JP5882952B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載された遊技機は、以下のように構成されている。すなわち、パチンコ遊技機は、遊技盤に設けられて演出を行う頭部と、遊技盤にて、頭部とは別体に設けられ、頭部と相対的に近づいて頭部に接続して演出を行う胴体部と、頭部と胴体部とが接続した際に、頭部と胴体部とが離れないように頭部と胴体部とを連結する連結部として機能する開閉機構部とを備えている。
本発明は、複数のフレキシブルフラットケーブルを重ねて用いる場合でもこれらフレキシブルフラットケーブルを組み付け易くすることができる遊技機を提供することを目的とする。
また、前記複数のフレキシブルフラットケーブルの内、前記電線の本数が少ない方のフレキシブルフラットケーブルは、前記被覆部の内、当該電線の周囲を被覆していない領域が、他のフレキシブルフラットケーブルにおける当該被覆部の内、当該電線の周囲を被覆していない領域よりも大きいとよい。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。以下の説明において、パチンコ遊技機100から見て遊技者側を前方または表、遊技者側とは反対側を後方または裏とする。また、左、右、上、下は、遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111aの位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111aに第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111aに大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、ハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。例えば、払出制御部400は、払出球検出部412から取得した信号を基に払出駆動部411から皿153の方へ供給された、言い換えれば払い出された遊技球の個数を計数する。そして、払出球検出部412が検出した遊技球の数が指定された数となったら払出駆動部411の駆動を停止する。また、払出制御部400は、指定された数の遊技球を払い出し終える前であっても、球有り検出部413が遊技球の貯留が無いことを検出した場合には、払い出すのに十分な遊技球が存在しないと判断し、払出駆動部411の駆動を停止する。また、払出制御部400は、満タン検出部414が予め定められた数の遊技球が皿153に溜められた状態となる満タン状態であることを検出した場合には、払出駆動部411の駆動を停止するとともに、発射制御部に皿満タン信号を出力する。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、特別図柄の変動時間が短縮される時短遊技状態の有無および大当たりの当選確率が高確率に変動した確変遊技状態の有無の組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、時短遊技状態および確変遊技状態の両方が発生する大当たり、時短遊技状態のみが発生する大当たり、確変遊技状態のみが発生する大当たり、時短遊技状態および確変遊技状態のいずれも発生しない大当たりが有り得る。以下、これらの大当たりを区別する場合は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づき、「時短有り」、「時短無し」、「確変有り」、「確変無し」等と記載して区別する。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。上記の入賞サポート(電チューサポート)時には、この規定回数や規定時間が増える。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生しない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
遊技制御部200は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示す各処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。図5を参照すると、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(ステップ501〜506)。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理では、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233、特別図柄抽選結果判定部234、変動パターン選択部235、および遊技進行制御部236により、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
普通図柄処理では、遊技制御部200の普通図柄制御部237により、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理では、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、所定の条件に基づいて大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、所定の条件に基づいて電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
出力処理(ステップ506)では、遊技制御部200の出力制御部241は、演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップ505までの各処理において生成され、RAM203にセットされており、この出力処理で出力される。
図6は、図5のステップ502に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図6を参照すると、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(ステップ601)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に特別図柄抽選部231は、第1始動口121の入賞における未抽選分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(ステップ602)。図6に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(ステップ602でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ603による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数U1増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ606)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。ステップ605の事前判定処理が行われた場合は、保留数U1増加コマンドには、ステップ605で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ609による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数U2増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ612)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。ステップ611の事前判定処理が行われた場合は、保留数U2増加コマンドには、ステップ611で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
図7は、図5のステップ502に示したスイッチ処理のうちのゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(ステップ701)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に普通図柄抽選部232は、未抽選分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(ステップ702)。図7に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(ステップ702でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
図8は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ801)。ここで、当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりまたは小当たりである場合に、これらの当たりに応じた遊技状態であることを識別するためにセットされるフラグである。当たりの種類に応じて、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグ、小当たり遊技フラグのいずれかがセットされる。本実施の形態では、これらを総称して当たり遊技フラグと呼ぶ。
図9は、大当たり判定処理(図8のステップ808)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄抽選結果判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数の判定を行い(ステップ901)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(ステップ902、905)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図6のステップ604またはステップ610で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図17(a)参照)。
以上の判定の後、特別図柄抽選結果判定部234は、大当たり図柄乱数の判定により決定された大当たりの種類を表す図柄(大当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(ステップ904)。
図10は、変動パターン選択処理(図8のステップ809)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップ1001)。この判断は、大当たり判定処理(図9)のステップ901、902と同様である(ステップ902の判断結果を用いても良い)。そして、大当たりだった場合(ステップ1001でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1002)。
乱数を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(ステップ1004でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1005)。また、リーチ演出を行わない場合(ステップ1004でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1006)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間10秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
図11は、停止中処理(図8のステップ815)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において時短フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1101)。時短フラグとは、パチンコ遊技機100の遊技状態が時短遊技状態であることを識別するためのフラグである。時短フラグがONである場合(ステップ1101でYes)、遊技進行制御部236は、時短遊技状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(ステップ1102)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(ステップ1103)。そして、抽選回数J=0であれば(ステップ1103でYes)、時短フラグをOFFにする(ステップ1104)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図14)における遊技状態設定処理(図15)で行われる。
一方、小当たりであった場合(ステップ1115でYes)、遊技進行制御部236は、小当たり遊技フラグをONにする(ステップ1116)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が小当たり遊技状態となる。
この後、遊技進行制御部236は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(ステップ1118)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
図12は、客待ち設定処理(図8のステップ816)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1201)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
図13は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1301)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合に、これに応じた遊技状態(補助遊技状態)であることを識別するためにセットされるフラグである。補助遊技状態では、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図16)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易くなる(補助される)。
図14は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1401)。当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(ステップ1401でNo)。一方、当たり遊技フラグがONである場合(ステップ1401でYes)、次に大入賞口動作制御部238は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図11)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(ステップ1402)。
この後、大入賞口動作制御部238は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(ステップ1413)。このエンディングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
エンディング時間が経過した場合(ステップ1417でYes)に実行される遊技状態設定処理(ステップ1418)の内容を図15に示す。
図15に示すように、大入賞口動作制御部238は、まず、図14のステップ1401で当たり遊技フラグがONとなっているので、その当たりの種類を判断する(ステップ1501、1502、1503、1506)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図9)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図9)のステップ902、903、905と概ね同様であるので、ステップ902、903、905の判断結果を用いても良い。
当たりの種類が確変無し+時短有りの大当たりである場合(ステップ1501でNo、ステップ1502、1503でYes)、大入賞口動作制御部238は、時短フラグをONにする(ステップ1504)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が時短遊技状態となる。また、大入賞口動作制御部238は、抽選回数Jの初期値を設定し(ステップ1505)、遊技状態設定処理を終了する。抽選回数Jの初期値は、図示の例では100回である。したがって、時短遊技状態における抽選が100回行われたならば、時短遊技状態が終了する。
図16は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1601)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(ステップ1601でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(ステップ1601でYes)、次に電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(ステップ1602)。
ここで、大当たり判定処理(図9)、変動パターン選択処理(図10)、普通図柄処理(図13)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図17は、本実施の形態で用いられる乱数の構成例を示す図である。
図17(a)には大当たり乱数の構成例、図17(b)には大当たり図柄乱数の構成例、図17(c)にはリーチ乱数の構成例、図17(d)には当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
通常図柄Bでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として15個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に通常図柄Bでの当選(確変無し+時短無し)となる確率は、15/250(=3/50)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として175個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に確変図柄Aでの当選(確変有り+時短有り)となる確率は、175/250(=7/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に確変図柄Bでの当選(確変有り+時短無し)となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122には潜確図柄での当選値が割り当てられておらず、第2始動口122に入賞した場合に潜確図柄での当選となることはない。
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図18は、遊技制御部200からコマンドを受信した際の演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図18(a)に示すメイン処理と、図18(b)に示す割り込み処理とからなる。図18(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(ステップ1801)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(ステップ1802)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(ステップ1803)、割り込み処理を受け付ける。
図19は、コマンド受信処理(図18(b)のステップ1811)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、受信したコマンドが保留数を増加するためのコマンド(保留数増加コマンド)か否かを判断する(ステップ1901)。この保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図6に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(ステップ606、612)、図5に示した出力処理(ステップ506)で演出制御部300へ送信される。保留数増加コマンドであった場合(ステップ1901でYes)、演出制御部300は、RAM303に保持されている保留数の値を1加算し(ステップ1902)、加算後の保留数の値を示す保留数コマンドをRAM303にセットする(ステップ1903)。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(ステップ1904でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(ステップ1905)。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(ステップ1906でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(ステップ1907)。変動演出終了中処理の詳細については後述する。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(ステップ1908でYes)、演出制御部300は、当たり演出選択処理を実行する(ステップ1909)。当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(ステップ1910でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(ステップ1911)。エンディング演出選択処理の詳細については後述する。
演出制御部300により演出が行われる場合、特別図柄抽選の抽選結果に応じて設定される動作モードに基づき、種々の演出パターンが選択されて実行される。この動作モードは、演出制御部300のRAM303にセットされるモードフラグによって決定される。図20に示す例では、AモードからEモードまでの5種類のモードが設定され、各モードに対してモードフラグの値0〜4が割り当てられている。また、Bモードには確変図柄Aの大当たりが、Cモードには通常図柄Aの大当たりが、Dモードには確変図柄Bおよび通常図柄Bの大当たりが、Eモードには潜確図柄の大当たりおよび小当たりが、それぞれ割り当てられている。ここで、これらの図柄の種類は、図17(b)に示したものと同様である。Aモードには何れの当たりも割り当てられていない。さらに、図20に示す例では、変動演出終了中処理で用いられるパラメータM(M値)が、Aモードを除く各モードに対して個別に設定されている。
この演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信した変動開始コマンドを解析する(ステップ2101)。また、演出制御部300は、RAM303の設定からパチンコ遊技機100の現在のモードフラグを参照し(ステップ2102)、RAM303に保持されている保留数の値を1減算する(ステップ2103)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる各種の設定情報(大当たりの種類、大当たり遊技後の遊技状態、変動パターン等の情報)およびモードフラグにより決定される動作モードに基づき、その動作モードで画像表示部114に表示する画像による図柄変動の演出パターン(変動演出パターン)を選択する(ステップ2104)。最後に、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出の実行開始を指示する変動演出開始コマンドをRAM303にセットして、演出選択処理を終了する(ステップ2105)。
この変動演出終了中処理において、演出制御部300は、まず受信した変動停止コマンドを解析する(ステップ2201)。また、演出制御部300は、RAM303の設定からパチンコ遊技機100の現在のモードフラグを参照する(ステップ2202)。そして、演出制御部300は、変動停止コマンドの解析の結果から得られる特別図柄変動が停止した際の図柄の種類を示す情報に基づいて特別図柄抽選の抽選結果が当たり(大当たりまたは小当たり)か否かを判断する(ステップ2203)。何らかの当たりである場合は(ステップ2203でYes)、その当たりの種類に応じて、図20に示した設定例に基づきRAM303にセットされているモードフラグを変更する(ステップ2204)。
この当たり演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンドを解析し(ステップ2301)、解析結果から得られたオープニング動作の内容に応じて演出のパターン(当たり演出パターン)を選択する(ステップ2302)。そして、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する当たり演出開始コマンドをRAM303にセットして、当たり演出選択処理を終了する(ステップ2303)。この当たり演出を、オープニング演出とも呼ぶ。
このエンディング演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したエンディングコマンドを解析し(ステップ2401)、RAM303の設定からパチンコ遊技機100の現在のモードフラグを参照する(ステップ2402)。次に、演出制御部300は、エンディングコマンドの解析結果から得られたエンディング動作の内容に応じて演出のパターン(エンディング演出パターン)を選択する(ステップ2403)。そして、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示するエンディング演出開始コマンドをRAM303にセットして、エンディング演出選択処理を終了する(ステップ2404)。
演出制御部300は、客待ち状態に移行するための客待ちコマンドを受信したか否かを判断する(ステップ2501)。客待ちコマンドを受信した場合(ステップ2501でYes)、演出制御部300は、経過時間の計測を開始し(ステップ2502)、RAM303において計測フラグをONにする(ステップ2503)。一方、受信したコマンドが客待ちコマンドでなかった場合(ステップ2501でNo)、RAM303に保持されている計測フラグがONになっているか否かを判断する(ステップ2504)。計測フラグがOFFであれば(ステップ2504でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
図26は、演出ボタン処理(図18(b)のステップ1812)の内容を示すフローチャートである。
この演出ボタン処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン等の操作があったか否かを判断する(ステップ2601)。ここで、演出ボタン等の操作とは、演出ボタン161が押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161および演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
演出ボタン等が操作されたならば(ステップ2601でYes)、演出制御部300は、演出ボタン等の操作内容を示す情報を含む演出ボタンコマンドをRAM303にセットして演出ボタン処理を終了する(ステップ2602)。
次に、可動役物115について説明する。
図27は、可動役物115の概略構成を示す図である。
なお、図27においては、後述するケース630、移動基板770、移動基板保持部材775、移動機構カバー795などを省略して示している。
可動役物115は、第1の顔を模した第1装飾体510と、第2の顔を模した第2装飾体520(図35参照)と、第1装飾体510および第2装飾体520の上部に設けられた第3装飾体530と、第2装飾体520の形状を変化させる第2装飾体変化機構540(図37参照)と、を有する装飾体500を備えている。
また、可動役物115は、装飾体500の第1装飾体510および第2装飾体520のいずれか一方を遊技者へ見せるように装飾体500を回転させる装飾体回転機構600と、装飾体500を横方向に移動させる装飾体移動機構700と、を備えている。
また、可動役物115は、装飾体回転機構600の動作を制御するため等の信号通信に用いられる第1フレキシブルフラットケーブル810(以下、「第1FFC810」と称す。)と、第2装飾体変化機構540の動作を制御するため等の信号通信に用いられる第2フレキシブルフラットケーブル820(以下、「第2FFC820」と称す。)と、を備えている。第1FFC810および第2FFC820は、それぞれ、信号通信に用いられる複数本の電線と、この複数本の電線を略平行に並べるようにこの複数本の電線を被覆する被覆部とを有する。
装飾体500は、第1装飾体510、第2装飾体520および第3装飾体530にて形成される空間内に、第2装飾体520の形状を変化させる第2装飾体変化機構540(図37参照)を備えている。この第2装飾体変化機構540については後で詳述する。
第1装飾体510および第2装飾体520は、光を透過する部材にて形成されており、装飾体500は、第1装飾体510、第2装飾体520および第3装飾体530にて形成される空間内に、光を発光する複数のLEDが実装された第1装飾体基板590(図37参照)と第2装飾体基板595(図37参照)とを備えている。
可動役物115は、ランプ制御部320の制御のもと、遊技者に対して、画像表示部114における横方向の一方の端部(図28では右端部)に、第1の顔を模した第1装飾体510が見える状態で存在する態様(図28(a)参照)や、装飾体移動機構700にて横方向に移動されて第1装飾体510が見える状態で画像表示部114の中央寄りに存在する態様(図28(b)参照)の演出が行われる。また、ランプ制御部320の制御のもと、第1装飾体510が見える状態で画像表示部114の中央寄りに存在する態様から装飾体回転機構600にて回転されて第2装飾体520が見える状態となる態様(図29(a)参照)の演出や、その状態から第2装飾体変化機構540にて第2装飾体520の形状が拡大させられた状態となる態様(図29(b)参照)の演出が行われる。
図30は、装飾体回転機構600を構成する部品の斜視図である。図31は、装飾体回転機構600を斜め後方から示す図である。なお、図31においては、後述するモータカバー部材750をも示している。
図27、図30および図31に示すように、装飾体回転機構600は、装飾体500を回転させるための回転駆動力を付与する回転用モータ601と、回転用モータ601を保持する回転用モータ保持部材610とを備えている。また、装飾体回転機構600は、回転用モータ601の出力軸に連結された駆動ギア602と、後述する装飾体500の第2支持案内部材560の連結部565(図37参照)と連結される連結ピン620と、駆動ギア602と噛み合うとともに連結ピン620にしまりばめにて嵌め合わされた被駆動ギア603とを備えている。また、装飾体回転機構600は、駆動ギア602、被駆動ギア603および連結ピン620を覆うケース630(図27では不図示)と、ケース630に保持されて、信号通信に用いられる第1FFC810や第2FFC820をカバーする、第1FFCカバー640と第2FFCカバー650とを備えている。また、装飾体回転機構600は、回転用モータ601の駆動回路(不図示)や装飾体500の回転位置を検出する2つのフォトセンサ661が実装された第1回転基板660と、第1回転基板660への中継基板として機能する第2回転基板670とを備えている。第1回転基板660と第2回転基板670とは、例えばフレキシブルフラットケーブルにて接続されている。
図31および図32に示すように、ケース630は、例えばビスなどにより、回転用モータ保持部材610に固定されている。また、第1FFCカバー640および第2FFCカバー650は、それぞれ、例えばビスなどにより、ケース630に固定されている。そして、第1FFCカバー640および第2FFCカバー650は、第2回転基板670をもカバーする。また、第1FFCカバー640は、第1FFC810および第2FFC820を押すとともにこれらが通る所定のスペースを形成することによりこれらの位置を定め、第2FFCカバー650は、第2FFC820を押すとともに第2FFC820が通る所定のスペースを形成することによりその位置を定める。
図33に示すように、第2回転基板670は、例えばビスなどにより、ケース630に固定されている。そして、図33(a)に示すように、第1FFC810は、ケース630の上部にて略90度向きを変えるように折り曲げられて、その先端が第2回転基板670に接続される。他方、図32(b)に示すように、第2FFC820は、ケース630の下部にて略90度向きを変えるように折り曲げられて、ケース630の内部を通り、装飾体500の内部に導かれる。そして、第2FFC820の先端は、装飾体500内に設けられた第1装飾体基板590に接続される。このように、第1FFC810および第2FFC820は、装飾体移動機構700の後述する移動基板770と、第1FFC810の向きが変えられるケース630の上部との間では重ねられて取り付けられている。
図34は、装飾体移動機構700を構成する部品の斜視図である。
図27および図34に示すように、装飾体移動機構700は、装飾体500を移動させるための回転駆動力を付与する移動モータ701と、移動モータ701の回転駆動力を装飾体500の移動へと変換するための、減速ギア710、移動カムギア720およびアーム730と、移動モータ701、減速ギア710、移動カムギア720およびアーム730を支持する移動機構ベース740と、を備えている。また、装飾体移動機構700は、上述した装飾体回転機構600の回転用モータ保持部材610を保持するとともにこの回転用モータ保持部材610に保持されている回転用モータ601の周囲を覆うモータカバー部材750と、モータカバー部材750を支持するとともに装飾体500の移動を補助する移動補助部材760と、を備えている。また、装飾体移動機構700は、移動モータ701の駆動回路(不図示)などが実装された移動基板770と、移動基板770を保持する移動基板保持部材775と、移動カムギア720の回転角度を検出するフォトセンサ781が3つ実装された角度検出基板780と、を備えている。また、装飾体移動機構700は、上述した第1FFC810および第2FFC820を押さえるなどして支持する第1FFC支持部材791および第2FFC支持部材792と、第1FFC810および第2FFC820をカバーする第3FFCカバー793と、移動基板770などの手前側に配置されて、遊技者からこれら移動基板770などを見え難くする移動機構カバー795と、を備えている。
移動カムギア720は、回転軸方向の一方の端部側に設けられた歯車721と、同じく回転軸方向の一方の端部側に歯車721よりも回転軸方向に突出するように設けられた薄板状の突出部722と、回転軸方向の他方の端部側に、回転軸方向に突出するように設けられた円柱状の突起723と、を有している。
そして、これら減速ギア710および移動カムギア720は、移動機構ベース740に回転可能に支持されている。
移動機構ベース740は、遊技板111に例えばビスなどにより取り付けられて画像表示部114を保持する表示部保持部材(不図示)に、例えばビスなどにより固定されている。そして、移動機構ベース740には、上述したように、減速ギア710、移動カムギア720およびアーム730の回転軸となる棒状のピンがそれぞれ連結されている。また、移動機構ベース740には、装飾体500の移動を補助するために設けられた凹部である移動レール741と、装飾体500を案内するために設けられた貫通孔である移動案内孔742と、が形成されている。
移動基板770は、移動モータ701の駆動回路(不図示)などが実装されている。そして、移動基板770は、アーム730の手前側に配置されるように、移動基板保持部材775を介して移動機構ベース740に取り付けられている。この移動基板770は、ランプ制御部320を構成するランプ制御基板と電気的に接続され、ランプ制御部320からの指令信号などが入力される。また、移動基板770には、上述した第1FFC810の一方の端部が接続される第1コネクタ771と、第2FFC820の一方の端部が接続される第2コネクタ772とが実装されている。
FFC支持部材790は、内側に、重ねられるように組み付けられた第1FFC810および第2FFC820が通る所定のスペースを形成するように移動補助部材760に固定される。
図35は、第2装飾体520の概略正面図である。
第2装飾体520は、それぞれ顔のパーツを模した複数の装飾部材を有している。より具体的には、第2装飾体520は、図35に示すように、左目を模した部位を有する第1装飾部材521と、右目を模した部位を有する第2装飾部材522と、右顎および右下の歯を模した部位を有する第3装飾部材523と、左顎および左下の歯を模した部位を有する第4装飾部材524と、鼻および上の歯を模した部位を有する第5装飾部材525と、を備えている。
第2装飾体520は、図35に示すように、その形状が、図35(a)に示す第1の状態と図35(b)に示す第2の状態とに変化する。第2の状態は、第1の状態よりも、その外形が大きくなった状態である。そして、第2装飾体520は、第1の状態のときには、第3装飾部材523、第4装飾部材524および第5装飾部材525に隠れて見えないが、第2の状態のときには、第3装飾部材523、第4装飾部材524および第5装飾部材525にて形成される口の中に現れる、第6装飾部材526、第7装飾部材527、第8装飾部材528、第9装飾部材529を有している。第6装飾部材526は舌を模した部位を有する部材であり、第7装飾部材527は口の中の中央の部位に位置する部材であり、第8装飾部材528は口の中の右側の部位に位置する部材であり、第9装飾部材529は口の中の左側の部位に位置する部材である。
装飾体500は、第1装飾部材521、第2装飾部材522、第3装飾部材523、第4装飾部材524、第5装飾部材525および第6装飾部材526をそれぞれ保持する第1装飾保持部材531、第2装飾保持部材532、第3装飾保持部材533、第4装飾保持部材534、第5装飾保持部材535および第6装飾保持部材536を備えている。各装飾部材は、各装飾保持部材に、例えばビスなどにより固定されている。
第7装飾部材527は、第6装飾部材526とともに第6装飾保持部材536に固定されている。また、第8装飾部材528は、第3装飾部材523に固定されており、第9装飾部材529は、第4装飾部材524に固定されている。
第2装飾保持部材532には、第2装飾部材522の回転軸として機能する回転軸ピン532aが取り付けられるとともに、第2装飾部材522における回転軸ピン532aを支点とする回転移動を案内する回転移動ピン532bが取り付けられている。
第3装飾保持部材533には、第3装飾部材523の回転軸として機能する回転軸ピン533aが取り付けられるとともに、第3装飾部材523における回転軸ピン533aを支点とする回転移動を案内する回転移動ピン533bが取り付けられている。
第4装飾保持部材534には、第4装飾部材524の回転軸として機能する回転軸ピン534aが取り付けられるとともに、第4装飾部材524における回転軸ピン534aを支点とする回転移動を案内する回転移動ピン534bが取り付けられている。
図37は、第2装飾体変化機構540を構成する部品を、第2装飾体520側から見た斜視図である。
図38は、第2装飾体変化機構540を構成する部品を、第1装飾体510側から見た斜視図である。
図39(a)は、後述する第1支持案内部材550の平面図である。図39(b)は、後述する第2支持案内部材560の平面図である。
第2装飾体変化機構540は、第1装飾部材521および第2装飾部材522を回転可能に支持するとともに、第3装飾部材523および第4装飾部材524の回転移動を案内する第1支持案内部材550と、第3装飾部材523および第4装飾部材524を回転可能に支持するとともに、第1装飾部材521および第2装飾部材522の回転移動を案内する第2支持案内部材560と、を備えている。
また、第2装飾体変化機構540は、第1支持案内部材550と第2支持案内部材560とを相対的に移動させて第2装飾体520の形状を変化させるための回転駆動力を付与する装飾体変形モータ570と、装飾体変形モータ570を保持する変形モータ保持部材575とを備えている。
また、第2装飾体変化機構540は、装飾体変形モータ570の回転駆動力を、第1支持案内部材550と第2支持案内部材560との相対直線移動に変換する、中間ギア576、移動用カムギア577および移動用クランク580を備えている。
また、第1支持案内部材550には、回転移動ピン531bおよび回転移動ピン532bが通る貫通孔553が形成されている。
また、第1支持案内部材550には、第5装飾保持部材535が、例えばビスなどにより固定されている。
また、第2支持案内部材560には、後述するブッシュ581を通すことにより、第2支持案内部材560に対する第1支持案内部材550の直線移動を案内する直線移動案内孔563が3つ形成されている。直線移動案内孔563は、図39(b)に示した中心線方向に伸びる孔である。
また、第2支持案内部材560は、上部に、中心線方向に伸びるとともに、装飾体回転機構600の連結ピン620と連結される棒状の連結部565が設けられている。
また、第2支持案内部材560には、第6装飾保持部材536が、例えばビスなどにより固定されている。
また、第2支持案内部材560には、第1装飾体510が、例えばビスなどにより固定されている。
移動用カムギア577は、その外周において、歯車が形成された部分と、歯車が形成されていないアーム部分とから構成されている。そして、アーム部分の先端部には、歯車による回転の回転軸方向に突出する突出部578が設けられている。そして、移動用カムギア577は、変形モータ保持部材575と第2支持案内部材560との間で、自身の歯車と噛み合う中間ギア576からの駆動力が伝達されて変形モータ保持部材575に対して回転するように変形モータ保持部材575に連結されている。
また、移動用クランク580には、移動用カムギア577の突出部578が入り込む長孔582が形成されている。また、移動用クランク580は、最下部から下方に突出する突出部583を有している。
図40(a)は、第2装飾体520が第1の状態であるときの第1支持案内部材550および第2支持案内部材560の位置関係を示す図である。図40(c)は、第2装飾体520が第2の状態であるときの第1支持案内部材550および第2支持案内部材560の位置関係を示す図である。図40(b)は、第2装飾体520が第1の状態と第2の状態との間の状態であるときの第1支持案内部材550および第2支持案内部材560の位置関係を示す図である。
先ず、第2装飾体520が第1の状態であるときに、装飾体変形モータ570が図37で見た場合の時計回転方向に回転すると、中間ギア576が反時計回転方向に回転し、移動用カムギア577が時計回転方向に回転する。移動用カムギア577が時計回転方向に回転することで、突出部578が、移動用クランク580に形成された長孔582の側面を押すことにより、移動用クランク580は、第2支持案内部材560に対して上方へ移動する。その結果、第1支持案内部材550も第2支持案内部材560に対して上方へ移動する。そして、第1支持案内部材550と第2支持案内部材560とが相対的に移動することで、第2装飾体520においては、第1装飾部材521および第2装飾部材522と、第3装飾部材523および第4装飾部材524とが相対的に直線的に移動するとともに、第1装飾部材521および第2装飾部材522が第2支持案内部材560に案内されて回転移動し、第3装飾部材523および第4装飾部材524が第1支持案内部材550に案内されて回転移動することで形状が変化する。つまり、回転軸として機能する回転軸ピン531aが第1支持案内部材550に取り付けられた第1装飾部材521は、第2支持案内部材560に対して上方へ移動する際に、回転移動ピン531bが回転移動案内孔561の形状に沿うように案内される。上述したように、回転移動案内孔561は、中心線方向に対して交差する方向に伸びる交差方向孔561bと曲線状の曲線状孔561cとを含んで構成されることから、回転移動ピン531bが中心側から外側に向かうように案内され、第1装飾部材521は、回転軸ピン531aを支点として外側に拡がるように回転する。同様に、回転軸ピン532aが第1支持案内部材550に取り付けられた第2装飾部材522は、第2支持案内部材560に対して上方に移動する際に、回転移動ピン532bが回転移動案内孔562の形状に沿うように案内され、回転軸ピン532aを支点として外側に拡がるように回転する。また、回転軸ピン533aが第2支持案内部材560に取り付けられた第3装飾部材523は、第1支持案内部材550が上方に移動する際に、回転移動ピン533bが回転移動案内孔551の形状に沿うように案内され、回転軸ピン533aを支点として外側に拡がるように回転する。同様に、回転軸ピン534aが第2支持案内部材560に取り付けられた第4装飾部材524は、第1支持案内部材550が上方に移動する際に、回転移動ピン534bが回転移動案内孔552の形状に沿うように案内され、回転軸ピン534aを支点として外側に拡がるように回転する。
図41は、第2装飾体520の形状の変化を示す図である。図41(a)は、第1の状態のときの第2装飾体520の形状を示す図であり、図41(c)は、第2の状態のときの第2装飾体520の形状を示す図であり、図41(b)は、第1の状態と第2の状態との中間の状態を示す図である。
図41に示すように、第1の状態と第2の状態とで顔の大きさが大きく変化する。これは、第1の状態のときに、第2装飾体520を構成する複数の装飾部材の内、隣接して配置された装飾部材同士が部分的に重なり合うことで縮んだ第1の状態となり、第1の状態から第2の状態へ移行する過程で、重なり合っていた装飾部材同士が重なり合いを解消する方向に移動することで拡がるためである。
具体的には、図41(a)に示すように、第1の状態のときには、第1装飾部材521が第2装飾部材522の奥側に入り込むことで、第1装飾部材521と第2装飾部材522とが部分的に重なり合っている。また、第4装飾部材524が第1装飾部材521の奥側に入り込むことで、第1装飾部材521と第4装飾部材524とが部分的に重なり合っている。また、第3装飾部材523が第2装飾部材522の奥側に入り込むことで、第2装飾部材522と第3装飾部材523とが部分的に重なり合っている。また、第4装飾部材524が第3装飾部材523の奥側に入り込むことで、第3装飾部材523と第4装飾部材524とが部分的に重なり合っている。また、第1装飾部材521、第2装飾部材522、第3装飾部材523および第4装飾部材524が、それぞれ中央に位置する第5装飾部材525の奥側に入り込むことで、互いに部分的に重なり合っている。また、図41(a)では見えないが、第8装飾部材528および第9装飾部材529が、それぞれ、第7装飾部材527の奥側に入り込むことで、第7装飾部材527と第8装飾部材528とが重なり合っているとともに、第7装飾部材527と第9装飾部材529とが重なり合っている。
そして、図41(c)に示すように、第2の状態のときには、第2装飾体520を構成する複数の装飾部材の内、隣接して配置された装飾部材同士の重なり合いが、なくなっているか、第1の状態のときよりも少なくなっている。つまり、図41(a)〜(c)に示すように、第1の状態から第2の状態へ移行する過程で、重なり合っていた部分が徐々に少なくなるように移動する。付言すると、第1装飾部材521〜第4装飾部材524が四方に拡がることで第2の状態となる。
このように、本実施の形態に係る第2装飾体520においては、形状を変化する過程で、第1の状態であるときに重なり合っている第1装飾部材521と第4装飾部材524との内の一方の装飾部材が中心線方向に直線的に移動しているときに他方の装飾部材が回転移動する。また、第1の状態であるときに重なり合っている第2装飾部材522と第3装飾部材523との内の一方の装飾部材が中心線方向に直線的に移動しているときに他方の装飾部材が回転移動する。これにより、両装飾部材の干渉が抑制される。
そして、第7装飾部材527と第8装飾部材528とには、第7装飾部材527と第8装飾部材528との位置関係が第1の状態と第2の状態との間の状態である特定の状態のときにのみ、LED593aから発光された光を透過し、特定の状態のとき以外はLED593aから発光された光を透過しないかぼかして透過させるようにレンズカットが施されている。また、第7装飾部材527と第9装飾部材529とには、第7装飾部材527と第9装飾部材529との位置関係が第1の状態と第2の状態との間の状態である特定の状態のときにのみ、LED593aから発光された光を透過し、特定の状態のとき以外はLED593aから発光された光を透過しないかぼかして透過させるようにレンズカットが施されている。
これにより、例えば、第2装飾体520が第1の状態から第2の状態へ移行する過程で、LED593aから発光された光が突然透過されて遊技者に見えるようになるので演出効果が高められる。
次に、第1FFC810および第2FFC820について詳述する。
図42は、第1FFC810および第2FFC820が移動基板770に接続されている態様を示す図である。図42では、移動機構カバー795を省略して示している。
図43(a)および図43(b)は、第1FFC810および第2FFC820の組み付け態様を示す図である。図43(a)は装飾体移動機構700を後方から見た平面図であり、図43(b)は装飾体移動機構700を後方から見た斜視図である。図43(a)および図43(b)では、第3FFCカバー793が取り付けられる前の状態を示している。
図44は、第1FFC810および第2FFC820の組み付け態様を示す図である。図44は、装飾体回転機構600および装飾体移動機構700を横方向からみた斜視図である。図44では、移動機構ベース740などを省略して示している。
より具体的には、図42に示すように、一方の端部が第1コネクタ771に接続された第1FFC810は、第2コネクタ772およびこの第2コネクタ772に接続された第2FFC820の手前側に配置され、第2コネクタ772以降の部位においては、第1FFC810と第2FFC820とは重なっている。そして、第1FFC810および第2FFC820は、奥側へ向かうように第1FFC支持部材791に案内されている。そして、図43に示すように、第1FFC810と第2FFC820とは、重なった状態で移動機構ベース740の後ろ側を通り、その先は、移動機構ベース740に上下方向に貫通するように形成された孔であるFFC用孔743を通って、装飾体回転機構600の方へ向かう。そして、図44に示すように、FFC用孔743を通った第1FFC810と第2FFC820とは、第2FFC支持部材792に支持されながら下方へ向かい、第1FFC810は第2回転基板670に接続され、第2FFC820は第1装飾体基板590に接続される。
図43(b)に示すように、移動機構ベース740に形成されたFFC用孔743は、長方形に形成されており、装飾体500が横方向に移動する際に、第1FFC810および第2FFC820がFFC用孔743の長辺方向に移動することで装飾体500の移動を許容する。なお、FFC用孔743の短辺は、第1FFC810および第2FFC820の幅よりもやや大きく形成されており、第1FFC810および第2FFC820は、長辺方向(移動方向)に略直交する状態のままで横方向に移動する。
第3FFCカバー793が、移動機構ベース740に取り付けられることで、FFC用凹部744を覆い、第1FFC810および第2FFC820の前後方向の移動を抑制する。
第1FFC810は、回転用モータ601への駆動信号やフォトセンサ661からの出力信号の伝送等に用いられる複数本の電線811と、この複数本の電線811を略平行に並べるようにこの複数本の電線811を被覆する被覆部812とを有する。本実施の形態に係る第1FFC810においては、電線811の数は8本であり、その内の数本は回転用モータ601と電気的に接続されており、他はフォトセンサ661と電気的に接続されている。
第2FFC820は、装飾体変形モータ570への駆動信号や複数のLED592,593,596への発光信号やフォトセンサ591からの出力信号の伝送等に用いられる複数本の電線821と、この複数本の電線821を略平行に並べるようにこの複数本の電線821を被覆する被覆部822とを有する。本実施の形態に係る第2FFC820においては、電線821の数は14本であり、その内の数本は装飾体変形モータ570と電気的に接続されており、残りの内の数本はフォトセンサ591と電気的に接続されており、他は複数のLED592,593等と電気的に接続されている。
図45を用いて述べた第1FFC810では、複数の電線811の両側にそれぞれ余白813を設けているが、被覆部812と被覆部822との幅を同一にするのであれば余白813の位置は特に限定されない。例えば、図46に示すように、第1FFC810の幅方向の一方の端部側に複数の電線811を配置し、他方の端部側に余白813を配置してもよい。そして、かかる態様である場合には、第1FFC810の幅方向の一方の端部側に配置された電線811を回転用モータ601との電気的な接続に用いるようにし、第2FFC820の幅方向の一方の端部側に配置された電線821を装飾体変形モータ570との電気的な接続に用いるようにするとよい。
Claims (3)
- 信号通信に用いられる電線を有し、互いに重ねられて用いられる複数のフレキシブルフラットケーブルを備えた遊技機であって、
前記複数のフレキシブルフラットケーブルの各々は、複数本の電線と、当該複数本の電線を略平行に並べるように当該複数本の電線を被覆する被覆部と、を有し、
前記複数のフレキシブルフラットケーブルは、互いに相対的に移動可能に組み付けられるとともに先端が互いに異なる基板に接続され、前記複数本の電線の本数が互いに異なる場合に、前記被覆部の幅は略同じである
ことを特徴とする遊技機。 - 前記複数のフレキシブルフラットケーブルの各々は、駆動手段の制御信号を伝送する電線を有し、当該複数のフレキシブルフラットケーブルが重ねられて用いられる場合に当該駆動手段の制御信号を伝送する電線同士が重なる
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記複数のフレキシブルフラットケーブルの内、前記電線の本数が少ない方のフレキシブルフラットケーブルは、前記被覆部の内、当該電線の周囲を被覆していない領域が、他のフレキシブルフラットケーブルにおける当該被覆部の内、当該電線の周囲を被覆していない領域よりも大きい
ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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