JP5885605B2 - ショーケース - Google Patents
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Description
特許文献1には、かかるショーケースを積み重ねて設置する場合について記載はないが、従来、単体で設置するショーケースを積み重ねて多段にする場合には、ショーケースに別途加工を施したり、連結部材等の追加部材を用いて、上ショーケースの転落やずれを防止していた。
図5(b)に示すように、上枠3は、上縦枠材3a、3bと上横枠材3c、3dを四周に枠組みして平面視四角形状に形成されている。
図5(a)(c)(d)に示すように、下枠5は、下縦枠材5a、5bと下横枠材5c、5dを四周に枠組みして、上枠3と同じ平面視四角形状に形成している。
竪枠7は、上枠3の各角部と、対応する下枠5の角部間に設けて、上枠3と下枠5とを上下で連結している。
各枠材3a〜3b、5a〜5d及び竪枠7はアルミ形材製である。
上枠3と下枠5との間には、正面及び左右の側面の3面にパネル9が各々嵌め込んであり、背面には引き違いにより開閉自在な開閉パネル9a、9bが設けてある。
天板載置部13は、その下部に上横枠材3c、3bの長手方向に沿って設けた溝部17を有し、溝部17の開口部17aは斜め下側を向いており、具体的には45度斜め下向きにして、ショーケースの略中央部を向いている。開口部17aは、互いに対向する側に突設して溝の幅よりも開口を狭めている。
図2示すように、後側の上横枠材3dには、溝部17内にスライド自在に嵌合するスライド部材21が設けてあり、上横枠材3dの長手方向略中央位置には、スライド部材21に中棚柱22の保持具24がねじ20で固定してある。中棚柱22の下端は後述する床材29に固定した柱受具26に嵌合されている。
スライド部材21には、照明具19の配線Mを保持する配線保持空間が形成されている。
開閉パネル9a、9bの上端には樹脂製のカバー材55が取付けてあり、カバー材55には上方に突出する突部55aが設けてあり、所定位置で開閉パネル9a、9bを上方に持ち上げたときに突部55aが溝部8a、8bに形成した穴8cに入り、開閉パネル9a、9bをけんどんで取付け及び取外しできるようにしてある。
図1に示すように、前側の上横枠材3cの本体部12には、T字を構成している脚部12cの前側にパネル9の上端を嵌め込む嵌合溝8が形成されている。
上縦枠材3a、3bの本体部12の下面にも、パネル9の上端を嵌め込む嵌合溝8が形成されている。
尚、上縦枠材3a、3bの断面形状は上横枠材3c、3dと異なっており、本体部12の縦断面形状は略四角形状の中空部を成しており、天板載置部13の断面形状も略四角形状の中空形状を成しており、これらの中空部は連続した形状としてある。
各天板載置部13と天板15との間にはスペーサ23が介在されている。
図1に示すように、下横枠材5c、5dの外周側部には、嵌合溝31が形成してあり、前側の下横枠材5cの嵌合溝31には前側のパネル9の下端が嵌合し、後側の下横枠材5dの嵌合溝31には、後側の開閉パネル9a、9bの移動を案内するレール材33を嵌合している。
図4に示すように、下縦枠材5a、5bは、図1及び図2に示す下横枠材5c、5dと類似形状であるから、下横枠材5c、5dと同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略する。
図1及び図4に示すように、下枠5の各枠材5a〜5dの接地部27は、ねじ4により台2に固定してある。
前側の一方の竪枠7の溝部37には、その開口部37aに照明具19が長手方向に亘って取付けてあり、照明具19はLEDである。照明具19の基部は溝部37の溝内に収納されており、ショーケース1の内側から脱着自在に開口部37aに取付けてある。照明具19は、45度斜め前側向きにしてショーケース1内の略中央に向けて照射している。
前側の他方の竪枠7の溝部37には、その開口部37aに溝部キャップ51が取付けてあり、溝部37の開口に蓋をしているが、説明の為に溝部キャップ51を取付ける場合を示したものであり、前側の一方の竪枠7の溝部37に照明具19を取り付ける場合には、前側の他方の竪枠7の溝部37にも同様に照明具19を取り付ける。
尚、前側の他方の竪枠7の溝部37の開口部37aに溝部キャップ51を取り付ける場合には、前側の一方の竪枠7の溝部37にも同様に溝部キャップ51を取り付ける。
即ち、前側の一方の竪枠7の溝部37及び前側の他方の竪枠7の溝部37には、照明具19又は溝部キャップ51を選択して取り付け自在である。
図3に示すように、棚柱39において、基部39aは竪枠7の溝部37の開口部37aに係合して固定してある。棚柱39の基部39aは中空になって弾性変形可能にしてあり、竪枠7の溝部37の開口部37aに押し込むことにより、弾性変形した後、弾性復帰して取付けてある。
棚柱39の基部39aの中空内には、棚柱39の上端と下端に棚柱キャップ53が装着してあり、係合部43の変形を阻止して棚柱39の外れを防止してある。
溝部37の溝内には、図示していないが、上枠3に設けた照明具19の配線Mが収納されており、配線Mはショーケース1の底板の下に設けた電源に接続されている。
左右の棚柱39、39は、各々上下寸法を竪枠7の上下寸法よりも小さくしてあり、図1及び図5(d)に示すように、竪枠7の上端と棚柱39の上端との間に寸法Hをあけている。
上コーナーピース10は、上縦枠材3aの中空に挿入する縦枠材挿入部10aと、上横枠材3dの中空に挿入する横枠材挿入部10bと、竪枠7の中空内に挿入する竪枠挿入部10cとを有し、各挿入部10a、10b、10cは挿入する中空の形状に対応して形成している。横枠材挿入部10bは、図8(b)に示すように、上横枠材3cの形状に対応して縦断面が略T字形状を成している。
下コーナーピース11も、左右が異なる2種類のコーナーピースがあるが、左右が異なるだけであるから、一対の対角位置にある一種類のコーナーピースについて説明する。下コーナーピース11は、図9に示すように、下縦枠材5aの中空に挿入する縦枠材挿入部11aと、下横枠材5cの中空に挿入する横枠材挿入部11bと、竪枠7の中空内に挿入する竪枠挿入部11cとを有し、各挿入部11a、11b、11cは挿入する中空の形状に対応して形成している。
本実施の形態にかかるショーケース1は、いわゆるノックダウン方式により加工業者の工場で組み立てる。組み立て手順は特に限定されないが、例えば、図1及び図4に示すように、まず、下枠材5a〜5dを下コーナーピース11と共に四周組みした下枠5の接地部27をねじ4で台2に固定する。
次に、各下コーナーピース11に竪枠7を装着し、正面及び左右の側面において下枠5及び竪枠7にパネル9を嵌め入れる。
上枠材3a〜3dを上コーナーピース10と共に四周組みした上枠3を作成し、各竪枠7の上端に上コーナーピース10の竪枠挿入部10cを竪枠上端に挿入して竪枠7に上枠3を取り付ける。その後、底板29を下枠3の接地部27の底板載置面27aに載置する。
左右の後側竪枠7には、各々、棚柱39の基部39aを溝部17の開口部17aに押し込んで溝部17に取り付け、各棚柱39の上端及び下端に棚柱キャップ53を取り付ける。
次に、後側の上横枠材3dの中間位置に、中棚柱22を配置してその下端を底板29に固定した受け具26に取付け、中棚柱22の上端に保持具24を装着し、中棚柱22の下端を受け具26に押し込みながら、保持具24を上横枠材3dの溝部17に設けたスライド部材21にねじで止める。
次に、左右の棚柱39及び中棚柱22に棚板ブラケット41を取り付けた後、棚板ブラケット41に棚板42を載置する。
その後、天板15を取り付けるが、天板15の取り付けは、天板15の各角部に天板固定具14の天板係合部14aを嵌め込み、天板15を天板固定具14と共に内周に落として上枠3の天板載置部13に載せた後、上枠係合部14bを折り曲げて上横枠材3の溝部17の溝内に入り込ませる。
最後に、開閉パネル9a、9bの下端にレール材33を取り付け、上端にカバー材55を取り付けて、開閉パネル9a、9bを後側の上横枠材3dと下横枠材5dとの間に取り付ける。
上述したように、下ショーケース1a及び上ショーケース1bを各々組み立て、下ショーケース1aの上枠3の天板載置部13に天板15を載置しないで、上ショーケース1bの下枠5に設けた接地部27を、上枠3の天板載置部13に載置する。
これにより、下ショーケース1aの上枠3の本体部12の上面(外周側上面)12aと、上ショーケース1bの下枠本体部25の下面25bが当接し、下ショーケース1aの上枠3の内周側で、上枠本体部12の上面12aよりも低い段状の天板載置部13に接地部27の下面27bが当接することで、下ショーケース1aの上枠3に上ショーケース1bの下枠5が嵌合する。
尚、この図6及び図7に示すショーケース1a、1bでは、前側に開閉パネル9a、9bを設けてあり、上枠3の前側横枠材3cには、支え棒45を取付けてあり、支え棒45の上端を保持する保持具24はスライド部材21で前側横枠材3cの溝部17に固定してある。また、支え棒45の下端は底板29に固定した受け具26内に挿入して保持してある。
図3に示すように、左右の棚柱39、39は、左右の後側の竪枠7に一体に形成した溝部37に嵌合固定しているから、ねじ固定する場合に比較して固定部分の寸法を設けなくて済むので、左右の棚柱39、39は左右方向の端近くに容易に寄せることができ、図5に示すように、棚柱39、39に取り付けた棚板ブラケット41に棚板42を載せるときに、棚柱39、39が邪魔になるのを防止できる。
棚柱39、39には弾性変形可能な基部39aが設けてあり、基部39aを竪枠7の溝部37の開口部37aに押し込んで固定しているので、棚柱39、39の取り付けが容易にできる。また、取り付け後は棚柱キャップ53を棚柱39、39の上下端に嵌め込むことにより、基部39aの変形を阻止して棚柱39、39の脱落を防止できる。
図4に示すように、左右の棚柱39、39は、上下寸法を竪枠7の上下寸法よりも小さくして、竪枠7の上端と棚柱39、39の上端との間に寸法Hをあけているので、棚柱キャップ53を棚柱39の上下端に嵌め込むことができる。棚柱39は、竪枠7に設けた溝部37内に竪枠7と上コーナーピース10をねじ止めするねじ48の頭を溝部37内に隠すことができる。
照明具19は各溝部17、37の溝開口部17a、37aで保持し、棚柱39は溝部37の溝開口部37aで保持するので、照明具19や棚柱39の固定に、ねじ等の固定部材をほとんど使わなく済むから、取り付けが簡単にできる。また、照明具19や棚柱39の固定部の露出を少なくできるから、意匠性に優れる。
棚柱39は竪枠7に保持しているので、上枠3と底板29とで保持している従来技術に比較して、棚柱39の上下寸法を任意にでき、棚柱39の寸法に精度が要求されないから棚柱39の製造や組み立てが容易にできる。
照明具19は竪枠7の溝部37が保持しているから、竪枠7から照明具19の熱をショーケース1の外部に放熱でき、ショーケース内に熱がこもるのを低減できる。特に、竪枠7はアルミ形材でできているので放熱性が高い。
図1に示すように、上横枠材3cの溝開口部17aはショーケース1の内方で且つ斜下を向いており、前側竪枠7の溝開口部37aはショーケース内方で斜後を向いているので、各溝開口部17a、37aに取付けた照明具19の保持部や照明光が、ショーケース内を見ている顧客の目に入り難くなり、陳列物を目立たせることができる。
また、各照明具19の照明光はショーケース1の略中央側に向けて照射しているので、ショーケース1内の陳列物を効率良く照らすことができる。
図5に示すように、上枠3の隣合う枠材3a、3c(又は3b、3d)及び竪枠7を上コーナーピース10で固定し、下枠3の隣合う枠材5a、5c(又は5b、5d)及び竪枠7を下コーナーピース10で固定しているので、ショーケース1の設置現場で枠材3a〜3d、5a〜5dや竪枠7を必要に応じてカットする寸法調整が容易にできる。
図1及び図3に示すように、照明具19を取り付けた前側上横枠材3cの溝部17は斜め下向きに45度傾斜し、照明具19を取り付けた前側竪枠7の溝部37は斜め後向きに45度傾斜しており、且つ照明具19のLEDの照射角度を90度としているから、この点においても、ショーケース1内の陳列物に照射光を集めることができ、照射効率を高めることができると共に、各溝部17、37が買物客の目に入り難くなり、陳列物を目立たせることができる。
図2に示すように、後側の上横枠材3dに設けた溝部17には、スライド部材21を係合して中棚柱22又は支え棒45(図6参照)の保持具を保持しているので、中棚柱22や支え棒45の取り付けが容易にできる。
図5に示すように、ショーケース1を単独に用いる場合には、ショーケース1と台2とを別体にして台2にショーケース1を取り付けているので、図6及び図7に示すように、ショーケース1a、1bを積み重ねて設置するときに、ショーケースのみを積み重ねでき、台2の部分がないから、陳列スペースを大きくとることができる。また、ショーケース1と台2が別体であるから、台2の意匠や構造の自由度が高く、台2を店舗デザインに対応した意匠や構造にすることができる。
図2に示すように、ショーケース1には中棚柱22を設けているので、上枠3の撓みを防止できる。
天板15は天板固定具14で上枠3に固定しているので天板15の取り外しを防止できる。天板固定具14は、上枠係合部14bを折り曲げて上横枠材3の溝部17の溝内に入り込ませて、上方への移動を規制しているので、ねじ等の固定部品を用いることなく、容易に上枠3に固定できる。
パネル9の上端には樹脂製のカバー材55が取付けてあるので、開閉パネル9a、9bを開閉するときの横枠材3dとの摺れ音を低減できる。
カバー材55には上方に突出する突部55aが設けてあり、開閉パネル9a、9bを持ち上げたときに、溝部8a、8bに形成した穴8cに入り込むようにしてあるので、開閉パネル9a、9bをけんどんでの取付け及び取外しが容易にできる。
上枠縦材3c、3dの溝部17及び竪枠7の溝部37には、各々溝部キャップ51が取り付け自在であるから、照明具19や棚板39を取り付けない場合には、溝部キャップ51で蓋ができるので、溝部17、37に収納した配線Mを隠すことができる。
例えば、照明具19は、LEDに限らず、蛍光灯等であってもよい。
ショーケース1、1a、1bにおいて、棚板42、棚柱39及び中棚柱22は設置しなくても良い。
また、ショーケース1、1a、1bの前側の左右寸法が所定寸法(例えば、900mm)を越えない場合には、棚板42を使用する場合であっても、中棚柱22や支え棒45は無くとも良い。ショーケース1、1a、1bの前側の左右寸法が所定寸法を越える場合で、棚板42を使用する場合には、支え棒45は無くても良い。例えば、図6及び7に示すように、前側に開閉パネル9a、9bがある場合には支え棒45を使用することが望ましいが、図1〜図5に示すショーケース1のように後側に開閉パネル9a、9bがある場合には、中棚柱22が上フレームの撓みを押えることができるので支え棒45は無くても良い。
ショーケース1a、1bを積み重ねるときには、2つに限らず、3つ積み重ねても良く、積み重ねる数は制限されない。
ショーケース1は、台2に固定することに限らず、接地部27を店舗の床に直接固定しても良い。
開閉パネル9a、9bは、無くとも良い。開閉パネル9a、9bは、FIXパネルに変更しても良く、この場合は天板15を外して物品を出し入れする。
照明具19は前側の竪枠7や上横枠材3cに設けるだけでなく、後側の竪枠7や後側の上横枠材3dに取り付けても良い。
棚柱39を省いて中棚柱22を2本以上設けても良い。
パネル9は、ネットであっても良い。
天板15は、天板固定具14を用いないでシリコン等で上枠3に接着しても良い。
照明具19は、LEDの前に屈折レンズを設けて屈折レンズの前にフィルタを付けたものであっても良い。フィルタによりグレア(眩しさ)の軽減や光に色を付ける等の効果を得ることができる。
3 上枠
3a〜3d 上枠材
5 下枠
5a〜5d 下枠材
7 竪枠
9、9a、9b パネル(面材)
12a 本体部の上面(上枠の外周側上面)
13 天板載置部
25b 本体部の下面(下枠の外周側下面)
27 接地部
Claims (1)
- 枠材を四周に枠組みした上枠及び下枠と、上枠及び下枠を上下に連結した竪枠と、上枠と下枠間に嵌め込んだ面材とを備えたショーケースであり、上枠は内周に外周側上面よりも低い段状の天板載置部を有し、下枠は内周に外周側下面よりも低い段状の接地部を有し、ショーケースを積み重ねたときに、下ショーケースの天板載置部に上ショーケースの接地部を載せることにより、下ショーケースの上枠に上ショーケースの下枠を嵌合可能にしてあることを特徴とするショーケース。
Priority Applications (1)
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JP2012158397A JP5885605B2 (ja) | 2012-07-17 | 2012-07-17 | ショーケース |
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Family Applications (1)
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JP2012158397A Active JP5885605B2 (ja) | 2012-07-17 | 2012-07-17 | ショーケース |
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- 2012-07-17 JP JP2012158397A patent/JP5885605B2/ja active Active
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