JP5884509B2 - 画像処理装置、画像読取装置およびプログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理装置、画像読取装置およびプログラムに関する。
原稿を読み取って得られた画像データに圧縮処理を施し、より小さい容量の画像データに変換することが行われている。
公報記載の従来技術として、画像情報を構成する複数の色情報を抽出し、抽出された色情報が属する特定の色への変換を行い、特定の色に変換された画像情報を特定の色ごとに分離し、特定の色ごとに分離された画像情報を特定の色ごとに圧縮し、特定の色ごとに圧縮された画像情報を、まとめた後に出力する画像処理装置が存在する(特許文献1参照)。
特開2010−232954号公報
ここで、画像データに含まれる色の数を減少(減色)させることは、確かに、圧縮後の画像データの容量を、圧縮前よりも小さくするために有用な手法の一つであるといえる。ただし、画像データを構成する色の数が少ない場合であっても、圧縮後の画像データの容量が、圧縮前よりも小さくなりにくいことがあった。
本発明は、画像データの内容に応じて、より適切な圧縮処理手法を選択できるようにすることを目的とする。
請求項1記載の発明は、画像データを構成する色の数を算出する算出手段と、前記画像データにおいて階調で表現される階調領域を抽出する階調領域抽出手段と、前記算出手段により算出された前記色の数が予め決められた閾値以下であり且つ前記階調領域抽出手段により抽出された前記階調領域が存在しない場合に、前記画像データを第1の種別と判定し、当該算出手段により算出された当該色の数が当該閾値を超え、あるいは、当該算出手段により算出された当該色の数が当該閾値以下であり且つ当該階調領域抽出手段により抽出された当該階調領域が存在する場合に、当該画像データを第2の種別と判定する判定手段と、前記第1の種別と判定された画像データにおける色の数を減少させる減色手段と、前記減色手段によって減色された前記第1の種別の画像データに圧縮処理を施す第1圧縮処理手段と、前記第2の種別と判定された画像データに圧縮処理を施す第2圧縮処理手段とを含む画像処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記画像データにおいて均一色で表現される均一色領域を抽出する均一色領域抽出手段をさらに含み、前記判定手段は、前記算出手段により算出された前記色の数が予め決められた閾値以下であり、前記階調領域抽出手段により抽出された前記階調領域が存在せず、さらに、前記均一色領域抽出手段により抽出された前記均一色領域の大きさが予め決められた基準大きさよりも小さい場合に、前記画像データを第1の種別と判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3記載の発明は、原稿の画像を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像データを構成する色の数を算出する算出手段と、前記画像データにおいて階調で表現される階調領域を抽出する階調領域抽出手段と、前記算出手段により算出された前記色の数が予め決められた閾値以下であり且つ前記階調領域抽出手段により抽出された前記階調領域が存在しない場合に、前記画像データを第1の種別と判定し、当該算出手段により算出された当該色の数が当該閾値を超え、あるいは、当該算出手段により算出された当該色の数が当該閾値以下であり且つ当該階調領域抽出手段により抽出された当該階調領域が存在する場合に、当該画像データを第2の種別と判定する判定手段と、前記第1の種別と判定された画像データにおける色の数を減少させる減色手段と、前記減色手段によって減色された前記第1の種別の画像データに圧縮処理を施す第1圧縮処理手段と、前記第2の種別と判定された画像データに圧縮処理を施す第2圧縮処理手段とを含む画像読取装置である。
請求項4記載の発明は、前記読取手段は、複数ページの原稿を順番に読み取ることで、複数ページに対応する複数の画像データを出力し、前記判定手段は、前記複数の画像データに対し、ページ毎に判定を行うことを特徴とする請求項3記載の画像読取装置である。
請求項5記載の発明は、コンピュータに、画像データを構成する色の数を算出する機能と、前記画像データにおいて階調で表現される階調領域を抽出する機能と、算出された前記色の数が予め決められた閾値以下であり且つ抽出された前記階調領域が存在しない場合に、前記画像データを第1の種別と判定し、算出された当該色の数が当該閾値を超え、あるいは、算出された当該色の数が当該閾値以下であり且つ抽出された当該階調領域が存在する場合に、当該画像データを第2の種別と判定する機能と、前記第1の種別と判定された画像データにおける色の数を減少させる機能と、減色された前記第1の種別の画像データに圧縮処理を施す機能と、前記第2の種別と判定された画像データに圧縮処理を施す機能とを実現させるプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像データの内容に応じて、より適切な圧縮処理手法を選択できるとともに、第1の種別の画像データおよび第2の種別の画像データの両者を、より小さな容量に圧縮することができる
請求項2記載の発明によれば、構成を有していない場合と比較して、画像データの内容に応じて、さらにより適切な圧縮処理手法を選択できるようにすることができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像データの内容に応じて、より適切な圧縮処理手法を選択できるようにすることができるとともに、第1の種別の画像データおよび第2の種別の画像データの両者を、より小さな容量に圧縮することができる
請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、例えば1つのファイルを構成する複数の画像データのそれぞれに対し、より適切な圧縮処理手法を選択できるようにすることができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、画像データの内容に応じて、より適切な圧縮処理手法を選択できるようにすることができるとともに、第1の種別の画像データおよび第2の種別の画像データの両者を、より小さな容量に圧縮することができる
本発明の実施の形態における画像読取システムの構成を示した図である。 画像読取システムにおける画像読取装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 画像読取装置の機能構成を示すブロック図である。 圧縮条件決定部の機能構成を示すブロック図である。 色数算出部の機能構成を示すブロック図である。 圧縮条件決定部に設けられた色数算出部における色空間の分割処理を説明するための図である。 圧縮条件決定部に設けられた色別分離処理部によるデータ分離の手法を説明するための図である。 圧縮条件決定部における処理の手順を説明するためのフローチャートである。 圧縮条件決定部における圧縮処理手法の決定手順を説明するためのフローチャートである。 スキャナによって読み取られた入力画像データの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における画像読取システムの構成を示した図である。
この画像読取システムは、ネットワーク30によって相互に接続された、画像読取装置10および端末装置20を有している。ここで、画像読取装置10は、セットされた原稿に形成された画像を読み取る機能を有している。また、画像読取装置10は、原稿送り装置を備えており、複数枚(複数ページ)で構成された原稿束の原稿を、順番に1枚ずつ読み取ることが可能になっている。一方、端末装置20は、画像読取装置10が原稿を読み取ることによって得られた画像データを、ネットワーク30を介して取得する機能を有している。
図2は、図1に示す画像読取システムにおける画像読取装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
本実施の形態の画像読取装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)で構成されたメモリ12と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)で構成された記憶装置13と、ネットワーク30を介して端末装置10等の外部機器との間でデータ(画像データを含む)の送受信を行う通信装置14と、ユーザによる入力を受け付けるとともにユーザに対する指示を出力(表示)するUI(User Interface)装置15と、原稿の画像を読み取る読取手段の一例としてのスキャナ16とを備えている。また、画像読取装置10は、これらの各構成要素を相互に接続するバス18をさらに有している。なお、スキャナ16は、例えばRGB3色の画像を読み取ることにより、フルカラーの画像データを出力する機能を有している。
画像読取装置10において、CPU11は、メモリ12または記憶装置13から読み出した制御プログラムに基づく処理を実行することで、画像処理を含む画像読取装置10の動作を制御する。なお、CPU11が実行する制御プログラムは、予めメモリ12に記憶させておく形態の他、例えばCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供したり、あるいは、ネットワーク30を介してCPU11に提供したりすることも可能である。
図3は、上述した制御プログラムが実行されることにより実現される、画像読取装置10の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の画像読取装置10は、上述したスキャナ16と、スキャナ16が原稿を読み取ることによって得られた画像データに処理を施して出力する画像処理装置100とを有している。また、画像処理装置100は、スキャナ16から入力される画像データ(入力画像データ)に、予め決められた前処理を施す前処理部110と、前処理部110による前処理が施された画像データ(前処理済画像データ)に、圧縮処理を施す圧縮処理部120とを有している。なお、入力画像データは、1ページ分あるいは複数ページ分の画像データを含むファイルとして入力される。
ここで、前処理部110は、例えば、入力画像データに階調補正を施す機能、UI装置15等を介して指定された拡大倍率あるいは縮小倍率に応じて、入力画像データを拡大/縮小する機能、入力画像データに空間フィルタ処理を施す機能、入力画像データの色空間を変換する機能等を、必要に応じて実行する。また、前処理部110は、1または複数のページを含む入力画像データに対し、ページ毎に前処理を施す。
一方、圧縮処理部120は、圧縮条件決定部130と、色別分離処理部140と、第1圧縮処理部150と、ページ合成部160と、第2圧縮処理部170と、ファイル合成部180とを備えている。
圧縮条件決定部130は、入力されてくる前処理済画像データを解析し、ページ毎に、第1圧縮手法にて圧縮を施すか、あるいは、第1圧縮手法とは異なる第2圧縮手法にて圧縮を施すかを決定する。なお、第1圧縮手法および第2圧縮手法の詳細については後述する。以下では、圧縮条件決定部130において、第1圧縮手法の適用が決定されたページの画像データを第1画像データと呼び、第2圧縮手法の適用が決定されたページの画像データを第2画像データと呼ぶ。
色別分離処理部140は、前処理済画像データのうち、圧縮条件決定部130にて第1圧縮手法の適用が決定された第1画像データを、色別に分離する処理を施す。
第1圧縮処理手段の一例としての第1圧縮処理部150は、色別分離処理部140で色別に分離された第1画像データに対し、色毎に第1圧縮手法を用いた圧縮処理を施す。
ページ合成部160は、第1圧縮処理部150で圧縮処理が施された色毎の第1画像データをページ単位で合成することにより、第1圧縮処理が施された第1画像データ(圧縮済第1画像データ)を作成する。
第2圧縮処理手段の一例としての第2圧縮処理部170は、前処理済画像データのうち、圧縮条件決定部130にて第2圧縮手法の適用が決定された第2画像データに対し、第2圧縮手法を用いた圧縮処理を施すことにより、第2圧縮処理が施された第2画像データ(圧縮済第2画像データ)を作成する。
ファイル合成部180は、入力されてくる圧縮済第1画像データおよび/または圧縮済第2画像データを、基となる入力画像データを構成するページ数およびページ順に基づいてまとめ、1ページ分あるいは複数ページ分の圧縮済画像データを含むファイル(出力画像データ)として出力する。なお、出力画像データは、図1に示すネットワーク30を介して、例えば端末装置20に送信される。
図4は、上述した制御プログラムが実行されることにより実現される、上記圧縮条件決定部130の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の圧縮条件決定部130は、色数算出部131と、オブジェクト分離部132と、階調領域抽出部133と、均一色領域抽出部134と、種別決定部135とを備えている。
算出手段および減色手段の一例としての色数算出部131は、入力されてくる前処理済画像データに対し、ページ毎に、画像を構成する1または複数の色情報を抽出し、抽出した色情報が属する特定の色への変換を行うとともに、変換された特定の色に基づいて代表色を決定し、得られた代表色の数(色数)を含む結果を、メモリ12(図2参照)に記憶させる。なお、色数算出部131の詳細な構成については後述する。
オブジェクト分離部132は、入力されてくる前処理済画像データに対し、ページ毎に、文字、線画、図形、写真が含まれているか否かの検出を行う。また、オブジェクト分離部132は、対象ページの画像データにオブジェクト(この例では文字、線画、図形、写真の少なくとも1つ)が含まれていることを検出すると、含まれている文字、線画、図形、写真の、画像データ内での範囲を確定し、確定した文字、線画、図形、写真の範囲を示す座標値を、メモリ12に記憶させる。なお、以下の説明においては、オブジェクト分離部132による検出結果のうち、文字が検出された領域を「文字領域」と呼び、線画が検出された領域を「線画領域」と呼び、図形が検出された領域を「図形領域」と呼び、写真が検出された領域を「写真領域」と呼ぶ。
階調領域抽出手段の一例としての階調領域抽出部133は、オブジェクト分離部132による検出結果に基づき、対象ページの図形領域および写真領域の中から、階調画像で表現されている領域(階調領域)を抽出し、メモリ12に記憶させる。なお、階調領域の抽出処理は、各種のものが適用される。
均一領域抽出手段の一例としての均一色領域抽出部134は、オブジェクト分離部132による検出結果に基づき、対象ページの図形領域および写真領域の中から、均一な色で表現されている領域(均一色領域)を抽出し、メモリ12に記憶させる。また、均一色領域抽出部134は、均一色領域の存在とともに、対象ページの画像データ内での均一色領域の範囲を確定し、確定した均一色領域の範囲を示す座標値を、メモリ12に記憶させる。なお、均一色領域の抽出処理は、各種のものが適用される。
判定手段の一例としての種別決定部135は、同一の対象ページの画像データに基づいて得られ、メモリ12から読み出した、色数算出部131による色数の算出結果、階調領域抽出部133による階調領域の抽出結果、均一色領域抽出部134による均一色領域の抽出結果および均一色領域の範囲に基づき、対象ページの画像データを、第1圧縮手法の適用対象とする種別(第1の種別に対応)とするのかあるいは第2圧縮手法の適用対象とする種別(第2の種別に対応)とするのかを決定する。なお、種別決定部135による具体的な種別の決定手順については後述する。
図5は、上述した制御プログラムが実行されることにより実現される、上記色数算出部131の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の色数算出部131は、平滑化部1311と、強調処理部1312と、頻度計数部1313と、計数結果処理部1314と、地色抽出部1315と、色抽出部1316と、3D・LUT生成部1317と、色置換部1318とを備えている。
平滑化部1311は、入力されてくる前処理済画像データに、ページ毎に平滑化処理を施すことで、ノイズの除去を行う。
強調処理部1312は、平滑化処理済みの前処理済画像データに、例えば5×5フィルタを用いて強調処理を施す。
頻度計数部1313は、平滑化処理済の前処理済画像データについて、画素値の出現頻度(ヒストグラム)を計数する処理を行う。
ここで、頻度計数部1313によるヒストグラム生成について説明する。
図6は、色空間の領域分割について説明する模式図である。頻度計数部1313は、ヒストグラムを生成するにあたり、ページ毎の前処理済画像データにおける3次元色空間を複数の領域に分割し、分割領域毎の頻度を計数する。
図6に示すように、例えば、RGB色空間において取り得る階調値が0から255(8ビット)であった場合、頻度計数部1313は、RGB各階調値を32階調ごとに8等分する。これにより、RGB色空間は、8×8×8=512の領域に分割される。頻度計数部1313は、512個に分割された領域ごとに画素値の頻度を計数する。なお、分割単位はあくまでも一例に過ぎない。
図5に戻って説明を続ける。
計数結果処理部1314は、頻度計数部1313で計数された分割領域ごとのヒストグラムについて、予め決められた頻度の閾値を超えるものだけを抽出するフィルタリング処理を施す。また、計数結果処理部1314は、3次元2次微分フィルタを用い、ヒストグラムのピークを抽出する。
地色抽出部1315は、計数結果処理部1314でフィルタリング処理されたヒストグラムに基づき、画像データの地色(地肌の色)を抽出する処理を行う。例えば、予め設定された地色となる複数の候補色のうち、最も頻度の高いものを地色として抽出する。なお、地色抽出処理は、各種のものが適用される。
色抽出部1316は、計数結果処理部1314でフィルタリング処理され、抽出されたヒストグラムのピークの中から、特定の色(代表色)を抽出する処理を行う。具体的には、まず、抽出されたヒストグラムのピーク(ピーク色)の中から、予め設定された彩度より低い色を候補色から排除する。次に、残ったピーク色の中から代表色を選定する。代表色の選定は、例えば、色相等の特徴量が予め設定された所定量以上離れているものを選定する。また、代表色の色数は、予め設定された上限を超えないようにする。すなわち、代表色として選定された色のうち、頻度が高いものから順に、上限の色数を超えないよう選択する。
3D・LUT生成部1317は、平滑化処理済みの前処理済画像データの色を、色抽出部1316で抽出された代表色に色置換するための3D・LUT(3次元ルックアップテーブル)を生成する。すなわち、3D・LUTは、画像データの所定の画素値の範囲と、選定された代表色とを対応付けするものである。これにより、画像データの各画素値は、その画素値の属する範囲と対応付けられた特定の代表色へ変換されることになる。
色置換部1318は、3D・LUT生成部1317で生成された3D・LUTを用いて、前処理済画像データの画素値をいずれかの代表色に置換する処理を、ページ毎に行う。これにより、前処理済画像データが代表色に減色されることになる。
なお、圧縮条件決定部130を経て第1圧縮処理部150側に出力される第1画像データは、色置換部1318による減色処理が施された後のものとなっている。一方、圧縮条件決定部130を経て第2圧縮処理部170側に出力される第2画像データは、色置換部1318による減色処理が施される前のものとなっている。
図7は、図3に示す色別分離処理部140によるデータ分離を説明する模式図である。色別分離処理部140は、代表色に置換された第1画像データを代表色ごとに分離して、層構造のデータとする。層構造のデータは、代表色ごとの画像要素の画素値を2値化したものと、その代表色の画像要素が含まれる外接矩形の情報、すなわち、ページ内における外接矩形の始点座標、矩形高さ、矩形幅の情報とを備える。
図7に示す例では、代表色として「赤」、「青」、「緑」、「灰」の4色が選定されており、それぞれの代表色ごとに分離され、層構造のデータとして出力される。各代表色の画像要素のデータは、2値化されたものとなっている。
また、代表色のほか、背景色も層構造のデータとして出力される。背景色のデータは、景色の色値と、背景であることを示す情報とを備える。背景はページ全体に指定されるため、矩形情報を持つ必要はない。なお、背景色も代表色のデータと同様に矩形情報(この場合、ページ全体の矩形情報)を持たせるようにしてもよい。これにより、代表色と背景色とを区別しないデータ構造となる。
色別分離処理部140によって代表色や背景色ごと層構造のデータとして分離された情報(色毎の第1画像データ)は、第1圧縮処理部150で層構造のデータごと(色毎)に圧縮処理(第1の圧縮手法)される。ここでは色毎のデータが2値化されているため、ランレングス符号化といった圧縮処理が施されることになる。なお、背景色として色値と背景であることを示す情報とを備える構造では、圧縮の必要はない。
また、図3に示すページ合成部160は、圧縮された代表色や背景色の層構造のデータを層構造のデータ形式として1つのファイルにまとめ、出力する処理を行う。層構造のデータ形式としては、例えばMRC(Mixed Raster Content)が挙げられる。
これに対し、図3に示す第2圧縮処理部170は、上述した減色処理(代表色への置換)が施されていない第2画像データに対し、そのまま圧縮処理を施す。
図8は、画像読取装置10を用いた原稿の読み取り動作において、圧縮条件決定部130における処理の手順を説明するためのフローチャートである。
ここでは、まず、前処理部110から圧縮条件決定部130に、前処理画像データ(ファイル)が入力される(ステップ11)。
次に、圧縮条件決定部130は、n=1に設定を行い(ステップ12)、ステップ11で入力されてきた前処理画像データのうち、nページ目(最初は1ページ目)の画像データを取得する(ステップ13)。
続いて、圧縮条件決定部130は、nページ目の画像データに対する圧縮処理条件(第1圧縮手法あるいは第2圧縮手法)を決定する(ステップ14)。
その後、圧縮条件決定部130は、ステップ11で入力されてきた前処理画像データに残りのページがあるか否かを判断する(ステップ15)。
ステップ15において肯定の判断(Yes)を行った場合、圧縮条件決定部130は、n=n+1に設定を行い(ステップ16)、ステップ13に戻って次のページの画像データに対する処理を続行する。一方、ステップ15において否定の判断(No)を行った場合、圧縮条件決定部130は、一連の処理を完了する。
図9は、上述したステップ14における具体的手順、すなわち、圧縮条件決定部130における圧縮処理手法の決定手順を説明するためのフローチャートである。
まず、色数算出部131が、対象ページの画像データに基づき、代表色の色数を算出する(ステップ141)。また、オブジェクト分離部132が、対象ページの画像データに基づいてオブジェクト分離を行う。そして、オブジェクト分離の結果に基づき、階調領域抽出部133が、階調領域の抽出を行う(ステップ142)。また、オブジェクト分離の結果に基づき、均一色領域抽出部134が、均一色領域の抽出を行う(ステップ143)とともに、均一色領域のサイズを抽出する(ステップ144)。
そして、種別決定部135が、ステップ141で求められた代表色の色数が、予め決められた閾値(例えば5色)以下であるか否かを判断する(ステップ145)。ステップ145において否定の判断(No)を行った場合、種別決定部135は、対象ページに適用する圧縮手法を第2圧縮手法に決定する(ステップ149)。
また、ステップ145において肯定の判断(Yes)を行った場合、種別決定部135は、次に、ステップ142における抽出結果に基づき、対象ページに階調領域がなかったか否かを判断する(ステップ146)。ステップ146において否定の判断(No)を行った場合、種別決定部135は、対象ページに適用する圧縮手法を第2圧縮手法に決定する(ステップ149)。
さらに、ステップ146において肯定の判断(Yes)を行った場合、種別決定部135は、次に、ステップ143およびステップ144における抽出結果に基づき、対象ページに予め決められた基準サイズ以上の均一色領域がなかったか否かを判断する(ステップ147)。ステップ147において否定の判断(No)を行った場合、種別決定部135は、対象ページに適用する圧縮手法を第2圧縮手法に決定する(ステップ149)。一方、ステップ147において肯定の判断(Yes)を行った場合、種別決定部135は、対象ページに適用する圧縮手法を第1圧縮手法に設定し(ステップ148)、一連の処理を完了する。
なお、ステップ148では、圧縮条件決定部130から第1圧縮処理部150(色別分離処理部140)に向けて、対象ページの画像データとして、減色処理が施された第1画像データが出力される。一方、ステップ149では、圧縮条件決定部130から第2圧縮処理部170に向けて、対象ページの画像データとして、減色処理が施されていない第2画像データが出力される。
では、具体的な例を挙げつつ、画像データに適用する圧縮手法の決定手順を説明する。
図10は、スキャナ16によって読み取られた入力画像データの一例を示す図である。この例において、入力画像データは、3ページ分の画像データで構成される。
ここで、1ページ目の画像データは、見積書を読み取って得られたものである。この見積書は、黒で描かれた文字および線画(枠および線)と、赤で描かれた文字および線画(会社印、承認印および担当者印)を含んでいる。
また、2ページ目の画像データは、雑誌の記事を読み取って得られたものである。この記事は、黒で描かれた文字および線画(地図など)、緑で描かれた文字(「アテネの」と記載された部位)および写真(神殿の写真)を含んでいる。なお、写真は、白を含む階調画像で構成された神殿部分と、青を含む階調画像で構成された空部分とを有している。
さらに、3ページ目の画像データは、学習用のノート等を読み取って得られたものである。このノートは、黒で描かれた文字(アルファベット)と、ピンクで描かれた図形(「is」、「am」、「are」に重なる部位)を含んでいる。なお、ピンクで描かれた部位は、英文の文字画像に対し、例えばマーカーペン等を用いて書き込まれたものである。
本実施の形態の画像読取装置10で、これらの画像を読み取った場合、各画像データに対し、次のような圧縮処理が選択される。
例えば1ページ目が対象ページとなる場合、色数が少なく、階調領域が存在せず、しかも均一色領域のサイズが基準サイズよりも小さいために、1ページ目の画像データは第1圧縮手法の適用対象となる。
また、例えば2ページ目が対象ページとなる場合、色数は少ないものの、写真領域に階調領域が存在するために、2ページ目の画像データは第2圧縮手法の適用対象となる。
さらに、例えば3ページ目が対象ページとなる場合、色数が少なく、階調領域が存在せず、しかも均一色領域のサイズが基準サイズよりも小さいために、3ページ目の画像データは第1圧縮手法の適用対象となる。
なお、本実施の形態では、対象ページにおける色数と、対象ページにおける階調領域の有無と、対象ページにおける基準サイズ以上の均一色領域の有無とに基づいて、第1圧縮手法の適用または第2圧縮手法の適用を決定するようにしていたが、これに限られるものではない。例えば、対象ページにおける色数と、対象ページにおける階調領域の有無とに基づいて決定(均一色領域については考慮しない)してもかまわない。
また、本実施の形態では、スキャナ16と画像処理装置100とを有する画像読取装置10を例として説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えばデジタルカメラ等の撮像装置によって得られた画像データに対し、画像処理装置100を用いて処理を施すものであってもよい。
さらに、本実施の形態では、ネットワークに30に対し、画像読取装置10を単体で接続する場合を例として説明を行ったが、これに限られるものではなく、例えば画像読取装置10とレーザプリンタ等の画像形成装置とを組み合わせてなる複写機であってもかまわない。
10…画像読取装置、16…スキャナ、100…画像処理装置、120…圧縮処理部、130…圧縮条件決定部、140…色別分離処理部、150…第1圧縮処理部、160…ページ合成部、170…第2圧縮処理部、180…ファイル合成部

Claims (5)

  1. 画像データを構成する色の数を算出する算出手段と、
    前記画像データにおいて階調で表現される階調領域を抽出する階調領域抽出手段と、
    前記算出手段により算出された前記色の数が予め決められた閾値以下であり且つ前記階調領域抽出手段により抽出された前記階調領域が存在しない場合に、前記画像データを第1の種別と判定し、当該算出手段により算出された当該色の数が当該閾値を超え、あるいは、当該算出手段により算出された当該色の数が当該閾値以下であり且つ当該階調領域抽出手段により抽出された当該階調領域が存在する場合に、当該画像データを第2の種別と判定する判定手段と
    前記第1の種別と判定された画像データにおける色の数を減少させる減色手段と、
    前記減色手段によって減色された前記第1の種別の画像データに圧縮処理を施す第1圧縮処理手段と、
    前記第2の種別と判定された画像データに圧縮処理を施す第2圧縮処理手段と
    を含む画像処理装置。
  2. 前記画像データにおいて均一色で表現される均一色領域を抽出する均一色領域抽出手段をさらに含み、
    前記判定手段は、前記算出手段により算出された前記色の数が予め決められた閾値以下であり、前記階調領域抽出手段により抽出された前記階調領域が存在せず、さらに、前記均一色領域抽出手段により抽出された前記均一色領域の大きさが予め決められた基準大きさよりも小さい場合に、前記画像データを第1の種別と判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取られた画像データを構成する色の数を算出する算出手段と、
    前記画像データにおいて階調で表現される階調領域を抽出する階調領域抽出手段と、
    前記算出手段により算出された前記色の数が予め決められた閾値以下であり且つ前記階調領域抽出手段により抽出された前記階調領域が存在しない場合に、前記画像データを第1の種別と判定し、当該算出手段により算出された当該色の数が当該閾値を超え、あるいは、当該算出手段により算出された当該色の数が当該閾値以下であり且つ当該階調領域抽出手段により抽出された当該階調領域が存在する場合に、当該画像データを第2の種別と判定する判定手段と
    前記第1の種別と判定された画像データにおける色の数を減少させる減色手段と、
    前記減色手段によって減色された前記第1の種別の画像データに圧縮処理を施す第1圧縮処理手段と、
    前記第2の種別と判定された画像データに圧縮処理を施す第2圧縮処理手段と
    を含む画像読取装置。
  4. 前記読取手段は、複数ページの原稿を順番に読み取ることで、複数ページに対応する複数の画像データを出力し、
    前記判定手段は、前記複数の画像データに対し、ページ毎に判定を行うことを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
  5. コンピュータに、
    画像データを構成する色の数を算出する機能と、
    前記画像データにおいて階調で表現される階調領域を抽出する機能と、
    算出された前記色の数が予め決められた閾値以下であり且つ抽出された前記階調領域が存在しない場合に、前記画像データを第1の種別と判定し、算出された当該色の数が当該閾値を超え、あるいは、算出された当該色の数が当該閾値以下であり且つ抽出された当該階調領域が存在する場合に、当該画像データを第2の種別と判定する機能と
    前記第1の種別と判定された画像データにおける色の数を減少させる機能と、
    減色された前記第1の種別の画像データに圧縮処理を施す機能と、
    前記第2の種別と判定された画像データに圧縮処理を施す機能と
    を実現させるプログラム。
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