JP5878208B2 - ナノ構造体の転移方法 - Google Patents

ナノ構造体の転移方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5878208B2
JP5878208B2 JP2014132428A JP2014132428A JP5878208B2 JP 5878208 B2 JP5878208 B2 JP 5878208B2 JP 2014132428 A JP2014132428 A JP 2014132428A JP 2014132428 A JP2014132428 A JP 2014132428A JP 5878208 B2 JP5878208 B2 JP 5878208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
adhesive layer
nanostructure
substrate
target substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014132428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015164792A (ja
Inventor
宇俊 何
宇俊 何
東▲キ▼ 李
東▲キ▼ 李
天一 李
天一 李
洋 魏
洋 魏
開利 姜
開利 姜
▲ハン▼ 守善
守善 ▲ハン▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hon Hai Precision Industry Co Ltd
Original Assignee
Hon Hai Precision Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from CN201410070671.5A external-priority patent/CN104876181B/zh
Priority claimed from CN201410070781.1A external-priority patent/CN104876177B/zh
Application filed by Hon Hai Precision Industry Co Ltd filed Critical Hon Hai Precision Industry Co Ltd
Publication of JP2015164792A publication Critical patent/JP2015164792A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878208B2 publication Critical patent/JP5878208B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

本発明は、ナノ構造体の転移方法に関する。
CVD(化学気相堆積)法によって成長するナノ構造体は、基板の材料及び形状に関係している。例えば、水平配向単層カーボンナノチューブ(single−walled carbon nanotube,SWCNT)は石英基板に成長させる必要があり、大面積グラフェンは銅箔に成長させる必要がある。しかし、ナノ構造体を利用して、電子設備を製造する際、一般的には、ナノ構造体はシリコン片或いは軟質基板に設置される。従って、ナノ構造体を成長基板から目標基版に転移する転移技術が注目されている。
従来技術において、一般的に犠牲層(sacrificial layer)を利用してナノ構造体を転移する。犠牲層は有機物からなり、例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)である。具体的に、まず、ナノ構造体に有機物を塗り、有機物を乾燥させて、犠牲層を形成する。次に、犠牲層とナノ構造体とを共に基板から分離して、目標基板に貼り付ける。最後に、アセトンで有機物を溶解し、或いは高温で有機物を分解する。しかし、前記方法では有機物を完全に除去できず、ナノ構造体及び目標基板に有機物を残し、ナノ構造体の応用に影響を与える。また、高温で有機物を除去する方法を利用する際、高温で目標基板を破壊しないために、目標基板が高温に耐える必要がある。
中国特許出願公開第101458975号明細書
従って、前記課題を解決するために、本発明は高温条件を必要とせず、且つ残留物を有さないナノ構造体の転移方法を提供する。
本発明のナノ構造体の転移方法は、成長基板を提供し、前記成長基板の表面にナノ構造層を設置する第一ステップと、接着層を設置し、前記接着層が前記ナノ構造層を被覆する、第二ステップと、前記成長基板及び前記接着層のうちの少なくとも一方を移動させて、前記接着層と前記成長基板とを相互に離れさせ、前記ナノ構造層を前記成長基板から分離させ、前記ナノ構造層の少なくとも一部を前記接着層から露出させる第三ステップと、目標基板を提供し、前記接着層を前記目標基板に積層させ、前記ナノ構造層を前記目標基板及び前記接着層の間に設置する第四ステップと、前記接着層の前記目標基板と接触する表面の反対面に金属層を設置する第五ステップと、有機溶剤を提供し、前記有機溶剤を前記接着層と前記ナノ構造層と接触する表面に浸透させ、前記接着層及び前記金属層を、前記ナノ構造層及び前記目標基板から分離させる第六ステップと、を含む。
本発明のナノ構造体の転移方法は、成長基板を提供し、前記成長基板の表面にナノ構造層を設置する第一ステップと、接着層を設置し、前記接着層が前記ナノ構造層を被覆する、第二ステップと、前記成長基板及び前記接着層のうちの少なくとも一方を移動させて、前記接着層と前記成長基板とを相互に離れさせ、前記ナノ構造層を前記成長基板から分離させ、前記ナノ構造層の少なくともの一部を前記接着層から露出させる第三ステップと、目標基板を提供し、前記接着層を前記目標基板に積層させ、前記ナノ構造層を前記目標基板及び前記接着層の間に設置する第四ステップと、前記接着層の前記目標基板と接触する表面の反対面に金属層を設置する第五ステップと、有機溶剤を提供し、前記有機溶剤を前記接着層と前記ナノ構造層と接触する表面に浸透させ、前記接着層を分解させる第六ステップと、外力によって、前記接着層及び前記金属層を、前記ナノ構造層及び前記目標基板から分離させる第七ステップと、を含む。
従来の技術と比べて、本発明のナノ構造体の転移方法は以下の有利な効果を有する。接着層によって、ナノ構造層を目標基板に転移した後、有機溶剤を接着層とナノ構造層と接触する表面に浸透させ、ナノ構造体及び目標基板における接着層を完全に除去する。且つ、本発明のナノ構造体の転移方法は常温で行うことができ、高温の条件が要らず、簡単であり、かつ効率が高い。
本発明の実施例1に係るナノ構造体の転移方法を示す工程図である。 本発明の実施例1に係る単層カーボンナノチューブの走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の実施例1に係る目標基板、ナノ構造体、接着層及び金属層をすべて有機溶剤に入れて30秒後の光学写真である。 本発明の実施例1に係る目標基板、ナノ構造体、接着層及び金属層をすべて有機溶剤に入れて60秒後の光学写真である。 本発明の実施例1に係る目標基板、ナノ構造体、接着層及び金属層をすべて有機溶剤に入れて90秒後の光学写真である。 本発明の実施例1に係る目標基板、ナノ構造体、接着層及び金属層をすべて有機溶剤に入れて300秒後での光学写真である。 本発明の実施例1に係る第二複合構造体のAFM写真である。 本発明の実施例1に係る第二複合構造体のTEM写真である。 従来の方法によってナノ構造体を目標基版に転移した際のTEM写真である。 本発明の実施例2に係るナノ構造体の転移方法を示す工程図である。 本発明の実施例2に係る第一ナノ複合構造体の空気中での写真である。 本発明の実施例2に係る第一ナノ複合構造体のアセトン中での写真である。 本発明の実施例2に係る第一ナノ複合構造体のアセトンから取り出して、水に入れた際の写真である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図1を参照すると、本実施例はナノ構造体20の転移方法を提供する。本実施例のナノ構造体20の転移方法は、成長基板10を提供し、成長基板10は第一表面102を有し、成長基板10の第一表面102に複数のナノ構造体20を設置し、複数のナノ構造体20がナノ構造層を形成するステップ(S10)と、接着層30を設置し、接着層30は複数のナノ構造体20を被覆するステップ(S11)と、成長基板10及び接着層30うちの少なくとも一方を移動させて、接着層30と成長基板10とを離れさせ、複数のナノ構造体20を成長基板10から分離させるステップ(S12)と、目標基板40を提供し、接着層30と目標基板40とは積層し、複数のナノ構造体20が目標基板40及び接着層30の間に設置されるステップ(S13)と、接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面に金属層50を設置し、第一ナノ複合構造体60を形成するステップであって、金属層50は、接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面を被覆するステップ(S14)と、有機溶剤80を提供し、第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80に入れ、有機溶剤80を、接着層30と複数のナノ構造体20との接触界面に浸透させ、接着層30及び金属層50を、複数のナノ構造体20及び目標基板40から分離させ、接着層30及び金属層50を除去し、第二ナノ複合構造体70を形成するステップ(S15)と、を含む。
ステップ(S10)において、成長基板10は少なくとも一つの平坦な表面を有する構造体である。成長基板10の材料はP型のシリコン、N型のシリコン、酸化層が形成されたシリコン、石英のいずれか一種である。本実施例において、成長基板10の材料は石英である。成長基板10の厚さ及び第一表面102の面積は制限されず、必要に応じて選択できる。
複数のナノ構造体20が成長基板10の第一表面102に直接に成長でき、或いは成長基板10の第一表面102に設置できる。複数のナノ構造体20は成長基板10の第一表面102と平行であり、或いは成長基板10の第一表面102と垂直であり、或いは成長基板10の第一表面102と特定の角を成す。複数のナノ構造体20からなるナノ構造層の厚さは1μm以下である。隣接するナノ構造体20の間に間隙を有し、或いは、複数のナノ構造体20が緊密に配列し、隣接するナノ構造体20の間に間隙がない。ナノ構造体20はカーボンナノチューブ、グラフェンなどのナノ材料である。本実施例において、複数のナノ構造体20は複数の単層カーボンナノチューブである。複数のカーボンナノチューブは成長基板10の第一表面102と平行である。成長基板10の第一表面102に、カーボンナノチューブを水平に成長させる方法には複数の種類がある。
一つの例として、成長基板10の第一表面102に、カーボンナノチューブを水平に成長させる方法を提供する。該方法は、以下のステップを含む。ステップ(a)において、酸素の雰囲気で、900℃の温度で、高温で切断された成長基板10を8時間アニーリングする。ステップ(b)において、成長基板10の表面に触媒層を均一に形成し、触媒層の材料は鉄、コバルト、ニッケル、或いは及びその2種以上の合金のいずれか一種である。本実施例において、触媒層は鉄からなり、その厚さは0.2nmである。ステップ(c)において、触媒層が形成された成長基板10を反応炉に置き、空気で700℃の温度で加熱させた後で、アルゴンを導入して反応炉を洗浄し、導入流量は1000sscmであり、次に、アルゴン及び水素の混合気体を導入し、アルゴンの導入流量は500sscmであり、水素の導入流量は500sscmである。ステップ(d)において、最後に、メタン、アルゴン及び水素を反応炉に導入して、15分間反応させる。メタンの導入流量は500sscmであり、アルゴンの導入流量は400sscmであり、水素の導入流量は100sscmである。図2は、前記の方法で、成長基板10の第一表面102に、成長したカーボンナノチューブを示す図である。
ステップ(S11)において、接着層30は有機材料からなる。有機材料は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリイミド(PI)の何れか一種である。本実施例において、接着層30はポリメタクリル酸メチルからなる。
ナノ構造体20の成長基板10と接触する表面の反対面に、有機材料を塗り、有機材料を乾燥させて、接着層30を形成する。本実施例において、成長基板10に有機材料を塗った後、120℃の温度で、2分間焼成することにより、有機材料を乾燥させて、稠密な接着層30を形成する。隣接するナノ構造体の間に間隙を有する場合、接着層30が該間隙に浸透し、充填できる。接着層30が連続的なフィルムであり、且つ複数のナノ構造体20を完全に被覆し、或いはナノ構造体層を被覆することを保証できれば、接着層30の厚さは制限されない。接着層30の厚さは100μm〜300μmであり、好ましくは、100μm〜300μmである。本実施例において、接着層30の厚さは190μmである。
ステップ(S12)において、接着層30は特定の接着性を有し、且つ接着層30とナノ構造体20との結合力はナノ構造体20と成長基板10との結合力より大きい。これにより、成長基板10から接着層30を剥離する際、複数のナノ構造体20が接着層30に接着するので、複数のナノ構造体20と接着層30とが共に、成長基板10から剥離される。
具体的には、接着層30及び成長基板10のうちの少なくとも一方を移動させて、接着層30を成長基板10から徐々に離れさせる。複数のナノ構造体20が接着層30に接着するので、複数のナノ構造体20と接着層30とが共に、成長基板10から剥離される。分離された複数のナノ構造体20が接着層30に接着して、且つ少なくとも一部のナノ構造体20は接着層30から露出される。接着層30を成長基板10から分離する方法は、化学方法或いは物理方法でも良い。化学方法は、化学溶液を利用し、成長基板10を腐蝕させて除去することである。物理方法は、機械力などの外力を利用する方法である。本実施例において、接着層30、複数のナノ構造体20及び成長基板10からなる構造体を1mol/Lの沸騰したNaOH溶液に入れ、複数のナノ構造体20と接着層30とを共に、成長基板10から剥離させる。
目標基板40の材料及びサイズは制限されず、必要に応じて選択できる。目標基板40の材料はシリコン、二酸化シリコン、軟性高分子材料の何れか一種である。目標基板40がポリエチレンテレフタレート(PET)からなる場合、目標基板40の厚さは70μmである。本実施例において、目標基板40の材料はシリコン片であり、該シリコン片の表面に酸化層を有し、該酸化層は二酸化シリコンからなり、酸化層の厚さは300nmである。
接着層30は目標基板40の表面に直接に貼り付くことができ、且つ複数のナノ構造体20を目標基板と接着層30との間に設置させ、サンドイッチ構造体を形成する。ナノ構造層における複数のナノ構造体20の少なくとも一部が、接着層30から露出される。露出されるナノ構造体20が目標基板40と直接に接触する。
ステップ(S14)において、電子ビーム蒸着方法或いはイオンビームスパッタリング方法によって、接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面に金属層50を堆積させる。本実施例において、電子ビーム蒸着方法によって、接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面に金属層50を堆積させる。金属層50と接着層30との間に、優れた結合力が得られる。接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面を金属層50で完全に被覆するが、接着層30の側面を金属層50で被覆しない。金属層50の材料は、チタン、金、クロム、アルミニウムの何れか一種である。金属層50は連続的なフィルムである。金属層50が接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面を完全に被覆するために、金属層50の厚さが薄くなり過ぎないようにする。金属層50の厚さが薄過ぎると、金属層50が接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面を完全に被覆できず、且つ目標基板40及びナノ構造体20における接着層30を完全に除去できない。金属層50の厚さが厚くなり過ぎないようにもする。金属層50の厚さが厚過ぎると、目標基板40及びナノ構造体20における接着層30を完全に除去することが難しい。これにより、好ましくは、金属層50の厚さは10nm〜50nmである。更に好ましくは、金属層50の厚さは10nm〜25nmである。本実施例において、金属層50はチタンからなるフィルムであり、その厚さは20nmである。
第一ナノ複合構造体60は、目標基板40と、複数のナノ構造体20と、接着層30と、金属層50と、を含む。複数のナノ構造体20は、目標基板40と隣接し、或いは目標基板40と接触する。接着層30は、複数のナノ構造体20を被覆して、目標基板40と金属層50との間に設置される。金属層50は接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面に設置される。
ステップ(S15)において、接着層30は、第二表面302及び第二表面302と対向する第三表面304を含む。第二表面302は金属層50で被覆され、第三表面304は目標基板40及び複数のナノ構造体20に接着する。接着層30と目標基板40及び複数のナノ構造体20との結合力は、金属層50と接着層30との結合力より弱い。第一ナノ複合構造体60を有機溶剤に入れる際、接着層30の第二表面302が金属層50で被覆されているので、有機溶剤80は、先に接着層30の第三表面304に浸入し、接着層30を第二表面304から分解し始める。即ち、接着層30は、目標基板40に隣接するナノ構造体20の表面から分解し始める。接着層30の第二表面304の大部分が分解されると、複数のナノ構造体20が目標基板40の表面に残り、接着層30が金属層50と共に、目標基板40及び複数のナノ構造体20から完全に剥離される。最後に、目標基板40及び複数のナノ構造体20からなる構造体を、有機溶剤80から取り出して乾燥させて、第二ナノ複合構造体70を獲得する。
金属層50は以下の作用を有する。即ち、金属層50は、有機溶剤80が接着層30の第二表面302と接触することを防止し、接着層30が第三表面304から分解し始めることを保証する。また、金属層50と接着層30との間に優れた結合力があるので、金属層50と接着層30との結合はその機械強さを増加させて、接着層30が分解される工程において、大きな塊状物へと分解して、これが金属層50に接着する。これにより、複数のナノ構造体20及び目標基板40に、接着層30を残留しない。
有機溶剤80は接着剤30を溶解できるいずれの溶剤でもよい。有機溶剤80はエチルアルコール、メチルアルコール、アセトンの何れか一種である。本実施例において、有機溶剤80はアセトンである。有機溶剤80を容器90に入れる。第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80に3分間〜10分間浸漬させると、金属層50及び接着層30が共に、ナノ構造体20及び目標基板40から完全に分離する。本実施例において、金属層50は20nmのチタンフィルムであり、第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80に5分間浸漬させると、チタンフィルム及びPMMAが共に、ナノ構造体20及び目標基板40から完全に分離する。
図3〜図6を参照すると、目標基板40はPETであり、前記の方法によって、複数のナノ構造体20を有する接着層30のPET基板と接触する表面の反対面に、20nmのチタンフィルムを塗り、第一ナノ複合構造体60を形成する。第一ナノ複合構造体60をアセトン溶液に入れ、チタンフィルムが接着層30と接着し、PET基板及びナノ構造体20と徐々に分離し、5分間後、チタンフィルム及び接着層30が共に、ナノ構造体20及びPET基板から完全に分離する。このためには、金属層50の厚さが特定の範囲内に存在する必要がある。好ましくは、金属層50の厚さが10nm〜50nmである。この際、外力の作用がいらず、第一ナノ複合構造体60を有機溶液80に特定の時間浸漬した後、金属層50及び接着層30が共に、ナノ構造体20及び目標基板40から完全に分離でき、且つ有機溶液80の上部に浮かぶ。
第二ナノ複合構造体70は目標基板40及び複数のナノ構造体20を含む。図7及び図8を参照すると、該複数のナノ構造体20は目標基板40に設置され、且つ目標基板40及び複数のナノ構造体20に、接着層30及び金属層50が残留していない。図8及び図9を対比すると、図8において、目標基板40及び複数のナノ構造体20に、接着層30及び金属層50は一切残留していない。図9において、目標基板40及び複数のナノ構造体20に、接着層30が残留している。
目標基板40、金属層50及び有機溶剤80を選択する際には、目標基板40及び金属層50が有機溶剤80に溶解されないことを保証する。
接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面に被覆する金属層50は障壁層であり、接着層30の第二表面302が有機溶剤80と直接に接触することを防止する。金属層50は有機溶剤80に溶解されない材料、或いは有機溶剤80が浸透しない材料からなる。金属層50の材料は、有機溶剤80における接着層30がまず第二表面302から分解されることを防止できればよい。
もう一つの例において、接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面に金属層が設置されるステップ(S14)を省略できる。即ち、接着層30を目標基板40と積層させ、複数のナノ構造体20を目標基板40と接着層30との間に位置させ、有機溶剤80を接着層30の複数のナノ構造体20と接触する表面に浸透させ、接着層30をナノ構造体20及び目標基板40と分離させる。具体的には、ドリップ管或いはファンネルなどの工具によって、有機溶剤80を接着層30の側面に垂らし、有機溶剤80が接着層30の複数のナノ構造体20と接触する表面のみに浸透して、接着層30をナノ構造体20及び目標基板40から分離させる。
(実施例2)
本実施例はナノ構造体20の転移方法を提供する。本実施例はナノ構造体20の転移方法は、成長基板10を提供し、成長基板10は第一表面102を有し、成長基板10の第一表面102に複数のナノ構造体20を設置し、複数のナノ構造体20がナノ構造層を形成するステップ(S20)と、接着層30を設置し、接着層30は複数のナノ構造体20を被覆するステップ(S21)と、成長基板10及び接着層30のうちの少なくとも一方を移動させて、接着層30と成長基板10とを相互に離れさせ、複数のナノ構造体20を成長基板10から分離させるステップ(S22)と、目標基板40を提供し、接着層30と目標基板40とは積層し、複数のナノ構造体20を目標基板40及び接着層30の間に設置させるステップ(S23)と、接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面に、厚さが厚い金属層50を設置し、第一ナノ複合構造体60を形成するステップであって、金属層50は接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面を被覆するステップ(S24)と、有機溶剤80を提供し、第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80に入れ、有機溶剤80を接着層30と複数のナノ構造体20と接触する表面に浸透させ、外力によって、接着層30及び金属層50を、複数のナノ構造体20及び目標基板40から分離させ、接着層30及び金属層50を除去し、第二ナノ複合構造体70を形成するステップ(S25)と、を含む。
本実施例のステップ(S20)〜ステップ(S23)は実施例1のステップ(S10)〜ステップ(S13)と同じであるが、異なるのはステップ(S24)及びステップ(S25)である。即ち、本実施例において、金属層50の厚さが厚い。また、外力によって、接着層30及び金属層50を、複数のナノ構造体20及び目標基板40と分離させ、接着層30及び金属層50を除去し、第二ナノ複合構造体70を形成する。
ステップ(S24)において、金属層50は連続的なフィルムである。金属層50が接着層30の目標基板40と接触する表面の反対面を完全に被覆するために、金属層50の厚さは10nm以上である。好ましくは、金属層50の厚さは15nm〜125nmである。本実施例において、金属層50の厚さは50nmである。
ステップ(S25)において、外力とは、水の表面張力及び浮力と、外部から印加する機械力と、を含む。
外力が外部から印加する機械力である場合、外力によって、接着層30及び金属層50を除去する工程は以下のとおりである。第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80に入れ、金属層50の接着層30と接触する表面の反対面に、均一な上向きの力(upward force)を提供し、接着層30及び金属層50を、複数のナノ構造体20及び目標基板40と分離させる。例えば、吸着盤によって、金属層50の接着層30と接触する表面の反対面のすべてを上向きに吸着し、或いは、牽引力によって、金属層50の接着層30と接触する表面の反対面のすべてを上向きに引きずる。又は、目標基板40の接着層30と接触する表面の反対面のすべてに下向きの力を提供し、接着層30及び金属層50を、複数のナノ構造体20及び目標基板40から分離させる。
外力が水の表面張力及び浮力である場合、好ましくは、有機溶剤80は水と相互溶解性の低い溶剤であり、例えば、アセトンである。
図10を参照すると、接着層30及び金属層50を除去するために、まず、第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80に入れ、次に、第一ナノ複合構造体60を水100に入れる。具体的には、まず、第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80に入れ、接着層30及び金属層50が皺を呈する際に、第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80から取り出して、水100に入れる。有機溶剤80及び水100はそれぞれ容器90に入れられる。
まず、第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80に入れる際、接着層30及び金属層50が、複数のナノ構造体20及び目標基板40から完全に剥離されず、且つ、有機溶剤80の浸透及び接着層30に対しての分解が原因で、接着層30及び金属層50と目標基板40との間に、部分的で不均一な分離が発生する。これにより、接着層30及び金属層50は複数の皺を呈する。次に、第一ナノ複合構造体60を有機溶剤80から取り出して、水100に入れる際、有機溶剤80が水100と相互溶解性の低い溶剤であるので、水100の表面張力及び浮力によって、複数の皺を有する接着層30及び金属層50が、複数のナノ構造体20及び目標基板40から直接に分離して、容器90の上部に浮かぶ。最後に、複数のナノ構造体20及び目標基板40からなる構造体を水から取り出して乾燥させて、第二ナノ複合構造体70を獲得する。
図11、図12及び図13はそれぞれ第一ナノ複合構造体60を空気中(図11)からまず有機溶剤80(図12)に入れ、次に、水100(図13)に入れた際の、接着層30及び金属層50の形態を示す。金属層50は金膜であり、有機溶剤80はアセトンであり、接着層30はPMMAである。具体的には、図11において、空気中において接着層30及び金属層50からなる構造体は平面を有する。図12において、アセトン中において接着層30及び金属層50からなる構造体は複数の皺を呈する。図13において、第一ナノ複合構造体60をまずアセトンに入れ、次に、水100に入れると、接着層30及び金属層50は、複数のナノ構造体20及び目標基板40から分離する。
(実施例3)
本実施例はナノ構造体20の転移方法を提供する。本実施例のナノ構造体20の転移方法は成長基板10を提供し、成長基板10は第一表面102を有し、成長基板10の第一表面102に複数のナノ構造体20を設置し、複数のナノ構造体20がナノ構造層を形成するステップ(S30)と、第一基板を提供し、該第一基板の表面に接着層30を設置するステップ(S31)と、第一基板の表面に設置する接着層30を成長基板10の第一表面102に設置するナノ構造層と接触させて設置するステップ(S32)と、成長基板10及び第一基板のうちの少なくともの一方を移動させて、ナノ構造層を成長基板10から分離させ、分離させたナノ構造層の少なくとも一部を接着層30から露出させるステップ(S33)と、目標基板40を提供し、第一基板は目標基板40と積層し、ナノ構造体層を目標基板40及び第一基板の間に設置させ、接着層30から露出させたナノ構造層を目標基板40の表面と接触させるステップ(S34)と、有機溶剤80を提供し、有機溶剤80を接着層30とナノ構造層と接触する表面に浸透させ、外力によって、接着層30及び第一基板を、ナノ構造体層及び目標基板40から分離させ、ナノ構造体層を目標基板40の表面に転移するステップ(S35)と、を含む。
本実施例のナノ構造体20の転移方法は実施例1のナノ構造体20の転移方法と基本的に同じであるが、異なるのは以下の点である。本実施例において、金属層50の代わりに、第一基板を用いる。また、有機溶剤80を接着層30とナノ構造層と接触する表面に浸透させ、外力によって、接着層30及び第一基板を、ナノ構造体層及び目標基板40から分離させる。
ステップ(S31)において、第一基板の材料は有機溶剤80に溶解されない材料であり、例えば、金属である。金属は金、チタン、クロム、アルミニウムの何れか一種である。第一基板の表面に有機材料を利用して接着層30を形成する。
ステップ(S35)において、第一基板は以下の作用を有する。有機溶剤80が接着層30の第二表面302と接触することを防止し、接着層30がまず第三表面304から分解し始めることを保証する。また、第一基板と接着層30との間に優れた結合力があるので、第一基板と接着層30との結合はその機械強さを増加させて、接着層30が分解される工程において、大きな塊状物へと分解し、且つそれが常に第一基板に接着している。更に、外力によって、接着層30及び第一基板を、ナノ構造体層及び目標基板40から分離させる。これにより、複数のナノ構造体20及び目標基板40に、接着層30が残留しない。
外力は水の表面張力及び浮力、外部から印加する機械力を含む。本実施例の外力の実施方式、パラメーター、原理は第二実施例の外力の実施方式、パラメーター、原理と同じである。
本発明のナノ構造体の転移方法は以下の有利な効果を有する。接着層によって、ナノ構造層を目標基板に転移した後、有機溶剤を接着層とナノ構造層と接触する表面に浸透させ、ナノ構造体及び目標基板における接着層を完全に除去する。且つ、本発明のナノ構造体の転移方法は常温で行うことができ、高温の条件が要らず、簡単であり、かつ効率が高い。
10 成長基板
102 第一表面
20 ナノ構造体
30 接着層
302 第二表面
304 第三表面
40 目標基板
50 金属層
60 第一ナノ複合構造体
70 第二ナノ複合構造体
80 有機溶剤
90 容器
100 水

Claims (2)

  1. 成長基板を提供し、前記成長基板の表面にナノ構造層を設置する第一ステップと、
    接着層を設置し、前記接着層が前記ナノ構造層を被覆する、第二ステップと、
    前記成長基板及び前記接着層のうちの少なくとも一方を移動させて、前記接着層と前記成長基板とを相互に離れさせ、前記ナノ構造層を前記成長基板から分離させ、前記ナノ構造層の少なくとも一部を前記接着層から露出させる第三ステップと、
    目標基板を提供し、前記接着層を前記目標基板に積層させ、前記ナノ構造層を前記目標基板及び前記接着層の間に設置する第四ステップと、
    前記接着層の前記目標基板と接触する表面の反対面に金属層を設置する第五ステップと、
    有機溶剤を提供し、前記有機溶剤を前記接着層と前記ナノ構造層と接触する表面に浸透させ、前記接着層及び前記金属層を、前記ナノ構造層及び前記目標基板から分離させる第六ステップと、
    を含み、
    前記金属層の厚さが10nm〜50nmであることを特徴とするナノ構造体の転移方法。
  2. 成長基板を提供し、前記成長基板の表面にナノ構造層を設置する第一ステップと、
    接着層を設置し、前記接着層が前記ナノ構造層を被覆する、第二ステップと、
    前記成長基板及び前記接着層のうちの少なくとも一方を移動させて、前記接着層と前記成長基板とを相互に離れさせ、前記ナノ構造層を前記成長基板から分離させ、前記ナノ構造層の少なくとも一部を前記接着層から露出させる第三ステップと、
    目標基板を提供し、前記接着層を前記目標基板に積層させ、前記ナノ構造層を前記目標基板及び前記接着層の間に設置する第四ステップと、
    前記接着層の前記目標基板と接触する表面の反対面に金属層を設置する第五ステップと、
    有機溶剤を提供し、前記有機溶剤を前記接着層と前記ナノ構造層と接触する表面に浸透させ、前記接着層を分解する第六ステップと、
    外力によって、前記接着層及び前記金属層を、前記ナノ構造層及び前記目標基板から分離させる第七ステップと、
    を含むことを特徴とするナノ構造体の転移方法。
JP2014132428A 2014-02-28 2014-06-27 ナノ構造体の転移方法 Active JP5878208B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201410070671.5A CN104876181B (zh) 2014-02-28 2014-02-28 纳米结构的转移方法
CN201410070781.1 2014-02-28
CN201410070671.5 2014-02-28
CN201410070781.1A CN104876177B (zh) 2014-02-28 2014-02-28 纳米结构的转移方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015164792A JP2015164792A (ja) 2015-09-17
JP5878208B2 true JP5878208B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=54187505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014132428A Active JP5878208B2 (ja) 2014-02-28 2014-06-27 ナノ構造体の転移方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5878208B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101787435B1 (ko) 2016-02-29 2017-10-19 피에스아이 주식회사 나노 로드 제조방법
CN108132582B (zh) * 2016-12-01 2020-06-09 清华大学 光刻掩模板

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006095875A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Mitsubishi Chem Mkv Co ポリオレフィン系積層フィルム及び粘着フィルム
TWI403457B (zh) * 2008-05-28 2013-08-01 Univ Nat Taiwan One - dimensional micro - nanometer structure transplantation method
JP5212253B2 (ja) * 2009-05-13 2013-06-19 富士通株式会社 シート状構造体の製造方法
JP5818234B2 (ja) * 2011-09-27 2015-11-18 日本製紙株式会社 ハードコートフィルム
WO2013168296A1 (ja) * 2012-05-11 2013-11-14 グラフェンプラットフォーム株式会社 グラフェン膜を備える部材を成形する製造方法、グラフェン膜を備える成形部材、グラフェン膜を備える部材を成形する製造装置及びグラフェン積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015164792A (ja) 2015-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9840024B2 (en) Method for the fabrication and transfer of graphene
US11518142B2 (en) Method for making porous graphene membranes and membranes produced using the method
CN102438944B (zh) 石墨烯膜的制造方法、电子元件的制造方法及石墨烯膜向基板的转印方法
JP5627967B2 (ja) グラフェンの製造方法、その製造方法により製造されたグラフェン及びそのグラフェンからなる導電性薄膜、透明電極、放熱素子または発熱素子
Ren et al. Multilayer regulation of atomic boron nitride films to improve oxidation and corrosion resistance of Cu
TWI678333B (zh) 懸空二維奈米材料的製備方法
CN103224231B (zh) 一种石墨烯薄膜的转移方法
KR101982154B1 (ko) 그래핀 필름의 제조 방법
CN104876181B (zh) 纳米结构的转移方法
JP2018506494A (ja) グラフェンおよび疎水性基板上にcvd成長させたグラフェンを転写するための高分子不使用方法
CN114867549B (zh) 用于制备多孔石墨烯膜的方法和使用该方法制备的膜
JP5878208B2 (ja) ナノ構造体の転移方法
JP6786636B2 (ja) 透過型電子顕微鏡グリッドの製造方法
WO2014057612A1 (ja) グラフェン膜の製造方法およびグラフェン膜ならびにグラフェン膜を用いた透明導電膜
TWI555700B (zh) 奈米結構的轉移方法
CN114804079B (zh) 石墨烯薄膜及其转移方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20151109

TRDD Decision of grant or rejection written
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20151127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5878208

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250