JP5881234B2 - 変異型βグルコシダーゼ、バイオマス分解用酵素組成物および糖液の製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 各単量体の間で水素結合またはイオン結合を形成するアミノ酸の位置に、βグルコシダーゼの4量体形成を不安定化させる変異を有し、かつ野生型と同等またはそれ以上のセロビオース分解活性を有することを特徴とする、変異型βグルコシダーゼ。
[2] 配列番号1のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、該90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列において、配列番号1のアミノ酸配列の、39番目のグルタミン酸、169番目のアスパラギン酸、170番目のアルギニン、220番目のアルギニン、227番目のチロシンおよび330番目のグルタミン酸からなる群から選ばれる少なくとも3以上のアミノ酸に相当するアミノ酸の変異を含む、[1]の変異型βグルコシダーゼ。
[4] 配列番号1のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、該90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列において、配列番号1のアミノ酸配列の、170番目のアルギニン、220番目のアルギニンおよび227番目のチロシンに相当するアミノ酸の、中性側鎖を有するアミノ酸への置換を含む、[1]〜[3]のいずれかの変異型βグルコシダーゼ。
[6] 配列番号1のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、該90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列において、配列番号1のアミノ酸配列の170番目のアルギニンに相当するアミノ酸のアラニンへの置換、配列番号1のアミノ酸配列の220番目のアルギニンに相当するアミノ酸のアラニンへの置換および配列番号1のアミノ酸配列の227番目のチロシンに相当するアミノ酸のフェニルアラニンへの置換を含む、[1]〜[5]のいずれかの変異型βグルコシダーゼ。
[7] 配列番号14で示されるアミノ酸配列を含む、[1]〜[6]のいずれかの変異型βグルコシダーゼ。
[9] 配列番号1のアミノ酸配列の448番目のアルギニンに相当するアミノ酸の中性側鎖もしくは酸性側鎖を有するアミノ酸への置換、配列番号1のアミノ酸配列の449番目のグルタミン酸に相当するアミノ酸の中性側鎖もしくは塩基性側鎖を有するアミノ酸への置換および配列番号1のアミノ酸配列の459番目のグルタミン酸に相当するアミノ酸の中性側鎖もしくは塩基性側鎖を有するアミノ酸への置換からなる群から選ばれる1以上の置換を含む、[8]の変異型βグルコシダーゼ。
[11] [1]〜[10]のいずれかの変異型βグルコシダーゼをコードするDNA。
[12] 配列番号20、配列番号31〜34のいずれかで示される塩基配列を含む、[11]のDNA。
[13] [11]または[12]のDNAを含む、発現ベクター。
[14] [13]の発現ベクターを用いた形質転換により作製された、形質転換細胞。
[15] [1]〜[10]のいずれかの変異型βグルコシダーゼまたは[14]の形質転換細胞の処理物を含むバイオマス分解用酵素組成物。
[16] セルロース含有バイオマスを[15]のバイオマス分解用酵素組成物を使用して加水分解することを含む、セルロース由来バイオマスより糖液を製造する方法。
(1)βグルコシダーゼ
本発明において「βグルコシダーゼ」とは、糖のβ−グルコシド結合を加水分解する反応を触媒する酵素を意味する。βグルコシダーゼはセロビオースの分解活性が高いことを特徴とする。セロビオース分解活性の測定は、例えば50mM 酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)に溶解したセロビオースの基質溶液に酵素液を添加し、30〜85℃で30分間反応後、必要によりpHを変化させるなどして反応を停止させた後、グルコース定量キットを用いて、反応液中のグルコース濃度を定量することによって行うことができる。βグルコシダーゼとして、EC番号:EC 3.2.1.21として、これに帰属される酵素群が例示されているが、上述したセロビオース分解活性を保有していれば、本発明における「βグルコシダーゼ」に含まれる。
本明細書において、親βグルコシダーゼとは、配列番号1で示されるアミノ酸配列を有するβグルコシダーゼであり、セロビオース分解活性を示すものである。本明細書において、「親βグルコシダーゼ」を「野生型」と記載する場合がある。この場合、「親βグルコシダーゼ」および「野生型」なる記載は互換的に使用される。
本発明の変異型βグルコシダーゼは、水溶液中でβグルコシダーゼ単量体の間で水素結合またはイオン結合を形成するアミノ酸の位置に、βグルコシダーゼの4量体形成を不安定化させる変異を有することを特徴とする。
本発明の変異型βグルコシダーゼを製造する方法としては、例えばβグルコシダーゼのアミノ酸配列をコードするDNAを調製し、これを発現ベクターに連結し、発現ベクターを宿主に導入し、異種タンパク質として生産し、単離および精製することで得ることができる。
本発明の変異型βグルコシダーゼは、セルロース含有バイオマスの加水分解において、親βグルコシダーゼに対して、高い熱安定性、リグニン耐性を有する。具体的には、親βグルコシダーゼに比べて1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、2倍またはそれ以上の高いセロビオース分解活性を得ることができる。
親βグルコシダーゼの遺伝子は、配列番号2に示す塩基配列を有する遺伝子を全合成し、pET−11dのNcoIおよびBamHIにLigation High(東洋紡)を使用して連結し、JM109(Takara)に形質転換した。スクリーニングは、アンピシリンを抗生物質として含むLB寒天培地を用いて行った。形質転換されたJM109株より、作製したベクターpET−PfuBGLをミニプレップキット(キアゲン)により単離し、塩基配列解析を行った。pET−PfuBGLは、発現用大腸菌BL21(DE3)pLysS株に形質転換し、BL21−PfuBGL株を作製した。BL21−PfuBGL株を、アンピシリン含有LB培地10mLに植菌し、37℃で一晩振とう培養(前培養)を行った。本培養として、アンピシリン含有LB培地1Lに、前培養で得られた菌体を植菌し、波長600 nmでの吸光度OD600が0.8となるまで振とう培養を行った。その後、最終濃度が0.4mMになるようにイソプロピル−1−チオ−β−D−ガラクトシド(IPTG)を加え、さらに25℃で一晩培養した。培養後、菌体を遠心分離により回収し、50mM トリス−HCl緩衝液(pH8.0)に再懸濁した。この溶液を氷冷しながら、超音波破砕を行い、その上清を無細胞抽出液として遠心分離により回収した。得られた無細胞抽出液を、85℃で15分保温し、該グルコシダーゼ以外の大腸菌に由来するタンパク質を凝集沈殿した。遠心分離により沈殿物を除去し、上清を分画分子量10000の再生セルロース製透析膜(スペクトラム・ラボラトリーズ製)を使用して、50mM 酢酸緩衝液(pH5.0)に透析した。得られたタンパク質溶液を、親βグルコシダーゼとして使用した。調製した親βグルコシダーゼのアミノ酸配列を配列番号1に記載する。
親βグルコシダーゼ(パイロコッカス・フリオサス)のX線結晶構造は既に報告されているが(Thijis K.ら,Biochem.vol.39,No.17(2000))分解能が3.3 Åと低く、またProtein Data Bank(PDB)への登録もされていない。そこで、PfuBGLの三次元構造を決定するため、X線結晶構造解析を試みた。新たな結晶化条件を探索し、リン酸を沈殿剤として結晶化に成功した。大型放射光実験施設SPring−8でX線回折実験を行い、分解能2.5ÅでPfuBGLの構造を決定した。構造決定は分子置換法を用い、モデル分子には配列番号22で示されるアミノ酸配列を有するサーモスファエラ・アグリガンズ(Themosphaera aggregans)由来β−グリコシダーゼ(ThAggBGY、PDB ID:1QVB)を用いた。得られた3次元構造データを構造解析用のソフトウェアCCP4_Contactを用いてサブユニット間の相互作用を分析した。分析の結果得られたリボンモデルを図1に示す。サブユニットA−B間、A−C間で相互作用しており、ホモ4量体を形成していることが確認された(図1)。分析結果より得られたサブユニットA−B間の相互作用に関し、表1にまとめた。
本発明のβグルコシダーゼ(変異体)は、表2に示すプライマーを使用し、以下の手法で作製した。
実施例2で得られた変異体(本発明のβグルコシダーゼ)と、参考例1で調整した親βグルコシダーゼのセロビオース分解活性を以下実験にて比較した。基質に10mM セロビオース/50mM 酢酸緩衝液を用い、それぞれ実施例2、参考例1で調製した酵素を終濃度0.23mg/mLで添加し、50℃で酵素反応を30分行った。親βグルコシダーゼにおける50℃の温度条件下で生成したグルコース濃度(g/L)を100%として、各変異体におけるセロビオース分解活性を相対値で表3に示す。
セルロース含有バイオマス存在下での親グルコシダーゼおよび変異体(本発明のβグルコシダーゼ)のセロビオース分解活性を測定した。セルロース含有バイオマスとしては、稲藁を5%希硫酸で150℃10分処理したものを使用した。セルロース含有バイオマス5wt%を懸濁した溶液に、10mM セロビオース/50mM 酢酸緩衝液を添加し反応液とした。この反応液に実施例2、参考例1で調製した酵素を終濃度0.23mg/mLで添加し、50℃で酵素反応を30分行った。親βグルコシダーゼにおける50℃の温度条件下で生成したグルコース濃度(g/L)を100%として、各変異体におけるセロビオース分解活性を相対値で表4に示す。
親βグルコシダーゼ、及び本発明のβグルコシダーゼであるR170A変異体、R170A/R220A変異体、およびR170A/R220A/Y227F変異体が安定な4量体を形成するか否か、ブルー・ネイティブPAGEにより検討を行った。
トリコデルマ・リーセイ由来セルラーゼ(セルクラスト、シグマ)、及びグルコシダーゼとして、それぞれ比較例1で調製した親グルコシダーゼ、実施例2で調製した本発明のR170A変異体、R170A/R220A変異体、R170A/R220A/Y227F変異体、とからなるバイオマス分解用酵素組成物を用いた。酵素添加量は、セルラーゼ0.5mg/mL、各種グルコシダーゼ0.005mg/mL(セルラーゼの1/100量)となるよう混合した。
R170A/R220A/Y227F変異体の三次元構造を決定するため、X線結晶構造解析を試みた。新たな結晶化条件を探索し、リン酸を沈殿剤として結晶化に成功した。大型放射光実験施設SPring−8でX線回折実験を行い、分解能2.5オングストロームでPfuBGLの構造を決定した。構造決定は分子置換法を用い、モデル分子には配列番号22で示されるアミノ酸配列を有するサーモスファエラ・アグリガンズ(Themosphaera aggregans)由来β−グリコシダーゼ(ThAggBGY、PDB ID:1QVB)を用いた。得られた3次元構造データを構造解析用のソフトウェアCCP4_Contactを用いてサブユニット間の相互作用を分析した。分析の結果得られたリボンモデルを図4に示す。サブユニットA−C間で相互作用しており、R170A/R220A/Y227F変異体は、ホモ2量体を形成していることが確認された(図4)。分析結果より得られたサブユニットA−C間の相互作用に関し、表6にまとめた。
本発明の変異型βグルコシダーゼ(R170A/R220A/Y227F変異体)は、実施例8に示すとおり2量体を形成することが判明した。そこで、R170A/R220A/Y227F変異体に対しさらに、Arg448、Glu449、Glu459のいずれか1以上の変異をさらに導入することで、2量体を単量体に改変できるか検討を行った。変異体遺伝子の取得に関しては、表7に示すプライマーを使用し、以下の手法で作製した。
親グルコシダーゼおよび変異体の分子量を決定するために、ゲルろ過による分子量の決定を行った。カラムはHiLood26/60Suuperdex200を使用し、緩衝液は、50mMトリス塩酸塩(pH8)、150mM塩化ナトリウムを使用した。実施例2、参考例1、実施例9で調製した酵素をカラムに添加し、緩衝液2mL/minで分離した。酵素の検出は、吸光度280nmを測定した。分子量は、オブアルブミン(44kDa)、コンアルブミン(75kDa)、アルドラーゼ(158kDa)、フェリチン(440kDa)を分子量マーカーとして使用し、ぞれぞれの酵素成分の溶出時間を元に検量線を作製した。ゲルろ過の結果、測定された分子量(実測分子量、kDa)およびアミノ酸一次構造より推定される分子量(推定分子量、kDa)をそれぞれ表8にまとめた。
セルロース含有バイオマス存在下での親グルコシダーゼおよび変異体(本発明のβグルコシダーゼ)のセロビオース分解活性を測定した。セルロース含有バイオマスとしては、稲藁を5%希硫酸で150℃10分処理したものを使用した。セルロース含有バイオマス5wt%を懸濁した溶液に、10mM セロビオース/50mM 酢酸緩衝液を添加し反応液とした。この反応液に実施例9で調製した酵素R170A/R220A/Y227F/R448E変異体、R170A/R220A/Y227F/E449R変異体、R170A/R220A/Y227F/R448G変異体、R170A/R220A/Y227F/E459G変異体、を終濃度0.23mg/mLで添加し、50℃で酵素反応を30分行った。親βグルコシダーゼにおける50℃の温度条件下で生成したグルコース濃度(g/L)を100%として、各変異体におけるセロビオース分解活性を相対値で表9に示す。
Claims (10)
- 各単量体の間で水素結合またはイオン結合を形成するアミノ酸の位置に、βグルコシダーゼの4量体形成を不安定化させる変異を有し、かつ野生型と同等またはそれ以上のセロビオース分解活性を有し、かつ
配列番号1のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、該90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列において、配列番号1のアミノ酸配列の170番目のアルギニンに相当するアミノ酸のアラニンへの置換、配列番号1のアミノ酸配列の220番目のアルギニンに相当するアミノ酸のアラニンへの置換および配列番号1のアミノ酸配列の227番目のチロシンに相当するアミノ酸のフェニルアラニンへの置換を含むことを特徴とする、変異型βグルコシダーゼ。 - 配列番号14で示されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の変異型βグルコシダーゼ。
- 配列番号1のアミノ酸配列の448番目のアルギニンに相当するアミノ酸のグルタミン酸もしくはグリシンへの置換、配列番号1のアミノ酸配列の449番目のグルタミン酸に相当するアミノ酸のアルギニンへの置換、又は配列番号1のアミノ酸配列の459番目のグルタミン酸に相当するアミノ酸のグリシンへの置換をさらに含む、請求項1又は2に記載の変異型βグルコシダーゼ。
- 配列番号35〜38のいずれかで示されるアミノ酸配列を含む、請求項3に記載の変異型βグルコシダーゼ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の変異型βグルコシダーゼをコードするDNA。
- 配列番号20、配列番号31〜34のいずれかで示される塩基配列を含む、請求項5に記載のDNA。
- 請求項5または6に記載のDNAを含む、発現ベクター。
- 請求項7に記載の発現ベクターを用いた形質転換により作製された、形質転換細胞。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の変異型βグルコシダーゼまたは請求項8に記載の形質転換細胞の処理物を含むバイオマス分解用酵素組成物。
- セルロース含有バイオマスを請求項9に記載のバイオマス分解用酵素組成物を使用して加水分解することを含む、セルロース由来バイオマスより糖液を製造する方法。
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