JP5882164B2 - コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法 - Google Patents

コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5882164B2
JP5882164B2 JP2012181883A JP2012181883A JP5882164B2 JP 5882164 B2 JP5882164 B2 JP 5882164B2 JP 2012181883 A JP2012181883 A JP 2012181883A JP 2012181883 A JP2012181883 A JP 2012181883A JP 5882164 B2 JP5882164 B2 JP 5882164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cobalt
extractant
manganese
amine
oxime
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012181883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014037606A (ja
Inventor
後藤 雅宏
雅宏 後藤
富生子 久保田
富生子 久保田
雄三 馬場
雄三 馬場
雅俊 高野
雅俊 高野
佳智 尾崎
佳智 尾崎
浅野 聡
聡 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Kyushu University NUC
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Kyushu University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd, Kyushu University NUC filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2012181883A priority Critical patent/JP5882164B2/ja
Publication of JP2014037606A publication Critical patent/JP2014037606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5882164B2 publication Critical patent/JP5882164B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

本発明は、コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法に関する。
コバルトは、二次電池の正極材のほか、航空機のジェットエンジン等に使用されるスーパーアロイ(高強度耐熱合金)等、産業で様々な用途として用いられている。近年、省エネルギーが強く推進されており、自動車業界においては、従来のガソリン車から、コバルトを使用した二次電池を搭載したハイブリッド車や電気自動車への移行が急速に進んでいる。
上記の工業製品は、耐用年数が過ぎると、使用済み製品として大量に廃棄物になることが予想される。しかし、コバルトは希少資源であり、そのほとんどを輸入に頼っていることから、コバルトを使用済み製品からリサイクルせずに廃棄物にすることは資源節約や資源セキュリティーの観点から好ましくない。最近ではこのような使用済み製品からコバルトを効果的に回収する方法を確立することが強く望まれている。
ところで、上記の二次電池として、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等が挙げられ、これらの正極剤には、希少金属であるコバルトの他にマンガンが使用されている。そして、リチウムイオン電池の正極材においては、高価なコバルトに替わって安価なマンガンの比率を高くする傾向にある。最近では使用済み電池から有価金属の回収が試みられており、回収法の一つとして使用済み電池を炉に投入して溶解させ、メタルとスラグに分離してメタルを回収する乾式法がある。しかし、この方法ではマンガンはスラグに移行するため、コバルトのみしか回収できない。
その他、使用済み電池を酸に溶解して沈澱法、溶媒抽出法、電解採取等の分離方法を用いて金属を回収する湿式法も知られている。例えば、沈澱法では、コバルトとマンガンを含む溶液のpHを調整し、硫化剤を添加してコバルトの硫化澱物を得る方法や酸化剤を添加することでマンガンの酸化物澱物を得る方法が知られている(特許文献1参照)。しかし、この方法では、共沈が発生する等の課題があり、コバルトとマンガンとを完全に分離することは難しい。
また、電解採取法によってコバルトをメタルとして回収しようとした場合、高濃度のマンガンが存在する系では陽極表面にマンガン酸化物が析出し、陽極の劣化が促進されることが知られている。また、特有の着色した微細なマンガン酸化物が電解液中に浮遊し、電解採取で使用する濾布の目詰まりや、マンガン酸化物によるコバルトメタルの汚染を生じる等、安定した操業が難しい。
また、溶媒抽出法を用いてコバルトを回収しようとした場合、酸性抽出剤が広く用いられている。しかし、前述したように、最近ではリチウムイオン電池の正極剤に多くのマンガンが使用されていることから、電池の溶解液は高濃度のマンガンが存在し、このような系からコバルトを選択的かつ効果的に抽出する効果的な抽出剤は無い状況である。
ところで、2種類以上の抽出剤を混合して用いる場合、1種類の抽出剤を単独で用いる場合とは抽出挙動が変わることがある。このことを協同効果(共同効果ともいう)と呼んでいる。協同効果として、2種類以上の抽出剤を混合して用いることで、1種類の抽出剤を単独で用いる場合に比べて高収率で無電解ニッケル廃液からニッケルを回収できることが提案されている(特許文献2参照)。特許文献2に記載の発明によると、1種類の抽出剤を単独で用いる場合はニッケルをほとんど抽出できないにもかかわらず、2種類以上の抽出剤を混合して用いることで、pH調整を行うことなく、1回のバッチ抽出で98〜99%のニッケルを回収できる。
また、カルボン酸系の抽出剤と、オキシム系の抽出剤とを混合し、コバルト、マンガン、カルシウム及びマグネシウムの混合溶液からコバルト及びマンガンを抽出することが提案されている(特許文献3参照)。
特開2000−234130号公報 特開2011−52250号公報 米国特許出願公開第2008−0038168号明細書
しかしながら、従来の溶媒抽出法では、コバルト、マンガン、カルシウム及びマグネシウムの混合溶液からコバルト及びマンガンを抽出できるにとどまり、コバルト及びマンガンの混合物からマンガンだけを選択的に抽出することは難しい。使用済み電池のリサイクルの他、現在コバルトを生産するために行われているコバルト製錬では原料がニッケル酸化鉱等のニッケル鉱石であるが、ニッケル酸化鉱にはコバルトに比してマンガンの比率が高く、その存在比率はコバルトの5〜10倍程度である。そのため、コバルトを製錬するにあたり、コバルトとマンガンとの混合物からコバルトを選択的に抽出することは大きな課題となっている。
本発明は、マンガンを高濃度に含む酸性溶液からコバルトを選択的に抽出できるコバルト抽出剤及びこのコバルト抽出剤を用いたコバルト抽出方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アミン系抽出剤とオキシム系抽出剤との混合物を用いることで上記の目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1)本発明は、アミン系抽出剤とオキシム系抽出剤とを含有するコバルト抽出剤である。
(2)また、本発明は、前記アミン系抽出剤が1級アミン系抽出剤である、(1)に記載のコバルト抽出剤である。
(3)また、本発明は、前記1級アミン系抽出剤がターシャルブチルアミン及び/又はオクチルアミンを含有する、(2)に記載のコバルト抽出剤である。
(4)また、本発明は、マンガン及びコバルトを含有する酸性溶液を、(1)から(3)のいずれかに記載のコバルト抽出剤による溶媒抽出に付し、前記酸性溶液から前記コバルトを抽出するコバルト抽出方法である。
(5)また、本発明は、前記酸性溶液のpHを4.0以上、6.0以下の範囲に調整した後に前記酸性溶液を前記溶媒抽出に付す、(4)に記載のコバルト抽出方法である。
本発明によって、高濃度のマンガンを含む溶液からコバルトを選択的かつ工業的に分離するのに適した抽出剤及び操業方法を得ることができる。
コバルト及びマンガンを含み、アミン系抽出剤がターシャルブチルアミンであるコバルト抽出剤AをpHが異なる種々の酸性溶液に加えたときのpHとコバルト抽出率との関係を示す。 コバルト及びマンガンを含み、pHが異なる種々の酸性溶液に上記コバルト抽出剤Aを加えたときのpHと分離係数との関係を示す。 コバルト及びマンガンを含み、アミン系抽出剤がモノオクチルアミンであるコバルト抽出剤BをpHが異なる種々の酸性溶液に加えたときのpHとコバルト抽出率との関係を示す。 コバルト及びマンガンを含み、pHが異なる種々の酸性溶液に上記コバルト抽出剤Bを加えたときのpHと分離係数との関係を示す。
以下、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<コバルト抽出剤>
本発明におけるコバルト抽出剤は、アミン系抽出剤とオキシム系抽出剤との混合物である。アミン系抽出剤は官能基が1級アミンであれば、どのような構造のものでも構わない。具体的には、ターシャルブチルアミンやモノオクチルアミンのほか、PRIMENE(登録商標)JM−T型(ダウケミカル社製)等が挙げられる。これらの1級アミンは単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
オキシム系抽出剤は、官能基にオキシムを持つものであればケトキシム、アルドキシムなどの形態は問わず、どのような構造であってもよい。市販品として、ケトキシムである5,8−ジエチル−7−ヒドロキシ−6−ドデカンオキシム(商品名:LIX63,コグニス社製)等が知られている。
アミン系抽出剤とオキシム系抽出剤とのモル比は、20:80〜80:20であればよいが、工業生産としての実用性が高まる点で40:60〜60:40であることが好ましい。また、高濃度のマンガンを含む溶液からコバルトだけをより選択的に抽出できる点で、50:50であることがより好ましい。
また、通常、抽出剤は粘度が高く、そのまま溶媒抽出に使用した場合、水相との相分離性が悪くなるなど操業面への悪影響がある。粘度を下げるため、抽出剤を希釈剤で希釈することが一般的に行われる。希釈剤は、抽出剤と、有価金属であるコバルトの錯体とを溶解できるものであればどのようなものであってもよく、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン等の塩素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン等の脂肪族炭化水素等が挙げられる。希釈剤は、単独でも複数混合しても良く、1−オクタノールのようなアルコール類を混合しても良い。
<コバルト抽出方法>
上記のコバルト抽出剤を用いてコバルトを抽出するには、コバルトイオンを含む酸性水溶液を調整し、この酸性水溶液と上記コバルト抽出剤とを混合して撹拌する。その後、混合溶液の水相と有機相とを分液漏斗で分離することで、有機相にコバルトイオンを選択的に抽出することができる。
酸性水溶液に含まれるコバルト及びマンガンの比率は、コバルト1重量部に対してマンガン50重量部未満であれば、どのような比率であってもよい。マンガンの量がコバルト1重量部に対して50質量部を超えると、コバルトだけでなく、マンガンも抽出されてしまう可能性があるため、好ましくない。
コバルトとマンガンを含有する酸性水溶液から、コバルトを効率的に回収するためには、コバルトとマンガンを含む酸性水溶液のpHを4.0以上、6.0以下に調整した後に、上記コバルト抽出剤を加えることが好ましい。pHが4.0未満であると、コバルトを十分に抽出できない可能性があるため、好ましくない。pHが6.0を超えると、コバルトだけでなく、マンガンも抽出されてしまう可能性があるため、好ましくない。
撹拌は、コバルト抽出剤と酸性水溶液とを混合したときに有機相と水相とが分離しない程度に充分な回転数で行えばよい。酸性水溶液からコバルトを高収率で抽出できるようにするため、撹拌時間は、20分以上であることが好ましい。その際、水溶液中のpHが低下するため、適宜、アルカリ水溶液を添加して所定のpHに維持する。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に何ら制限を受けるものではない。
<実施例1〜5、比較例1〜5:アミン系抽出剤がターシャルブチルアミンである場合>
[ターシャルブチルアミン含有コバルト抽出剤の調製]
アミン系抽出剤としてターシャルブチルアミンを使用し、オキシム系抽出剤として上記LIX63を使用した。ターシャルブチルアミン及びLIX63のいずれもが0.5mol/lとなるように各々の抽出剤をトルエンに溶解させることで、本発明に係るターシャルブチルアミン含有コバルト抽出剤(以下、「コバルト抽出剤A」という。)を得た。
[至適pHの検討]
Figure 0005882164
マンガンを5.0g/lと、コバルトを0.1g/lとを含み、表1に示す値にpHが調整された硫酸水溶液20mlと、上記コバルト抽出剤A20mlとを混合し、回転数650rpmで20分間撹拌した。このとき、硫酸水溶液中のpHを表1に示す値に維持するため、1mol/lの水酸化ナトリウム水溶液を適宜添加した。その後、混合溶液の水相と有機相とを分液漏斗で分離し、抽出残液(水相)に対して、誘導プラズマ発光分光分析装置(ICP−AES)を用いた元素分析を行うことによって、コバルト及びマンガンの水相から有機相への抽出率と、マンガンに対するコバルトの分離係数(コバルト/マンガン)とを求めた。結果を表2に示す。また、pHと抽出率との関係を図1に示し、pHと分離係数との関係を図2に示す。
Figure 0005882164
酸性溶液のpHを4.0以上6.0以下の範囲に調整した後に溶媒抽出に付すと、極めて高濃度(コバルトの50倍)の濃度のマンガンを含むコバルト/マンガンの混合溶液からコバルトだけを高収率かつ高純度で回収できることが確認された(実施例1〜5)。
一方、酸性溶液のpHが4.0未満であると、コバルトの抽出率が30%以下であり、コバルト/マンガンの混合溶液からコバルトを高収率で回収できない可能性があることが確認された(比較例1〜3)。また、酸性溶液のpHを4.0以下であると、分離係数も低いことが確認された。
そして、酸性溶液のpHが6.0を超える場合、マンガンの抽出率が20%以上となる。すなわち、酸性溶液のpHが6.0を超える場合、コバルトだけでなく、マンガンも抽出され得ることが確認された(比較例4、5)。これは、コバルトを抽出した有機溶媒に対して逆抽出を行って精製コバルト水溶液を得ようとした場合、コバルトと同時に逆抽出されるマンガンによる汚染が酷くなることから好ましい条件ではない。
以上のように、コバルト濃度の50倍にも達するような極めて高濃度の濃度のマンガンを含有したコバルト・マンガンの混合した酸性水溶液を、pHが4.0以上、6.0以下になるように調整し、当該酸性水溶液を、オキシム系抽出剤とアミン系抽出剤の混合溶媒を用いて溶媒抽出を行うことでコバルトを高純度かつ高収率で抽出でき、工業生産としての実用性も高いことが確認された。
<実施例6〜8、比較例6、7:アミン系抽出剤がモノオクチルアミンである場合>
[モノオクチルアミン含有コバルト抽出剤の調製]
アミン系抽出剤としてモノオクチルアミンを使用し、オキシム系抽出剤として上記LIX63を使用した。モノオクチルアミン及びLIX63のいずれもが0.5mol/lとなるように各々の抽出剤をトルエンに溶解させることで、本発明に係るモノオクチルアミン含有コバルト抽出剤(以下、「コバルト抽出剤B」という。)を得た。
[至適pHの検討]
Figure 0005882164
コバルト抽出剤としてコバルト抽出剤Bを用い、硫酸水溶液中のpHを表3に示す値に維持させたこと以外は、実施例1と同じ方法にて、コバルト及びマンガンの水相から有機相への抽出率と、マンガンに対するコバルトの分離係数(コバルト/マンガン)とを求めた。結果を表4に示す。また、pHと抽出率との関係を図3に示し、pHと分離係数との関係を図4に示す。
Figure 0005882164
酸性溶液のpHを4.0以上6.0以下の範囲に調整した後に溶媒抽出に付すと、極めて高濃度(コバルトの50倍)の濃度のマンガンを含むコバルト/マンガンの混合溶液からコバルトだけを高収率かつ高純度で回収できることが確認された(実施例6〜8)。
一方、酸性溶液のpHが4.0未満であると、例えば、比較例6の場合はコバルトの抽出率が9%であり、コバルト/マンガンの混合溶液からコバルトを高収率で回収できない可能性があることが確認された。また、酸性溶液のpHを4.0以下であると、分離係数も低いことが確認された。
そして、酸性溶液のpHが6.0を超える場合、例えば、比較例7の場合はコバルトの抽出率が19%であり、コバルトだけでなく、マンガンも抽出され得ることが確認された。これは、コバルトを抽出した有機溶媒に対して逆抽出を行って精製コバルト水溶液を得ようとした場合、コバルトと同時に逆抽出されるマンガンによる汚染が酷くなることから好ましい条件ではない。
以上のように、コバルト濃度の50倍にも達するような極めて高濃度の濃度のマンガンを含有したコバルト・マンガンの混合した酸性水溶液を、pHが4.0以上、6.0以下になるように調整し、当該酸性水溶液を、オキシム系抽出剤とアミン系抽出剤の混合溶媒を用いて溶媒抽出を行うことでコバルトを高純度かつ高収率で抽出でき、工業生産としての実用性も高いことが確認された。

Claims (5)

  1. ターシャルブチルアミン及び/又はオクチルアミンを含有するアミン系抽出剤とオキシム系抽出剤とを含有するコバルト抽出剤。
  2. 1級アミン系抽出剤とオキシム系抽出剤とを含有し、
    前記1級アミン系抽出剤とオキシム系抽出剤とのモル比が20:80〜80:20である、コバルト抽出剤。
  3. マンガン及びコバルトを含有する酸性溶液のpHを4.0以上6.0以下の範囲に調整した後、前記酸性溶液を、アミン系抽出剤とオキシム系抽出剤とを含有するコバルト抽出剤による溶媒抽出に付し、前記酸性溶液から前記コバルトを抽出するコバルト抽出方法。
  4. 前記アミン系抽出剤は1級アミン系抽出剤である、請求項3に記載のコバルト抽出方法。
  5. 前記1級アミン系抽出剤はターシャルブチルアミン及び/又はオクチルアミンを含有する、請求項3又は4に記載のコバルト抽出方法。
JP2012181883A 2012-08-20 2012-08-20 コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法 Active JP5882164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012181883A JP5882164B2 (ja) 2012-08-20 2012-08-20 コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012181883A JP5882164B2 (ja) 2012-08-20 2012-08-20 コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014037606A JP2014037606A (ja) 2014-02-27
JP5882164B2 true JP5882164B2 (ja) 2016-03-09

Family

ID=50285964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012181883A Active JP5882164B2 (ja) 2012-08-20 2012-08-20 コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5882164B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108179286A (zh) * 2018-01-10 2018-06-19 北京工业大学 一种从溶液中分离镍钴的方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59208028A (ja) * 1983-05-11 1984-11-26 Nippon Mining Co Ltd 金属の抽出に用いる有機抽出剤液
JPH07150262A (ja) * 1993-11-26 1995-06-13 Japan Energy Corp 抽出剤の分解防止方法
GB9827288D0 (en) * 1998-12-12 1999-02-03 Zeneca Ltd Composition and process for the extraction of metals

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014037606A (ja) 2014-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5326610B2 (ja) 使用済みニッケル水素電池からの金属の回収方法
JP5014394B2 (ja) ニッケルとリチウムの分離回収方法
JP4865745B2 (ja) Co,Ni,Mn含有リチウム電池滓からの有価金属回収方法
JP5791917B2 (ja) リチウム回収方法
CN108517409A (zh) 一种从废旧动力电池正极废料中回收有价金属的方法
KR101420501B1 (ko) 금속 혼합 용액 중의 금속의 분리 방법
WO2014148431A1 (ja) ニッケル、コバルト及び/又はスカンジウムを含有する酸性溶液から不純物を分離する方法
JP2008231522A (ja) Co,Ni,Mn含有電池滓からの貴金属回収方法
JP2017115179A (ja) 有価物の回収方法
CN102051477B (zh) 混合型稀土精矿的氟碳铈矿与独居石矿的化学分离方法
CN109097599A (zh) 一种协同萃取分离锰与钙、镁的方法
JP6375258B2 (ja) 金属混合水溶液からの金属の除去方法
CN105112674A (zh) 一种废弃电路板全湿法回收工艺
JP5004106B2 (ja) ニッケルとリチウムの分離回収方法
WO2013099551A1 (ja) 硫酸コバルトの製造方法
CN106460092A (zh) 钪的分离方法
CN105087935A (zh) 一种从铜铟镓废靶材中分别回收铜、铟和镓的方法
JP2013112859A (ja) 硫酸マンガンの製造方法
JP5902601B2 (ja) 金属混合溶液中の金属の分離方法
JP4078838B2 (ja) 使用済みニッケル水素二次電池からの有価金属回収方法
JP5882164B2 (ja) コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法
CN103757198A (zh) 从卡林型金矿中提取高纯度黄铁矿及毒砂的方法
JP5103541B2 (ja) ニオブの分離精製方法及び製造方法
JP2016033232A (ja) 廃ニッケル水素電池からの有価金属の回収方法
WO2013077168A1 (ja) コバルト抽出剤及びコバルト抽出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5882164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250