JP5880396B2 - ピストンの製造方法 - Google Patents

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本発明は、耐摩環を有するピストンの製造方法に関する。
一般に、内燃機関のピストンには、ピストンリングが装着されるリング溝が形成されている。ピストンリングのうち、ピストンの最も燃焼室側に配置されるトップリングには、燃焼温度や燃焼圧が他のピストンリングに比べて大きく作用するため、トップリングが装着されるリング溝では、リングから受ける衝撃が他のリング溝に比べて大きくなる。
こうした衝撃に起因するリング溝の摩耗や変形を抑えるために、従来から、ピストン本体よりも耐摩耗性の高い材料からなる耐摩環をピストンに鋳包み、トップリングが装着されるリング溝をこの耐摩環に形成することが知られている。例えば、ピストン本体は軽量化のためにアルミニウム合金から形成され、耐摩環はアルミニウム合金よりも硬度の高い鉄合金から形成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−337510号公報
ところで、トップリングには、燃焼室からの燃焼ガスの漏れを抑えて燃焼室内の気密を保つ機能に加えて、ピストンの熱をシリンダに伝達してピストンの温度上昇を抑制する機能が求められる。しかしながら、耐摩環の熱伝導性がピストン本体の熱伝導性よりも低い場合には、ピストンからトップリングへの熱の伝達効率が上述の構成によって低くなってしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、放熱性を高めることの可能なピストンの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するためのピストンの製造方法は、耐摩環をピストン本体に鋳包む鋳造工程と、前記耐摩環の切削によってトップリング溝を形成するトップリング溝形成工程と、を含むピストンの製造方法であって、前記耐摩環には、前記ピストン本体の径方向の内側に開口する被切削溝が形成されており、前記トップリング溝形成工程では、前記耐摩環の外周壁を除去した後に、前記ピストン本体にて前記被切削溝内に含まれる部分の少なくとも一部を除去することによって前記トップリング溝を形成し、前記トップリング溝を区画する溝側面に前記耐摩環を露出させ、前記トップリング溝を区画する溝底面に前記ピストン本体を露出させる。
上記構成によれば、トップリング溝を区画する溝底面の少なくとも一部からピストン本体が露出する。こうしたピストンによれば、ピストン本体の露出部分では、ピストン本体からピストンリングに直接的に熱が伝わる。その結果、ピストン本体からピストンリングへ間接的に熱が伝わる場合、例えば、トップリング溝を区画する面の全てが耐摩環から構成される場合と比較して、ピストンリングへの熱の伝達効率が向上するため、ピストンの放熱性が高められる。また、上記構成によれば、被切削溝を有さない耐摩環がピストン本体に鋳包まれる場合と比較して、耐摩環の除去部分を少なくすることができる。
上記ピストンの製造方法では、前記トップリング溝形成工程が、前記ピストン本体の外周面と前記耐摩環の外周面とを研磨することにより前記耐摩環の前記外周壁を除去する研磨工程と、前記ピストン本体にて前記被切削溝内に含まれる部分の少なくとも一部を切削により除去して前記トップリング溝を形成する切削工程と、を含むことが好ましい。
上記構成によれば、耐摩環の外周面を研磨によって除去した後に切削工程を行うため、耐摩環の外周面を切削によって削る場合と比較して、切削工程での耐摩環の切削量を少なくすることができる。
上記ピストンの製造方法では、前記耐摩環が、前記ピストン本体の軸方向にて相互に対向する一対の被切削壁と、前記一対の被切削壁を前記ピストン本体の径方向の外側で連結する前記外周壁と、を備え、前記一対の被切削壁と前記外周壁とによって前記被切削溝が区画され、前記トップリング溝形成工程では、前記耐摩環の前記外周壁を除去した後に、前記一対の被切削壁の厚さを前記径方向の外側から前記径方向の途中の部位まで前記被切削溝内の切削によって薄くして、前記溝底面のうち前記溝側面から連続する部分を前記被切削壁によって形成することが好ましい。
上記構成によれば、トップリング溝を区画する溝底面にも耐摩環の一部である被切削壁が含まれるため、トップリング溝の摩耗や変形をトップリング溝の溝側壁と溝底壁との双方で適切に抑えつつ、ピストンの放熱性を高めることが可能となる。
第1の実施形態におけるピストンの断面構造を示す断面図。 第1の実施形態におけるピストンの断面構造のうちトップリング溝付近を拡大して示す部分拡大断面図。 第1の実施形態におけるピストンの製造方法に含まれる鋳造工程を示す図。 第1の実施形態におけるピストンの製造方法に含まれるトップリング溝形成工程を示す図。 第1の実施形態におけるピストンの参考例となる製造方法に含まれる鋳造工程を示す図。 第1の実施形態におけるピストンの参考例となる製造方法に含まれるトップリング溝形成工程を示す図。 第2の実施形態におけるピストンの製造方法に含まれる鋳造工程を示す図。 第2の実施形態におけるピストンの製造方法に含まれる研磨工程を示す図。 第2の実施形態におけるピストンの製造方法に含まれる切削工程を示す図。 変形例のピストンの断面構造のうちトップリング溝付近を拡大して示す部分拡大断面図。 変形例のピストンの断面構造のうちトップリング溝付近を拡大して示す部分拡大断面図。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図4を参照して、ピストン、及び、ピストンの製造方法の第1の実施形態について説明する。
まず、図1及び図2を参照して、ピストンの構成について説明する。
図1に示されるように、内燃機関のピストン11の外周面には、ピストンリングが装着される3つのリング溝12が形成されている。3つのリング溝12のうち、ピストン11における最も燃焼室に近い側である最上段に形成されるトップリング溝13には、トップリングが装着される。また、3つのリング溝12のうち、中段に形成されるセカンドリング溝14には、セカンドリングが装着される。トップリングとセカンドリングはコンプレッションリングであり、燃焼室からの燃焼ガスの漏れを抑えて燃焼室内の気密を保つ機能と、ピストンの熱をシリンダに伝達してピストンの温度上昇を抑制する機能とを有する。また、3つのリング溝12のうち、ピストン11における最もクランクケースに近い側である最下段に形成されるオイルリング溝15には、オイルリングが装着される。オイルリングは、シリンダに付着している余分な潤滑油を掻き落としてシリンダの壁面に適度な油膜を形成する機能と、ピストンの熱をシリンダに伝達してピストンの温度上昇を抑制する機能とを有する。
ピストン11の外周面11Sにてトップリング溝13を区画する面は、ピストン11の本体部分であるピストン本体16の一部と、ピストン本体16の外周部に接合された円環状の耐摩環17とから構成される。トップリング溝13を区画する面は、ピストン11の中心軸Aが延びる方向である軸方向にて相互に対向する一対の溝側面13Sと、ピストン11の径方向の外側に面する溝底面13Bとから構成されている。ピストン本体16は、アルミニウムやアルミニウム合金等のアルミニウムを含む金属から形成される。また、耐摩環17は、鉄や鉄合金等の鉄を含む金属から形成される。
図2に示されるように、トップリング溝13は、ピストン11の外周面11Sに開口され、トップリング溝13を区画する一対の溝側面13Sには耐摩環17が露出し、トップリング溝13を区画する溝底面13Bにはピストン本体16が露出している。
耐摩環17は、ピストン11の軸方向にて相互に対向する一対の被切削壁17aから構成され、一対の被切削壁17aの各々は、ピストン11の周方向に沿う円環状に形成されている。一対の被切削壁17aの間の距離は、ピストン11の径方向の外側端部から径方向の途中の部位まで略一定の溝幅W1であり、径方向の途中の部位から径方向の内側端部までは溝幅W1よりも小さい底部幅W2である。一対の被切削壁17aのうち、底部幅W2を有する部分には、ピストン本体16の一部が挟まれている。なお、溝幅W1は、ピストン11の径方向の内側に向けて大きくなる構成であってもよいし、あるいは、ピストン11の径方向の内側に向けて小さくなる構成であってもよい。要するに、底部幅W2が溝幅W1よりも小さい構成であればよい。
相互に対向する一対の溝側面13Sの全体では、耐摩環17が露出し、また、溝底面13Bの一部にも、溝側面13Sから連続するように耐摩環17が露出している。そして、溝底面13Bにて耐摩環17以外の部分では、ピストン本体16が露出している。
なお、溝底面13Bにおいて、耐摩環17の露出部分の面積は、ピストン本体16の露出部分の面積以上であってもよいし、ピストン本体16の露出部分の面積よりも小さくてもよい。また、溝底面13Bの単位面積あたりに占められる耐摩環17の露出部分の面積は、溝底面13Bの周方向で均一であってもよいし、溝底面13Bの周方向で異なっていてもよい。例えば、耐摩環17において、一対の被切削壁17aが周方向の一部で相互に連結され、こうした連結部分では、溝底面13Bの全てが耐摩環17の露出部分であってもよい。要するに、溝底面13Bは、それの周方向における少なくとも1部にてピストン本体16が露出していればよい。
図3及び図4を参照して、上記ピストン11の製造方法を説明する。
図3に示されるように、まず、鋳造工程として、耐摩環17がピストン本体16に鋳包まれる。鋳造工程にて用いられる耐摩環17は、径方向の内側に開口された被切削溝17Gが周方向の全体にわたり内周面に形成された円環状をなす。すなわち、鋳造工程にて用いられる耐摩環17は、相互に対向する一対の被切削壁17aと、一対の被切削壁17aを径方向の外側で連結する外周壁17bとからなる。
こうした耐摩環17がピストン本体16に鋳包まれることにより、ピストン本体16の外周部に耐摩環17が接合される。この状態では、耐摩環17に形成された被切削壁17aの内部に、ピストン本体16の一部である被切削部16Gが埋め込まれている。
図4に示されるように、鋳造工程に続いて、トップリング溝形成工程として、切削加工によってトップリング溝13が形成される。トップリング溝形成工程では、切削工具20によって、ピストン本体16における径方向の外側から、耐摩環17の外周壁17bと、一対の被切削壁17aの一部と、ピストン本体16の被切削部16Gの一部とが削られる。
詳しくは、耐摩環17の外周壁17bが削られた後に、一対の被切削壁17aにて相互に対向する面が、被切削部16Gとともに、径方向の外側端部から径方向の途中の部位まで削られる。これにより、耐摩環17における被切削溝17Gの溝底部が開放され、被切削溝17Gの溝幅が径方向の途中の部位まで広げられ、さらに、被切削溝17Gの溝開口がピストン本体16で塞がれた状態で、トップリング溝13が形成される。こうして形成されたトップリング溝13の開口の面積は、被切削溝17Gの開口の面積よりも大きく、トップリング溝13の径方向の長さは、耐摩環17における被切削壁17aの径方向の長さよりも短い。
上述の製造方法によって製造されるピストン11の作用について説明する。
ピストン11では、トップリング溝13にピストン本体16が露出するため、ピストン本体16の露出部分では、トップリング溝13に装着されたトップリングに対し、ピストン本体16から直接的に熱が伝わる。すなわち、ピストン本体16以外の他の部材を介さずに、例えば、ピストン本体16よりも熱伝導性の低い耐摩環等を介さずに、ピストン本体16からトップリングに直接的に熱が伝わる。そのため、トップリング溝13を区画する各面の全てが耐摩環17から構成される場合と比較して、トップリングへの熱の伝達効率が向上する。その結果、ピストン11の放熱性が高められる。
この際、トップリング溝13を区画する各面のうち、トップリング溝13を挟んで対向する一対の溝側面13Sと、溝底面13Bのうち溝側面13Sから連続する部分とが、耐摩環17から形成される。そして、溝底面13Bにおいて耐摩環17の被切削壁17aで挟まれる中央部分がピストン本体16から形成される。したがって、トップリング溝13の摩耗や変形を適切に抑えつつ、ピストン11の放熱性を高めることが可能となる。
また、ピストン11の製造方法では、径方向の内側に開口された被切削溝17Gが形成された円環状の耐摩環17が用いられる。そのため、被切削溝17Gが形成されていない耐摩環17が用いられる場合に比べて、すなわち、被切削部16Gの全てが耐摩環17である場合に比べて、切削加工にかかる時間の短縮が可能となる。この点について、図5及び図6に示される製造方法の参考例を参照して説明する。
図5は、鋳造工程において、被切削溝が形成されていない円環状の耐摩環17がピストン本体16に鋳包まれる参考例を示す。この場合、溝底面にピストン本体16が露出するトップリング溝の形成のためには、図6に示されるように、耐摩環17における軸方向の中央部を径方向の全体にわたって切削する必要がある。これに対し、上記実施形態の製造方法では、耐摩環17の切削部分が外周壁17bと被切削壁17aの一部とで足りるため、ピストン本体16と比較して硬度の高い耐摩環17の切削量が少なくなる。したがって、切削加工にかかる時間の短縮が可能となり、さらには、切削工具の刃の交換頻度も削減されるため、製造にかかる費用が削減できる。
以上、第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)ピストン本体16とトップリングとの間が他の部材によって熱的に接続される場合、例えば、トップリング溝13を区画する各面の全てが耐摩環17から構成される場合と比較して、ピストン本体16からトップリングへの熱の伝達効率が向上する。その結果、ピストン11の放熱性が高められる。
(2)トップリング溝13の溝底面13Bでは、耐摩環17で挟まれる中央部分のみがピストン本体16から形成される。したがって、トップリング溝13の摩耗や変形を適切に抑えつつ、ピストン11の放熱性を高めることが可能となる。
(3)被切削溝17Gが形成された耐摩環17をピストン本体16に鋳包み、被切削溝17G内の被切削部16Gを除くことによって、トップリング溝13が形成される。それゆえに、被切削溝17Gが形成されていない耐摩環17を用いる場合に比べて、耐摩環17の切削量が少なくなる結果、切削加工にかかる時間の短縮が可能となる。
(第2の実施形態)
以下、図7〜図9を参照して、ピストン、及び、ピストンの製造方法の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のピストンも、第1の実施形態のピストンと同様の構成を有する。ただし、本実施形態では、ピストンの製造方法におけるトップリング溝形成工程が第1の実施形態と異なる。したがって、以下では、ピストンの製造方法を中心に説明する。なお、第1の実施形態と実質的に同一の構成要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
図7に示されるように、鋳造工程では、第1の実施形態と同様に、一対の被切削壁17aと、被切削壁17aの径方向の外側端部を連結する外周壁17bとからなる円環状の耐摩環17がピストン本体16に鋳包まれる。
鋳造工程の後には、トップリング溝形成工程が行われる。本実施形態のトップリング溝形成工程は、研磨工程と切削工程とからなる。
図8に示されるように、研磨工程として、ピストン本体16の外周面16Sと耐摩環17の外周壁17bとが研磨される。これにより、耐摩環17における外周壁17bの全てが砥石21によって削られる。なお、本実施形態では、研磨工程における研磨量を考慮したうえで、鋳造工程にて鋳造されるピストン本体16の外径寸法が設定される。
図9に示されるように、研磨工程に続いて、切削工程として、切削加工によってトップリング溝13が形成される。切削工程では、耐摩環17の外周壁17bが削られたピストン本体16における径方向の外側から、切削工具20によって、一対の被切削壁17aで挟まれた部分である被切削部16Gが、その径方向の途中の部位まで削られる。また、被切削部16Gとともに、一対の被切削壁17aにて相互に対向する面が削られる。これにより、先の図2に示される第1の実施形態のピストン11と同様のトップリング溝13を有するピストン11が形成される。
以上、第2の実施形態によれば、上述の第1の実施形態の(1)〜(3)の効果に加えて、以下の効果が得られる。
(4)トップリング溝形成工程が、ピストン本体16の外周面と耐摩環17の外周壁17bとを研磨することにより外周壁17bを除去する研磨工程と、被切削部16Gの一部を切削により除去してトップリング溝13を形成する切削工程とからなる。このため、外周壁17bを切削によって削る場合と比較して、耐摩環17の切削量が少なくなる結果、切削加工にかかる時間のさらなる短縮が可能となる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。
・図10に示されるように、一対の被切削壁17aにおける径方向の内側の端面17Sは、トップリング溝13にて、溝底面13Bと面一であってもよい。こうした構成からなるトップリング溝13は、トップリング溝形成工程において、一対の被切削壁17aにおける径方向の内側の端面17Sまで被切削部16Gの切削が行われることによって形成される。
・図11に示されるように、一対の被切削壁17aにおける径方向の内側の端面17Sは、トップリング溝13にて、溝側面13Sにおける径方向の途中に配置されてもよい。こうした構成からなるトップリング溝13は、トップリング溝形成工程において、一対の被切削壁17aの内側の端面17Sよりも径方向の内側まで被切削部16Gを含めたピストン本体16の切削が行われる。
・トップリング溝形成工程では、被切削壁17aの被切削部16Gと接する部分の切削を行わず、被切削部16Gのみを切削してもよい。
・ピストン本体16の材料と耐摩環17の材料とは、上述の材料に限られない。本発明は、耐摩環17がピストン本体16よりも熱伝導性の低い材料から形成される場合に適用して特に有効である。
・トップリング溝3以外のリング溝12に、耐摩環17を設けてもよい。また、ピストン11に形成されるリング溝12は3つに限られない。
11…ピストン、13…トップリング溝、13S…溝側面、13B…溝底面、16…ピストン本体、16G…被切削部、17…耐摩環、17a…被切削壁、17b…外周壁、17G…被切削溝。

Claims (3)

  1. 耐摩環をピストン本体に鋳包む鋳造工程と、
    前記耐摩環の切削によってトップリング溝を形成するトップリング溝形成工程と、
    を含むピストンの製造方法であって、
    前記耐摩環には、前記ピストン本体の径方向の内側に開口する被切削溝が形成されており、
    前記トップリング溝形成工程では、
    前記耐摩環の外周壁を除去した後に、前記ピストン本体にて前記被切削溝内に含まれる部分の少なくとも一部を除去することによって前記トップリング溝を形成し、前記トップリング溝を区画する溝側面に前記耐摩環を露出させ、前記トップリング溝を区画する溝底面に前記ピストン本体を露出させる
    ことを特徴とするピストンの製造方法。
  2. 前記トップリング溝形成工程は、
    前記ピストン本体の外周面と前記耐摩環の外周面とを研磨することにより前記耐摩環の前記外周壁を除去する研磨工程と、
    前記ピストン本体にて前記被切削溝内に含まれる部分の少なくとも一部を切削により除去して前記トップリング溝を形成する切削工程と、
    を含む
    請求項に記載のピストンの製造方法。
  3. 前記耐摩環は、
    前記ピストン本体の軸方向にて相互に対向する一対の被切削壁と、
    前記一対の被切削壁を前記ピストン本体の径方向の外側で連結する前記外周壁と、
    を備え、
    前記一対の被切削壁と前記外周壁とによって前記被切削溝が区画され、
    前記トップリング溝形成工程では、
    前記耐摩環の前記外周壁を除去した後に、
    前記一対の被切削壁の厚さを前記径方向の外側から前記径方向の途中の部位まで前記被切削溝内の切削によって薄くして、前記溝底面のうち前記溝側面から連続する部分を前記被切削壁によって形成する
    請求項またはに記載のピストンの製造方法。
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