JP5884661B2 - 加圧部材及び電力変換装置 - Google Patents

加圧部材及び電力変換装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体積層ユニットを有する電力変換装置において半導体積層ユニットを積層方向に加圧する加圧部材、及び該加圧部材を用いた電力変換装置に関する。
DC−DCコンバータ回路やインバータ回路等の電力変換回路は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いられることがある。
一般に、電気自動車やハイブリッド自動車等では、交流モータから大きな駆動トルクを確保するため大きな駆動電流が必要となってきている。
それゆえ、その交流モータ向けの駆動電流を生成する上記電力変換回路においては、該電力変換回路を構成するIGBT等の電力用半導体素子を含む半導体モジュールからの発熱が大きくなる傾向にある。
そこで、特許文献1に示すように、電力変換回路を構成する複数の半導体モジュールを均一に冷却することができるように、冷媒の供給及び排出を担う一対のヘッダの間に多数の冷却管が配置されている電力変換装置が提案されている。そして、該電力変換装置は、冷却管の間に半導体モジューを挟持した半導体積層ユニットと、該半導体積層ユニットの積層方向の端部に半導体積層ユニットを積層方向に加圧するばね部材とを有する。
該ばね部材は、半導体積層ユニットの積層方向の端面をなす冷却管の主面に対して、当接プレートを介して当接している。これにより、冷却管の主面に対して、ばね部材による押圧力が作用するようにしてある。
また、当接プレートを、冷却管の主面に当接する前面部と、該前面部の幅方向の両端部において半導体積層ユニットから遠ざかる方向に形成した一対のリブ部とから構成してある。そして、一対のリブ部のうちの少なくとも一方から他方へ向かってばね部材を支持する後方支持部を形成し、ばね部材をリブと後方支持部との間に保持させる技術が開発されている。
また、複数の板ばねを重ね合わせ、リベット様の接合部材により接合してばね部材を構成し、接合部材の前方突出部を当接プレートの前面部に設けられた前方穴部に挿通配置する技術が開発されている。かかる構成によりばね部材と当接プレートとの位置決めを容易かつ確実にすることが可能になる。
特開2009−130964号公報
しかしながら、従来の電力変換装置においては、ばね部材と当接プレートとを固定するために、接合部材という接合用の別部材を用いている。そのため、部品点数が増えて、重量の増大及び製造コストの増大を招く要因となっている。
また、リブ部から後方支持部を形成し、後方支持部と当接プレートとの間にばね部材を配置する必要があるため、当接プレートとばね部材の並び方向の体格が大きくなる。そのため、電力変換装置内の有効スペースが小さくなるという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであって、部品点数を減らすことができる共に、有効スペースを大きくすることができる電力変換装置用の加圧部材及び電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却管とを交互に積層してなる半導体積層ユニットを有する電力変換装置において、上記半導体積層ユニットの積層方向の端部に配置して上記半導体積層ユニットを積層方向に加圧するために用いられる加圧部材であって、
上記半導体積層ユニットにおける積層方向の端部に当接する当接プレートと、該当接プレートを上記半導体積層ユニットに向かって押圧する弾性部材とを有し、
上記弾性部材は、該弾性部材を貫通する貫通孔を有し、
上記当接プレートは、上記半導体積層ユニットから遠ざかる方向に上記当接プレートから起立しかつ上記当接プレートと一体的に形成された立設部を有し、
該立設部は、上記弾性部材の上記貫通孔に挿入されていると共に、少なくとも先端が上記貫通孔の外周よりも外方に折り曲げられており、
上記当接プレートは、筒形状の上記立設部を有し、その先端の開口部が上記貫通孔の外周よりも外方に折り曲げられており、
上記当接プレートが上記半導体積層ユニットの上記端部に当接する当接面側には、上記立設部の周囲が上記当接面とは反対側の反対面に向かって傾斜する後退領域が形成されていることを特徴とする加圧部材にある
本発明の他の態様は、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却管とを交互に積層してなる半導体積層ユニットを有する電力変換装置であって、
上記半導体積層ユニットの積層方向の端部には、該半導体積層ユニットを積層方向に加圧する上記加圧部材が配されていることを特徴とする電力変換装置
上記加圧部材において、上記当接プレートから起立する立設部は、上記弾性部材の貫通孔に挿入されていると共に、少なくとも先端が上記貫通孔の外周よりも外方に折り曲げられている。そのため、上記当接プレートと上記弾性部材とを引き離そうとしても、上記立設部の少なくとも先端が上記貫通孔に係止する。それ故、弾性部材が当接プレートから脱落することを防ぐことができる。これにより、弾性部材と当接プレートとを一体化してなる加圧部材を電力変換装置に組付けることができるため、加圧部材の組付けを容易に行うことができる。
また、上記当接プレートの上記立設部は、上記弾性部材の上記貫通孔に挿入されている。そのため、上記当接プレートと上記弾性部材を組み合わせるときに、両者の位置決めを容易に行うことができる。
また、上記弾性部材は、上記のように、上記当接プレートから起立し当接プレートと一体的に形成された立設部により、上記当接プレートに係止させることができる。立設部は、例えば上記当接プレートの一部を起立させて形成することができるため、リベット様の接合部材を別途用いることなく、当接プレートと弾性部材とを一体化させることができる。それ故、加圧部材の部品点数を少なくすることができると共に、製造工程を簡略化することができ、ひいては製造コストの削減及び軽量化を図ることができる。
また、上記のように立設部により当接プレートと弾性部材とを一体化して加圧部材を構成することができるため、上記当接プレートが上記半導体積層ユニットの上記端部に当接する当接面とは反対側に、当接プレートと弾性部材とを一体化させる構造物を別途設ける必要がなくなる。具体的には、例えば、従来のように当接面とは反対側に伸びるリブ部を形成し、さらにリブ部に後方支持部を形成する必要がなくなる。そのため、上記加圧部材の上記当接面とは反対側にさらに別部材を配置するためのスペースを確保することが可能になる。
このように、本発明によれば、部品点数を減らすことができる共に、有効スペースを大きくすることができる電力変換装置用の加圧部材及び電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の断面説明図。 実施例1における、加圧部材の当接面側を示す斜視図。 実施例1における、加圧部材の反対面側を示す斜視図。 実施例1における、加圧部材の背面図。 図4のV−V線矢視断面図。 実施例1における、バーリング加工において、押し側金型を当接面側から当接プレートに当接させ、抑え側の金型を反対面側から当接プレートに当接させた状態を示す断面説明図。 実施例1における、当接プレートに当接させた押し側金型及び抑え側の金型を相対的に移動させてバーリング加工を行った状態を示す断面説明図。 実施例1における、当接プレートの立設部の先端を外方に折り曲げ加工する様子を示す断面説明図。 実施例1における、前面部に孔を形成した当接プレートの背面図。 実施例1における、貫通孔を形成した弾性部材の背面図。 実施例2における、加圧部材の背面図。 実施例2における、加圧部材の正面図。 図11のXIII−XIII線矢視断面図。 図11のXIV−XIV線矢視断面図。 実施例2における、加圧部材を半導体積層ユニットの端部に配置した状態を示す部分断面説明図。 実施例3における、加圧部材の幅方向の断面説明図。 実施例3における、当接プレートに当接させた押し側金型及び抑え側の金型を相対的に移動させてバーリング加工を行った状態を示す断面説明図。 実施例4における、加圧部材の背面図。 図18のXIX-XIX線矢視断面図。 実施例4における、前面部に6つの孔を形成した当接プレートの背面図。 実施例4における、前面部にH字状の切り込み部を形成した当接プレートの背面図。 実施例4における、立設部を形成した当接プレートの背面図。 図22のXXIII−XXIII線矢視断面図。 実施例4における、貫通孔に立設部を挿入して当接プレートに弾性部材を重ね合わせた状態を示す平面図。 図22のXXV−XXV線矢視断面図。 実施例4における、正方形状の貫通孔を形成した弾性部材の背面図。 実施例4における、立設部の先端の折り曲げ量を小さくして当接プレートに弾性部材を組み付けた加圧部材の幅方向の断面説明図。 実施例4における、先端が半円状の一対の立設部を形成するための切り込み部を前面部に形成した当接プレートの背面図。 実施例4における、円形状の貫通孔を形成した弾性部材の背面図。 実施例4における、長さ方向に対向する一対の立設部を形成するための切り込み部を前面部に形成した当接プレートの背面図。 実施例4における、長方形状の貫通孔を形成した弾性部材の背面図。
次に、電力変換装置及び加圧部材の好ましい実施形態について説明する。
上記電力変換装置としては、例えばDC−DCコンバータやインバータ等がある。また、上記電力変換装置は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いることができる。
なお、上記半導体モジュールと上記冷却管とは、直接密着していてもよいし、絶縁材等を介して密着していてもよい。
上記加圧部材において、上記当接プレートは、上記半導体積層ユニットから遠ざかる方向に上記当接プレートから起立しかつ上記当接プレートと一体的に形成された立設部を有する。
上記立設部は、上記当接プレートの一部を加工することにより形成することができる。具体的には、例えばバーリング加工により上記半導体積層ユニットから遠ざかる方向に上記当接プレートの一部を起立させることにより筒状の立設部を形成させることができる。
また、上記当接プレートの一部に切り込みを形成し、切り込み部分を曲げ加工により上記半導体積層ユニットから遠ざかる方向に上記当接プレートの一部を起立させることにより立設部を形成させることもできる。
上記立設部は、上記弾性部材の上記貫通孔に挿入されていると共に、少なくとも先端が上記貫通孔の外周よりも外方に折り曲げられている。外方への折り曲げ加工は、筒形状の立設部を形成する場合には、立設部の先端を拡管させる拡管加工を含む概念である。また、外方への折り曲げ加工は、上記立設部の先端を多方向に折り曲げてもよいし、一方向に折り曲げてもよい。また、外方への折り曲げ加工は、上記立設部の少なくとも先端が外方に折り曲げられていればよく、立設部の全体が外方に折り曲げられていてもよい。
また、外方への折り曲げ加工により、上記立設部の先端がかしめられて、上記弾性部材は当接プレートと上記立設部との間に狭持されていてもよいが、折り曲げ加工後の上記立設部の先端と弾性部材との間に空間(遊び)が設けられていてもよい。
上記当接プレートは、筒形状の上記立設部を有し、その先端の開口部が上記貫通孔の外周よりも外方に折り曲げられていることが好ましい
この場合には、バーリング加工により立設部を簡単に形成することができると共に、立設部を弾性部材の貫通孔に挿入した状態で筒状の立設部の先端を拡管させることにより、当接プレートと弾性部材を簡単に一体化させることができる。
また、筒形状の立設部は、断面が円の円筒形状の他、断面が四角、六角、八角等の多角形である多角筒形状にすることができる。好ましくは、立設部は円筒形状であることがよい。
また、上記当接プレートが上記半導体積層ユニットの上記端部に当接する当接面側には、上記立設部の周囲が上記当接面とは反対側の反対面に向かって傾斜する後退領域が形成されていることが好ましい
この場合には、当接プレートの当接面側において立設部の外周近傍に発生する応力集中を緩和することができる。
即ち、上記半導体積層ユニットの積層方向の端部に上記加圧部材を配置して上記半導体積層ユニットを積層方向に加圧すると、後退領域がなく当接プレートの当接面側が平坦な場合には、上記立設部の当接面側の外周が上記半導体積層ユニット側に突出するおそれがある。そして、この突出部位において大きな応力で上記半導体積層ユニットが加圧される。そのため、上記弾性部材の弾性力によって上記立設部の上記当接面側の外周に応力が集中するおそれがある。
一方、上記のように後退領域を当接プレートに形成しておくと、上記半導体積層ユニットの積層方向の端部に上記加圧部材を配置して加圧したときに、上記弾性部材の弾性力によって後退領域が上記半導体積層ユニット側に押圧される。そのため、当接プレートの当接面を平坦にすることができる。それ故、応力集中を抑制することができ、上記当接プレートは、上記半導体ユニットの端部をより広い面で押圧することができる。その結果、半導体積層ユニットにおける半導体モジュールと冷却管とを面接触させて充分に密着させることができ、半導体モジュールから上記冷却管への伝熱効率を向上させることができる。したがって、半導体モジュールを充分に冷却することが可能になる。
上記加圧部材は、上記当接プレートに該当接プレートを貫通する孔を設け、次いでバーリング加工を行って筒形状の上記立設部を形成した後、該立設部を上記弾性部材の上記貫通孔に挿入し、上記立設部の上記先端の折り曲げ加工を行うことにより形成されていることが好ましい
この場合には、バーリング加工により、上記立設部を容易に形成することができると共に、バーリング加工後に先端部の折り曲げ加工を行うことにより、簡単に上記当接プレートと上記弾性部材とを組み付けて上記加圧部材を得ることができる。
上記バーリング加工においては、筒形状の上記立設部を、その先端の開口部に向けて外周が小さくなるように形成してあることが好ましい
この場合には、上記バーリング加工後の筒形状の立設部の先端の外周を小さくすることができるため、上記立設部の先端を挿入する上記弾性部材の上記貫通孔の大きさを小さくすることができる。そのため、弾性部材における貫通孔以外の領域を広くすることができる。それ故、弾性部材にかかる応力を低く抑え、弾性部材の破損を防止することができる。
また、上記のごとく、筒形状の上記立設部を、その先端の開口部に向けて外周が小さくなるように形成する場合には、バーリング加工時に用いる金型として先端部に向けて傾斜したテーパ形状を有する金型を用いることができる。そのため、バーリング加工後に金型を容易に抜くことができ、金型寿命を長くすることができる。
また、上記当接プレートは、対向する一対の上記立設部を有しており、一対の上記立設部の少なくとも先端がそれぞれ上記貫通孔の外周よりも外方に折り曲げられていてもよい
この場合には、上記当接プレートに切り込みを形成し、切り込み部分を折り曲げ加工することにより、上記立設部を簡単に形成することができる。さらに、上記立設部を上記貫通孔の外周よりも外方に折り曲げ加工することにより、上記当接プレートと上記弾性部材とを一体化させることができる。また、この場合には、上記一対の立設部を上記弾性部材の貫通孔に挿入した状態で一対の立設部の先端を貫通孔の外周よりも外方に折り曲げることにより、上記立設部と上記当接プレートとの間に上記弾性部材を狭持させることが可能になる。それ故、上記当接プレートと上記弾性部材とを相互に強固に固定することができる。
また、上記弾性部材としては、板ばね又は皿ばねを用いることができる
上記弾性部材としては、一枚の金属板からなる板ばね又は皿ばねを用いることができるが、二枚以上の金属板を重ねあわせた板ばね又は皿ばねを用いることもできる。より好ましくは、板ばねがよい。
また、上記当接プレートは、上記冷却管の主面に当接する前面部と、該前面部の両端を折り曲げて上記半導体積層ユニットから遠ざかる方向に立設された一対のリブ部とを有することが好ましい
この場合には、リブにより上記当接プレートの曲げ剛性を向上させることができる。そのため、ばね部材の弾性力によって当接プレートが押圧されても、当接プレートが反ることを防ぐことができる。それ故、当接プレートの前面部により、半導体積層ユニットを全体にわたってその積層方向に均一に押圧することができる。これにより、半導体モジュールと冷却管とを面接触させて充分に密着させることができ、半導体モジュールから上記冷却管へと充分に伝熱することができる。その結果、半導体モジュールを充分に冷却することができる。
参考例1)
次に、電力変換装置用の加圧部材及びこれを用いた電力変換装置の参考例について、図1〜図8を用いて説明する。
本例の電力変換装置3は、図1に示すごとく、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュール21と、該半導体モジュール21を冷却する冷却管22とを交互に積層してなる半導体積層ユニット2を有する。
半導体積層ユニット2の積層方向Zの端部29には、該半導体積層ユニット2を積層方向に加圧する加圧部材1が配置されている。なお、本参考例においては、加圧部材1が半導体積層ユニット2を押圧する方向を前方Z1といい、その反対側を後方Z2という。
図1〜図5に示すごとく、加圧部材1は、半導体積層ユニット2の積層方向Zにおける後方Z2側の端部29に当接する当接プレート12と、該当接プレート12を半導体積層ユニット2に向かって押圧する弾性部材11とを有する。
当接プレート12は、冷却管22の主面220に当接する平板状の前面部120と、該前面部120の幅方向Yの両端を折り曲げて半導体積層ユニット2から遠ざかる方向に立設する一対のリブ121とを有する。
また、弾性部材11は、厚み2mmの一枚の金属板からなる板ばねである。弾性部材11は、その中央部が当接プレート12の前面部120側に円弧状に湾曲した押圧部113と、押圧部113の両側において押圧部113と同方向に湾曲した被支承部114とからなる。
また、弾性部材11は、その厚み方向に弾性部材11を貫通する円形の貫通孔111を有する。また、当接プレート12は、半導体積層ユニット2から遠ざかる方向に前面部120から起立しかつ前面部120と一体的に形成された円筒形状の立設部13(131)を有する。弾性部材11の貫通孔111は、弾性部材11の中央に形成されており、当接プレート12の立設部13(131)は、前面部120の中央に形成されている。
立設部13は、弾性部材11の貫通孔311に挿入されていると共に、少なくとも先端14が貫通孔111の外周よりも外方に折り曲げられている。本例においては、円筒形状の立設部131の先端14の開口部141が、弾性部材11に形成された貫通孔111の外周よりも外方に折り曲げられている。開口部141は、その直径が貫通孔11の直径よりも大きくなるように外方に曲げられて拡管されている。これにより、弾性部材11は、当接プレート12に一体的に組み付けられている。
弾性部材11を当接プレート12に組付けて加圧部材1を得るにあたっては、まず、図10に示すごとく、弾性部材11として中央に所定の直径の貫通孔111を有する板ばねを準備する。また、図9に示すごとく、一対のリブ121を幅方向Yの両端に形成した当接プレート12を準備する。リブ部12は、金属板の両端を直角に屈曲させることにより形成することができる。
次いで、図9に示すごとく、ドリルを用いて、当接プレート12の前面部120の中央に、前面部120を貫通する孔122を設ける。
次に、図6及び図7に示すごとく、バーリング加工用の加工装置8の押し側金型81を前面部120の孔122に当接面123側から当接させ、抑え側の金型82を前面部120に反対面124側から当接させてこれらの金型81、82を相対的に移動させることによりバーリング加工を行う。これにより、図7に示すごとく、前面部120の中央に、前面部120から反対面124側に立設する円筒形状の立設部131を形成する。
次に、金型81、82を抜き、図8に示すごとく、バーリング加工後の立設部131の高さよりも低い凸部を有する金型84を円筒形状の立設部に当接面123側から挿入する。そして、当接プレート12の立設部131を弾性部材11の貫通孔111に挿入し当接プレート12に弾性部材11を重ね合わせて組み付ける。そして、皿もみ金型85を立設部81の開口部141に当接し、開口部141を押圧することにより、開口部141を外方に折り曲げて径を大きくする。このとき、立設部81の先端14を弾性部材11の貫通孔111よりも外方に折り曲げることにより、当接プレートと弾性部材を一体化させることができる。
なお、金型84の凸部の高さは、立設部131の先端14の折り曲げ量に合わせて適宜調整することができる。
図1に示すごとく、電力変換装置3は、半導体積層ユニット2、加圧部材1などを収容するケース30を有する。ケース30においては、加圧部材1を半導体積層ユニット2との間に狭持する側面301に、加圧部材1が半導体積層ユニット2を押圧する方向、即ち前方Z1に突出する2つの支承部31が形成されている。支承部31には、加圧部材1の弾性部材11の被支承部114が係止される。そして、支承部31と半導体積層ユニット2との間において、弾性部材11が前後に拡がる方向に付勢された状態で、半導体積層ユニット2の一端29に加圧部材1が配置されている。そのため、弾性部材11は、押圧部113において当接プレートを押圧する。これにより、加圧部材1は半導体積層ユニット2を積層方向に押圧している。
電力変換装置3は、例えば、DC−DCコンバータやインタバータ等である。そして、電力変換装置3は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いることができる。
また、電力変換装置3は、半導体積層ユニット2のほか、半導体モジュール21に制御信号を入力する図示しない制御基板や、コンデンサやリアクトル等から構成される図示しない電力回路等を有している。
半導体積層ユニット2は、図1に示すごとく、複数の半導体モジュール21と冷却管22とを交互に積層してなり、各冷却管22の両端を、冷媒の供給を担う冷媒供給ヘッダ232と冷媒の排出を担う冷媒排出ヘッダ233とに連通させた多層積層構造のユニットである。本例では、隣り合わせに積層した冷却管22の間に半導体モジュール21を配置してある。
本例の冷却管22は、内部に、例えば、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、水やアンモニア等の自然冷媒、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を流動させる中空部を有してなる管である。
そして、図1に示すごとく、冷媒入口231より供給側連結管232を介して冷却管22へと供給された冷媒は、冷却管22内を通過する際に、冷却管22と絶縁材を介して面接触することができるように設けられた半導体モジュール21の放熱板(図示略)から受熱する。そして、受熱した冷媒は、さらに冷却管22内を通過し、排出側連結管233を介して冷媒出口234へ向かって流れて、そこから排出される。
このようにして、半導体積層ユニット2においては、冷媒を冷却管22内において循環させて、半導体素子との熱交換を行うことにより、半導体モジュール21を冷却する。
そして、上述したように、半導体積層ユニット2の積層方向の端部29には、図1に示すごとく、当接プレート12と弾性部材11とにより構成される加圧部材1が配されている。
本例においては、半導体積層ユニット2の積層方向における一端28に冷媒入口231及び冷媒出口234を形成し、その反対側の端部29に加圧部材1を配置した例を示すが、加圧部材1を、積層方向における冷媒入口231及び冷媒出口234を形成した端部28に形成してもよい。即ち、加圧部材1は、半導体積層ユニット2の積層方向におけるいずれの端部に配置してもよい。また、積層方向の両端に加圧部材1を配置する構成も可能である。
次に、本例の加圧部材及び電力変換装置の作用効果について説明する。
図1〜図5に示すごとく、本例の加圧部材1において、当接プレート12から起立する立設部13は、弾性部材11の貫通孔111に挿入されていると共に、少なくとも先端14が貫通孔111の外周よりも外方に折り曲げられている。そのため、当接プレート12と弾性部材11とを引き離そうとしても、立設部13の少なくとも先端14が貫通孔111に係止する。それ故、弾性部材11が当接プレート12から脱落することを防ぐことができる。これにより、弾性部材11と当接プレート12とを一体化してなる加圧部材1を電力変換装置3に組付けることができるため、加圧部材1の組付けを容易に行うことができる。
また、当接プレート12の立設部13は、弾性部材11の貫通孔111に挿入されている。そのため、当接プレート12と弾性部材11とを組み合わせるときに、両者の位置決めを容易に行うことができる。
また、弾性部材11は、上記のように、当接プレート12から起立し当接プレート12と一体的に形成された立設部13により、当接プレート12に係止させることができる。立設部13は、例えば当接プレート12の一部を起立させて形成することができるため、例えばリベット様の接合部材を別途用いることなく、当接プレート12と弾性部材11とを一体化させることができる。それ故、加圧部材1の部品点数を少なくすることができると共に、製造工程を簡略化することができ、ひいては製造コストの削減及び軽量化を図ることができる。
また、上記のように立設部13により当接プレート12と弾性部材11とを一体化して加圧部材1を構成することができるため、当接プレート12が半導体積層ユニット2の端部29に当接する当接面123とは反対側に、当接プレート12と弾性部材11とを一体化させる構造物を別途設ける必要がなくなる。具体的には、例えば、従来のように当接面とは反対側に伸びるリブ部を形成し、さらにリブ部に後方支持部を形成する必要がなくなる。そのため、加圧部材1の当接面123とは反対側にさらに別部材を配置するためのスペース35を確保することが可能になる。
このように、本例によれば、部品点数を減らすことができる共に、有効スペースを大きくすることができる電力変換装置用の加圧部材1及び電力変換装置3を提供することができる。
(実施例1)
参考例1においては、前面部120から直角に起立した立設部131を形成したが(図5参照)、本例においては、立設部131の周囲が当接面123から反対面124に向かって傾斜する後退領域125が形成された加圧部材1について説明する。
図11〜図14に示すごとく、本例の加圧部材1は、参考例1と同様に、当接プレート12の円筒形状の立設部131が弾性部材11の貫通孔111に挿入されていると共に、その先端14の開口部141が貫通孔111の外周よりも外方に折り曲げられている。そして、当接プレート12が半導体積層ユニットの端部に当接する当接面123側には、円筒形状の立設部131の周囲が当接面123とは反対側の反対面124に向かって傾斜する後退領域125が形成されている。
具体的には、当接プレート12の当接面123においては、円筒形状の立設部131の周囲が反対面124に向かって傾斜し、後方Z2に後退している。当接プレート12は、円筒形状の立設部131の周囲が中心に向かって徐々に当接面123側から反対面124側にへこんでいる。図12は、加圧部材1の当接面側の正面図であるが、同図において、後退領域125は、紙面の手前から奥へ(当接面123から反対面124へ)向けて傾斜している。その他の構成は、参考例1と同様である。
後退領域125は、例えばバーリング加工により立設部131を形成する際に、後退領域を形成するための傾斜を有する金型を用いてバーリング加工を行うことにより形成することができる。
本例の加圧部材1は、図11〜図14に示すごとく、当接プレート12の当接面123側に、上記のごとく後退領域125が形成されている。そのため、加圧部材1を用いて半導体積層ユニット2を積層方向Zに加圧する際に、当接プレート12の当接面123側において立設部131の外周近傍に発生する応力集中を緩和することができる。
後退領域がなく当接プレートの当接面側が平坦な場合には、上記半導体積層ユニットの積層方向の端部に加圧部材を配置して半導体積層ユニットを加圧すると上記立設部の当接面側の外周が上記半導体積層ユニット側に突出するおそれがある。そして、この突出部位において大きな応力で上記半導体積層ユニットが加圧される。そのため、上記弾性部材の弾性力によって上記立設部の上記当接面側の外周に応力が集中するおそれがある。
一方、本例のように後退領域125を当接プレート12に形成しておくと、図15に示すごとく、半導体積層ユニット2の積層方向Zの端部29に加圧部材1を配置して加圧したときに、弾性部材11の弾性力によって後退領域125が半導体積層ユニット2側に押圧され、前方Z1に押し出される。そのため、当接プレート12の当接面123を平坦にすることができる。それ故、応力集中を抑制することができ、当接プレート12は、半導体ユニット2の端部29をより広い面で押圧することができる。その結果、半導体積層ユニット2における半導体モジュール21と冷却管22とを面接触させて充分に密着させることができ、半導体モジュール21から冷却管22への伝熱効率を向上させることができる。したがって、半導体モジュール21を充分に冷却することが可能になる(図1参照)。なお、図15において、後退領域は、前方Z1の半導体積層ユニット2側に押し出されているため、外観上、後退領域は存在していないようにみえる。
本例の加圧部材1は、その他に参考例1と同様の効果を奏する。なお、参考例1と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
(実施例
参考例1においては、バーリング加工時に、前面部から直角に起立した立設部を形成し、その先端を折り曲げ加工することにより加圧部材を形成した(図6〜図8参照)。本例においては、円筒形状の立設部131を、その先端14の開口部141に向けて外周が徐々に小さくなるように形成し、その先端14を折り曲げ加工することにより加圧部材1を形成する例である(図16及び図17参照)。
図16に示すごとく、本例の加圧部材1は、参考例1と同様に、当接プレート12の円筒形状の立設部131が弾性部材11の貫通孔111に挿入されていると共に、その先端14の開口部141が貫通孔111の外周よりも外方に折り曲げられている。また、実施例と同様に、当接プレート12が半導体積層ユニットの端部に当接する当接面123側には、円筒形状の立設部131の周囲が当接面123とは反対側の反対面124に向かって傾斜する後退領域125が形成されている。
本例の加圧部材1の作製にあたっては、図17に示すごとく、参考例1と同様に、当接面123側からバーリング加工用の加工装置8の押し側金型81を当接プレート12に形成した前面部120の孔に当接させ、反対面124側から抑え側の金型82を前面部120に当接させてこれらの金型81、82を相対的に移動させることによりバーリング加工を行う。本例においては、図17に示すごとく、押し側金型81として、先端に向かうほど直径φが小さくなる円柱状の凸部815を有する金型を用いてバーリング加工を行う。押し金型81の凸部815は、先端に向かうほど直径が小さくなるため、円柱形状というよりはむしろ円錐形状に近くなる。このような金型を用いてバーリング加工を行うと、先端14の開口部141に向けて直径が徐々に小さくなる円筒形状の立設部131を形成することができる。また、図17に示すように、所定の傾斜を有する金型81、82を用いてバーリング加工を行うことにより後退領域125を形成することができる。次いで、バーリング加工後に、参考例1と同様にして、金型を抜き、弾性部材11を組み付けて、立設部131の先端14を外方に折り曲げることにより、加圧部材1を作製することができる(図16参照)。
本例の加圧部材の作製にあたっては、バーリング加工により先端14の開口部141に向けて外周(直径)が小さくなるように円筒形状の立設部131を形成している(図17参照)。そのため、バーリング加工後の筒形状の立設部131の先端14の外周を小さくすることができる。それ故、立設部131の先端14に挿入する弾性部材11の貫通孔11の大きさを小さくすることができる(図16参照)。そのため、弾性部材11における貫通孔111以外の領域を広くすることができる。したがって、弾性部材11にかかる応力を低く抑え、弾性部材11の破損を防止することができる
また、上記のごとく、筒形状の立設部131を、その先端14の開口部141に向けて外周が小さくなるように形成すると、バーリング加工時に用いる金型として、先端に向けて傾斜したテーパ形状を有する金型81を用いることができる(図17参照)。そのため、バーリング加工後に金型81を容易に抜くことができ、金型寿命を長くすることができる。
本例の加圧部材1は、その他に参考例1及び実施例1と同様の効果を奏する。なお、参考例1と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
参考
本例は、参考例1、実施例1及び2とは形状の異なる立設部を形成する例である。
図18及び図19に示すごとく、本例の加圧部材1において、当接プレート12は、対向する一対の立設部132を有しており、一対の立設部132がそれぞれ弾性部材11の貫通孔111の外周よりも外方に折り曲げられている。一対の立設部132は、当接プレート12の前面部120の中央に形成されており、当接プレート12の幅方向Yに対向するように形成されている。一対の立設部132は、当接プレート12の幅方向Yの外方にそれぞれ折り曲げられている。その他の構成は参考例1と同様である。
本例の加圧部材の作製方法について説明する。
まず、実施例1と同様に、一対のリブ121を幅方向Yの両端に形成した当接プレート12を準備する。次いで、図20に示すごとく、ドリルを用いて、当接プレート12の前面部120に、前面部120を貫通する6つの孔126を設ける。
次いで、図20及び図21に示すごとく、各孔126を結ぶように、当接プレート12の前面部120にH字状の切り込み部127を形成する。次いで、図22及び図23に示すごとく、折り曲げ加工により、切り込み部127を形成した前面部120の中央を部分的に反対面124側に立設させ、一対の立設部132を形成する。このとき、前面部120の中央には、前面部を貫通する穴137が形成される。この穴137は、立設部137を前面部120から立設させて形成したために形成されるものである。
次いで、参考例1と同様に、貫通孔111を形成した弾性部材11を反対面124側から当接プレート12に重ね合わせて組み付ける(図24及び図25参照)。このとき、当接プレート12の立設部132を弾性部材11の貫通孔111に挿入させる。
なお、弾性部材11の貫通孔111の形状は、立設部132の形状に合わせて、立設部132が貫通孔111に挿入できる形状にしておく。本例においては、図26に示すごとく、弾性部材11の中央には四角形状の貫通孔を形成してある。
次いで、図18及び図19に示すごとく、当接プレート12の立設部132を貫通孔111の外方に折り曲げる。本例においては、一対の立設部132をそれぞれ幅方向Yの外方に折り曲げる。これにより、当接プレート12と弾性部材11を一体化させ、加圧部材1を得ることができる。
本例の加圧部材1において、当接プレート12は対向する一対の立設部132を有しており、一対の立設部132の少なくとも先端14がそれぞれ弾性部材11の貫通孔111の外周よりも外方に折り曲げられている。そのためこの場合には、上述のように当接プレート12に切り込み部127を形成し、切り込み部127を折り曲げ加工することにより、立設部132を簡単に形成することができる。さらに、一対の立設部132を弾性部材11の貫通孔111に挿入した状態で一対の立設部132の先端14を貫通孔111の外周よりも外方に折り曲げることにより、立設部132と当接プレート12との間に弾性部材11を狭持させることが可能になる。それ故、当接プレート12と弾性部材11とを相互に強固に固定することができる。
本例の加圧部材1は、その他に参考例1と同様の効果を奏する。
図18及び図19に示す上述の加圧部材1の例においては、一対の立設部132の先端14を直角に折り曲げることにより、立設部132と当接プレート12との間に弾性部材11を狭持させる構成を示している。これに対し、図27に示すごとく、一対の立設部132の先端14をそれぞれ直角よりも小さな角度で折り曲げてもよい。この場合にも、立設部132の先端14を弾性部材11の貫通孔111よりも外方に折り曲げることにより、弾性部材11と当接プレート12とを一体化させることができる。
また、当接プレート12の一対の立設部132の形状と、弾性部材11の貫通孔111の形状は適宜変更することができる。
例えば図28及び図29に、立設部と貫通孔のその他の組み合わせパターンの一例を示す。図28には、当接プレート12の前面部120に、先端が半円状の一対の立設部132を形成するための切り込み部128を形成した例を示している。図29には、弾性部材11に円形の貫通孔111を形成した例を示している。
図28及び図29に示す当接プレート12及び弾性部材11の組み合わせにおいても、図18〜図24に示す例と同様に、切り込み部128から一対の立設部132を形成し、立設部132を弾性部材11の貫通孔111に挿入させ、その後、立設部132の先端14を外方に折り曲げることにより加圧部材1を得ることができる。なお、図28において、点線a1は、立設部の形成時における折り曲げ位置を示し、点線b1は、立設部の先端の外方への折り曲げ時における折り曲げ位置を示す。
また、図18〜図24に示す上述の加圧部材1の例においては、切り込み部127を幅方向Yに折り曲げて立設させることにより一対の立設部132を形成し、さらにその先端14を幅方向Yに折り曲げることにより、当接プレート12と弾性部材11とを一体化させている。これに対し、切り込み部を長さ方向Xに折り曲げて立設させることにより立設部を形成し、その後、立設部の先端を長さ方向Xに折り曲げることにより当接プレートと弾性部材とを一体化させることもできる。この場合の当接プレート11の切り込み部129の形成パターンの一例を図30に示し、弾性部材11の貫通孔の形成パターンを図31に示す。
図30及び図31に示す当接プレート12及び弾性部材11の組み合わせにおいても、図18〜図24に示す例と同様に、切り込み部129から一対の立設部132を形成し、立設部132を弾性部材11の貫通孔111に挿入させ、その後、立設部132の先端14を外方に折り曲げることにより加圧部材1を得ることができる。なお、図30において、点線a2は、立設部の形成時における折り曲げ位置を示し、点線b2は、立設部の先端の外方への折り曲げ時における折り曲げ位置を示す。
なお、本例において、参考例1と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
1 加圧部材
11 弾性部材
12 当接プレート
13、131、132 立設部
14 先端
2 半導体積層ユニット
21 半導体モジュール
22 冷却管
3 電力変換装置

Claims (4)

  1. 電力変換回路の一部を構成する半導体モジュール(21)と、該半導体モジュール(21)を冷却する冷却管(22)とを交互に積層してなる半導体積層ユニット(2)を有する電力変換装置(3)において、上記半導体積層ユニット(2)の積層方向の端部(29)に配置して上記半導体積層ユニット(2)を積層方向に加圧するために用いられる加圧部材(1)であって、
    上記半導体積層ユニット(2)における積層方向の端部(29)に当接する当接プレート(12)と、該当接プレート(12)を上記半導体積層ユニット(2)に向かって押圧する弾性部材(11)とを有し、
    上記弾性部材(11)は、該弾性部材(11)を貫通する貫通孔(111)を有し、
    上記当接プレート(12)は、上記半導体積層ユニット(2)から遠ざかる方向に上記当接プレート(12)から起立しかつ上記当接プレート(12)と一体的に形成された立設部(13)を有し、
    該立設部(13、131、132)は、上記弾性部材(11)の上記貫通孔(111)に挿入されていると共に、少なくとも先端(14)が上記貫通孔(111)の外周よりも外方に折り曲げられており、
    上記当接プレート(12)は、筒形状の上記立設部(131)を有し、その先端(14)の開口部(141)が上記貫通孔(111)の外周よりも外方に折り曲げられており、
    上記当接プレート(12)が上記半導体積層ユニット(2)の上記端部(29)に当接する当接面(123)側には、上記立設部(131)の周囲が上記当接面(123)とは反対側の反対面(124)に向かって傾斜する後退領域(125)が形成されていることを特徴とする加圧部材(1)。
  2. 請求項1に記載の加圧部材(1)において、上記弾性部材(11)は板ばね又は皿ばねであることを特徴とする加圧部材(1)。
  3. 請求項1又は2に記載の加圧部材(1)において、上記当接プレート(12)は、上記冷却管(22)の主面(220)に当接する前面部(120)と、該前面部(120)の両端を折り曲げて上記半導体積層ユニット(2)から遠ざかる方向に立設する一対のリブ部(121)とを有することを特徴とする加圧部材(1)。
  4. 電力変換回路の一部を構成する半導体モジュール(21)と、該半導体モジュール(21)を冷却する冷却管(22)とを交互に積層してなる半導体積層ユニット(2)を有する電力変換装置(3)であって、
    上記半導体積層ユニット(2)の積層方向の端部(29)には、該半導体積層ユニット(2)を積層方向に加圧する請求項1〜3のいずれか一項に記載の加圧部材(1)が配されていることを特徴とする電力変換装置(3)。
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