JP5888560B2 - 自動車のフロア構造 - Google Patents

自動車のフロア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5888560B2
JP5888560B2 JP2012243243A JP2012243243A JP5888560B2 JP 5888560 B2 JP5888560 B2 JP 5888560B2 JP 2012243243 A JP2012243243 A JP 2012243243A JP 2012243243 A JP2012243243 A JP 2012243243A JP 5888560 B2 JP5888560 B2 JP 5888560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side sill
wall
reinforcing member
pillar lower
front pillar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012243243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014091423A (ja
Inventor
正太郎 鮎澤
正太郎 鮎澤
重人 安原
重人 安原
佳克 太田
佳克 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012243243A priority Critical patent/JP5888560B2/ja
Priority to PCT/JP2013/078997 priority patent/WO2014069373A1/ja
Publication of JP2014091423A publication Critical patent/JP2014091423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5888560B2 publication Critical patent/JP5888560B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、下側のアウタースキンおよび上側のインナースキンを結合することで、フロアパネル部と、前記フロアパネル部の左右両側縁に沿って前後方向に延びるサイドシル部と、前記サイドシル部の前端から上方に起立するフロントピラーロア部とを備えるフロアを繊維強化樹脂で一体に構成した自動車のフロア構造に関する。
上下方向に延びるフロントピラーロア部の下端と前後方向に延びるサイドシル部の前端とを閉断面を有するコネクション部において接続し、コネクション部の内部にハット状断面を有する強化プレートを配置することで二重の閉断面を構成し、フロントピラーロア部に前面衝突の衝突荷重が入力したときに、外側の閉断面部の前面と内側の閉断面部の前面との間に形成された易破壊部を破壊して衝撃を吸収するものが、下記特許文献1により公知である。
米国特許第5653495号明細書
ところで、フロントピラーロア部はサイドシル部の前端から上方に立ち上がっているため、フロントピラーロア部に前面衝突の衝突荷重が入力したときにサイドシル部に対してフロントピラーロア部が後方に倒れてしまうと、フロントピラーロア部に入力した衝突荷重をサイドシル部に効率的に伝達することができなくなって衝撃吸収性能が低下してしまう可能性がある。
上記従来のものは、強化プレートがフロントピラーロア部およびサイドシル部のコネクション部における一方の側壁だけに接続されており、その前壁、後壁、上壁および下壁に接続されていないため、強化プレートは前記コネクション部の曲げ剛性の向上に殆ど寄与することができず.前面衝突時にフロントピラーロア部が後方に倒れて衝突荷重をサイドシル部に効率的に伝達することができないという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、フロントピラーロア部に入力した前面衝突の衝突荷重を、フロントピラーロア部の下端に接続されたサイドシル部に効率的に伝達することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、下側のアウタースキンおよび上側のインナースキンを結合することで、フロアパネル部と、前記フロアパネル部の左右両側縁に沿って前後方向に延びるサイドシル部と、前記サイドシル部の前端から上方に起立するフロントピラーロア部とを備えるフロアを繊維強化樹脂で一体に構成した自動車のフロア構造であって、前記フロントピラーロア部から前記サイドシル部の前部に至る内部空間に、車幅方向に見てL字状に形成されて前方および下方に向かって開放するハット状断面を有する補強部材を配置し、前記サイドシル部の内部を仕切り板により上部空間および下部空間に仕切り、前記補強部材は前記フロントピラーロア部の前壁および後壁に接続するとともに前記サイドシル部の上壁および前記仕切り板に接続することを特徴とする自動車のフロア構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記フロントピラーロア部の前壁から前方に延びるアッパーメンバを備え、前記補強部材は前記アッパーメンバの後方に対向することを特徴とする自動車のフロア構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記仕切り板の車幅方向外縁を前記アウタースキンおよび前記インナースキンの接合フランジ間に挟持したことを特徴とする自動車のフロア構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、前記仕切り板の車幅方向内縁を前記サイドシル部の内壁に接続したことを特徴とする自動車のフロア構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記フロアパネル部および前記サイドシル部の境界に、前後方向に延びるパイプ状の荷重伝達部材を配置したことを特徴とする自動車のフロア構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記サイドシル部の前記補強部材よりも後方の前記上部空間に、ジグザグに屈曲する衝撃吸収部材を配置したことを特徴とする自動車のフロア構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜請求項6の何れか1項の構成に加えて、前記フロントピラーロア部の後壁における前記補強部材との接続部の車幅方向両側に、ステアリングハンガーを固定するための取付座を設けたことを特徴とする自動車のフロア構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項1〜請求項7の何れか1項の構成に加えて、前記サイドシル部の内壁と前記補強部材との間に水平方向に延びる内側バルクヘッドを配置するとともに、前記サイドシル部の外壁と前記補強部材との間に水平方向に延びる外側バルクヘッドを配置し、前記内側バルクヘッドおよび前記外側バルクヘッドで前記フロントピラーロア部の前壁および前記サイドシル部の上壁を接続したことを特徴とする自動車のフロア構造が提案される。
尚、実施の形態のサイドシル部15の内側上壁15bおよび外側上壁15cは本発明のサイドシル部の上壁に対応し、実施の形態のナット61は本発明の取付座に対応する。
請求項1の構成によれば、繊維強化樹脂で一体に構成される自動車のフロアは、下側のアウタースキンおよび上側のインナースキンを結合することで、フロアパネル部と、フロアパネル部の左右両側縁に沿って前後方向に延びるサイドシル部と、サイドシル部の前端から上方に起立するフロントピラーロア部とを備える。フロントピラーロア部からサイドシル部の前部に至る内部空間に、車幅方向に見てL字状に形成されて前方および下方に向かって開放するハット状断面を有する補強部材を配置し、サイドシル部の内部を仕切り板により上部空間および下部空間に仕切り、補強部材はフロントピラーロア部の前壁および後壁に接続するとともにサイドシル部の上壁および前記仕切り板に接続するので、前面衝突の衝突荷重がフロアパネル部に入力したときに、フロントピラーロア部は後方に倒れることなく衝突荷重をサイドシル部に効率的に伝達してフロアパネル部に分散することができ、しかも補強部材と干渉することなく仕切り板をサイドシル部の前端まで延ばすことができるので、側面衝突の衝突荷重に対するサイドシル部の強度を高めることができる。
また請求項2の構成によれば、フロントピラーロア部の前壁から前方に延びるアッパーメンバを備え、補強部材はアッパーメンバの後方に対向するので、アッパーメンバに入力した前面衝突の衝突荷重を補強部材を介してサイドシル部に伝達することができる。
また請求項3の構成によれば、仕切り板の車幅方向外縁をアウタースキンおよびインナースキンの接合フランジ間に挟持したので、サイドシル部に側面衝突の衝突荷重が入力したときに、その衝突荷重をサイドシル部の外壁から仕切り板および内壁を介してフロアパネル部に伝達することができる。
また請求項4の構成によれば、仕切り板の車幅方向内縁をサイドシル部の内壁に接続したので、サイドシル部に側面衝突の衝突荷重が入力したときに、その衝突荷重をサイドシル部の外壁から仕切り板および内壁を介してフロアパネル部に伝達することができる。
また請求項5の構成によれば、フロアパネル部およびサイドシル部の境界に、前後方向に延びるパイプ状の荷重伝達部材を配置したので、サイドシル部に入力する側面衝突の衝突荷重が入力したときに、フロアパネル部に対してサイドシル部が倒れるのを防止することができる。
また請求項6の構成によれば、サイドシル部の補強部材よりも後方の上部空間に、ジグザグに屈曲する衝撃吸収部材を配置したので、サイドシル部に入力する側面衝突の衝突荷重を衝撃吸収部材により吸収することができる。
また請求項7の構成によれば、フロントピラーロア部の後壁における補強部材との接続部の車幅方向両側に、ステアリングハンガーを固定するための取付座を設けたので、ステアリングハンガーをフロントピラーロア部に強固に固定することができる。
また請求項8の構成によれば、サイドシル部の内壁と補強部材との間に水平方向に延びる内側バルクヘッドを配置するとともに、サイドシル部の外壁と補強部材との間に水平方向に延びる外側バルクヘッドを配置し、内側バルクヘッドおよび外側バルクヘッドでフロントピラーロア部の前壁およびサイドシル部の上壁を接続したので、前面衝突の衝突荷重をフロントピラーロア部から内側バルクヘッドおよび外側バルクヘッドを介してサイドシル部に伝達することができる。
自動車の車体フレームの斜視図。 図1の2方向矢視図。 図2の3方向矢視図。 図2の4方向矢視図。 図3の5方向矢視図。 図3の6−6線断面図。 仕切り板、補強部材、内側バルクヘッドおよび外側バルクヘッドの分解斜視図。 図6の8A−8A線〜8D−8D線断面図。 図1の9−9線断面図。 図9の10−10線断面図。 図5の11方向矢視図。
以下、図1〜図11に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図3に示すように、自動車の車体フレームはCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製のフロア11を備える。フロア11はフロアパネル部12と、フロアパネル部12の前端から起立する前壁部13と、フロアパネル部12の後端から起立する後壁部14と、フロアパネル部12の左右両側縁に沿って前後方向に延びる左右一対のサイドシル部15,15と、左右のサイドシル部15,15の前端から前壁部13の左右両側縁に沿って延びる左右一対のフロントピラーロア部16,16と、左右のサイドシル部15,15の後端から後壁部14の左右両側縁に沿って延びる左右一対のリヤピラー部17,17と、左右リヤピラー部17,17の上端間を車幅方向に接続するクロスメンバ部18とを備える。
前壁部13の前面にはアルミニウム合金製の左右一対のダンパーハウジング19,19が固定され、ダンパーハウジング19,19と一体に左右一対のフロントサイドフレーム20,20が形成される。フロントサイドフレーム20,20の前端から左右一対のCFRP製のクラッシュレール21,21が前方に延びており、左右のクラッシュレール21,21の前端部の車幅方向内側にCFRP製の矩形枠状のフロントバルクヘッド22が支持される。左右のクラッシュレール21,21の前端部の車幅方向外側に左右一対のCFRP製の衝撃吸収部材23,23が接続され、左右の衝撃吸収部材23,23の前端間に車幅方向に延びるCFRP製のフロントバンパービーム24が接続される。左右のクラッシュレール21,21、フロントバルクヘッド22、左右の衝撃吸収部材23,23およびフロントバンパービーム24に囲まれた空間に前後に開放したCFRP製の箱状のシュラウド25が支持される。
左右のフロントピラーロア部16,16の上端から前方に延びる左右一対のCFRP製のアッパーメンバ26,26がダンパーハウジング19,19の車幅方向外面に接続され、アッパーメンバ26,26の前端から前方かつ車幅方向内側に延びる左右一対のCFRP製のロアメンバ27,27の前端がフロントバルクヘッド22に接続される。
フロア11のフロアパネル部12は、その車幅方向中央部を前後方向に延びて前壁部13および後壁部14を接続するフロアトンネル28を一体に備えるとともに、フロアトンネル28の前後方向中間部と左右のサイドシル部15の前後方向中間部とが車幅方向に延びるCFRP製のクロスメンバ29,29で接続される。また左右のサイドシル部15の前後方向中間部間から左右一対のセンターピラー30,30が立設され、左右のセンターピラー30,30の上端間が車幅方向に延びるルーフアーチ31で接続される。左右のセンターピラー30,30およびルーフアーチ31は、正面視で逆U字状を成すようにCFRPで一体成形される。左右のフロントピラーロア部16,16の上端と左右のリヤピラー部17,17の上端とが、CFRPで一体成形されて前後方向に延びるフロントピラー32,32およびルーフサイドレール33,33で接続される。ルーフサイドレール33,33は、左右のセンターピラー30,30およびルーフアーチ31の接続部を前後方向に貫通する。
フロア11の後壁部14の後面にアルミニウム合金製の左右一対のリヤフレーム34,34が接続される。左右のリヤフレーム34,34の下端から左右一対のCFRP製のクラッシュレール35,35が後方に延びており、左右のリヤフレーム34,34の後端間に車幅方向に延びるCFRP製のリヤバンパービーム36が接続される。左右のリヤフレーム34,34の上端と左右のリヤピラー部17,17の上端との間に左右一対のCFRP製の連結部材37,37が配置されるとともに、リヤピラー部17,17の上端から左右一対のCFRP製のリヤエンドフレーム38,38が後下方に延びてリヤバンパービーム36に接続される。
左右のリヤフレーム34,34の下端間が、フロアパネル部12の後端から後方に延びるCFRP製の荷室前部底壁39により接続されるとともに、荷室前部底壁39から後方に延びるCFRP製の荷室後部底壁40がリヤバンパービーム36に接続される。また荷室後部底壁40の左右両側縁から一体に起立する左右一対の荷室側壁41,41が、リヤフレーム34,34の後端および連結部材37,37の下端に接続される。
フロア11は、下側のアウタースキン42および上側のインナースキン43を、前壁部13、左右のフロントピラーロア部16,16、左右のサイドシル部15,15、左右のリヤピラー部17,17およびクロスメンバ部18に沿って延びる接合フランジ42a,43aで接合して構成される(図2および図8参照)。フロアパネル部12のアウタースキン42およびインナースキン43間には、CFRPで波板状に形成したコア材44,44が挟持されるとともに、前壁部13のアウタースキン42およびインナースキン43間には、CFRPで波板状に形成したコア材45,45が挟持される(図5および図11参照)。フロアパネル部12のコア材44,44および前壁部13のコア材45,45は、フロアトンネル28により左右に分割される。
次に、図5〜図8に基づいてフロントピラーロア部16およびサイドシル部15の構造を詳述する。
水平方向に延びるサイドシル部15の外郭と、その前端から前上方に起立するフロントピラーロア部16の外郭とはアウタースキン42およびインナースキン43を接合フランジ42a,43aで接合して構成されており、サイドシル部15の内部は、アウタースキン42およびインナースキン43の接合フランジ42a,43a間に車幅方向外縁を挟持され、車幅方向内縁を上向きに折り曲げた接合フランジ51aをインナースキン43の内面に接合されたCFRP製の仕切り板51で上下に仕切られる。仕切り板51の前部はフロントピラーロア部16の内部に延び、その前端の接合フランジ51aはフロントピラーロア部16の前壁16aに接合される(図5および図6参照)。インナースキン43により構成されるサイドシル部15の上半部は、段部15aを挟んで車幅方向内側の内側上壁15bと車幅方向外側の外側上壁15cとを備え、内側上壁15bの高さは外側上壁15cの高さよりも高くなっている(図8(C)、(D)参照)。
フロントピラーロア部16の内部にCFRP製の補強部材52が配置される。補強部材52は側面視でL字状に形成された補強部材52は、前方および下方に開放するハット状断面の部材であり、その車幅方向の幅はフロントピラーロア部16の車幅方向の幅よりも小さく形成される(図7および図8(A)〜(D)参照)。補強部材52の前部接合フランジ52a,52aはフロントピラーロア部16の前壁16aの後面に接合され、補強部材52の後壁52bはフロントピラーロア部16の後壁16bの前面に接続され、補強部材52の下部接合フランジ52c,52cはサイドシル部15の仕切り板51の上面に接合され、補強部材52の上壁52dはサイドシル部15の内側上壁15bの下面に接続される(図8(A)〜(D)参照)。このとき、補強部材52の前部接合フランジ52a,52aは、フロントピラーロア部16の前壁16aを挟んでアッパーメンバ26の後端に対向する
サイドシル部15の前端の補強部材52よりも車幅方向内側には、平面視で三角形状を成すCFRP製の内側バルクヘッド53が水平に配置される(図7および図8(B)参照)。内側バルクヘッド53の外周を下向きに折り曲げた接合フランジ53aは、フロントピラーロア部16の前壁16aの後面と、補強部材52の内壁52eと、サイドシル部15の内壁15dとに接続される。
サイドシル部15の前端の補強部材52よりも車幅方向外側には、平面視で台形状を成すCFRP製の外側バルクヘッド54が水平に配置される(図7および図8(B)〜(D)参照)。外側バルクヘッド54の外周を下向きに折り曲げた接合フランジ54aは、補強部材52の外壁52fと、サイドシル部15の外壁15eとに接続される。内側バルクヘッド53は外側バルクヘッド54よりも僅かに高い位置に配置される。
サイドシル部15の仕切り板51よりも上方の空間には、側面視でジグザグに屈曲するCFRP製の衝撃吸収部材55が配置される(図5および図6参照)。衝撃吸収部材55の上端はサイドシル部15の内側上壁15bの下面に接続され、衝撃吸収部材55の下端は仕切り板51の上面に接続されるが、衝撃吸収部材55の上部の車幅方向外端部を切り欠いた切欠き55a…は、サイドシル部15の外側上壁15cの下面に接続される(図5参照)。但し、衝撃吸収部材55の最も前方の山部の切欠き55bだけは、外側バルクヘッド54の下面に接続される(図5および図8(C)参照)。
サイドシル部15の仕切り板51よりも下方であってフロアパネル部12と接続する部分に、CFRPで台形断面を有するパイプ状に形成した荷重伝達部材56が、アウタースキン42およびインナースキン43間に挟まれるように配置される(図6および図8(C)、(D)参照)。
フロントピラーロア部16の後壁16bにおける補強部材52の車幅方向両側に4個のナット57…がインサートされており、後壁16bの後面に当接するステアリングハンガー支持ブラケット58を貫通する4本のボルト59…をナット57…に螺合することで、フロントピラーロア部16にステアリングハンガー支持ブラケット58が固定される(図6および図8(A)参照)。そして左右のステアリングハンガー支持ブラケット58を接続するようにステアリングハンガー60が固定される。
次に、図3、図4および図9〜図11に基づいてフロアトンネル28およクロスメンバ29の周囲の構造を詳述する。
フロアパネル部12においてアウタースキン42およびインナースキン43は所定間隔を有して離間し、それらの間にコア材44が挟持される。しかしながら、フロアパネル部12から上方に隆起するフロアトンネル28の部分では、アウタースキン42およびインナースキン43が相互に重ね合わされる。またクロスメンバ29の下方であってフロアトンネル28の車幅方向外側に沿う部分でも、アウタースキン42およびインナースキン43は局部的に上方に隆起して相互に重ね合わされ、そこに上向きに窪む凹部12a,12aが形成される(図9および図10参照)。各凹部12aには4個のナット61…がインサートされており、フロアトンネル28の下面開放部を車幅方向に架橋する鋼板製のトンネルブレース62Fの両端部を貫通する各4本のボルト63…をナット61…に螺合することで、トンネルブレース62Fがフロアパネル部12に固定される。帯状の鋼板よりなるトンネルブレース62Fは横断面が波状に屈曲した部材であり、フロアパネル部12の凹部12a,12aに収納される。
CFRP製のクロスメンバ29は下面が開放したハット状断面の部材であり、前壁29a、上壁29b、後壁29c、前後の接合フランジ29d,29dおよび車幅方向内側の接合フランジ29eを備え、前後の接合フランジ29d,29dがフロアパネル部12のインナースキン43の上面に接続され、車幅方向内側の接合フランジ29eがフロアトンネル28の側壁28aに接続される(図9および図10参照)。クロスメンバ29をフロアパネル部12に固定すると、フロアパネル部12の凹部12a、ナット61…およびボルト63…が上方から目視不能に覆われる。
クロスメンバ29の前壁29aの鉛直線に対する後方への傾斜角θ1は後壁29cの鉛直線に対する前方への傾斜角θ2よりも大きく設定されており、シート64の前部下面に設けた取付ブラケット64aを貫通するボルト65,65を前壁29aにインサートしたナット66,66に螺合することで、シート64の前部がクロスメンバ29に固定される(図10参照)。
尚、上記前側のトンネルブレース62Fよりも後方のフロアトンネル28に、それと同一構造の後側のトンネルブレース62Rが同様の固定構造で固定される(図4参照)。後側のトンネルブレース62Rは、フロアパネル部12の後部に形成されて上向き窪む車載部品収納凹部12bの近傍に設けられる。
図11は、フロアパネル部12からインナースキン43を取り除いてコア材44,44を露出させたものである。左右のコア材44の各々は多数の凹凸部44a…を備える波板状の部材であり、その凹凸部44a…は前後のトンネルブレース62F,62Rの前後方向中間を通って車幅方向に延びるラインLを挟んで前後対称に形成される。即ち、ラインLの前方では、凹凸部44a…がサイドシル部15の前部を中心として同心円状に形成され、その同心円は車体前方側で前後方向に延びる平行線に移行する。同様に、ラインLの後方では、凹凸部44a…がサイドシル部15の後部を中心として同心円状に形成され、その同心円は車体後方側で前後方向に延びる平行線に移行する。前側の同心円および後側の同心円はラインL上でV字状に交差しており、これらのV字は前側のトンネルブレース62Fおよび後側のトンネルブレース62Rに向かって拡開する。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
車両がオフセット前面衝突すると、その衝突荷重がフロントサイドフレーム20からダンパーハウジング19を介してフロア11のフロントピラーロア部16に入力する。このとき、フロントピラーロア部16からサイドシル部15の前部に至る内部空間には、車幅方向に見てL字状に形成されて前方および下方に向かって開放するハット状断面を有する補強部材52が配置され、補強部材52はフロントピラーロア部16の前壁16aおよび後壁16bに接続するとともにサイドシル部15の内側上壁15bおよび仕切り板51に接続するので(図5および図8(A)〜(D)参照)、フロントピラーロア部16は後方に倒れることなく衝突荷重をサイドシル部15に効率的に伝達してフロアパネル部12に分散することができる。しかも仕切り板51を補強部材52と干渉することなくサイドシル部15の前端まで延ばすことができるので、側面衝突の衝突荷重に対するサイドシル部15の強度を高めることができる。
またオフセット前面衝突の衝突荷重はロアメンバ27からアッパーメンバ26を介してフロントピラーロア部16の上部に入力するが、補強部材52はアッパーメンバ26の後方に対向するので、アッパーメンバ26に入力した衝突荷重を補強部材52を介して効果的にサイドシル部15に伝達することができる。
また仕切り板51の車幅方向外縁をアウタースキン42およびインナースキン43の接合フランジ42a,43a間に挟持し、かつ仕切り板51の車幅方向内縁をサイドシル部15の内壁15dに接続したので(図8(C)、(D)参照)、サイドシル部15に側面衝突の衝突荷重が入力したときに、その衝突荷重をサイドシル部15の外壁15eから仕切り板51および内壁15dを介してフロアパネル部12に伝達することができる。
またフロアパネル部12およびサイドシル部15の境界に、前後方向に延びるパイプ状の荷重伝達部材56を配置したので(図8(C)、(D)参照)、サイドシル部15に側面衝突の衝突荷重が入力したとき、フロアパネル部12に対してサイドシル部15が倒れるのを防止することができる。しかもサイドシル部15の補強部材52よりも後方の上部空間に、ジグザグに屈曲する衝撃吸収部材55を配置したので(図5および図6参照)、サイドシル部15に入力する側面衝突の衝突荷重を衝撃吸収部材55により吸収することができる。
またフロントピラーロア部16の後壁16bにおける補強部材52との接続部の車幅方向両側に、ステアリングハンガー60を支持するためのステアリングハンガー支持ブラケット58をボルト59…およびナット57…で固定したので(図8(A)参照)、ステアリングハンガー60をフロントピラーロア部16に強固に固定することができる。
またサイドシル部15の内壁15dと補強部材52との間に水平方向に延びる内側バルクヘッド53を配置するとともに、サイドシル部15の外壁15eと補強部材52との間に水平方向に延びる外側バルクヘッドを54配置し、内側バルクヘッド53および外側バルクヘッド54でフロントピラーロア部16の前壁16aと、サイドシル部15の内側上壁15bおよび外側上壁15cとを接続したので(図8(C)、(D)参照)、前面衝突の衝突荷重をフロントピラーロア部16から内側バルクヘッド53および外側バルクヘッド54を介してサイドシル部15に伝達することができる。
またフロア11のフロアパネル部12からフロアトンネル28が上方に隆起する部分の車幅方向両側でアウタースキン42およびインナースキン43を直接重ね合わせ、その重ね合わせ部分に形成した凹部12a,12aに嵌合するようにトンネルブレース62F,62Rを収納し、トンネルブレース62F,62Rの車幅方向両端部をボルト63…およびナット61…で凹部12a,12aに締結したので(図10参照)、トンネルブレース62F,62Rがフロアパネル部12から下方に突出するのを防止して車体の最低地上高を確保するとともにトンネルブレース62F,62Rをフロアパネル部12の厚さ方向の中心に近づけ、側面衝突の衝突荷重がフロアパネル部12に入力したときに、その衝突荷重をトンネルブレース62F,62Rで効果的に支持してフロアトンネル28の潰れを防止することができる。
またトンネルブレース62F,62Rは車幅方向に見て波形に屈曲する板材であるので(図10参照)、側面衝突の衝突荷重に対するトンネルブレース62F,62Rの強度を高めることができる。しかもトンネルブレース62F,62Rが締結される凹部12a,12aにおいて、下側のアウタースキン42が上方に隆起するだけでなく、上側のインナースキン43も上方に隆起するので、その分だけ凹部12a,12aを深くしてトンネルブレース62F,62Rの上下方向の厚さを増加させ、側面衝突の衝突荷重に対する強度を高めることができる。
また前側のトンネルブレース62Fが締結される凹部12a,12aの上面はクロスメンバ29により覆われるので(図10参照)、凹部12a,12aを形成するためにインナースキン43を上方に隆起させたことによる車室空間の減少が回避されるだけでなく、凹部12a,12aに入力した荷重をクロスメンバ29に分散して吸収することができる。しかもクロスメンバ29は前壁29a、上壁29bおよび後壁29cを有して下面が開放したCFRP製の部材であり、鉛直方向に対する傾斜角θaが後壁29cの傾斜角θbよりも大きい前壁29aにシート64を締結するためのナット66をインサートしたので、前壁29aの面積が増加してシート64の取り付けが容易になるだけでなく、前後方向の衝突荷重に対する前壁29aの強度を高めることができる。
また後側のトンネルブレース62Rをフロアパネル部12の後部に形成した車載部品収納凹部12bの近傍に配置したので(図4参照)、車載部品収納凹部12bを形成したことで強度が低下したフロアパネル部12を後側のトンネルブレース62Rで補強することができる。
またフロアパネル部12のコア材44は波紋状に延びる多数の凹凸部44a…を有するCFRP製の波板からなり、凹凸部44a…は、前側および後側のトンネルブレース62F,62Rの前後方向中間位置を通って車幅方向に延びるラインL上に頂点を有するとともに、前側および後側のトンネルブレース62F,62Rに向かって拡開するので(図11参照)、フロアパネル部12の車幅方向一方側に入力した側面衝突の衝突荷重を車幅方向一方側のコア材44の凹凸部44a…を介して前側および後側のトンネルブレース62F,62Rに伝達し、そこから車幅方向他方側のコア材44に伝達することで、フロアパネル部12の全体に側面衝突の衝突荷重を分散して吸収することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では各部材をCFRPで構成しているが、GFRP(グラスファイバー強化樹脂)等の任意の繊維強化樹脂を採用することができる。
11 フロア
12 フロアパネル部
15 サイドシル部
15b サイドシル部の内側上壁(上壁)
15c サイドシル部の外側上壁(上壁)
15d サイドシル部の内壁
15e サイドシル部の外壁
16 フロントピラーロア部
16a フロントピラーロア部の前壁
16b フロントピラーロア部の後壁
26 アッパーメンバ
42 アウタースキン
42a 接合フランジ
43 インナースキン
43a 接合フランジ
51 仕切り板
52 補強部材
53 内側バルクヘッド
54 外側バルクヘッド
55 衝撃吸収部材
56 荷重伝達部材
60 ステアリングハンガー
61 ナット(取付座)

Claims (8)

  1. 下側のアウタースキン(42)および上側のインナースキン(43)を結合することで、フロアパネル部(12)と、前記フロアパネル部(12)の左右両側縁に沿って前後方向に延びるサイドシル部(15)と、前記サイドシル部(15)の前端から上方に起立するフロントピラーロア部(16)とを備えるフロア(11)を繊維強化樹脂で一体に構成した自動車のフロア構造であって、
    前記フロントピラーロア部(16)から前記サイドシル部(15)の前部に至る内部空間に、車幅方向に見てL字状に形成されて前方および下方に向かって開放するハット状断面を有する補強部材(52)を配置し、前記サイドシル部(15)の内部を仕切り板(51)により上部空間および下部空間に仕切り、前記補強部材(52)は前記フロントピラーロア部(16)の前壁(16a)および後壁(16b)に接続するとともに前記サイドシル部(15)の上壁(15b)および前記仕切り板(51)に接続することを特徴とする自動車のフロア構造。
  2. 前記フロントピラーロア部(16)の前壁(16a)から前方に延びるアッパーメンバ(26)を備え、前記補強部材(52)は前記アッパーメンバ(26)の後方に対向することを特徴とする、請求項1に記載の自動車のフロア構造。
  3. 前記仕切り板(51)の車幅方向外縁を前記アウタースキン(42)および前記インナースキン(43)の接合フランジ(42a,43a)間に挟持したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動車のフロア構造。
  4. 前記仕切り板(51)の車幅方向内縁を前記サイドシル部(15)の内壁(15d)に接続したことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の自動車のフロア構造。
  5. 前記フロアパネル部(12)および前記サイドシル部(15)の境界に、前後方向に延びるパイプ状の荷重伝達部材(56)を配置したことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動車のフロア構造。
  6. 前記サイドシル部(15)の前記補強部材(52)よりも後方の前記上部空間に、ジグザグに屈曲する衝撃吸収部材(55)を配置したことを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の自動車のフロア構造。
  7. 前記フロントピラーロア部(16)の後壁(16b)における前記補強部材(52)との接続部の車幅方向両側に、ステアリングハンガー(60)を固定するための取付座(61)を設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の自動車のフロア構造。
  8. 前記サイドシル部(15)の内壁(15d)と前記補強部材(52)との間に水平方向に延びる内側バルクヘッド(53)を配置するとともに、前記サイドシル部(15)の外壁(15e)と前記補強部材(52)との間に水平方向に延びる外側バルクヘッド(54)を配置し、前記内側バルクヘッド(53)および前記外側バルクヘッド(54)で前記フロントピラーロア部(16)の前壁(16a)および前記サイドシル部(15)の上壁(15b,15c)を接続したことを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の自動車のフロア構造。
JP2012243243A 2012-11-05 2012-11-05 自動車のフロア構造 Expired - Fee Related JP5888560B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243243A JP5888560B2 (ja) 2012-11-05 2012-11-05 自動車のフロア構造
PCT/JP2013/078997 WO2014069373A1 (ja) 2012-11-05 2013-10-25 自動車の車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012243243A JP5888560B2 (ja) 2012-11-05 2012-11-05 自動車のフロア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014091423A JP2014091423A (ja) 2014-05-19
JP5888560B2 true JP5888560B2 (ja) 2016-03-22

Family

ID=50935820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012243243A Expired - Fee Related JP5888560B2 (ja) 2012-11-05 2012-11-05 自動車のフロア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5888560B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023277567A1 (ko) * 2021-06-29 2023-01-05 주식회사 포스코 차량용 사이드 실

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6612684B2 (ja) 2016-06-16 2019-11-27 本田技研工業株式会社 自動車の車体側部構造
JP6915592B2 (ja) * 2018-06-15 2021-08-04 マツダ株式会社 下部車体構造

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6432982A (en) * 1987-07-28 1989-02-02 Mazda Motor Resin car body structure of automobile
JP3159231B2 (ja) * 1993-09-22 2001-04-23 日産自動車株式会社 自動車のサイドシル補強構造
JP3909649B2 (ja) * 2001-01-19 2007-04-25 スズキ株式会社 自動車の側部車体構造
JP5092777B2 (ja) * 2007-02-07 2012-12-05 トヨタ車体株式会社 自動車のロッカー後端部とリヤピラー下端部の結合部構造
JP2009255799A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Toyota Motor Corp インサートおよびインサート構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023277567A1 (ko) * 2021-06-29 2023-01-05 주식회사 포스코 차량용 사이드 실

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014091423A (ja) 2014-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4424208B2 (ja) 車体の前部構造
US9764765B2 (en) Vehicle-body front structure
JP5916127B2 (ja) 自動車の車体構造
WO2013018417A1 (ja) 車体後部構造
US20180162452A1 (en) Vehicle front structure
JP5920165B2 (ja) フロントサブフレーム構造
JP6131967B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5881131B2 (ja) 自動車の車体構造
WO2014069373A1 (ja) 自動車の車体構造
JP2008137483A (ja) 車体前部構造
JP5857412B2 (ja) 車両前部の補強構造
JP6411932B2 (ja) 車体の後部構造
JP5888560B2 (ja) 自動車のフロア構造
JP5949518B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP2021075089A (ja) 車両下部構造
JP5858365B2 (ja) 自動車のフロア構造
JP6439401B2 (ja) サイドシル補強構造
JP5936265B2 (ja) 自動車のfrp製キャビン
JP6176227B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP5974418B2 (ja) 自動車の車体構造
JP6057294B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2014136436A (ja) 自動車の車体構造
JP6176228B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2014000861A (ja) 自動車のfrp製キャビン
JP2004203328A (ja) 車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5888560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees