JP5889779B2 - 呈味と香気の調和の評価方法 - Google Patents
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Description
[1]次の工程(1)〜(5)を含む、呈味組成物からもたらされる呈味と、香気組成物からもたらされる香気の統合による調和の程度の評価方法。
(1)呈味組成物を調製する工程、
(2)香気組成物を調製する工程、
(3)呈味組成物を単独で、および、呈味組成物と香気組成物を組み合わせたものを風味組成物として被験者に飲食させる工程、
(4)工程(3)における被験者の生体信号を測定する工程、
(5)工程(4)における、呈味組成物を飲食したときの生体信号と、風味組成物を飲食したときの生体信号の応答強度比により、呈味組成物からもたらされる呈味と、香気組成物からもたらされる香気の統合による調和の程度を評価する工程。
[2]次の工程(1)〜(6)を含む飲食物の、呈味と香気の統合による調和の程度の評価方法。
(1)飲食物の風味を構成する要素を、呈味と香気に分ける工程、
(2)呈味に関する要素を呈味組成物として調製する工程、
(3)香気に関する要素を香気組成物として調製する工程、
(4)呈味組成物を単独で、および、呈味組成物と香気組成物を組み合わせたものを風味組成物として被験者に飲食させる工程、
(5)工程(4)における被験者の生体信号を測定する工程、
(6)工程(5)における、呈味組成物を飲食したときの生体信号と、風味組成物を飲食したときの生体信号の応答強度比を、飲食物の呈味と香気の統合による調和の程度とする工程。
[3]次の工程(1)〜(5)を含む、呈味組成物からもたらされる呈味と、香気組成物からもたらされる香気の組合せに対する、被験者の摂食モチベーションの評価方法。
(1)呈味組成物を調製する工程、
(2)香気組成物を調製する工程、
(3)呈味組成物を単独で、および、呈味組成物と香気組成物を組み合わせたものを風味組成物として被験者に飲食させる工程、
(4)工程(3)における被験者の生体信号を測定する工程、
(5)工程(4)における、呈味組成物を飲食したときの生体信号と、風味組成物を飲食したときの生体信号の応答強度比を、被験者の、風味組成物における呈味組成物からもたらされる呈味と、香気組成物からもたらされる香気の組み合わせに対する、摂食モチベーションとする工程。
[4]次の工程(1)〜(6)を含む、飲食物に対する、被験者の摂食モチベーションの評価方法。
(1)飲食物の風味を構成する要素を、呈味と香気に分ける工程、
(2)呈味に関する要素を呈味組成物として調製する工程、
(3)香気に関する要素を香気組成物として調製する工程、
(4)呈味組成物を単独で、および、呈味組成物と香気組成物を組み合わせたものを風味組成物として被験者に飲食させる工程、
(5)工程(4)における被験者の生体信号を測定する工程、
(6)工程(5)における、呈味組成物と香気組成物のそれぞれ単独の試料を飲食したときの生体信号と、風味組成物を飲食したときの生体信号の応答強度比を、被験者の、飲食物に対する摂食モチベーションとする工程。
[5]香気が、香料を添加することにより付加された香気を含むものであることを特徴とする[2]または[4]に記載の評価方法。
[6]生体信号が、生体光計測装置により近赤外光を被験者に照射して得られた血液中のヘモグロビン量の変化信号であることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の評価方法。
[7]生体信号が、唾液腺活動の応答信号であることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の評価方法。
[8]生体信号が、唾液腺活動に伴うヘモグロビン量の変化信号であることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の評価方法。
[9]生体信号が、耳下腺活動に伴うヘモグロビン量の変化信号であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の評価方法。
[10]生体信号が、被験者の唾液分泌量であることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の評価方法。
呈示順(1):試料1:飲食物の呈味組成物の試料、試料2:飲食物の呈味組成物の試料、試料3:飲食物の呈味組成物の試料。
呈示順(2):試料1:飲食物の呈味組成物の試料、試料2:飲食物の呈味組成物の試料、試料3:飲食物の呈味組成物に香気組成物を添加した試料。
梅干の呈味組成物として0.25%クエン酸水溶液および梅干の良好な香気を有する香気組成物として表1に記載する処方の調合香料組成物(梅干フレーバー(トータル))を調製した。この0.25%クエン酸水溶液を「未添加品」とし、この梅干フレーバー(トータル)を0.25%クエン酸水溶液(梅干の呈味組成物)に0.05%で添加した試料を「添加品(1)」として被験者に飲用させて、こめかみ部付近の血流量を測定すると共に、官能評価アンケートに記載させた。
9名(20〜30代の男性7名、女性2名)
[測定方法]
安静60秒→試料飲用(30秒間飲用した試料の酸味強度を評価)→安静60秒→(180秒:その間に評価アンケートに記入)→(再度、最初の安静からの手順を繰り返す)
[呈示順(A)]
呈示順(1):未添加品→未添加品→未添加品。
呈示順(2):未添加品→未添加品→添加品(1)。
呈示順(1)および(2)を各1回ずつ計測した。
試料の呈示、飲用、評価のタイムスケジュールを図1に示す。
[測定装置]
日立ETG−4000型光トポグラフィ装置((株)日立メディコ製:52チャンネル)
[官能評価アンケート]
においの強さについて最低を「無」、最高を「非常に強い」として、その間を「弱い」、「普通」、「強い」として13段階、酸味の強さについて最低を「無」、最高を「非常に強い」として、その間を「弱い」、「普通」、「強い」として13段階に分けた評価表を用いて被験者に記載させた。
アンケート用紙を図2に示す
[結果]
未添加品と添加品(1)を飲用したときの被験者の官能評価を図3に示す。
実施例1−1で使用した、梅干の呈味組成物としての0.25%クエン酸水溶液およびこれに表1に記載の梅干の香気組成物を0.05%で添加した試料を「添加品(1)」を実施例1−1と同じ被験者に飲用させて、唾液の分泌量を測定した。
[被験者]
9名(20〜30代の男性7名、女性2名:実施例1−1と同一)
[測定方法]
0秒で安静時唾液を計測後、試料15mlを口に含み、すぐに飲み込む。そのまま口をなるべく動かさないようにして30秒間に分泌された唾液をカップに吐き出した。更に30秒後に唾液を吐き出し(刺激から1分後)その後は10分まで1分毎にカップに吐き出し、唾液分泌量を計測した。
[呈示順(B)]
未添加品と添加品(1)を交互に1時間の間隔をあけて計測した(1名につき各1回ずつ)
[結果]
未添加品と添加品(1)を飲用したときの被験者の平均的な官能評価を図5に示す。
梅干の調合香料組成物のうち、表1に示す梅干フレーバー(酸パート)および梅干フレーバー(酸パート以外)を調製した。
酸パート以外:ややフローラルな香気であるが、花の種類を特定できないような香気
0.25%クエン酸水溶液を「未添加品」とし、これらの梅干フレーバー(酸パート)を0.25%クエン酸水溶液(梅干の呈味組成物)に対し0.05%添加した試料を「添加品(2)」、梅干フレーバー(酸パート以外)を0.25%クエン酸水溶液(梅干の呈味組成物)に対し0.05%添加した試料を「添加品(3)」とした。これらの試料を、実施例1において未添加品を飲用させた場合と比較して、添加品(1)を飲用させた場合こめかみ部付近の血流量が最も増加した被験者1名を被験者として飲用させて、実施例1と同様にこめかみ部付近の血流量を測定すると共に、官能評価アンケートに記載させた。
[被験者]
1名(30代、女性1名)
[測定方法]
安静60秒→試料飲用(30秒間飲用した試料の酸味強度を評価)→安静60秒→(180秒:その間に評価アンケートに記入)→(再度、最初の安静からの手順を繰り返す)
[呈示順(C)]
呈示順(3):未添加品→未添加品→未添加品。
呈示順(4):未添加品→未添加品→添加品(2)。
呈示順(3)および(4)を各5回ずつ計測した。
[呈示順(D)]
呈示順(5):未添加品→未添加品→未添加品。
呈示順(6):未添加品→未添加品→添加品(3)。
呈示順(5)および(6)を各5回ずつ計測した。
試料の呈示、飲用、評価のタイムスケジュールは実施例1−1と同じとした。
[測定装置]
日立ETG−4000型光トポグラフィ装置((株)日立メディコ製:52チャンネル)
[結果]
未添加品(梅干の呈味組成物)と添加品(1)、(2)、(3)(梅干の呈味組成物にそれぞれ梅干の香気組成物、梅干の香気組成物のうち酸パート、梅干の香気組成物のうち酸パート以外を添加したもの)を飲用したときの被験者の官能評価(いずれの呈示順においても3試料目)を図6に示す。
ピーチ様呈味組成物および柑橘様呈味組成物として表2に示す処方の呈味組成物水溶液を調製した。また、ピーチ様香料組成物として表3に示す処方の香料組成物を調製した。ピーチ様呈味組成物にピーチ様香料組成物を0.05%で添加したものを添加品(4)、柑橘様呈味組成物にピーチ様香料組成物を0.05%で添加したものを添加品(5)とした。
1名(20代の女性1名)
[測定方法]
安静60秒→試料飲用(30秒間飲用した試料の酸味強度を評価)→安静60秒→(180秒:その間に評価アンケートに記入)→(再度、最初の安静からの手順を繰り返す)
[呈示順(E)]
呈示順(7):ピーチ様呈味組成物→ピーチ様呈味組成物→ピーチ様呈味組成物。
呈示順(8):ピーチ様呈味組成物→ピーチ様呈味組成物→添加品(4)。
測定回数:各5回
[呈示順(F)]
呈示順(9):柑橘様呈味組成物→柑橘様呈味組成物→柑橘様呈味組成物。
呈示順(10):柑橘様呈味組成物→柑橘様呈味組成物→添加品(5)。
測定回数:各5回
試料の呈示、飲用、評価のタイムスケジュールは実施例1−1と同じとした。
[測定装置]
日立ETG−4000型光トポグラフィ装置((株)日立メディコ製:52チャンネル)
[官能評価アンケート]
ピーチ様呈味組成物または柑橘様呈味組成物に対してそれぞれにピーチ様香料組成物を添加した試料(添加品(4)または添加品(5))がどのように感じるかを評価項目として、甘味強度、酸味強度、におい強度、果肉感、完熟度、果汁感、まとまり・調和、好ましさの8項目を設定し、それぞれ最低を「無:0」、最高を「非常に強い:6」として、その間を1、2、3、4、5として7段階に分けた評価表を用いて被験者に記載させた。
[結果]
添加品(4)または添加品(5)を飲用したときの被験者の平均的な官能評価を図8に示す。
レモン様呈味組成物としてスリーシュガーHF55(群栄化学工業社製果糖ブドウ糖液糖:固形分74% 成分中グルコース約40%含有)8%およびクエン酸0.1%含有する水溶液(pH2.60)およびレモンの香気を有する香気組成物として表4に記載する処方の調合香料組成物(オーソドックスタイプとフレッシュタイプ)を調製した。フレッシュタイプにはオーソドックスタイプに対し、柑橘のフレッシュ感、天然感に寄与する成分である(E)−6−ノネナールと6,8,10−ウンデカトリエンを微量追加することにより調製した。香料組成物の官能評価ではフレッシュタイプはオーソドックスと比べ、フレッシュ感、果汁感が増強している他、唾液分泌促進のイメージを有しているという評価であった。レモン様呈味組成物にオーソドックスタイプのレモン香料組成物を0.05%添加した試料を「添加品(6)」、レモン様呈味組成物にフレッシュタイプのレモン香料組成物を0.05%添加した試料を「添加品(7)」とし、被験者に飲用させて、こめかみ部付近の血流量を測定すると共に、官能評価アンケートに記載させた。
1名(30代、女性)
[測定方法]
安静60秒→試料飲用(30秒間飲用した試料の酸味強度を評価)→安静60秒→(180秒:その間に評価アンケートに記入)→(再度、最初の安静からの手順を繰り返す)
[呈示順(G)]
呈示順(11):レモン様呈味組成物→レモン様呈味組成物→レモン様呈味組成物。
呈示順(12):レモン様呈味組成物→レモン様呈味組成物→添加品(6)。
呈示順(11)および(12)を各5回ずつ計測した。
[呈示順(H)]
呈示順(13):レモン様呈味組成物→レモン様呈味組成物→レモン様呈味組成物。
呈示順(14):レモン様呈味組成物→レモン様呈味組成物→添加品(7)。
呈示順(13)および(14)を各5回ずつ計測した。
試料の呈示、飲用、評価のタイムスケジュールは実施例1−1と同じとした。
[測定装置]
日立ETG−4000型光トポグラフィ装置((株)日立メディコ製:52チャンネル)
[官能評価アンケート]
レモン様呈味組成物に対して添加品(6)(オーソドックスタイプのレモン香料組成物を添加したレモン様呈味組成物)と添加品(7)(フレッシュタイプのレモン香料組成物を添加したレモン様呈味組成物)がどのように感じるかを評価項目として、甘味、酸味、果汁感、香りの強さ、好ましさの5項目を設定し、それぞれ最低を「無:0」、最高を「非常に強い:12」として、13段階に分けた評価表を用いて被験者に記載させた。
[結果]
レモン様呈味組成物と添加品(6)、(7)を飲用したときの被験者の官能評価を図12に示す。
実施例3−1では、レモン様呈味組成物との比較では、オーソドックスタイプとフレッシュタイプのどちらのレモン様香料組成物の添加によっても血流増強が見られ、香料組成物間の差は検出できなかったので香料組成物間の直接比較を行った。
[呈示順(I)]
呈示順(15):添加品(6)→添加品(6)→添加品(6)。
呈示順(16):添加品(6)→添加品(6)→添加品(7)。
呈示順(15)および(16)を各5回ずつ計測した。
試料の呈示、飲用、評価のタイムスケジュールは実施例1−1と同じとした。
[呈示順(J)]
呈示順(17):添加品(7)→添加品(7)→添加品(7)。
呈示順(18):添加品(7)→添加品(7)→添加品(6)。
呈示順(17)および(18)を各5回ずつ計測した。
試料の呈示、飲用、評価のタイムスケジュールは実施例1−1と同じとした。
[結果]
呈示順(I)の官能評価結果を図14に、呈示順(J)の官能評価結果を図15に示す。
Claims (8)
- 次の工程(1)〜(6)を含む、呈味組成物からもたらされる呈味と、香気組成物からもたらされる香気の統合による調和の程度の評価方法。
(1)呈味組成物を調製する工程、
(2)香気組成物を調製する工程、
(3)呈味組成物を単独で、および、呈味組成物と香気組成物を組み合わせたものを風味組成物として被験者に飲食させる工程、
(4)工程(3)における被験者の生体光計測装置により近赤外光を被験者のこめかみ部付近に照射して得られた血液中のヘモグロビン量の変化信号を測定する工程、
(5)工程(4)における、呈味組成物を飲食したときの前記変化信号と、風味組成物を飲食したときの前記変化信号の応答強度比を求める工程、
(6)工程(5)における応答強度比により、調和の程度を以下の基準で分類する工程、分類基準:
応答強度比が1より小さい場合または1に近い場合:全く調和していないか調和の程度は極めて低い
応答強度比が1をやや超えた場合:やや調和している
応答強度比が1.5程度:良く調和している
応答強度比が2を超える場合:非常に良く調和している
応答強度比が3を超える場合:極めて良く調和している - 次の工程(1)〜(7)を含む飲食物の、呈味と香気の統合による調和の程度の評価方法。
(1)飲食物の風味を構成する要素を呈味と香気に分ける工程、
(2)呈味に関する要素を、呈味組成物として調製する工程、
(3)香気に関する要素を香気組成物として調製する工程、
(4)呈味組成物を単独で、および、呈味組成物と香気組成物を組み合わせたものを風味組成物として被験者に飲食させる工程、
(5)工程(4)における被験者の生体光計測装置により近赤外光を被験者のこめかみ部付近に照射して得られた血液中のヘモグロビン量の変化信号を測定する工程、
(6)工程(5)における、呈味組成物を飲食したときの前記変化信号と、風味組成物を飲食したときの前記変化信号の応答強度比を求める工程、
(7)工程(6)における応答強度比により、調和の程度を以下の基準で分類する工程、分類基準:
応答強度比が1より小さい場合または1に近い場合:全く調和していないか調和の程度は極めて低い
応答強度比が1をやや超えた場合:やや調和している
応答強度比が1.5程度:良く調和している
応答強度比が2を超える場合:非常に良く調和している
応答強度比が3を超える場合:極めて良く調和している - 被験者の唾液分泌量が少ない場合における被験者の摂食モチベーションの評価方法であって、次の工程(1)〜(5)を含む、呈味組成物からもたらされる呈味と、香気組成物からもたらされる香気の組合せに対する、被験者の摂食モチベーションの評価方法。
(1)呈味組成物を調製する工程、
(2)香気組成物を調製する工程、
(3)呈味組成物を単独で、および、呈味組成物と香気組成物を組み合わせたものを風味組成物として被験者に飲食させる工程、
(4)工程(3)における被験者の生体光計測装置により近赤外光を被験者のこめかみ部付近に照射して得られた血液中のヘモグロビン量の変化信号を測定する工程、
(5)工程(4)における、呈味組成物を飲食したときの前記変化信号と、風味組成物を飲食したときの前記変化信号の応答強度比を、被験者の、風味組成物における呈味組成物からもたらされる呈味と、香気組成物からもたらされる香気の組み合わせに対する、摂食モチベーションとする工程。 - 被験者の唾液分泌量が少ない場合における被験者の摂食モチベーションの評価方法であって、次の工程(1)〜(6)を含む、飲食物に対する、被験者の摂食モチベーションの評価方法。被験者の唾液分泌量が少ない場合における
(1)飲食物の風味を構成する要素を呈味と香気に分ける工程、
(2)呈味に関する要素を、呈味組成物として調製する工程、
(3)香気に関する要素を香気組成物として調製する工程、
(4)呈味組成物を単独で、および、呈味組成物と香気組成物を組み合わせたものを風味組成物として被験者に飲食させる工程、
(5)工程(4)における被験者の生体光計測装置により近赤外光を被験者のこめかみ付近に照射して得られた血液中のヘモグロビン量の変化信号を測定する工程、
(6)工程(5)における、呈味組成物と香気組成物のそれぞれ単独の試料を飲食したときの前記変化信号と、風味組成物を飲食したときの前記変化信号の応答強度比を、被験者の、飲食物に対する摂食モチベーションとする工程。 - 香気が、香料を添加することにより付加された香気を含むものであることを特徴とする請求項2または4に記載の評価方法。
- 生体光計測装置により近赤外光を被験者のこめかみ付近に照射して得られた血液中のヘモグロビン量の変化信号が、唾液腺活動の応答信号であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の評価方法。
- 生体光計測装置により近赤外光を被験者のこめかみ付近に照射して得られた血液中のヘモグロビン量の変化信号が、唾液腺活動に伴うヘモグロビン量の変化信号であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の評価方法。
- 生体光計測装置により近赤外光を被験者のこめかみ付近に照射して得られた血液中のヘモグロビン量の変化信号が、耳下腺活動に伴うヘモグロビン量の変化信号であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の評価方法。
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