JP5892369B2 - 後輪操舵装置 - Google Patents
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Description
請求項3記載の発明は、前記減速機構の減速比は、前記ラック軸のストロークの半分の値を前記ねじ軸部分のリードで割って得た値以上となるように設定されていることを特徴とする、請求項1または2記載の後輪操舵装置である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
また、ロック装置の固定ピンは、ボールナットよりも遅く回転する回転リング体の孔を、タイミングよく貫通することができるので、孔を貫通する際、タイミングよく係合凹部に嵌まり、ボールナットの回転を禁止する(ラック軸をロックする)ことができる。
請求項3記載の発明によれば、固定ピンは、回転リング体が1回転するまでに回転リング体の孔を貫通するので、ラック軸が中立位置になったときにだけ、孔を貫通してラック軸を中立位置でロックすることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る四輪操舵車1の模式的な平面図である。
なお、以下では、図1における四輪操舵車1の姿勢を基準として、四輪操舵車1の方向を規定する。具体的には、図1では、紙面左側が四輪操舵車1の左側で、紙面右側が四輪操舵車1の右側で、紙面上側が四輪操舵車1の前側で、紙面下側が四輪操舵車1の後側である。図1の左右方向が四輪操舵車1の車幅方向である。図示された太線矢印は、四輪操舵車1の進行方向を示している。
前輪2および後輪3のそれぞれは、ホイール5と、ホイール5に取り付けられるハブ6と、ホイール5に外嵌されるタイヤ7とを含んでいる。
四輪操舵システム4は、前輪操舵装置10と、後輪操舵装置11とを含んでいる。
ここで、ステアリングホイール12を回転させる際、ECU25は、トルクセンサ26が検出した操舵トルク、および、車速センサ27が検出した車速に基づいて、ステアリングホイール12に必要な補助トルクの大きさを算出する。そして、ECU25は、当該大きさの補助トルクがウォームホイール22からステアリングシャフト28(ステアリングホイール12)に与えられるように、第1電動モータ24の駆動を制御する。このように、前輪操舵装置10は、いわゆる電動パワーステアリング装置を構成しているので、乗り手は、軽い力でステアリングホイール12を回転させることによって、前輪2を転舵させることができる。
後側ラック軸40は、車幅方向に沿って長手であり、前側ラック軸19と平行に延びており、車幅方向において所定範囲内でスライド可能である。後側ラック軸40の長さ方向Xの途中(ここでは、長さ方向Xにおける中央)には、ねじ軸部分46が備えられている。ねじ軸部分46は、後側ラック軸40において後側ラック軸40の軸中心を中心とした螺旋状の溝(ねじ部)であり、後側ラック軸40の外周面において、長さ方向Xに亘って形成されている。後側ラック軸40の長さ方向Xにおける両端には、タイロッド41が連結されている。
図2Aを参照して、ボールナット装置43は、ハウジング51(図3では図示を省略)と、ボールナット52と、軸受53と、ボール54と、第2電動モータ55とを含んでいる。
回転リング体64は、ボールナット52の本体部57よりも大径の環状であって、軸方向に所定の長さを有している。回転リング体64の周上1箇所には、回転リング体64を径方向に貫通する丸い孔69が形成されている。回転リング体64は、ハウジング51内において、後側ラック軸40の長さ方向Xにおけるステータ61と軸受53との間に配置されていて、ボールナット52の本体部57の外周面に対して非接触で外嵌されている(図3も参照)。そのため、回転リング体64の内周面と本体部57の外周面との間には、周方向全域に亘って隙間が確保されている。この状態で、回転リング体64は、ボールナット52および後側ラック軸40のそれぞれと同軸状になっている。
アクチュエータ67は、固定ピン66を支持するものであり、ソレノイド(図示せず)を内蔵している。アクチュエータ67は、ハウジング51に固定されている。アクチュエータ67によって支持された固定ピン66は、アクチュエータ67内へ引っ込む退避位置(図2A参照)と、退避位置よりも回転リング体64側へ突出した進出位置(図2B参照)との間で進退可能である。固定ピン66の進退方向(移動方向)は、後側ラック軸40の径方向(ボールナット52や回転リング体64の径方向でもある)に沿っている。そして、アクチュエータ67(厳密には、前記ソレノイド)は、ONされることによって、固定ピン66を進出位置まで進出させ(図2B参照)、OFFされることによって、固定ピン66を退避位置まで退避させる(図2A参照)。アクチュエータ67は、ECU25(図1参照)に対して電気的に接続されている。ECU25は、アクチュエータ67のON・OFF(固定ピン66の進退)を制御する。
後側ラック軸40が中立位置にあるときのみ、固定ピン66、回転リング体64の孔69および係合凹部68は、後側ラック軸40の径方向における外側から、この順番で並び、当該径方向に沿う同一直線上に配置される(図2A〜図3参照)。つまり、後側ラック軸40が中立位置にあるときのみ、当該径方向から見て、固定ピン66、回転リング体64の孔69および係合凹部68が重なるようになっている。なお、減速機構65は、孔69と係合凹部68との間から長さ方向Xに外れた位置に配置されているので、孔69と係合凹部68との間に位置していない。
そして、ECU25(図1参照)は、車速センサ27(図1参照)の検出結果に基づいて、車速が所定速度(たとえば20km/h)以下の場合には、アクチュエータ67をOFFにして固定ピン66を退避位置まで退避させる。これにより、固定ピン66は、図2Aに示すように、退避位置へ向けて、回転リング体64の孔69および係合凹部68から退避する。この状態では、後輪3の転舵が可能になる。
たとえば、係合凹部68および孔69のそれぞれは、単数に限らず、複数設けられていてもよい。また、四輪操舵車1に作用するセルフアライニングトルクを利用して、後側ラック軸40を中立位置に戻すこともできる。
Claims (4)
- 四輪操舵車に適用可能な後輪操舵装置であって、
長さ方向に変位して、両端に連結される後輪を転舵させるためのラック軸と、
前記ラック軸に備えられたねじ軸部分と、
前記ねじ軸部分に外嵌され、前記ねじ軸部分とボールを介してねじ結合しているボールナットを含み、前記ボールナットと前記ねじ軸部分との相対的な結合位置を変化させることにより、前記ラック軸を長さ方向に変位させるためのボールナット装置と、
前記ボールナットの外周面に形成された係合凹部と、前記ラック軸が予め定める中立位置になったときに、前記ラック軸の変位を禁止するために、前記ボールナットの前記係合凹部に嵌まり、前記ボールナットの回転を禁止するための固定ピンとを有するロック装置と、
を含み、
前記ボールナットの外周面に外嵌され、前記ボールナットの回転に伴い、減速機構を介して前記ボールナットよりも遅く回転する回転リング体を有し、
前記回転リング体に孔が形成されており、
前記固定ピンは、前記回転リング体の外側から前記孔を貫通して前記係合凹部に嵌まることを特徴とする、後輪操舵装置。 - 前記固定ピンが前記係合凹部に嵌まる際の移動方向に見て、前記孔は、前記係合凹部よりも大きいことを特徴とする、請求項1記載の後輪操舵装置。
- 前記減速機構の減速比は、前記ラック軸のストロークの半分の値を前記ねじ軸部分のリードで割って得た値以上となるように設定されていることを特徴とする、請求項1または2記載の後輪操舵装置。
- 車速が所定速度以下の場合には前記固定ピンを前記孔および係合凹部から退避させ、車速が前記所定速度を上回ると前記固定ピンを前記孔に貫通させて前記係合凹部に嵌める制御手段を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の後輪操舵装置。
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