JP5879357B2 - ガードカラムを備えるクロマトグラフィーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、クロマトグラフィー分離に関し、詳細には、モノクローナル抗体など生体分子の大規模クロマトグラフィー分離に関する。より詳細には、ガードカラムを備えるクロマトグラフィーシステム、及びかかるシステムを操作する半連続的方法に関する。
生物薬剤分野では、遺伝子工学及び細胞培養技術における最近の進歩により、発現レベルが以前より高くなっており、下流側の精製、特にキャプチャ段階に対して著しい負担がかかっている。新しいクロマトグラフィー樹脂の導入により、従来の単一カラムクロマトグラフィーに基づくプロセスの効率がかなり改善されるが、いくつかのカラムを用いた周期的モードで動作させることによって、さらなる改善を得ることができる。これは、異なる様々な連続的又は半連続的クロマトグラフィー、例えば、WO2008153472に記載されているような疑似移動床クロマトグラフィー(SMB)、及びHeeterらによって記述されたものなど周期的向流クロマトグラフィー(PCC)に適用されている(Heeter G.A.及びLiapis A.I.J Chromatography A711、3〜21(1995年))。
溶質に対するクロマトグラフィーカラムの結合容量は、プロセスクロマトグラフィーにおいて極めて重要な要素である。結合容量は、クロマトグラフィー段階の生産性及びコストに直接影響を及ぼす。結合容量は、動的/漏出点容量の意味で、又は最大結合容量として定義されている。動的容量は、カラム容積と供給液流量との比として定義される滞留時間など、クロマトグラフィー媒体で充填されたカラムを通して溶液が流れる条件によって決まる。最大結合容量は、滞留時間が無限に長い場合の、カラムの漏出点容量を示している。初期漏出点容量は、結合溶質が最初に溶出液内で検出された時点でのカラムによって取り上げられる結合溶質の量として定義される。漏出点容量はまた、所与の割合の漏出点での容量として定義することができ、ここで、割合は供給液内に存在する溶質のパーセントで示すカラムからの溶出液に存在する結合溶質の量を表している。この定義によれば、最大結合容量は、漏出点の100%での、すなわち、溶質をこれ以上カラムに結合させることができない点での、漏出点容量に等しい。したがって、最大容量を決定するために、漏出点容量は異なるレベルの漏出点で測定され、このレベルは試料充填中にカラムからの溶出液内で測定された溶質の濃度のレベルによって定義される。しばしば、かかる濃度は、溶出液ライン内に置かれた検出器を通る流れ内の信号を連続的に監視することによって決定される。時間(又は、充填量又は質量)に対するこれらの濃度(信号)のプロットは、漏出点曲線と呼ばれる。クロマトグラム上の漏出点の位置、及びその形状は、どれだけの溶質がカラム上に結合することができ、どれだけ迅速に全ての吸着部位が溶質で飽和されるかに関連している。これはまた、どれだけ多くの溶質を任意の所与の時間に、カラムに結合させることができるかを示している。不純物が存在する状態での溶質に対する漏出点結合容量は、精製プロトコルを開発する場合に最適化する最も重要なパラメータの1つである。
モノクローナル抗体の下流処理の典型的なプロセスは、極めて高い選択性を有する抗体を結合させるために、プロテインAリガンドを有する樹脂を使用するキャプチャ段階を伴う。これは、不純物の大部分がここで除去されるという点で、非常に効率の良い段階である。しかし、プロテインA樹脂のコストにより、例えば、樹脂の結合容量の利用度を高める化学技術法によって、効率を最適化することが強く求められている。プロテインA段階の後、抗体はさらに、他のクロマトグラフィー段階、例えば、結合溶出陽イオン交換クロマトグラフィー及び/又は結合溶出又は流入マルチモーダル又は陰イオン交換クロマトグラフィーで精製される。また、これらの段階では、特に段階が結合溶出モードで行なわれる場合に、使用される樹脂の容量利用度を高める必要がある。
より大きなカラムの前に小さな使い捨てガードカラムを使用することは、メインカラムの寿命を長くする手段として、単一カラムクロマトグラフィーでよく知られている。不可逆汚損が起こると、ガードカラムだけが損傷を受け、新しいカラムに交換することができる。しかし、かかる構成は、樹脂容量利用度を少しも改善しない。
SMB及びPCCのような連続的クロマトグラフィー法は、容量利用を改善する潜在力があるが、設定し運用するのが複雑な方法であり、多数のバルブ及びカラムの制御が必要である。そこで、単一カラムクロマトグラフィーと比べて、容量利用度を高める単純でロバストな解決法の必要性がある。
日本特許第6043145号
本発明の一態様は、生体分子の大規模クロマトグラフィー分離のための効率的なプロセスを提供することである。これは、請求項1で定義されるクロマトグラフィーシステム、及び請求項13で定義されるクロマトグラフィー法で達成される。
かかるシステム及び方法での1つの利点は、クロマトグラフィー媒体の結合容量が効率的に利用されることである。別の利点は、クロマトグラフィー媒体の寿命が延長されることである。これらの効果は共に、クロマトグラフィー分離の経済性の改善に貢献する。
本発明の別の適切な実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載されている。
本発明によるクロマトグラフィーシステムを示す図である。 本発明によるクロマトグラフィー分離方法を示す図である。
本明細書中で「供給液」という用語は、クロマトグラフィーシステムに供給される液体であって、精製すべき目標物質を含む液体を意味する。目標物質は、モノクローナル抗体など生体分子であってもよい。供給液の例としては、清澄化発酵ブロス、生体液などと、前の分離段階から生じ、一部精製された目標物質を含む液体を挙げることができる。
本明細書中で「ガードカラム」という用語は、メインクロマトグラフィーカラムに直列に接続され、メインカラムよりも容積が格段に小さいクロマトグラフィーカラムを意味する。
図1に示す一態様では、本発明は、クロマトグラフィー樹脂を含むメインカラム1と、第1のガードカラム2と、第2のガードカラム3とを備えるクロマトグラフィーシステムを開示しており、第1のガードカラム2はメインカラム1の第1の端部4に接続され、第2のガードカラム3はメインカラムの第2の端部5に接続される。すなわち、1つのガードカラムが、メインカラムの各端部に接続される。メインカラムの各端部に接続された1つのガードカラムを有することの利点は、クロマトグラフィー樹脂の容量利用度を改善して分離を行なうことが可能であることである。
特定の実施形態では、第1及び第2のガードカラムのベッド体積はそれぞれ、メインカラム1のベッド体積の約25%未満、約15%未満、又は約10%未満など約50%未満である。この利点は、クロマトグラフィー樹脂がより効率的に使用されることである。樹脂容量利用度を高めることが重要な場合、例えば、生物薬剤の分離のための大規模予備クロマトグラフィーにおいて本発明を利用する特定の利点があるので、メインカラムのベッド体積は、10L以上、又は100L以上など、1L以上である可能性がある。
いくつかの実施形態では、第1の濃度検出器6は、メインカラム1の第1の端部4と第1のガードカラム2の間に接続され、第2の濃度検出器7はメインカラム1の第2の端部5と第2のガードカラム3の間に接続される。第1及び第2の濃度検出器は、例えば、タンパク質の濃度を検出するのに好都合な、紫外線吸収検出器とすることができる。しかし、例えば、非UV吸収物質を検出するために使用することができる屈折率検出器であってもよく、又は様々な目標物質又は汚染物質に対する特定の検出器であってもよい。これらの位置に検出器を備える利点は、上向及び下向方向の両方でメインカラムの漏出点を監視して、漏出点が検出されるとシステムを通して流路を制御することが可能になることである。漏出点の監視は、手動で又は自動で行なうことができ、流路の制御を手動で又は自動で行なうことができる。
一実施形態では、クロマトグラフィーシステムはまた、第1の濃度検出器6及び第2の濃度検出器7に電気接続され、メインカラムの一端部4、5に与えられる供給液材料の組成を示している供給液信号、及びメインカラムの他端部5、4からの溶出液を示している溶出液信号を検出する決定ユニット18を備えている。決定ユニット18は、一実施形態では、メインカラム1の漏出点及び/又は飽和点を決定するように適合させることができる。決定ユニット18は、コンピュータ、プログラマブル論理制御装置、又は濃度検出器信号から算出された関数によってバルブを制御することが可能なあらゆる他のタイプのデジタル又はアナログユニットであってもよい。漏出点は、第1の検出器6及び第2の検出器7上で測定された信号を比較することによって算出することができる。第1の検出器6上で測定された信号は、(UV検出器の場合)供給液内に存在する全てのUV吸収成分、すなわち、第1のガードカラム2に結合するもの、及び通過するものの両方の濃度を示している。信号は、非吸収物質がガードカラム2を通り抜ける場合に、第1の平坦域に到達し、第1のガードカラム2が飽和となった場合に、第2の平坦域に到達する。第2の平坦域は、供給液流内に存在する全ての物質の合計濃度を示している。第2の検出器7は、カラム1からの溶出液流内の物質の濃度を監視する。第2の検出器上で測定された信号間の差が、第1の検出器上で測定された第2の平坦域と第2の検出器上で測定された第1の平坦域の間の差の例えば1%の所定の値に到達した場合に、第1の漏出点に到達する。飽和点と呼ばれる、第2の漏出点は、2つの検出器上で測定された信号間の差が、別の値、例えば70%に到達した場合を除いて、アナログで決定される。
特定の実施形態では、第1のガードカラム2は、供給液タンク8又は廃棄物レセプタクル9のいずれかに第1のバルブ10を介して接続され、第2のガードカラム3は、供給液タンク15又は廃棄物レセプタクル16のいずれかに第2のバルブ17を介して接続されるが、但し、第1のガードカラムが供給液タンクに接続される場合、第2のガードカラムは廃棄物レセプタクルに接続され、第1のガードカラムが廃棄物レセプタクルに接続される場合、第2のガードカラムは供給液タンクに接続される。一実施形態では、決定ユニット18は、第1及び第2のバルブに電気接続され、前記第1及び第2のバルブの位置を制御する。この構成の利点は、決定ユニットが漏出点又は飽和点を検出した場合、出口流れをメインカラムから、例えば供給液タンクに自動的に迂回させることができることである。
いくつかの実施形態では、クロマトグラフィーシステムはまた、流体をメインカラム1から溶出液タンク11、又は廃棄物レセプタクル16に迂回させる、メインカラム1と第1のガードカラム2の間の第3のバルブ12と、流体をメインカラム1から溶出液タンク13、又は廃棄物レセプタクル16に迂回させる、メインカラム1と第2のガードカラム3の間の第4のバルブ14とを備えており、決定ユニット18は、第3及び第4のバルブの位置を制御する。この構成の1つの利点は、決定ユニットが洗浄サイクルの完了を検出した場合に、溶出サイクルを自動的に開始させることである。この構成の第2の利点は、決定ユニットが漏出点を検出した場合に、自動的に第2のガードカラム3をメインカラム1と直列に接続させることができることである。これにより、第2のガードカラム3が、製品劣化供給液流に露出されるのを防ぐ。
特定の実施形態では、前記第1及び第2のガードカラムは、メインカラム内のクロマトグラフィー樹脂と基本的に同じ選択性を有するクロマトグラフィー樹脂を含む。これは、ガードカラム及びメインカラム内の樹脂は、イオン強度、pHなど所与の条件で同じ物質と結合することを意味する。同じ選択性を与えるために、樹脂を、好適にはほぼ同じリガンド含有量を有する、又はリガンド含有量の約20%未満の差を有する、同じタイプのリガンドと置換することができる。基本的に同じ選択性を有する利点は、メインカラムからのあらゆる目標物質漏出点が、メインカラムの後にガードカラムでキャプチャされることである。
いくつかの実施形態では、前記メインカラム及び前記第1及び第2のガードカラムは、Fc断片結合親和性リガンドを備えるクロマトグラフィー樹脂を含む。かかるリガンドは一般的に、モノクローナル抗体処理のキャプチャ段階で使用され、その高いコストが段階効率、及び樹脂の寿命の増大に圧力を与える。これらは、抗体に対する非常に高い選択性を有し、本発明の方法及びシステムに特に有利である、溶出に対する単一段階勾配の使用が可能になる。親和性リガンドは、例えば、プロテインA、例えば、EP1485407B1、WO2008039141、WO2010080065、EP2202310A2、EP2157099A1、特開2006−304633号、米国特許出願公開第2010/0168395号、CN101337986、WO2009146755などに記載されているようなプロテインAの変異種、プロテインG又は例えば、WO2009011572に記載されているようなFc結合単一ドメイン抗体断片など、タンパク性リガンドであってもよい。あるいは、親和性リガンドは、ペプチド、核酸、又は有機小分子であってもよい。樹脂のリガンド含有量は、例えば、1〜15mg/mlの範囲の樹脂であってもよい。
いくつかの実施形態では、前記第1及び第2のガードカラムは、メインカラム内のクロマトグラフィー樹脂の体積平均粒径より高い、約25%以上又は約50%以上など約10%以上での体積平均粒径を有するクロマトグラフィー樹脂を含む。メインカラム樹脂の平均粒径は、80〜95μmなど約50〜100μmであってもよく、ガードカラム樹脂の平均粒径は、130〜210μmなど約100〜250μmであってもよい。樹脂の平均粒径は有利には、第1及び第2のガードカラムを通して同じである可能性がある。特定の例では、メインカラムに、85μm平均粒径のプロテインA機能MabSelect樹脂(GE Healthcare Life Sciences)を充填させることができ、ガードカラムに、例えば、EP873353B1に記載されているような当技術分野で知られている方法により、プロテインAで官能基化された200μmの平均粒径のSepharose Big Beads(GE Healthcare Life Sciences)を充填させることができる。ガードカラム内のより大きな粒径樹脂を有する利点は、背圧がより低く、ガードカラムをその漏出点の近傍で使用しなくてもよいので、より大きな粒子に通常関連する漏出点曲線のより低い勾配は問題にならないことである。
図2に示す一態様では、本発明は、目標物質のクロマトグラフィー分離方法であって、a)供給液を供給液タンク8から第1のガードカラム2を介してメインカラム1を通して、i)廃棄物レセプタクル16に、又はii)第2のガードカラム3を介して廃棄物レセプタクル16に運ぶことによって、メインカラム1上に目標物質を充填する段階と、b)洗浄流体を第1のガードカラム2を介してメインカラム1及び第2のガードカラム3を通して運ぶことによって、カラムを洗浄する段階と、c)溶出流体を第1のガードカラム2又は第2のガードカラム3を介してメインカラム1を通して、溶出液タンク11、13に運ぶことによって、目標物質を溶出させる段階とを含む方法を開示している。
充填段階a)では、目標物質、例えば、タンパク質、免疫グロブリン、IgG又はモノクローナル抗体など生体分子を、第1のガードカラム内又はメインカラム内でクロマトグラフィー樹脂に結合させることができ、それによって、劣化供給液のみが、廃棄物レセプタクルに運ばれる。これは、メインカラムが製品漏出点を示すまで、続く可能性がある。この時点で、第2のガードカラムを、メインカラムに接続させることができ、メインカラム上に結合されていない目標物質はその後、第2のガードカラム上で吸着される。このプロセスは、第1のガードカラム及びメインカラムが飽和となり、いくつかの目標物質が第2のガードカラム内のクロマトグラフィー樹脂に結合されるまで、続く可能性がある。流れをその後、段階b)で洗浄モードに変更することができ、洗浄流体は、好ましくは段階a)と同じ方向であるが、あらゆる方向に3つのカラム全てを通して運ばれ、メインカラムから浸出するあらゆる目標物質は、メインカラムの後にガードカラムによってキャプチャされる。洗浄が完了すると、流れを、段階c)で溶出モードに変更することができ、溶出流体は、第2のガードカラム、その後メインカラムを通して溶出液タンクまでなど、好ましくは段階a)と同じ方向であるが、任意の方向にガードカラム及びメインカラムの1つを通して運ばれ、ここで分離された目標物質が収集される。この方法の利点は、メインカラムからのあらゆる漏出点目標物質を、充填及び洗浄の両方の最中にガードカラムによってキャプチャすることができ、溶出の最中に回収することができることである。
特定の実施形態では、方法はさらに、d)供給液を供給液タンク15から第2のガードカラム3を介してメインカラム1を通して、i)廃棄物レセプタクル9に、又はii)第1のガードカラム2及び廃棄物レセプタクル9に運ぶことによって、メインカラム1上に目標物質を充填する段階を含む。この充填段階は、充填段階a)と反対の方向で行なわれ、例えば、段階a)、b)、及びc)のシーケンスの後にその順番で行なわれる可能性がある。この利点は、第1のガードカラムは、漏出点を通過するメインカラムを通り抜け始めるあらゆる製品をキャプチャする準備ができていることである。
特定の実施形態では、段階b)及びc)は段階d)の後に繰り返され、繰り返された段階b)及びc)の流れは、元の段階b)及びc)での流れと反対の方向に流される。繰り返された段階c)の流れは、第2のガードカラムを通して、その後、メインカラムを通して溶出液タンク13に流される。
いくつかの実施形態では、段階a)はさらに、メインカラムから出る流体内の目標物質の濃度を測定する段階と、前記濃度が所定の値に到達した場合に段階a)を終了させる段階とを含む。
特定の実施形態では、段階a)はさらに、メインカラムの漏出点又は飽和点を決定する段階と、前記漏出点又は飽和点に到達した場合に段階a)を終了させる段階とを含む。この利点は、メインカラム内の樹脂が効率的に利用され、基本的に全ての漏出点目標物質がガードカラムによってキャプチャされることである。
いくつかの実施形態では、段階b)はさらに、メインカラムから出る流体内の目標物質の濃度を測定する段階と、前記濃度が所定の値より低い場合に段階b)を終了させる段階とを含む。この利点は、洗浄流体の消費が最小限に抑えられることである。
本明細書では、本発明を最良の形態を含めて開示するとともに、装置又はシステムの製造・使用及び方法の実施を始め、本発明を当業者が実施できるようにするため、例を用いて説明してきた。本発明の特許性を有する範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者に自明な他の例も包含する。かかる他の例は、特許請求の範囲の文言上の差のない構成要素を有しているか、或いは特許請求の範囲の文言と実質的な差のない均等な構成要素を有していれば、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に属する。

Claims (9)

  1. クロマトグラフィー樹脂を含むメインカラム(1)と、第1のガードカラム(2)と、第2のガードカラム(3)とを備えるクロマトグラフィーシステムであって、前記第1のガードカラム(2)は前記メインカラム(1)の第1の端部(4)に接続され、前記第2のガードカラム(3)は前記メインカラムの第2の端部(5)に接続され、第1の濃度検出器(6)は、前記メインカラム(1)の前記第1の端部(4)と前記第1のガードカラム(2)の間に接続され、第2の濃度検出器(7)は前記メインカラム(1)の前記第2の端部(5)と前記第2のガードカラム(3)の間に接続され、前記第1及び第2の濃度検出器(6、7)が任意には紫外線吸収検出器である、クロマトグラフィーシステム。
  2. 前記第1及び第2の濃度検出器に電気接続され、前記メインカラムの一端部(4、5)に与えられる供給液材料の組成を示している供給液信号、及び前記メインカラムの他端部(5、4)からの溶出液を示している溶出液信号を検出する決定ユニット(18)をさらに備える、請求項記載のクロマトグラフィーシステム。
  3. 前記第1のガードカラム(2)は、供給液タンク(8)又は廃棄物レセプタクル(9)のいずれかに第1のバルブ(10)を介して接続され、前記第2のガードカラム(3)は、供給液タンク(15)又は廃棄物レセプタクル(16)のいずれかに第2のバルブ(17)を介して接続されるが、但し、前記第1のガードカラムが供給液タンクに接続される場合、前記第2のガードカラムは廃棄物レセプタクルに接続され、前記第1のガードカラムが廃棄物レセプタクルに接続される場合、前記第2のガードカラムは供給液タンクに接続される、請求項1又は請求項記載のクロマトグラフィーシステム。
  4. 決定ユニット(18)は、前記第1及び第2のバルブに電気接続され、前記第1及び第2のバルブの位置を制御する、請求項記載のクロマトグラフィーシステム。
  5. 前記メインカラム及び前記第1及び第2のガードカラムは、Fc断片結合親和性リガンドを備えるクロマトグラフィー樹脂を含む、請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のクロマトグラフィーシステム。
  6. 目標物質のクロマトグラフィー分離方法であって、
    a)供給液を供給液タンク(8)から第1のガードカラム(2)を介してメインカラム(1)及び第2のガードカラム(3)を通して廃棄物レセプタクル(16)に運ぶことによって、メインカラム(1)上に前記目標物質を充填する段階と、
    b)洗浄流体を前記第1のガードカラム(2)を介して前記メインカラム(1)及び前記第2のガードカラム(3)を通して運ぶことによって、前記カラムを洗浄する段階と、
    c)溶出流体を前記第1のガードカラム(2)又は前記第2のガードカラム(3)を介して前記メインカラム(1)を通して、溶出液タンク(11、13)に運ぶことによって、前記目標物質を溶出させる段階と、任意段階として、
    d)供給液を供給液タンク(15)から前記第2のガードカラム(3)を介して前記メインカラム(1)及び前記第1のガードカラム(2)を通して廃棄物レセプタクル(9)に運ぶことによって、前記メインカラム(1)上に前記目標物質を充填する段階と
    を含む方法。
  7. 段階a)はさらに、前記メインカラムから出る前記流体内の目標物質の濃度を測定する段階と、前記濃度が所定の値に到達した場合に段階a)を終了させる段階とを含む、請求項記載の方法。
  8. 段階a)はさらに、前記メインカラムの漏出点又は飽和点を決定する段階と、前記漏出点又は飽和点に到達した場合に段階a)を終了させる段階とを含む、請求項又は請求項記載の方法。
  9. 段階b)はさらに、前記メインカラムから出る前記流体内の目標物質の濃度を測定する段階と、前記濃度が所定の値より低い場合に段階b)を終了させる段階とを含む、請求項乃至請求項のいずれか1項記載の方法。
JP2013536561A 2010-10-27 2011-10-24 ガードカラムを備えるクロマトグラフィーシステム Active JP5879357B2 (ja)

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