JP5887995B2 - レンズ系、光学機器、およびレンズ系の製造方法 - Google Patents

レンズ系、光学機器、およびレンズ系の製造方法 Download PDF

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本発明は、デジタルカメラ等の光学機器に内蔵されるレンズ系およびその製造方法に関
する。
フィルムまたは固体撮像素子を用いた写真用カメラやビデオカメラ等に内蔵されるレン
ズでは、レンズ系全体が小型でありながら、高いテレセントリック性や良好な結像性能が
求められており、これらの要求を満たすための技術が種々提案されている(例えば、特許
文献1を参照)。
特開2010−186011号公報
しかしながら、上記のような要求を満たすレンズを得ることは難しく、比較的良好な結
像性能が得られたとしても、迅速なフォーカシングが難しかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、小型でありながら、迅速なフ
ォーカシングが可能で、良好な結像性能を有したレンズ系、光学機器、およびレンズ系の
製造方法を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、第1の発明に係るレンズ系は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズと、正の屈折力を持つ第2レンズと、負の屈折力を持つ第3レンズと、負の屈折力を持つ第4レンズと、正の屈折力を持つ第5レンズと、正の屈折力を持つ第6レンズとにより実質的に6個のレンズからなるレンズ系であって、少なくとも前記第6レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われ、以下の条件式を満足している。
0.10<d10/f<0.80
但し、
d10:無限遠物点に合焦時の前記第5レンズと前記第6レンズとの光軸上の空気間隔

f:無限遠物点に合焦時の前記レンズ系の焦点距離。
また、第2の発明に係るレンズ系は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズと、正の屈折力を持つ第2レンズと、負の屈折力を持つ第3レンズと、負の屈折力を持つ第4レンズと、正の屈折力を持つ第5レンズと、正の屈折力を持つ第6レンズとを有するレンズ系であって、少なくとも前記第6レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われ、以下の条件式を満足している。
0.10<d10/f<0.80
0.10<n2−n3<0.50
但し、
d10:無限遠物点に合焦時の前記第5レンズと前記第6レンズとの光軸上の空気間隔、
f:無限遠物点に合焦時の前記レンズ系の焦点距離、
n2:前記第2レンズのd線に対する屈折率、
n3:前記第3レンズのd線に対する屈折率。
また、第3の発明に係るレンズ系は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズと、正の屈折力を持つ第2レンズと、負の屈折力を持つ第3レンズと、負の屈折力を持つ第4レンズと、正の屈折力を持つ第5レンズと、正の屈折力を持つ第6レンズとを有するレンズ系であって、少なくとも前記第6レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われ、以下の条件式を満足している。
0.10<d10/f<0.80
0.30<d2/(−f1)<0.80
0.15<ΣD23/f<0.48
但し、
d10:無限遠物点に合焦時の前記第5レンズと前記第6レンズとの光軸上の空気間隔、
f:無限遠物点に合焦時の前記レンズ系の焦点距離、
d2:前記第1レンズと前記第2レンズとの光軸上の空気間隔、
f1:前記第1レンズの焦点距離、
ΣD23:前記第2レンズにおける物体側のレンズ面から前記第3レンズにおける像側のレンズ面までの光軸上の距離。
上述のレンズ系では、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.90<(−f1)/f<1.60
但し、
f1:前記第1レンズの焦点距離。
上述のレンズ系では、以下の条件式を満足することが好ましい。
1.20<(−f1)/f2<2.70
但し、
f1:前記第1レンズの焦点距離、
f2:前記第2レンズの焦点距離。
上述のレンズ系では、以下の条件式を満足することが好ましい。
0.20<(−f4)/f<1.40
但し、
f4:前記第4レンズの焦点距離。
上述のレンズ系では、前記第1レンズが非球面を有することが好ましい。
上述のレンズ系では、前記第5レンズが非球面を有することが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、物体の像を所定の面上に結像させるレンズ系を備えた
光学機器であって、前記レンズ系として本発明に係るレンズ系を用いている。
また、本発明に係るレンズ系の製造方法は、光軸に沿って物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズと、正の屈折力を持つ第2レンズと、負の屈折力を持つ第3レンズと、負の屈折力を持つ第4レンズと、正の屈折力を持つ第5レンズと、正の屈折力を持つ第6レンズとにより実質的に6個のレンズを配置するレンズ系の製造方法であって、少なくとも前記第6レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われ、以下の条件式を満足するようにしている。
0.10<d10/f<0.80
但し、
d10:無限遠物点に合焦時の前記第5レンズと前記第6レンズとの光軸上の空気間隔

f:無限遠物点に合焦時の前記レンズ系の焦点距離。
本発明によれば、小型でありながら、迅速なフォーカシングが可能で、良好な結像性能
を得ることができる。
(a)は第1実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第1実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)は第2実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第2実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)は第3実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第3実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)は第4実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第4実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)は第5実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第5実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)は第6実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第6実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)は第7実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第7実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)は第8実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第8実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)は第9実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。 (a)は第9実施例に係るレンズ系の無限遠合焦時の諸収差図であり、(b)は撮影倍率が−1/30倍のときの諸収差図であり、(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。 (a)はデジタルスチルカメラの正面図であり、(b)はデジタルスチルカメラの背面図である。 図19(a)中の矢印A−A´に沿った断面図である。 レンズ系の製造方法を示すフローチャートである。
以下、本願の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本願に係るレンズ
系を備えたデジタルスチルカメラCAMが図19および図20に示されている。図19に
おいて、(a)はデジタルスチルカメラCAMの正面図を、(b)はデジタルスチルカメ
ラCAMの背面図をそれぞれ示す。図20は、図19(a)中の矢印A−A´に沿った断
面図を示す。
図19および図20に示すデジタルスチルカメラCAMは、不図示の電源釦を押すと、
撮影レンズ(LS)の不図示のシャッタが開放されて、撮影レンズ(LS)で被写体(物
体)からの光が集光され、像面Iに配置された撮像素子C(例えば、CCDやCMOS等
)に結像される。撮像素子に結像された被写体像は、デジタルスチルカメラCAMの背後
に配置された液晶モニターMに表示される。撮影者は、液晶モニターMを見ながら被写体
像の構図を決めた後、レリーズ釦B1を押し下げて被写体像を撮像素子で撮影し、不図示
のメモリーに記録保存する。
撮影レンズは、後述の実施形態に係るレンズ系LSで構成されている。また、デジタル
スチルカメラCAMには、被写体が暗い場合に補助光を発光する補助光発光部D、撮影レ
ンズ(レンズ系LS)のズーミング(フォーカシング)を行うためのワイド(W)−テレ
(T)釦B2、およびデジタルスチルカメラCAMの種々の条件設定等に使用するファン
クション釦B3等が配置されている。
レンズ系LSは、例えば図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体
側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズL1と、正の屈折
力を持つ第2レンズL2と、負の屈折力を持つ第3レンズL3と、負の屈折力を持つ第4
レンズL4と、正の屈折力を持つ第5レンズL5と、正の屈折力を持つ第6レンズL6と
を有して構成される。このような構成のレンズ系LSにおいて、第6レンズL6を光軸に
沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシング
が行われ、次の条件式(1)で表される条件を満足している。
0.10<d10/f<0.80 …(1)
但し、
d10:無限遠物点に合焦時の第5レンズL5と第6レンズL6との光軸上の空気間隔

f:無限遠物点に合焦時のレンズ系LSの焦点距離。
本実施形態のレンズ系LSは、第6レンズL6を光軸に沿って物体側へ移動させる(繰
り出す)ことにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングを行うため、有限
距離物体へのフォーカシング時の収差変動を抑えることができる。また、第6レンズL6
単体でフォーカシングを行うことにより、フォーカシング時のレンズの重量が小さくなる
ため、迅速なフォーカシングを行うことができる。これにより、小型でありながら、迅速
なフォーカシングが可能で、良好な結像性能を有したレンズ系LSを得ることができる。
また、このようなレンズ系LSを備えた光学機器(デジタルスチルカメラCAM)を得る
ことができる。
ここで、条件式(1)は、第5レンズL5の像側のレンズ面から第6レンズL6の物体
側のレンズ面までの光軸上における適切な距離を規定する条件式である。条件式(1)の
下限値を下回る条件である場合、有限距離物体へのフォーカシング時に主光線より下方の
コマ収差の補正が困難となるため好ましくない。また、射出瞳位置が像側に変移し、テレ
セントリック性が損なわれるため好ましくない。一方、条件式(1)の上限値を上回る条
件である場合、有限距離物体へのフォーカシング時に歪曲収差の補正が困難となるため好
ましくない。また、第6レンズL6の屈折力を強くしない限り、像面移動係数が減少し、
有限距離物体へのフォーカシング時に第6レンズL6の移動量が大きくなるため、フォー
カシング速度の減少を招いてしまう。条件式(1)を満足することで、テレセントリック
性を保ちながら、良好な収差補正を行うことができる。
なお、本実施形態の効果を確実にするために条件式(1)の下限値を0.18にするこ
とが望ましい。また、条件式(1)の下限値を0.28にすることがより望ましい。一方
、本実施形態の効果を確実にするために条件式(1)の上限値を0.70にすることが望
ましい。また、条件式(1)の上限値を0.40にすることがより望ましい。
このようなレンズ系LSでは、次の条件式(2)で表される条件を満足することが好ま
しい。
0.25<d2/(−f1)<0.80 …(2)
但し、
d2:第1レンズL1と第2レンズL2との光軸上の空気間隔、
f1:第1レンズL1の焦点距離。
条件式(2)は、第1レンズL1の像側のレンズ面から第2レンズL2の物体側のレン
ズ面までの光軸上における距離と、第1レンズL1の焦点距離との比に関して適切な範囲
を規定する条件式である。条件式(2)の下限値を下回る条件である場合、サジタルコマ
フレアの補正が困難となり、好ましくない。一方、条件式(2)の上限値を上回る条件で
ある場合、像面湾曲と非点収差を同時に補正することが困難となる。条件式(2)を満足
することで、良好な収差補正を行うことができる。
なお、本実施形態の効果を確実にするために条件式(2)の下限値を0.30にするこ
とが望ましい。また、条件式(2)の下限値を0.38にすることがより望ましい。一方
、本実施形態の効果を確実にするために条件式(2)の上限値を0.70にすることが望
ましい。また、条件式(2)の上限値を0.58にすることがより望ましい。
このようなレンズ系LSでは、次の条件式(3)で表される条件を満足することが好ま
しい。
0.90<(−f1)/f<1.60 …(3)
但し、
f1:第1レンズL1の焦点距離。
条件式(3)は、第1レンズL1の屈折力を適切な範囲に規定するための条件式である
。条件式(3)の下限値を下回る条件である場合、負レンズである第1レンズL1の屈折
力が大きくなり、第2レンズL2への軸上の入射光束が大きくなるため、球面収差の波長
ごとの補正が困難となり、好ましくない。また、後側主点位置が像側に移動するため、光
学系の全長が大きくなり、好ましくない。一方、条件式(3)の上限値を上回る条件であ
る場合、負レンズである第1レンズL1の屈折力が減少することにより、ペッツバール和
が増大するため、像面湾曲と非点収差を同時に補正することが困難となる。また、前玉レ
ンズ径が大きくなるため、好ましくない。条件式(3)を満足することで、光学系の全長
を小さくしながら、良好な収差補正を行うことができる。
なお、本実施形態の効果を確実にするために条件式(3)の下限値を0.95にするこ
とが望ましい。また、条件式(3)の下限値を1.00にすることがより望ましい。一方
、本実施形態の効果を確実にするために条件式(3)の上限値を1.50にすることが望
ましい。また、条件式(3)の上限値を1.40にすることがより望ましい。
このようなレンズ系LSでは、次の条件式(4)で表される条件を満足することが好ま
しい。
1.20<(−f1)/f2<2.70 …(4)
但し、
f1:第1レンズL1の焦点距離、
f2:第2レンズL2の焦点距離。
条件式(4)は、第1レンズL1と第2レンズL2の屈折力の比に関して適切な範囲を
規定するための条件式である。条件式(4)の下限値を下回る条件である場合、第2レン
ズL2に対する第1レンズL1の屈折力が大きくなり、球面収差の波長ごとの補正が困難
となるため好ましくない。また光学系の全長が大きくなるため好ましくない。一方、条件
式(4)の上限値を上回る条件である場合、第2レンズL2に対する第1レンズL1の屈
折力が小さくなり、ペッツバール和が増大し、像面湾曲と非点収差を同時に補正すること
が困難となるため好ましくない。また、前玉レンズ径が大きくなるため好ましくない。条
件式(4)を満足することで、光学系の全長を小さくしながら、良好な収差補正を行うこ
とができる。
なお、本実施形態の効果を確実にするために条件式(4)の下限値を1.40にするこ
とが望ましい。また、条件式(4)の下限値を1.80にすることがより望ましい。一方
、本実施形態の効果を確実にするために条件式(4)の上限値を2.55にすることが望
ましい。また、条件式(4)の上限値を2.44にすることがより望ましい。
このようなレンズ系LSでは、次の条件式(5)で表される条件を満足することが好ま
しい。
0.15<ΣD23/f<0.50 …(5)
但し、
ΣD23:第2レンズL2における物体側のレンズ面から第3レンズL3における像側
のレンズ面までの光軸上の距離。
条件式(5)は、第2レンズL2における物体側のレンズ面から第3レンズL3におけ
る像面側のレンズ面までの光軸上における適切な距離を規定するための条件式である。条
件式(5)の下限値を下回る条件である場合、色補正が困難となるため、好ましくない。
一方、条件式(5)の上限値を上回る条件である場合、主光線より下方のコマ収差の補正
が困難となるため好ましくない。条件式(5)を満足することで、良好な収差補正を行う
ことができる。
なお、本実施形態の効果を確実にするために条件式(5)の下限値を0.20にするこ
とが望ましい。また、条件式(5)の下限値を0.27にすることがより望ましい。一方
、本実施形態の効果を確実にするために条件式(5)の上限値を0.48にすることが望
ましい。また、条件式(5)の上限値を0.45にすることがより望ましい。
このようなレンズ系LSでは、次の条件式(6)で表される条件を満足することが好ま
しい。
0.20<(−f4)/f<1.40 …(6)
但し、
f4:第4レンズL4の焦点距離。
条件式(6)は、第4レンズL4の屈折力を適切な範囲に規定するための条件式である
。条件式(6)の下限値を下回る条件である場合、歪曲収差の補正が困難となるため、好
ましくない。一方、条件式(6)の上限値を上回る条件である場合、負レンズである第4
レンズL4の屈折力が減少することにより、ペッツバール和が増大するため、像面湾曲と
非点収差を同時に補正することが困難となるため、好ましくない。条件式(6)を満足す
ることで、良好な収差補正を行うことができる。
なお、本実施形態の効果を確実にするために条件式(6)の下限値を0.38にするこ
とが望ましい。また、条件式(6)の下限値を0.56にすることがより望ましい。一方
、本実施形態の効果を確実にするために条件式(6)の上限値を1.20にすることが望
ましい。また、条件式(6)の上限値を1.02にすることがより望ましい。
このようなレンズ系LSでは、次の条件式(7)で表される条件を満足することが好ま
しい。
0.10<n2−n3<0.50 …(7)
但し、
n2:第2レンズL2のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率、
n3:第3レンズL3のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率。
条件式(7)は、第2レンズL2と第3レンズL3の屈折率差の適切な範囲を規定した
条件式である。条件式(7)の下限値を下回る条件である場合、色収差を補正することが
困難となり好ましくない。また、条件式(7)の上限値を上回る条件である場合でも、色
収差を補正することが困難となり好ましくない。条件式(7)を満足することで、良好な
収差補正を行うことができる。
なお、本実施形態の効果を確実にするために条件式(7)の下限値を0.14にするこ
とが望ましい。一方、本実施形態の効果を確実にするために条件式(7)の上限値を0.
35にすることが望ましい。
このようなレンズ系LSでは、第1レンズL1が非球面を有することが好ましい。これ
により、歪曲収差と像面湾曲の補正が良好となる。また、負レンズの屈折力を弱めること
が可能なため、口径比(Fナンバー)を明るくすることができる。
このようなレンズ系LSでは、第5レンズL5が非球面を有することが好ましい。これ
により、球面収差の補正が良好となる。
ここで、上述のような構成のレンズ系LSの製造方法について、図21を参照しながら
説明する。まず、円筒状の鏡筒内に、物体側から順に、第1レンズL1と、第2レンズL
2と、第3レンズL3と、第4レンズL4と、第5レンズL5と、第6レンズL6とを組
み込む(ステップST10)。そして、第6レンズL6を光軸に沿って物体側へ移動させ
ることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われるように、第6
レンズを駆動可能に構成する(ステップST20)。
レンズの組み込みを行うステップST10において、第1レンズL1が物体側に凸面を
向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持ち、第2レンズL2が正の屈折力を持ち、
第3レンズL3が負の屈折力を持ち、第4レンズL4が負の屈折力を持ち、第5レンズL
5が正の屈折力を持ち、第6レンズL6が正の屈折力を持ち、前述の条件式(1)等を満
足するように、第1〜第6レンズL1〜L6を配置する。このような製造方法によれば、
小型でありながら、迅速なフォーカシングが可能で、良好な結像性能を有したレンズ系L
Sを得ることができる。
(第1実施例)
以下、本願の各実施例を添付図面に基づいて説明する。まず、本願の第1実施例につい
て図1〜図2および表1を用いて説明する。図1(a)は第1実施例に係るレンズ系LS
(LS1)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、図1(b)は撮影倍率が−1/30倍
のときのレンズ構成図であり、図1(c)は撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成
図である。第1実施例に係るレンズ系LS1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物
体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズL1と、正の屈
折力を持つ第2レンズL2と、負の屈折力を持つ第3レンズL3と、負の屈折力を持つ第
4レンズL4と、正の屈折力を持つ第5レンズL5と、正の屈折力を持つ第6レンズL6
とから構成される。そして、第6レンズL6を光軸に沿って物体側へ移動させることによ
り、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われるように構成される。なお
、第3レンズL3と第4レンズL4との間には、開口絞りSが配設されている。また、第
2レンズL2と第3レンズL3とが貼り合わせレンズになっている。
第1実施例においては、第1レンズL1における像側のレンズ面が非球面となっている
。また、第5レンズL5における像側のレンズ面が非球面となっている。また、第6レン
ズL6における物体側のレンズ面が非球面となっている。
以下に、表1〜表9を示すが、これらは第1〜第9実施例に係るレンズ系の諸元の値を
それぞれ掲げた表である。各表の[全体諸元]において、fは無限遠合焦時の焦点距離を
、FNOは無限遠合焦時のFナンバーを、2ωは無限遠合焦時の画角を、Yは最大像高を
、BFは無限遠合焦時のバックフォーカスを、TLは無限遠合焦時のレンズ系全長をそれ
ぞれ示す。また、ΣD23は第2レンズL2における物体側のレンズ面から第3レンズL
3における像側のレンズ面までの光軸上の距離を、f1は第1レンズL1の焦点距離を、
f2は第2レンズL2の焦点距離を、f4は第4レンズL4の焦点距離をそれぞれ示す。
また、[レンズデータ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面の順番を、Rはレ
ンズの曲率半径を、Dはレンズ面の間隔を、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対
する屈折率を、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数を、d10およ
びd12は可変面間隔を、BFはバックフォーカスをそれぞれ示す。さらに、[レンズデ
ータ]中の非球面レンズは面番号の欄に米印(*)を付している。また、曲率半径「∞」は
平面を示し、空気の屈折率「nd=1.000000」はその記載を省略している。
また、[非球面データ]において示す非球面係数は、光軸に垂直な方向の高さをyとし
、高さyにおける光軸方向の変移量をX(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径
)をRとし、円錐定数をκとし、n次(n=4,6,8,10)の非球面係数をAnとし
たとき、次式(8)で表される。なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0で
あり、記載を省略している。また、[非球面データ]において、「E-n」は「×10-n
を示す。
X(y)=(y2/R)/[1+{1−κ×(y2/R2)}1/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10 …(8)
また、[可変間隔データ]において、fは無限遠合焦時の焦点距離を、βは撮影倍率を
それぞれ示す。また、d10およびd12は各焦点距離または撮影倍率に対応する可変面
間隔値を示す。また、[条件式対応値]は、各条件式の対応値をそれぞれ示す。
なお、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径R、その他の
長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等
の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、後述の第2〜第9実施
例の諸元値においても、本実施例と同様の符号を用いる。
下の表1に、第1実施例における各諸元を示す。なお、表1における第1面〜第12面
の曲率半径Rは、図1(a)における第1面〜第12面に付した符号R1〜R12に対応
している。また、第1実施例において、第2面、第10面、および第11面の各レンズ面
は非球面形状に形成されている。
(表1)
[全体諸元]
f=100.00000
FNO=2.46
2ω=62.94
Y=60.00
BF=81.98720
TL=254.57217
ΣD23=28.30000
−f1=130.95561
f2=54.57954
−f4=64.16051
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 122.4486 6.8000 1.51860 69.89
2* 42.8563 54.5048
3 82.3600 22.7000 1.81600 46.63
4 -84.9688 5.6000 1.64769 33.79
5 -294.5536 2.8553
6 ∞ 15.4000 (開口絞りS)
7 -92.0084 3.6500 1.75520 27.51
8 104.1059 4.3000
9 1200.4606 14.1000 1.69350 53.22
10* -65.1144 d10
11* 349.1520 10.3000 1.60300 65.47
12 -629.6770 BF
[非球面データ]
第2面
κ=0.8453,A4=7.1396E-08,A6=4.5721E-11,A8=0.0000E+00,A10=0.0000E+00
第10面
κ=0.0518,A4=-8.0008E-09,A6=2.6652E-10,A8=-2.7903E-13,A10=2.6973E-16
第11面
κ=1.0000,A4=6.9111E-08,A6=-8.6389E-12,A8=1.0332E-15,A10=-1.5703E-20
[可変間隔データ]
fまたはβ 100.00 -1/30倍 -1/10倍
d10 32.375 24.510 10.302
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.32375
条件式(2)d2/(−f1)=0.41621
条件式(3)(−f1)/f=1.30956
条件式(4)(−f1)/f2=2.39935
条件式(5)ΣD23/f=0.28300
条件式(6)(−f4)/f=0.64161
条件式(7)n2−n3=0.16831
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図2(a)〜(c)は、第1実施例に係るレンズ系LS1の諸収差図である。ここで、
図2(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図2(b)は撮影倍率が−1/30倍のと
きの諸収差図であり、図2(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。各
収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高をそれぞれ示す。な
お、非点収差図および歪曲収差図においては、像高Yの最大値を示す。また、各収差図に
おいて、dおよびgはそれぞれ、d線(波長λ=587.6nm)およびg線(波長λ=
435.8nm)の収差曲線を示している。非点収差図において、実線はサジタル像面、
点線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。コマ収差図は、各像高におけるコマ収差をそ
れぞれ表している。なお、他の実施例においても同様の記号を使用し、以降の説明を省略
する。
そして、各収差図より、第1実施例に係るレンズ系LS1は、全物体距離範囲にわたっ
て諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、第1
実施例のレンズ系LS1を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても
、優れた光学性能を確保することができる。
(第2実施例)
次に、本願の第2実施例について図3〜図4および表2を用いて説明する。図3(a)
は第2実施例に係るレンズ系LS(LS2)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、図3
(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、図3(c)は撮影倍率が
−1/10倍のときのレンズ構成図である。なお、第2実施例のレンズ系LS2は、第1
実施例のレンズ系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳
細な説明を省略する。なお、第2実施例においては、第1レンズL1における像側のレン
ズ面が非球面となっている。また、第5レンズL5における像側のレンズ面が非球面とな
っている。また、第6レンズL6における物体側のレンズ面が非球面となっている。
下の表2に、第2実施例における各諸元を示す。なお、表2における第1面〜第12面
の曲率半径Rは、図3(a)における第1面〜第12面に付した符号R1〜R12に対応
している。また、第2実施例において、第2面、第10面、および第11面の各レンズ面
は非球面形状に形成されている。
(表2)
[全体諸元]
f=99.89042
FNO=2.42
2ω=62.98
Y=60.00
BF=80.34703
TL=274.37961
ΣD23=42.70000
−f1=120.40121
f2=58.31564
−f4=64.61976
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 170.2701 6.8000 1.55332 71.67
2* 47.2036 61.2412
3 81.9246 29.0000 1.81600 46.63
4 -95.4701 13.7000 1.67270 32.11
5 -384.3289 8.5461
6 ∞ 10.7000 (開口絞りS)
7 -83.1322 4.7000 1.72825 28.46
8 111.0349 3.4000
9 202.6297 14.1000 1.69350 53.22
10* -74.7636 d10
11* 341.8450 7.5000 1.61881 63.86
12 ∞ BF
[非球面データ]
第2面
κ=1.0000,A4=-1.9652E-07,A6=-2.0025E-10,A8=1.4486E-13,A10=-1.0959E-16
第10面
κ=-7.2319,A4=-1.8902E-06,A6=1.5303E-09,A8=-8.0872E-13,A10=2.8783E-16
第11面
κ=1.0000,A4=-3.4431E-08,A6=1.2536E-10,A8=-9.0144E-14,A10=2.1055E-17
[可変間隔データ]
fまたはβ 99.89 -1/30倍 -1/10倍
d10 34.345 23.282 4.105
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.34383
条件式(2)d2/(−f1)=0.50864
条件式(3)(−f1)/f=1.20533
条件式(4)(−f1)/f2=2.06465
条件式(5)ΣD23/f=0.42747
条件式(6)(−f4)/f=0.64691
条件式(7)n2−n3=0.14330
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図4(a)〜(c)は、第2実施例に係るレンズ系LS2の諸収差図である。ここで、
図4(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図4(b)は撮影倍率が−1/30倍のと
きの諸収差図であり、図4(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。そ
して、各収差図より、第2実施例に係るレンズ系LS2は、全物体距離範囲にわたって諸
収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、第2実施
例のレンズ系LS2を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても、優
れた光学性能を確保することができる。
(第3実施例)
次に、本願の第3実施例について図5〜図6および表3を用いて説明する。図5(a)
は第3実施例に係るレンズ系LS(LS3)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、図5
(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、図5(c)は撮影倍率が
−1/10倍のときのレンズ構成図である。なお、第3実施例のレンズ系LS3は、第1
実施例のレンズ系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳
細な説明を省略する。なお、第3実施例においては、第1レンズL1における像側のレン
ズ面が非球面となっている。また、第5レンズL5における像側のレンズ面が非球面とな
っている。
下の表3に、第3実施例における各諸元を示す。なお、表3における第1面〜第12面
の曲率半径Rは、図5(a)における第1面〜第12面に付した符号R1〜R12に対応
している。また、第3実施例において、第2面および第10面の各レンズ面は非球面形状
に形成されている。
(表3)
[全体諸元]
f=100.00000
FNO=2.42
2ω=62.98
Y=60.00
BF=76.94090
TL=269.83347
ΣD23=41.40000
−f1=134.37789
f2=56.64151
−f4=57.33531
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 138.4087 6.8000 1.55332 71.67
2* 47.5230 60.8556
3 89.9609 29.9000 1.81600 46.63
4 -80.8610 11.5000 1.67270 32.11
5 -177.8287 3.8451
6 ∞ 15.3000 (開口絞りS)
7 -66.1942 4.7000 1.72825 28.46
8 116.4739 4.3000
9 533.5018 13.2000 1.69350 53.22
10* -64.3152 d10
11 327.9371 9.0000 1.60300 65.47
12 -955.7713 BF
[非球面データ]
第2面
κ=1.0495,A4=-8.3320E-08,A6=-1.4008E-10,A8=8.5361E-14,A10=-6.1096E-17
第10面
κ=0.1309,A4=-6.6735E-08,A6=-6.9137E-11,A8=1.2727E-13,A10=-2.7464E-17
[可変間隔データ]
fまたはβ 100.00 -1/30倍 -1/10倍
d10 33.492 24.655 8.985
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.33492
条件式(2)d2/(−f1)=0.45287
条件式(3)(−f1)/f=1.34378
条件式(4)(−f1)/f2=2.37243
条件式(5)ΣD23/f=0.41400
条件式(6)(−f4)/f=0.57335
条件式(7)n2−n3=0.14330
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図6(a)〜(c)は、第3実施例に係るレンズ系LS3の諸収差図である。ここで、
図6(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図6(b)は撮影倍率が−1/30倍のと
きの諸収差図であり、図6(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。そ
して、各収差図より、第3実施例に係るレンズ系LS3は、全物体距離範囲にわたって諸
収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、第3実施
例のレンズ系LS3を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても、優
れた光学性能を確保することができる。
(第4実施例)
次に、本願の第4実施例について図7〜図8および表4を用いて説明する。図7(a)
は第4実施例に係るレンズ系LS(LS4)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、図7
(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、図7(c)は撮影倍率が
−1/10倍のときのレンズ構成図である。なお、第4実施例のレンズ系LS4は、第1
実施例のレンズ系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳
細な説明を省略する。なお、第4実施例においては、第1レンズL1における像側のレン
ズ面が非球面となっている。また、第5レンズL5における像側のレンズ面が非球面とな
っている。
下の表4に、第4実施例における各諸元を示す。なお、表4における第1面〜第12面
の曲率半径Rは、図7(a)における第1面〜第12面に付した符号R1〜R12に対応
している。また、第4実施例において、第2面および第10面の各レンズ面は非球面形状
に形成されている。
(表4)
[全体諸元]
f=100.00000
FNO=2.40
2ω=62.84
Y=60.00
BF=80.51464
TL=251.82329
ΣD23=27.00000
−f1=138.93996
f2=57.22893
−f4=60.83127
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 133.0189 6.9000 1.51860 69.89
2* 45.9095 57.4141
3 81.6486 20.6000 1.81600 46.63
4 -96.7282 6.4000 1.64769 33.79
5 -299.7902 4.4764
6 ∞ 14.6000 (開口絞りS)
7 -87.2390 4.3000 1.75520 27.51
8 99.0996 4.3000
9 409.4870 12.9000 1.69350 53.22
10* -66.1921 d10
11 321.2794 9.4000 1.60300 65.47
12 -1285.1543 BF
[非球面データ]
第2面
κ=1.0951,A4=-8.80652E-08,A6=-3.7048E-10,A8=2.7990E-13,A10=-1.8915E-16
第10面
κ=0.0512,A4=-2.89298E-08,A6=1.7126E-10,A8=-1.8241E-13,A10=1.9039E-16
[可変間隔データ]
fまたはβ 100.00 -1/30倍 -1/10倍
d10 30.018 21.149 5.351
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.30018
条件式(2)d2/(−f1)=0.41323
条件式(3)(−f1)/f=1.38940
条件式(4)(−f1)/f2=2.42779
条件式(5)ΣD23/f=0.27000
条件式(6)(−f4)/f=0.60831
条件式(7)n2−n3=0.16831
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図8(a)〜(c)は、第4実施例に係るレンズ系LS4の諸収差図である。ここで、
図8(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図8(b)は撮影倍率が−1/30倍のと
きの諸収差図であり、図8(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図である。そ
して、各収差図より、第4実施例に係るレンズ系LS4は、全物体距離範囲にわたって諸
収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、第4実施
例のレンズ系LS4を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおいても、優
れた光学性能を確保することができる。
(第5実施例)
次に、本願の第5実施例について図9〜図10および表5を用いて説明する。図9(a
)は第5実施例に係るレンズ系LS(LS5)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり、図
9(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、図9(c)は撮影倍率
が−1/10倍のときのレンズ構成図である。なお、第5実施例のレンズ系LS5は、第
1実施例のレンズ系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。なお、第5実施例においては、第1レンズL1における像側のレ
ンズ面が非球面となっている。また、第5レンズL5における像側のレンズ面が非球面と
なっている。
下の表5に、第5実施例における各諸元を示す。なお、表5における第1面〜第12面
の曲率半径Rは、図9(a)における第1面〜第12面に付した符号R1〜R12に対応
している。また、第5実施例において、第2面および第10面の各レンズ面は非球面形状
に形成されている。
(表5)
[全体諸元]
f=100.00056
FNO=2.10
2ω=62.96
Y=60.00
BF=79.74229
TL=273.91823
ΣD23=41.80000
−f1=129.60340
f2=56.80875
−f4=62.58055
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 145.7455 6.8000 1.55332 71.67
2* 47.2645 61.2535
3 89.0941 25.6000 1.81600 46.63
4 -84.1591 16.2000 1.67270 32.11
5 -216.1657 8.5686
6 ∞ 10.7000 (開口絞りS)
7 -74.6063 4.7000 1.72825 28.46
8 120.2255 4.3000
9 516.5136 13.2000 1.69350 53.22
10* -69.5613 d10
11 278.0675 8.5000 1.60300 65.47
12 -984.8127 BF
[非球面データ]
第2面
κ=1.0000,A4=-6.6831E-08,A6=-1.9109E-10,A8=1.2811E-13,A10=-7.7483E-17
第10面
κ=-0.3880,A4=-1.3299E-07,A6=8.0461E-11,A8=-3.2646E-14,A10=6.6181E-17
[可変間隔データ]
fまたはβ 100.00 -1/30倍 -1/10倍
d10 34.354 26.563 12.507
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.34354
条件式(2)d2/(−f1)=0.47262
条件式(3)(−f1)/f=1.29603
条件式(4)(−f1)/f2=2.28140
条件式(5)ΣD23/f=0.41800
条件式(6)(−f4)/f=0.62580
条件式(7)n2−n3=0.14330
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図10(a)〜(c)は、第5実施例に係るレンズ系LS5の諸収差図である。ここで
、図10(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図10(b)は撮影倍率が−1/30
倍のときの諸収差図であり、図10(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図で
ある。そして、各収差図より、第5実施例に係るレンズ系LS5は、全物体距離範囲にわ
たって諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、
第5実施例のレンズ系LS5を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおい
ても、優れた光学性能を確保することができる。
(第6実施例)
次に、本願の第6実施例について図11〜図12および表6を用いて説明する。図11
(a)は第6実施例に係るレンズ系LS(LS6)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり
、図11(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、図11(c)は
撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。なお、第6実施例のレンズ系LS
6は、第2レンズL2と第3レンズL3に加えて、第4レンズL4と第5レンズL5とが
貼り合わせレンズになっている点が異なる他は、第1実施例のレンズ系と同様の構成であ
り、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、第6実
施例においては、第1レンズL1における像側のレンズ面が非球面となっている。また、
第5レンズL5における像側のレンズ面が非球面となっている。
下の表6に、第6実施例における各諸元を示す。なお、表6における第1面〜第11面
の曲率半径Rは、図11(a)における第1面〜第11面に付した符号R1〜R11に対
応している。また、第6実施例において、第2面および第9面の各レンズ面は非球面形状
に形成されている。
(表6)
[全体諸元]
f=100.00004
FNO=2.44
2ω=62.88
Y=60.00
BF=89.36418
TL=290.60952
ΣD23=42.70000
−f1=108.39350
f2=54.94279
−f4=100.97771
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 145.5820 6.8000 1.55332 71.67
2* 41.7701 61.2332
3 86.8020 29.9000 1.88300 40.77
4 -92.2215 12.8000 1.64769 33.79
5 259.6480 6.5768
6 ∞ 12.4000 (開口絞りS)
7 -151.8243 6.4000 1.80809 22.79
8 179.7378 19.7000 1.69350 53.22
9* -100.4380 d10
10 327.9371 9.0000 1.51860 69.89
11 -955.7739 BF
[非球面データ]
第2面
κ=0.8400,A4=-1.6413E-07,A6=-1.9217E-10,A8=9.7191E-14,A10=-1.1317E-16
第9面
κ=0.5531,A4=6.4119E-07,A6=1.1471E-10,A8=2.7879E-13,A10=-1.1890E-01
[可変間隔データ]
fまたはβ 100.00 -1/30倍 -1/10倍
d10 36.435 27.503 11.458
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.36435
条件式(2)d2/(−f1)=0.56492
条件式(3)(−f1)/f=1.08393
条件式(4)(−f1)/f2=1.97284
条件式(5)ΣD23/f=0.42700
条件式(6)(−f4)/f=1.00978
条件式(7)n2−n3=0.23531
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図12(a)〜(c)は、第6実施例に係るレンズ系LS6の諸収差図である。ここで
、図12(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図12(b)は撮影倍率が−1/30
倍のときの諸収差図であり、図12(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図で
ある。そして、各収差図より、第6実施例に係るレンズ系LS6は、全物体距離範囲にわ
たって諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、
第6実施例のレンズ系LS6を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおい
ても、優れた光学性能を確保することができる。
(第7実施例)
次に、本願の第7実施例について図13〜図14および表7を用いて説明する。図13
(a)は第7実施例に係るレンズ系LS(LS7)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり
、図13(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、図13(c)は
撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。なお、第7実施例のレンズ系LS
7は、第2レンズL2と第3レンズL3とが貼り合わせレンズでない点が異なる他は、第
1実施例のレンズ系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。なお、第7実施例においては、第1レンズL1における両側のレ
ンズ面が非球面となっている。また、第5レンズL5における像側のレンズ面が非球面と
なっている。
下の表7に、第7実施例における各諸元を示す。なお、表7における第1面〜第13面
の曲率半径Rは、図13(a)における第1面〜第13面に付した符号R1〜R13に対
応している。また、第7実施例において、第2面、第3面、および第11面の各レンズ面
は非球面形状に形成されている。
(表7)
[全体諸元]
f=100.00000
FNO=2.45
2ω=62.90
Y=60.00
BF=97.89033
TL=284.92779
ΣD23=35.04000
−f1=126.35990
f2=68.28952
−f4=94.65965
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 103.1024 6.8000 1.55332 71.67
2* 40.6849 61.3290
3* 102.8683 23.5000 1.85135 40.10
4 -119.6581 2.1400
5 -109.4475 9.4000 1.59270 35.30
6 1168.2844 5.2530
7 ∞ 11.1000 (開口絞りS)
8 -221.0316 4.7000 1.80809 22.79
9 118.0877 4.3000
10 436.5929 13.2000 1.69350 53.22
11* -72.9165 d10
12 327.9371 9.0000 1.60300 65.47
13 -955.7713 BF
[非球面データ]
第2面
κ=0.9232,A4=-1.4151E-07,A6=-5.8221E-10,A8=4.6189E-13,A10=-3.3038E-16
第3面
κ=1.0000,A4=-2.9050E-08,A6=1.3021E-11,A8=0.0000E+00,A10=0.0000E+00
第11面
κ=-5.4778,A4=-1.8762E-06,A6=8.4668E-10,A8=-3.1675E-13,A10=7.9182E-17
[可変間隔データ]
fまたはβ 100.00 -1/30倍 -1/10倍
d10 36.315 28.961 15.405
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.36315
条件式(2)d2/(−f1)=0.48535
条件式(3)(−f1)/f=1.26360
条件式(4)(−f1)/f2=1.85036
条件式(5)ΣD23/f=0.35040
条件式(6)(−f4)/f=0.94660
条件式(7)n2−n3=0.25865
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図14(a)〜(c)は、第7実施例に係るレンズ系LS7の諸収差図である。ここで
、図14(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図14(b)は撮影倍率が−1/30
倍のときの諸収差図であり、図14(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図で
ある。そして、各収差図より、第7実施例に係るレンズ系LS7は、全物体距離範囲にわ
たって諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、
第7実施例のレンズ系LS7を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおい
ても、優れた光学性能を確保することができる。
(第8実施例)
次に、本願の第8実施例について図15〜図16および表8を用いて説明する。図15
(a)は第8実施例に係るレンズ系LS(LS8)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり
、図15(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、図15(c)は
撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。なお、第8実施例のレンズ系LS
8は、第1実施例のレンズ系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号
を付して詳細な説明を省略する。なお、第8実施例においては、第1レンズL1における
像側のレンズ面が非球面となっている。また、第5レンズL5における像側のレンズ面が
非球面となっている。また、第6レンズL6における物体側のレンズ面が非球面となって
いる。
下の表8に、第8実施例における各諸元を示す。なお、表8における第1面〜第12面
の曲率半径Rは、図15(a)における第1面〜第12面に付した符号R1〜R12に対
応している。また、第8実施例において、第2面、第10面、および第11面の各レンズ
面は非球面形状に形成されている。
(表8)
[全体諸元]
f=100.00000
FNO=2.45
2ω=62.90
Y=60.00
BF=76.95284
TL=269.20496
ΣD23=35.04273
−f1=134.37789
f2=55.59198
−f4=61.88088
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 143.5136 6.8196 1.55332 71.67
2* 48.1494 62.7650
3 88.4224 23.5043 1.81600 46.63
4 -82.0266 11.5385 1.67270 32.11
5 -196.9352 3.2948
6 ∞ 15.3246 (開口絞りS)
7 -74.8167 4.6885 1.72825 28.46
8 116.3159 4.2735
9 427.1299 14.9573 1.69350 53.22
10* -72.8609 d10
11* 327.9371 8.9744 1.60300 65.47
12 -955.7997 BF
[非球面データ]
第2面
κ=0.9724,A4=5.6523E-08,A6=-1.1404E-10,A8=8.8586E-14,A10=-2.8550E-17
第10面
κ=0.0497,A4=-4.5639E-09,A6=1.1343E-10,A8=7.6818E-15,A10=3.2962E-17
第11面
κ=1.0000,A4=-9.2632E-08,A6=-2.5877E-12,A8=7.5895E-15,A10=-2.3312E-18
[可変間隔データ]
fまたはβ 100.00 -1/30倍 -1/10倍
d10 36.112 27.275 11.605
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.36112
条件式(2)d2/(−f1)=0.46708
条件式(3)(−f1)/f=1.34378
条件式(4)(−f1)/f2=2.41722
条件式(5)ΣD23/f=0.35043
条件式(6)(−f4)/f=0.61881
条件式(7)n2−n3=0.14330
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図16(a)〜(c)は、第8実施例に係るレンズ系LS8の諸収差図である。ここで
、図16(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図16(b)は撮影倍率が−1/30
倍のときの諸収差図であり、図16(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図で
ある。そして、各収差図より、第8実施例に係るレンズ系LS8は、全物体距離範囲にわ
たって諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、
第8実施例のレンズ系LS8を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおい
ても、優れた光学性能を確保することができる。
(第9実施例)
次に、本願の第9実施例について図17〜図18および表9を用いて説明する。図17
(a)は第9実施例に係るレンズ系LS(LS9)の無限遠合焦時のレンズ構成図であり
、図17(b)は撮影倍率が−1/30倍のときのレンズ構成図であり、図17(c)は
撮影倍率が−1/10倍のときのレンズ構成図である。なお、第9実施例のレンズ系LS
9は、第7レンズL7を備える点が異なる他は、第1実施例のレンズ系と同様の構成であ
り、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。第9実施例の
レンズ系LS9は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカ
ス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズL1と、正の屈折力を持つ第2レンズL2と
、負の屈折力を持つ第3レンズL3と、負の屈折力を持つ第4レンズL4と、正の屈折力
を持つ第5レンズL5と、正の屈折力を持つ第6レンズL6と、負の屈折力を持つ第7レ
ンズL7とから構成される。そして、第6レンズL6を光軸に沿って物体側へ移動させる
ことにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われるように構成され
る。なお、第3レンズL3と第4レンズL4との間には、開口絞りSが配設されている。
また、第2レンズL2と第3レンズL3とが貼り合わせレンズになっている。
第9実施例においては、第1レンズL1における像側のレンズ面が非球面となっている
。また、第5レンズL5における像側のレンズ面が非球面となっている。また、第6レン
ズL6における物体側のレンズ面が非球面となっている。
下の表9に、第9実施例における各諸元を示す。なお、表9における第1面〜第14面
の曲率半径Rは、図17(a)における第1面〜第14面に付した符号R1〜R14に対
応している。また、第9実施例において、第2面、第10面、および第11面の各レンズ
面は非球面形状に形成されている。
(表9)
[全体諸元]
f=100.00000
FNO=2.52
2ω=62.64
Y=60.00
BF=7.57944
TL=262.83419
ΣD23=27.68151
−f1=141.38405
f2=63.93395
−f4=76.80769
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 130.2936 6.5956 1.51860 69.89
2* 46.1076 55.6128
3 97.2713 22.2451 1.81600 46.63
4 -100.9548 5.4364 1.64769 33.79
5 -917.9838 2.9780
6 ∞ 27.2118 (開口絞りS)
7 -129.0146 3.7675 1.75520 27.51
8 106.7118 4.1772
9 170.2066 13.7908 1.69350 53.22
10* -76.6490 d10
11* 313.6264 9.1939 1.60300 65.47
12 -1526.2588 d12
13 -418.1685 6.2758 1.67270 32.19
14 4181.6847 BF
[非球面データ]
第2面
κ=0.7235,A4=1.3466E-07,A6=8.3058E-11,A8=0.0000E+00,A10=0.0000E+00
第10面
κ=-0.1305,A4=2.9532E-08,A6=1.6944E-10,A8=-1.6043E-13,A10=9.3983E-17
第11面
κ=1.0000,A4=-2.6169E-08,A6=3.0046E-11,A8=-2.1508E-14,A10=4.4224E-18
[可変間隔データ]
fまたはβ 100.00 -1/30倍 -1/10倍
d10 31.404 22.537 6.805
d12 66.566 75.432 91.165
[条件式対応値]
条件式(1)d10/f=0.31404
条件式(2)d2/(−f1)=0.39335
条件式(3)(−f1)/f=1.41384
条件式(4)(−f1)/f2=2.21141
条件式(5)ΣD23/f=0.27682
条件式(6)(−f4)/f=0.76808
条件式(7)n2−n3=0.16831
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図18(a)〜(c)は、第9実施例に係るレンズ系LS9の諸収差図である。ここで
、図18(a)は無限遠合焦時の諸収差図であり、図18(b)は撮影倍率が−1/30
倍のときの諸収差図であり、図18(c)は撮影倍率が−1/10倍のときの諸収差図で
ある。そして、各収差図より、第9実施例に係るレンズ系LS9は、全物体距離範囲にわ
たって諸収差が良好に補正され、優れた光学性能を有していることがわかる。その結果、
第9実施例のレンズ系LS9を搭載することにより、デジタルスチルカメラCAMにおい
ても、優れた光学性能を確保することができる。
以上、各実施例によれば、広画角で明るく、小型でテレセントリック性が高く、迅速な
フォーカシングが可能であり、良好な結像性能を有したレンズ系および光学機器(デジタ
ルスチルカメラ)を実現することができる。
なお、上述の実施形態に係るレンズ系は、ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等の
フィルタを撮像素子の近傍に挿入してもよい。
また、上述の実施形態において、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適
宜採用可能である。
上述の各実施例において、6枚および7枚構成のレンズ系を示したが、8枚構成等の他
の枚数の構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した
構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。なお、レンズ群
とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を
示す。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限
遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としてもよい。この合焦レンズ群は、
オートフォーカスにも適用することができ、オートフォーカス用の(超音波モーター等を
用いた)モーター駆動にも適している。特に、第6レンズを合焦レンズ群とするのが好ま
しい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、
または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ブレによって生じる像ブレを
補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第4レンズおよび第5レンズを防振レンズ群
とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。
レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工および組立調整が容易になり、加工および
組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合で
も描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工
による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面
に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レン
ズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプ
ラスチックレンズとしてもよい。
また、開口絞りは第3レンズと第4レンズとの間に配置されるのが好ましいが、開口絞
りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用してもよい。
また、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達
成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
CAM デジタルスチルカメラ(光学機器)
LS レンズ系
L1 第1レンズ L2 第2レンズ
L3 第3レンズ L4 第4レンズ
L5 第5レンズ L6 第6レンズ
S 開口絞り I 像面

Claims (13)

  1. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズと、正の屈折力を持つ第2レンズと、負の屈折力を持つ第3レンズと、負の屈折力を持つ第4レンズと、正の屈折力を持つ第5レンズと、正の屈折力を持つ第6レンズとにより実質的に6個のレンズからなるレンズ系であって、
    少なくとも前記第6レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われ、
    以下の条件式を満足することを特徴とするレンズ系。
    0.10<d10/f<0.80
    但し、
    d10:無限遠物点に合焦時の前記第5レンズと前記第6レンズとの光軸上の空気間隔、
    f:無限遠物点に合焦時の前記レンズ系の焦点距離。
  2. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズと、正の屈折力を持つ第2レンズと、負の屈折力を持つ第3レンズと、負の屈折力を持つ第4レンズと、正の屈折力を持つ第5レンズと、正の屈折力を持つ第6レンズとを有するレンズ系であって、
    少なくとも前記第6レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われ、
    以下の条件式を満足することを特徴とするレンズ系。
    0.10<d10/f<0.80
    0.10<n2−n3<0.50
    但し、
    d10:無限遠物点に合焦時の前記第5レンズと前記第6レンズとの光軸上の空気間隔、
    f:無限遠物点に合焦時の前記レンズ系の焦点距離、
    n2:前記第2レンズのd線に対する屈折率、
    n3:前記第3レンズのd線に対する屈折率。
  3. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズと、正の屈折力を持つ第2レンズと、負の屈折力を持つ第3レンズと、負の屈折力を持つ第4レンズと、正の屈折力を持つ第5レンズと、正の屈折力を持つ第6レンズとを有するレンズ系であって、
    少なくとも前記第6レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われ、
    以下の条件式を満足することを特徴とするレンズ系。
    0.10<d10/f<0.80
    0.30<d2/(−f1)<0.80
    0.15<ΣD23/f<0.48
    但し、
    d10:無限遠物点に合焦時の前記第5レンズと前記第6レンズとの光軸上の空気間隔、
    f:無限遠物点に合焦時の前記レンズ系の焦点距離、
    d2:前記第1レンズと前記第2レンズとの光軸上の空気間隔、
    f1:前記第1レンズの焦点距離、
    ΣD23:前記第2レンズにおける物体側のレンズ面から前記第3レンズにおける像側のレンズ面までの光軸上の距離。
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ系。
    0.25<d2/(−f1)<0.80
    但し、
    d2:前記第1レンズと前記第2レンズとの光軸上の空気間隔、
    f1:前記第1レンズの焦点距離。
  5. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ系。
    0.15<ΣD23/f<0.50
    但し、
    ΣD23:前記第2レンズにおける物体側のレンズ面から前記第3レンズにおける像側のレンズ面までの光軸上の距離。
  6. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のレンズ系。
    0.10<n2−n3<0.50
    但し、
    n2:前記第2レンズのd線に対する屈折率、
    n3:前記第3レンズのd線に対する屈折率。
  7. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズ系。
    0.90<(−f1)/f<1.60
    但し、
    f1:前記第1レンズの焦点距離。
  8. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のレンズ系。
    1.20<(−f1)/f2<2.70
    但し、
    f1:前記第1レンズの焦点距離、
    f2:前記第2レンズの焦点距離。
  9. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のレンズ系。
    0.20<(−f4)/f<1.40
    但し、
    f4:前記第4レンズの焦点距離。
  10. 前記第1レンズが非球面を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のレンズ系。
  11. 前記第5レンズが非球面を有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のレンズ系。
  12. 物体の像を所定の面上に結像させるレンズ系を備えた光学機器であって、
    前記レンズ系が請求項1から11のいずれか一項に記載のレンズ系であることを特徴とする光学機器。
  13. 光軸に沿って物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有して負の屈折力を持つ第1レンズと、正の屈折力を持つ第2レンズと、負の屈折力を持つ第3レンズと、負の屈折力を持つ第4レンズと、正の屈折力を持つ第5レンズと、正の屈折力を持つ第6レンズとにより実質的に6個のレンズを配置するレンズ系の製造方法であって、
    少なくとも前記第6レンズを光軸に沿って物体側へ移動させることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われ、
    以下の条件式を満足するようにしたことを特徴とするレンズ系の製造方法。
    0.10<d10/f<0.80
    但し、
    d10:無限遠物点に合焦時の前記第5レンズと前記第6レンズとの光軸上の空気間隔、
    f:無限遠物点に合焦時の前記レンズ系の焦点距離。
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