JP5888042B2 - ステアリング装置の調整ネジ固定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ラックアンドピニオン式ステアリング装置と調整ネジ固定方法に関する。
従来、車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置として、ハウジング内のラックに所定の押圧力(予圧)を付与する予圧機構を備えたものが知られている。一般に予圧機構は、ラックを支持するラックガイドと、ラックガイドをラックに押し付けるための予圧バネと、ハウジングに螺合して予圧バネを支持する調整ネジとからなる。
近年では、ハウジングにカシメを施し、ハウジングの一部を調整ネジの外周面に形成された凹部に進入させることによって調整ネジの緩み止めを行ったステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、ハウジングにカシメを施し、ハウジングの一部を調整ネジのネジ部を塑性変形させることなく当該ネジ部に圧着させることによって調整ネジの緩み止めを行ったステアリング装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開平11−227616号公報 特開2005−170109号公報
しかしながら、上記特許文献1のような従来のステアリング装置では、調整ネジのネジ部とハウジングのネジ部との間に隙間が生じてしまう。このため、ラックに過大な負荷が加えられると、ハウジングに螺合した調整ネジの位置がずれて予圧が小さくなってしまう。そして予圧が小さくなることにより、ラックとピニオンのバックラッシュが発生し、またラック摺動力が過剰に小さくなってしまう。なお、ラック摺動力とは、ラックをラックガイドに対して摺動させるために必要な力であり、ピニオンに連結されるステアリングホイールの操作感を左右するものである。
また、上記特許文献2のような従来のステアリング装置では、予圧の調整後、調整ネジのネジ部とハウジングのネジ部との間に隙間が生じたままでハウジングにカシメが施される。このため、カシメにより当該隙間分だけ調整ネジの位置がずれて予圧が大きくなり、ラック摺動力が大きくなってしまう。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、ラックとピニオンのバックラッシュの発生を防止し、かつラック摺動力の変化を防止したステアリング装置と調整ネジ固定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
ハウジングに設けられた円筒部に挿入されてラックを支持するラックガイドと、前記ラックガイドを前記ラックに押し付けるための弾性部材と、前記円筒部に螺合して前記弾性部材を支持する調整ネジとを有するステアリング装置の調整ネジ固定方法であって、
前記調整ネジを前記円筒部に螺合させる第1ステップと、
前記調整ネジと前記円筒部のうち、いずれか一方の軸方向側端面にカシメを行い、前記調整ネジのネジ部と前記円筒部のネジ部との隙間詰めを行う第2ステップと、
前記調整ネジを前記円筒部内で回転させることにより、前記ラックガイドを前記ラックに押し付ける力を調整する第3ステップと、
前記調整ネジと前記円筒部のうち、残りの一方の軸方向側端面にカシメを行い、前記調整ネジの緩み止めを行う第4ステップとを含み、
前記第1ステップから前記第4ステップを順に実施することにより、前記調整ネジを前記ハウジングの前記円筒部に固定することを特徴とするステアリング装置の調整ネジ固定方法を提供する。
本発明によれば、ラックとピニオンのバックラッシュの発生を防止し、かつラック摺動力の変化を防止したステアリング装置と調整ネジ固定方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るステアリング装置の一部を側方から見た断面図であり、ハウジング内のラックとピニオン及び予圧機構を示す図である。 調整ネジ固定方法の手順1の様子を示す図であり、(a)はハウジングの上面図、(b)はハウジングの断面図、(c)は(b)の部分拡大図である。 調整ネジ固定方法の手順2の様子を示す図であり、(a)はハウジングの上面図、(b)はハウジングの断面図、(c)は(b)の部分拡大図である。 調整ネジ固定方法の手順3の様子を示す図であり、(a)はハウジングの上面図、(b)はハウジングの断面図、(c)は(b)の部分拡大図である。 調整ネジ固定方法の手順4の様子を示す図であり、(a)はハウジングの上面図、(b)はハウジングの断面図、(c)は(b)の部分拡大図、(d)は調整ネジの外観を示す図、(e)は(d)の部分拡大図である。
本発明の実施形態に係るステアリング装置と調整ネジ固定方法を添付図面に基づいて説明する。
図1に示す本実施形態に係るステアリング装置1は、車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置である。ステアリング装置1において、不図示の車体フレームに固設されたハウジング2内には、ラック3とピニオン4、及びラック3に予圧を付与する予圧機構5が備えられている。
ピニオン4は、ピニオン歯4aが形成された円柱部材からなる。ピニオン4は、図1紙面の左右方向へ延在しており、ハウジング2に軸受6を介して回転可能に支持されている。なお、ピニオン4の不図示の端部は、不図示のステアリングシャフト等を介して不図示のステアリングホイールに連結されている。
ラック3は、ラック歯3aが形成された円柱部材からなる。ラック3は、図1紙面の垂直方向へ延在しており、軸方向へ往復移動可能にハウジング2に支持されている。なお、ラック3は、ラック歯3aを下方へ向けピニオン4と交差するようにハウジング2内に配置されており、ラック歯3aとピニオン歯4aとが噛合している。また、ラック3の不図示の両端部は、不図示のタイロッド等を介して不図示の車輪にそれぞれ連結されている。
ハウジング2は、ピニオン4とラック3の交差位置から真上方向へ向かって延在した円筒部7を有している。円筒部7の内周面上部には、雌ネジ部7aが形成されている。斯かる円筒部7には、ラックガイド(プレッシャーパッド)8、予圧ばね9、及び調整ネジ10が順に挿入されており、これらによって予圧機構5が構成されている。なお、ハウジング2はアルミダイキャスト製である。
ラックガイド8は、ラック3を上方より支持するものであり、ハウジング2の円筒部7に内嵌する焼結金属製の円柱部材からなる。ラックガイド8は、円筒部7の軸方向へ移動可能に設けられており、その下面にはラック3の背面(ラック歯3aの形成されていないラック3上面)に対応して湾曲した湾曲部が形成されている。なお、湾曲部とラック3の背面との間には、ラックガイド8とラック3の摩擦抵抗を低減するために、樹脂シートからなる摺動スペーサ13が配置されている。
調整ネジ10は、予圧の調整を行い、かつハウジング2の円筒部7を塞ぐための鉄製や亜鉛製の蓋部材であって、円筒部7に内嵌する略円筒形状をしている。調整ネジ10の外周面上部には雄ネジ部10aが形成されており、円筒部7の雌ネジ部7aと螺合している。調整ネジ10の上面中央には、円筒部7の軸方向へ延在した六角柱形状のナット部10dが設けられており、スパナ等を用いて調整ネジ10を回転させることが可能である。なお、ナット部10dには、円筒部7の軸方向へ貫通する貫通口が形成されており、調整ネジ10とラックガイド8の間の隙間量を直接測定することができる。調整後には、予圧ばね9を調整ネジ10と同心に位置決めし、貫通口をシールするためのばねシール部品14が嵌め込まれている。また、調整ネジ10と円筒部7の内周面との間、及び上記ラックガイド8と円筒部7の内周面との間には、防音とグリース漏れ防止のためのOリング15がそれぞれ配置されている。
予圧ばね9は、コイル状の圧縮ばねからなり、ラックガイド8をラック3へ向かって付勢するものである。この予圧ばね9により、ラックガイド8はラック3をピニオン4との交差位置において背面側から予圧を加えながら支持している。斯かる構成により、ラック3の軸方向への往復移動を許容しながら、ラック3をピニオン4に適切に押し付けることができる。即ち、ラック摺動力を適度に軽くしながら、ラック3とピニオン4のバックラッシュを防止することができる。なお、予圧は、調整ネジ10を回転させて円筒部7内における軸方向位置を変更することで調整可能である。
上記構成により、本実施形態に係るステアリング装置1は、車両の運転者が不図示のステアリングホイールを回転操作することにより、ピニオン4が回転してその回転がラック3に伝達される。これにより、ラック3は軸方向即ち車両幅方向へ移動して不図示の車輪が転向し、車両の操舵が達成される。
ここで、本実施形態に係るステアリング装置1では、ハウジング2の円筒部7への調整ネジ10の取り付けは、以下の調整ネジ固定方法にしたがって行われる。なお、作業者は調整ネジ固定方法を実施するにあたり、図2(b)に示すように、予めハウジング2内にラック3等を組み込み、さらにハウジング2の円筒部7にラックガイド8と予圧ばね9を挿入しておく。
手順1:図2(b)及び図2(c)に示すように、作業者は調整ネジ10をハウジング2の円筒部7に挿入し、調整ネジ10を回転させて調整ネジ10の雄ネジ部10aと円筒部7の雌ネジ部7aとを螺合させ、調整ネジ10をラックガイド8に着座させる。このとき、作業者は調整ネジ10を規定のトルクまで締め付ける。これにより、調整ネジ10に適度な軸力を生じさせ、雄ネジ部10aと雌ネジ部7aとの軸方向のガタを詰めることができる。即ち、図2(b)に示すように、雄ネジ部10aの各ネジ山が雌ネジ部7aの各ネジ山で適切に支えられた状態となる。
手順2:図3(a)〜図3(c)に示すように、作業者は円筒部7の輪帯状の上面7bにおける雌ネジ部7aの近傍位置に、周方向に沿って等間隔で6箇所カシメを行う。カシメとは、カシメツール等を用いて物体を局部的に加圧して塑性変形させることをいう。本手順2では楔形状、詳しくは半円錐の先端を切り欠いた形状のカシメツールを用いてカシメを行う。
本手順2のカシメにより、図3(c)に示すように、円筒部7の上面7bに窪み7cが形成されるとともに、雌ネジ部7aの第1山、即ち最も上面7b側のネジ山が雄ネジ部10aに圧接する。詳細には、窪み7cの周辺部分が円筒部7の内径方向へせり出して雄ネジ部10aのネジ溝に充填され、雄ネジ部10aと雌ネジ部7aの径方向及び軸方向における隙間詰めが達成される(以下、単に「隙間詰め」という。)。なお、窪み7cの深さは、雄ネジ部10aに対して雌ネジ部7aの第1山を適切に圧接させるために、雌ネジ部7aの1ピッチ以上とすることが好ましい(図3(c)中の深さLを参照。)。また、本手順2では雌ネジ部7aのみを変形させればよい、即ち雄ネジ部10aを変形させなくてよいため、1箇所当りのカシメの荷重は後述する手順4のカシメよりも小さい。
なお、本手順2で使用するカシメツールは上述したものに限られず、先細りした略楔形状、例えば円錐、三角錐、及び四角錘等を等分した形状のものであればよい。また、本手順2のカシメの代わりに、ハウジング2を鋳造する際に鋳型で円筒部7に予め窪み7cを形成することも考えられるものの、本手順2のような隙間詰めの効果は達成できない。
手順3:図4(a)中に矢印で示すように、作業者は調整ネジ10を回転させて円筒部7内における軸方向位置を変更することにより、ラック摺動力を適度に軽くしつつラック3とピニオン4のバックラッシュを防止できるように予圧を調整する。このとき、上記手順2のカシメにより隙間詰めを行ったことにより、雄ネジ部10aと雌ネジ部7aに隙間が発生することを防止できる。また、図4(c)中に矢印で示すように、雌ネジ部7aの各ネジ山が雄ネジ部10aの各ネジ山を適切に支えた状態が維持されるため、調整ネジ10がラック3から反力を受けても予圧が変化することはない。なお、本手順3で予圧を適正にすることで、図4(c)に示すように調整ネジ10とラックガイド8との間に空間が生じる。これにより、ラック3とピニオン4の歯精度により生じる寸法誤差を吸収することが可能となる。
手順4:図5(a)〜図5(c)に示すように、作業者は調整ネジ10の上面10bにおける雄ネジ部10aの近傍位置であって、円筒部7の窪み7cに対向する位置に、周方向に沿って等間隔で3箇所カシメを行う。本手順4では球形のカシメツールを用いてカシメを行う。
本手順4のカシメにより、図5(c)に示すように、調整ネジ10の上面10bに半球状の窪み10cが形成されるとともに、調整ネジ10の窪み10cの周辺部分と円筒部7の窪み7cの周辺部分とが互いに変形してしっかりと噛み合う。これにより、雄ネジ部10aと雌ネジ部7aの摩擦抵抗を増加させることができ、調整ネジ10の円筒部7に対する緩み止めが達成される(以下、単に「緩み止め」という。)。このとき、上記手順2のカシメにより隙間詰めを行ったことにより、雄ネジ部10aと雌ネジ部7aに隙間が発生することを防止できる。また、図5(c)に示すように、雌ネジ部7aの各ネジ山が雄ネジ部10aの各ネジ山を適切に支えた状態が維持される。このため、上記手順3で適正に調節した予圧が本手順4のカシメにより変化してしまうことを防止できる。
本手順4では、調整ネジ10の上面10bにおいて、円筒部7の窪み7cに対向する位置にカシメを行ったことにより、円筒部7の窪み7cの周辺部分が変形した際に、当該周辺部分を図5(c)に示すように窪み7c内に膨出させて逃がすことができる。このため、カシメの荷重を小さくすることができ、カシメによる当該周辺部分の形状の変化を安定させることができる。したがって、調整ネジ10の材料として、一般的な低炭素鋼や亜鉛のような硬質な材料を使用することが可能になり、また、当該周辺部分の意図しない変形や割れ等を防止することができ、カシメがステアリング装置1の性能に悪影響を及ぼすことがない。
また、図5(a)に示すように、調整ネジ10の上面10bには、円筒部7の窪み7cに対向する位置であって本手順4のカシメを行っていない位置が3箇所残存している。この3箇所は、上記手順3を再度実施して予圧の再調整を行った場合に、本手順4のカシメを再度行うために使用することができる。なお、予圧の再調整のために調整ネジ10を回転させた時には、調整ネジ10の窪み10cの周辺部分と噛み合っていた円筒部7の窪み7cの周辺部分を当該窪み7c内に膨出させて逃がすことができる。このため、雄ネジ部10a及び雌ネジ部7aを破損するおそれがない。したがって、破損した雄ネジ部10aや雌ネジ部7aを修復することが不要となり、破損した欠片がラック3とピニオン4の間やラックガイド8とラック3の間等へ侵入してラック摺動力が著しく大きくなってしまうというようなこともない。
上記調整ネジ固定方法によれば、本実施形態に係るステアリング装置1は、予圧調整前に隙間詰めのカシメを行うことにより、予圧調整後の緩み止めのカシメ時に予圧が変化することを防止できる。したがって、本実施形態に係るステアリング装置1は、調整ネジ10の円筒部7への取り付けの際に、予圧を適正に設定することができる。
また、本実施形態に係るステアリング装置1は、隙間詰めのカシメと緩み止めのカシメを行うことにより、車両の運転時等にラック3に過大な負荷が加えられても、予圧が変化することを防止できる。したがって、本実施形態に係るステアリング装置1は、調整ネジ10の円筒部7への取り付けの際に適正に設定した予圧を維持することもできる。
以上より本実施形態に係るステアリング装置1は、ラック3とピニオン4のバックラッシュの発生を防止し、かつラック摺動力の変化を防止することができる。また、上記調整ネジ固定方法は、大掛かりな設備を必要とせず、ステアリング装置の製造時だけでなくメンテナンス時にも利用することができる。
なお、上記調整ネジ固定方法では、手順2でハウジング2の円筒部7の上面7bの6箇所、手順4で調整ネジ10の上面10bの3箇所にそれぞれカシメを行っているが、カシメ数はこれらに限られない。例えば、センタリング、即ち調整ネジ10と円筒部7とを同心にするために、いずれの手順においてもカシメ数を3箇所以上とすることが好ましい。特に、より良好にセンタリングするためには、それぞれの手順において全てのカシメを同時に行うことが好ましい。また、手順2のカシメ数を手順4のカシメ数の整数倍(2倍以上)とすれば、予圧の再調整、即ち手順3及び手順4を繰り返して実施することが可能となるので好ましい。具体的には、手順2のカシメ数を12箇所、手順4のカシメ数を3箇所とすれば、センタリングしながら予圧の再調整を3回実施することが可能となる。
また、上記調整ネジ固定方法では、手順2でハウジング2の円筒部7にカシメを行い、手順4で調整ネジ10にカシメを行っている。しかしながらこれに限られず、手順2で調整ネジ10にカシメを行い、手順4でハウジング2の円筒部7にカシメを行うようにしてもよい。
以上、本実施形態によれば、ラックとピニオンのバックラッシュの発生を防止し、かつラック摺動力の変化を防止したラックアンドピニオン式ステアリング装置と調整ネジ固定方法を実現することができる。
1 ステアリング装置
2 ハウジング
3 ラック
4 ピニオン
5 予圧機構
7 ハウジングの円筒部
7a 円筒部の雌ネジ部
8 ラックガイド
9 予圧ばね
10 調整ネジ
10a 調整ネジの雄ネジ部

Claims (5)

  1. ハウジングに設けられた円筒部に挿入されてラックを支持するラックガイドと、前記ラックガイドを前記ラックに押し付けるための弾性部材と、前記円筒部に螺合して前記弾性部材を支持する調整ネジとを有するステアリング装置の調整ネジ固定方法であって、
    前記調整ネジを前記円筒部に螺合させる第1ステップと、
    前記調整ネジと前記円筒部のうち、いずれか一方の軸方向側端面にカシメを行い、前記調整ネジのネジ部と前記円筒部のネジ部との隙間詰めを行う第2ステップと、
    前記調整ネジを前記円筒部内で回転させることにより、前記ラックガイドを前記ラックに押し付ける力を調整する第3ステップと、
    前記調整ネジと前記円筒部のうち、残りの一方の軸方向側端面にカシメを行い、前記調整ネジの緩み止めを行う第4ステップとを含み、
    前記第1ステップから前記第4ステップを順に実施することにより、前記調整ネジを前記ハウジングの前記円筒部に固定することを特徴とするステアリング装置の調整ネジ固定方法。
  2. 前記第2ステップでは、前記円筒部の軸方向側端面のネジ部近傍に、周方向に沿って3箇所以上カシメを行い、
    前記第4ステップでは、前記調整ネジの軸方向側端面のネジ部近傍に、周方向に沿って3箇所以上カシメを行うことを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。
  3. 前記第2ステップのカシメにより、前記円筒部の軸方向側端面に窪みを形成し、
    前記第4ステップでは、前記円筒部の前記窪みに対向するようにカシメを行うことを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。
  4. 前記第2ステップでは、楔形状のカシメツールを用いてカシメを行い、前記窪みを前記円筒部のネジ部の1ピッチ以上の深さとなるように形成することを特徴とする請求項3に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。
  5. 前記第2ステップのカシメ箇所の数は、前記第4ステップのカシメ箇所の数の整数倍であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。
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