穀桿スイッチ34Cの作動状態が図示され、下段には、フィードチェン12Bの速度VFの第7変速方法が図示されている。
上段の縦軸はモードスイッチ6BのON/OFF状態を示し、横軸は時間を示している。
中断の縦軸は穀桿スイッチ34CのON/OFF状態を示し、横軸は時間を示している。
下段の縦軸はフィードチェン速度センサ10Sで検出されたフィードチェン12BのVFを示し、横軸は時間を示している。また、下段の実線はフィードチェン12Bの速度VFを示し、破線はフィードチェン12Bの速度VFの第2変速方法におけるフィードチェン12Bの速度VFを示し、図中の符号1,2,3は、第1,2,3状態のフィードチェン12Bの速度VFを示している。
モードスイッチ6Bの入力が無い(OFF状態)と判断された場合には、前述した第1〜3状態のフィードチェン12Bの速度VFを維持する。
一方、モードスイッチ6Bの入力があった(ON状態)と判断された場合には、手扱ぎ作業を行なう補助作業者の安全を確保するために、フィードチェン12Bの速度VFを第2状態から停止状態に減速して、所定時間停止状態を維持する。
次に、制御装置85は、穀桿スイッチ34Cの作動があったか否か判断する。
穀桿スイッチ34Cの作動が無い(OFF状態)と判断された場合には、フィードチェン12Bの停止状態を維持する。
一方、穀桿スイッチ34Cの作動があった(ON状態)と判断された場合には、図25に示すように、所定時間経過後に、停止状態から第1設定値VF1に急加速して、穀桿スイッチ34Cの作動が解除されるまで第1設定値VF1を維持する。また、手扱ぎ作業を行なう補助作業者の経験が浅い場合には、補助作業者のより高い安全を確保するために、図26に示すように、所定時間経過後に、停止状態から第1設定値VF1に緩やかに加速して、穀桿スイッチ34Cの作動が解除されるまで第1設定値VF1を維持する。
なお、図25では、所定時間が5sec、第1設定値VF1が0.4m/sec、加速度0.4m/sec2での変速方法を図示し、図26では、所定時間が5sec、第1設定値VF1が0.4m/sec、加速度0.1m/sec2での変速方法を図示しているがこれらの数値に限定されるものではない。また、穀桿スイッチ34Cの作動が解除されるまで第1設定値VF1を維持する方法を、穀桿スイッチ34Cの作動があった後に所定時間第1設定値VF1を維持する方法や、モードスイッチ6Bの入力が解除されるまで第1設定値VF1を維持する方法に変更することもできる。
次に、本実施形態の手扱ぎ作業の停止方法について説明する。操作席6内に設けられた第2制御装置85Aの入力側には、図28に示すように、走行装置2の速度Vを検出するする走行速度センサ66Sと、刈取装置4の搬送装置34の速度VHを検出するする搬送速度センサ34Sと、脱穀部搬送装置12のフィードチェン12Bの速度VFを検出するするフィードチェン速度センサ10Sと、主変速レバー16のレバー位置を検出する主変速レバー位置センサ16Sと、搬送装置34内の搬送される穀桿の有無を検知する穀桿センサ34Cと、エンジン62と脱穀装置3の接続状態を操作する脱穀クラッチ90Aと、刈取装置4の昇降位置を検知する刈取位置センサ36Sと、副変速レバー15のレバー位置を検出する副変速レバー位置センサ15Sと、エンジン62と排出筒7の接続状態を操作する排出クラッチ97Aと、エンジン62と刈取装置4の接続状態を操作する掻込みペダル22が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。一方、出力側には、フィードチェン用油圧式無段変速装置10に設けられた変速モータ10Cと、刈取りモードから手扱モードへの切り換えを行なうモードスイッチ6Bと、トランスミッション65の出力軸65Cと刈取装置4の横伝動軸36Aの間に設けられた刈取クラッチ65Fが所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
図29には、手扱ぎ作業の第1停止方法、すなわち、モードスイッチ6Bの接続を解除して手扱ぎモードから通常の刈取りモードに変更する第1停止方法が図示されている。
図29の上段には、走行速度センサ66Sによって検知された走行装置2の速度Vの状態が図示され、縦軸は速度を示し、横軸は時間を示している。また、下段には、モードスイッチ6Bの接続状態が図示され、縦軸はモードスイッチ6BのON/OFF状態を示し、横軸は時間を示している。なお、モードスイッチ6Bの入力があった(ON状態)で手扱ぎ作業を行なう手扱ぎモードとなり、入力が無い(OFF状態)で刈取脱穀作業を行なう刈取りモードとなる。
走行装置2の速度Vが1m/sec以下の場合には、モードスイッチ6BをON状態として手扱いモードを維持する。一方、走行装置2の速度Vが1m/sec超の場合には、手扱ぎ作業を行なっている補助作業者の安全を確保し、モードスイッチ6Bの解除忘れ等の誤操作を防止するために、モードスイッチ6BをOFF状態にして手扱いモードを解除して、刈取りモードに切り換える。なお、閾値である1m/secは、作業環境、補助作業者の経験等によって任意に変更することができ、作業者と機体との接触を防止する観点から0.8〜1.2m/secが好適である。
また、手扱いモードを解除する場合には、補助作業者のより一層の安全を確保するために、点滅ランプ、ホーンによって補助作業者警報を行ないと共に、「手扱ぎモードが解除されました。」等とのモニタ表示を行なって操作者にも警報を行なうのが好適である。
図30には、手扱ぎ作業の第2停止方法、すなわち、変速モータ10Cによってフィードチェン12Bを停止する第2停止方法が図示されている。
図30の上段には、走行速度センサ66Sによって検知された走行装置2の速度Vの状態が図示され、縦軸は速度を示し、横軸は時間を示している。また、下段には、変速モータ10Cによって操作されるフィードチェン12Bの速度VFが図示され、縦軸は速度VFを示し、横軸は時間を示している。
走行装置2の速度Vが1m/sec以下の場合には、フィードチェン12Bの速度VFを維持する。一方、走行装置2の速度Vが1m/sec超の場合には、手扱ぎ作業を行なっている補助作業者の安全を確保するために、変速モータ10Cを操作して、フィードチェン12Bの速度VFを0m/secにしフィードチェン12Bを停止させる。
また、フィードチェン12Bの停止させる場合には、補助作業者のより一層の安全を確保するために、点滅ランプ、ホーンによって補助作業者警報を行ないと共に、「手扱ぎモードが解除されました。」等とのモニタ表示を行なって操作者にも警報を行なうのが好適である。
図31には、トランスミッション65の出力軸65Cと刈取装置4の横伝動軸36Aの間に設けられた刈取クラッチ65の接続方法が図示されている。
図31の第1段には、モードスイッチ6Bによる作業モードの状態が図示され、縦軸のON状態は手扱ぎモードを、OFF状態は通常の刈取りモードを示し、横軸は時間を示している。
第2段には、主変速レバー位置センサ16Sによって検出された主変速レバー16の状態が図示され、縦軸のON状態は主変速レバー16が前側傾斜した状態(走行装置2の速度Vを加速させる状態)を、OFF状態は主変速レバー16が中立した状態(走行装置2の駆動を停止する状態)を示し、横軸は時間を示している。
第3段には、掻込みペダル22の踏み込み操作状態が図示され、縦軸のON状態は掻込みペダル22が踏み込まれた状態を、ON状態は掻込みペダル22が踏み込まれていない状態を示し、横軸は時間を示している。
第4段には、刈取クラッチ65の接続状態が図示され、縦軸のON状態は刈取クラッチ65が接続されてトランスミッション65の出力軸65Cの回転が刈取装置4の横伝動軸36Aに伝動される状態、OFF状態は刈取クラッチ65の接続が解除されてトランスミッション65の出力軸65Cの回転が刈取装置4の横伝動軸36Aに伝動されていない状態を示し、横軸は時間を示している。
掻込みペダル22がOFF状態の場合には、手扱ぎ作業を行なっている補助作業者の安全を確保するために、刈取クラッチ65のOFF状態を維持して刈取装置4を駆動させない。一方、掻込みペダル22がON状態の場合には、刈取クラッチ65をON状態にして
刈取装置4を駆動させる。
なお、主変速レバー位置センサ16Sの状態に係わらず、掻込みペダル22のON状態時にのみ刈取装置4を駆動させることにより、コンバインの停止時にのみ刈取装置4が駆動するために補助作業者の高い安全を確保することができる。
図32には、通常の刈取りモードと手扱ぎモードの変更を操作するモードスイッチ6Bの接続方法が図示されている。
図32の第1段には、排出クラッチ97Aの接続の状態が図示され、縦軸のON状態は
排出クラッチ97Aが接続されてエンジン62の回転が排出筒7の排出螺旋39Aに伝動されている状態、OFF状態は排出クラッチ97Aの接続が解除されてエンジン62の回転が排出筒7の排出螺旋39Aに伝動されていない状態を示し、横軸は時間を示している。
第2段には、脱穀クラッチ90Aの接続の状態が図示され、縦軸のON状態は脱穀クラッチ90Aが接続されてエンジン62の回転が脱穀装置3のカウンタ軸71に伝動されている状態、OFF状態は脱穀クラッチ90Aの接続が解除されてエンジン62の回転が脱穀装置3のカウンタ軸71に伝動されていない状態を示し、横軸は時間を示している。
第3段には、主変速レバー位置センサ16Sによって検出された主変速レバー16の状態が図示され、縦軸のON状態は主変速レバー16が前側傾斜した状態を、OFF状態は主変速レバー16が中立した状態を示し、横軸は時間を示している。
第4段には、穀桿センサ34Cの状態が図示され、縦軸のON状態は穀桿センサ34Cによって搬送装置34内の穀桿が検知された状態、OFF状態は穀桿センサ34Cによって搬送装置34内の穀桿が検知されない状態を示し、横軸は時間を示している。
第5段には、モードスイッチ6Bの状態が図示され、縦軸のON状態は手扱ぎモードを、OFF状態は通常の刈取りモードを示し、横軸は時間を示している。
排出クラッチ97Aまたは脱穀クラッチ90Aのいずれか一方がOFF状態になっている場合には、モードスイッチ6Bの接続を解除して通常の刈取りモードに変更する。一方、排出クラッチ97Aと脱穀クラッチ90Aが共にON状態になっている場合には、モードスイッチ6Bの接続を維持して手扱ぎモードを維持する。
モードスイッチ6Bの接続の解除の忘れを防止するために、主変速レバー位置センサ16Sまたは穀桿センサ34Cのいずれか一方がON状態になっている場合には、モードスイッチ6Bの接続を解除して通常の刈取りモードに変更する。一方、主変速レバー位置センサ16Sと穀桿センサ34Cが共にOFF状態になっている場合には、モードスイッチ6Bの接続を維持して手扱ぎモードを維持する。
なお、モードスイッチ6Bの接続を維持して手扱ぎモード時に、副変速レバー位置センサ15Sが前側傾斜してON状態になった場合には、モードスイッチ6Bの接続を維持して手扱ぎモードを維持する。
2 走行装置
3 脱穀装置
4 刈取装置
6B モードスイッチ
10 フィードチェン用油圧式無段変速装置(第2無段変速装置)
10A 入力軸
12B フィードチェン
16 主変速レバー(変速レバー)
17A 駆動スプロケット
20 ナローガイド(分草ガイド)
22 掻込みペダル
26B 扱ぎ口
35B フィードチェン回動軸
50 扱室
50A 前壁
51 選別室
55 扱胴
62 エンジン
66 走行用油圧式無段変速装置(第1無段変速装置)
68 ギヤボックス
68B 出力軸
68C カップリング
68D 駆動軸
71 カウンタ軸
71C プーリ(第1プーリ)
71D プーリ(第3プーリ)
71E プーリ(第2プーリ)
80 支持部材
85 制御装置
A 第1経路
B 第2経路
VF フィードチェン速度
VF1 フィードチェン速度の第1設定値
VH 搬送速度
Claims (7)
- エンジン(62)を搭載する機体フレーム(1)の下方に配置された走行装置(2)と、前記エンジン(62)の出力回転を無段階に変速して走行装置(2)を駆動する第1無段変速装置(66)と、前記機体フレーム(1)の前方に配置され、機体の走行速度に同調した速度で駆動される刈取装置(4)と、該刈取装置(4)の後方に配置された脱穀装置(3)と、該脱穀装置(3)の扱室(50)の一側に形成された扱ぎ口(26B)に沿って配置されたフィードチェン(12B)と、前記エンジン(62)の出力回転を無段階に変速してフィードチェン(12B)を駆動する第2無段変速装置(10)を備えたコンバインであって、
前記フィードチェン(12B)の搬送速度(VF)を刈取装置(4)の搬送速度(VH)に同調して変速する刈取脱穀モードと、前記フィードチェン(12B)の搬送速度(VF)を所定の搬送速度に維持する手扱ぎモードとの切換え操作を行なうモードスイッチ(6B)を設け、
該モードスイッチ(6B)によって手扱ぎモードに切換えられている状態では、機体の走行速度に拘わらずに刈取装置(4)を停止状態に維持し、この手扱ぎモードに切換えられている状態において、前記エンジン(62)の出力回転または第1無段変速装置(66)の出力回転によって刈取装置(4)を駆動させる掻込みペダル(22)が操作された場合には、前記刈取装置(4)の停止状態を解除して該刈取装置(4)を所定速度で駆動させる制御装置(85)を設け、
前記刈取脱穀モードは、機体の走行速度が所定の低速域にある状態で、この機体の走行速度に拘らずに前記フィードチェン(12B)の搬送速度(VF)を一定の搬送速度(VF1)に維持する第1状態と、フィードチェン(12B)の搬送速度(VF)を刈取装置(4)の搬送速度(VH)に同調して変速する第2状態とを有し、前記機体の走行速度の増速によって刈取装置(4)の搬送速度(VH)が前記第1状態におけるフィードチェン(12B)の搬送速度(VF1)と等しくなった時に、前記第1状態から第2状態へ自動的に切り換わる構成とし、
前記脱穀装置(3)の扱室(50)の下方に選別部(51)を備え、前記エンジン(62)の回転を脱穀装置(3)及びフィードチェン(12B)に伝達する第1経路(A)と、エンジン(62)の回転を前記刈取装置(4)に伝達する第2経路(B)とを備え、前記第1経路(A)における選別部(51)よりも上流側の部位に配置したカウンタ軸(71)の回転を前記無段変速装置(10)に入力する構成とし、
前記カウンタ軸(71)に、該カウンタ軸(71)の回転を前記扱室(50)の扱胴(55)側へ出力する第1プーリ(71C)と、カウンタ軸(71)の回転を前記選別部(51)側へ出力する第2プーリ(71E)と、カウンタ軸(71)の回転を前記無段変速装置(10)側へ出力する第3プーリ(71D)を備え、
前記脱穀装置(3)の前壁(50A)にカウンタ軸(71)を支持する支持部材(80)を備え、該カウンタ軸(71)の軸心方向において、前記第1プーリ(71C)を支持部材(80)に対して一側に偏倚した部位に配置し、第2プーリ(71E)及び第3プーリ(71D)を、前記支持部材(80)に対して第1プーリ(71C)を配置した側とは反対側に偏倚した部位に配置したことを特徴とするコンバイン。 - 前記刈取装置(4)における未刈側の部位に、刈取装置(4)側に収納された収納姿勢と外側方に張出した張出姿勢とに切換可能な分草ガイド(20)を備え、前記モードスイッチ(6B)によって手扱ぎモードに切換えられた場合に、前記分草ガイド(20)が自動的に収納姿勢に切換わる構成とした請求項1記載のコンバイン。
- 前記第2状態において、機体の走行速度に対するフィードチェン(12B)の搬送速度(VF)の増加率を、機体の走行速度に対する刈取装置(4)の搬送速度(VH)の増加率と同等に設定した請求項1記載のコンバイン。
- 前記第2状態において、機体の走行速度に対するフィードチェン(12B)の搬送速度(VF)の増加率を、機体の走行速度に対する刈取装置(4)の搬送速度(VH)の増加率よりも大きく設定した請求項1記載のコンバイン。
- 前記カウンタ軸(71)を脱穀装置(3)の前壁(50A)の前方において左右方向に向けて配置し、該カウンタ軸(71)の前方に、フィードチェン(12B)を機体外側方へ回動自在に支持する縦方向のフィードチェン回動軸(35B)を設け、
側面視において、前記無段変速装置(10)をカウンタ軸(71)とフィードチェン回動軸(35B)の間の部位に配置した請求項1記載のコンバイン。 - 前記フィードチェン(12B)駆動用の駆動スプロケット(17A)を備えた駆動軸(68D)を、機体前後方向において前記フィードチェン回動軸(35B)とカウンタ軸(71)の間の部位であって、上下方向において前記無段変速装置(10)の入力軸(10A)とカウンタ軸(71)の間となる部位に配置した請求項5記載のコンバイン。
- 前記無段変速装置(10)から駆動力が入力されるギヤボックス(68)の出力軸(68B)の先端部に、前記駆動スプロケット(17A)と接続されるか、または該駆動スプロケット(17A)を支持する駆動軸(68D)と接続されるカップリング(68C)を設け、
前記フィードチェン(12B)を機体外側方に向けて回動させた場合に、前記出力軸(68B)と駆動スプロケット(17A)との接続が解除されるか、または前記出力軸(68B)と駆動軸(68D)との接続が解除され、
前記フィードチェン(12B)を機体内側方に向けて回動させた場合には、前記出力軸(68B)と駆動スプロケット(17A)とが接続されるか、または前記出力軸(68B)と駆動軸(68D)とが接続される構成とした請求項6記載のコンバイン。
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