JP5886173B2 - プログラマブルコントローラ - Google Patents
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Description
また、アクセス許可された周辺機器は、メモリ全てのエリアをアクセスできるのでセキュリティレベルが低くなる恐れがある。
PLCは、これら外部機器と通信にてデータを送受信する。送受信するデータはPLC側での演算結果、異常信号、外部機器からの制御指令等が一般的である。また、システムによっては上位ホストとの1対1の通信だけでなく複数ホストとデータのやり取りを行うケースも多数存在する。
また、通信回線を接続するPCホスト(外部機器)には、権限レベルは存在せず、機器を組み立てるセットメーカと機器を使用して生産するエンドユーザ間、あるいは作業指示を行うオペレータと作業を実施する作業者間で同様のメモリメモリエリアへのアクセス権を持つという課題があった。
本発明は、これらのアクセス管理について、周辺機器別にアクセス許可を支援することを課題とする。
本発明は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「負荷装置をシーケンス制御するプログラマブルコントローラにおいて、外部機器とデータの授受を行う通信手段と、前記通信手段の通信ポートにおけるデータ通信の許可または不許可を判断する判断手段と、該データ通信の許可または不許可の判断をラダープログラムで作成するラダープログラム作成手段を備え、前記通信手段の通信ポートのポート番号は予め登録しておき、登録番号以外のポート番号が設定されたら不適切と判断し、処理を終了することを特徴とするプログラマブルコントローラ。」を特徴とする。
また、メモリへの読み書きの許可状態をユーザプログラムにて変更可能にし、これにより、PLCのメモリへのアクセス権限を動的に変更することが可能となる。
(実施例1)
図1は、本発明のPLCのハードウェアの構成を示す図である。図1において、100はPLC、110はCPU、120は主記憶装置、130は補助記憶装置、140は入力装置、150は出力装置、160は通信インターフェースである。
また、処理ボックス310の処理内容について説明する。「WR0=H3003」は、アドレスWR0に通信窓口番号すなわちポート番号のH3003を代入することを意味し、「WR1=H0001」はアドレスWR1にデータH0001を代入することを意味する。データH0001は動作設定を表し、H0001は図7に示しているが、「データを読み出し許可、書き込み不許可」の動作設定を行うものである。そして、「PORT(WR0)」において、対象ポート番号であるH3004を設定する。
次に、図7に示すPORT(S)フォーマットのパラメータテーブルSが
S+0(:対象ポート番号)で、WR0となり、PORT(WR0)となる。
従って、PORT(WR〇)により、H3004を対象ポート番号として設定する。次に、PORT命令は、S+1:動作設定の処理、すなわちPORT(WR1)を実行する。ここでWR1はH0001であるので、「データの読み出し許可、書き込み不許可」の処理を、ポート番号H3004において実行する。
先ず、PORT命令を実行時に指定したポート番号が適正かを判断する(ステップ410)。ポート番号が適正でなければ処理を終了する。
ポート番号が適正であれば、外部機器からの書き込みを許可するか否かを判断する(ステップ420)。外部機器からの書き込みが許可であれば、指定したポートに対し外部機器からの書き込みを許可し(ステップ43)、外部機器からの書き込みが不許可であれば、指定したポートに対し外部機器からの書き込みを許可しない(ステップ440)。そして、次に外部機器からの読み出しを許可するか否かを判断する(ステップ450)。データの読み出しが許可であれば、指定したポートに対し外部機器からの読み出しを許可する(ステップ460)。読み出しが不許可であれば、指定したポートに対し外部機器からの読み出しを許可しない(ステップ470)。
ここで、例として、図3の処理ボックスのプログラムの処理を図4のフローチャートでみると、「WR0=H3004」において、ポート番号H3004をアドレスWR0に代入し、「WR1=H0001」において、H0001すなわち「データの読み出し許可、書き込み不許可」の動作設定をWR1に代入し、命令PORTで実行しているため、ポート番号が適正かの判断(ステップ410)ではYESとなり、次に、書き込み許可の判断(ステップ420)ではNOとなり、指定されたポートに対し、外部機器からの書き込みを不許可にする処理(ステップ440)を行う。そして、データの読み出し許可の判断(ステップ450)において、H0001は、「読み出し許可」であるので判断結果はYESで、指定されたポートに対し外部機器からの読み出しを許可する(ステップ460)の処理を実行し、終了する。
PORT命令700は、一般にPORT(S)の形式で表され、Sはパラメータテーブルである。そして、パラメータが“S+0”であれば、それは「対象ポート番号」を示し、“S+1”であれば動作設定を表す。すなわち、動作設定は、
H0000:データの読み出し不許可、書き込み不許可
H0001:データの読み出し許可、書き込み不許可
H0002:データの読み出し不許可、書き込み許可
H0003:データの読み出し許可、書き込み許可
である。
先ず、「WR0=H3004」は、アドレスWR0にポート番号H3004を代入し、次に「WR1=H0001」はアドレスWR1に動作設定の「H0001」を代入し、次に「PORT(WR0)」において対象ポート番号のH3004を指定する。次に、「PORT(WR1)」を実行し、WR1はH0001であるため、データの読み出しは許可で、データの書き込みは不許可の処理をポート番号H3004に対して実行する。また、図9に示すラダープログラム900の処理ボックス910の動作を、図4のフローチャートに照らし合わせることは上記しているので省略する。
先ず、「WR0=H3004」は、アドレスWR0にポート番号H3004を代入し、次に「WR1=H0002」はアドレスWR1に動作設定の「H0002」を代入し、次に「PORT(WR0)」において対象ポート番号のH3004を指定する。次に、「PORT(WR1)」を実行し、WR1はH0002であるため、データの読み出しは不許可で、データの書き込みは許可の処理をポート番号H3004に対して実行する。
先ず、「WR0=H3004」は、アドレスWR0にポート番号H3004を代入し、次に「WR1=H0003」はアドレスWR1に動作設定の「H0003」を代入し、次に「PORT(WR0)」において対象ポート番号のH3004を指定する。次に、「PORT(WR1)」を実行し、WR1はH0003であるため、データの読み出しは許可で、データの書き込みも許可の処理をポート番号H3004に対して実行する。
110‥CPU
120‥主記憶装置
130‥補助記憶装置
140‥入力装置
150‥出力装置
160‥通信インターフェース
170‥バスライン
200、300、800、900,1000、1100、120‥ラダープログラム
310、910、1010、1110、1220‥処理ボックス
700‥PORT命令フォーマット
Claims (4)
- 負荷装置をシーケンス制御するプログラマブルコントローラにおいて、
外部機器とデータの授受を行う通信手段と、
前記通信手段の通信ポートにおけるデータ通信の許可または不許可を判断する判断手段と、
該データ通信の許可または不許可の判断をラダープログラムで作成するラダープログラム作成手段を備え、
前記通信手段の通信ポートのポート番号は予め登録しておき、登録番号以外のポート番号が設定されたら不適切と判断し、処理を終了することを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 請求項1記載のプログラマブルコントローラにおいて、
前記データ通信の許可または不許可の判断は、前記ラダープログラムの処理ボックスで実行することを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 請求項1記載のプログラマブルコントローラにおいて、
前記通信ポートにおけるデータ通信の動作設定は、命令PORT(S)を用い動作設定をすることを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 請求項3記載のプログラマブルコントローラにおいて、
前記命令PORT(S)におけるパラメータSに、
H0000:データの読み出し不許可、書き込み不許可、
H0001:データの読み出し許可、書き込み不許可、
H0002:データの読み出し不許可、書き込み許可、
H0003:データの読み出し許可、書き込み許可、
の動作設定をそれぞれ行い、前記通信ポートを動作させることを特徴とするプログラマブルコントローラ。
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