JP5887689B2 - 細線コンフォーマルコーティング装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的にはコンフォーマルコーティング材料の付加に関し、より詳細には、電気構成要素にコンフォーマルコーティングを付加するためのアプリケータに関する。
コンフォーマルコーティングは、電気構成要素、例えば、プリント回路(PC)基板又はその上に装着された装置上に誘電体を付加し、湿分、カビ、粉塵、腐食、摩耗、振動、化学物質、錫ホイスカ、及び他の環境ストレスからそれを防護する処理である。コンフォーマルコーティング材料は、溶剤の蒸発によって硬化する溶剤ベースの材料から「100%ソリッド」コンフォーマルコーティング材料にまで及ぶ。一般的なコンフォーマルコーティング材料としては、シリコーン、アクリル、ウレタン、エポキシ合成樹脂、パラリン、及び様々なポリマーが挙げられる。PC基板に付加された時に、溶剤が蒸発すると、又は溶剤を含まない材料が硬化すると、均一な厚みの絶縁性樹脂フィルムが形成される。
自動化した選択コーティングシステムは公知であり、これは、様々な堆積精度で様々なパターンに材料を分注し、様々な厚みを有するコーティングを生成するコンフォーマルコーティングディスペンサを有する。例えば、ディスペンサは、直線的なビード、湾曲又は円形パターンで連続的に回転するビード、及び/又はその後微粒化するビードの形態で材料を分注することができる。ビードは、微粒化スプレーに対するものよりも全体的に厚いコーティングを生成する傾向がある。更に、材料の粘性並びに材料/基板の表面張力の相互作用により、基板上に堆積したビードは、コーティングを望まない場所に拡がる場合がある。更に、微粒化スプレーにおいては、微粒化を達成する加圧空気による供給材料の噴射は、頻繁に有意なスプレーしぶきを引き起こし、従って、目標領域の外側に微粒化液滴を堆積させる。
これらの現在の分注方法は、一部の用途においては、望ましい最小コーティング面積よりも大きく、かつ望ましい縁部形成機能よりも低い望ましくないコーティング結果をもたらすという特徴を有する。より新しいコンフォーマルコーティング用途では、更に小さい面積又は更に小さい幾何学的形状を被覆する機能を有することが望ましい。しかし、この機能は、コーティング材料を付加するのに使用されるディスペンサの種類、及び恐らくより具体的には、分注材料に対してディスペンサがもたらす制御に主として依存する。
ビード又は微粒化スプレーを分注する現在のディスペンサでは、構成要素上のビード又はスプレーの濡れ面積又は接触面積の大きさを最小にすることができることに対して限界がある。その結果、こうした現在のディスペンサは、最小コーティング面積、すなわち、コンフォーマルコーティング用途に対してこうしたディスペンサの使用が実際的である面積を有し、それは、より新しい用途のためには大きすぎる場合がある。それは、基板及び構成要素がより小さくなり、このような基板上の構成要素密度が増大すると更に重要になる。
公知のニードルバルブ式ディスペンサは、ニードルバルブが開いている時間、並びにニードルバルブに供給されているコンフォーマルコーティング材料の印加圧力を制御することによってコンフォーマルコーティング材料の分注を制御する。こうした公知のニードルバルブ式ディスペンサもまた、一部の欠点を有し、例えば、第1に、より低粘性のコンフォーマルコーティング材料の流れを制御することが困難である。高粘性材料と低粘性材料を区別する標準的な尺度はないが、一例として、低粘性材料には、以下に限定されるものではないが、1000センチポアズ未満である粘性を有する材料が挙げられる。公知のニードルバルブ式ディスペンサによる低粘性材料の液飛びを低減するために、分注先端は、基板の表面にできるだけ近く、例えば、数ミリメートル(mm)以内に維持されるべきである。高密度に込み合っているPC基板上では、分注先端を基板表面のそのような近くに維持する要件は、公知のニードルバルブ式ディスペンサの用途を大幅に制限するであろう。第2に、公知のニードルバルブ式ディスペンサにコンフォーマルコーティング材料の流れを鋭く遮断する機能がないことは、液の滴下、液垂れ、劣悪な流量制御、及び一般的には正確とは言えない付加をもたらす。例えば、コーティング材料は、キープアウト領域、すなわち、コンフォーマルコーティング材料が付加されない領域の約1.5mm(約0.060インチ)、すなわち、内に付加することができるのみである。第3に、公知のニードルバルブ式ディスペンサは、コーティング材料を分注先端に付着させ、部分的にそこで硬化させる固有の問題を有し、それは、閉塞をもたらし、分注処理の再現性及び精度を低下させる場合がある。
従って、コンフォーマルコーティング処理における材料堆積の精度及び選択性を改善する改良されたニードルバルブ式コンフォーマルコーティングアプリケータを提供する必要性が存在する。
本発明は、低粘性コンフォーマルコーティング材料を公知のニードルバルブ式アプリケータよりも高い正確性、精度、及び/又は速度で基板上に付加することができ、及び/又は他の利点を有することができるニードルバルブ式アプリケータを有するコーティングシステムを提供する。例えば、本発明のコーティングシステムは、キープアウト領域のより近くにコーティング材料を付加し、及び/又はコーティング材料のより細い線を付加し、及び/又は基板の遙か上方で作動し、同時に基板上のコンフォーマルコーティング材料の配置の望ましい精度を維持するニードルバルブ式アプリケータの機能を改善することができる。こうした改良されたコーティングシステムの性能は、多くの場合にマスク及び脱マスク処理を排除し、それによって基板の処理を実質的に低減する。
更に、本発明のコーティングシステムは、分注ニードルからコーティング材料きれいに放出し、それによってコーティング材料が分注ニードルに付着し、及び/又はそこに硬化することを防ぐニードルバルブ式アプリケータを提供することができる。これは、保守を低減して閉塞を最小にし、一方で精度が維持されて再現性が高められる。更に、本発明のコーティングシステムは、予測可能かつ反復性のあるコーティング材料放出容積を可能にすることができ、その結果、領域を覆って付加されるコンフォーマルコーティング材料の全容積を精密に制御することができる。こうした機能は、コンフォーマルコーティング材料の浪費を実質的に低減することができる。本発明のコーティングシステムは、薄い外形を有し、従って、PC基板上の構成要素の間の小さい空間をより低い分注高さで通過して移動することができ、これが低粘性材料で被覆する時の跳ねを最小にするニードルバルブ式アプリケータを提供することができる。上述の特徴の全ては、より小型の高密度に込みあったPC基板にコンフォーマルコーティング材料を付加する時に本発明のコーティングシステムを特に有用にすることができる。
より詳細には、1つの例示的な実施形態では、本発明は、加圧空気に接続したソレノイドによって作動する空気シリンダを有するアプリケータを有するコーティングシステムを提供する。シリンダに取り付けられたニードルバルブは、ニードルバルブに接続したピストンに加圧空気を印加するソレノイドによって開かれる。制御装置は、ソレノイドに一連の電気パルスを供給するように作動可能なタイマを有する。各パルスを用いて、ソレノイドは、ピストンに加圧空気を印加し、それによってニードルバルブを開き、ニードルバルブを通過してコーティング材料が流れることを可能にする。ニードルバルブは、パルス間の持続期間の間は閉じられ、コーティング材料は、ニードルバルブの閉鎖に応答して分注ニードルから放出される。
本発明の更に別の態様では、タイマは、パルス幅モジュレータであり、ニードルバルブは、制御装置に記憶されたオン時間にほぼ等しい持続時間にわたって反復して開かれる。ニードルバルブは、復帰バネによって閉じられ、パルス間の持続時間にわたって閉鎖を保つ。
別の例示的な実施形態では、本発明は、アプリケータを支持する保定装置を作動させるプログラム可能制御装置によって移動可能なアプリケータを用いて基板上にコーティング材料を自動的に分注する方法を提供する。アプリケータは、コーティング材料をニードルバルブから分注ニードルに誘導する流路を有する。ニードルバルブは、ソレノイドから受け取った加圧流体に応答して空気シリンダピストンによって開放位置に移動可能であり、次に、ニードルバルブは、閉鎖位置に移動可能である。本方法は、ソレノイドに一連の電気パルスを印加する段階を含む。コーティング材料は、ソレノイドに印加されている一連の電気パルスの各パルスに応答してニードルバルブを反復して開くことにより、ニードルバルブを通過して移動される。コーティング材料は、一連の電気パルスのパルス間の期間に応答してニードルバルブを反復して閉じることにより、分注ディスペンサから放出される。
本発明のこれら及び他の目的及び利点は、本明細書の図面と併せて以下の詳細説明を通して更に容易に明らかになるであろう。
コンピュータ制御コンフォーマルコーティングシステムの1つの例示的な実施形態の概略ブロック図である。 図1のコンフォーマルコーティングシステムに使用されるコンフォーマルコーティングアプリケータの例示的な実施形態の分解組立図である。
図1を参照すると、コンフォーマルコーティングシステム20の1つの例示的な例は、X−Y−Z保定装置24から機械的に懸架されたコンフォーマルコーティングアプリケータ又はディスペンサ22を含む。X−Y−Z電気機械式保定装置24は、独立制御可能なモータ(図示せず)に公知の様式で連結された駆動装置を含む。X−Y−Z保定装置24は、基板26に対してコンフォーマルコーティングアプリケータ22を急速に移動させることができる。
コンピュータ28は、当業者によって理解されるような本明細書に説明した機能を達成することができるプログラム可能論理コントローラ(PLC)、マイクロプロセッサベースのコントローラ、強化パーソナルコンピュータ、又は他の従来型のプログラム可能制御装置とすることができる。ユーザI/O30は、例えば、LCD画面(図示せず)のような画像表示装置及びキー基板(図示せず)のようなユーザ入力装置が公知の様式でコンピュータ28に接続される。コンピュータは、例えば、パルス幅モジュレータ(PWM)50であるタイマ49に出力を提供し、それは、次に、空気ソレノイド140に電気的に接続され、ソレノイドを駆動する。PWM50は、ソレノイド140及び従ってコンフォーマルコーティングアプリケータ22を操作するのに使用される一連又は一続きの電気制御パルスを発生させる。
コンピュータ28は、作動プログラム及びプログラム命令を公知の様式で記憶するメモリ52を有する。メモリは、オン時間記憶装置54及びサイクル時間記憶装置56を更に含む。オン時間記憶装置は、PWM50によって発生されたパルス列内のパルスのオン時間の少なくとも1つの望ましい値を記憶する。サイクル時間記憶装置は、パルスのオン時間に対応するそれぞれの全サイクル時間の少なくとも1つの望ましい値を記憶する。従って、パルスのオフ時間は、記憶されたそれぞれのサイクル時間から記憶されたオン時間を差し引くことによって判断される。
コーティングシステム20は、1つ又はそれよりも多くの標準RS−232バス32及び1つ又はそれよりも多くのSMEMAのCIM通信バス34を装備し、これらは、基板製造組立ライン内で利用される他の大部分の種類の自動化装置に対応する。モーションコントローラ40及びコンベヤコントローラ42は、コンピュータ28と電気通信し、かつ相互に電気通信する。従って、システム制御装置は、コンピュータ28、PWM50、モーションコントローラ40、アプリケータ制御装置38、及びもし使用されればコンベヤコントローラ42を含む。
コンフォーマルコーティングが上に付加される例えばPC基板である基板26は、コンフォーマルコーティングアプリケータ22と作動的な関係に公知の様式で支持される。用途により、1つ又はそれよりも多くの基板26は、バッチモードで被覆することができ、又は任意的に、基板26は、コンベヤ36によってアプリケータ22を通過して連続的に移動することができる。コンベヤ36は、従来型の設計のものであり、様々な寸法のPC基板を受け入れるように調整することができる。コンベヤ36は、空気圧作動のリフト及びロック機構もまた含むことができ、コンベヤ36は、コンベヤコントローラ42によって公知の様式で操作される。
例示的な実施形態は、1つ又はいくつかの浸漬カップ46、パージカップ48、及び/又は他のノズル整備ツールを含むノズル整備ステーション44も更に含むことができ、これは、使用されるコンフォーマルコーティングの特定の性質に基づいて公知の様式でアプリケータを清浄化することができる。
図2を参照すると、コンフォーマルコーティングアプリケータ22は、ピストンロッド70を支持するパッキングカートリッジ66を有し、これは、シリンダ本体62の穴68内に挿入される。次に、空気シリンダピストン72、スラスト軸受74、Oリング76、及び係止ナットシール78が、ピストンロッド70に取り付けられる。次に、係止ナット80が、ピストンロッド端部82上にねじ込まれ、ピストンロッド70上に空気シリンダピストン72、スラスト軸受74、Oリング76、及び係止ナットシール78が固定され、空気シリンダ62に対する単一ピストンアセンブリ73が形成される。Oリング76は、空気シリンダ62内のパッキングカートリッジ66を密封する。Oリング85は、シリンダ穴68内のコーティング材料を密封し、Oリング84は、シリンダ穴68内の加圧空気を密封する。空気シリンダキャップ60は、キャップ60の回転に対する密封抵抗を提供するOリングを用いて空気シリンダ62上にネジ込んで嵌め込まれる。取り付けブラケット126が留め具128によって空気シリンダ62に取り付けられ、取り付けブラケット126は、アプリケータ22を図1の保定装置24に取り付けるために使用することができる。
ピストンアセンブリ73は、パッキングカートリッジ66に対して長さ方向に移動することができる。ピストン72の表面86に対して印加された加圧空気に応答して、ピストンアセンブリ73は、図2で見た時に右に移動し、その運動は、ナット94によってピストンロッド70の上に固定された復帰バネ88を圧縮する。空気圧ピストン72から加圧空気が除去されると、復帰バネ88は、ピストンアセンブリ73を空気シリンダに対するその元の縦方向位置に復帰させる。復帰バネ88の予備荷重力は、係止ナット80を用いて調整することができる。
ニードルバルブ91は、ニードル92及び嵌合シート96を有する。ニードル92は、反対側のピストンロッド端部94上にねじ込まれ、従って、ピストンアセンブリ73によって移動可能である。シート96は、留め具100によって固定された取り付けプレート又はキャップ98によって空気シリンダ62の一端に取り付けられる。Oリング102は、シート96と空気シリンダ62の間の流体密封を提供する。従って、組み立てられた時、空気シリンダ穴68は、空気シリンダピストン72によって一端で境界付けられ、穴68は、シート96によって反対端で境界付けられる。更に、穴68は、Oリング84とピストン72の間の穴68を満たす加圧空気にコネクタ138を通じて連通する。穴68は、Oリング85とシート96の間の穴68を満たすコンフォーマルコーティング材料の加圧供給源にコネクタ144を通じて連通する。シート96は、ニードルバルブ91が開いた時、コンフォーマルコーティング材料がそれを通過する流路97を有する。空気シリンダキャップ60は、その周囲に付けられた目盛を有し、キャップ60の回転は、ニードルバルブ91が開いた時のピストンアセンブリ73、及び従ってニードル92の移動を制限する積極停止部の微調整を提供する。従って、空気シリンダキャップ60は、ニードルバルブ91を通過するコンフォーマルコーティングの制御を提供する。
ノズルアダプタ104は、取り付けキャップ又はプレート98の穴106を通過して延び、シート96の一端107の上にねじ込まれる。ホルダ108は、ノズルアダプタ104内にねじ込まれる一端109を有する。毛細管110は、ホルダ108内にねじ込まれる一端112を有する。分注ニードル116は、保持ナット120の端部122内に挿入され、これは、分注ニードル116のハブ117を受け入れるより大きい穴を有する。従って、分注ニードル116の先端119のみが保持ナット120の反対端118でのより小さい穴を通過して延びる。毛細管110の反対端114は、分注ニードル116の穴に滑り込まれ、保持ナット端部122は、ホルダ108の端部122にねじ込まれ、それによって分注ニードル116が、アプリケータ22に固定される。
図1に帰れば、この例示的な実施形態では、加圧空気供給装置130は、例えば、工場の空気圧である空気圧VPをコンフォーマルコーティングアプリケータ22に取り付けることができる圧力調整器132に供給する。ゲージ133は、ソレノイド140に印加される調整空気圧をモニタし、空気ライン142は、圧力調整された空気をソレノイド140から空気シリンダ本体62に接続した空気接続部138に誘導する。更に、加圧空気供給装置130は、保定装置24に取り付けることができ、従って、アプリケータ22と共に移動しない圧力調整器146に空気圧FPを供給する。ゲージ147は、液体リザーバ148に印加される調整空気圧をモニタする。液体レザーバ148は、供給業者から市販されているコンフォーマルコーティング材料のシリンジとすることができ、圧力調整器146からの調整された空気圧をシリンジの一端に配置されたプランジャに印加することができる。従って、液体リザーバ148は、空気シリンダ62に加圧したコンフォーマルコーティング材料を供給する。圧力調整器は、リザーバ148から空気シリンダ62に供給されるコンフォーマルコーティング材料の圧力を変化させるように調節することができる。
作動では、コンフォーマルコーティング付加サイクルを開始する前に、使用者は、特定の付加についてコーティングシステム20を設定すべきである。その過程において、システム変数の望ましい値が判断され、それらの望ましい値は、多くの場合に用途に依存する。例えば、システム変数の望ましい値は、使用されるコンフォーマルコーティング材料、その粘性、基板に付加される時のコンフォーマルコーティングの仕様、現在の環境条件、望ましいアプリケータ速度、及び類似の要因に依存するであろう。使用者が選択することができる1つの可変値は、分注ニードル116によって付加される液滴の概略の寸法である。様々な直径のそれぞれの内部流路を有する分注ニードルを選択することができ、従って、より大きい分注ニードルをより大きい液滴を提供するために選択することができ、より小さい液滴が希望される時は、より小さい分注ニードルを選択することができる。各々の異なる寸法の分注ニードル116は、適切な寸法のホルダ108、毛細管110、及び保持ナット120を有する。
使用者は、PWMオン時間、PWMサイクル時間、及びニードルバルブ91を通過する望ましい材料流量もまた判断することができる。この場合もまた、それらの変数に関する望ましい値は、用途に依存する。ニードルバルブ91を通過する材料流量は、ニードル92の開放位置又はストロークを調節するのに有効な図2に示されている空気シリンダキャップ60を回転又は微調整によって調節することができる。ニードルバルブ91を通過する材料流量は、圧力調整器146からの調整空気圧を調節し、コンフォーマルコーティング材料にかかる圧力を変化させることによっても変えることができる。多くの場合、いくつかの試験基板が被覆され、望ましいコーティング付加が得られるまで変数が調整される。モーションコントローラ40によって提供される位置決めプログラムもまた、様々な設定要因、例えば、分注先端119を基板26からどこまで高くすることができ、依然として仕様範囲内のコンフォーマルコーティングを提供することができるかに基づいて変えることができる。
所定のコンフォーマルコーティング材料に対して、圧力調整器146からの制御空気圧、空気シリンダキャップ調節値、並びにオン時間及びサイクル時間値の開始デフォルト値のテーブルをコンピュータ28のメモリ52内に格納することができる。ユーザI/O30は、オン時間記憶装置54及びサイクル時間記憶装置56内の値を設定して調整するために使用することができる。例示的な実施形態では、ゲージ133、147は、視覚表示を有することができ、圧力調整器132、146は、手動調整可能にすることができる。しかし、別の例示的な実施形態では、ゲージ133、147は、コンピュータ28へのそれぞれの圧力フィードバック信号を提供することができ、圧力調整器132、146は、それぞれの調整圧力を変化させて設定することをコンピュータ28に可能にさせる入力部を有することができる。更に、メモリ52は、オン時間記憶装置54、サイクル時間記憶装置56、調整コーティング材料圧力記憶装置57、及び調整バルブ圧力記憶装置を提供することができ、メモリ52に記憶された値は、ユーザI/O30を操作する使用者によって設定及び/又は変更することができる。
オン時間、サイクル時間、コーティング材料空気圧、及びニードルバルブ開放位置が設定された後、ユーザI/Oを使用して、作動の自動化サイクルを開始することができる。望ましい分注サイクルを表すデータがコンピュータ28のメモリ52に記憶され、次に、制御信号がモーションコントローラ40に伝達される。モーションコントローラ40は、X−Y−Z保定装置24にアプリケータ22を基板26に対する望ましい場所に移動させるように命令する。基板26にコンフォーマルコーティングを付加することが望ましい時、モーションコントローラ40は、コンピュータ28に命令信号を提供し、次に、コンピュータは、PWM50を望ましいオン時間及びサイクル時間で作動させる。各オン時間の間、PWM50は、ソレノイド140にパルスを提供し、ソレノイドの状態を変化させ、ピストン表面86(図2)に調整されたバルブ空気圧が印加される。バルブ空気圧は、ピストンアセンブリ73及びニードル92をピストン復帰バネ88の付勢力に対して図2で見て右方向に移動させる。その運動は、ニードル92をシート96から離して移動させ、それによってニードルバルブ91は、オン時間の持続時間にわたって開かれる。ニードルバルブ91が開いている間、コンフォーマルコーティング材料は、下流の流路、すなわち、シート流路97、ホルダ108、毛細管110、及び分注ニードル116を通過する流路を通じて流れることができる。多くの用途において、コーティング材料圧力及びニードル開放位置は、設定されており、それによってニードルバルブ91が開いている時、分注ニードル116から直前に放出されたコンフォーマルコーティング材料の容積にほぼ等しい容積のコンフォーマルコーティング材料がニードルバルブ91を通過して流れる。オン時間の終わりに、ソレノイド140は、その元の状態に切換えられて復帰し、バルブの空気圧力が空気シリンダピストン72から除かれる。
2つのパルスオン時間の間の時間は、パルスオフ時間と定められ、パルスオフ時間の間に、ピストン復帰バネ88は、ピストン72及びニードル92を図2で見て左に、ニードル91がシート96に再び係合するまで急速に移動させ、それによってニードルバルブ91が閉鎖し、ニードルバルブ91を通過するコンフォーマルコーティング材料の流れが終了する。しかし、ニードル92の急速な復帰作用は、下流の流路に圧力スパイクを生じさせ、それは、コンフォーマルコーティング材料の液滴を分注ニードル116から鋭く排出させる。更に、圧力スパイクは、分注ニードル先端119からコンフォーマルコーティング材料の液滴がきれいに放出されるのに有効であり、それによってコンフォーマルコーティング材料が分注ニードル116に付着することが実質的に阻止される。サイクル時間の終わりに、コンピュータ28は、PWM50を再び作動させ、望ましいオン時間を有するソレノイド140へのパルスを生成させる。
PWM50は、分注先端119からコンフォーマルコーティング材料の液滴を放出するために非常に短期間にニードルバルブ91を急速に開閉する一条又は一連のパルスを提供する。液滴は、それらが互いに縫合してコンフォーマルコーティング材料の線が形成されるようにして互いに接近して分注することができ、その線は、領域を覆ってコンフォーマルコーティング材料が付加されるように互いに接近して分注することができる。正味の結果は、公知のニードルバルブディスペンサよりも高精度かつ高速度で基板に低粘性コンフォーマルコーティング材料を付加するコンフォーマルコーティングシステムである。例えば、PWM50の使用は、アプリケータ22が、約1mm(約0.040in)のキープアウト領域の範囲内にコンフォーマルコーティング材料を付加し、かつ約1.2mm(約0.050in)幅で高度に明確な縁部を有する線幅でコーティング材料を付加することを可能にする。更に、一部の用途では、分注先端119は、基板上のコンフォーマルコーティング材料の配置での望ましい精度を維持しながら、基板26の上方に約12mm(約0.480in)まで高く置くことができる。このような改善した性能は、多くの場合にマスク及び脱マスク処理を排除し、それによって基板26の処理が有意に低減される。更に、その改善した性能は、多くの場合に、アプリケータ22がより高速で移動され、公知のニードルバルブ式アプリケータを用いて行われるコーティングサイクルよりも時間がかからず能率的なコンフォーマルコーティングサイクルによって作動されることを可能にする。
更に、コンフォーマルコーティングシステムでのニードルバルブの迅速なパルス作動は、コンフォーマルコーティングの液滴が分注ニードル先端からきれいに放出されるようにし、それによってコンフォーマルコーティング材料が分注ニードル先端110に堆積し、及び/又はそこで硬化することが防止される。これは、維持管理を低減して閉塞を最小化させ、一方で精度は、維持されて再現性が改善する。ニードルバルブ91による液滴の分注は、予測可能かつ再現可能な液滴容積を提供し、従って、領域を覆って付加されるコンフォーマルコーティング材料の容積は、コンピュータ28及びモーションコントローラ40によって正確に制御される。モーションコントローラ40は、アプリケータ22の速度を制御するために使用することができる。コンピュータ28を使用して、アプリケータ22が基板26の領域の上を移動中に、オン時間の適切な選択及び/又はPWM50がニードルバルブ91を循環させる回数を選択することにより、材料の流量を制御することができる。こうした機能は、コンフォーマルコーティング材料の浪費を実質的に低減する。
更に、コンフォーマルコーティングシステムは、ホルダ108、保持ナット120、及び分注ニードル先端119に対して薄い外形を提供し、それは、より低い分注高さでPC基板上の構成要素の間の小さい空間を通過してアプリケータ22が移動することを可能にし、そのことが低粘性材料でのコーティング時の液飛びを最小化させる。上述の特徴の全ては、より小さく、かつ高密度に混み合ったPC基板にコンフォーマルコーティング材料を付加する時に、本明細書に示して説明したコンフォーマルコーティングシステム10を特に有用にする。
本発明を様々な実施形態の説明によって示し、これらの実施形態をかなりの細部にわたって説明したが、特許請求の範囲をこの細部に限定し、又は多少なりとも制限することは本出願人の意図ではない。更に別の利点及び変更は、当業者には容易に明らかであろう。例えば、示して説明した実施形態では、タイマ49はPWM50である。しかし、他の実施形態では、ソレノイド140に一連のパルスを提供することができる他のタイミング回路又はタイミング装置を使用することができ、ソレノイド140がニードルバルブ91を開状態に保持するように作動される時間は調整可能である。更に、例示的な実施形態では、タイマ49は、分離された構成要素として示されている。他の実施形態では、タイマ49は、設計に関して適切なあらゆる箇所に設けることができる。例えば、タイマ49は、独立型のプログラム可能又は非プログラム可能装置とすることができ、又はコンピュータ28のI/O又はモーションコントローラ40内に集積されたプログラム可能又は非プログラム可能構成要素とすることができ、又はコンピュータ28又はモーションコントローラ40内のソフトウエア内に実施することができる。
示して説明した例示的な実施形態では、PWM50のオン時間は、ニードルバルブ91を開状態に保持するためにソレノイド140を作動させるのに使用される。しかし、他の実施形態では、PWM50のオフ時間を使用することができる。示して説明した例示的な実施形態では、PWMのオン時間及びサイクル時間は、使用者によって調整可能であり、メモリ52に記憶される。他の実施形態では、サイクル時間は固定され、オン時間のみが調整可能で記憶することができる。更に別の実施形態では、オフ時間のみが調整可能で記憶することができ、又はオン時間とオフ時間が調整可能で記憶することができ、又はオフ時間とサイクル時間が調整可能で記憶することができる。
示して説明した例示的な実施形態では、加圧空気供給装置130は、ソレノイド140を駆動し、かつリザーバ148に調整された圧力を印加するために使用される。他の実施形態では、他の加圧流体又はガスを空気の代わりに使用することができる。更に、例示的な実施形態は、基板26へのコンフォーマルコーティングの付加を説明しているが、コーティングシステム10は、基板26に他のコーティング材料を付加するために使用することができる。
示して説明した例示的な実施形態では、コーティングシステム10は、モーションコントローラ40及びコンピュータ28を利用する制御装置を有するが、他の実施形態では、本明細書で説明した制御機能は、様々な箇所に存在することができるより少ないか又はより多いプログラム可能コントローラを用いて達成することができる。多くの場合に、付加要件及び様々な施設でのリソースの利用可能性が、様々な制御構成を要求とすることになる。
示して説明した例示的な実施形態では、ニードルバルブ91を閉とするために復帰バネ88が使用されているが、代替的な実施形態では、空気シリンダ62は、複動シリンダであり、ニードル92を閉鎖位置に移動するように作動可能なものとすることができる。
従って、その最も広範な態様における本発明は、詳細を示して説明した特定の遠隔コンベヤベルトモニタリングシステムに限定されない。その結果、特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書に説明した詳細から離脱することができる。
本発明は、以下のような態様であっても良い。
[1]
基板上にコーティング材料を分注するためのコーティングシステムであって、
加圧流体とコーティング材料とに流体連通するようになったシリンダ及びピストン構成、
前記ピストンによって開くように作動可能なニードルバルブ、及び
前記ニードルバルブと流体連通した分注ニードル、
を含むアプリケータと、
前記加圧流体と前記シリンダの間に流体的に接続したソレノイドと、
前記ソレノイドに接続したタイマを含む制御装置と、
を含み、
前記タイマは、前記ソレノイドに一連の電気パルスを供給するように作動可能であり、該一連のパルスの各パルスは、該ソレノイドに前記ピストンへ前記加圧流体を印加させ、それによって前記ニードルバルブを開き、該ニードルバルブを通過するコーティング材料の流れを可能にし、該ニードルバルブは、パルス間の持続時間にわたって閉じられ、前記コーティング材料は、該ニードルバルブの閉鎖に応答して前記分注ニードルから放出される、
ことを特徴とするシステム。
[2]
前記タイマは、パルス幅モジュレータを更に含むことを特徴とする上記[1]に記載のコーティングシステム。
[3]
前記制御装置は、オン時間、オフ時間、サイクル時間、又はそれらのあらゆる組合せから選択された少なくとも1つのモジュレータ作動パラメータを記憶するためのメモリを更に含むことを特徴とする上記[2]に記載のコーティングシステム。
[4]
前記ニードルバルブは、パルス間の前記持続時間にわたって該ニードルバルブを閉鎖するための復帰バネを更に含むことを特徴とする上記[1]に記載のコーティングシステム。
[5]
前記加圧流体を供給するための調節可能な圧力調整器を更に含むことを特徴とする上記[1]に記載のコーティングシステム。
[6]
前記コーティング材料を加圧下で供給するための第2の加圧流体を供給する第2の圧力調整器を更に含むことを特徴とする上記[1]に記載のコーティングシステム。
[7]
前記コーティング材料は、コンフォーマルコーティング材料であり、前記基板は、PC基板であることを特徴とする上記[1]に記載のコーティングシステム。
[8]
基板上にコーティング材料を分注するためのコーティングシステムであって、
コーティング材料及び加圧流体と流体連通するようになったシリンダ、
前記シリンダに密封的に配置され、コーティング材料チャンバを加圧流体チャンバから分離するピストン、
前記コーティング材料チャンバに隣接して前記シリンダ上に取り付けられ、それを通じて延びる流路を有するシート、
前記シートと共にニードルバルブを形成するように該シートに対して配置可能であり、かつ前記ピストンと機械的に接続されて該ピストンによって該シートから離れた第1の開放位置まで移動可能であり、それによってコーティング材料が前記流路を通過することを可能にするニードル、
前記ニードルを前記シートと接触する第2の閉鎖位置まで移動するように作動可能であり、それによって前記流路を通るコーティング材料の流れを遮断する復帰バネ、及び
前記コーティング材料を受け取って分注するために前記流路と流体連通した分注ニードル、
を含むアプリケータと、
加圧流体の供給源と前記シリンダとの間に流体的に接続したソレノイドと、
前記ソレノイドに接続したタイマを含む制御装置と、
を含み、
前記タイマは、前記ソレノイドに一連のパルスを供給し、該一連のパルスの各パルスにより、該ソレノイドは、前記ピストンに対して前記加圧流体を印加し、かつ該ピストンに前記ニードルを前記開放位置まで移動させ、それによってある一定量のコーティング材料が前記流路を通過することを可能にし、前記復帰バネは、パルス間の持続時間にわたって該ニードルを前記シートと接触するように移動し、該コーティング材料は、該復帰バネが該ニードルを該シートと接触するように移動するのに応答して前記分注ニードルから放出される、
ことを特徴とするシステム。
[9]
前記タイマは、パルス幅モジュレータを更に含むことを特徴とする上記[8]に記載のコーティングシステム。
[10]
前記制御装置は、オン時間、オフ時間、サイクル時間、又はそれらのあらゆる組合せから選択された少なくとも1つのモジュレータ作動パラメータを記憶するためのメモリを更に含むことを特徴とする上記[9]に記載のコーティングシステム。
[11]
前記加圧流体の供給源は、調整された圧力で空気を供給する供給源であり、加圧コーティング材料の供給源が、調整された圧力で該コーティング材料を供給する供給源であることを特徴とする上記[8]に記載のコーティングシステム。
[12]
前記コーティング材料は、コンフォーマルコーティング材料であり、前記基板は、PC基板であることを特徴とする上記[8]に記載のコーティングシステム。
[13]
ソレノイドから受け取った加圧流体に応答してシリンダピストンによって開放位置まで移動可能であり、かつ次に閉鎖位置まで移動可能であるニードルバルブから、分注ニードルまでコーティング材料を誘導する流路を有するアプリケータを支持する保定装置を作動するプログラム可能制御装置によって移動可能なアプリケータを用いて、基板上にコーティング材料を自動的に分注する方法であって、
ソレノイドに一連の電気パルスを印加する段階と、
前記ソレノイドに印加されている前記一連の電気パルスの各パルスに応答してニードルバルブを反復的に開くことにより、該ニードルバルブを通過してコーティング材料を移動する段階と、
前記一連の電気パルスのパルス間の期間に応答して前記ニードルバルブを反復的に閉じることにより、分注ニードルから前記コーティング材料を放出する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
[14]
タイミング装置を用いて前記一連のパルスを発生させる段階を更に含むことを特徴とする上記[13]に記載の方法。
[15]
パルス幅モジュレータを用いて前記一連のパルスを発生させる段階を更に含むことを特徴とする上記[13]に記載の方法。
[16]
コンピュータに記憶されたオン時間を用いて前記パルス幅モジュレータを作動させる段階を更に含み、
前記オン時間により、前記一連のパルスの各パルスの持続時間が判断される、
ことを特徴とする上記[15]に記載の方法。
[17]
前記一連のパルスにおける前記パルス間の持続時間にわたって前記ニードルバルブを閉じる段階を更に含むことを特徴とする上記[16]に記載の方法。
[18]
ソレノイドから受け取った加圧流体に応答して空気シリンダピストンによって開放位置まで移動可能であり、かつ次に閉鎖位置まで移動されるニードルバルブから、分注ニードルまでコーティング材料を誘導する流路を有するアプリケータを支持する保定装置を作動するプログラム可能制御装置によって移動可能なアプリケータを用いて、基板上にコーティング材料を自動的に分注する方法であって、
各パルスがオン時間によって定められる持続時間を有し、パルスの間の持続時間がオフ時間によって定められる一連の電気パルスを発生させる段階と、
ソレノイドに印加されているパルスに応答してニードルバルブを開き、コーティング材料が分注ニードルに向って該ニードルバルブを通過して流れることを可能にする段階と、
オフ時間の持続期間にわたって前記ニードルバルブを閉じ、該ニードルバルブの該閉鎖が、前記分注ニードルからコーティング材料を放出する段階と、
前記ソレノイドに印加されている前記一連の電気パルスに応答して前記ニードルバルブを前記開く段階及び閉じる段階を反復し、前記分注ニードルからコーティング材料を反復的に放出させる段階と、
を含むことを特徴とする方法。
[19]
タイミング装置を作動して前記一連の電気パルスを発生させる段階を更に含むことを特徴とする上記[18]に記載の方法。
[20]
パルス幅モジュレータを作動して前記一連の電気パルスを発生させる段階を更に含むことを特徴とする上記[18]に記載の方法。
[21]
前記コーティング材料は、コンフォーマルコーティング材料であり、前記基板は、PC基板であることを特徴とする上記[18]に記載の方法。
20 コンフォーマルコーティングシステム
22 コンフォーマルコーティングアプリケータ
24 X−Y−Z保定装置
28 コンピュータ

Claims (8)

  1. タイミング装置及び保定装置に取り付けられたモーションコントローラと電気通信するプログラム可能なコンピュータに接続されたアプリケータを用いて、基板上の領域にコンフォーマルコーティング材料の線を分注する方法であって、前記アプリケータは、ソレノイドから受け取った加圧流体に応答するシリンダピストンに取り付けられたニードルバルブと、このニードルバルブの下流側に配置された毛細管及び分注ニードルとを備え、該ソレノイドは、前記タイミング装置からの信号に基づいてニードルバルブを開閉して、圧力調整器により加圧されるコンフォーマルコーティング材料の供給源からニードルバルブに供給されたコンフォーマルコーティング材料を分注する、前記コンフォーマルコーティング材料の線を分注する方法において、
    コンフォーマルコーティング材料の所望の液滴寸法を設定するように、前記分注ニードルの寸法を選択する段階と、
    前記ニードルバルブに供給されるコンフォーマルコーティング材料の流体圧力を設定するように、前記圧力調整器によって前記コンフォーマルコーティング材料の供給源に供給される空気圧を設定する段階と、
    前記分注ニードルを、一端が前記ニードルバルブと連通するように配置された前記毛細管の反対端に沿ってその毛細管と係合するように、前記アプリケータに固定する段階と、
    前記ニードルバルブを通過する前記コンフォーマルコーティング材料の流量を調節するように、前記ニードルバルブのストロークを調節する段階と、
    前記タイミング装置のための、該タイミング装置により供給される各パルスの持続時間を定義するオン時間と、該タイミング装置により供給される連続するパルスの立ち上がり間の時間を定義するサイクル時間と、を選択する段階と、
    前記モーションコントローラで前記保定装置を制御することにより前記アプリケータの移動速度を設定する段階と、
    前記タイミング装置が、一連のパルスを前記オン時間と前記サイクル時間で前記ソレノイドに印加し、それにより前記ニードルバルブを前記コンピュータからの制御信号により設定された回数で急速に開閉させている間、前記モーションコントローラが、前記保定装置に前記アプリケータを前記速度で移動させるように命令するように、制御信号の通信により分注サイクルを前記コンピュータから前記モーションコントローラ及び前記タイミング装置に伝達する段階と、を含み、
    前記ニードルバルブが開くことにより、前記コンフォーマルコーティング材料が前記毛細管及び前記分注ニードルを通過して流れ、前記ニードルバルブが閉じることにより、前記分注ニードルから前記コンフォーマルコーティング材料の液滴が放出され、前記液滴寸法、前記材料流量、前記流体圧力、前記サイクル時間、前記オン時間、及び、前記速度により、前記液滴によって前記基板の領域上に線が形成される、
    ことを特徴とする方法。
  2. コーティング材料は誘電材を有し、基板は電気構成要素を有し、
    更に、分注された誘電材が前記電気構成要素上にコンフォーマルコーティングを形成するように、電気構成要素に沿ってアプリケータを動かす段階を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記タイミング装置を作動して前記一連のパルスを発生させる段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. パルス幅モジュレータを作動して前記一連のパルスを発生させる段階を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記ソレノイドに印加される各パルスに応答してニードルバルブを開くように、加圧流体を送出する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記コンピュータに保存された前記オン時間で、前記パルス幅モジュレータを操作する段階を更に有し、前記オン時間は、前記一連のパルスの各パルス時間を決定することを特徴とする請求項3に記載の方法。
  7. 前記一連のパルスのパルス間における期間の間、ニードルバルブを閉じる段階を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記分注ニードルを前記アプリケータに固定する段階は、更に、前記毛細管の前記反対端を前記分注ニードルの孔に滑り込ませる段階を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
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