JP5891733B2 - 電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両の動弁制御装置や自動変速装置等において使用される電磁弁に関する。
従来、車両の動弁制御装置や自動変速装置等において使用される電磁弁として、特許文献1に開示されたものが知られている。この電磁弁は、弁ハウジングに形成された弁室に収納され、供給通路に連通する第一弁座またはドレン通路に連通する第二弁座に押圧されて弁室に連通する制御通路を供給通路またはドレン通路と連通させる弁体を備えた流路制御部と、弁ハウジングに取付けられ弁体を第一弁座または第二弁座に押圧させる電磁部とを備えている。
特開2002−317882号公報
ところで、上記のように構成される電磁弁は、電磁部に非通電時に、弁体が第一弁座に当接して供給通路と制御通路とを遮断するノーマルクローズタイプ(以下、「N/Cタイプ」ともいう。)のものと、電磁部に非通電時に、弁体が第一弁座から離間して供給通路と制御通路とを連通するノーマルオープンタイプ(以下、「N/Oタイプ」ともいう。)のものとがある。なお、特許文献1には、N/Cタイプの電磁弁が開示されている。
これら二つのタイプの電磁弁は、構成部品を共通化してそれぞれの専用部品を可能な限り少なくすることにより製品コストの低減化が可能である。そのため、従来では、電磁部の部品の共通化を図ることにより、製品コストの低減化を図るようにしていた。しかし、電磁部の部品を共通化すると、N/Oタイプの電磁弁の設計が複雑になり、製品性能が安定しないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、N/CタイプとN/Oタイプの構成部品の共通化率を向上させて、製品コストの更なる低減化を可能にした電磁弁を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決する請求項1に係る発明の構成上の特徴は、弁ハウジングに形成された弁室に収納され、供給通路に連通する第一弁座またはドレン通路に連通する第二弁座に押圧され、前記弁室に連通する制御通路を前記供給通路または前記ドレン通路と連通させる弁体を備えた流路制御部と、前記弁ハウジングに取付けられ前記弁体を前記第一弁座または前記第二弁座に押圧させる電磁部を備えた電磁弁であって、前記流路制御部は、前記電磁部に非通電時に、前記弁体が前記第一弁座に当接して前記供給通路と前記制御通路とを遮断するノーマルクローズタイプの電磁弁および前記弁体が前記第一弁座から離間して前記供給通路と前記制御通路とを連通するノーマルオープンタイプの電磁弁に共通化できる構成であり、前記電磁部は、前記弁ハウジングと結合されるケース、前記ケースに嵌装されるコイル、前記コイルに嵌装される第一ヨーク、および前記第一ヨークに嵌装されるプランジャを前記コイルへの通電時に吸引するとともに前記コイルに嵌装される第二ヨークが前記ノーマルクローズタイプの電磁弁および前記ノーマルオープンタイプの電磁弁に共通化できる構成であり、前記第一ヨークおよび前記プランジャが前記コイルの前記流路制御部側の前方部に配置され、前記第二ヨークが前記コイルの後方部に配置され、前記コイルへの非通電時に前記プランジャを前記流路制御部側に付勢して前記弁体を第一シャフトを介して前記第一弁座に押圧させる圧縮スプリングを設けて前記ノーマルクローズタイプの電磁弁を構成する場合と、前記第二ヨークが前記コイルの前方部に配置され、前記第一ヨークおよび前記プランジャが前記コイルの後方部に配置され、前記コイルへの通電時に前記プランジャが前記流路制御部側に吸引されて前記弁体が第二シャフトを介して前記第一弁座に押圧される前記ノーマルオープンタイプの電磁弁を構成する場合の少なくとも一方の場合を達成できるようにしたことである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記第二ヨークには、前記コイルの軸線方向に前記圧縮スプリングまたは前記第二シャフトを貫通させる軸線穴が貫設されていることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または2において、前記プランジャの前記軸線方向の一端部には、前記第一シャフトの基部が嵌合可能な大径凹部が形成されていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項において、前記プランジャには、前記第二ヨークの軸線穴よりも径の小さい軸線穴が前記軸線方向に形成されていることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記プランジャは、前記ノーマルクローズタイプの電磁弁および前記ノーマルオープンタイプの電磁弁に共通化できることである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記コイルが巻かれたボビンの内径は軸線方向にストレート形状であることである。
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜6のいずれか一項において、前記第一および第二ヨークのフランジ部の形状を同一にしたことである。
請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜7のいずれか一項において、前記第一および第二ヨークのフランジ部の軸線方向の厚さを同一にしたことである。
請求項9に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜8のいずれか一項において、前記ケースの前記流路制御部の反対側端部に非磁性のストッパを配置したことである。
請求項1に係る発明によれば、流路制御部は、N/CタイプおよびN/Oタイプの電磁弁に共通化できる構成であり、電磁部は、ケース、コイル、第一ヨークおよび第二ヨークがN/CタイプおよびN/Oタイプの電磁弁に共通化できる構成であり、上記のようにノーマルクローズタイプの電磁弁を構成する場合と、上記のようにノーマルオープンタイプの電磁弁を構成する場合の少なくとも一方の場合を達成できるようにしている。
これにより、第一ヨークと第二ヨークとを組み換える構造を採用することで、従来製品に比べて、N/CタイプおよびN/Oタイプ共にトータル部品点数を減少させることができるので、構造の簡略化を図ることができるとともに、N/CタイプとN/Oタイプの電磁弁の構成部品の共通化率を向上させることができる。具体的には、電磁部の圧縮スプリングおよびシャフト以外の部品を共通化することができる。これにより、製品コストの更なる低減化が可能になり、製品性能の安定化を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、第二ヨークには、コイルの軸線方向に圧縮スプリングまたは第二シャフトを貫通させる軸線穴が貫設されているので、第一ヨークと第二ヨークの組み換え構造が可能となる。
請求項3に係る発明によれば、プランジャの軸線方向の一端部には、第一シャフトの基部が嵌合可能な大径凹部が形成されている。これにより、N/Cタイプの電磁弁の場合には、大径凹部に圧入等で取り付けられる第一シャフトを容易に取り付けることができる。また、N/Oタイプの電磁弁の場合には、大径凹部に第二シャフトが取り付けられない構造となることから、電磁部への通電時に、大径凹部が形成されたことによって薄肉となったプランジャの一端部を通る磁束が細くなり、磁気抵抗が大きくなるので、プランジャの復帰性(戻り性)を良好にすることができる。
請求項4に係る発明によれば、プランジャには、第二ヨークの軸線穴よりも径の小さい軸線穴が軸線方向に形成されている。これにより、N/Cタイプの電磁弁においては、プランジャが圧縮スプリングと当接するようにすることができ、N/Oタイプの電磁弁においては、プランジャが第二シャフトと当接するようにすることができる。
請求項5に係る発明によれば、プランジャは、N/Cタイプの電磁弁およびN/Oタイプの電磁弁に共通化できるようにされているので、N/CタイプとN/Oタイプの電磁弁の構成部品の共通化率を確実に向上させて、製品コストをより確実に低減化することが可能となる。
請求項6に係る発明によれば、コイルが巻かれたボビンの内径は軸線方向にストレート形状であるので、第一ヨークと第二ヨークの組み換え構造を容易に実現することができる。
請求項7に係る発明によれば、第一および第二ヨークのフランジ部の形状を同一にしたので、第一ヨークと第二ヨークの組み換え構造を容易に実現することができる。
請求項8に係る発明によれば、第一および第二ヨークのフランジ部の軸線方向の厚さを同一にしたので、ケース内に第一ヨークと第二ヨークを入れ換えた位置に配置した場合でも、第一および第二ヨークをかしめ等で同様の状態に固定することができる。これにより、第一ヨークと第二ヨークの組み換え構造を容易に実現することができる。
請求項9に係る発明によれば、ケースの流路制御部の反対側端部に非磁性のストッパを配置したので、N/Cタイプの電磁弁では、そのストッパを圧縮スプリングの抜け止めとして利用し、N/Oタイプの電磁弁では、そのストッパをプランジャの抜け止めとして利用することができる。
本発明の実施形態に係る二つのタイプの電磁弁を示す図であって、(a)はノーマルクローズタイプの電磁弁の軸線方向断面図、(b)はノーマルオープンタイプの電磁弁の軸線方向断面図である。 (a)は図1(a)に示すノーマルクローズタイプの電磁弁のケースと第一および第二ヨークの分解斜視図であり、(b)は図1(b)に示すノーマルオープンタイプの電磁弁のケースと第一および第二ヨークの分解斜視図である。
以下、本発明に係る電磁弁の実施形態について図1および図2を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る二つのタイプの電磁弁を示す図であって、(a)はN/Cタイプの電磁弁の軸線方向断面図、(b)はN/Oタイプの電磁弁の軸線方向断面図である。
本実施形態は、図1(a)に示すN/Cタイプの電磁弁1と、図1(b)に示すN/Oタイプの電磁弁2とにおいて、それぞれの電磁弁1、2を構成する構成部品の共通化率の向上を図ったものである。電磁弁1、2は、弁ハウジング11に形成された弁室11aに収納され、供給通路11bに連通する第一弁座12aまたはドレン通路11dに連通する第二弁座13aに押圧されて弁室11aに連通する制御通路11cを供給通路11bまたはドレン通路11dと連通させる弁体としてのボール弁14を備えた流路制御部10と、弁ハウジング11に取付けられボール弁14を第一弁座12aまたは第二弁座13aに押圧させる電磁部20とを備えている。
本実施形態において、二つのタイプの電磁弁1、2の流路制御部10は、全ての構成部品が共通化され、同一の構成になっている。即ち、電磁弁1、2の流路制御部10は、円筒状に形成された弁ハウジング11と、弁ハウジング11の内側に軸線方向に離間して配設されたリング状の第一および第二弁座部材12、13と、第一弁座部材12と第二弁座部材13の間に形成された弁室11aに配設されたボール弁14とを備えている。
弁ハウジング11の前方側(軸線方向一端側で図1の左側、以後同じ)には、前方側に開口する制御液の供給通路11bが形成されている。弁ハウジング11の軸線方向中央部には、弁室11aに連通する制御通路11cが形成されている。弁ハウジング11の後方側(軸線方向他端側で図1の右側、以後同じ)には、弁ハウジング11を径方向に貫通するドレン通路11dが形成されている。
第一弁座部材12の後方側の面の中央部には、第一弁座部材12の中央貫通孔を介して供給通路11bに連通する第1弁座12aが形成されている。また、第二弁座部材13の前方側の面の中央部には、第二弁座部材13の中央貫通孔を介してドレン通路11dに連通する第1弁座12aが形成されている。弁室11aに配設されたボール弁14は、弁室11aの後方側に配設され電磁部20により軸線方向に作動する第一または第二シャフト28a、28bによって、第一弁座12aと第二弁座13aとに選択的に着座(当接)するようになっている。ボール弁14が第一弁座12aに着座したときには、供給通路11bと制御通路11cの連通が遮断され、供給通路11bから制御通路11cへの制御液の供給が不可能となる。一方、ボール弁14が第二弁座13aに着座したときには、供給通路11bが開放して制御通路11cと連通し、供給通路11bから制御通路11cへの制御液の供給が可能となる。
二つのタイプの電磁弁1、2の電磁部20は、弁ハウジング11と結合された磁性体よりなるケース21と、ケース21の内側に嵌装された樹脂製のボビン22aと、ボビン22aの外周側に巻回されたコイル22と、コイル22の内側に嵌装された円筒状の磁性体よりなる第一ヨーク23と、第一ヨーク23の内側に摺動可能に嵌装された磁性体よりなる円筒状のプランジャ24と、コイル22に嵌装されコイル22への通電時にプランジャ24を吸引する磁性体よりなる円筒状の第二ヨーク25と、電磁弁2のプランジャ24または電磁弁1の圧縮スプリング29を支持する樹脂(非磁性体)製のストッパ26と、コイル22を通電するコネクタ27とを備え、これらの構成部品が共通化されている。コイル22が巻回されたボビン22aの内径は、軸線方向にストレート形状にされている。また、プランジャ24には、第二ヨーク25の軸線穴25cよりも径の小さい軸線穴24bが軸線方向に形成されている。
N/Cタイプの電磁弁1では、図1(a)に示すように、第一ヨーク23およびプランジャ24がコイル22の流路制御部10側の前方部に配置されるとともに、第二ヨーク25がコイル22の後方部に配置されている。軸線方向に対向するプランジャ24の後方側軸端面と第二ヨーク25の前方側軸端面との間には、磁気ギャップが形成されている。その結果として、ケース21、第一ヨーク23、プランジャ24および第二ヨーク25により磁気回路が形成されている。
プランジャ24の前方側端部には、前方側軸端面に開口し軸線穴24bよりも大径の大径凹部24aが設けられており、この円形凹部24aには、第一シャフト28aの基端部が嵌合保持されている。第一シャフト28aの先端は、第二弁座部材13の中央貫通孔に挿通されて、弁室11aに配設されたボール弁14に当接している。
第二ヨーク25の軸線方向に貫通する軸線穴25c内には、圧縮スプリング29が配設されている。圧縮スプリング29の両端は、前方側に配設されたプランジャ24の後方側軸端面と後方側に配設されたストッパ26とに支持されている。これにより、プランジャ24は、圧縮スプリング29により流路制御部10側に常時付勢されており、コイル22への非通電時に、弁室11aに配設されたボール弁14を第一シャフト28aを介して第一弁座12aに押圧(着座)させるように構成されている。ボール弁14が第一弁座12aに着座したときには、供給通路11bと制御通路11cの連通が遮断され、供給通路11bから制御通路11cへの制御液の供給が不可能となる。
また、コイル22への通電時には、ケース21、第一ヨーク23、プランジャ24および第二ヨーク25により形成された磁気回路に磁束が発生し、プランジャ24は、後方側の第二ヨーク25に向かって軸線方向に吸引され、圧縮スプリング29の付勢力に抗して後方側に移動する。その結果、ボール弁14は、供給通路11bからの制御液圧力に押されて第一弁座12aから離間し、第二弁座13aに着座(当接)するので、供給通路11bと制御通路11cとが連通して、供給通路11bから制御通路11cへの制御液の供給が可能となる。
なお、ストッパ26の中央部には、コイル22への通電・非通電によってプランジャ24が軸線方向に移動する際に、プランジャ24のスムーズな移動を可能にする呼吸穴26aが設けられている。
このN/Cタイプの電磁弁1は、次のようにして組み付けられる。先ず、弁ハウジング11の内部に第一弁座部材12、第二弁座部材13およびボール弁14を組み付けて流路制御部10を作製する。次いで、弁ハウジング11の後方側に形成されたフランジ部とケース21の前方側端部とを、ケース21の前方側端部をかしめることによって結合する。次いで、プランジャ24の大径凹部24aに第一シャフト28aの基部を圧入して組み付けた後、そのプランジャ24の外側に第一ヨーク23を嵌合して、一体となった第一シャフト28a、プランジャ24および第一ヨーク23をケース21の後方側開口から内部に嵌挿する。次いで、ケース21内の所定位置にコネクタ27を取り付けた後、ボビン22a、コイル22、第二ヨーク25および圧縮スプリング29をケース21内に嵌挿して、同軸状に組み付ける。最後に、ストッパ26をケース21内に挿入した後、ケース21の後方側端部をかしめることによりストッパ26を固定して、組付け作業を終了する。
なお、図2(a)に示すように、ケース21の前後両端部には、周方向の複数箇所に切欠き部21aが設けられているため、ケース21の前後両端部の上記かしめ作業を容易に行うことができる。ケース21の前方側に設けられた大きな切欠き部21bは、コネクタ27用である。また、第一および第二ヨーク23、25のフランジ部23a、25aには、ケース21の切欠き部21aと符合する切欠き凹部23b、25bが設けられている。これにより、ケース21に対する第一および第二ヨーク23、25の位置決めや回り止めが可能となっている。
一方、N/Oタイプの電磁弁2では、図1(b)に示すように、第二ヨーク25がコイル22の前方部に配置され、第一ヨーク23およびプランジャ24がコイル22の後方部に配置されている。このN/Oタイプの電磁弁2は、N/Cタイプの電磁弁1に対して、第一ヨーク23と第二ヨーク25が互いに軸線方向反対側の位置へ組み換えられた構造にされている。即ち、N/Cタイプの電磁弁1では、図2(a)に示すように、前方側から第二ヨーク25、ケース21、第一ヨーク23の順に配置されている。これに対して、N/Oタイプの電磁弁2では、図2(b)に示すように、前方側から第一ヨーク23、ケース21、第二ヨーク25の順に配置されている。
なお、N/Oタイプの電磁弁2の組付けを行う際には、ケース21内に嵌挿する第一ヨーク23と第二ヨーク25の嵌挿順が、N/Cタイプの電磁弁1の場合と逆になる。また、本実施形態では、第一および第二ヨーク23、25のフランジ部23a、25aの形状および軸線方向の厚さが同一にされているので、第一および第二ヨーク23、25をかしめにより同様の状態に固定することができる。
N/Oタイプの電磁弁2の場合にも、N/Cタイプの電磁弁1と同様に、軸線方向に対向する第二ヨーク25の後方側軸端面とプランジャ24の前方側軸端面との間に、磁気ギャップが形成されている。その結果として、この場合にも、ケース21、第一ヨーク23、プランジャ24および第二ヨーク25により磁気回路が形成されている。
第二ヨーク25の軸線方向に貫通する軸線穴25c内には、第二シャフト28bが摺動可能に嵌挿されている。第二シャフト28bの先端は、第二弁座部材13の中央貫通孔に挿通されて、弁室11aに配設されたボール弁14に当接している。また、第二シャフト28bの後方側端面は、プランジャ24の前方側端面と当接している。このN/Oタイプの電磁弁2では、N/Cタイプの電磁弁1で用いられていた圧縮スプリング29が存在しない。そのため、弁室11aのボール弁14は、供給通路11bからの制御液圧力に押されて、第1弁座12aから離間して第2弁座13aに着座(当接)する。これにより、供給通路11bと制御通路11cとが連通して、供給通路11bから制御通路11cへの制御液の供給が可能となる。
また、コイル22への通電時に、プランジャ24が流路制御部10側に吸引されてボール弁14が第二シャフト28bを介して第一弁座12aに押圧されるように構成されている。即ち、コイル22への通電時には、ケース21、第一ヨーク23、プランジャ24および第二ヨーク25により形成された磁気回路に磁束が発生し、プランジャ24は、前方側の第二ヨーク25に向かって軸線方向に吸引されて前方側に移動する。その結果、ボール弁14は、プランジャ24と共に移動する第二シャフト28bに押されて第二弁座13aから離間し、第一弁座12aに着座(当接)する。これにより、供給通路11bと制御通路11cとの連通が遮断され、供給通路11bから制御通路11cへの制御液の供給が不可能となる。
なお、N/Oタイプの電磁弁2では、N/Cタイプの電磁弁1で用いられている圧縮スプリング29が廃止されているため、低電圧での作動が可能になる。従来のN/Oタイプの電磁弁では、耐圧確保のためにスプリングを採用していたため、スプリングセット荷重以上の吸引力が必要になっていた。即ち、(吸引力)>(スプリングセット荷重)>(耐圧)の関係が成立していた。よって、スプリングを廃止することで、(吸引力)>(耐圧)の関係となり吸引力を下げることができるため、低電圧で作動させることができる。
以上のように、本実施形態のN/Cタイプの電磁弁1とN/Oタイプの電磁弁2は、流路制御部10が共通化できる構成とされているとともに、第一ヨーク23と第二ヨーク25とを互いに軸線方向反対側の位置に組み換える構造を採用している。そのため、従来製品に比べて、N/CタイプおよびN/Oタイプ共にトータル部品点数を減少させることができるので、構造の簡略化を図ることができるとともに、N/CタイプとN/Oタイプの電磁弁1、2の構成部品の共通化率を向上させることができる。本実施形態では、電磁部20の圧縮スプリング29およびシャフト(第一シャフト28a、第二シャフト28b)以外の部品を共通化することができる。これにより、製品コストの更なる低減化が可能になり、製品性能の安定化を図ることができる。
また、第二ヨーク25には、コイル22の軸線方向に圧縮スプリング29または第二シャフト28bを貫通させる軸線穴25cが貫設されているので、第一ヨーク23と第二ヨーク25の組み換え構造が可能となる。
また、プランジャ24に形成された軸線穴24bの一端部には、第一シャフト28aの基部が嵌合可能な大径凹部24aが形成されている。これにより、N/Cタイプの電磁弁1の場合には、大径凹部24aに圧入等で取り付けられる第一シャフト28aを容易に取り付けることができる。また、N/Oタイプの電磁弁2の場合には、大径凹部24aに第二シャフト28bが取り付けられない構造となることから、電磁部20への通電時に、大径凹部24aが形成されたことによって薄肉となったプランジャ24の一端部を通る磁束が細くなり、磁気抵抗が大きくなるので、プランジャ24の復帰性(戻り性)を良好にすることができる。
また、プランジャ24には、第二ヨーク25の軸線穴25cよりも径の小さい軸線穴24bが軸線方向に形成されている。これにより、N/Cタイプの電磁弁1においては、プランジャ24が圧縮スプリング29と当接するようにすることができ、N/Oタイプの電磁弁2においては、プランジャ24が第二シャフト25と当接するようにすることができる。
また、第一および第二ヨーク23、25のフランジ部23a、25aの形状を同一にしたので、第一ヨーク23と第二ヨーク25の組み換え構造を容易に実現することができる。さらに、第一および第二ヨーク23、25のフランジ部の軸線方向の厚さを同一にしたので、ケース21内に第一ヨーク23と第二ヨーク25を入れ換えた位置に配置した場合でも、第一および第二ヨーク23、25をかしめ等で同様の状態に固定することができる。これにより、第一ヨークと第二ヨークの組み換え構造を容易に実現することができる。
また、ケース21の流路制御部10の反対側端部に非磁性のストッパ26を配置したので、N/Cタイプの電磁弁1では、そのストッパ26を圧縮スプリング29の抜け止めとして利用し、N/Oタイプの電磁弁2では、そのストッパ26をプランジャ24の抜け止めとして利用することができる。
また、コイル22が巻かれたボビン22aの内径は軸線方向にストレート形状であるので、第一ヨーク23と第二ヨーク25の組み換え構造を容易に実現することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
1…N/Cタイプの電磁弁、 2…N/Oタイプの電磁弁、 10…流路制御部、 11…弁ハウジング、 11a…弁室、 11b…供給通路、 11c…制御通路、 11d…ドレン通路、 12…第一弁座部材、 12a…第一弁座、 13…第二弁座部材、 13a…第二弁座、 14…ボール弁(弁体)、 20…電磁部、 21…ケース、 22…コイル、 22a…ボビン、 23…第一ヨーク、 23a…フランジ部、 24…プランジャ、 24a…大径凹部、 24b…軸線穴、 25…第二ヨーク、 25a…フランジ部、 25c…軸線穴、 26…ストッパ、 27…コネクタ、 28a…第一シャフト、 28b…第二シャフト、 29…圧縮スプリング。

Claims (9)

  1. 弁ハウジングに形成された弁室に収納され、供給通路に連通する第一弁座またはドレン通路に連通する第二弁座に押圧され、前記弁室に連通する制御通路を前記供給通路または前記ドレン通路と連通させる弁体を備えた流路制御部と、
    前記弁ハウジングに取付けられ前記弁体を前記第一弁座または前記第二弁座に押圧させる電磁部を備えた電磁弁であって、
    前記流路制御部は、前記電磁部に非通電時に、前記弁体が前記第一弁座に当接して前記供給通路と前記制御通路とを遮断するノーマルクローズタイプの電磁弁および前記弁体が前記第一弁座から離間して前記供給通路と前記制御通路とを連通するノーマルオープンタイプの電磁弁に共通化できる構成であり、
    前記電磁部は、前記弁ハウジングと結合されるケース、前記ケースに嵌装されるコイル、前記コイルに嵌装される第一ヨーク、および前記第一ヨークに嵌装されるプランジャを前記コイルへの通電時に吸引するとともに前記コイルに嵌装される第二ヨークが前記ノーマルクローズタイプの電磁弁および前記ノーマルオープンタイプの電磁弁に共通化できる構成であり、
    前記第一ヨークおよび前記プランジャが前記コイルの前記流路制御部側の前方部に配置され、前記第二ヨークが前記コイルの後方部に配置され、前記コイルへの非通電時に前記プランジャを前記流路制御部側に付勢して前記弁体を第一シャフトを介して前記第一弁座に押圧させる圧縮スプリングを設けて前記ノーマルクローズタイプの電磁弁を構成する場合と、
    前記第二ヨークが前記コイルの前方部に配置され、前記第一ヨークおよび前記プランジャが前記コイルの後方部に配置され、前記コイルへの通電時に前記プランジャが前記流路制御部側に吸引されて前記弁体が第二シャフトを介して前記第一弁座に押圧される前記ノーマルオープンタイプの電磁弁を構成する場合の少なくとも一方の場合を達成できるようにした電磁弁。
  2. 請求項1において、
    前記第二ヨークには、前記コイルの軸線方向に前記圧縮スプリングまたは前記第二シャフトを貫通させる軸線穴が貫設されている電磁弁。
  3. 請求項1または2において、
    前記プランジャの前記軸線方向の一端部には、前記第一シャフトの基部が嵌合可能な大径凹部が形成されている電磁弁。
  4. 請求項において、
    前記プランジャには、前記第二ヨークの軸線穴よりも径の小さい軸線穴が前記軸線方向に形成されている電磁弁。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、
    前記プランジャは、前記ノーマルクローズタイプの電磁弁および前記ノーマルオープンタイプの電磁弁に共通化できる電磁弁。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、
    前記コイルが巻かれたボビンの内径は軸線方向にストレート形状である電磁弁。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、
    前記第一および第二ヨークのフランジ部の形状を同一にした電磁弁。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、
    前記第一および第二ヨークのフランジ部の軸線方向の厚さを同一にした電磁弁。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項において、
    前記ケースの前記流路制御部の反対側端部に非磁性のストッパを配置した電磁弁。
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