JP5878440B2 - 通気性・防湿性シートおよび通気性・防湿性包装袋の作製方法 - Google Patents
通気性・防湿性シートおよび通気性・防湿性包装袋の作製方法 Download PDFInfo
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Description
これらの他、従来の通気性・防湿性シートを用いた米袋の外部表面は、後からの印刷表示は不可能であり、印刷表示が必要な場合、先に印刷をしてから防湿加工を施しているといった製造プロセス上の不都合があった。
上記問題に鑑みて、本発明は、シート表面の取り扱いによるスリ傷や破損によって、防湿性機能を損なうのを回避し、シート表面の印刷表示加工や滑り防止加工を施すことができる通気性・防湿性シートおよび通気性・防湿性包装袋の作製方法を提供することを目的とする。
1)第1の通気性・透湿性シートの片面に柿渋を含む多価フェノール溶液を塗布し乾燥させるステップ
2)多価フェノール溶液を塗布・乾燥した後、塗布面の上に撥水剤溶液を塗布し熱処理し撥水層を形成するステップ
3)撥水層の上に第2の通気性・透湿性シートを貼り合わせるステップ
ここで、撥水剤溶液は、パラフィン系、フッ素系またはシリコーン系のエマルジョン液の少なくとも1種である。
本発明の通気性・防湿性包装袋の作製方法は、上述の本発明の通気性・防湿性シートの作製方法を用いて、上記2)の撥水層を形成するステップにおいて、多価フェノール溶液の塗布面が形成された第1の通気性・透湿性シートの1辺にのりしろ部分として、前記多価フェノール溶液の塗布面に撥水剤溶液を塗布しない部分を形成し、上記3)の撥水層の上に第2の通気性・透湿性シートを貼り合わせるステップにおいて、撥水層が形成されていないのりしろ部分を含めて第2の通気性・透湿性シートを貼り合わせ、ロール状にして、前記のりしろ部の上に、多価フェノール溶液および撥水剤溶液が塗布された第1の通気性・透湿性シートの下側が貼り合わされる。
本発明の通気性・防湿性包装袋の作製方法については、後述の実施例において図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の通気性・防湿性シートの断面図を示している。第1の通気性・透湿性シート1の片面にまず柿渋やクヌギ殻斗類等から得られる多価フェノールのタンニン液に澱粉またはセルロースを加えた溶液を浸透塗布し乾燥させて、多価フェノール溶液の塗布面2を形成する。多価フェノール溶液の塗布面2は、中毛細管構造層を形成する。
次に、多価フェノール溶液の塗布面2の上から水で10倍以上希釈した撤水剤溶液を表面塗布してから、100℃の温熱で強制的に乾燥させることで撤水層3を形成する。撤水層3は、小毛細管構造層を形成する。
上記のプロセスを経て、図2に示す第1の通気性・透湿性シートに防水・撥水加工を施したシートが形成できる。第1の通気性・透湿性シート1が大毛細管構造層、多価フェノール溶液の塗布面2が中毛細管構造層、撥水層3が小毛細管構造層となり、3段階の毛細管密度の構造の通気性・防湿性シート4を作製できる。
図1に示すシート構造にすることにより、図3に示すような外部からの雨等が水滴(水膜)5として溜まることは無く、大毛細管構造の第2の通気性・透湿性シート6に吸収されることになり、水滴による逆浸透圧のシート内部への逆入がなくなる。その上、第2の通気性・透湿性シート6は、本来の通気性・透湿性シートのように印刷や防滑加工ができ、かつ、シートの表面を保護する役割を担うことができる。
上述の本発明の通気性・防湿性シートの作製方法において、撥水層を形成する際に、多価フェノール溶液の塗布面2が形成された第1の通気性・透湿性シートの1辺にのりしろ部分として、多価フェノール溶液の塗布面2に撥水剤溶液を塗布しない部分、すなわち、撥水層3が無い部分を形成する。
図4は、通気性・防湿性シート包装袋の材料となる第1の通気性・透湿性シートにのりしろ部分を残した防水・撥水加工を施したロール状のシートを示す。
図4では、ロール7から巻き出したシートの右側の一辺の端部に、のりしろ部分9、すなわち、撥水層3が無い部分が形成されている。
図5に示すように、撥水層3の上に第2の通気性・透湿性シートを貼り合わせる際、撥水層3が形成されていないのりしろ部分9を含めて第2の通気性・透湿性シート6を貼り合わせる。
そして、図6に示すように、包装袋を作製するためにシートをロール状にした場合、撥水層3が形成されていないのりしろ部9の部位の上側には、多価フェノール溶液の塗布面2および撥水剤溶液が塗布された撥水層3を備える第1の通気性・透湿性シート1の下側が貼り合わせる。
外部の撥水層3の小毛細管構造の表面に、未加工の大毛細管構造の第2の通気性・透湿性シート6が密着して重ね合わされているので、外部の雨等の水滴は第2の通気性・透湿性シートに吸収され分散されることになる。従って、水滴が表面に密着することはないので、図3に示したような水滴(水膜)5にならず、水滴の逆浸透圧により袋内部に水分湿度が逆入することを防ぐことができる。また、部の雨等の水滴は第2の通気性・透湿性シートに吸収され分散されると、第2の通気性・透湿性シートの大毛細管構造によって水分の乾燥が早くなる。
逆に、包装袋内が過乾燥になると、撥水層3を通過する水分や小粒湿度を外部から取り入れて過乾燥を防ぐことができる。
2 多価フェノール溶液の塗布面(塗布層)
3 撥水層
4 通気性・防湿性シート
5 水滴(水膜)
6 第2の通気性・透湿性シート
7 ロール
8 筒状にしたシート
9 のりしろ部分
Claims (1)
- 第1の通気性・透湿性シートの片面に柿渋を含む多価フェノール溶液を塗布し乾燥させるステップと、
前記多価フェノール溶液を塗布・乾燥させた塗布面が形成された第1の通気性・透湿性シートの1辺にのりしろ部分として、前記多価フェノール溶液の塗布面に撥水剤溶液を塗布しない部分を形成し、前記塗布面の上に撥水剤溶液を塗布し熱処理し撥水層を形成するステップと、
撥水層が形成されていない前記のりしろ部分を含めて、撥水層の上に第2の通気性・透湿性シートを貼り合わせるステップと、
を備え、
ロール状にして、前記のりしろ部の上に、多価フェノール溶液および撥水剤溶液が塗布された第1の通気性・透湿性シートの下側が貼り合わされることを特徴とする通気性・防湿性包装袋の作製方法。
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