JP5884556B2 - 感光性導電ペースト - Google Patents
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感光性硬化型導電ペーストを用いることで、数十μm程度のパターン形成が可能となるが、導電性粒子による照射光の散乱やアライメント露光により、設計した線幅よりも太くなるという課題があった。そこで、一般に、有機成分や無機粒子の紫外線吸収剤を添加する方法(例えば、特許文献4参照)が挙げられる。しかしながら、狭い導電パターンを形成する場合に、公知の紫外線吸収剤(例えば、特許文献5)を用いると、それらの一部において、現像後に導電性のラインが断線や絶縁化するという課題があることがわかった。
般式(1)で表される構造を有する紫外線吸収剤(D)を含む感光性導電ペーストを基板上に塗布し、乾燥し、露光し、現像した後に100℃以上300℃以下の温度でキュアすることを特徴とする導電パターン付基板の製造方法である。
該ペーストは基板上に塗布し、必要に応じ乾燥させて溶媒を除去した後、露光、現像、100℃以上300℃以下の温度でのキュア工程を経ることで基板上に所望の導電パターンを得ることができる。本発明のペーストを用いて得られた導電パターンは有機成分と無機成分の複合物となっており、導電性粒子同士がキュア時の硬化収縮により互いに接触することで導電性が発現する。
光重合開始剤(C)の含有量としては、感光性成分(B)100重量部に対し、好ましくは0.05〜30重量部の範囲で添加される。感光性成分(B)100重量部に対する光重合開始剤(C)の含有量を0.05重量部以上とすることにより、特に露光部の硬化密度が増加し、現像後の残膜率を高くすることができる。また、感光性成分(B)100重量部に対する光重合開始剤(C)の含有量を30重量部以下とすることで、特に光重合開始剤(C)による塗布膜上部での過剰な光吸収を抑制し、導電パターンが逆テーパー形状となり基材との接着性が低下することを抑制することができる。
本発明の感光性導電ペーストは紫外線吸収剤(D)を含み、前記紫外線吸収剤(D)が下記一般式(1)に示す構造であることを特長とする感光性導電ペーストである。
紫外線吸収剤(D)が、エチレン性不飽和結合を有することによって、露光時に紫外線を吸収しつつ、光重合開始剤で発生したラジカルで、エチレン性不飽和結合が、感光性成分(B)と反応し、紫外線吸収剤自体も樹脂マトリックスに取り込まれることで、現像時に流れ出ることはなくなり、その結果、膜を強固に形成することができる。
式(1)は、ベンゾフェノン誘導体あるいは、ケイ皮酸誘導体であることが好ましい。ベンゾフェノン誘導体、ケイ皮酸誘導体共に、紫外線の極大吸収領域が、UV−B(290〜320nm)付近に存在し、UV−A(320〜400nm)にも、吸光度は小さいながらも存在する結果、本発明の感光性導電ペーストの紫外線吸収剤として、i線(365nm)の吸収を大きく損ねること無く、線幅抑制を制御しやすい。
紫外線吸収量の含有量は、感光性導電ペースト100重量部に対し、0.001〜5重量部が好ましく、より好ましくは、0.01〜3重量部である。紫外線吸収剤をこれらの範囲にすることと、式1に示す構造(R1,R2のいずれかに炭素−炭素2重結合を有し、R3は水酸基か水素)を有することで、露光時の線幅太りを抑制しつつ、現像時に狭ラインにおいても断線しにくくさせることが可能となる。
PETフィルム上に感光性導電ペーストを乾燥厚みが10μmになるように塗布、90℃の乾燥オーブンで10分間乾燥し、一定のラインアンドスペース(L/S)で配列する直線群を1つのユニットとし、L/Sの値が異なる6種類のユニットを有するフォトマスクを介して露光、現像、そして140℃で1時間キュアすることによって導電パターンを得た。各ユニットのL/Sの値は50/50、40/40、30/30、25/25、20/20、15/15とした(それぞれライン幅(μm)/間隔(μm)を表す)。パターンを光学顕微鏡により観察し、パターン間に残渣がなく、かつパターン剥がれのない最小のL/Sの値を持つパターンを確認し、この最小のL/Sの値を現像可能なL/Sとした。
PETフィルム上に感光性導電ペーストを乾燥厚みが10μmになるように塗布、90℃の乾燥オーブンで10分間乾燥し、図1に示すパターンの透光部Aが100個有するフォトマスクを介して露光し、現像して140℃で1時間乾燥オーブンでキュアすることによって比抵抗率測定用導電性パターンを得た。導電性パターンのライン幅は0.400mm、ライン長さは80mmである。得られたパターンの端部を表面抵抗計でつなぎ、表面抵抗値を測定し、下記の計算式に当てはめて比抵抗率を算出した。なお膜厚の測定は触針式段差計“サーフコム1400”(商品名、(株)東京精密製)を用いて行った。膜厚の測定はランダムに10箇所の位置にて測り、その10点の平均値を膜厚とした。測長は1mm、走査速度は0.3mm/sとした。線幅はパターンを光学顕微鏡でランダムに10箇所の位置を観察し、画像データを解析して得られた10点の平均値を線幅とした。
比抵抗率=表面抵抗値×膜厚×線幅/ライン長
100個の比抵抗率を測定し、90個以上が1×10−4Ωcm未満である場合を良好とし、パターン加工性を○とした。また、パターン加工性が○の場合は100個の平均比抵抗率を求めた。
・導電性粒子(A)
表1に記載の材料、平均粒子径のものを用いた。なお、平均粒子径は以下の方法により求めた。
<体積平均粒子径の測定>
導電性粒子(A)の体積平均粒子径は、HORIBA社製動的光散乱式粒度分布計により体積平均粒子径を測定した。
感光性成分(B)
(合成例1)感光性成分(B−1)
エチルアクリレート(EA)/メタクリル酸2−エチルヘキシル(2−EHMA)/スチレン(St)/アクリル酸(AA)の共重合体(共重合比率:20重量部/40重量部/20重量部/15重量部)にグリシジルメタクリレート(GMA)を5重量部付加反応させたもの
窒素雰囲気の反応容器中にジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート150gを仕込みオイルバスを用いて80℃まで昇温した。これに、エチルアクリレート20g、メタクリル酸2−エチルヘキシル40g、スチレン20g、アクリル酸15g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.8gおよびジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10gからなる混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに6時間重合反応を行った。その後、ハイドロキノンモノメチルエーテル1gを添加して重合反応を停止した。引き続きグリシジルメタクリレート5g、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド1gおよびジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10gからなる混合物を0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに2時間付加反応を行った。得られた反応溶液をメタノールで精製することで未反応不純物を除去し、さらに24時間真空乾燥することで感光性成分(B−1)を得た。得られた感光性成分B−1の酸価は103mgKOH/g、式(1)より求めたガラス転移温度は21.7℃であった。
(合成例2)感光性成分(B−2)
エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレートFA−324A(製品名、日立化成工業株式会社製)/EA/AAの共重合体(共重合比率:50重量部/10重量部/15重量部)にグリシジルメタクリレート(GMA)を5重量部付加反応させたもの
窒素雰囲気の反応容器中にジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート150gを仕込みオイルバスを用いて80℃まで昇温した。これに、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレートFA−324Aを50g、エチルアクリレート20g、アクリル酸15g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.8gおよびジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10gからなる混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに6時間重合反応を行った。その後、ハイドロキノンモノメチルエーテル1gを添加して重合反応を停止した。引き続きグリシジルメタクリレート5g、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド1gおよびジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10gからなる混合物を0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに2時間付加反応を行った。得られた反応溶液をメタノールで精製することで未反応不純物を除去し、さらに24時間真空乾燥することで感光性成分B−2を得た。得られた感光性成分(B−2)の酸価は96mgKOH/g、式(1)より求めたガラス転移温度は19.9℃であった。
・光重合開始剤(C)
IRGACURE 369(商品名、チバジャパン株式会社製)
・紫外線吸収剤(D)
紫外線吸収剤(D−1)2−ヒドロキシ−4−アリルオキシベンゾフェノン(和光純薬工業株式会社製)
紫外線吸収剤(D−2)4−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル(和光純薬工業株式会社製)
紫外線吸収剤(D−3)メタクリル酸4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェニル(和光純薬工業株式会社製)
紫外線吸収剤(D−4)4−メトキシケイ皮酸メチル(和光純薬工業株式会社製)
紫外線吸収剤(D−5)4−ヒドロキシ−3−メトキシケイ皮酸エチル(東京化成工業株式会社製)
紫外線吸収剤(D−6)EVERSORB10(株式会社ソート製)
紫外線吸収剤(D−7)CHIMASSORB 81FL(チバ・ジャパン株式会社製)
紫外線吸収剤(D−6)、紫外線吸収剤(D−7)の構造は下式で表されるものである。
・モノマー:ライトアクリレートBP−4EA(共栄社化学株式会社製)
・溶剤:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(東京化成工業株式会社製)
実施例1
感光性成分(B)17.5g、光重合開始剤(C)IRGACURE369(チバジャパン株式会社製)を3.5g、紫外線吸収剤(D−1)を1.5g、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを17.0gいれ、“あわとり錬太郎”(商品名、ARE−310、株式会社シンキー社製)で混合し、感光性樹脂溶液39.5g(固形分57.0質量%)を得た。
得られた感光性樹脂溶液39.5gと、平均粒子径1μmのAg粒子108.5gを混ぜ合わせ、3本ローラー“EXAKT M−50”(商品名、EXAKT社製)を用いて混練し、148.0gの感光性導電ペーストを得た(感光性導電ペースト中、紫外線吸収剤(D−1)の濃度1.0質量%)。
表1に示す組成の感光性導電ペーストを実施例1と同様の方法で製造し、評価結果を表1に示した。
表1に示す組成の感光性導電ペーストを実施例1と同様の方法で製造し、評価結果を表1に示した。
Claims (3)
- 前記導電性粒子(A)の体積平均粒子径が0.1〜10μmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の導電パターン付基板の製造方法。
- 前記感光性成分(B)が、不飽和二重結合を有し、酸価が40〜200mgKOH/gの範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載の導電パターン付基板の製造方法。
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