JP5889229B2 - 再循環排ガス浄化装置及び再循環排ガス浄化方法 - Google Patents
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Description
特にPM、SOxは、水または海水液滴を噴霧する噴霧手段を備えた排ガススクラバ等の浄化装置で除去している。
なお、スクラバ出口にはミストセパレータ等の捕集手段を設置し、排ガスに同伴されるミストを最終的に捕集除去している。
この結果、排ガススクラバを用いて、排ガスを浄化する際に、排出水中の濁度やその低減を図る洗浄・除去技術のシステムの確立が切望されている。
前記第1の浄化塔内のガス流れ後流側に設けられた加熱手段と、第1の浄化塔の加熱手段を通過した排ガスが排出する前記第1の浄化塔の側壁開口と連通する第2の浄化塔と、 前記第2の浄化塔のガス流れ後流側に設けられた吸収液を噴霧する噴霧手段と、を具備することを特徴とする再循環排ガス浄化装置にある。
図1及び図3に示すように、本実施例に係る再循環排ガス浄化装置50は、内燃機関であるディーゼルエンジン11から排出される排ガス12を過給機13を用いて再循環する際に、前記排ガス12を浄化する排ガス浄化装置であって、ディーゼルエンジン11から排出される排ガス12を再循環する排ガス再循環ラインL3に介装され、排ガス12中の微粒子を捕集する金属捕集フィルタ71を備えた第1の捕集手段72と、第1の捕集手段72の後流側に設置され、排ガス12を浄化する活性炭73を備えた第2の捕集手段74と、第2の捕集手段74の後流側に設置され、排ガス12中の微粒子を除去するベンチュリー51と、前記ベンチュリー51を通過後の排ガス12を導入し、循環する吸収液60により排ガス12を浄化する排ガススクラバ52と、第1の捕集手段72で捕集した捕集成分75を用いて活性炭73を製造する活性炭製造装置76とを、具備し、前記活性炭製造装置76で得られた活性炭73を第2の捕集手段74で用いるものである。
また、捕集成分75は、併設する活性炭製造装置76により活性炭73を製造し、これを第2の捕集手段74の活性炭73として再利用することができる。
図3は、例えば船舶内に、再循環排ガス浄化装置50を備え、船舶推進用の主機とされたディーゼルエンジン11と、ディーゼルエンジン11の排ガス12によって駆動される排気ターボ式の過給機13とを備えている。
第2排ガスラインL2には、一部の排ガス12を分岐させてディーゼルエンジン11側へ戻す排ガス再循環(EGR)を行う排ガス再循環ラインL3が設けられている。排ガス再循環ラインL3は、第2排ガスラインL2の分岐点28と、排ガススクラバ52の入口部とを接続する。排ガス再循環ラインL3の分岐点28の下流側には、排ガス循環量を調整するための排ガス再循環用調整弁29が設けられている。
なお、圧縮された圧縮浄化ガス18は、掃気ラインL5に介装されたインタークーラ19を介して、エンジン11の掃気トランク11f側に供給される。
本実施例では、図1に示すように、2系統の第1の捕集手段72、72としており、その前後に設けられた開閉弁V1、V2、V3、V4を交互に開閉することで、いずれかの系統に排ガス12を通過させている。
また、2系統の第2の捕集手段74、74としており、その前後に設けられた開閉弁V5、V6、V7、V8を交互に開閉することで、いずれかの系統に排ガス12を通過させている。
多環芳香族炭化水素(PAHs)は、例えばナフタレン、フェナントレン、ピレン、ベンゾピレン等であり、炭化水素(HC)、煤と共に、活性炭73の原料となる。
図2に示すように、第1の捕集手段72の金属捕集フィルタ72で捕集した煤等の捕集成分75を回収する(回収工程(S1))。
成形機において、回収物を直径が例えば約8〜10mm程度のペレット状に成形する(ペレット成形工程(S2))。
焼成炉において、700〜1,000℃で賦活処理し、再生する(賦活工程(S3))。
これらの工程により、10〜500Å程度の細孔を有する活性炭73を得る。
そして、機能しなくなった活性炭は、陸にあげてから、別途焼却処理する。
そして、排ガススクラバ52から排出される排出水80は、排出ライン81に設置した活性炭槽82を通過することで、浄化される。
ディーゼルエンジン11から排出された排ガス12は、排気マニホールド11bから第1排ガスラインL1を介して過給機13のタービン部13aへと導かれる。タービン部13aでは、排ガスエネルギーを得て回転させられ、コンプレッサ部13cを回転させる。コンプレッサ部13cでは、吸入した空気(外気)17および再循環した浄化排ガス16を圧縮して空気冷却器11gを介してディーゼルエンジン11の掃気トランク11fへと送る。
排ガス再循環用調整弁29を開とすることにより、所定量の排ガス12が第2排ガスラインL2から分岐され、排ガス再循環ラインL3を通り、第1の捕集手段72及び第2の捕集手段74を通過して排ガススクラバ52へと導かれる。
これにより排ガススクラバ52から排出する排出水80の基準をクリアしつつ安定した航行が可能となる。
図4は、実施例2に係る再循環排ガス浄化装置の概略図である。図5は、第1の浄化塔内の加熱手段の概略図である。図6は、他の第1の浄化塔内の加熱手段の概略図である。なお、図1、3の実施例1に係る再循環排ガス浄化装置の構成と重複する部材には同一符号を付してその説明は省略する。なお、第1の捕集手段72及び第2の捕集手段74については、省略している。
図4に示すように、本実施例に係る再循環排ガス浄化装置では、実施例1の再循環排ガス浄化装置において、さらに前記排ガススクラバ52が、前記ベンチュリー51を通過後の排ガス12を導入する第1の浄化塔54Aと、前記第1の浄化塔54A内のガス流れ後流側に設けられた加熱手段53と、第1の浄化塔54Aの加熱手段53を通過した排ガスが排出する第1の浄化塔54Aの側壁開口52aと連通する第2の浄化塔54Bと、前記第2の浄化塔54Bのガス流れ後流側に設けられた吸収液55を噴霧する噴霧手段56と、前記噴霧手段56のガス流れ後流側に設けたミスト捕集手段57と、を具備するものである。
先ず、図4に示すように、排ガススクラバ52の前流側に設置したベンチュリー51には、補給水70が導入されると共に、第1の浄化塔54Aの底部に溜まった吸収液60を一部導入している。
この除去する際、排ガス12が高速であるので、多量の泡78が発生し、排ガスに同伴されて、第1の浄化塔54A内に導入される。
よって、泡78を破泡させることにより、泡78に含まれていた煤が外気に触れ、煤に含まれる未燃焼燃料が排ガス中に移行される。そして、排ガススクラバ52を通過して、過給機13において、エンジン燃焼用の空気と共に圧縮して内燃機関に供給することで、未燃焼分の燃料を燃やすことができる。
すなわち、泡のまま排出水として外部に排出する場合には、未燃焼分の燃料を外洋に排出することとなるが、破泡することで、これを阻止し、再利用することができる。
ここで、チューブの直径Dは、例えば10mm〜20mmとし、チューブ同士の間隔dは、例えば20mm〜30mm程度とすればよい。
これにより、排ガススクラバ52から後流側の過給機13に搬送されることを防止し、過給機の性能低下と、損傷トラブルを防ぐことができる。泡に含まれるPM、煤が洗浄液内に落下し、洗浄手段内で捕集され、外部に排出することができる。
12 排ガス
13 過給機
13a タービン部
13c コンプレッサ部
16 浄化排ガス
17 空気
18 圧縮浄化ガス
50 再循環排ガス浄化装置
51 ベンチュリー
52 排ガススクラバ
53 加熱手段
54A 第1の浄化塔
54B 第2の浄化塔
56 噴霧手段
57 ミスト捕集手段
60 吸収液
71 金属捕集フィルタ
72 第1の捕集手段
73 活性炭
74 第2の捕集手段
75 捕集成分
76 活性炭製造装置
Claims (6)
- 内燃機関から排出される排ガスを過給機を用いて再循環する際に、前記排ガスを浄化する排ガス浄化装置であって、
前記内燃機関から排出される排ガスを再循環する排ガス再循環ラインに介装され、排ガス中の微粒子を捕集する金属捕集フィルタを備えた第1の捕集手段と、
前記第1の捕集手段の後流側に設置され、排ガスを浄化する活性炭を備えた第2の捕集手段と、
前記第2の捕集手段の後流側に設置され、排ガス中の微粒子を除去するベンチュリーと、
前記ベンチュリーを通過後の排ガスを導入し、循環する吸収液により排ガスを浄化する排ガススクラバと、
前記第1の捕集手段で捕集した捕集成分を用いて活性炭を製造する活性炭製造装置とを、具備し、
前記活性炭製造装置で得られた活性炭を前記第2の捕集手段で用いると共に、
前記排ガススクラバが、
前記ベンチュリーを通過後の排ガスを導入する第1の浄化塔と、
前記第1の浄化塔内のガス流れ後流側に設けられた加熱手段と、
第1の浄化塔の加熱手段を通過した排ガスが排出する前記第1の浄化塔の側壁開口と連通する第2の浄化塔と、
前記第2の浄化塔のガス流れ後流側に設けられた吸収液を噴霧する噴霧手段と、を具備することを特徴とする再循環排ガス浄化装置。 - 請求項1において、
前記排ガススクラバから排出水を排出する排出水ラインに第3の捕集手段を有することを特徴とする再循環排ガス浄化装置。 - 請求項1において、
前記第1の捕集手段と、前記第2の捕集手段とを2系統とすることを特徴とする再循環排ガス浄化装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一つの再循環排ガス浄化装置を用い、
前記活性炭製造装置で得られた活性炭を第2の捕集手段で用い、排ガス中の煤を低減した後、排ガススクラバで洗浄処理することを特徴とする再循環排ガス浄化方法。 - 請求項1の再循環排ガス浄化装置を用い、
ベンチュリー通過後の排ガス中に同伴される泡を加熱手段と接触させて破泡し、排ガス中の同伴泡を除去することを特徴とする再循環排ガス浄化方法。 - 請求項5において、
前記泡の破泡により、泡中の微粒子、煤に含まれた燃料未燃分を排ガス中に移行させ、再循環排ガスと共に、内燃機関側に導入することを特徴とする再循環排ガス浄化方法。
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