JP5889758B2 - レーザ加工方法 - Google Patents

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本発明は、多層膜を形成したガラス基板を短パルスレーザで切断する方法に係るものである。
近年、ウエハ状のガラス基板の上にSiなどの半導体層、CuやITO(Indium-Tin-Oxide:インジウム・スズ酸化物)などの導電体をパターン形成した導電配線層、そしてSiOや樹脂などの絶縁層を形成し、TFT(Thin Film Transistor)、太陽電池、MEMS(Micro-Electro-Mechanical System)などを構成することがさかんに行われている。しかしながら、このような構成した後、図3に示すようにガラスウエハ1に加工溝10を形成して切断し、各素子(4〜6mm程度)を切り分けなければならない。従来は図4のようにカッター11(研削砥石)を用いて加工溝11を形成していた。ここで、図4はガラスウエハ1の上に半導体層2、導電配線層3、絶縁層4の順に構成したものの例である。
しかしながら、カッターを用いた場合、カッター11の厚さ100μm以上であるので材料の無駄があること、さらにはカッティングの振動によりガラス基板にクラックが入り破損する場合があるので時間をかけて加工する必要があった(約2.5時間)。
加工の高速化や加工の振動を防止するにはレーザ加工が考えられるが、強力な紫外線レーザが必要となり、エキシマレーザを使用する必要があった(特許文献1参照)。しかしながら、エキシマレーザの場合、ビーム径を細くすることができない、という欠点をもっていた。
一方、短パルス化したグリーンレーザ(490〜550nm)を用いてもガラスを加工できることが知られていた(特許文献1、2参照)。しかしながら、発明者が実験したところ、パルス幅を1〜30psとし、平均出力を30W以上、繰り返し周波数を100kHz以上にするとガラス基板にクラック等のない幅50μm以下の加工溝を形成できることが判明したが、加工溝の間隔が7mm程度以下の場合、光吸収の高い層が発熱のために焼損してしまうことがわかった。
特開2011−143434公報(段落0006) 特表2010−516472公報
本発明は、短パルス化したグリーンレーザ(490〜550nm)を用いてガラスウエハを切断するための溝加工を行う際に発生する、光吸収の高い層の発熱による焼損を防止できるレーザ加工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、加工溝を1乃至数本おきに加工することにより連続する加工溝の加工間隔を7mm以上にして加工した後、残りの加工溝を順次連続する加工溝の加工間隔を7mm以上にして数回に分けて加工すると良い。これにより1回目の加工が完了する頃には、初期の加工部位の温度が低下し、光吸収の高い層の発熱による焼損を防止できる。
短パルス化したグリーンレーザ(490〜550nm)を用いてガラスウエハを切断するための溝加工を行う際に発生する熱による光吸収の高い層焼損をすることなく、高速で溝加工することができる。
本発明に係るレーザ加工例である。 本発明の係るレーザ加工例の部分拡大断面図である。 従来の溝加工例である。 従来の溝加工例の部分拡大断面図である。
図1及び図2は本発明に係るレーザ加工例である。本発明に係るレーザ加工装置は、ウエハ上のガラス基板1を載置するためのX−Y方向に移動可能なテーブル(図示せず)、平均出力が30W以上、繰り返し周波数が100kHz以上、パルス幅が1〜30ps、波長が490〜550nmの短パルスレーザビーム21を出射するレーザ発振器(図示せず)、そのレーザビーム21をX−Y方向に偏向するためのガルバノスキャナ(図示せず)、そのガルバノスキャナから出射したレーザビーム21をガラス基板1上に集光するためのfθレンズ(図示せず)を有する。図3及び図4と同一の番号の説明は省略する。S1〜S7はそれぞれfθレンズの大きさで決まるスキャンエリアを示し、スキャンエリアS1内の加工が完了した場合には、テーブルを移動して次のスキャンエリアS2の加工を行い、以降、順次S3〜S9の加工を行う。
ここで、レーザビーム21による加工溝20を1乃至数本おきに加工することにより連続する加工溝20−1−1、20−1−2、20−1−3、・・・の加工間隔を7mm以上にして加工した後、残りの加工溝20−2−1、20−2−2、・・・を順次連続する加工溝の加工間隔を7mm以上にして数回に分けて加工すると良く、これにより1回目(加工溝20−1系列)の加工が完了する頃には、初期の加工部位の温度が低下し、光吸収の高い層の発熱による焼損を防止できることがわかった。
波長を515nmのレーザ発振器の平均出力を30W、繰り返し周波数を200kHz、パルス幅を8ps、レーザビーム21の径を50μmとし、ガラス基板1の厚さ400μm、Si層100μm、導電体(Cu)層40μm、絶縁体(レジスト)層30μmのワークから素子幅4.5×5mmを加工する。加工溝20間隔が4.5mm又は5mmであるので、1本おきの加工で9mm又は10mmとなり7mm以上になる。まずスキャンエリアS1内の加工溝20−1−1、20−1−2、20−1−3、・・・(縦溝)の加工を行い、それが終了するとテーブルを移動してスキャンエリアS2の加工を行い、その後順次スキャンエリアS3〜S9まで加工を行い、それが終了すると、スキャンエリアS1に戻って、残りの加工溝20−2−1、20−2−2、・・・を加工し、その後順次スキャンエリアS2〜S9まで加工を行う。次に、スキャンエリアS1に戻って横溝の加工を縦溝と同様に行う。これにより、ガラス基板1に素子幅4.5×5mmを加工溝幅約50μmでクラックや焼損無く、短時間で形成できる(約40分)。
波長を515nmのレーザ発振器の平均出力を30W、繰り返し周波数を200kHz、パルス幅を20ps、レーザビーム21の径を40μmとし、ガラス基板1の厚さ400μm、Si層100μm、導電体(Cu)層40μm、絶縁体(レジスト)層30μmのワークから素子幅4.5×5mmを加工する。実施例1と同様に加工すると、ガラス基板1に素子幅4.5×5mmを加工溝幅約40μmでクラックや焼損無く、短時間で形成できる(約40分)。
波長を515nmのレーザ発振器の平均出力を30W、繰り返し周波数を100kHz、パルス幅を2ps、レーザビーム21の径を50μmとし、ガラス基板1の厚さ400μm、Si層100μm、導電体(Cu)層40μm、絶縁体(レジスト)層30μmのワークから素子幅4.5×5mmを加工する。実施例1と同様に加工すると、ガラス基板1に素子幅4.5×5mmを加工溝幅約50μmでクラックや焼損無く、短時間で形成できる(約40分)。
波長を515nmのレーザ発振器の平均出力を30W、繰り返し周波数を200kHz、パルス幅を8ps、レーザビーム21の径を50μmとし、ガラス基板1の厚さ400μm、Si層100μm、導電体(Cu)層40μm、絶縁体(レジスト)層30μmのワークから素子幅4.5×5mmを加工する。加工溝20間隔が4.5mm又は5mmであるので、1本おきの加工で9mm又は10mmとなり7mm以上になる。まずスキャンエリアS1内の加工溝20−1−1、20−1−2、20−1−3、・・・(縦溝)の加工を行い、それが終了するとテーブルを移動せず残りの加工溝20−2−1、20−2−2、・・・を加工し、それが終了するとテーブルを移動してスキャンエリアS2の加工を同様に行い、その後順次スキャンエリアS3〜S9まで加工を行う。次に、スキャンエリアS1に戻って横溝の加工を縦溝と同様に行う。これにより、ガラス基板1に素子幅4.5×5mmを加工溝幅約50μmでクラックや焼損無く、また本実施例の場合はテーブル移動を減少させることができるためさらに加工時間を短縮することができる(約30分)。
上記の実施例1〜4において、波長が532nmのレーザ発振器を用いる場合にも同様な結果が得られる。
1 ガラスウエハ
2 半導体層
3 導電層
4 絶縁体層
10 加工溝
11 カッター
20 加工溝
20−1 1回目の加工溝
20−2 2回目の加工溝
21 レーザビーム
S1〜S9 スキャンエリア

Claims (3)

  1. 多層膜を形成したガラス基板を切断するためのものであって、
    X−Y方向に移動可能なテーブル上に前記ガラス基板を載置し、
    短パルスレーザ発振器から平均出力が30W以上、繰り返し周波数が100kHz以上、パルス幅が1〜30ps、波長が490〜550nmの短パルスレーザビームを出射し、前記レーザビームをガルバノスキャナを用いてX−Y方向に偏向し、前記ガルバノスキャナから出射した前記レーザビームをfθレンズを用いて前記ガラス基板上に集光させて切断用の加工溝を7mm未満の間隔で加工するレーザ加工方法において、
    前記加工溝を1乃至数本おきに加工することにより連続する加工溝の加工間隔を7mm以上にして加工した後、残りの加工溝を順次連続する加工溝の加工間隔を7mm以上にして加工することを特徴とするレーザ加工方法。
  2. 前記レーザビーム径が50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工方法。
  3. 前記fθレンズの大きさで決まるスキャンエリア内を1乃至数本おきに加工することにより連続する加工溝の加工間隔を7mm以上にして加工した後、該スキャンエリア内で残りの加工溝を順次連続する加工溝の加工間隔を7mm以上にして加工し、該スキャンエリア内の加工が完了した後、前記テーブルを移動して次のスキャンエリア内を加工することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工方法。
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