JP5884140B2 - 太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール及びその製造方法に関し、特に、ラミネート工程において、背面板の端部の破損を防ぐ技術に関する。
太陽電池は太陽光を利用するため、屋根や屋上といった屋外に設置されることが多く、風雨や雪に対する耐候性能を備えている必要がある。そのため太陽電池は、一対のガラス等の板材間に発電素子と充填材を積層させてラミネートした構造をとるのが一般的である。
ここで、ラミネートに用いられる一般的なラミネート装置は、気密状態が確保されたチャンバ内に、載置された被加工物を加熱するヒータープレートと、被加工物を加圧するためのダイヤフラムを有し、外部接続された真空ポンプにより内部を減圧することができるようになっている。
このようなラミネート装置により、太陽電池を構成するガラス等の板材や発電素子、充填材などを積層させた被加工物を、減圧下で加熱・加圧することにより、太陽電池が作製される。
図8は、このようなラミネート装置により、太陽電池を作製する工程の一部を示している。なお、図8では、作製する太陽電池として化合物系太陽電池を例にとるが、他の結晶系太陽電池等でも同様の工程によりラミネートは行なわれる。
図8に示されるように、カバーガラス71、充填材72、化合物系半導体薄膜により構成された発電素子73が製膜された背面基板74を順次、積層させた被加工物7は、減圧されたチャンバ内で、ヒータープレート62により加熱されると共に、ダイヤフラム61により加圧される。これにより、充填材72が溶融して、ラミネート加工が施される。
この工程の際、背面基板74はダイヤフラム61によって上方から押し付けられるため、端部、特に四隅に亀裂等の破損を生じ易い。
また、カバーガラス71は、外周部が鋭利な状態のままだと危険で、欠け等が発生し易く、機械的および熱的強度が不足する場合もあることから、縁辺部の稜角が面取りされている。そのため、図9(a)に示されるように、カバーガラス71の面取り部711を含めた外周形状と同サイズの背面基板74を用いる場合、被加工物7をヒータープレート62上に載置した状態では、面取り部711の上側部分において、背面基板74はカバーガラス71に当接することなく宙に浮いた状態となっている。このような状況の下、ダイヤフラム61から背面基板74に対し、カバーガラス71側へ力が加えられると、図9(b)に示されるように、背面基板74の、カバーガラス71と当接する箇所と当接しない箇所の境目近傍で亀裂等の破損を生じ易い。
このような太陽電池の作製工程における歩留まりの向上に関する技術として、特許文献1では、表面部材及び裏面部材の外寸法を互いに異ならしめることにより、加熱圧着時に生じる両部材間のズレを吸収する技術が提案されている。
特開平10−256584号公報
上記特許文献1記載の技術によれば、加熱圧着時に両部材の位置が多少ずれても、裏面部材が表面部材からはみ出すことは少なく、外観不良や、枠体を取り付ける際の割れ等を防ぐのに一定の効果を期待できる。
しかしながら、単に表面材と裏面保護材の外寸法を互いに異ならしめるだけでは、ひび割れ等の破損を生じ易い裏面部材の端部が十分に保護されるとはいえない。
特に、もともと強度の低い角部分は破損を生じ易いし、前述のとおり、カバーガラスが面取りされている場合には、当該面取りされている部分を考慮しないと、ラミネートの工程で縁辺に破損を生じ易い。
そこで、本発明は、前面板と背面板の間に、充填材を介して発電素子を積層してなる太陽電池モジュールのラミネート工程において、背面板の端部の破損を防ぐ技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る太陽電池モジュールは、受光面となる、平面四角形状の前面板と、上記前面板の裏面側に配される、平面四角形状の背面板と、上記前面板と上記背面板の間に積層される発電素子と、上記前面板と上記背面板とを接着する充填材と、を有する太陽電池モジュールであって、上記背面板は、四隅が切り欠かれており平面視したときに、上記前面板の四隅が上記背面板の上記四隅から突出していることを特徴とする。
なお、前面板と背面板の間に発電素子を積層することには、単に発電素子を、前面板と背面板の間に物理的に配置することのみならず、前面板あるいは背面板に製膜することも含まれ、発電素子の種類に応じていずれかの形態をとる。
また、上記前面板は、縁辺の稜角が面取りされており、上記背面板は、上記前面板の平面のうち、上記面取りされた部分の内側に収まる寸法で構成されているものとしてもよい。
上記前面板及び上記背面板はいずれもガラス素材で構成され、上記前面板は、上記背面板よりも硬質のガラス素材で構成されているものとしてもよい。
また、上記発電素子は、薄膜太陽電池素子であり、上記前面板又は上記背面板のいずれかに製膜されているものとしてもよい。
また、本発明の別の観点に係る太陽電池モジュールの製造方法は、受光面となる、平面四角形状の前面板と、上記前面板の裏面側に配され、四隅が切り欠かれた四角形状の背面板と、上記前面板と上記背面板の間に積層される発電素子と、上記前面板と上記背面板とを接着する充填材と、を有する太陽電池モジュールを、チャンバ内に、載置された被加工物を加熱するヒータープレートと、被加工物を加圧するダイヤフラムと、を備えたラミネート装置により製造する方法であって、上記前面板と、上記発電素子と、上記背面板とを順次積層させると共に、上記前面板と上記背面板との間に充填材を挟みこんだ被加工物を、上記チャンバ内のヒータープレート上に載置し、上記チャンバ内を減圧する工程と、上記ヒータープレートにより、上記被加工物を加熱し、上記充填材を溶融する工程と、上記ダイヤフラムにより、上記被加工物を上記背面板側から加圧する工程と、を有することを特徴とする。
また、上記前面板は、縁辺の稜角が面取りされ、上記背面板は、上記前面板の平面のうち、上記面取りされた部分の内側に収まる寸法で構成されており、上記チャンバ内において、上記発電素子と上記充填材を挟んで、上記前面板上に上記背面板を積層させる際、上記前面板の面取りされた部分の内側に、上記背面板を積層させるものとしてもよい。
本発明によれば、前面板と背面板の間に、充填材を介して発電素子を積層してなる太陽電池モジュールのラミネート工程において、背面板の端部の破損を防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る太陽電池モジュールの積層構造を示す模式図であり、(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)下面図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールにおいて、図1中のA部分を示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る太陽電池モジュールの積層構造を示す模式図であり、(a)スーパーストレート構造の太陽電池モジュール、(b)結晶系太陽電池モジュールである。 本発明の実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法に用いられるラミネート装置を示す模式図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法において、被加工物の積層順序を示す斜視図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法において、被加工物にダイヤフラムを圧接させた状態を示す模式図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法において、図6中のB部分を示す部分拡大図である。 従来例に係る太陽電池モジュールの製造方法において、被加工物にダイヤフラムを圧接させた状態を示す模式図である。 従来例に係る太陽電池モジュールの製造方法において、図8中のC部分において、背面板の破損の様子を示す模式図であって、(a)破損前、(b)破損後である。
次に、本発明の実施形態に係る太陽電池モジュール、及び当該太陽電池モジュールの製造方法について、図を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る太陽電池モジュール1の積層構造を示している。
太陽電池モジュール1は、いわゆる化合物系太陽電池であり、カバーガラス11、充填材12、発電素子13、背面基板14を順次、積層した構造からなり、一体的にラミネートされている。
カバーガラス11は、透光性を有するガラス板であり、受光面を構成すると共に、発電素子13を物理的な衝撃から保護する。
このカバーガラス11は、平面四角形の平板状に構成されると共に、図2にも示されるとおり、全ての縁辺の稜角が、面取り長xを最大面取り幅として内側に面取りされて、縁辺に面取り部111が形成されている。
なお、面取りは、稜角を斜めにカットして新たな平面を形成するC面取り、稜角を曲面上に切り欠くR面取りなど、特に限定されるものではない。
また、カバーガラス11には例えば、いわゆる強化ガラスなど、高い弾性率と剛性率を備えたものが用いられる。また、このカバーガラス11の厚みの一例は、製造時及び使用時の耐性や軽量化の観点から、3.0〜4.0mmである。
充填材12は、カバーガラス11、発電素子13、及び背面基板14を一体的に接着する。
この充填材13には例えば、EVA(エチレンビニルアセテート)、PVB(ポリビニルブチラール)、PVA(ポリビニルアセタール)が用いられる。
発電素子13は、受光によって発電する光電変換素子である。
この発電素子13は例えば、CIS系化合物半導体薄膜であり、太陽電池モジュール1では背面基板14上に製膜されて、サブストレート構造を形成している。
背面基板14は、カバーガラス11の背面側に積層されるガラス板である。
この背面基板14は、四隅の角を切り欠いた平面略四角形の平板状からなり、当該四隅は切欠部141を構成している。
なお、本例では、切欠部141は角部を三角形状に切り欠いた形状からなるが、これに限らず、円弧状に切り欠いてもよい。ここで、切欠部141を三角形状に形成する場合には例えば、切欠部141が、頂角を挟み、長さが等しい二辺が0.5〜5mmの二等辺三角形を形成するように切り欠く。また、切欠部141を円弧状に形成する場合には例えば、背面基板14の隅が半径0.5〜5mmの四分円を形成するように切り欠く。
また、図2に示されるように、カバーガラス11の平面のうち、面取り部111の内側、即ち、カバーガラス11の外周から、面取り部111の最大面取り幅である面取り長xだけ内側に収まる寸法及び形状で構成されている。
また、背面基板14は、青板ガラスや高歪点ガラス等のガラス基板により構成される。
背面基板14の厚みの一例は、製造時及び使用時の耐性や軽量化の観点から、1.0〜3.0mmであり、カバーガラス11よりも薄いものが用いられる。
なお、背面基板14は、発電素子13が製膜されるため、その表面に高い平滑性が要求される。そのため、熱処理等によって表面に圧縮応力の層を形成させた強化ガラス等は適さず、強化ガラス等により構成されるカバーガラス11よりも弾性率や剛性率において劣るものが用いられている。
本実施形態に係る太陽電池モジュールとして、他の積層構造からなるものの例を図3に示す。
図3(a)に示される太陽電池モジュール2は、スーパーストレート構造の化合物系太陽電池である。
この太陽電池モジュール2は、カバーガラス21、発電素子23、充填材22、背面基板24を順次、積層した構造からなり、発電素子23は、カバーガラス21上に製膜されている。
また、太陽電池モジュール2を構成するカバーガラス21、発電素子23、充填材22、背面基板24の構成は、太陽電池モジュール1におけるカバーガラス11、発電素子13、充填材12、背面基板14と同様であって、カバーガラス21の全ての縁辺の稜角は面取りされて面取り部211を形成しており、背面基板24の四隅は切り欠かれて切欠部241を形成している。
また、図3(b)に示される太陽電池モジュール3は、いわゆる結晶系太陽電池モジュールである。
この太陽電池モジュール3は、カバーガラス31、発電素子33、背面基板34を順次、積層し、カバーガラス31と背面基板34の間に充填された充填材32によって、一体的に接着されている。
この太陽電池モジュール3についても、太陽電池モジュール3を構成するカバーガラス31、充填材32、背面基板34の構成は、太陽電池モジュール1におけるカバーガラス11、充填材12、背面基板14と同様であって、カバーガラス31の全ての縁辺は稜角が面取りされて面取り部311を形成しており、背面基板34の四隅は切り欠かれて切欠部341を形成している。
一方、発電素子33は、発電素子13と異なり、単結晶シリコンや多結晶シリコンにより構成されている。より詳しくは、単結晶シリコンや多結晶シリコンにより構成された複数の単位セルが、インターコネクタにより直列に接続して、いわゆるセルストリングを形成している。
なお、以上の太陽電池モジュール1、2、3は、バックシート、フレーム、端子ボックス、出力ケーブルなど、耐候性をさらに高めるための装備や、外部へ電源を供給するための部材が必要に応じて取り付けられた上で、製品として提供される。
以上の本実施形態に係る太陽電池モジュール1、2、3によれば、平面四角形状の背面基板14、24、34は四隅が切り取られているため、ラミネート工程の際に、角部が破損しにくく、歩留まりを向上させることができる。
また、背面基板14、24、34は、カバーガラス11、21、31の面取り部111、211、311の内側に収まる寸法及び形状で構成されていることから、ラミネート工程の際、カバーガラス11、21、31の面取り部111、211、311の内側に背面基板14、24、34を積層させてラミネートすることで、背面基板14、24、34の縁辺の破損を防ぐことができる。
続いて、本発明の実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法について、図を参照して説明する。
なお、以下の説明では、太陽電池モジュール1を製造する場合を例にとって説明するが、太陽電池モジュール2、3についても同様である。
まず、図4に、本実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法において用いるラミネート装置4を示す。
ラミネート装置4は、カバーガラス11、充填材12、発電素子13が製膜された背面基板14を順次積層させた被加工物5にラミネート加工を施し、太陽電池モジュール1を製造する装置である。
このラミネート装置4は、上側チャンバ41と下側チャンバ42とからなり、開閉可能な構造を有している。
上側チャンバ41と下側チャンバ42は夫々、開口部にパッキン411、421を備えており、上側チャンバ41を下側チャンバ42に重ねて閉じた際、パッキン411、421同士が密着し、ラミネート装置4内の気密状態を確保することができる。
上側チャンバ41は、内部にダイヤフラム412を備えている。
ダイヤフラム412は、シリコンゴムやフッ素系のゴムなど、耐熱性のあるゴムからなる。
このダイヤフラム412は、上側チャンバ41の内部の上面との間に、一定気圧の密閉された空間を形成しており、上側チャンバ41を下側チャンバ42に重ねた気密状態の下では、下側チャンバ42内の気圧の変化に応じて、上下に膨張、収縮する。
下側チャンバ42には、吸排気管422を介して、下側チャンバ42外にある真空ポンプ423が接続されており、真空ポンプ423を作動させて下側チャンバ42内を減圧したり、外気と接続して下側チャンバ42内に大気圧を導入したりすることができる。
また、下側チャンバ42は、その内部に、載置された被加工物5を加熱する盤状のヒータープレート424を具備している。
次に、ラミネート装置4により、太陽電池モジュール1を製造する一連の工程について説明する。
まず、上側チャンバ41を開いた状態で、ヒータープレート424上に被加工物5を載置する。
ここで、被加工物5は、図5に示されるようにして、各部材を積層させる。即ち、カバーガラス11上に充填材12を積層させ、さらにその上に背面基板14を、製膜された発電素子13をカバーガラス11側に向けて積層させる。この際、背面基板14はカバーガラス11の面取り部111の内側に配置させる。
このように被加工物5をヒータープレート424上に載置すると、上側チャンバ41を下側チャンバ42に重ねて気密状態とした上、真空ポンプ423を作動させて、下側チャンバ42内を減圧する。また、これに合わせて、ヒータープレート424により被加工物5を加熱する。
下側チャンバ42内の真空度に応じて、ダイヤフラム412は下方に膨張し、所定の真空度に達すると、ダイヤフラム412は被加工物5をヒータープレート424との間で狭圧する。
このときの状態を図6及び図7に示す。
発電素子13が製膜された背面基板14は、カバーガラス11の面取り部111の最大面取り幅である面取り長xよりも内側にあり、カバーガラス11と隙間なく当接している。
そのため、ダイヤフラム412とヒータープレート424によって挟圧されても、端部に破損を生じることがない。
被加工物5は、このように加圧、加熱され、この状態を所定時間維持することで、充填材12が溶融して、ラミネート加工が施される。
ラミネート加工が完了すると、下側チャンバ42内に大気を導入して内部を大気圧に戻してから上側チャンバ41を開き、ラミネート加工が施された太陽電池モジュール1を得る。
以上の本実施形態によれば、背面基板14の四隅は予め切り欠かれているので、ラミネート工程の際、当該部分の破損を防ぐことができる。
また、発電素子13が製膜された背面基板14を、充填材12を介して、カバーガラス11の面取り部111の内側に積層させた状態でラミネートするので、背面基板14の端部の破損を防ぐことができる。
なお、以上の本実施形態の説明では、太陽電池モジュール1のラミネート工程について説明したが、太陽電池モジュール2、3についても同じく、背面基板24、34を、カバーガラス21、31の面取り部211、311の内側に積層させることで、ラミネート工程において背面基板24、34の端部が破損するのを防ぐことができる。なお、太陽電池モジュール3のラミネート工程においては、発電素子33を充填材32で挟んだ状態でラミネート加工を施す。即ち、カバーガラス31上に順次、充填材32、発電素子33、充填材32、背面基板34を積層させてラミネート加工を行うことで、発電素子32を挟み込む充填材33が加熱によって一体化すると共に、カバーガラス31と背面基板34を接着して、カバーガラス31と背面基板34の間に発電素子32が保持される。
また、本発明は、カバーガラス11、21、31と背面基板14、24、34によって発電素子13、23、33を挟み込んだ構造を備えた太陽電池モジュールであれば適用が可能であり、したがって、発電素子の種類が本実施形態において例示したものに限られることもない。
また、以上の本実施形態では、背面基板14、24、34の素材の例として、青板ガラスや高歪点ガラスを挙げたが、ステンレス等の金属基板や、ポリイミド膜等の樹脂基板により構成することもできる。
1、2、3 太陽電池モジュール
11、21、31 カバーガラス
111、211、311 面取り部
12、22、32 充填材
13、23、33 発電素子
14、24、34 背面基板
141、241、341 切欠部
4 ラミネート装置
41 上側チャンバ
411 パッキン
412 ダイヤフラム
42 下側チャンバ
421 パッキン
422 吸排気管
423 真空ポンプ
424 ヒータープレート
5 被加工物
61 ダイヤフラム
62 ヒータープレート
7 被加工物
71 カバーガラス
711 面取り部
72 充填材
73 発電素子
74 背面基板
x 面取り長

Claims (6)

  1. 受光面となる、平面四角形状の前面板と、
    上記前面板の裏面側に配される、平面四角形状の背面板と、
    上記前面板と上記背面板の間に積層される発電素子と、
    上記前面板と上記背面板とを接着する充填材と、を有する太陽電池モジュールであって、
    上記背面板は、四隅が切り欠かれており
    平面視したときに、上記前面板の四隅が上記背面板の上記四隅から突出している、
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 上記前面板は、縁辺の稜角が面取りされており、
    上記背面板は、上記前面板の平面のうち、上記面取りされた部分の内側に収まる寸法で構成されている、
    請求項1記載の太陽電池モジュール。
  3. 上記前面板及び上記背面板はいずれもガラス素材で構成され、
    上記前面板は、上記背面板よりも硬質のガラス素材で構成されている、
    請求項2記載の太陽電池モジュール。
  4. 上記発電素子は、薄膜太陽電池素子であり、上記前面板又は上記背面板のいずれかに製膜されている、
    請求項2記載の太陽電池モジュール。
  5. 受光面となる、平面四角形状の前面板と、
    上記前面板の裏面側に配され、四隅が切り欠かれた四角形状の背面板と、
    上記前面板と上記背面板の間に積層される発電素子と、
    上記前面板と上記背面板とを接着する充填材と、を有する太陽電池モジュールを、
    チャンバ内に、載置された被加工物を加熱するヒータープレートと、被加工物を加圧するダイヤフラムと、を備えたラミネート装置により製造する方法であって、
    上記前面板と、上記発電素子と、上記背面板とを順次積層させると共に、上記前面板と上記背面板との間に充填材を挟みこんだ被加工物を、上記チャンバ内のヒータープレート上に載置し、上記チャンバ内を減圧する工程と、
    上記ヒータープレートにより、上記被加工物を加熱し、上記充填材を溶融する工程と、
    上記ダイヤフラムにより、上記被加工物を上記背面板側から加圧する工程と、を有する、
    ことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 上記前面板は、縁辺の稜角が面取りされ、
    上記背面板は、上記前面板の平面のうち、上記面取りされた部分の内側に収まる寸法で構成されており、
    上記チャンバ内において、上記発電素子と上記充填材を挟んで、上記前面板上に上記背面板を積層させる際、上記前面板の面取りされた部分の内側に、上記背面板を積層させる、
    請求項5記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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