JP5879197B2 - 静電型変換装置、静電型トランスおよび交流電圧発生装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る静電型トランスは、本発明に係る静電型変換装置を用いて入力交流電圧の昇圧もしくは降圧を行うことを特徴とする。
本発明に係る交流電圧発生装置は、櫛歯電極により構成されている前記入力側静電アクチュエータを自励発振器の帰還回路中に挿入し、前記出力側静電アクチュエータから交流電圧を出力することを特徴とする。
図1は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態1を示す平面図である。ここで説明する実施の形態1は、入出力間での昇圧機能を果たす。本図において、固定電極2aおよび可動電極4aは、所定の間隔をもって歯合する固定櫛歯電極および可動櫛歯電極である。なお、図1のZ軸方向には、固定櫛歯電極2aおよび可動櫛歯電極4aが延在している。可動電極4aは可動部材6aに固着されている。
図4は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態2を示す平面図である。入出力間で昇圧機能を果たすことは、図1に示した実施の形態1と同じであるが、ここで説明する実施の形態2では、可動部材6bが垂直方向(Z軸方向)に回動する点が異なっている。すなわち、ヒンジ12bを中心として、可動部材6bが垂直方向(Z軸方向)に振動することにより、出力側静電アクチュエータ30の固定電極10bから交流電流を取り出している。
図7は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態3を示す平面図である。入出力間で昇圧機能を果たすことは、図1に示した実施の形態1と同じであるが、ここで説明する実施の形態3は、可動部材6Cがヒンジ12cを中心に、X−Y平面上を回転する点が異なっている。すなわち、可動部材6cの中間部を挟持する支持部材によりヒンジ12cが実現されており、このヒンジ12cの左側にある入力側可動電極4cと、このヒンジ12cの右側にある出力側可動電極8cとはそれぞれ逆の方向に回動する。
図8は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態4を示す平面図である。入出力間で昇圧機能を果たすことは、図7に示した実施の形態3と同じであるが、ここで説明する実施の形態4は、可動部材6dがヒンジ12dを中心に、垂直方向(Z軸方向)に回動する点が異なっている。すなわち、可動部材6dの中間部を挟持する支持部材によりヒンジ12dが実現されており、このヒンジ12dの左側にある入力側可動電極4dと、このヒンジ12dの右側にある出力側可動電極8dとはそれぞれ逆の方向に回動する。
図9は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態5を示す平面図である。本実施の形態では、弓型弾性材40を備えており、入力側可動電極4eにより弓型弾性材40に対する圧縮(または、引き延ばし)を行う。入力側可動電極4eに連結されている可動部材6eにより弓型弾性材40を圧縮する場合、すなわち、図9の上下から弓型弾性材40を圧縮する場合には、弓型弾性材40と可動部材42との連結点P1が図9の右側に押し出される。その結果として、出力側可動電極8eは図9の右側に向かって変位する。
図10は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態6を示す平面図である。本実施の形態では、2本のロッドR1,R2を組み合わせた可動部を持ち、各ロッドR1,R2はそれぞれ伸縮が可能なバネ構造(支持部材42,44)を有している。そして、各ロッドR1,R2には一定軸方向に励振する入力側静電アクチュエータを接続することにより、図10の点線で示すように出力側の可動電極を振動することができる。
図11は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態7を示す平面図である。本実施の形態では、出力側静電アクチュエータの固定電極10gを分割し、リレー50(切り替え機構)を後段に接続してある。リレー50を操作することで、静電誘導の出力を変動させることができる。
図12は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態8を示す平面図である。本実施の形態では、櫛歯電極を用いることなく平板を用いて静電アクチュエータを構成してある。その他の点は、図1に示した実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図13は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態9を示す平面図である。本実施の形態では、櫛歯電極を用いることなく平板を用いて静電アクチュエータを構成してある。その他の点は、図4に示した実施の形態2と同様であるので、説明は省略する。
図14は、本発明に係る静電型変換装置の実施の形態10を示す回路図である。本実施の形態では櫛歯アクチュエータを自励発振回路の帰還回路として用いる。図14のA,Bは、実施の形態1〜9における入力側静電アクチュエータ(入力側櫛歯アクチュエータ)の入力端子A,Bを示している。
以下に、本発明を実施することにより生じる作用ないし効果を列挙する。
以上説明してきた実施の形態では、静電アクチュエータを前提としてはいるが、静電アクチュエータの代わりに圧電素子を用いてもよい。圧電素子の場合は固定電極・可動電極の組み合わせではなく、可動部のみとなり、入力・出力で可動部を電気的に絶縁し、変形を増幅・減衰さする形で出力を得ることができる。
これに対し、静電アクチュエータの場合は、櫛歯形状に形成することにより、単純な圧電素子に対して高密度化、高出力化が可能である。
実施の形態と変形例の一つとを組み合わせること、もしくは、実施の形態と変形例の複数とを組み合わせることも可能である。
変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
さらに、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
4a 可動電極
6a 可動部材
8a 可動電極
10a 固定電極
16a I/V変換回路
20a 入力側静電アクチュエータ
30a 出力側静電アクチュエータ
Claims (8)
- 第1の櫛歯状固定電極、および前記第1の櫛歯状固定電極に歯合して櫛歯が伸延する方
向に変位する第1の櫛歯状可動電極を有する入力側静電アクチュエータと、
前記第1の櫛歯状可動電極の変位に対応して同一平面内で変位する可動部材と、
前記可動部材に生じる変位量を拡大もしくは縮小させるリンク機構部材と、
前記リンク機構部材により拡大もしくは縮小された変位量に連動して櫛歯が伸延する方
向に変位する第2の櫛歯状可動電極、および前記第2の櫛歯状可動電極に歯合する第2の
櫛歯状固定電極を有する出力側静電アクチュエータとを備え、
前記第1の櫛歯状可動電極を振動させることにより前記出力側静電アクチュエータから
交流出力を得ることを特徴とする静電型変換装置。 - 請求項1に記載の静電型変換装置において、
前記リンク機構部材は、前記可動部材の所定位置を中心として前記可動部材を回動させ
る支持部材を備え、前記可動部材の変位方向と同一の変位方向もしくは逆の変位方向に変
位量を拡大もしくは縮小させることを特徴とする静電型変換装置。 - 請求項1に記載の静電型変換装置において、
前記リンク機構部材は、前記可動部材の変位方向と直交する変位方向に変位量を拡大も
しくは縮小させる直交変換部材を有することを特徴とする静電型変換装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の静電型変換装置において、
前記出力側静電アクチュエータの第2の櫛歯状可動電極および第2の櫛歯状固定電極の
いずれか一方の電極側面には、永久帯電膜が形成されていることを特徴とする静電型変換
装置。 - 請求項4に記載の静電型変換装置において、
前記永久帯電膜として、アルカリ金属またはアルカリ土類金属のプラスイオンを含んだ
酸化シリコンからなるエレクトレットを用いることを特徴とする静電型変換装置。 - 請求項4または5に記載の静電型変換装置において、
前記出力側静電アクチュエータに含まれている第2の櫛歯状固定電極のうち、所定個数
の櫛歯状固定電極から出力を取り出す選択手段をさらに備えることを特徴とする静電型変
換装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の静電型変換装置を用いて入力交流電圧の昇圧も
しくは降圧を行うことを特徴とする静電型トランス。 - 請求項4から6のいずれか一項に記載の静電型変換装置を備え、
前記入力側静電アクチュエータを自励発振器の帰還回路中に挿入し、前記出力側静電ア
クチュエータから交流電圧を出力することを特徴とする交流電圧発生装置。
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