JP5878833B2 - ピッチコントロール剤 - Google Patents

ピッチコントロール剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5878833B2
JP5878833B2 JP2012136865A JP2012136865A JP5878833B2 JP 5878833 B2 JP5878833 B2 JP 5878833B2 JP 2012136865 A JP2012136865 A JP 2012136865A JP 2012136865 A JP2012136865 A JP 2012136865A JP 5878833 B2 JP5878833 B2 JP 5878833B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch
control agent
pitch control
component
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012136865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014001474A (ja
Inventor
千種 出口
千種 出口
晋平 若松
晋平 若松
保行 木内
保行 木内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Permachem Asia Ltd
Original Assignee
Permachem Asia Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Permachem Asia Ltd filed Critical Permachem Asia Ltd
Priority to JP2012136865A priority Critical patent/JP5878833B2/ja
Publication of JP2014001474A publication Critical patent/JP2014001474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878833B2 publication Critical patent/JP5878833B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

本発明は、パルプや紙の製造工程で発生する種々多様なピッチによるトラブルを効果的に防止でき、しかも消泡性に優れ、内添型としても外添型としても使用可能なノニオン系のピッチコントロール剤に関する。
パルプまたは紙の製造工程において発生するピッチは、α)原料である木材から遊離した天然樹脂、β)故紙由来で混入する接着剤などの各種不純物、γ)紙を製造する際に使用されるサイズ剤などの添加薬品、等を主成分とした非水溶性の粘着物質である。
ピッチの構成成分や粘度については、全国各地にあるパルプや紙の製造工場によって、主要とするパルプ原料や、使用する工業用水の質、抄紙条件(温度、pH、速度)などが異なることから、様々であるのが現状である。
これら種々多様なピッチは、その粘着性ゆえ、凝集し、抄紙製造装置であるワイヤーやフェルトなどを目詰まらせたり、紙に付着して紙質に悪影響を与えるなど、トラブルの原因となっている。
ピッチコントロール剤とは、このようなピッチが引き起こすトラブルを防止する薬剤であり、
消泡性が主に求められる抄紙工程液(主に、白水の上流、例えば、種箱やチェストボックス内など、のパルプスラリー)中に添加する使用形態(以下、「内添型」とも言う)と、
瞬間的なピッチ除去性が主に求められるワイヤーやフェルト、ロールなどの装置に直接噴霧(シャワー)する使用形態(以下、「外添型」とも言う)と
に大別されることが多い。
近年、アニオンであるピッチを吸着しその凝集化を防止するものとして、例えば、特許文献1のようなカチオン系のピッチコントロール剤が提案されたが、このようなカチオン系のものでは、パルプスラリー中のカチオン性顔料(染料)等とのカチオンバランスの管理の複雑さが問題視されている。
一方、内添型・外添型問わず、ピッチコントロール剤を添加した際に生ずる泡が、パルプや紙の製造環境を悪化させたり、紙自体の品質低下を招いたりするなど大きな問題となっている。
例えば、特許文献2では、ピッチコントロール剤を添加した後、ある程度時間が経過した状態の発泡性の抑制についての検討はなされているものの、添加した直後やその後のパルプ・紙の製造工程途上の消泡性についての追求はなされていない。また、特許文献3では、起泡性(循環後の泡の高さ)について検討されているものの、生じてしまった泡をなくす問題、すなわち、泡切れ性等についての追求はなされていない。
このように、パルプや紙の製造工場の現場では常に従来品よりも、様々なピッチに対して防除効果が高く、消泡性に優れたピッチコントロール剤の開発が望まれている。
特開2007−239116号公報 特開2006−328560号公報 特開2008−7862号公報 特開2011−80162号公報
本発明は、パルプや紙の製造工程で発生する種々多様なピッチによるトラブルを効果的に抑制・防止でき、内添型としても外添型としても使用可能であって、しかも消泡剤の配合が0(ゼロ)ないしは極少であるにも拘わらず消泡性に非常に優れたノニオン系のピッチコントロール剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、
特定の平均分子量をもつポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールに、アルキルアミンオキサイドを併用することにより、
意外にも、種々多様なピッチに対し確実な凝集防止効果が得られるうえ、保存安定性もよく、内添型としても外添型としても非常に優れた消泡性を発揮するノニオン系のピッチコントロール剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
なお、本明細書において、消泡性とは、ピッチコントロール剤を添加した直後あるいはその後のパルプや紙の製造工程途上において発生する泡を素早く無くす(消す)“泡切れ性”をさす。
本発明は、このような知見の下でなし得たものであり、以下を要旨とする。
(1)(A)平均分子量が10,000〜20,000であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールと(B)アルキルアミンオキサイドとを有効成分とし、該有効成分の合計濃度が20重量%以下となるように含有することを特徴とするピッチコントロール剤。
(2)(A)成分に対する(B)成分の重量比が、1:0.5〜1:1.5であることを特徴とする前記(1)に記載のピッチコントロール剤。
(3)さらに、(C)アクリル系ターポリマー、あるいは、有機酸又はその塩を含有することを特徴とする前記(1)または(2)に記載のピッチコントロール剤。
(4)使用濃度が、内添型として用いる場合は200〜1000ppm、外添型として用いる場合は50〜500ppmであることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のピッチコントロール剤。
本発明のピッチコントロール剤は、特定の分子量を有するポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールと、アルキルアミンオキサイドとを組み合わせることで、全国各地のパルプや紙の製造工場における様々なピッチを凝集しないよう微細・分散化することができる。
したがって、安定に分散されたピッチは搾水、洗浄時に系外へ排出されるか、微小状態のまま紙に抄き込まれ良質な紙の提供が可能となるばかりか、高価なワイヤーやフェルト等へのピッチ付着が確実に防止でき、それらの寿命(使用期間)を延ばすことが可能となる。
さらに、本発明のピッチコントロール剤は、経済性が高く内添・外添に使用することができ、消泡性に非常に優れているので、消泡剤の配合量を0(消泡剤を配合しなくてもよい)ないしは少なくすることができる。
本発明のピッチコントロール剤は、(A)平均分子量が10,000〜20,000であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールと(B)アルキルアミンオキサイドとを有効成分とし、該有効成分の合計濃度が20重量%以下となるように含有することが重要である。
上記(A)成分は、下記一般式Iで表されるようにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとをブロック重合させたポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールであって、平均分子量が10,000〜20,000のノニオン系高分子グリコールである。
この(A)成分の平均分子量は、大きすぎると、十分なピッチの凝集防止効果が得られないばかりか、後述の(B)成分との組み合わせがもたらす消泡効果を低下させることがある。また小さすぎても同様のことが言えるので、10,000〜20,000であり、好ましくは、15,000〜18,000である。
式I中、a、b、cは、0以外の任意の数を示す。
(A)成分のHLB値については、上記範囲内の平均分子量をもつものであれば、特に限定されないが、好ましくは14.0〜18.0であり、より好ましくは14.5〜17.0である。
なお、HLB値(Hydrophile-Lipophile Balance)とは、水と油(水に不溶性の有機化合物)への親和性の程度を表す指標であり、0〜20までの値で表され、0に近いものほど親油性が高く、20に近いものほど親水性が高くなる。
優れた消泡性を発現させるためには、上記(A)成分に、(B)アルキルアミンオキサイド(アルキルアミンオキシド)を組み合わせることが重要である。アルキルアミンオキサイドは、抗菌作用があるノニオン系界面活性剤として知られている。
本発明では、この(B)成分であるアルキルアミンオキサイドとして、下記一般式IIで表される化合物が好ましい。詳細には不明であるが、下式IIで表されるアルキルアミンオキサイドを含有させた本発明のピッチコントロール剤では、ピッチに対して、化合物中の窒素が優れた吸着作用をもつと考えられ、個々のピッチ同士の凝集が極めて良好に防止される。
式II中、Rは、置換基を有していてもよい炭素数16以下のアルキル基を示す。
上式II中、Rが炭素数16を超えるアルキル基の場合、上記(A)成分と組み合わせても、工業用水の質や抄紙条件によっては、十分な消泡性が得られないことがある。
全国各地のパルプや紙の製造工場におけるピッチの凝集防止性はもとより、消泡性についても(A)成分との確実な相乗効果を考慮すると、Rの中でも、オクチル基、ノニル基、デシル基が特に好ましい。
以上のような(A)成分、(B)成分は、いずれも、単独でも(単剤としての使用においても)、ある程度のピッチの凝集防止効果を発現するが、消泡剤の配合を0(ゼロ)ないしは極少にできるほどの消泡性は得られない。
本発明では、無限に存在する活性剤(分散剤)の中から、これら(A)成分と(B)成分を含む組成物を選定することにより、それぞれのピッチの凝集防止効果を相殺することなく、しかも単剤同士の単なる相加効果以上の相乗的な効果、すなわち、低濃度での使用で、内添型・外添型問わず、いかなるピッチをも凝集しないよう微細化しつつ、しかも優れた泡切れ効果を得ることができる。
この泡切れ効果については、その理由は詳細には不明であるが、各化合物の活性部分の相乗作用により、各化合物をそれぞれ単独で使用する場合に比して、優れたピッチ防除効果を維持したままで、生じてしまった泡を速やかに無くすことができるものである。
このような泡切れ効果は、(A)成分と(B)成分との2種を組み合わせる場合において、特に良好に発現する。
本発明のピッチコントロール剤は、このような有効成分≪(A)成分+(B)成分≫を20重量%以下、好ましくは8〜20重量%となるように含有する。
本発明のピッチコントロール剤は、上記(A)成分と(B)成分とからなる有効成分を、上記含有量となるように、水などと均一に混合し液剤の形に調製すればよい。水については、特に限定されず、工業用水、井戸水、水道水、蒸留水、脱イオン水など、どのような水であってもよいが、水道水の使用が好ましい。
このような(A)成分と(B)成分との配合割合については、対象となるパルプや紙の製造工場の抄紙条件(温度、pH、速度)やそのピッチの成分などによって適切に選択すればよいが、一般的には(A)成分1重量部に対し、(B)成分は0.5〜1.5重量部が好ましく、より好ましくは0.8〜1.2重量部である。
(A)成分に対する(B)成分の割合が、これより大きすぎると、ピッチの凝集防止効果が低下する傾向があり、しかも十分な消泡性が得られないことがある。これより小さすぎても、同様の事が言える。
本発明のピッチコントロール剤は、さらに、(C)成分として、スケール防除能があって、かつ前記(A)成分と(B)成分との組み合わせによる相乗効果を阻害しない水溶性高分子化合物、あるいは、有機酸又はその塩を含有してもよい。
このような水溶性高分子化合物としては、アクリル系ターポリマーが挙げられ、有機酸又はその塩としては、有機ホスホン酸、クエン酸、リンゴ酸、グリコール酸、メタンスルホン酸、及び、これらのナトリウム塩などが挙げられる。
これら(C)成分は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよいが、(C)成分の中では、特にアクリル系ターポリマー、有機ホスホン酸のナトリウム塩を好適に用いることができる。
このような(C)成分を加えた場合の有効成分の合計濃度≪すなわち、(A)成分+(B)成分+(C)成分≫においても、20重量%以下、好ましくは8〜20重量%となるように含有すればよい。
本発明のピッチコントロール剤は、上記(A)〜(C)成分以外に、必要に応じて、キレート剤、pH調整剤、極小量の消泡剤、防腐剤、着色料、香料などを含有してもよい。
また、本発明のピッチコントロール剤は、下記一般式IIIで表されるような構造中に芳香環を有するノニオン系界面活性剤を、前記(A)成分と(B)成分との組み合わせによる相乗効果の支障とならない範囲で添加することもできる。
式III中、aは、0以外の任意の数を示す。
上式IIIで表される化合物の好適な具体例としては、HLB値が12.0〜15.0のポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテルと、HLB値が14.0〜17.0のポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルである。
本発明のピッチコントロール剤は、上記(A)成分と(B)成分とを組み合わせることで、内添型としても外添型としてもピッチによるトラブルを効果的に抑制・防止でき、かつ優れた消泡性を発現する。
内添型として用いる場合は、抄紙工程液に対して200〜1000ppm、外添型として用いる場合は、ワイヤーやフェルトなどの装置に噴霧する水に対して50〜500ppmでそれぞれ充分なピッチ防止効果を発揮する。
なお、上記噴霧用の水については、特に制限はなく、井戸水などの地下水、河川水または湖沼水などの表面水、工業用水などの新水のいずれかまたはこれらを混合して使用すればよい。
参考例1〜11
〔ピッチ付着率〕
下記に挙げる化合物について、単剤(有効成分濃度20重量%、溶媒は水道水)としてのピッチ防除効果評価(ピッチ付着率の測定)を以下のように行った。
使用化合物
表中の化合物の略号を以下に示す。

(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール)
・A−あ:三洋化成工業(株)社製“ニューポールPE−78”(平均分子量:10,000、HLB値:15.5〜15.7)
・A−い:三洋化成工業(株)社製“ニューポールPE−108”(平均分子量:16,000、HLB値:15.5〜15.7)

(アルキルアミンオキサイド)
・B−あ:ライオン(株)社製“アロモックスDM10D”

(アクリル系ターポリマー)
・C−あ:ロームアンドハース社製“アキュマー”
(有機ホスホン酸のナトリウム塩)
・C−い:アクアファーム社製“アクアアシッド”

(比較化合物)
・比−あ:平均分子量が5,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール
・比−い:平均分子量が30,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール
・比−う:ポリオキシアルキレントリスチリルフェニルエーテル(丸菱油化工業(株)社製“バルー”)
・比−え:HLB値が15.4のポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル(第一工業製薬社製“アクアロン”)
・比−お:HLB値が13.3のポリオキシエチレン多環フェニルエーテル(日本乳化剤(株)社製“ニューコール”)

※なお、比−う,比−え,比−お は、ノニオン系界面活性剤として一般に流通しているものである。
供試液の調製
X県にある某製紙工場より採取した(日本一粘着性が高いと言われている)褐色の付着物を溶剤で抽出し、濾過後濃縮しピッチを得た。
このピッチ0.2gを溶剤4mL(ミリリットル)に溶解したものを、ミキサーにて、精製水500mLに攪拌・分散させてコロイド状ピッチ(供試液)とした(pH:6.4)。
ろ過試験片の作成
予め洗浄した厚みが1.5mmの製紙用ワイヤー(日本フィルコン社製)を、長さ約24cm、幅約4.5cmに切り、乾燥後の重量(W0)を測定し試験片とした。
測定方法
上記供試液と試験片、および本発明者らによる先提案(特許文献4)に記載のピッチ付着試験機を用いて下記のように測定した。
なお、特許文献4に記載のピッチ付着試験機は、供試液を、ろ過試験片により、ろ過して供試液中のピッチをろ過試験片に付着させるものであり、評価対象となる薬剤が供試液に添加されている場合にろ過試験片に付着するピッチの重量と、該薬剤が供試液に添加されていない場合にろ過試験片に付着するピッチの重量とを比較することにより、その薬剤のピッチ付着率(すなわち、ピッチ防除効果)を評価する。
特許文献4に記載のピッチ付着試験機のステンレススチール製脱水層内に上記ろ過試験片を仕込み、そこへ、上記供試液500mLを投入した後、参考例1〜10の各化合物を50ppmとなるように添加し、40℃、400RPMの速度にて攪拌させた。
30分攪拌させた後、ろ過試験片を取り出し、乾燥後の重量(W1)を測定した。結果を併せて表1に示す。
なお、ピッチ付着率は次の式により求めた;
ピッチ付着率(%)=(W1−W0)/0.2×100
〔消泡性〕
参考例1〜10の化合物について、単剤としての消泡性(泡切れ性)の評価を以下のように行った。結果を併せて表1に示す。
各化合物を水で1重量%に希釈した水溶液を、200mLメスシリンダーに100mL入れ激しく振り、起泡した泡の高さと、1分間静置後の泡立ちの高さを測定し、起泡した高さから1/2になったものが「△」、泡の高さが1/2以下にならなかったものを「×」で示した。
実施例1〜6、比較例1〜7
表2,3に示す配合にて、各ピッチコントロール剤を調製した。表中の各成分の数字は重量%を示す。
〔ピッチ付着率〕
実施例1〜6、比較例1〜7のピッチコントロール剤について、前記参考例1〜11と同様の方法にて、ピッチ防除効果評価(ピッチ付着率の測定)を行った。結果を表4に示す。
〔消泡性〕
実施例1〜6、比較例1〜7のピッチコントロール剤について、以下のように消泡性(泡切れ性)の評価を行った。結果を併せて表4に示す。
各ピッチコントロール剤を水で1重量%に希釈した水溶液を、200mLメスシリンダーに100mL入れ激しく振り、起泡した泡の高さと、1分間静置後の泡立ちの高さを測定し、起泡した高さから1/100になったものが「◎」、1/5になったものが「○」、1/2になったものが「△」、泡の高さが1/2以下にならなかったものを「×」で示した。
本発明のノニオン系のピッチコントロール剤は、紙の汚点、断紙、作業性の低下などのピッチがもたらすトラブルを、ピッチの構成成分や粘度、発生環境(抄紙条件)によらず、効果的に抑制、防止することができるものである。しかも、保存安定性に加え、消泡性に非常に優れているので、消泡剤の配合量を0(消泡剤を配合しなくてもよい)ないしは少なくすることができる。
また、本発明のピッチコントロール剤の適用の対象となるパルプ原料(バージンパルプ、故紙パルプ等)に制限はなく、また、酸性、中性およびアルカリ性いずれの条件下で行われる紙の製造工程に適用することができ、脱墨古紙パルプ(DIP)など製造される紙の種類にも制限はない。

Claims (4)

  1. (A)平均分子量が10,000〜20,000であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールと
    (B)アルキルアミンオキサイドと
    を有効成分とし、該有効成分の合計濃度が20重量%以下となるように含有することを特徴とするピッチコントロール剤。
  2. (A)成分に対する(B)成分の重量比が、1:0.5〜1:1.5であることを特徴とする請求項1に記載のピッチコントロール剤。
  3. さらに、(C)アクリル系ターポリマー、あるいは、有機酸又はその塩を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のピッチコントロール剤。
  4. 使用濃度が、内添型として用いる場合は200〜1000ppm、外添型として用いる場合は50〜500ppmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のピッチコントロール剤。
JP2012136865A 2012-06-18 2012-06-18 ピッチコントロール剤 Active JP5878833B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012136865A JP5878833B2 (ja) 2012-06-18 2012-06-18 ピッチコントロール剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012136865A JP5878833B2 (ja) 2012-06-18 2012-06-18 ピッチコントロール剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014001474A JP2014001474A (ja) 2014-01-09
JP5878833B2 true JP5878833B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=50034902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012136865A Active JP5878833B2 (ja) 2012-06-18 2012-06-18 ピッチコントロール剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5878833B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006265759A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Kurita Water Ind Ltd 抄紙機の汚れ防止方法及び汚れ防止剤
JP5015539B2 (ja) * 2006-09-28 2012-08-29 株式会社メンテック 抄紙機の汚染防止方法
JP4756647B2 (ja) * 2006-11-06 2011-08-24 ミヨシ油脂株式会社 ピッチ付着防止剤
JP2009280935A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Hakuto Co Ltd 抄紙プレス工程における汚れ防止剤及びこれを用いた汚れ防止方法
JP5334597B2 (ja) * 2009-01-13 2013-11-06 伯東株式会社 汚れ防止剤組成物及び汚れ防止方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014001474A (ja) 2014-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BRPI0720328B1 (pt) Composição tensoativa e detergente ou limpador.
CN102660395B (zh) 一种超细纤维织物洗涤剂及其制备方法
CN107266401A (zh) 清洗剂组合物
JP6117795B2 (ja) 分岐アルコキシレート界面活性剤組成物
JP5366821B2 (ja) 自発的乳化のためのエマルション濃縮物のための非イオン性乳化剤
CA1102206A (en) Microbicidal compositions for industrial use
JP5878833B2 (ja) ピッチコントロール剤
JP5168826B2 (ja) ピッチコントロール剤及びピッチコントロール方法
JP2007297318A (ja) 工業用殺菌剤およびそれを用いた工業的殺菌方法
JP5718586B2 (ja) 繊維製品用洗浄剤組成物
KR101998346B1 (ko) 우수한 상 안정성을 가지는 구조화된 액체 세제 조성물
FI68341B (fi) Vattenhaltig dispersion-mikrobicid-komposition som innehaollermetylen-bis(tiocyanat) och dess anvaendning
JP4509464B2 (ja) 低起泡性農薬用展着剤
TW298559B (ja)
CN112591905B (zh) 一种高效粘泥剥离剂及其制备方法
CN102336477A (zh) 一种反渗透膜阻垢剂
JP6982514B2 (ja) 紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤および紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法
CN114585427A (zh) 制备颗粒或粉末形式的泡沫控制组合物的方法
JP5336150B2 (ja) 泡安定組成物
JPH04198103A (ja) ボルド―液用分散剤
CN110437944A (zh) 一种具有抗结膜和成斑性能的自动洗碗机专用漂洗剂
JP5412665B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP6951133B2 (ja) 紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤および紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法
JPH01284313A (ja) 消泡組成物
JPH04502730A (ja) 抑泡剤およびその使用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150413

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5878833

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250