JP5879488B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭の台所や業務用の厨房等で使用される、グリル装置を備えた加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器におけるグリル装置の概略構成は、グリル装置内に調理庫を配し、調理物を載せる焼網を載置した受皿を収納し、加熱体としては調理庫に臨ませたシーズヒーターと呼ばれる電熱線のジュール熱を用いて加熱する方式のものが一般的であり、近年では特に、両面を同時に加熱するものが一般的である。
しかし、このような構成では、調理庫下方に設けられた加熱体に調理物から油脂や水分が滴下して汚れることが多く、さらには下方に配置された加熱体が邪魔になり、調理庫底面の清掃性が悪いという課題があった。この課題を解決する方法として、調理庫底面の下方に下加熱体を配置し、調理庫底面上に調理皿を載置して調理するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の加熱調理器の断面図である。外郭を構成する本体61内に設けられ、被加熱調理容器62を加熱する天板63下方に配置された加熱手段65の下方に配されたグリル装置66は、上加熱体69と、下加熱体70を備え、下加熱体70の上方を覆うように設けた調理庫底面71に、調理皿72を載置し、調理皿72に直接、調理物73を載せて両面を同時に調理する構成としている。
上記構成にすることで、下加熱体70は調理庫底面71によって覆い隠されるため、布巾などで拭き掃除をする際に下加熱体70に手があたることがなく、清掃性が向上する。また、油脂分が下加熱体70に滴下することがないため、調理庫内の汚れの程度が軽減される。
特開2010−115473号公報
しかしながら、上記従来の構成では、容易に拭き掃除が出来るようになる一方で、調理庫内部に使用者が手を入れる頻度が増すと考えられ、調理直後に清掃する場合には高温部に手が触れる可能性があるという課題があった。
また、従来の構成のように調理庫下方の下加熱体が庫内に露出しておらず、調理庫底面によって下加熱体が覆われて使用者の目に入らないため、使用者は熱源に対する警戒心が弱まり、調理直後に高温となっている庫内の壁面等にうっかり触れてしまう恐れがあるという課題があった。
また、下加熱体を覆っている調理庫底面や調理皿の熱容量が大きい場合は、それらが調理時に下加熱体の熱を蓄熱するため、調理動作終了後であっても暫くの時間は高温状態が続くと考えられる。併せて調理庫底面は、特に調理皿との擦れ、煮こぼれ、調理物の飛び散りなどで汚れる頻度が高いと共に、調理庫は使用者が見下ろす高さに配されることが多いため、調理庫底面が最も使用者の目に付きやすくなる。
そのため、まず先に調理庫底面を清掃しようとする使用者の行動は、調理庫底面に高温部が残っていると、使用者の手が高温部に触れる可能性があるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、清掃性が高く、かつ清掃時の安全性を高めたグリル装置を備えた加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、本体に収納されるグリル装置と、グリル装置の開口を覆い開閉自在に配されたグリル扉と、被加熱調理物を載せてグリル装置内に収納する調理皿と、グリル装置内で調理皿を載置する調理庫底面と、調理庫底面下方から調理皿を加熱する下加熱体と、調理庫底面の温度を検知する底面温度検知手段とを備え、グリル装置が加熱動作を停止中であり、かつ底面温度検知手段が所定の温度以上を検知した場合に、表示手段によって使用者に報知する構成としたものである。
上記構成とすることにより、グリル装置の使用後に調理庫底面が所定の温度以上の高温状態である場合に表示手段によって使用者に報知して注意喚起できるので、使用者がうっかり高温部に触れる可能性を低減することとなり、安全性が向上した加熱調理器となる。
また、底面の温度を検知して表示を行うことで、調理庫底面の熱容量が大きく、調理後も蓄熱されていて、一定の時間が経って調理庫内の空気の温度が下がっていてもなお、底面のみ高温である場合であっても、継続して高温であることを使用者に報知して注意喚起することができる。これによって、使用者の手が高温部に触れる可能性を低減することとなり、安全性が向上した加熱調理器となる。
本発明の加熱調理器は、グリル装置の調理庫内の清掃性が高く、かつ清掃時の安全性を向上することができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の斜視図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態4における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態5における加熱調理器の要部断面図 従来の加熱調理器の断面図
第1の発明は、外郭を構成する本体と、被加熱調理容器を載置する天板と、前記天板の下方に位置し前記被加熱調理容器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の下方に位置するグリル装置と、前記グリル装置の開口を覆い開閉自在に配されたグリル扉と、被加熱調理物を載せて前記グリル装置内に収納する調理皿と、グリル装置内で前記調理皿を載置する調理庫底面と、前記調理庫底面下方から前記調理皿を加熱する下加熱体と、前記調理庫底面の温度を検知する底面温度検知手段とを備え、前記グリル装置が加熱動作を停止中であり、かつ底面温度検知手段が所定の温度以上を検知した場合に、表示手段によって使用者に報知するものである。
これによって、グリル装置の使用後に調理庫底面が所定の温度以上の高温状態である場合に表示手段によって使用者に報知して注意喚起できるので、使用者が清掃時などでうっかり高温部に触れる可能性を低減することとなり、安全性を向上した加熱調理器とすることがなる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記表示手段は前記グリル扉より奥側に配し、前記グリル扉を閉めたときに使用者に見えない位置であり、かつ前記グリル扉を開いたときに使用者に見える位置としたものである。
これによって、使用後に清掃しようとグリル扉を開いたときにのみ使用者に見えるように報知することで、使用者にとって直感的に調理庫内が高温であることが分かりやすくなるため、使用者が清掃時などでうっかり高温部に触れる可能性を低減することとなり、安全性が向上した加熱調理器とすることができる。また、グリル扉を閉めた状態であれば調理庫内に触れることができず、注意表示をする必要が無いため、余剰な表示をすることで使用者が煩わしく感じたり混乱したりすることを避けることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記グリル装置の前面開口部には前記グリル扉を閉めたときに前記グリル扉と当接する前板を装着し、前記前板に表示面を設け、前記表示面に前記表示手段を配したものである。
これによって、グリル装置の開口部の近傍でありながら、少なくとも調理庫内壁面より温度の低い位置に表示手段を設けることになるので、表示手段に用いる発光等の電子部品の使用温度を低減することができ、電子部品耐久性を向上させると共に、使用者に分かりやすい位置に表示手段を配置することができる。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記調理庫底面は少なくとも一部を透過性材料にて構成して表示面とし、前記表示面下方に前記表示手段を配したものである。
これによって、高温となりやすく、且つ優先的に清掃される可能性の高い調理庫底面そのものによって注意喚起することができるので、使用者にとって直感的に高温部が分かりやすくなるため、使用者が清掃時などでうっかり高温部に触れる可能性を低減することとなり、安全性が向上した加熱調理器とすることができる。
第5の発明は、特に、第3または第4の発明において、前記表示手段は発光部と導光板によって構成され、前記導光板が前記発光部と前記表示面との間に介在するとしたものである。
これによって、表示面を使用者にとって見えやすい庫内の底面や調理庫前面に配置した場合、調理時に高温となる調理庫の熱に表示面がさらされることになるが、表示部と発光部が導光板によって距離をとることができるため、発光部の部品使用温度を低減させることができ、部品耐久性を向上させると共に、使用者に分かりやすい位置に表示面を配置することができる。また、導光板によって発光表示範囲を広げることができ、使用者により分かりやすく注意喚起することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明において、前記導光板は耐熱性の高い透過性材料にて構成したものである。
これによって、導光板の耐久性を高めることができる。また、高温部に表示面を近づけて近傍に表示ができるようになるため、使用者に効果的に注意喚起することができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明において、前記本体には前記加熱手段及び前記グリル装置を制御する制御回路と、前記制御回路に送風して冷却する冷却装置を備え、前記冷却装置から前記表示手段へ冷却風を誘導する送風経路を設けたものである。
これによって、表示手段に用いる発光等の電子部品の使用温度を送風することによって低減することができる。電子部品耐久性を向上させると共に、使用者に分かりやすい位置に表示手段を配置することができる。
第8の発明は、特に、第5の発明において、前記本体には前記加熱手段及び前記グリル装置を制御する制御回路と、前記制御回路に送風して冷却する冷却装置と、制御回路収納部と前記グリル装置の間に各々の空間を分割する仕切り板を備え、前記発光部は前記仕切り板によって仕切られた空間の前記制御回路収納部側となるよう配置したものである。
これによって、発光部は調理庫の加熱体からの熱伝達を仕切り板によって分断できるとともに、冷却装置によって冷却して発光部の電子部品の使用温度を低減することができる。これによって電子部品耐久性を向上させると共に、使用者に分かりやすい位置に表示手段を配置することができる。
第9の発明は、特に、第1の発明において、前記調理庫底面には少なくとも一部を高い反射率の材料にて反射部を構成し、前記反射部の上方に発光部を配したものである。
これによって、発光部より反射部に光を当てて反射させ、その反射光を使用者に目視させて注意表示とすることができる。これによって、高温部と発光部の距離を離すことができ、発光部の電子部品の使用温度を低減することができる。これによって電子部品耐久性を向上させることができる。また、調理庫の庫内灯を設ける場合は、発光部を庫内灯と兼ねることが可能であり、部品点数を削減することができる。
第10の発明は、特に、第5または第9の発明において、前記発光部は、グリル装置の動作状態によって異なるパターンで点灯するとしたものである。
これによって、高温状態であることを注意喚起すること以外に、調理皿の入れ忘れやセンサーの不具合といったエラー状態を報知することができ、使用者にとって機器の状態が把握しやすく、使い勝手のよいものとすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の要部断面図を示すものである。以下、図面を用いて説明する。
尚、本実施の形態は天板下方に配した加熱手段が電磁誘導加熱式のものについてのものであるが、本発明がこの方式に限定されるものではない。また、本実施の形態は組込型の加熱調理器についてのものであるが、本発明がこの方式に限定されるものではない。
本実施の形態における加熱調理器は、外郭を構成する本体1と、被加熱調理容器2を載置する天板3が配されている。天板3は高耐熱性のガラス等を用い、電磁誘導によって加熱されない材質で構成されている。
トップフレーム4は、天板3の外周を囲み、本体1の天面の一部もしくは殆ど全部を構成しており、天板3を介して伝わる被加熱調理容器2からの熱に十分耐え、かつ外観部品として見栄えがよく、腐食にも強いステンレスやホーロー処理鋼板等の金属から成っている。
天板3の下方には被加熱調理容器2を誘導加熱する加熱手段5が設けられ、図示はしないが本体1内部には、加熱手段5に高周波電力を供給する駆動回路や、駆動回路の出力を制御する制御回路や、それらの回路を冷却する冷却ファンを備え、本体1の前方あるいは上方には操作部を配置している。
加熱手段5の下方に位置する略箱形状のグリル装置6を配し、グリル装置6の開口を覆い開閉自在に配されたグリル扉7と、グリル装置の開口部端面を覆いグリル扉7と当接する前板8を備えている。
グリル装置6は、上加熱体9と下加熱体10を配した両面焼きグリル装置6であり、上加熱体9と下加熱体10を内蔵し、下加熱体10の上方を覆うように設けた調理庫底面11と、調理庫底面11に載置する調理皿12を配し、調理皿12に魚などの調理物13を直接載せて調理を行うものとしている。
調理庫底面11の下方にサーミスター等の底面温度検知手段14を配し、調理庫底面11に接触させて温度を検知している。また、調理庫内背面には、庫内温度検知手段15を配し、調理庫内の温度を検知している。底面および庫内の温度は、図示はしないが本体内部に設けた制御回路やリレー手段によって上加熱体9および下加熱体10への通電制御を行うものとしている。
図2は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器をキッチンに組み込み、グリル扉を開けた状態とした斜視図である。
図2に示すようにグリル扉7を可動式のレール17によって手前方向に引き出してグリル装置は開口する。前板8には表示手段である表示部16が配されており、表示部16は前板8の一部に貫通穴を設け、本体1側からLEDなどの発光部品を発光させて使用者にその光を視認させている。
以上のように構成された加熱調理器において、以下その動作、作用を説明する。
上加熱体9と下加熱体10の加熱が開始されると、上加熱体9からの熱放射によって調理物13の上面側は調理される。この時、上加熱体9の温度は500℃以上の温度を示し、庫内温度としては約300℃前後でコントロールされる。これは庫内温度検知手段15によって庫内温度を検知し、図示はしないが本体内部に設けた制御回路やリレー手段によって上加熱体9への通電制御を行うものである。
ここで、下加熱体10の温度についても500℃以上を示し、熱放射および対流による熱伝達で調理庫底面11を加熱するものである。この調理庫底面11からの熱伝導や対流輻射による熱伝達によって調理皿12は加熱され、調理物13の下面側に熱を与え加熱調理をする。ここで調理皿12の温度は、調理庫底面11を介在して底面温度検知手段14によって検知しコントロールされる。
図1では調理皿12は波型プレート形状として、加熱し酸化した油が調理物13に再付着して風味を損なうことを防止することができるものとなっているが、フラットな皿形状にしたり、こびりつき防止のためにディンプル形状を設けたりすることも考えられる。
調理庫底面11の温度は調理時には下加熱体10によって温度上昇し、300〜500℃の高温となり、調理動作終了後には放熱し冷却されていくことになる。この過程においても調理庫底面11の温度は底面温度検知手段14によって検知され、その検知温度が所定の値以上であるとき、表示部16は発光表示を行うものである。発光表示によって、使用者に調理庫底面11が高温であることを注意喚起し、うっかり手を触れてしまうことを防止することとなる。
調理庫底面11は、調理皿12が摺動したり、調理物13から出る水分や油分がこぼれたりするため、汚れる頻度が調理庫の側面や天面に比べて高くなる。また、本実施の形態の組込型の加熱調理器では、グリル装置がキッチンカウンターより下に配置するものであり、使用者の腰の高さあたりとなるため、使用者は調理庫内を上方から覗き込むこととなり、調理皿を調理後に取り外した時には、調理庫底面11が最も見えやすく汚れに気が付く可能性も最も高い。そのため、調理庫底面11が他の壁面より先に清掃されることが考えられ、調理庫底面11の温度を検知する底面温度検知手段14によって高温であることを注意喚起することが、使用者が高温部に触れてしまうことを防止する上では効果的である。
また、図2のようにグリル扉7を開けたときのみ発光表示は視認され、使用者に注意喚起を行い、グリル扉7を閉めると、図1に示すように前板8に備えた表示部16はグリル扉7に覆われて隠れることとなる。これによって、グリル扉7を開けて調理庫底面11を触れることができる場合のみ注意喚起をすることとなる。調理庫底面11に触れられない場合は、調理庫底面11が高温であることを注意喚起する表示は無用であるため、無用な表示による煩わしさを解消するものとなる。
ここで、発光表示は高温注意の警告表示であるので、赤色LED等による点滅表示が好ましい。発光表示と併せて、スピーカーあるいはブザーを用いて警告音や案内音声を発して、使用者に警告することで、さらに効果的に注意喚起できるものとなる。また、発光部近傍に文字や絵記号によって警告表示であることを強調したり、発光表示の発光形状を絵記号の形状にしたりすることで警告表示としての効果を増すこととなる。
また、調理庫底面11が厚みのあるアルミニウムなどの金属や耐熱ガラスといった熱容量の大きな材料で構成する場合であれば、蓄熱された熱は逃げにくくなる。その場合、調理から一定の時間が経った後に使用者が庫内を清掃しようとしたときであっても、熱容量の低い他の壁面(例えば調理庫の側面)に比べて調理庫底面11が高温状態を維持している可能性があるため、調理庫底面11の温度を検知する底面温度検知手段14によって高温であることを注意喚起することが、使用者が高温部に触れてしまうことを防止する上では特に効果的である。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の要部断面図を示すものである。また、図4は本発明の第2の実施の形態における加熱調理器のグリル扉を開けた状態を示した斜視図である。
なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図3および図4に示すように、本実施の形態では、調理庫底面11を透過性材料とし、底面のグリル開口部近傍に表示部16を設けている。表示部16は調理庫底面11の下方に発光部21を配置している。
調理庫底面11の温度は底面温度検知手段14によって検知され、その検知温度が所定の値以上であるとき、発光部21は発光動作を行うものである。発光部21からの光を透過性材料である調理庫底面11を透過させて使用者に視認させている。これによって、発光表示を用いて使用者に調理庫底面11が高温であることを注意喚起し、うっかり手を触れてしまうことを防止するものである。
また、グリル扉は透過窓22と、透過窓22を保持する扉枠23で構成され、透過窓22によって庫内の調理の様子や調理物を確認できるようにしている。一方で、図3にしめすように透過窓22から内部を覗き見ることのできる範囲には死角があり、表示部16は、死角の範囲内に配置されるものである。これによって、グリル扉7を開けたときのみ表示部16は視認され、グリル扉7を閉めると、表示部16はグリル扉7に覆われて隠れることとなり、グリル扉7を開けて調理庫底面11を触れることができる場合のみ注意喚起をすることとなる。調理庫底面11に触れられない場合は、調理庫底面11が高温であることを注意喚起する表示は無用であるため、無用な表示による煩わしさを解消するものとなる。
調理庫底面11は耐熱性に優れた透過性材料として例えば結晶化ガラスなどを使用することが望ましい。また、ガラスの裏面より印刷加工を施し、表示部近傍に警告文などの文字を印刷したり、抜き文字を構成して下方より発光させて文字を浮かび上がらせたりすることで、効果的な注意喚起が可能となる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の斜視図を示すものである。また、図6は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の要部断面図である。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態1または2と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1または2と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、発光部21と調理庫底面11の間に導光板31を介在させて表示部16を構成しており、導光板31によって発光部21からの光を誘導および拡散を行うものとしている。
これによって、表示面の発光する面積を発光部の投影面積より大きくすることができ、少ない発光部品で合理的かつ効率的に発光表示を行うことができる。
また、導光板31によって光を誘導・拡散すると共に、調理時に高温になる調理庫底面11の熱から発光部21を遠ざけることとなる。
これによって、調理時の調理庫底面の温度上昇によって発光部21が温度上昇するのを緩和することができ、発光部品の部品寿命を延ばすことができる。
なお、導光板31は発光部21を構成する発光ダイオードより高耐熱の透過性材料、例えばポリカーボネイト樹脂、あるいは耐熱ガラスなどで構成することが望ましい。
また、発光部21の温度上昇を緩和するために、発光部21を断熱材で覆ったり、発光部21と加熱体の間に隔壁を備え断熱のための空気層を設けるなどの工夫をするとよい。
図6は、調理庫底面11の下部を示す断面図である。調理庫底面11の下部には下加熱体10および導光板31が配されている。
本体1内部の加熱手段5やグリル装置6を制御する制御回路35とグリル装置6の間に仕切り板33を設け、制御回路35収納部とグリル装置6収納部の各々に空間を分割し、制御回路側には冷却ファン32を設け、冷却風を制御回路35に送風している。
図6に示すように、調理庫底面11の下側で、本体内部に配した冷却ファン32から矢印Aで示すように、仕切り板33を貫通して冷却風を誘導する冷却経路34を構成し、冷却経路34の下流に発光部21を配置し、冷却風を送風している。
これによって、冷却風によって発光部21を構成する発光部品の温度を低下させることができ、部品寿命を延ばし、耐久性に優れたものとすることとなる。
また、これによって発光部21近傍にのみ冷却風を送る冷却経路とすることとし、表示部16に直接冷却風を当てない構成とすることにより、調理庫底面の調理面を過度に冷却し、調理性能を低下させることを防止することとなる。
本実施の形態では、冷却経路を調理庫底面11の下側としたが、発光部の配置を調理庫の側面や上方など別の場所である場合は、その位置へ向かって冷却経路を構成し、できる限り冷却ファン32から発光部への距離を最短となる経路とするのが望ましい。
また、本実施の形態では、送風方法を本体の吸気側に設けた冷却ファン32の風を吹きつける方式として例示したが、本体の排気側に排気用のファンを設け、発光部近傍の熱気を吸引する方式としても、発光部を構成する発光部品の温度を低下させることができ、部品寿命を延ばし、耐久性に優れたものとすることとなる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における加熱調理器の要部断面図を示すものである。なお、本実施の形態の基本構成は実施の形態3と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態3と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、図7に示すように、本体1内部の加熱手段5やグリル装置6を制御する制御回路とグリル装置6の間に仕切り板33を設け、制御回路収納部とグリル装置6収納部の各々に空間を分割し、制御回路側には冷却ファン32を設け、冷却風を制御回路に送風している。また、制御回路収納部側の空間に発光部21を配置し、発光部21を構成する発光部品に冷却ファン32より冷却風を送風している。
仕切り板には貫通穴42を設け、発光部品からの光は貫通穴42を通し、延長させた導光板31によって調理庫底面11などに配した表示部に誘導される。
これによって、仕切り板41で空間を分割できるので調理時の調理庫底面11の温度上昇によって発光部21が温度上昇するのを緩和し、発光部品の部品寿命を延ばすことができる。また、冷却ファン32の近傍に発光部21を配置することで、効果的に発光部品を冷却することができるので、部品寿命を延ばし、耐久性に優れたものとすることとなる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の第5の実施の形態における加熱調理器の要部断面図を示すものである。なお、本実施の形態5の基本構成は実施の形態2と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態2と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、図8に示すように、使用者に注意喚起を行う表示部として、調理庫底面11の表面の一部を高い反射率の材料にて反射部51を構成している。ここで、反射部51は、反射性の高い塗料を塗布することで構成するものとしている。
調理庫内側の上面には庫内発光部52を配しており、図8の矢印に示すように庫内発光部52より反射部51に光を当てて反射させ、その反射光を使用者に目視させている。この反射光を注意表示とするものである。
これによって、高温となる調理庫底面11や下加熱体10と庫内発光部52の距離を離すことができ、庫内発光部52の電子部品の使用温度を低減することができる。これによって電子部品耐久性を向上させることができる。
また、調理庫の中の調理物を照らすために庫内灯を設ける場合は、庫内発光部を庫内灯と兼ねることが可能であり、部品点数の削減となり合理的である。
また、庫内発光部52は、グリル装置6の動作状態によって異なるパターンで点灯させることにより、高温状態であることを注意喚起すること以外に、調理皿の入れ忘れやセンサーの不具合といったエラー状態を報知することができ、使用者にとって機器の状態が把握しやすく、使い勝手のよいものとなる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、グリル装置において加熱体を調理物や使用者に直接触れないようにすることで、使い勝手や清掃性に優れたものとできると共に、使用者が高温部に触れてしまう可能性を低減し、安全性に優れた加熱調理器を提供するものであり、組み込み式加熱調理器はもちろんのこと、他の熱源の加熱調理器や、組み込み式以外の加熱調理器に有効である。
1、61 本体
2、62 被加熱調理容器
3、63 天板
4 トップフレーム
5、65 加熱手段
6、66 グリル装置
7 グリル扉
8 前板
9、69 上加熱体
10、70 下加熱体
11、71 調理庫底面
12、72 調理皿
13、73 調理物(被加熱調理物)
14 底面温度検知手段(調理個底面の温度を検知する温度検知手段)
15 庫内温度検知手段
16 表示部(表示手段)
17 レール
21 発光部
22 透過窓
23 扉枠
31 導光板
32 冷却ファン(冷却装置)
33 仕切り板
34 冷却経路
35 制御回路
36 制御回路収納部
42 貫通穴
51 反射部
52 庫内発光部

Claims (10)

  1. 外郭を構成する本体と、被加熱調理容器を載置する天板と、前記天板の下方に位置し前記被加熱調理容器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の下方に位置するグリル装置と、前記グリル装置の開口を覆い開閉自在に配されたグリル扉と、被加熱調理物を載せて前記グリル装置内に収納する調理皿と、前記グリル装置内で前記調理皿を載置する調理庫底面と、前記調理庫底面下方から前記調理皿を加熱する下加熱体と、前記調理庫底面の温度を検知する底面温度検知手段とを備え、前記グリル装置が加熱動作を停止中であり、かつ前記底面温度検知手段が所定の温度以上を検知した場合に、表示手段によって使用者に報知する加熱調理器。
  2. 前記表示手段は、前記グリル扉より奥側に配し、前記グリル扉を閉めたときに使用者に見えない位置であり、かつ前記グリル扉を開いたときに使用者に見える位置とした請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記グリル装置の前面開口部には前記グリル扉を閉めたときに前記グリル扉と当接する前板を装着し、前記前板に表示面を設け、前記表示面に前記表示手段を配した請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記調理庫底面は少なくとも一部を透過性材料にて構成して表示面とし、前記表示面下方に前記表示手段を配した請求項1または2に記載の加熱調理器。
  5. 前記表示手段は発光部と導光板によって構成され、前記導光板が前記発光部と前記表示面との間に介在する請求項3または4に記載の加熱調理器。
  6. 前記導光板は耐熱性の高い透過性材料にて構成した請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 前記本体には前記加熱手段及び前記グリル装置を制御する制御回路と、前記制御回路に送風して冷却する冷却装置とを備え、前記冷却装置から前記表示手段へ冷却風を誘導する送風経路を設けた請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 前記本体には前記加熱手段及び前記グリル装置を制御する制御回路と、前記制御回路に送風して冷却する冷却装置と、制御回路収納部と前記グリル装置の間に各々の空間を分割する仕切り板を備え、前記発光部は前記仕切り板によって仕切られた空間の前記制御回路収納部側となるよう配置した請求項5に記載の加熱調理器。
  9. 前記調理庫底面には少なくとも一部を高い反射率の材料にて反射部を構成し、前記反射部の上方に発光部を配した請求項1に記載の加熱調理器。
  10. 前記発光部は、前記グリル装置の動作状態によって異なるパターンで点灯する請求項5または9に記載の加熱調理器。
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